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2012年1月

2012年1月31日 (火)

ヘッドライトの覆い

0125_1pino2 2012.1.25
7:30頃
フロントウィンドウには窓霜がついていましたが、車の他の金属部分には特に氷のようなものはなかったのです。
窓ふき用の布で窓を拭きながら車の周りを一周していったら、ヘッドライトが妙な具合。
白く濁っている。
凍結してるんですね。
スモールランプを点灯して、撮影してみました。
キラキラ光ってきれいでしょ。
金属部分は熱が伝わりやすい、で、車のある部分が冷えても、そう冷えてない部分との間で熱のやり取りがあって、凍結はしなかったのでしょう。
ところが、ヘッドライトの覆いはプラスチック。
この部分が冷えても、他から熱の供給はない。
熱的に孤立してるんですね。
(ガラス窓もそうですね、考えてみれば。)
で、プラスチックの表面が凍結しちゃった。

え、そうなんだ、とびっくりしました。
ボディには氷はないんですもの。

0125_2pino
ひとっ走り走って、帰宅したのが8:10頃。
車をガレージに入れようとして、ヘッドライトをひょいと見たら。
なんと、40分くらい走って来たのに、氷が解け切っていない。
薄くはなっていましたけどね。解け切っていない。
驚きました。
空気が冷たいんだ。
そして、プラスチック部分は全然熱が伝わってこないんだ。
だって、ヘッドライトですよ。すぐそばがエンジンルームなのに。
その熱が来ないんですねぇ。
外猫チャコちゃんは、ボンネットの上に乗っかって、暖をとっていました、この後。
それだけの熱がヘッドライトの覆いには伝わってこない。
熱的な孤島なんだなぁ、と改めて強く感じました。

窓霜

0125_1pino1 2012.1.25
朝、自動車を出す用事があって、車に乗り込んだら。
わぁ、窓霜だぁ。
これ、車のフロントウィンドウなんです。
運転席からの撮影。
うちのガレージは片屋根なんで、左側が雨にぬれたり風に吹かれることが多いんです。
で、助手席の前にこの「窓霜」
前日の雪の解け残りとかが、再凍結したんでしょうね。
車に氷が張りつくなんて何年振りだろう。


うっかりウォーシャー液を出したら更に凍りついてしまって、やかんにお湯を沸かしてかけて解かしたこともありました。
ドアのキーの穴が凍結してしまってキーが入らなくなり、お湯をかけたこともありました。

この10年以上、そういうことはなかったなぁ。
久しぶり、寒い冬です。

窓ふき用の布で強くこすったら何とか落とせました。
お湯のお世話になるほどではありませんでした。
でも、さむいなぁ。
肩凝ってしまう。

風花

0124_6kazahana1 2012.1.24
24日に「今ちょっと前に風花が舞った」と既に書きました。
0124_6kazahana2
写真も前の記事と同じものです。

東京で風花が舞うというのは、おそらく、冬型の気圧配置なのに、雪雲が強い北風によって山脈を越えて関東平野に流れ込んだという出来事でしょう。
東京型の雪は冬型の気圧配置が緩んで、南岸を低気圧が東から西へ進む時に降りますが、こういう時はさすがに、どんよりと雪雲が垂れこめて、日が射すことはまずありません。

とはいうものの、東京で風花を見たことはないのじゃないか、私は。
若い頃、まだ元気で、出張で神戸へ行き、帰りの神戸駅ホームで風花に出会いましたっけ。
きれいでした。仕事の終わった解放感、六甲からの厳しい北風で吹きっさらしのホーム、そして日に輝く風花。
忘れられません。2月上旬ではなかったでしょうか。

★ところで

かざ‐はな【風花】(カザバナとも)
①初冬の風が立って雪または雨のちらちらと降ること。<季語:冬> 。誹風柳多留7「―の内は居つづけ煮えきらず」
②晴天にちらつく雪。風上カザカミの降雪地から風に送られてまばらに飛来する雪。<季語:冬>
③「かざほろし」の異称。
[広辞苑第五版]

②の意味の風花について書いているわけですが、これは冬の季語。
そうすると、立春過ぎに風花を見てしまったら、俳句には詠めないのでしょうか?
と、いつものように、ムッとしているかかしなんですね。
頭の中でイメージをいじくりまわしてみました。

梅のつぼみが
風花のきらめきを
まとっている

梅のつぼみのふわふわ と
きらめく風花の閃光 と
からみあって
晩冬

敢えて春の季語の「梅」に風花をぶつけたら、どんなイメージになるのだろう?と。
こんなイメージを俳句にできたら面白いんですが。
やっぱ、実作者じゃないもんな。口先だけの「評論家」の私には力不足。

破壊的な俳句に出会いたいなぁ。

ジンチョウゲ

0123_10jintyouge 2012.1.23
白いジンチョウゲのつぼみ。

0127_11jintyouge
これは1.27です。
変化が見られませんね。
1/27は東京の最低気温がマイナス1℃でした。2回目の冬日。
今のところ、この冬一番の寒さでした。

立ち止まっちゃうよな、ここへきて、この寒さ。
ツバキの花も、開けないまま萎れるという現象を起こしています。
もうすぐ立春。
もう少し待ってようね。

オニタビラコ(かな?)

0123_9onitabirako 2012.1.23
これ、鉢に生えてる草。
オニタビラコじゃないかと思うんですけどね。
花が開いているときに出くわさなくって、この状態しか見ていないんです。
季節的には、ずれてるよなぁ。
暖かい秋がもたらしたできごとでしょうか。

今朝(1/31)の新聞で

 ・・・
 気象庁の資料では、今年1月21~29日の各地の平均気温は、平年の1月下旬と比べておしなべて低い。
 北日本では2001年以降で最も寒い平年比マイナス1・4度、東日本は2番目に寒い平年比マイナス0・9度、西日本でも3番目に寒い平年比マイナス0・7度だ。地球温暖化の影響もあって最近は平年値より高温の年が多かった中、目立った冷え込みといえる。
 ・・・

こんなことになってます。
植物たちも戸惑っているのではないでしょうか。
暖かい秋から一転して寒い冬へ。
葉芽も花芽も、準備の調子がおかしくならないかな。
心配です。

援助

NHKの1月30日の朝のニュースです。

けさのクローズアップ
2012年 1月30日(月) 震災支援の陰に日本の援助
東日本大震災では日本に対して途上国までもが多額の援助を行いました。その背景にあるのが、日本が最近強化してきた保健・教育の分野でのきめ細かい援助です。バングラデシュで日本が進める母子保健の取り組みを通じて、海外援助のあり方を考えます。

いわゆる「はこもの」援助ではなく、母子の生活改善へのきめ細かい援助、ソフトウェア的援助が地元から強い信頼を得て、その結果、今回の震災支援につながった、というような話でした。

思うんですけどね。
「途上国までもが多額の援助を行いました」
という表現に、カツンと来るんですよ。

援助を行うのは「裕福な国だけ」なんですか?
「途上国」が援助を行うのは変ですか?
普通だったら考えられない、とでもおっしゃいますか?

失礼でしょ。礼を心得なさいよ、といいたい。

「援助」って心で行うものでしょ。金があるからあげますよ、じゃないでしょ。
いくらお金持ちの国からだって、誠意のない援助なんて欲しくもないですよね。
見返りがないんだった援助なんてしないよ、なんていう援助なら、熨斗つけてお返ししますよね。

援助には見返りは要らない。
逆に何かをしてもらったから見返りとして援助するんじゃない。

困難に直面した人・国がある、心揺さぶられる、だから、自分にできるだけのことをする。
金額とかの問題じゃないですよね。

ニュース原稿を誰が書いているか知りませんが、「貧者の一灯」くらい知っててほしいよな。
新聞などのニュースと違って、「反射神経」みたいなもので書くことも多いでしょう、TVだから。それだからこそ、といいたい。
言葉には配慮しましょうよ。

援助というのは心で行うものです。
援助とはあふれでる心のことです。

○貧者の一灯
[阿闍世王受決経・賢愚経]貧者の、たとえわずかではあっても、真心のこもった寄進。至誠の貴ぶべきことにいう。
○長者の万灯より貧者の一灯
[阿闍世王受決経・賢愚経]貧者の真心によるわずかの寄進は、富者の虚栄による多くの寄進よりもまさっている。物の多少よりもまごころが大切である。
[広辞苑第五版]

2012年1月30日 (月)

ゼニアオイとタチアオイ

0123_7zeniaoi 2012.1.23
線路の柵の下。
ゼニアオイだと思います。
去年までこの辺りで、草丈1mを超す姿で何本か生えていて、その実が落ちたのだと思います。
で、今年は全然草丈が伸びてきません。
地表から10~20cmくらいのところにあります。
そんなことで、これゼニアオイだよなぁ、と何だか不安を感じました。
{感じたのはいいけど、忘れっぽい}

0127_8tatiaoi 2012.1.27
4日後、思い出して、タチアオイの葉を撮影。
これは種を頂いてきて、このプランターに蒔いたものですから、間違いないでしょう。
違いは?
タチアオイの葉は表面が細かくちりちりしていて、つやがないですね。
最初の写真の葉はつやつやしている。
もう一回↓
0127_9zeniaoi
ほら、やっぱりね。
これで見分けがついたと言っていいのかどうか。
花が咲くまでは確定できない私なのでした。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AA%E3%82%A4%E7%A7%91
ウィキペディアです。

アオイ科(Malvaceae)は双子葉植物の科のひとつで、従来の分類では約75属、1500種からなる。
美しい花をつけるものが多く、観賞用のハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、タチアオイなどのほか、食用のオクラ、またワタやケナフなど繊維として利用されるものもある
   (中略)
家紋に使われる葵(徳川家の「三つ葉葵」、下鴨神社の「双葉葵」など)は別科であるウマノスズクサ科のフタバアオイの葉をデザインしたものである。

そうなんだ、アオイ科の花、そういえば似てますね。
さらに、そうなんだ、「この紋所が目に入らぬか」という「葵の御紋」というのはアオイ科じゃないんだ、知らなかったなぁ。


http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/futaba-aoi.html
ここで、ウマノスズクサ科フタバアオイの葉が見られます。
なるほど、違う。
写真で見る限り、花は結構貧弱ですね。

★ウマノスズクサというと
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/umanosuzukusa.html
花の構造が詳しく見られます。

虫好きとしては、ジャコウアゲハの食草がウマノスズクサだということは有名でして
http://www.geocities.jp/at_mocha/Byasa/Byasa01.html
「ジャコウアゲハとウマノスズクサ」の話です。

1月26日の朝日新聞の記事

チョウ採集、50年の軌跡 東久留米の夫婦が標本寄贈 多摩六都科学館で展示/東京都
・・・
 少年時代、虫取り網を握りしめ、日が暮れるまで昆虫を追いかけた日々を、孜さんは忘れない。
・・・
 勤め先からの帰り道。ふと見つけたアゲハチョウの幼虫を持ち帰り、「はい、おみやげ」とうれしそうに差し出す。その度に悲鳴を上げていたかほるさんも、いつしかイモ虫が大好きになっていた。
 これまでに自宅周辺で見つけたチョウは54種類。が、今では30種類ほどに減ってしまった。都市化が進み、エサとなる草木がなくなったからだ。
 夫婦は今、チョウの繁殖に取り組んでいる。クスノキやエノキ、キハダ、カラスザンショウ――。チョウが好む草木を庭に植え、やってきたチョウを捕まえて産卵させ、幼虫が羽化するまで面倒をみる。鳥やほかの虫に食べられないように草木にネットをかぶせて保護している。近所の人たちとウマノスズクサを植える活動を始めたら、姿を消したジャコウアゲハがやってくるようになった
 「標本を寄贈したのは、たくさんの子どもたちにチョウの美しさを知ってほしいから」と孜さん。
・・・

ね。うらやましいですねぇ。
我が家はクスノキ、ミカン・キンカン、コマツナ、時々パセリ、スミレ・パンジーくらいかなぁ。

★また、思考がふっとんで。
先日夕方、珍しくテレビをつけてみたら、水戸黄門をやってました。
終わりの辺しか見てないから詳しくは分からないけれど、なんだか例の「印籠」を紛失して、悪代官に悪用されそうになった、というような話でした。何とか取り戻して、最後に「目に入らぬか」をやってましたが・・・。
御威光は「人」にあるのではなく「印籠」にあるのだな。
印籠に頼らなければ証明し得ない御威光って、なんだか、はかないなぁ。
「もの」に頼る権力ってなんだろう。
と。

権威って、人格から自ずと湧きだすものじゃないでしょうかねぇ。
権威は権力とは違う。

権力なんかとは一切無縁に生きてきた私。できれば人格から権威とか品位とか、あふれだすといいのだけれど。それもまた、縁遠いことだなぁ。
{教師って一生偉くならなくてもいい職業だ、というのも教職を選んだ理由の一つだったんですよ。}

ビヨウヤナギ

0123_5biyouyanagi1 2012.1.23
突き当りの日溜まりにあるビヨウヤナギ。
半常緑性とか、半落葉性とかいいます。
古い葉が落ちないうちに新しい葉が伸びてきて交代していきます。
でも、もうちょっと葉が落ちて、細い枝がむきだしにならなかったか?という気もします。
現在は、こんなふうに、いろんな色の葉が入り混じってとてもカラフルです。
0123_5biyouyanagi2
新しい葉芽が成長を始めてますね。
90度ずつ向きを変えながら、新しい幼い芽を手のひらに包むようにして伸びてきます。
見てると楽しいですよ。

★別件:「幼い芽を手のひらに包むようにして」なんて自分で書いてて、脳裏を横切ったシーン。
下北の北限のサル。ニホンザルですね。吹雪の中で「サル団子」を形成します。
体温を失わないように集団で「球形」に集合します。球は体積に対して表面積が一番少ないので、熱が逃げにくくなるわけですね。
その時に、幼い子ザルを中の方に入れて、外側を若くて元気な個体が包む。
みんなで、そうやって幼いものへの配慮をするんですよ。
思い出しちゃった。

カランコエ

0123_4kalanchoe 2012.1.23
カランコエの花はゆっくり開花し、成熟し、後から咲いた花と一緒になって色変わりを披露してくれています。
0123_4kalanchoe2
花の中心部に、何か液体のようなものがあるように見えます。
なんでしょうね。
甘くはないのかなぁ。
私が時々見る範囲では、ここにハエやアブが飛来していることはないですね。
どうしてかな。
ここは日当たりのよい場所ですので、日向ぼっこに出てきた昆虫がいれば訪問してきてもよいように思うのですが。

ヤツデ

0123_2yatude 2012.1.23
このところ、雪や雨、強い北風などが続いたため、ヤツデがこんなになってしまいました。
結実しませんね、この状況では。
鳥がここに来ているという感じはしませんが、青い実がぽろぽろ落ちています。
ヤツデの花のシーズンが終わりました。
長いことハエやアブのエサ場として人気がありましたが、このテーブルはおしまい。
ハエやアブは今度はどこへ行くのかな。

カエデ

0120_2kaede 2012.1.20
これは冬芽の話ではありません。
1月20日の雪のあとなのです。
雪が解けて、樹皮が湿り、赤い色がものすごくきれいになった。
思わず撮ったのですが、目に見えたものとは印象が違うなぁ。
でも、ガサガサに乾燥して表面反射が増えて白っぽくなっていた樹皮が、水を吸って本来のきれいな色を発色している、ということの一端をご覧ください。
目にも鮮やか、でした。

グー

0119_5ityou 2012.1.19
1月18日付で「(グー)チョキ・パー」という記事を書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-1e25.html
八重桜の冬芽に、パーとチョキを発見したという話でした。
で、「グー」はないものか、と見回したのですが、なかなか、いいのが見つからない。
で、やっと見つけたのが上の冬芽。
これは鉢植えの実生のイチョウの冬芽です。
これならグーに見えるでしょ。
下の方に下がっているのは、落ち切らずに残っている枯葉です。

カエデの冬芽はチョキなんですが、じゃんけんというより、蹄(ひづめ)という感じがしますね。
写真ネタが少ないものですから、なにか面白いものはないかと、鵜の目鷹の目です。

2012年1月27日 (金)

ツヤアオカメムシ:2

0119_2tuyaaokamemusi3 2012.1.19
是非拡大して下さい。
いい顔してます。
なんとなく優しげだなぁ、とおもうのはひいき目すぎますかね。
0119_2tuyaaokamemusi4
アップです。
複眼を構成する個眼まで識別できます。

じっくりと撮影させてくれたお礼に、かなり大きな写真を掲載しました。
そういうことで、記事が2分割になりましたが、冬の厳しい季節の中を生き延びている昆虫の、けなげな姿をじっくり見てあげてください。

ツヤアオカメムシ:1

0119_2tuyaaokamemusi1 2012.1.19
寒い朝、ガレージのブロック塀の上にいました。
動きません。
ツヤアオカメムシだと思います。
アオクサカメムシとよく似ていますが、背中につやがあるからきっと、ツヤアオカメムシでしょう。
0119_2tuyaaokamemusi2
かなり体が分厚いですね。
腹の横の黒い点は気門でしょう。
複眼の上に赤い点がありますが、これは単眼です。

どういう経緯で、ブロック塀の上に出てきたのかは分かりませんが、嬉しくなって夢中になって、撮影しました。高さが私の目の高さとほぼ同じだったので、次の記事で「いいお顔」をお目にかけます。

酸素吸入中の火事

★朝日新聞の記事です。

酸素吸入中の火事、8年で36人が死亡 自宅療養(2012年1月26日)
 肺の病気で自宅で酸素吸入中に、たばこやストーブの火が引火するなどした火災で死亡した患者が2003年からの8年間で36人に上っていることが、業界団体のまとめでわかった。厚生労働省は25日、業界の資料を公表し、医療機関や利用者らに注意を呼びかけている。
 日本産業・医療ガス協会によると、自宅での酸素吸入は、室内の空気を濃縮して酸素をつくる装置や酸素ボンベからチューブを鼻につないで取り入れる。
 酸素はものを燃えやすくするため、吸入中の人に火を近づけると、チューブや衣服に引火し、やけどや火災の原因となる。
 協会の集計では、亡くなった36人は60歳以上が31人で、10代が1人、40代と50代が2人ずつだった。出火原因がたばこと推定されるのが19人を占めた。
 ストーブの可能性が3人、ライターで線香に火をつける際の引火が1人だった。
 協会や厚労省はこれまで、使用中は周囲2メートル以内に火気を置かないことや、たばこは絶対に吸わないことを呼びかけてきた。しかし、火災による死亡事故は後を絶たず、昨年も5人が亡くなった。 協会によると、自宅で酸素吸入を受ける人は約15万5千人(09年度)。火災が起きても軽症で済んだケースはまとめておらず、発生件数はもっと多いとみている。

★酸素って怖い気体なのです。
そのことを普通の方はあまり意識していない。
空気の20%が酸素だ、ということはよく知られていると思います。
で、その酸素なしには生きていけないこともよく知られています。
そして酸素がないと物が燃えない、といことも知られています。

酸素が濃いとどうなるか?物がものすごくよく燃えるようになります。
それによる事故ですね。
通常は「燃える」とは思っていないようなものが燃える。
タバコや線香のように、普通は炎なしで燃えていくものが、まるで「ろうそくのように」炎を上げて燃える。
化学カイロが猛烈な発熱をして大やけどをする。

ご注意ください。

★「自宅での酸素吸入は、室内の空気を濃縮して酸素をつくる装置や酸素ボンベからチューブを鼻につないで取り入れる。」この表現は頂けないですね。
「酸素をつくる」わけじゃない。
「自宅での酸素吸入は、室内の空気から酸素を濃縮する装置や酸素ボンベからチューブを鼻につないで取り入れる。」というのが正確でしょう。「酸素富化膜」という、酸素の透過性が高い膜を使って酸素を濃縮できるようになったというのが、家庭での酸素吸入の普及に大きな貢献をしました。
日常的になり過ぎて、危険を忘れがちなのですね。
特別な道具を使っていると、特別なものという意識が生じやすいのでしょうけれど。

★もう一つ。
善玉はすべての局面において「善いはずだ」と思っていないでしょうか。
善玉・悪玉の二元論の危険性です。
そんなことはない。
もののよしあしは、その性質がどのような局面でどのように現れるかにあるのです。
酸素は生きるのに必要な気体だが、物が燃えやすくなる、という危険を同時に持っています。
以前、スポーツの後の疲労回復に軽便な酸素ボンベから酸素を吸入するというのがはやりましたが、あれはどうなりましたかね。
「よい気体」だからきっと「効く」。「そんな気分がする」というだけだったはずです。
下手すると、濃い酸素を吸うことで、体内に活性酸素が発生しやすくなったかもしれませんね。

オゾンはオゾン層にあっては紫外線を吸収するという性質によって地上の生命を守っていますが、地上でオゾン発生器を作動させたら、その酸化力で毒ガスとなります。

善玉・悪玉論はやめましょう。

★過去の事故
私の個人データベースでは
・1992年12月に「高圧酸素装置から発火」という見出しが記録されています。
 治療中の患者さんが死亡したそうです。

・1996年4月に、山梨厚生病院で高圧酸素装置が爆発するという事故がありました。
 原因は、治療を受ける患者さんが使い捨てカイロを体につけたままだったことで、発熱、発火、爆発に至ったというものです。

・ほかにも、患者さんが綿のパジャマの上にウールだったか、化繊のカーディガンを羽織っていて、静電気の火花が燃え上がったという事故もあったと記憶しますが、記録は手元に残っていません。

・アポロ1号の事故、というのも忘れられません。
私のHPでも扱いました↓
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/63rd/sci_63.htm

ウィキペディアに詳しい記載があります↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9D%E3%83%AD1%E5%8F%B7

★酸素は危険な気体です。
私たち酸素利用生物は、その危険性・毒性と、酸素を使うことによって得られる大きなエネルギーによる利益を天秤にかけて、酸素利用に踏み切った生物です。
私たち酸素タイプの生物の前にいた酸素を使わない生物たちは、酸素の毒性により大絶滅しました。現在は無酸素環境下で細々と生き続けています。
そして、今生きている私たちは、酸素20%という環境下で進化してきた生物です。
それが酸素資源を減らしています。二酸化炭素が増えました。
気体の酸素を作る植物たちを激減させています。
こんなことやってて、いいんでしょうか?
生物として、できることとやっていいことの違いに、けじめをつけなければいけないんじゃないでしょうか。

タネツケバナかな?

0119_4tanetukebana1 2012.1.19
植木鉢にゴマ粒より小さいような花が咲いていました。
0119_4tanetukebana2
顔と両手、みたいな雰囲気の姿を以前載せましたが、あれの花のようです。
アブラナ科のタネツケバナかな?とも思うのですが。
よく分からないというのが実際。
小さな花、がんばる!
体全体が気温と同じでしょうに。
すごいや。

キク科

0118_9kiku 2012.1.18
前の記事のゼニアオイの近く。
キク科の花。
なんという花か、わかりません。
この写真を撮影した頃が、ほぼ花の終わりでした。
記事を書いている今はもうありません。
なんとなく、こういう時期の花って、さびしいですね。
本来の時期に元気よく咲いてくれるのが一番いい。

★ちょっと脱線しますけど。
食物としての植物だって、生き物なんですから、一番元気のいい時に食べてあげたいと思いませんか?
今、食用の菜の花が出た、とか、イチゴは冬がシーズンだとか、年中トマトが食べられるとか、まちがってません?
温室を暖かく保つために燃料を燃やすんでしょ。
開花時期を変えるために人工的にエネルギーを使って「冬を経験」させたり。
無駄なエネルギー消費のような気がする。
本来の時期を外れた食物は「規格外」だ、と買わない方がいいんじゃない?
作物の味や形で「規格外」なんていうバカなことはやめて。

だって、生き物なんだもの、いろんな形や味のばらつきがあって当たり前でしょ。

だって、生き物なんだもの、生きるべき「時」を得て、元気のよい時に食べてあげませんか。

ゼニアオイ

0118_7zeniaoi 2012.1.18
ゼニアオイです。
線路の柵に沿って歩いていくと、3,4カ所にゼニアオイがあったのですが、今年はこの踏切近くの1カ所だけ。
我が家の前では、種が芽を出して成長は始めましたが、まだ草丈が低くって、次のシーズンでないと花はつかないでしょう。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/malvaceae/zeniaoi/zeniaoi.htm
このサイトで「花は6月から10月にかけて次々と咲き」とあります。
そうですよね、かなり寒くなっても咲き続けますけど。
年を越して今、一年で一番寒い時期に咲くんでしたっけ?
つぼみもいっぱい準備されてますが。

草丈は普通だと1mくらいはあって、花が次々と咲くのですが、この写真のゼニアオイは草丈は40~50cmくらいかな、かなり腰を曲げないと花に近づけません。

なんだか、秋の暖かさが影響してしまったのかな、大丈夫かな、と心配しながら見ています。

ササグモ

0118_4sasagumo 2012.1.18
門の前の路上。
ササグモがそろりそろりと歩いていました。
糸を引いているような。
何かの拍子に、冬眠中の落ち葉の下から振り出されてしまったのかな。
今までいた場所に糸をくっつけて、飛ばされて出たのでしょう。
気温が低いですから、活発ではありません。
越冬中だったのにね。
私の目で、多分安全で、暖かいだろう、という落ち葉の積もった場所へ移しておきましたが、無事を祈ります。

2012年1月26日 (木)

ヒマワリ油

朝日新聞の記事です。(2012年1月25日)

ヒマワリ油、セシウム移らず 汚染農地で栽培可能 バイオ燃料に活用も
 農林水産省は24日、計画的避難区域の福島県飯舘村の実験農場で栽培したヒマワリの種から採った油に放射性セシウムが移行しないことを確認した、と発表した。この油は、軽油に代替できる「バイオ燃料」にできる。除染には効果がなかったヒマワリだが、汚染農地で栽培可能な作物として活用する道が見えてきた。
 土1キロあたり7700ベクレルの畑で栽培したヒマワリの種を使い、バイオ燃料の製造過程でセシウムが移行するかを検証した。種に圧力をかけて油を抽出。濾過(ろか)して測定した結果、セシウムは検出されなかった(検出限界1キロあたり1・1ベクレル)。ただ、油を絞った残りかすから1キロあたり117ベクレル検出された。残りかすは副産物として飼料や肥料に使われるが、農水省が設けた暫定基準値の半分以下だった。
 同省技術会議は「バイオ燃料として活用できるかを検討し、一定の結果を得た。産業化に向けた課題を整理したい」と話す。
 農水省によると、チェルノブイリ原発事故で汚染されたウクライナやベラルーシでは菜種の油をバイオ燃料として産業化する取り組みがある。夏のヒマワリに続き、同省は冬の菜種でも油が活用可能かを試験することを検討している。

例の計算式
Siki
これを使ってみます。
「放射性セシウム」というのがセシウム137かセシウム134か分からないのでセシウム137で計算してみます。

土1kgあたり7700Bq
→ 2.4^10(-9) g
0.0000000024g

油を絞ったカス1kgあたり117Bq
→ 3.6^10(-11) g
0.000000000036g

まったく、あるようなないような「埃」なんですが、放射性物質というのは始末が悪い。
放射線を出すという性質がなかったら、10^(-11)gなんて測れないほどの分量なんですがね。
pg(ピコグラム)の桁ですから。

★ところで、セシウムは化学的にはカリウムと行動を共にしていると思います。
カリウムはイオンとして存在するだけで、たんぱく質とか炭水化物の構造に組み込まれることはほとんどないはずです。
カリウムイオンは陽イオンですので、何かペアになる陰イオンと一緒になっている。
こういうイオン性の物質は水には溶けやすいけれど、油脂にはほとんど溶けません。
セシウムもほぼ同様でしょう。イオン性の物質として水に溶けているけれど、油脂には溶けない。
ですから、きちんと絞って、かすを取り除き、油に微量に残る水分を除去すれば、カリウムもセシウムも油には残らないと言っていいと思います。
そして、それが裏付けられる結果のようですね。

カスや水分に濃縮されたセシウムをどうするかが、また問題になりますね。
放射性物質を保存する場所をきちんと設けなければ、元も子もない。
原子炉を筆頭として、放射性物質を扱うことの、一番の問題点はこの「捨て場」の問題なのだと思っています。
捨て場もないのに、原子炉を作っちゃいけなかったのです。
このことは、また、考え続けて、かけるようになったらまた書きます。

0118_2ki 2012.1.18
ずぼらなタイトルで済みません。
池のふち。小さな木が生えてきているのです。
ツバキ科ですね。
サザンカではないかと思うのですが、妙に小さな葉が密生している。
鳥が種まきしたんですね。
こういうのを抜き去れないのが我ら夫婦の弱み。
いろいろ妙なものが増えてきます。
広大なお屋敷ならいざ知らず、ちっぽけな庭ですから、ごちゃごちゃなんです。

ブドウトリバ

0117_4budoutoriba 2012.1.17
植木鉢の側面にくっついていました。
なんだか茶色いものがくっついている、と腰をかがめたらブドウトリバでした。

http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_toriba_budou.htm
虫ナビですが、ここでは

飛行機のような形をしたトリバガ科のガ。

という表現をしていました。
なるほど。
知らない方にはとてもガの仲間とは思えないでしょうね。
日本にはトリバガ科の仲間は16種だそうです。
虫ナビに一覧表があります。

成虫で越冬するそうです。
2,3日同じ場所にくっついていましたが、その後姿が見えなくなりました。
あたたかい所へ移動したのであればよいのですが。

ヒヨドリ

0117_2hiyodori 2012.1.17
新幹線・横須賀線の高架の縁。
青空が背景なので完全に逆光。
一応撮影してみて、画像処理ソフトで少し調整してみました。
ヒヨドリですよね。
ズームレンズではないので、鳥を撮るのはかなりつらい。

冬場は望遠ズームを常用した方がいいのかなぁ。
でも、虫や花に出会ったときはマクロがいいし。
判断に迷いますが、マクロ常用でいきます、当面は。

ハエ

0117_1hae1 2012.1.17
ヤツデの花がまだ咲いていて、ハエがまだやってきます。
{捕まえる気はないので、穏やかな気分で見ています。}
右はキンバエかな。左はツマグロキンバエ。
0117_1hae2
ツマグロキンバエの方に近づいてみました。
よく見かける姿より、腹部がコロンとしているような気がします。
越冬スタイルなのかな。
外猫なんかも、秋から食欲が増して、脂肪を増やして寒さに耐えますよね。
あんな状態なのかな、とも思います。
あるいは、卵を腹の中で準備しているとか。

ぎりぎり、この寒さの中、がんばるなぁ。

ナガコガネグモの卵のう

0116_3nagakoganegumo 2012.1.16
去年の暮れに発見した卵のう。
経緯はここ↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-adac.html

道の方へ大きく枝が張り出してしまったので、道の側からかなり枝を切りました。
そうしたら、枝の重さのバランスが変わったらしく、葉の陰に隠れていた卵のうが、まるまる姿を現しました。
壷のような形ですね。
周りを取り巻いている網は、卵のうの保護用なのでしょう、すごく丈夫です。硬い糸で作られています。粘り気はありません。
大したものだなぁ。卵のう用の特別の糸を用意しているんですね。

★海野和男さんの「デジタル昆虫記」というサイトから引用します。(子グモの写真も見られます。)
http://eco.goo.ne.jp/nature/unno/diary/200410/1097227599.html

ナガコガネグモは産卵後、意外に早く半月ほどで孵化する。その後、孵化した幼体は卵のうの中に留まり、冬を越して春になってようやく外の世界に出るということだ。随分長い間、餌を食べることもなく過ごせるのは、幼体の体内には卵の時からの栄養が十分に蓄えられているのだろう。

そうなんだ。
ということは今、この中に子グモ達がいて、越冬しているんですね。
感動します。この中で今寒さに耐えてるんだなぁ。

卵のうは二つあります。
春になって、子グモが出てくるところを見たいな。
出たばっかりでなくてもいいから、子グモを見たいな。

おめでとう、ようこそ世界へ!

と寿いであげたいな。

スイセン

0116_1suisen 2012.1.16
ガレージと門の間、カエデがあったり、ユキノシタがあったり、クロッカスが顔を出したりしている小さな地面。
正月の頃にはまだ芽がなかったのですが、このところぐんと伸びてきました。

0119_3suisen 1.19
これが3日間の成長。

0122suisen 1.22
雨上がり。
水滴がついています。
不思議なもので、頂点を過ぎた花などに水滴がつくと、花が傷む、色が変わる、と思うのですが、こうやって今開花へ向かうつぼみに水滴がついていると、風情があるな、きらめくアクセサリーを着けているみたいだな、と思ってしまいます。

まだ開花には至っていません。

2012年1月25日 (水)

ウメ

0114ume 2012.1.14
蒲田の本屋散歩の帰り。
六郷用水跡のウメを見てきました。
ウメはまだかいな。
ですね。
まだでした。
前回とほぼ同じ状態。

ここがほころびてきたら、梅の里にまた行ってみようと思っているのですが。
梅の里へ行くにはかなり急な坂を上っていくので、歩いて行くのはちょっと無理。
モンパル出さなきゃいけませんが、モンパルでの移動は寒いんですよね。
歩いたり自転車こいだり、と違って自分のエネルギーを使ってないから、風に吹かれて冷えるばかり。
行くからには、ちゃんと咲いててくれなきゃヤダ。と思っているわけです。

ランタナ

0113_3lantana1 2012.1.13
ランタナの花の終わり。
花の名残、実の名残。
0113_3lantana2
ちょっぴり残ったこの実もおそらく黒く熟すことはないでしょう。

次の季節をまちましょう。
チョウたちが舞ってくれる舞台。
ゆっくり養生してください。

ツバキ

0113_1tubaki 2012.1.13
調子の出ないツバキ。

0116_2tubaki 1.16
少しずつ、ちらほらと、咲き始めてはいます。
もう1月も半ばを過ぎてしまった。
いつもこうだったかなぁ。
毎日、木の前に佇んでは、まぁだかな、と眺めています。

0112_4matu 2012.1.12
昨日の雪の記事で、雪をかぶった松=松雪としてご紹介したあのマツです。
昨年から成長を始めた幼いマツボックリの脇で、新しい芽が活動を始めています。
こんな小さなものですから、雪をかぶればほぼ0℃になってしまうんでしょうね。
でも、凍らなければ大丈夫。
細胞の中身は単なる水ではないので、簡単には凍りません。

ゆっくり着実に。
あせることなんかないよね。

ホオズキカメムシ

0112_3hoozukikamemusi 2012.1.12
オーシャンブルーが今も茂る壁面です。
オーシャンブルーの葉が大好きで、そこで生活し産卵して繁殖していたホオズキカメムシ。
なんかの拍子に出てきてしまったのですね。この寒空に。
ほとんど動けません。
超スローモーションで移動していきます。
翌日もこの近くにいましたが、さらにその翌日には見えなくなっていました。
地面に落ちたようでもなし。どこかへもぐりこめていればいいのですけれど。
歓待するほどでもないけれど、我が家の植物に住みついている「仲間」ではあります。
心配になります。

振り子の等時性

★朝日新聞に「花まる先生 公開授業」という連載があります。
1月21日の記事はタイトルが
「発電した!」科学者気分
という記事で、メインは、電磁誘導による発電の学習が紹介されていました。

★さらに「ワンポイント指導」という談話が載っていまして

   ふりこの法則はいろんなふれ幅で実験してみよう
 5年生で習う「ふりこの法則」はガリレオが発見しました。ふりこの長さが同じなら、おもりの重さやふれ幅を変えても、ふりこが1往復する時間は変わらないという法則です。
 子どもたちは、ふれ幅をいろいろ変えて往復する時間をはかります。教科書はふれ幅が15度や30度の実験を紹介していますが、60度や90度でも試し、「往復する時間が長くなる」と言います。
 これは実験の失敗ではありません。私は科学史を調べるうちに、ふりこの法則はふれ幅が大きくなると誤差が生じて成立しなくなること、このためふりこ時計を作るにも工夫が必要で、それを実現したのはホイヘンスという学者だったことを知りました。科学史を学んだ結果、教科書どおりの結果でなくても「まちがっていないよ」と認めてあげられました。
 子どもは好奇心を大切にしてあげれば予想以上の発見をするもの。「大きなふれ幅でも実験したい」と言い出したら、ぜひやらせてあげてください。(談)

こうおっしゃっていました。

★ちょっと困ったなぁ。
ガリレオの「ふりこの法則」は近似法則なんだということを御存じなかったのですね。

この先生は、ご自分で科学史を学んで、「ふりこの法則」は振幅が大きいと成り立たなくなることをお知りになられたので、それはとても良いことなのですが・・・。

ということは、逆に、多くの先生方は、この「ふりこの法則」は無条件に正確に成立する、と思っていらっしゃるということなのでしょうか。

ちょっと困ったなぁ。
そうなると、生徒が大きな振幅で実験して、周期が長くなるよ、と報告してきたら、それは実験の間違いだ、と頭ごなしに決めつけるしかないのでしょうか。

まずいですよ、それはまずい。
だって、振幅が大きくなれば周期は長くなります。これは事実です

まぁ、片側30度くらいまでの振幅なら、実験誤差範囲内でほぼ周期一定になります。
手でストップウォッチを押して測る実験ならね。

電子的な周期測定装置なんかを導入しちゃうと、かえって測定値が正確になるぶん、等時性の破れが目立ってきますよ。

★そもそも、ガリレオの「振り子の等時性」というのは、常に「振幅が充分に小さい限り」という条件が付いていまして、その範囲内では振幅に関わらず周期が一定である、という法則なんです。「充分」というあいまいな言葉が使われるのが物理法則としては面白いですね。

厳密に言うと、「振り子の運動」は単振動ではないのです。つねにその近似でしかありません。ですから、許容できる範囲内で成立する、という法則なのです。

振り子の錘は厳密には円弧を描いていますが、単振動は直線的な往復の運動です。
振幅が充分に小さければ、円弧を描く運動を、直線的な運動の近似とみなすことができる、ということなんですね。

★私は古い人間で、物理・化学・生物・地学全部を5単位で学んだ高校生でしたが、高校物理で、もう、この近似のことは学習しました。

現在の教育課程では物理を履修しなかった人は学ばないんだよなぁ。
物理をとった人は、おそらく、単振り子は振幅が小さい場合単振動とみなせる、と学んでいるはずなんですがね。私はそう教えましたよ。物理も20年近く教えましたけど。

小学校の先生になる方の理科的な基盤を強化したいですね。
あるいは、小学校高学年の理科については専科の先生が教えた方がいいと思うなぁ。

★リンク集
私のホームページから
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/111th/sci_111.htm
レイリーすだれを横にする。単振子の周期の測定。振り子の等時性の確認。振り子の長さを変えたら?

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/112th/sci_112.htm
単振り子の長さと周期の関係。(周期)^2<正比例>長さ

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/isochronism.htm
振り子の等時性

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Huriko.htm
他の振り子(円錐振り子、バネ振り子、剛体振り子)

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/freestdy/Cycloid.htm
サイクロイド振り子

参考サイト

http://libopa.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10780/59/1/3001.pdf
小学校における「振り子の等時性」の実験について

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8C%AF%E5%8B%95%E9%81%8B%E5%8B%95
自由振動

http://www.math.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/furiko.pdf
単振り子の話

http://math-info.criced.tsukuba.ac.jp/Forall/project/history/2004/involute/pdf/involute_text02.pdf
振子時計を解明しよう!!

★最初の記事で「ホイヘンス」がでてくるのは、サイクロイド振り子のことです。
私のHPが比較的詳しいです。

女王

★2012年1月23日 (月)の「コアシナガバチ」の記事を書いたときに

・・・
働きバチが育つと、このメスバチは女王として、ほぼ産卵に専念できるようになります。

こう書きましたが。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-8f1a.html

★たまたま、朝日新聞、1月22日の[しつもん!ドラえもん]というコーナーで、女子ゴルフの話が取り上げられており、
「日本人で賞金女王になったことがあるのは1987年の岡本綾子選手だけだよ。」
とあって、漢字にはすべて振り仮名がついているのですが
しょうきんじょおう
となっていたんですねぇ。

★「女王」は「じょおう」だ、という話は知っていますが、自分ではそう発音したことはないですね。「じょうおう」としか言ったことがない。

ですから、「女王蜂」は「じょうおうばち」、「雪の女王」は「ゆきのじょうおう」、「エリザベス女王」は「えりざべすじょうおう」と読んできました。

★あらら、というので、検索してみると、この話題すでににぎやかな話題なんですね。
ウィキペディアまで参加していた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E7%8E%8B

 ・・・
   「女王」の読み [編集]
「女王」は「じょうおう」と読まれる例が散見されるが、NHK等の放送では「じょおう」が用いられている。これは、同じく漢字にはない長音を付加する例として「夫婦」(ふうふ)、「詩歌」(しいか)といった読み方が江戸時代以前からなされてきたことに対し、「女王」を「じょうおう」と読む例は比較的最近に発生したと考えられるため、伝統的な読み方である「じょおう」を採用しているとされる[1]。

まぁ、いいや。頑固爺さんは「じょうおう」と読みつづけることにします。

★広辞苑第五版では「じょうおう」では「女王」はでてきません。「じょおう」だけです。

じょ‐おう【女王】ヂヨワウ (ニョオウとも)
①女の君主。女帝。クイーン。また、王の妃キサキ。魏志倭人伝「南至邪馬台国、―之所都」。「ヴィクトリア―」
②律令制で、天皇の2世(孫)から5世までの女子。また、1世でも内親王宣下のない女子。万葉集4「海上―に賜ふ御歌」
③現在の皇室典範で、天皇の3世以下の嫡男系嫡出の子孫たる女子。
④ある分野における花形の女性。「歌謡界の―」

旧かなづかいをみると「ヂヨワウ」ですね。
「jo wou(dyo wou)」でしょうか。
これが発音上くっつくと「jowou(dyowou)」となりますかね。
このあたりが、「じょうおう」の起原かな、とも思います。

★検索していたら

「体育」は「たいいく」が正しいのに私の周りでは「たいく」と読む人が多いです。

という書き込みを見つけました。確かにね、私もだ。

では、こんなのはどうですか?

NHKの「第一放送

読んでみてください。

ちゃんと「だいいちほうそう」と読んでますか?
私はどうも「だいちほうそう」と読んでいますね。
地デジになってから、朝の目覚しラジオは「だいちほうそう」になりました。

2012年1月24日 (火)

風花

今ほんの少し前、3時45分頃の、ほんの短い時間、風花が舞いました。
ふと目を上げて窓の外を見たら、ふわぁ~っと風花が舞っている。
思わず大声で妻を呼んで二人でしばらく眺めました。
0124kazahana1 2012.1.24
コンパクトデジカメで。
左上に、大分、低くなってきたお日さまの光が入り込んでいます。
0124kazahana2
きれいでしたよ。キラキラ輝いていました。

0124kazahana3
今度は一眼レフで。
ピントが線路の向こうに合っていますのでみんな白く丸くなっています。
0124kazahana4
ピントを3mくらい先にもってきての撮影。
空中でピントが合った雪もあるようです。
太陽光が入り込んでしまいました。
フードしてなかったからなぁ。
焦ってました。
焦った甲斐はありました。すぐに終わってしまいましたもの。

速報です。
風花の思い出など、もう一回書きたいと思います。
では。とりあえず。


雪(続き):3

0124_4turara1 2012.1.24
ドウダンツツジの枝に「超ミニつらら」ができていました。
これは、とけかかった滴がまた凍った、というつららではなさそうですね。
0124_4turara2
中に泡が閉じ込められています。
雪の粒の表面が溶けて、互いにずれながら、形を崩しつつ落ちかかっていく最中、というのが多分正解。
0124_4turara3
表面の模様が面白かった。
0124_4turara4
二段重ねになったのもありました。
変形しながらずれて落ちていく途中をたまたま見てしまったようです。

★最後に。いつも雪が降ると必ずやる「爺さんギャク」を。どうぞ。
0124_4yukinosita
ゆきのしたから、ユキノシタが顔をのぞかせています。

雪(続き):2

0124_4ajisai 2012.1.24
今朝、雪の塊りを支え持っていたアジサイの葉。
うぅ~~、てがかじかんじゃったよぉ~。
でしょうか。
でも、伸びやかですから大丈夫でしょう。
0124_4croccus0
「雪割り草」状態のクロッカスの芽。
庭です。

0124_4croccus1
こちらは線路際の柵の下。
雪に穴が開くところが面白いですね。
そこは、芽が邪魔をして、積もりにくかったのでしょうし、また、わずかとはいえ生命活動の場ですから熱が発生しているのかもしれません。
0124_4ice1
門扉の上。危ういバランスで乗っかっている雪の塊り。
雪の表面が溶けて、互いに吸いつけ合って集合したのでしょうね。
0124_4matuyuki
「松雪」かな。
いくら物知らずのじいさんでも、一応、そういう名前の女優さんがいるくらいは知ってます。ほとんど拝見したことはないけど。
で、ちなんだ写真を撮ってみました。

雪(続き):1

なんだかすごいことになってきてしまいましたね。
昼のNHKのニュース

関東地方 スリップ事故2168件(1月24日 12時11分)
 雪の影響で、関東地方の1都6県では24日午前11時までに、車のスリップ事故が少なくとも2100件を超え、事故によるけが人も256人となっています。このうち▽埼玉県では、事故が513件、事故によるけが人が64人、▽千葉県では事故が507件、けが人が65人、▽東京都内では、事故が470件、けが人が53人、▽茨城県では、事故が360件、けが人が47人▽神奈川県では事故が286件、けが人が27人、▽栃木県では、事故が32件となっています。1都6県合わせた事故件数は2168件、けが人が256人となっています。警察は、引き続き路面の凍結などに注意するよう呼びかけています。
 一方、NHKが関東地方の1都6県の警察や消防に取材したところ、凍結した路面で転ぶなどしてこれまでに198人がけがをしたということです。このうち、神奈川県では、川崎市で転んで足の骨を折るなど7人が大けがをしたのをはじめ、相模原市でも2人が大けがをするなど、合わせて64人がけがをしました。東京都内では、江東区と世田谷区で男性が雪で足を滑らせてともに骨折する大けがをするなど、合わせて59人がけがをして病院に運ばれたということです。埼玉県では、さいたま市と川口市で自転車に乗ったり歩いたりしていた合わせて4人が転倒して足の骨を折るなど、合わせて52人のけがが確認されています。茨城県では、牛久市で自転車に乗った60代の女性が凍結した路面で転倒して病院に運ばれるなど、合わせて14人がけがをしています。

つまづいてころぶ、というのと違うのですよね、雪や氷で滑って転ぶというのは。
脚が横方向に流れ、上体は反対方向に流れる。
すごく勢いが激しい。
そのため、受身のような、通常の反射的な姿勢をとる暇もなく地面に激突してしまいます。
歩行者もそうですが、自転車やオートバイも通常の転倒とは、全く違った倒れ方をしますので要注意。
Tentou
大雑把なイメージです。
普通の自転車の転倒では、地面との接触点を中心として、横倒しになりますので、足を踏ん張ってこらえるとか、横へ飛び下りてしまう、という対応ができます。
ところが、雪が降って凍結している時には、地面との接触点も横滑りし、人の乗っているところは反対方向にものすごい速度で、回転半径も小さく、倒れますので、対応のしようがないのですね。
小さなお子さんを自転車に乗せて送迎するお母さんなどは、今日のような日は特別な注意な必要です。

大分以前なのですが、世田谷の学校に勤務していて、朝、雪が積もった時のこと。
私が運転する車の前方を牛乳配達の自転車が走っていて、滑って転んだんです。
自転車に乗っていた人も地面にたたきつけられ、荷物の牛乳の瓶すべてが一瞬で粉々になったのです。
危うく停止できましたが、通常では起こり得ない事故で、思わず車を降りて、大丈夫ですか、と声をかけましたが、倒れた人は大丈夫でした。

そういう経験がありますので、自転車は特に注意してください。
気になります。
何よりもお子さんが大事。
時間をかけて、ゆっくり歩いて下さい。

(大)雪:4

0124_yuki12 2012.1.24
朝の日常のいろいろを終えて、パソコンを置いてある部屋に。
外を見ると、線路の雪が輝いていました。
8時15分頃です。
朝日のさす向きが変わって、ちょうど線路を真っすぐに照らしていました。
0124_yuki13
(災害に強い)東急多摩川線。
蒲田へ向かう電車です。

雑談:
東急多摩川線には多摩川駅があります。
西武多摩川線には多磨駅があります。

字が違うんですがお気づきでしょうか。
毎日新聞で読んで、いやぁ、今までうっかり気づかなかった、とびっくりしました。

0124_yuki14
8:16には、朝焼け状態は解消して、澄んだ青空に白い雲、でした。
今日は晴れそうです。

NHKのニュースでは

スリップ事故1000件以上に(1月24日 9時3分)
 23日夜から降った雪の影響で、関東地方の1都6県では、24日午前8時までに、車のスリップ事故が少なくとも1100件以上に上り、事故によるけが人も分かっているだけで50人余りに上っています。このうち▽千葉県では、事故が393件、事故によるけが人が24人、▽埼玉県では、事故が390件、▽茨城県では事故が216件、けが人が12人▽神奈川県では事故が110件、けが人が2人、▽東京都では、事故が24件、けが人が13人栃木県では事故が14件となっています。警察は、引き続き積雪や路面の凍結に十分注意するよう呼びかけています。また、NHKが関東地方の1都6県の警察や消防に取材したところ、凍結した路面で転ぶなどして、分かっているだけで21人がけがをしたということです。このうち相模原市では、80代の男性が庭で転倒し、足を骨折する重傷を負ったということです。

雪が積もった地域の皆様、くれぐれも、ご注意ください。
若い人は、腰を打っても、いてて、で済みますが、年長者はこわい。
骨折したりします。頭を打つこともあります。
骨折をきっかけに寝たきり状態ならないとも限らない。

どうぞ、念には念を入れて
ゆっくり ゆっくり
どうぞ。

(大)雪:3

0124_yuki9 2012.1.24
池の向こうにドウダンツツジがあります。
枝は細いですが、結構、密なので、大量の雪を支えていました。
雪の中からたくさん冬芽が顔を出している、というよい眺めになっていました。

一歩10cmでは、これ以上進みたくない。
行けば、戻らねばならない、というのが障害者が行動する時の基本の思考です。
普通の人は、行ったら戻れる、と考えてるでしょ。
歩行が対称的じゃない私の場合、行ったからといって戻れるとは限らないんですね。
庭だから遭難はしないけど、無理はやめます。

玄関前へ引き返しました。
0124_yuki10
気持ちとしては玄関から門まで3m位を歩いて、門の外へ出て、道や線路の写真を撮りたかったのですが。
玄関から門までは石が敷いてある。
石の上の雪が凍ってしまった。
一歩も踏み出せませんでした。
滑ってしまうのです。
滑るのはダメ。またぐよりダメ。
ただひたすら、立ち往生するのみ。
門の向こうの線路の柱のてっぺんを撮って、私の「大探検」はおしまい。

何とか空をとらえたのがこれ↓
0124_yuki11
朝の7時ころですね。
朝日が低いので、朝焼け状態になっていました。

(大)雪:2

0124_yuki5 2012.1.24
アジサイの隣り、ヤツデ。
初雪やその後の雨で、花はほぼすべて終わりになりました。
雪片がくっついた小さな氷を支えています。
0124_yuki6
足元の方に、マンリョウ。
子育て中だったら、お盆に「雪うさぎ」でも作って、マンリョウの実を「目」にして、遊びたいですね。
0124_yuki7
池の水面は板状に凍っていましたが、普通に低温で凍結したのとは違って、雪が水面に浮き、それが凍りついたものです。
表面の粒々感はそれを表しています。
0124_yuki
雪の粒が集合したことがわかりますね。
0124_yuki8
氷の下のイチョウの落ち葉。
ちょっと面白い風情になりました。

(大)雪:1

東京都心で4cm雪が積もりました。北国の方にお恥ずかしいので(大)としました。
私の住むあたりは、大田区の南、川向うは川崎、都心ではないです。郊外かな、そうも思えないし。東京の片隅、としておきましょう。
0124_yuki1 2012.1.24
先ずは2階の雨戸を開けます。目の下がキンカンの木。
雪キンカン。

0124_yuki2
ベランダから。
雪ナツミカン。

0124_yuki3
玄関をでて、(小さな)庭。
ザックザク。
歩幅、10cmで、そろりそろりと雪を踏みます。
下が土ですから、かえって滑りにくい。
0124_yuki4
アジサイの芽が雪を受けていました。
寒いね。かじかみそうだね。

2012年1月23日 (月)

寒い日

★今日は東京の、最高気温の平年値が一年で一番低い日です。
Tanizoko_2
拡大して下さい。はっきり見えます。
1月23日の最高気温の平年値が9.5℃です。
谷底は1日限りです。
最低気温の谷底の方は1月25日からの一週間、2.2℃です。
北の地域の方には申し訳ないような谷底ですが、東京に住む障害者としては充分寒いです。
左脚の冷たいこと、紫色になってます。
氷点下の生活、雪のある生活なんて想像もできません。
外出なんて無理ですよ。歩けない。想像を絶します。

毎日、ノートに気温の記録を書きこんで、平年値を計算し、既に分かっている平年値と比較して、記入ミスがないかのチェックをしています。
そうしますとね、同じ値が続く日が増えてくるんですね。グラフでは平らなところです。
これが現れると、気温の下がり方が緩やかになって来たということですので、ああ谷底が近づいてきたんだな、とわかります。

グラフの傾きが「気温変化の速さ」を表しています。

★去年、平年値が新しくなったのですが、比較してみましょう。
Heinenti
旧平年値では、最高気温の谷底は1月29日~2月1日の4日間、9.3℃だったのですが、新平年値では1日だけになって、9.5℃と少し高くなりました。
最低気温については
旧平年値では、1月25日~2月2日の9日間、1.7℃でしたが、
新平年値では、1月25日~1月31日の1週間、2.2℃です。
期間が短くなり、値も0.5℃も暖かくなりました。
「昔は寒かった」というのは、あながち年寄のグチというわけでもなさそうです。

平年値は30年間の平均ですから、重みのある値です。

★今年の立春は2月4日。春分は3月20日です。
Tanizoko
東京でのグラフですが、大体全国どこでも、立春の前に気温の谷底を脱出します。
立春の頃からは、少しずつ気温が上がり始める。
でも、まだまだ寒くって、2月の中旬は傾きがほとんど平らになってしまって、なかなかはかばかしくは気温が上がらない。
ところが、2月も終わる頃から、傾きが急になってきて、気温の上昇が目覚ましくなってきます。
そうして春分を迎えるわけです。

春が来る前に、じっくりと冬を過ごしましょう。
冬をとばしてしまったら、春は来ません。

コアシナガバチ

0111_3koasinaga1 2012.1.11
突き当り。ビヨウヤナギの木の下あたり。
枯葉の上にアシナガバチがいました。
フタモンアシナガバチかな、と思いましたが、腹のフタモンがないや。
コアシナガバチですね。
「コ」とはいうものの、結構迫力があります。
これはもちろん越冬中のメス。
日を浴びに出てきて、気持ちいいのでしょうか、盛んに身づくろいしています。
この写真の時は翅をこすっていた時です。
0111_3koasinaga2
ハチの単眼って、写真に写りやすいです。
怖くなければ、接写して下さい。刺されたことなんてないですけどね。
0111_3koasinaga3
両の後脚をすり合わせています。
両後脚いっしょに、翅を後方にこすったりもしていました。
また、両前脚で一緒に、触角をこする、ということもやっていましたが、うまく写りませんでした。

このメスバチが、春になると、単独で巣作りを始めます。
産卵し、世話をして最初の働きバチを育てます。
働きバチが育つと、このメスバチは女王として、ほぼ産卵に専念できるようになります。

今は、独りで、春を待っています。

アブ達

0111_2abu1 2012.1.11
ボウガシの葉にホソヒラタアブ発見。
日向ぼっこ中。
と、視界にもう一匹↓
0111_2abu2
クロヒラタアブですね。ちょっと小型なのですが、模様は多分クロヒラタアブ。
数少ない昆虫ですから、両方ともじっくり撮影したい。
0111_2abu3
位置関係はこうなんです。
どちらかに集中すれば、もう一方を追いやることになりそう。
まぁいいや、と離れたまま眺めていましたら
0111_2abu4
クロヒラタアブが飛びあがって、飛び去るではなく、今いた木の方を向いてホバリング。
しかも、長時間。
0111_2abu5
まるで、撮ってよ、撮ってよ、なんです。
ぶれましたが、とにかく撮りました。
寒いんだから、食べ物が少ないんだから、そう長時間ホバリングしてエネルギーを消費しない方がいいんじゃない?と呟きながらの撮影。

ありがとう。
ヒラタアブというのは、まったく気のいい連中です。

ツマグロキンバエ

0110_4tumagurokinbae 2012.1.10
お、ツマグロキンバエがいる!
と、よく見れば、黄色い粉が体についています。
これはおそらく、サザンカの花粉ではないでしょうか。
今、そういう花粉をもっているのは、サザンカだけ、それも、花びらがもう落ちかかったような花ですが、でも、オシベやメシベが残っているのがいくつかあります。
新たに咲くのもあるのですが、あまりきちんとは開けないでいます。
そういう花に潜りこんで来たのですね。
しぶといゾ。がんばれ!
{そう簡単には消えないぞ、と行ってますね。タフガイだ。}

クロヒラタアブ

0110_3kurohirataabu 2012.1.10
日溜まりのビヨウヤナギの葉の上。
背中から日を浴びていることが、影でわかります。
このビヨウヤナギの木の向こう側が、落ち葉の積もった人の踏み込まない場所になっていますので、そういうところで、寒さをしのいでいるのでしょう。
日の射す時にはこうやって、日向ぼっこなどしながら、冬を越していきます。

ドウダンツツジ

0110_2doudantutuji 2012.1.10
ドウダンツツジの冬芽です。
以前にもお話ししましたが、これ、鉢ごと転がっていたのを、救出して植えたものです。
日当たりが悪い場所に植えてしまった。
で、花が咲かない、ほとんど紅葉しない、のです。
冬芽と、新緑は楽しませてくれます。
実に佳い色合いですね。
狭い庭で、いろいろひしめき合い、虫も自由に生息する環境の中で、ちょっと分が悪いようですね。
でも、かわいい冬芽を準備してくれて、ありがとう。

アロエ

0109_4aloe 2012.1.9
線路の柵のすぐ内側。
アロエの花がもうすぐ咲きそう。
顔を出しています。
0118_5aloe 1.18
でも、ゆっくりゆっくり、なのです。

http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/choubaika.html
福岡教育大学のサイト。
この、「鳥媒花」のところに、アロエの花の中の構造などが出ていました。
細長い花ですから、覗きこんだだけではよく分かりませんね。
奥の方にたっぷり蜜があるようです。
そして、
鳥媒花
サザンカ、ヤブツバキ、アロエ、サクラ類などが鳥媒花として紹介されていました。
アロエの花の時期には虫が少ないのは分かりますが、鳥が顔を突っ込んでいるのはまだ見たことがない。{長時間観察しているわけではないので、当然見落としだらけですが。}

ウメやサクラにメジロが来て蜜を吸う、これはよく見ますよね。
アロエの花の蜜をどうやって吸うのかな?
蜜のある部分を外から食いちぎるのかな?
よくわかりません。

2012年1月20日 (金)

障害物検知装置:2

★前の記事で「五角形の発光機」をご紹介しましたが、これを作動させる障害物検知装置そのものは撮り忘れていましたので、撮ってきました。
0118_6humikiri1 2012.1.18
踏切のところにこういうのが立っていたら、それが障害物検知装置です。
赤外線の光束が張り巡らせてあって、踏切の遮断機が下りている時に、赤外線をさえぎると、警報がでるのでしょう。
ワンマンバスの降車口のところにもありますね。さえぎると、降車口のドアが閉まらなくなり、バスは発車できなくなる装置。
0118_6humikiri2
円筒部が赤外光を出しているのか受けているのか、よく分かりません。

で、この写真を撮りに行ったら、全部で10本これが立っていました。
踏切の人や車の通行部を挟んで、5本ずつです。
光を出す側と受ける側でワンセットでしょうから、5セットだろうとは思うのですが、なんとなく判然としませんでした。
踏切内や線路内に立ち入って、ゆっくり撮影出来れば分かるでしょうが、外からではよくわかないなぁ、と帰ってきました。
再びパンフレットを見たら、分かりました、ちゃんと書いてあった。
パンフレットの図を、私なりに描いてみました。
Humikiri
大体、見ただけで分かりますよね。赤い線が赤外線の光束のつもりです。
遮断機の内側に5セットあるのですね。

こういう配置だったのか、とストンと納得しました。
いろいろ工夫されているのですね。

パンフレットから学んだことについて、多分、もっと書きたくなります。
そのうち書きます。

障害物検知装置:1

★駅で、「HOT ほっと TOKYU」というパンフレットを見つけました。
安全特集号2011年度版です。

読んでいたら保線用の「マルチプルタイタンパ(マルタイ)」の写真もありました。
夜中にものすごい振動を起こしながらゆっくり走っていくのを「体で感じて」いましたが、なにせ夜中のこと、見たことがなかったのですが、写真があったので、嬉しくなりました。
東急線の「ドクターイェロー」の写真もありました。見たことはあるんですが、写真を撮ったことはないので、これまた嬉しくなりました。

★さて読み進んでいったら、踏切の安全対策、というページがありまして。
「特殊信号発光機」というものの写真がありました。
踏切の
非常ボタンが押されたり障害物検知装置が異常を検知したときに、赤く点滅して列車の運転士に異常を知らせます
と書かれてあって、五角形の信号の写真です。

あ、そうか、あれか!と思い当たりまして写真を撮ってきました。
↓これです。
0109_3singou1 2012.1.9
向こうが踏切で、車が渡っていきますね。その手前、駅側からの撮影です。
駅を出た電車が踏切に差し掛かる時に、異常があると点灯するんですね。
0109_3singou2
近づくとこういうものです。
前から存在は知っていましたが、機能を知りませんでした。そういうものだったのか。
ATC(自動列車制御装置)と連動していて、ATCが導入されている路線では、これが光ると、列車は自動的に減速されるそうです。
多摩川線はATCは導入されていなくって、ATS(自動列車停止装置)です。

★実は家の前のすぐそばには四角形の信号もあるんですね。
0109_3singou3
ほら。四角くて、通常は真ん中の白色発光ダイオードの部分だけが使われています。
周り四つの赤いのが点灯したのは見たことがありません。
で、向こう側の縦型の信号と連動しているようなんですが、詳しい意味は分かりません。
情報が重複しているような気もする。
0109_3singou4
青信号の時に、手前の白い光がゆっくりと点滅します。

0109_3singou5
電車が通過している最中に、赤信号に変わり、白い光の点滅は停止します。
駅に停止している電車の運転士に対して、進入許可とか、先行列車の位置とか、何かそういうものを知らせているのだと思いますが、完全な「鉄人」ではない私はそこまでは知らないのです。
線路際に住んでいると「鉄」の粉がかかりますので、素人でも「鉄っちゃん」風になってきますよ。

ピラカンサ

0107_5pyracantha1 2012.1.7
真っ赤な壁、現る。

0107_5pyracantha2
ひたすら赤の世界に浸って下さい。
言葉はありません。

枝にトゲがありますから、それだけ、注意してください。

フヨウ

0107_4huyou1 2012.1.7
これフヨウの実ですよね。
毛が陽射しを受けて明るく輝いていました。

0107_4huyou2
種がまだ散らばっていないようです。

0107_4huyou3
接近して見るとこうなりました。
きれいですねぇ。
たった一つでもいいから、どこかで芽を出せると、親の木としては本望でしょうね。
こういうのを見ていると、心が暖かくなります。

お稲荷さん

0107_3inari1 2012.1.7
梅の里を訪ねた帰り道。
以前にご報告した七福お稲荷さんをもう一回訪ねました。
お狐さんに絞って撮影。左の狐。
0107_3inari2
右の狐。

やっぱりこの近所の方々が手入れなさっていますね。
きれいに拭かれていて汚れ一つない。白い陶器なのに。
宗教というよりは、身近のお稲荷さん、という雰囲気はいいですね。
近所の方々がみんなで維持している。
「ON」のお稲荷さん。

外からでも、おはよう、ただいま、と声をかけたくなる気分です。

雪が降っています

0120_1yuki1 2012.1.20
朝の7時半頃。

0120_1yuki2
さっき、10時過ぎ。

初めはみぞれだったのですが、今は雪ですね。
ここでは多分積もらないだろうと思っていますが、雪質としては積もるタイプかな。

関東甲信内陸、大雪注意=都心も初雪―気象庁(時事通信 2012年1月20日(金)7時23分配信)
 気象庁は20日、低気圧が紀伊半島の南海上を東に進んでいる影響で、関東甲信地方では内陸部を中心に雪が降り、同日夕方にかけて大雪になると発表した。平野部でも雨が雪に変わって積もる所がある見込みで、交通の乱れに注意が必要という。
 東京都心の大手町では20日午前3時50分ごろにみぞれが降り、初雪となったが、雪が積もる可能性は低い。初雪は平年に比べ17日遅く、昨冬よりも21日遅い。

「低気圧が紀伊半島の南海上を東に進んでいる」
これなんですよね、関東で雪が降るパターンは。
冬型の気圧配置の時ではないのです。
圧倒的な大陸の高圧が少し退いて、西から低気圧が東進してくる時に、関東では雪が降る。
ある意味で「春の兆し」なんですけどね。
ですから、初雪は別として、東京では2月~3月に雪が降ることが多いのです。

しっかし、まぁ、寒いです。
重ね着して、外出用のダウンジャケットを膝掛けにして、縮こまりながらこのブログを書いています。

みなさ~ん、寒いので、体に気をつけてくださ~い。

2012年1月19日 (木)

梅を探しに:3

0107_2ume4 2012.1.7
ほら、こんなになっている。
もうすぐ咲けるんですが、もうちょっとお待ちください。

↓これなんだ?
0107_2ume5
梅の古木の樹皮です。
文字通り「苔むした」樹皮です。
なんだか洞窟の天井みたいにも見えますね。
植物の生き方というものは、動物とはずいぶん違う。
「生きている」のはこの樹皮の下すぐの部分。
その下に行くと、硬い死んだ組織が樹を支えている。
死に支えられて生が活動し、伸びてゆく。

0107_2ume6
下まで撮ると駐車中の車が入ってしまうので、このくらいで勘弁を。
いい樹形でしょ。
いかにも、梅、です。
0107_2ume7
花への予感をお目にかけて、この場所での写真を終えます。
そのうちまた、見に行くことにします。

★別件
「死に支えられた生」という言葉を書いていて、思い出したのですが。

陸前高田の松、使用中止に=京都・送り火の薪-放射能懸念の声で(時事 2011/08/08-00:08)
 東日本大震災で津波に流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松を、「大文字」で知られる京都の伝統行事「五山送り火」で燃やす薪として使用する計画が、福島原発事故による放射能汚染を懸念する声が寄せられたため中止になったことが7日、分かった。(後略)

松の木の生きている部分は樹皮のすぐ下だけなんです。放射性物質の溶けた水を吸ったとしたら、生きている部分だけ。放射性物質の溶けた雨がかかったとしたら、樹皮の部分だけ。
心配するような放射性物質の量ではないのですが、気になるんだったら、樹皮をはがし、その下の部分を少し削れば、その下に放射性物質が入る余地なんかないんですよ。
植物の生き方を知らない。
過去の死が、現在の生を支えている。事故の影響はその生きている部分にしか及んでいないはずですよ。
無知が恐怖を生じさせたのですね。

「絆」という言葉に自己陶酔はしたい。でも、放射能が近寄ってきちゃ困る。
身勝手なものだ。

障害者差別なんかしてないよ、バリアフリーを理解しているよ。でも、障害者が近寄ってくるのはなんだか怖い。
民族差別も然り。

いろんな差別はみんな同じ構造を持っているのです。
かなしいですね。

梅を探しに:2

0107_2ume1 2012.1.7
「梅の里」に着きました。
おそらく昔は広い土地で、梅園になっていたのでしょう。
現在は、地主さんたちの個人宅に分断されていますが、広く眺めてみると、それぞれのお庭にも梅があって、昔の姿が偲ばれます。
モンパルを梅の木の下に止めまして。(木の太さが分かるでしょ。古木です。)
0107_2ume2
見上げれば、硬いつぼみのついた枝が大きく広がっています。
0107_2ume3
ほ~ら。
冬の青空に、つぼみがいっぱい。

これは絶景というべきですね。
花が咲いたらまたそれはそれでみごとでしょうが、つぼみたちが、冬の寒風のなか、硬く身を引き締めながら耐えている。
冬が緩むのを待っている。
そろそろですね。
気温の谷底を抜けるのも近い。
朝の日の出の時刻が一番遅い時期の中です。
この記事を書いている19日には、もう日の出が2分早くなって、6:49です。
朝が明るくなってきますよ。これから、どんどん。

梅のつぼみが緩むのも近いでしょう。

梅を探しに:1

0107_1nekoyanagi 2012.1.7
「梅の里」と呼ばれた場所があることを知ったので、つぼみご具合はどうかいな、とモンパルで出かけました。
出てすぐ。
プランターからネコヤナギ。
これきっと、正月の花だったんじゃないかな。
挿木にしてあるような気がします。
ネコヤナギは挿木でもかなりの高率で根を出し、定着しますね。
昔、やったことがありますが、最近はやってないな。
この感触がたまりませんね。猫の毛です、確かに。
なんだか嬉しくなりました。
出だし、幸先 いいぞ。

ホソヒラタアブ

0106_7hosohirataabu 2012.1.6
ここにもアブがいました、玄関前。
一瞬しかシャッターチャンスなし。
ぼやけてますが仕方ない。
ホソヒラタアブもお日様に誘い出されたようですね。
ハエやアブってつくづくタフですね。
正月の寒い日々、活動を続けています。
このまま冬を越すのでしょう。すごいな。

ハナアブ

0106_6hanaabu1 2012.1.6
大型の昆虫、といえますね、この季節には。
うれしい。
ナミハナアブとかハナアブとかいうアブです。
0106_6hanaabu2
花粉などが付いているようには見えませんが、後脚をすり合わせたり、体のお掃除。
翅の微妙な模様も見えます。
お日様が誘い出してくれたお客様。
写真はこのくらいしか撮ってませんが、しばらく眺めていました。

カタバミ

0106_4katabami 2012.1.6
ブロック塀の下に、「ひとむら」のカタバミ。
わぁ~い、「ひとむら」なんて言葉使ってしまった。めったに使う言葉ではないですね。
がんばってますね。やっぱり生き物がいると、そのあたりがなんとなく暖かいような気がします。冬のぬくもりスポット。

ひと‐むら【一群・一叢】(ムラはムレの古形)
①物が一所にかたまっていること。ひとかたまり。一団。拾遺和歌集冬「から錦枝に―残れるは」
②むらがり生えている植物のひとまとまり。万葉集8「わが宿の―萩を思ふ子に見せず」
[広辞苑第五版]

★「一叢」という字を見ていて「植物叢」「動物叢」という言葉を思い出しました。

しょくぶつ‐そう【植物相】  フロラに同じ。
フロラ【flora】ある地域に生育する各種植物の全体。植物相。フローラ。

どうぶつ‐そう【動物相】  ファウナに同じ。
ファウナ【fauna】ある地域に生息する各種動物の全体。昆虫相・軟体動物相など、ある一群のものだけを指すこともある。動物相。
[広辞苑第五版]

広辞苑では「相」という字を使っていますが、それだと「phase」という感じになるので、やはり「叢」がいいなぁ。
「ある地域」といっていますが、概念的にはもうちょっと広く「ある時代・ある地域」という「時空」にまたがる概念だと考えています。

flora:{名詞}((複数形)floras,florae)フロラ,植物相.
fauna:{名詞}((複数形)faunas,faunae)動物相,ファウナ(一地域・一時代の動物群);動物誌.
[学研パーソナル英和辞典]

英和の方がソオニュアンスを出そうとしていますね。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、重要な概念です。

身近な所では「腸内細菌のフロラ」というような使い方もあるんですよ。
腸の中の、善玉・悪玉・中立いろんな細菌の、ある時における「全体像」ですね。
傷口が化膿しないようにとかいって、抗生物質を飲むと、下痢しますよね。
抗生物質は別に悪玉菌をやっつけるだけじゃないんですね、善玉菌だってやっつけちゃう。そのために、腸内フロラが崩れて、下痢しちゃうわけです。

腸内フロラが健全に保たれるためには、ある意味で悪玉菌も重要な位置を占めるんですね。活動しすぎない抑えられた悪玉菌は重要な存在なんですよ。
なんてったって、ウンコの半分は細菌だと言いますからね。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B8%E5%86%85%E7%B4%B0%E8%8F%8C
「腸内細菌」というウィキペディアの項目です。

 腸内細菌とは、ヒトや動物の腸の内部に生息している細菌のこと。ヒトの腸内には一人当たり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息しており、糞便のうち、約半分が腸内細菌またはその死骸であると言われている。宿主であるヒトや動物が摂取した栄養分の一部を利用して生活し、他の種類の腸内細菌との間で数のバランスを保ちながら、一種の生態系(腸内細菌叢、腸内常在微生物叢、腸内フローラ)を形成している。腸内細菌の種類と数は、動物種や個体差、消化管の部位、年齢、食事の内容や体調によって違いが見られるが、その大部分は偏性嫌気性菌であり腸球菌など培養可能な種類は全体の一部であり、VNCの種類も多数存在する。なお、その名称から腸内細菌の代表のように考えられている大腸菌は、全体の0.1%にも満たない。
 腸内細菌叢を構成している腸内細菌は、互いに共生しているだけでなく、宿主であるヒトや動物とも共生関係にある。宿主が摂取した食餌に含まれる栄養分を主な栄養源として発酵することで増殖し、同時にさまざまな代謝物を産生する。腸内細菌が発酵によって作り出したガスや悪臭成分がおならの一部になる。腸内細菌は、草食動物やヒトのような雑食動物において食物繊維を構成する難分解性多糖類を短鎖脂肪酸に転換して宿主にエネルギー源を供給したり、外部から侵入した病原細菌が腸内で増殖するのを防止する感染防御の役割を果たすなど、宿主の恒常性維持に役立っている。しかし、腸管以外の場所に感染した場合や、抗生物質の使用によって腸内細菌叢のバランスが崩れた場合には病気の原因にもなる。

この先も面白いので、お読みください。

ツバキ

0106_3tubaki1 2012.1.6
まだツバキの調子が出てきません。
つぼみが膨らんでくるところまではいいのですが。
膨らんだ状態で長くとどまって、その状態で花弁が傷んでしまうんですね。

0106_3tubaki2
あまりそういう姿をお目にかけたくはないのですが、こうなってしまうのです。
{こんな姿を公開してしまった。ごめんね。}

テンポよく、つぼみが膨らんでは開花する、と進むようになるのはいつなのかな。
その時は豪華に開いた姿をお目にかけるつもりです。

イヌホオズキ

0106_2inuhoozuki 2012.1.6
今年はこのイヌホオズキが気に入ってしまいました。
ナス科の花ですが、結構見ていると楽しい。
今回は、ちょっとだけ、中を見せてくれています。

以前にイヌホオズキを見た時は、こんなところまでちゃんと見ていませんでした。
ナス科の花だ、という認識しかしていなかった。
花のほとんどない時期に、ゆっくり開花の姿を見せてくれるので、こうやって、ついつい繰り返し撮影してしまいます。

ヤツデの花

0106_1yatude 2012.1.6
2階のベランダから下のヤツデの花を写してみました。
雨戸を開けて、寒いけどベランダに出てみて、あれ、ヤツデの花が輝いているようだ、と思ったものですから。
その感じを写真に再現したかったのですが、成功したとはいえないようです。

画面左にナンテンが写っています。
画面の右外にアジサイがあります。
さらに、画面の左外に池があって、去年この池でヒキガエルが産卵しました。
多分我が家で卵から大人にまでなったヒキガエルが、生まれた場所を記憶していて産卵にやってきたのではないかと思っています。
今年はどうなるか。冬眠を中断して産卵し、産卵後はまた冬眠から「春眠」するということですので、待っていましょう。
{去年は、玄関脇の鉢の中で「夏眠」というものを見せてくれたしなぁ。楽しみです。}

座標系

★朝日新聞の1月16日の夕刊に不思議な写真が載っていました。
イタリア西岸での客船の座礁事故での写真です。
日本人乗客の方が撮影した写真ですが、個人が写っていますし著作権問題もありましょうし、手を加えました。
Katamuki2 写真1
これが新聞掲載写真のイメージです。
客室が正立していて、人が斜めになっています。
人を長円形で覆い隠しましたが、長円の長軸と体の軸とはほぼ一致しています。
人が斜めになって踏ん張っているようですが、実はそれは不可能です。
人の体の重心が足の裏の範囲を超えていますので、どのように踏ん張ってもこの姿勢はできません。
もちろん、お分かりのように、正しくは次の写真のような事態なんですね。
Katamuki1 写真2
写真1を左に22度回転したものです。
この回転操作で人は直立しました。重力の方向と体の軸がほぼ一致していると思います。
その結果、客室が左へ大きく傾くことになりました。
これが事故の状況でしょう。
船が傾いて当然床も傾いて、その傾いた床の上で何とかまっすぐ立とうとしているところの写真なのですね。
22度も傾いています。これは歩けないですね。
事故の大変さが、このようにすると分かります。

★さて、私たちの体には重力の方向を感知する能力があります。
耳の奥、内耳には前庭という器官があって重力の方向を感知して体の傾きを検出したり、自動車などで加速減速する時の直線的な加速度を検出します。また三半規管は、体の回転をx,y,zの三方向に分解して検出します。

ですが、日常の生活では、外界は動かないという「常識」も使います。
室内の壁や柱は垂直であってそうそう動くものではない。床は水平である。
つまり通常は、体が感じる重力による垂直軸と、周囲の環境の中の垂直軸が一致しているのですね。

真っ直ぐな柱などを見ながら、首を左右に傾けてみてください。
網膜に写る像は回転しているはずですが、内耳で検出する首の回転情報と、縦のものはまっすぐ縦であるはずだ、という外部の座標系を使って正しい位置認識をします。

外部の座標系と、感覚による座標系が一致しなくなって、定位できなくなると「めまい」を起こします。
航空機のパイロットが空間認識を失うことがあって「空間識失調」といいますが、自分の体の空間的な状態が認識できなくなるんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E8%A1%A1%E6%84%9F%E8%A6%9A
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%96%93%E8%AD%98%E5%A4%B1%E8%AA%BF
こんなところを読んでください。


写真1を見ると、なんとも不思議な感覚に襲われますね。
座標系としての部屋が正しければ、人が傾いていなければならない。なのにその傾きはあり得ないわけです。
写真2で人が真っすぐ立つと、それ自体は正常なことなのですが、今度は頼りの座標系が傾いてしまう。
そんなこと、あり?
という不思議さなのです。
実際には船の座礁事故という非常事態で、二つの座標系が一致しなくなってしまったのです。

★電車に乗って、連結部の近くに座るなり立つなりして、向こうの車両を見てください。
面白い現象が起こります。
車両はどちらも揺れます。
自分が乗っている車両が揺れていることは、体で感じとれます。
ところが、視覚的には、自分の乗っている車両は揺れていなくて、揺れているのは向こうの車両だ、と見えるでしょう。

自分が乗っている車両の方に座標系を固定して、この(主観的な)座標系に対して向こうの車両が揺れていると見えてしまうのです。
これは不思議な感覚ですので、ぜひ体験してみてください。

★窓から明るい外の景色を眺めて、網膜上に残像を作ります。
何か真っすぐ立っているものが入っている方が分かりやすいと思います。窓枠とか、外の木とか。
眼球を動かさずに眺め続けて、残像ができたら、目をつぶって下さい。
残像が見えるはずです。残像は網膜上に出来た、光の感受性の変化してしまった部分ですから、網膜に固定されています。
さて、ここで。
首を左右に傾けてみてください。
残像はどうなりますか?
首の傾きとともに、網膜上の残像も傾くはずですね。
ところが意識内の残像は、空間的に固定されていて、縦のものは縦であることが保たれるのではないですか?(すこし揺れるかもしれませんが。)

おそらく、内耳の三半規管で、頭の回転を検出して、その角度の分だけ意識内の像を回転させて、外界の座標系が動かないように処理しているのだと思います。
動いているのは自分の頭だ、外界が動いているのではない、と認識して、それに合うように意識内の像を調整しているのでしょう。

残像はそう長くは持ちませんので、また、残像をリフレッシュして試してください。
この現象は、自分自身で不思議な感覚に包まれます。
お試しあれ。

自分と外界。
自分をどのような座標系に位置付けるか。
自分の体で実験して見ると面白いですよ。
{自分の体を観察するのは「ロハ」だし、責任が生じないし。楽しめます。}

2012年1月18日 (水)

イチョウ

0105_7ityou 2012.1.5
青空がすごいでしょ。木はイチョウです。
東京の乾燥状態はすごいです。
アサヒ・コムの今日の記事

東京の乾燥注意報、34日連続 3位タイに
 昨年12月から少雨傾向が続いている影響で、東京の乾燥注意報は18日で34日連続となった。乾燥注意報が現在の基準で出されるようになった1967年以降で、3位タイの長さ。2位は2010年から11年にかけての38日、最長は73年から74年にかけての65日。

いいけどさ。1位も2位も、結婚してからなんだな。古びた夫婦になって来たな。

イチョウの落葉がまだ少し道に残っています。
午前中、近くの保育園の園児がお散歩に来ていましたが、真っ先に落ち葉のあるところへみんな集まって、遊んでいました。
最近は落ち葉に触れるチャンスも少ないんですね。
きれいに掃除してしまうのは逆に申し訳ない、適当に放置しておきます。
道に面しておいてある鉢なんかも遊んでいいんですよ。そのつもりで置いてあるんだから。
線路の柵の下にもスイートピーとか、スイセンとか、クロッカスとか、花が咲いたら喜んでもらえそうなものを植えてあります。遊んで下さい。

(グー)チョキ・パー

0105_4naden 2012.1.5
南殿(なでん)という品種の八重桜です。
今は冬芽だけしかありません。
眺めていたら、なんだか手みたいだ、と撮影。

0117_3naden 1.17
昨日、同じ場所でまた「なでん」を眺めていて、あれ「チョキ」がある。
そうか、そうすると、前のを「パー」ということにして、一緒にブログに載せられるな。
というわけですが。
残念ながら「グー」はなかった。
三すくみは成立しませんでした。

まだまだこの芽が動き出すまでには時間がかかりそうですね。

カランコエ

0105_3kalanchoe 2012.1.5
相変わらずカランコエはどんどん咲き進んでいます。
でも、少なくとも私の見る時間帯ではこの花に昆虫がきているのを見たことはないですね。
ハエやアブが蜜を求めていることは確かで、ヤツデの花や、サザンカの花の崩れかかったところなどにハエ・アブがいることはあるのですが。
カランコエって、蜜を出していないのかな?蜜は出しているけれど「蜜サイン」がないとか、香りがないとか。
なんだか、虫の来ない花ってさびしいな。
風媒花であるはずもなし。
鳥媒花という可能性もありですか?
わからない。

モッコク

0105_2mokkoku1 2012.1.5
モッコクの木を眺めていましたら、冬芽に気づきました。
ほかの木とちょっと感じが違いますね。ツバキ科の常緑樹ですから大人の葉っぱが残っていて、その付け根のところにモコっと出ています。
0105_2mokkoku2
この芽が伸びる頃に、今の葉は落ちて、交代していくということでしょうね。
被写体の少なさに、苦し紛れに普段見なかった場所を一生懸命眺めているわけです。
春よ来い。

ホソヒラタアブ

0105_1hosohirataabu 2012.1.5
ハエやアブの越冬ってどうなっているのでしょう。
冬眠中にたまたま暖かくって出てきた、という感じではなく、活動性は低いとはいえ相変わらず普通に生活しているという感じがします。でも、花が少ないから、エネルギーが得られないのではないかと心配ですが。
葉っぱの間に見つけて、すき間から撮りました。
他の昆虫に比べて何か耐寒性能がよいというような特徴があるのかなぁ。
不思議です。

敷居

0104_10_6sikii 2012.1.4
東光院の門の「敷居」です。
高さは10cmくらいかな、低い方ですね、敷居としては。
で、敷居を見ていると、いろいろなことが頭に浮かびまして・・・・

★苦手なんだよなぁ、コレ。
私には「またぐ」という動作が存在しないんですね。ですから、雪の積もった道も歩けないし、蒲団の上も歩けないし、体育館のマットの上も歩けないし・・・

またげない人なんです。

ところがお寺の門には必ず敷居がある。
またがなきゃいけないんでしょ。右足で乗って越えるしかできないんですが、それは本当はいけないんでしょ。
まさしく、敷居が高いんだよなぁ。
元気盛りだった高校生の頃でも、奈良・京都の修学旅行での寺社めぐりには辟易しましたよ。古いお寺の敷居って高いんですよね、幅もあるし。

敷居って、「バリア」そのものですね。

ちったぁ、バリアフリーを考えたらどうなんでしょうね。
敷居のある門の脇に、平らな面で中へ入れる道も作ってほしいですよね。
私は強引に、乗って越えますが、車椅子なんかどうしろってんでしょうね。
敷居、玉砂利、飛び石など、車椅子じゃ進めません。
世の宗教家の方々は、そろそろ、そういうバリアフリーも考えなければいけませんな。(老人風に)。
バリアフリーに鈍感な宗教家というのは、自己矛盾をきたさないんですかね。
鈍感だから大丈夫、なのかな。

しき‐い【敷居】
①地上に敷いてすわる、むしろの類。
②(古くは「しきみ(閾)」) 部屋の境の戸・障子・襖フスマの下にあって、それをあけたてするための溝のついた横木。↔ 鴨居。
しきみ【閾】
門戸の内外の区画を設けるために敷く横木。蹴放(ケハナシ)。また、敷居。戸閾。古事記下「其の殿戸の―の上に坐しき」。〈和名抄10〉
[広辞苑第五版]

★広辞苑の「敷居」の②に「しきみ(閾)」というのがでてきますね。これが理科系としてはよく出会う言葉なんですね。

threshold {名詞}敷居;初め; 心理・生理 閾(いき); 理 しきい値.
           {形容詞}敷居の;限界の.
threshold amount 限界量.
threshold condition[state] 限界条件.
threshold level 限界レベル; (理)しきい値.
[学研パーソナル英和辞典]

いき‐ち【閾値】
①ある系に注目する反応をおこさせるとき必要な作用の大きさ・強度の最小値。
②生体では感覚受容器の興奮をおこさせるのに必要な最小の刺激量。しきいち。限界値。

理科屋としては「threshold value」というのはおなじみなのですが、日常用語ではないだろうなぁ。

all-or-none principle
all-or-none law

「全か無かの法則」っていうんですが、聞いたことありますか?
高校生物で出てきたと思うんですが。

高校生物の参考書をみると、「ニューロンとその興奮」というところに「全か無かの法則」というのが書いてあって

興奮は、刺激の大きさが一定値(限界値(閾値(いきち)ともいう))以下では起こらず、それ以上では刺激の大きさに関係なく同じ大きさの興奮が起こる。

こんなことが書いてありますね。
一定の高さの敷居があって、越えられなければ何も起こらず。越えてしまえばあとは一定の出来事が起こる、ということです。

生物以外でも、threshold value という言葉、あるいは概念はよく使われます。
化学や物理では「しきい値」という言い方もよくしますね。
デジタル回路というのは、全くもって all-or-none principle でしょ。allは「1」、noneは「0」ですね。

all-or-none ではないのですが、放射線の被曝線量とその影響との間の関係として、「LNT」という仮説がありますね。「Linear Non-Threshold 仮説」といいます。「しきい値無し直線仮説」と訳しますか。
「放射線の被曝線量とその害との間にはしきい値がなく直線的な関係が成り立つ」という考え方です。
一方、ある「しきい値」が存在して、それより被曝線量が低ければ害はない、しきい値をこえると被曝線量と害の間に比例関係がある、という考え方もあります。

こんな形で「しきい値」が身近になってしまったのは悲しむべきことですね。

★お寺の「敷居値(閾値)」
お寺の敷居も越えられなければどうしようもなく(none)、越えてしまえばまた平らな道がある(all)、といことになりますかね。

★バリアフリーにして下さい。
バリアを作り設けているのはどちらですか?
私たち障害者は、健常者の作ったバリアにさえぎられている側の人間です。
バリアを作り設けているのはいわゆる健常者たちです。バリアを低くする力を持っているのも、健常者たちです。
そういう意味で、いわゆる健常者たちこそ、「バリア(保持)者」であり、「障害になる者」であり、これを短縮すると「障害者」なんですね。

勝手をほざきました。気分を害されましたでしょうか。
ゆっくりかみしめてみてください。

東光院の境内にて

0104_10_2senryou 2012.1.4
黄色いセンリョウがありました。
赤と両方並んでたらもっときれいかなぁ、などと欲張った感想。
0104_10_3kaede
カエデの実がありました。
我が家のカエデとは種類が違うんですね。
翅の幅が広くて、全体に大型でした。

0104_10_5manji1
「卍」という文字は知ってますけど、こういうところに書かれてあるというのは、初めて見たような。どのお寺でもそうなんですか?
0104_10_5manji2
屋根にもありましたよ。
ふ~ん。
何か「呪術」的な意味合いがあるのかな、屋根のこんな所にあるなんて。
なんとなく、よく分からない気分でした。
本来、仏教は呪術とは無縁なものなのですがね。
仏教ってすっごく「理性的」なものなんですよ。

除菌水

こんな記事がありました。

使うたびきれいになる便器(朝日新聞 2012年1月15日19時44分)
 衛生陶器大手のTOTO(北九州市)は2月1日、使うたびに「きれい除菌水」が流れて汚れや黄ばみを防ぐトイレを発売する。1回に使う水の量は業界最少の3.8リットルまで減らし、節水しながら、きれいに洗い流せるようにする。
 発売するのは「新 ネオレスト ハイブリッドシリーズ」。水道水に含まれる塩化物イオンを電気分解して「除菌水」を作り出し、便器にふきかける。薬品を使っていないので環境も汚さない。トイレを使っていなくても8時間たつと自動的に「除菌水」が流れる。
 ・・・(後略)

★平成23年4月1日からの水道法に基づく水質基準の改正では

塩化物イオンは、200mg/L以下

となっています。
水道水には塩化物イオンはこれ以下の量で含まれているわけですね。
ここへ電極を入れて電圧をかけると陽極側で電子を奪い取る反応が起こります。
いろんな反応があり得ますが、メインは下のような式で表される反応でしょう。

Denkibunkai

塩化物イオンが陽極表面に衝突して水と反応しながら電子を奪われる時に、次亜塩素酸と水素イオンが生じる。
水素イオンが生じるということは水が酸性になることですね。
で、次亜塩素酸が生じるというのは、水道水の有効残留塩素と同じことなのです。
{塩素ガスが生じて、直ちに水と反応して、次亜塩素酸と塩化水素を生じる、としても結果的には同じですが、塩化物イオンが稀薄なので上の式の形に書いてみました。}

よく、水道水に食塩(塩化ナトリウム)を溶かして、電気分解して、電解水とかいって利用するようですが、それも基本的には同じです。

積極的に食塩を溶かしていませんので、生成する次亜塩素酸の濃度はごく薄いものでしょう。どのくらいの効き目があるのかよくわかりません。
というわけで、疑問符付きでこの記事を読みました。

便器に手を突っ込んでごしごし洗う方がきれいになるんじゃないかなぁ。
どうせ自分たちが出したものなんだから毛嫌いするほどのものでもなし。
私は定期的に便器に手を突っ込んで洗っていますが。

2012年1月17日 (火)

ツバキ

0104_10_1tubaki 2012.1.4
東光院という真言宗のお寺の前まできました。
このつぼみはツバキのつぼみなのですが。
一つの花で、花弁が紅白の斑入りのように咲きます。
で、このツバキの実を2個ほどいただいて、鉢で育てているのです。
高さ40cmくらいになったかな。
まだ花を咲かせる状態ではないようです。
挿し木だと元の木と遺伝的に全く同じになりますが、種からの実生だと、親の木とは遺伝的な構成が変わっているはず。
どういう花が咲くか、楽しみにしています。
いつ咲くでしょうかね。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-dddc.html
2009年に撮影した紅白のツバキの写真がここにあります。
ご覧ください。
このツバキの子を育てているわけです。

水面の波

0104_9suiro 2012.1.4
六郷用水跡の散策路の水路。
何を見て頂きたいかというと、水面の波なのです。
昔、どこでも道路に側溝というものがオープンに存在していた頃は、日常的に見られたものです。
水面に斜めの線が走るんですね。この写真では交差する、までは行きませんが、溝の幅が狭いと、斜めの線が交差して、菱形の模様ができたりしていました。
子どものころは不思議で仕方がなかったものです。

これ、実は水面の「衝撃波」なんですね。
静止した水面を船が走ると、舳先からV字型の波が後ろに出来ますね。
水面の波の速さよりも、船の速さの方が速いと、船は自分が作った波を追い越していきます。
そのため、波は丸く広がらずに、重なり合ってV字型になります。

上の写真では、水路は静止していて、水が流れています。相対的なことですから、水面を石の側面が走っていくのと同じなんです。
で、石の側面のでこぼこで水の表面に波が立ちますが、水の流れの方が波の速さより速いので、波は円形にならずに、斜めの直線になってしまうわけです。

そんな「理科的」なことを考えながらの散歩なのでした。

カルガモの親子が水面を泳ぐ、というようなシーンがありましたら是非撮影して下さい。
親は泳ぐ速さが速いので、後ろにV字型の波を作ります。
ヒナは、一生懸命泳いでも、自分が作った波を追い越せずに、丸い波の連なりが後ろに出来ます。
おもしろいですよ。ぜひ、観察して下さい。

サザンカなど

0104_6sazanka 2012.1.4
沼部の滝を過ぎてすぐ、マンションの下。
八重咲きですね。
0104_7jintyouge
赤というか紫のジンチョウゲのつぼみがふくらんできています。
0104_8soyogo
ソヨゴの実。
真っ赤な実もあるのですが、少し時期が過ぎてしまったようで、黒い斑点が出ていまして、写真としては遠慮しておきました。
マンションの下ではあるのですが、小さな庭のようになっていて、入れ替わり立ち替わりいろんな花の楽しめるスポットです。

沼部の滝

0104_5taki1 2012.1.4
三が日も明けましたので、近所へお散歩に。
すごいでしょ。滝があるんですよ、すぐ近くに。
0104_5taki2
いえ、私が勝手にそう呼んでいるだけです、正式名じゃありません。
六郷用水跡の散策路です。
ポンプで水をくみ上げて、間歇的に流しています。

すごいぜ、沼部の滝は間歇滝なんだ!と笑っておりますが。(間歇泉じゃあるまいしね。)
幼い子がこの滝が好きでしてね。よく、歓声を上げてはしゃいで見ています。

0104_5taki3
正月厳寒期の滝浴び行など、イメージの中で楽しんでください。
寒いけど、行が終わると、体が芯からぽかぽかしてきますよ。
{私は夏の滝浴び(遊び)はしたことがありますが、冬はないです。}

フチベニベンケイ

0104_4hutibenibenkei 2012.1.4
フチベニベンケイも花の準備を始めました。
このタイプは、花が咲くまで時間がかかります。
いつ咲くでしょう?
ゆっくり待ちます。

フチベニベンケイってあまりポピュラーな名前じゃないかもしれません。
「金のなる木(カネノナルキ)」という方がポピュラーでしょう。
でもなぁ、別に金がなって欲しいわけじゃなし、何となく品がない、というのが私の感性で。
ベンケイソウの仲間で、葉の縁が赤い、という「フチベニベンケイ」という和名がありますので、そちらを使います。

世の中に、急ぐべきことなどありはしない。ゆっくり。ゆっくり。

クロッカス

0104_3croccus 2012.1.4
庭のクロッカスの芽が出てきましたよ。
気づいた時は4本くらいでしたが、どんどん顔を出してきて、「いっぱい」です。
線路際の柵の下にも出てきています。
2色あったのですが、今は黄色い花の咲くのしか残っていません。でも、毎年咲きます。
散歩の楽しみが増えました。
毎日眺めてにこにこしています。

ハエ

0104_2hae 2012.1.4
ヤツデの花に、ハエが来ていました。
ハエの種を同定する気はありません。

私の目つきが変化しました。
ハエを求めていたのが、今は、ハエを眺めてがんばれよ、になりました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-c3f6.html
去年の12月の記事です。
ハラビロカマキリAが卵塊を三つ残して死んだ、という話です。
この記事の最後の部分↓

Bと名づけた方も、カマのスピードが落ちてきました。
終わりが近いかもしれません。せめて晴れた日には日向ぼっこをして暖まってくつろいでほしい、とケースを日向に出して、なんとか毎日1匹くらいはハエを入れてやっています。
12月も中旬ですものね。すごいなぁ。

この、ハラビロカマキリBですが、年を越したんですよ。
2012年元旦、ケースの天井につかまっていました。
2日、ケースの底に落ちていましたが、指で体を起こしてやると、指につかまってきました。
ケースの中に足場として入れておいた枝につかまらせてやると、枝につかまってぶら下がりました。
3日、ケースの底に落ちていて、もう動きませんでした。
5日に我が家は正月飾りを外して正月明けにしましたが、その時に、ハラビロカマキリも落ち葉の下に入れてやりました。土へ還る時が来ました。

なんだか、心の中の一本の糸が消えましたね。
ハエを見る目が変わった、というのはそのことなんです。
えらいよなぁ、年を越したんですもの。
カマキリの習性として「水を飲む」ということができますので、これを利用するとミルクを筆に含ませて飲ませることができます。
鳥肉を小さくちぎってピンセットで目の前で揺らすと、カマでつかんで食べます。
今回はそういうことはしませんでした。
ハエが手に入る限り捕まえて、食べさせ続けました。カマのスピードが落ちてハエを追えなくなって、しばらくして命がつきました。
とくに延命はしませんでした。
生きられる限りを生きてくれて、嬉しいです。
私たちもそのうち、生命の流れへ合流することになります。
生きられる限りを生きましょう。

アダンソンハエトリ

0104_1adanson1 2011.1.4
壁を歩いていたアダンソンハエトリ。
0104_1adanson2
腹部の模様までなんとか撮りました。
エサの小昆虫がほとんどいないこの季節、じっとしていた方がいいよ。

よく見ると、左後脚を失っていますね。
寒いからもともと運動能力が落ちていますが、脚一本ないのはつらいね。
先月、「クモは脚が減っても生きていける」という記事を書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-b03e.html
↑ここです。ナショナルジオグラフィックの記事を引用しました。
一部再掲すると

 新たな研究によれば、クモは必要な本数以上の脚を持っており、1~2本は失っても支障がないという。
 野生のメスグモを数千匹採集して調べたところ、10%以上の個体が8本脚のうち1本以上を失っていることが分かった。研究の共著者でフランス、ナンシー第1大学のアラン・パスケ(Alain Pasquet)氏は、「この状況(脚が少ないこと)が何らかの障害になっているのだろうかと考えた」と話す。
 研究チームは、123匹のタイリクキレアミグモ(Zygiella x-notata)を1匹ずつ個別のプラスチック箱に入れて巣を作らせた。このうち、8本の脚がそろっている個体は60匹、残りの63匹は脚が1本以上欠けていた。
 そして、脚のそろったクモが作る巣と、脚が欠けたクモの作る巣はあまり差がないことが判明した。さらに、箱の中へハエを入れたところ、脚が欠けたクモでも捕食に何ら支障がないことがわかった。
(後略)

そうなんだぁ。
でもやっぱり、脚は揃っていた方がいいよね。
かかしさんは2本のうち1本が使えない状態で生きているけどね、「不幸じゃないけど不便」だよね。

クモさんが、生き延びてくれるよう、祈っています。

タンカーの爆発事故

★タンカーの爆発事故のニュースがありました。
朝日新聞(2012年1月16日1時48分)

韓国・仁川沖でタンカー爆発 5人死亡、6人不明
 韓国北西部、仁川(インチョン)沖の海上で15日午前8時ごろ、韓国籍のタンカーが航行中に爆発して大破し、船体の半分が沈んだ。聯合ニュースによると、乗組員5人が死亡し、6人が行方不明になっている。
 このタンカーは普段は軽油を運んでいるという。この日は、仁川港でガソリン6500トンを下ろした後で積み荷はほとんどなく、海洋への大規模な油漏れはなかった。船内ではタンクに残ったガスを抜く作業中だったといい、韓国海洋警察が原因を調べている。

★「ガソリン6500トンを下ろした後で積み荷はほとんどなく」という記述に対してどんな感じがしますか?

①ガソリンがほとんどないのに、なぜ爆発してしまったのだろう、ガソリン満タンだったら危ないとは思うけど。
②ガソリンがほとんどないから爆発しちゃったんだな。ガソリン満タンだったら、爆発ではなく激しい火災になったのだろうな。

 化学に関わったものの経験というか、直観というか、「もの」勘というかでは、②が正解だと思います。

可燃物は容器にいっぱい入っている時の方がかえって安全なんです。

もちろん火がついたら炎をあげて燃える「火災」になりますが、「爆発」にはなりにくい。
中身が減って、液体の上に空間が大きくなってくると、可燃性の蒸気と空気中の酸素が混合して、その割合によっては「爆発」になるんですね。

★空気に対して可燃性の気体が混合した時、濃すぎても薄すぎても爆発にはならないのです。
 この範囲を「爆発範囲」といいます。
 理科年表で「空気と混合したガスの爆発範囲」という表をみると

 (容量百分率で)
      下限    上限
水素     4.0~75
アセチレン 2.5~81
ベンジン   1.3~  7
エタノール  4.3~19
メタノール  1.3~44

などとなっています。
・爆発範囲が広い方が危険で、要注意です。
・水素やアセチレンは特に危険な気体です。
・エタノールよりメタノールの方が範囲が広くて注意が必要なことが分かりますね。

エタノールのほとんど空になったガラス瓶を胸に抱えて硬く閉まった栓を抜いていて、静電気か何かの火花が入って爆発し、死亡したという事故が昔ありました。たっぷりアルコールが入っている方がかえって安全なのです。
小学校の理科で熱源に使うアルコールランプも、傾けたりしないことを前提としたうえで、アルコールが少なくなると危険ですので、なるべくアルコールの液面が下がらないように管理しなければなりません。

さて、理科年表ではガソリンについての爆発範囲は記載がありません。
検索して見たら、およその値ですが「1.4~7.6%」となっていました。
タンカーのタンクにガソリンがいっぱい入っている時は、火が入れば火事になりますが、爆発にはなりません。
ところが、ほとんどガソリンを下ろした後なので、タンクの内面を濡らしていたガソリンが蒸発し、ガソリンを外に出した分タンク内に入って来た空気と混合し、爆発範囲に入ってしまったのではないでしょうか。
ガソリンを下ろした後の方が危険だ、という認識が欠けていたのかもしれません。

ガソリンエンジンの自動車では、ガソリンと空気を適切な割合で混合して爆発させ、その力を動力にしていますね。私が乗っている軽自動車は660ccという小さな空間でガソリンを爆発させて、何百kgという車体を走らせるのです。1リットルのペットボトルの3分の2ですよ。そんな小さなエンジンの出力で軽自動車が時速100kmも出せるんですよ。
ガソリンの爆発力のすごさを感じてください。

2012年1月16日 (月)

シェフレルの「あかちゃん」

0103_12schefflera1 2012.1.3
このごろあちこちで見かけます。
「カポック」というのは多分もっと大きな木だと思うんですね。
これは低木ですから、シェフレルという方ではないかな。
かわいい葉っぱが出てました。
0103_12schefflera2
大人の葉の陰から顔を出して外を覗いている、といった風情ですね。

動物でも植物でも、幼いものは総じてかわいい。

これで、正月三日の昼の散歩はおしまい。

ツツジ

0103_10mitubatutuji1 2012.1.3
「土佐のミツバツツジ」というプレートがついた木です。
冬芽が膨らんでいます。
0103_10mitubatutuji2
秋の名残と春の兆しが同居しているのもありました。

0103_11kiyosumitutuji
こちらは「清澄ツツジ」というプレートがついた木です。
ミツバツツジの一種なのでしょう。
赤い葉が3枚。
こちらではあまり冬芽、という感じはありませんでした。
ゆっくり待ちましょう。

たね

0103_9tane 2012.1.3
トキワマンサクの葉の上です。
何かの種ですね。
何であるかはわかりません。
トキワマンサクの葉って粘っこい感じです。
でこぼこも多いし。
それで引っかかったのでしょう。
どこから飛んで来たのかな。
この場所で雨にでも流されて下の地面に落ちても、マンションの管理がしっかりしているから除草されてしまうだろうな。などと思いながら撮影。
でも、拾い上げて別の場所に移してあげるというようなことはしませんでした。
なるようにしかなりません。

妙なものをお目にかけます

0103_8benki1 2012.1.3
ワンちゃんの脇を通って、歩いていきますと、水道屋さんがありまして。
そこのショーケースの中に、多分陶器製、のミニチュア便器が五つほど並んでいるのです。
みんな色違い。
0103_8benki2
小さいのです。両てのひらにすぽっと収まってしまうでしょう。
昔からあるんです。
で、かわいいから欲しいんですけど、売り物じゃなさそう。
ちゃんと「TOTO」ってロゴ入りだしなぁ。
こういう形の貯金箱なんかつくったらいいんじゃないか。
金「うん」がつくとか、いって。
うけないかな。

正月早々、妙なことを考えながら短時間で撮影してその場を離れました。
変人、っぽいからなぁ。

なじみのワンちゃん

0103_7dog 2012.1.3
アブの写真撮影中に声をかけられて狼狽しましたので、ちょっとコースを変えて、遠回りして帰ることにしました。
このワンちゃんはかなり年輩だと思います。
以前から顔は知っているのですが、名前を聞いたことがはありません。
「自宅」わきで正月らしい顔つきをしていました。
やぁ、と声をかけて一枚パチリ。
こういう時は、ちゃんと、今年もよろしく、と声をかけたりするんですけどね。

人づきあいは苦手だなぁ。

タマサンゴ

0103_6tamasango1 2012.1.3
アブの写真を撮った脇。
タマサンゴの緑の実がありました。
実は、この場所で初めてタマサンゴの赤い実を見て、あれはなんだろう、きれいだな、と調べて名前を知り、我が家でも実を蒔いてみたのです。
青い実があるということは花もまだあるのかな、と覗いてみたらありました。
0103_6tamasango2
我が家で現在も咲いているイヌホオズキもナス科で、確かに、このタマサンゴと同じナス科の花ではあるのですが。
比べてみると、イヌホオズキの白い花弁は「粒々感」があります。
タマサンゴはそれほどでもない。
姿はナス科共通ですが、細かいところで違うんだなぁ、と改めて認識しました。

フタホシヒラタアブ

0103_5hutahosihirataabu1 2012.1.3
コスモス見て、反対側の駐車場の方を見たら、地面の石に何かがいる。
そっと近づいてみると、やっぱりアブがいました。
初めて見るアブじゃないかな。
腹部背面の模様が見慣れない。
それと、複眼はいいとして、その間の「顔面」が少し黄色みがかった白い顔。
0103_5hutahosihirataabu2
なんとか背面に回り込んで模様を撮影しました。
0103_5hutahosihirataabu3
翅をたたんで日向ぼっこ状態に入りました。

ナミホシヒラタアブとよく似ているのですが、恐らくフタホシヒラタアブで間違いないと思います。信用はしないでください。

別件:アブの撮影に集中していて、周囲への注意力が低下していました。虫の写真撮っている時はいつもそうなんですけどね。
そこへ、正月なものですから、通りかかったご近所の方に御挨拶を頂いてしまって、一瞬、茫然となってしまいました。きっと、あちらさんは、不審に思ったでしょうね。地面に膝ついて、何かやっている、どうしたのかな。
アブの写真を取っておりまして、なんて説明するのも妙なもんだしなぁ。
本年もよろしくお願いします、という決まり文句が口から出て来なくって、もご・もご・もごっと、なんだかわからない挨拶をしてしまいました。

なるべく、近所での撮影は避けた方がよさそうですね。

白いコスモス

0103_4cosmos 2012.1.3
近くの郵便ポストあたりまで、ぐるっと一周してきました。
以前、白いコスモスがあった、とご報告しましたが、そのコスモスがまだ咲いていました。
がんばりますねぇ。
コスモスというとなんとなく「はかなげ」なんですが、芯は強いようです。
正月のコスモスでした。

マイナス金利

あ~ぁ。とうとうやっちゃった。
日本の超低金利政策が始まったころ、夫婦で「そのうち、預金すると利息を取られる時代が来るかもなぁ。マイナス金利になったりして。」と冗談を言ったものです。
ところが、こんな記事が出ましたよ。

朝日新聞(2012年1月11日)
独国債入札でマイナス金利
 ドイツの6カ月物の短期国債の入札が9日あり、平均利回りがマイナス0・0122%になった。ロイター通信によると、ドイツ国債入札でマイナスになるのは初めて。ユーロ圏の政府債務問題が深刻化するなかで、投資家が安全資産であるドイツ国債に殺到したためとみられる。(ロンドン)

はっきりいって、よくわかりません。
信用度の低い国債は、高い利子でなければ買ってもらえない、ということの逆向きなんでしょうけど。なんで、利子払ってまで国債買うの?
損だけど、安全だから。なんですか。わっからねぇや。

私のような超古代人は、お金って、物の価値だと思うし、物を作り出す労働の価値だと思うんですよ。古っるいですね。

今はお金でお金を買うんですものね。なにそれ?しかも、そのお金たるや、現金ではなく、コンピューター上の情報でしかないのに、その情報を情報で売買して大儲けする。
1秒以下の時間差まで使う。
株価が下がる局面を利用して儲ける。なにそれ?

なんだかおかしくないですか?
世の中、真っ当じゃないですね。
こういう状態を「末世」っていうんですよね。
世も末じゃ。
お天道様に顔向けできないでしょうが。

コオロギの汚染

こんな記事がありました。

読売新聞(2012年1月12日08時11分)
コオロギ5百匹からセシウム4千ベクレル検出
 東京電力福島第一原発事故で、原発から40キロ離れた計画的避難区域内に生息するコオロギから1キロ・グラム(約500匹)あたり4000ベクレル以上の放射性セシウムが検出されたことが、東京農工大の普後一(ふごはじめ)副学長(昆虫生理学)の調査でわかった。
 別の場所のイナゴからも最大200ベクレルを検出した。
 調査は、昨年10月、原発から約40キロほど離れた計画的避難区域の福島県飯舘村北部でコオロギ500匹、60~80キロ離れた本宮市役所付近や須賀川市北部、桑折町役場付近、猪苗代町の猪苗代湖付近の水田でイナゴ計2000匹を採集した。
 飯舘村のコオロギからは1キロ・グラムあたり平均4170ベクレルを検出。須賀川市のイナゴは同196ベクレル、桑折町と本宮市は、それぞれ同82ベクレルと75ベクレルだった。

「コオロギも汚染されていた」というだけの出し方は、無用な不安をあおるだけのような気が致します。

★黙って、計算だけしてみます。

・コオロギ500匹で1kgですか。1匹あたり2g。妥当でしょうね。

・4170Bq/kg
ということは、1匹だと8.3Bq(1秒間に8個の原子が壊れます)。

・「放射性セシウム」というのがCs134かCs137か分かりませんが、計算してみましょう。
例の式を使って

Siki

Cs137の場合:
4170×137×(9.46×10^8)×(2.4×10^(-24))
  =1.30×10^(-9)g

Cs134の場合:
4170×134×(6.31×10^7)×(2.4×10^(-24))
  =8.46×10^(-11)g

Cs137なら:0.0000000013g  =(別の呼び方で)1.3ng(ナノグラム)
Cs134なら:0.000000000085g=(別の呼び方で) 85pg(ピコグラム)

これが500匹での値ですから、1匹ならさらにこの1000分の2です。

評価は差し控えます。

★-----------------------------------------------------------------
2011.12.24の朝日新聞「今さら聞けない+ 食べ物からの放射能」という記事の冒頭部分を引用します。

 「食べ物から検出される放射能がゼロにならないと、怖くて食べられない」
 そんな声を聞きました。確かに、体に入る放射性物質は少しでも減らしたいものです。
 でも、今も続く東京電力の福島第一原子力発電所の事故による放射能の放出がたとえなくても、食べ物による体内被曝はゼロにはできません
 今回の事故前から、体重60キロの成人男性ならば、体内に6000ベクレル程度の放射性物質があります。放射線医学総合研究所放射線防護研究センター長の酒井一夫さんによると「筋肉が多い男性より女性の方が少し少ない」そうです。
 こうした放射能は、主に食べ物を通して体内に入ってきます。原発事故などがない自然状態でも、土や大気や水には、岩石に元々含まれる放射性カリウムや、宇宙線でできる放射性炭素といった放射性元素が常時含まれています。
 食べ物に多く含まれているのが放射性カリウムです。大半のカリウムに放射能はなく、放射性カリウムは全体の0・012%に過ぎませんが、食べる量が多く、体内に常時存在する放射能6000ベクレルのうち、4000ベクレルはこの放射性カリウムによる放射能です
 カリウムは、養分とともに吸い上げられて作物に入り、牧草や穀類を食べる家畜の肉や牛乳にも入ります。作物が持つ放射能は、大半は土の濃度より大幅に低いのですが乾燥させた昆布やお茶、ドライミルクなどは水分が抜けて軽くなっている分、カリウムの放射能の数値が高めに出ます=図。

体重60kgとしての話ですが、体内で常時、1秒あたり6000個ほどの原子核が壊れて放射線を出しているのですね。これは、すべての生物がバックグラウンドとしてさらされてきた放射線です。進化の過程でずっと。
ですから、そういう放射線で細胞や遺伝子に傷がついた時でも、修復する能力があるし、修復できなければ細胞が自分自身を消滅させるアポトーシスという機能もあるし、それでもなお、ガン化してしまったら、免疫機構がその細胞を除去します。
生物ってそうやって進化してきたんですよ。ヒトも。
それでもなお、すりぬけてガンができることはある。年齢を重ねるほどガンは避けがたくなる。私はそれを受け入れますけどね。もう歳だから。

体内に常時存在する放射能6000ベクレルのうち、4000ベクレルはこの放射性カリウムによる放射能です。」だそうですから、まぁ、コオロギ1kgを食べたくらいの放射能は体内に自前でいつも持っているということですね。

ところで、カリウムの放射能というのは
K40という同位体が、軌道電子捕獲(electron capture = EC)というちょっと耳なれない壊変形式で放出するβ線(=電子)です。
半減期は1.251×10^9年=12,5100,0000年(12億5100万年)
という長い半減期で、生物にとっては、ずっと変化しない強度で存在しつづける、とみなすことができます。(いくら待っても減りません)

しゅうそく

★朝日新聞の読者投稿欄「声」に「収束宣言なんてとんでもない」という投稿がありました。投稿者は小学校の先生です。

 年末に政府は、福島第一原発が冷温停止になったとして「収束宣言」したが、問題は何も解決しておらず、私は反対だ。
 ・・・

★この話は昨年12月16日に野田政権が出した「収束宣言」に関してのものです。

福島第一原発の事故収束を宣言 野田首相「冷温停止状態を確認」 国際公約通り年内に
 野田政権は16日の原子力災害対策本部で、東京電力福島第一原発の事故収束に向けた工程表ステップ2(冷温停止状態の達成)の終了を確認した。野田佳彦首相は記者会見で「発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される」と事故収束を宣言した。
 ・・・
 事故収束については「オンサイト(原発敷地内)の問題」と限定し、「オフサイト(敷地の外)では引き続き課題があり、事故の対応はこれで終わったわけではない」と強調した。除染に向けて来年度予算も含め1兆円超を用意し、来年4月をめどに作業員3万人以上を確保して進める考えも示した。
2011年12月17日

私は、「収束」と言う言葉を、この発表通りに受け止めました。ただし、本当に収束したのか、宣言を出した時期が正しいのか、などについての判断は保留します。

★理科系の人間としては「収束」とは「終息」を意味してはいない、と理解します。
「収束」を広辞苑第五版で調べるとは

しゅう‐そく【収束】
①おさまりをつけること。おさまりがつくこと。「事態の―をはかる」
②〔数〕(convergence) 数列が、ある一つの有限確定の値にいくらでも近づくこと。無限級数の和が有限確定の値をとること。また、変数xがある値に近づくとき、関数f(x)がある有限確定値に限りなく近づくこと。収斂(シユウレン)。

特にこの②の意味合いを強く感じるものです。
事故が終わった、というのではなく、事故を起こした原子炉の状態がある一定の状態に入って、その範囲内に converge したと判断する、と発表したのだと理解しました。

学研パーソナル英和辞典では

converge:{動詞}(自動詞)(動く物・線・注意などが)(一点に)徐々に集中する(on,upon).
convergence {名詞}集中;収斂(しゅうれん),収束;統合.

となります。

★「収束」に対して「終息」のほうは
広辞苑第五版では

しゅう‐そく【終息・終熄】事がおわって、おさまること。終止。「内乱が―する」

学研パーソナル英和辞典

しゅうそく【終息】~する end.

全部の決着がつくことでしょう。

★福島県の佐藤知事は

 この日の会談で、佐藤知事は事故収束宣言に対して「福島県の実態を知っているのかという気持ちだ」と不快感を表明。避難区域の線引きの見直しに向け、「地域の事情や住民の思いを丁寧に聞いていただくことがもっとも大事だ」と訴えた。
2011年12月19日

とのべ、

 ●首長ら、政府宣言に反論 「収束とは住民帰還と廃炉」
 ・・・
 川内村の遠藤雄幸村長の考える収束とは「燃料を取り出して廃炉にし、住民の帰還が終わったこと」だという。「現状は溶解した燃料に水を注入し続けて、極めてアナログな形でかろうじて冷温を保っている状態」と記者団に説明し、収束宣言について「それはないでしょ」とだけ話した。
 ・・・
2011年12月17日

ここで知事や村長は「収束」を「終息」の意味に使っているように思えます。
冒頭の投稿もそうです。「収束宣言」なんてとんでもない。何も問題は解決していない。
事故は「終息」していない。
と。

{「アナログ」という言葉をどういう意味で用いているのか、全然わかりません。こういう使い方はいけませんね。「デジタル」ならいいんですか?で、それってどういう意味になるんでしょう?「アナログ」は古臭くってあいまいなもの、とでも言っているのかな?なんにせよ、これは頂けません。}

私も事故が終息したとは全然思っていません。
廃炉まででもまだ何十年もかかります。燃料棒の処分まで行ったら千年、万年の桁でこの事故の影響は残り続けます。

でも、もし、原子炉それ自体の状態が安定して、この原子炉から再び放射性物質の大量流出が起こることはない、と本当に判断できるのであれば、そういう状態までステップが進んだ、行程表で定義したある状態に「収束」した、ということはできます。
{本当にそういう状態になったのかどうかについては疑念を持ちますけれど、言葉の使い方としては理解します。}

このあたりの、言葉の意味の相互理解をきちんとしないと、話は全くかみ合うことができません。
意味のかみ合わない議論は全く不毛です。
もっと生産的な議論をしましょうよ。感情的なのもよくない。

★理学・数学・工学などでは、用語の意味を限定して使います。
日常用語が含むあいまいさを排除して、表現されたことの意味がはっきり相手に伝わるように、意味を限定し、定義して、その定義通りに使います。
それを普通の方は「難しい学術用語だ」と反発するのですが、そうではないのです。簡単明瞭に意志を疎通させるために、言葉の意味を限定しましょうよ、と言っているだけなのです。

★「収束」と「終息」、これも音は同じでも意味合いが違っていますから、きちんとした意味に限定しながら使わないと、議論は不毛になってしまいます。
実りある議論をしたい、そうして、被災者の方々が可能な限り早く日常へ復帰できる条件を整えたい。
私はそのように願いつつ

原子炉の状態はある定常的な状態に「収束」したが、原子炉事故そのものは「終息」していない。

と考えるものです。
{チェルノブイリの原発事故だって、終息したとは思っておりません。}

2012年1月13日 (金)

アロエ

0103_3aloe 2012.1.3
アロエの花はまだ開きません。
鱗みたいな状態が緩んできたところ。
家からちょっとのところの線路際です。
少しは散歩を長くして、写真ネタを探さなくっちゃというわけです。
健康のため、写真ネタを探して、歩き回りましょう!

クロヒラタアブ

0103_2kurohirataabu 2012.1.3
大晦日にであったあのクロヒラタアぶと同じ個体かどうかはわかりません。
道の突き当り、ビヨウヤナギの葉の上。
ここは、日向ぼっこスポットでして、ハエも来る、たまにハチも来る、それを見ているかかしさんも腰が暖かい、という場所です。

あけましておめでとう、という気分ですね。
余分な負担はかけたくないので、すぐ退散。
のんびりしていっていいよぉ~。

背中、腰、尻を温めるのは気持ちいいですね。ごくらく、ごくらく。
昔は冬には、道で落ち葉焚きなどするのは当たり前。焼き芋焼くのも当たり前。でした。
焚き火に背を向けて「背中あぶり」「尻あぶり」をする楽しみがありましたね。
焚き火がなくなり、尻あぶりの楽しみもなくなってしまいました。
かわいそうな子ども達よ。
煙にいぶされながらお尻を温めるのって、気持ちいいんだぞぉ。
と、爺さんは嘆く。

ヤツデ

0103_1yatude1 2012.1.3
花というと、このヤツデ、カランコエですね。
サザンカは花期が終わり、ツバキはまだ花期が始まらない。
ヤツデには勢いがあります。
0103_1yatude2
あまり実は成熟しません。その前に落ちてしまう。どうしてかな。
花を訪れているのはハエとアブです。
今はアリも歩いていません。
0103_1yatude3
つぼみから雄花期へという状態ですね。
もう少しするとメシベが成熟します。

ウィキペディアから「うんちく」を借りてきましょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%83%84%E3%83%87

ヤツデ(八つ手、学名:Fatsia japonica)は、ウコギ科の常緑低木。
20cm以上もある大きな葉をつける。葉はつやがあり、やや厚手。形は文字通り掌状だが、7つまたは9つ(奇数)に裂けており、8つに裂けることは無い。学名のFatsia は日本語の「八」(古い発音で「ふぁち」、「ふぁつ」)または「八手(はっしゅ)」に由来するという。
(後略)

「八つ」というのは日本語的には「いっぱい」という意味ではないかな。
「八雲たつ」とか「八百屋」とか「八百万」とかね。
「たくさん裂けた葉」ではないでしょうか。

おおつごもり

わぁ~い、こんな言葉を自分で使うのは初めてですね。知ってはいたけど。

おお‐つごもり【大晦】1年の最終日。12月の晦日(ミソカ)。おおみそか。おおとし。
こ‐つごもり【小晦日】おおみそかの前日。陰暦12月29日の称。
つ‐ごもり【晦日・晦】(ツキゴモリ(月隠)の約)
①月の光が隠れて見えなくなること。また、その頃。(陰暦の)月のおわり頃。下旬。蜻蛉日記上「春夏なやみくらして、八月―にとかうものしつ」
②月の最終日。みそか。(古くは「つごもりの日」ということが多い) 源氏物語松風「月ごとの十四、五日、―の日行はるべき普賢講・阿弥陀・釈迦(サカ)の念仏」
[広辞苑第五版]

外に出ては見たのですが、新しい被写体はあまりありませんでした。
大晦日(おおみそか)の動植物たち、という写真を撮りたかったのですが、どうもね。
1231_6enisida 2011.12.31
エニシダに新しい芽がでていました。
黄色の花が咲くエニシダです。
どうも、赤紫の花が咲く方はだめになってしまったみたい。残念です。
1231_15abu
クロヒラタアブですね。
成虫で越冬すると聞いています。
天気がよくって、日溜まりが暖かいと出てくるようです。

この他には、鉢の実生のイチョウ、鉢の実生のカエデ、ランタナ、イヌホオズキ、桜桃、アジサイ、ナガコガネグモの卵、ツバキ、チャコちゃんなど、写真はあるのですが、今年はもう何度も登場したし、いいや。
と、散歩を終えて、年越しに向かったのでした。

こつごもり

小晦日(こつごもり)の散歩
1230_6inutade 2011.12.30
どうしても色のあるものに目が行きます。
イヌタデ(アカマンマ)が、まだこの色を見せてくれていました。

1230_7ajisai
がんばるアジサイ・墨田の花火。
花の下はイチョウの落ち葉でふかふかなんですよ。

1230_8kalanchoe1
カランコエは後から後から咲き継いできて、花いっぱい。
1230_8kalanchoe2
ガレージの隅なんですが、ここが意外と陽射しがいいんですね。
最初に咲いた花もしおれず、後からの花と並んで「妍をきそって」おります。
うむ、あまり使った言葉のない言葉だ。

けん【妍】
美しいこと。なまめかしく、あでやかなこと。「―をきそう」「妍艶・妍姿」[広辞苑第五版]

美しくって、あでやかですが、なまめかしくはないなぁ。用法がちょっと違うかな。

1230_11mejiro
庭の向こうで鳥がにぎやかに鳴きます。
近づけば逃げます、カメラを向けただけでも逃げるかもしれない。
5m以上は離れていて、立っている場所は明るいけれど、鳥のいる場所は木陰で暗い。
写らないだろうな、と思いつつ、鳥のいる辺りをファインダーの真ん中にして、AFで撮影。
パソコンで見て、やっぱり駄目だったか、と一瞬思ったのですが、よくよくみると、写ってましたねぇ。
メジロですね。
もう少し先の、梅や、桜の花でみかけますが、こんな季節に我が家に来たのはどうしてかな?
おそらく、キンカンを突っついているのではないでしょうか。
今年のキンカンは大きくておいしい。

鳥に負けないように、どんどん採っては砂糖煮などつくっております。
でも、まだあります。
メジロも突っついていいよ。

(また)最後の一葉

1229_7kaede 2011.12.9
前回は桜でしたっけ。最後の一葉。
今回はカエデ。
すっかり冬の姿になりました。
実がいくつか残っていますが、葉はこれで終わり。
赤い芽吹きが待ち遠しいですね。
あのかわいい花とか、頭の中をイメージが駆けます。
今シーズンはここまで。ありがとうね。

1229_2hutaba 2011.12.29
植木鉢の土の上。
植物名はわかりません。
擬人化できるでしょ。
顔・小さな両手。
わぁ~い、といっているような。
被写体が少ないと、こういうところにも視線がいくんですね。
いつもは気づいてあげられないけど、「きみ、かわいいね」
{そういう歌があったな。伊藤咲子さんでしたか。}

イヌホオズキ

1229_4inuhoozuki1 2011.12.30
小さい花なんですが、なにせ花のない季節、必ず目が行きます。
そして、ほかのナス科の花とちょっと違った雰囲気が好きになってしまって、つい撮影してしまいます。
中に何かを包み込んでいる、という姿。
1229_4inuhoozuki2
はい。メシベとオシベ。

1230_5inuhoozuki 12.30
この姿、なんとなく話しかけたくなるんですね。
いいねぇ。すてきなものをみせてくれてありがとう。

沢穂希選手

沢穂希選手がFIFAの女子世界最優秀選手に選ばれましたね。

・・・
 国際サッカー連盟(FIFA)は9日、スイスのチューリヒで2011年の年間表彰式を行い、昨年の女子ワールドカップ(W杯)で日本女子代表(なでしこジャパン)の主将として初優勝に貢献し、MVPと得点王を獲得したMF沢穂希が女子世界最優秀選手に選ばれた。なでしこジャパンの佐々木則夫監督(53)も女子の世界最優秀監督に選出された。ともに男女を通じてアジア初の快挙。
・・・

★私はあまりサッカーには興味がないので試合などほとんど見たことはありませんが、受賞のテレビニュースはどうしたって見てしまいます。
で、名前が読み上げられた時、沢選手は、一瞬なんだか分からないような顔つきをしていました。
自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったのかもしませんが、もう一つ原因がありそうに思いました。
HOMARE SAWA
と呼ばれたわけですが、それはおそらく日本語的に
ホマレ サワ
とは聞えなかったのではないでしょうか?

テレビニュースでは、ちらっとしか聞き取れませんでしたが、私の難聴気味の耳には「オマエ」のような感じの音に聞こえました。
Hが弱く発音され、ほとんど「O(お)」から始まって、REは「れ」ではなく「れ」もしくは「うぇ」のように聞こえる。
「SAWA」もおそらく、「さ・わ」ではなく「そぅわぁ」のような感じではないですか。
ですから、
オマエ ソゥワァ
のような聞こえ方だったのではないでしょうか。

で、一瞬、自分が呼ばれたかどうか、戸惑ったのかな、とも思いました。

★不幸なことに、日本のローマ字表記では「らりるれろ」のら行を「R」で書くように習います。
でも、はっきりいって、「L」で書いた方がよかったなぁ。
ローマ字で名前などを書いて英語のネイティブに読んでもらうとき、ら行はLで書いた方がいいですよ。
「HO・MA・LE SA・WA」と書いて読んでもらえば恐らくかなり日本語のイメージに近くなりますよ。
「・」がないと、「ホゥメイル ソゥワ」になっちゃいます。

★ところでですね。ちょっと前(去年の12月)でした、「ノロウイルス」と呼ばないでという話がありました。

「ノロって呼ばないで」 野呂さん、ウイルス改称訴え(朝日新聞 2011年11月29日)
 寒くなるとおう吐や下痢を起こすおなかの風邪が流行する。その一つ、ノロウイルス感染症について、「野呂」という姓の30代男性が呼び名の変更を学会や厚生労働省、報道機関に求めている。ウイルスの分類を決める国際組織は野呂氏の訴えに理解を示すが、いったん広まった呼び方を変えるのは難しそうだ。
 この感染症は「ノロウイルス属」という仲間に属するウイルスが起こす。代表的なウイルスは、発見された米国の町の名にちなんで命名された「ノーウォークウイルス種」だが、実際には、発音しやすくするために短縮したりして作られた「ノロ」という属名で呼ばれることがほとんどだ。
 これに反発しているのが近畿地方に住む3児の父という野呂氏。今年3月から「野呂姓の子どもたちが不要に嫌な思いをしなくていいよう、正確に『ノーウォークウイルスに感染』と言うべきだ」と訴えてきた。

私も、日本国内の報道機関は「ノーウォークウイルス」という表記、読みで報道した方がいいと思います。
不快な思いをする方は少ない方がいい。

ただ、
Norwalk virus
を英語ネイティブの発音を日本人が聞くと、おそらく
ノゥロォー ヴァイラス
に聞えるでしょうね。

「Norwalk」の最後の「k」はほとんど聞き取れないはず。
日本人は「Nor」を「ノー」と伸ばしているだけだと思うでしょうが、ネイティブは舌を「r」のかたちにしています。「No」と「Nor」は発音が違うはずなんです。
「You are」は日本人が思うような「ユー アー」ではなくて「ユー アール」なんですよ。

そこへ、「ゥオーク」がきてしかも「ク」は聞こえないので、「r」とくっついて「ロー」と聞えてくるはずなんです。

日本には野呂姓の方がいらっしゃる、という事情を踏まえて、国内的な約束として「ノーウォークウイルス」という表記・発音を実現出来たらいいなと私は思っています。

★昔、英語を習い始めた中学生のころ、現在でいうところのアメリカからの帰国子女の同級生がいまして、英語の時間に時々先生がそいつに発音させるんですね。全然違うんですね。参った。
「milk」は決して「ミルク」ではなく「ミ」なんですよ。
「water」は「ウォーター」ではなく、「ゥワラ」みたいなんです。
衝撃的でしたね。


2012年1月12日 (木)

アジサイ・シャコバサボテン

1228_7ajisai 2011.12.28
季節外れのアジサイの花。
花びらが少しずつ変色してきています。
でもまだ、この一角が明るい。
季節外れとはいえ、咲いたのですから全うしてほしい。
応援します。

1228_11shakoba_2 12.28
シャコバサボテンも、そろそろ最後の花になりそう。
いつもの、青空を背景にした色のコントラストをお楽しみください。
寒風の中、頑張りますよね、暖かい土地の原産じゃないのかね、君は。

ブログ上の「年末」が近づいてきました。
虫も花も、少なくなっちゃったなぁ。

ネコハグモ

1228_6nekohagumo 2011.12.28
カニクサのネットに巣を作ったネコハグモ。
ネットの紐の交差するところにじっとくっついています。
上の脚が見えるのは脱け殻。本体は脚を縮ませてじっとしています。

0109_1nekohagumo 2011.1.9
同じ写真を間違って掲載したんじゃないの?というくらいに動きがない。
全く動いていないようです。
代謝もほとんど停止状態なのでしょう。
東京の気温は下がっても氷点下少し。
単なる水ではないクモの体液はその程度では凍りません。
ただ、もし、雨とか雪のかけらがくっついて、体の外側に氷が生成すると、そこから体内に氷が成長することがあり得ます。これはかなり致命的であるはず。
越冬中の昆虫やクモは体が濡れない方がいい。
体内の凍結さえ免れれば、おそらく、暖かくなると活動性を取り戻すことができるはずです。

無事でね。耐えてね。

カエデ

1226_8kaede1 2011.12.26
カエデの実です。
気づいたら、枝とのつながり部分がおもしろい。
細い軸でつながっているんですね。
風が吹いたら折れて風に乗ろうということでしょう。
動物の体にくっつく実はかなりの力が加わらないと枝から離れません。うっかり落ちてしまったら、遠くへ行けなくなりますからね。
風に乗るという戦略の実ですから、こういう工夫になるのでしょう。
指で軽く触ったくらいでは取れませんけれど。
1226_8kaede2
拡大するとこうです。
なんだか、五月の鯉のぼりを思い出してしまった。
口を開けた鯉のぼりみたいです。

1230_9kaede 2011.12.30
みそか。
逆光で、向こう側から照らされて輝く実。
脈が浮き上がって、きれいですね。
旅立ち前の静かなひとときでした。

ランタナ

1226_2lantana 2011.12.26
ランタナもそろそろ完全におしまいになります。
この花のあとは、葉も枯れてきて、次のシーズンまで枝が残るだけになります。

アオスジアゲハやアゲハなどが目の前を舞った、その舞台がここ。
また来シーズンも楽しませてね。

金属光沢

1226_6koutyu 2011.12.26
線路際をぶらぶらしていたら、陽射しの中で金属光沢が輝いていました。
なんだろう?とみたら、甲虫の死骸ですね。
カナブンかなぁ。
それは見事に輝いていました。
体の構造による発色ですから、死んでも構造が崩れないうちは輝き続ける。
とはいえ、これほどに輝くのか、と正直驚きました。
5,6mくらい先からその輝きが見えて、なんだ?と近づいていったのですから。

やがて土に還ります。
やがて命の流れの中で、私も一緒に合流することになるでしょう。
それまで。さよなら。

スイセン(新年)

0108_1suisen1 2012.1.8
切り花はあまり好きではないとはいえ、正月の花といってほとんど何も買わない家ですから、さすがにさびしい。
で、3カ所のスイセンから、つぼみを何本か切ってきて花瓶に挿し今の茶箪笥の上に置きました。
10日ほどでしょうか、花の姿と香りを充分に楽しませてくれました。
そろそろおしまいというところで、お礼に記念撮影。
室内なので、まったくのぶれなしの写真になりました。
0108_1suisen2
こういう真横アングルも屋外では難しい。
金杯のような美しさ。

きれいに撮れたので、これをもって楽しませてくれたことへのお礼とします。
ありがとうね。

スイセン(年末)

1226_3suisen 2011.12.26
日当たりの悪い水場の脇。
咲き始めたところです。
1228_3suisen1 12.28
咲き進みます。
1228_3suisen2
いい雰囲気でしょ。
中の黄色味が何となく透けているような。

家の周りで3カ所ほどスイセンの咲く場所がありまして、ここが先頭を切って季節を告げ始めました。

10円硬貨

「シランの実:3」で、デジタル顕微鏡のスケールとして、10円玉の宇治平等院鳳凰堂の鳳凰をお目にかけました。再掲します。
1226_10yen1
これ屋根の上の鳳凰です。
なんだかかわいいですね。
一対いるんですが、左右どちらがメスか、などという論議もあるようです。

1226_10yen2
これは正面中央の階段です。

1226_10yen3
階段脇の石積みです。

1226_10yen4
斜めですが、正面の扉です。

1226_10yen5
正面の扉の脇の扉です。

細かい細工ですよね。

★思い出がありましてね。
小学生のころ、デパートでやってたのかな、昆虫展。
そこで、「SUMP」の実演販売をやっていたのですね。
実演のおじさんがやって見せてくれたのが、10円玉のスンプ標本作り。
透明な板に液を塗って表面を柔らかくし、10円玉に貼り付けて乾燥してからはがす。
それを紙の台紙に固定して顕微鏡で見せてくれる。
扉に鋲が打ってあるなんて知らなかった。ビックリ感動して、スンプ一式を買ってもらったのでした。

それを使って、気孔や、エビの複眼や、検鏡して、もう、ひたすら感動に浸りっぱなしだったんですよね。

★今回は、デジタル顕微鏡で、落射照明で撮影して見ました。
拡大して見ると面白いものがいっぱいです。

月虹

昨日のNHKのニュース。

石垣島で“夜の虹”の撮影成功  1月11日 14時46分
 月の光が作り出す夜の虹、「月虹」と呼ばれる珍しい現象が、沖縄県石垣島で観測され、天文台が撮影に成功しました。
 「月虹」は、月の光が大気中の水滴で屈折して見える現象で、今月7日の夜国立天文台石垣島天文台の職員が月虹の撮影に成功しました。撮影された写真には、アーチを描いた「月虹」がはっきりと写り、赤や黄色の鮮やかな色彩を確認することができます。月虹は、満月の前後、大気中に水滴があり、周辺の空が暗いなどの条件がそろったときに見えますが、月の光は、太陽に比べると、非常に弱いことから、写真におさめるのは難しいとされています。観測された夜は、小雨が降ったりやんだりで、月が姿を見せたわずか30分ほどの間に「月虹」が見えたということです。石垣島天文台によりますと、「月虹」は、これまでハワイなどで撮影されたことはありますが、国内で撮影された例はほとんどないということです。撮影した石垣島天文台の花山秀和研究員は、「これまで写真で見たことはありましたが、肉眼では初めてです。白くぼんやりとしていて神秘的でした」と話していました。

今朝の朝日新聞

月の魔法 石垣島天文台が「月虹」撮影
 ハワイで「幸せを招き縁起がよい」などといわれる自然現象「月虹(げっこう)」が沖縄県石垣市で7日夜に見られた。
 撮影した石垣島天文台によると、月虹は、月の光が大気中の水滴で屈折して虹となって見える珍しい現象。当日は小雨が時折降っており、月齢13・7の明るい月が虹を浮かび上がらせた。午後7時過ぎから30分ほど見ることができたという。
2012年1月12日

共同通信の配信では、30秒の露光で撮影、という情報も入っていました。

その画像は、石垣島天文台のサイトで見られます↓
http://www.miz.nao.ac.jp/ishigaki/content/news20120109
きれいですよ。

★で、今朝、そんな話題が頭にあったものですから、月の写真など撮ってしまいました。
0112_tuki 2012.1.12
朝7:16です。月齢18です。
5日前のこの月の光が、虹を作ったのでした。

★原理は普通の太陽光による虹と同じです。
後ろからさす月光が空中に浮かぶ水滴で、2回の屈折と、1回の反射で、観測者の方に曲がってくる時に分光されて虹が見えるのです。

虹について詳しくお知りになりたければ私のHPなどご覧ください。かなり詳しいです。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/98th/sci_98.htm
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/99th/sci_99.htm
どうぞ。

初氷

お寒うございます。
今朝、我が家の庭の(小)池に氷が張りました。
0112_koori1 2012.1.12
全面凍結ではありません。
結晶が筋状に走って、その間は水がちゃぷちゃぷ動きます。
なにせ透明なものですから、写しにくい。
カメラを低くして、表面からの反射でお目にかけます。
0112_koori2
ここに見える模様が、氷の表面の凹凸です。

NHKの朝のニュースで日比谷公園で氷、というのを耳に挟んで、ひょっとして、と庭に出たら凍っていたという次第です。
東京でも以前は氷点下という日がよくありましたが、最近は1シーズンに1回か2回くらいしかないですね、全然ない冬もある。

水道の凍結防止に、一晩中、浴槽にごく細い水流を流したこともあります。
自動車のドアにキーが差し込めなくてお湯をかけたこともあります。
雨戸が凍結して開けなかったこともあります。
ここら辺りまではこの40年くらい。

さらに前、私自身が子どものころには、窓霜がよく張りました。
浴室のガラス窓にきれいな氷がバリバリに張ってましたね。
お濠の水も分厚く凍りましたっけね。

そのつもりで見れば、今日の氷など薄くって薄くって。(最近の私の頭みたい)

寒さの底が近づいています。
お体に気をつけてください。

★参考
東京での気温ですが、昨年、新平年値に切り替わりましたので、両方をお示しします。

旧最低気温の底:1/25~2/2 で、1.7℃ でした。
新最低気温の底:1/25~1/31で、2.2℃ です。
古い10年を削って、新しい10年をくわえた30年の平均です。

0.5℃も高くなってしまいました。

旧最高気温の底:1/29~2.2 で、9.3℃ でした。
新最高気温の底:1/23の9.5℃です。前後、1/18からと、2/1までが9.6℃です。

こちらも 0.2℃高くなりましたね。
昔ほど冬が寒くなくなってしまった、という体感が裏付けられています。
地球温暖化、なのでしょうか。
将来はどうなるのでしょうか。
気にかかります。

気温の底を過ぎますと、すぐ立春になります。
身を縮めてやり過ごして下さい。
縮め過ぎると肩が凝ってギシギシになります。適度に体をほぐしながら。どうぞ。

2012年1月11日 (水)

シランの実・種:3

1226_1m_siran1 2011.12.26
こうなったらデジタル顕微鏡です。
袋状のもののの中央部に種が入っているようです。
1226_1m_siran2_2
こういうものが糸くずのように一杯実の中に詰まっていたのですね。
この写真と同じ倍率で撮った写真を見て、大きさを了解して下さい。
1226_10yen1
10円玉の宇治平等院鳳凰堂の屋根の上の鳳凰です。
これで、種の大きさのスケールをお分かり頂けると思います。

ウィキペディアによりますと
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A9%E3%83%B3_%28%E6%A4%8D%E7%89%A9%29

ラン科植物の種子は一般的に特別な条件が無いと発芽しないものが多いが、本種の種子はラン科としては異例に発芽しやすく、普通に鉢に播くだけで苗を得られる場合がある。無菌播種であれば水に糖類を添加しただけの単純な培養液上でもほぼ100%近い発芽率を示し、苗の育成も容易なので、しばしば無菌播種の練習に使用される。

とありました。
でもなぁ、あれだけたくさんの種があって、それほど猛烈に生息範囲を広げているわけではないから、自然界では発芽率はそう高くはないのでしょう。
でも、私たち夫婦が播いたつもりのない場所にもシランが生えてきていますから、種での繁殖も確かにあります。それは確か。

でね、実を割って、大部分はその場で手のひらに受けましてね、で、手のひらを叩いて撒き散らしてしまったなぁ。
あのあたりに、シランが増えるんだろうか?
どうなることやら、興味津津ですね。

なかなか楽しい探究でした。

シランの実・種:2

1226_1_siran1 2011.12.26
とにかく近づけるだけ近づいてみよう、と前に使っていた等倍マクロのレンズにつけかえて撮影。
真ん中あたりがコロンとしていて、両側に何か出ている、というような構造のようです。
1226_1_siran2
こういう写り方をしたショットもありました。
中央部と両側で色が違っているようです。
こうなると、おそらく、この中央の膨らんだ部分が種だろう、両側は種の付属物なのだろう、という見当になってきました。

シランの実・種:1

1226_1siran1 2011.12.26
庭のシランの実が弾けるでもなく、ずっとあるので、ちょっと手を出してみるか、と。
指で裂いてみました。簡単にパクっと割れるかと思いきや、結構粘り強いというか、裂きにくかったです。
↓中からは糸くずのようなものがいっぱい出てきました。
1226_1siran2
期待していた、粒々の種、のようなものはありませんでした。
これが種なんでしょうかねぇ。
1226_1siran3
実の内側に何かが残っているということもなさそうです。
1226_1siran4
このくにゃくにゃしたものが種なのかもしれません。
Part1はここまで。

ヤブミョウガ

昨日、「何の実かな?」というタイトルで、植物の実を掲載しました。
↓ここです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/post-56b5.html

そうしたら ヤブミョウガ ではないか、というコメントを頂きました。
0111_5yabumyoga 2012.1.11
左の方に緑色の実があり、中央から下にヤブランの黒い実があります。
緑色の実をつけた茎は一本だけひょろっと伸びていて、写っている葉は全部ヤブランの葉です。
なるほどなぁ、知っていらっしゃる方にはこれで分かるんだ。すごいことです。
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/yabumyouga.html
↑ここに、ヤブミョウガの花の詳しい説明などがあります。
ツユクサ科だそうです。
花の写真も掲載されていましたが、私自身はこの写真の場所でヤブラン以外の花の認識がなくって、全く不注意でした。
もし、今度のシーズンにも花が咲くようでしたら見逃さないように、と、昼の散歩の「定番メニュー」に加えることにします。

コメントありがとうございました。

{余分:「定番」ってみなさん何とお読みになります?私はこれを「じょうばん」と読むたちなんですね。年齢のせいかなぁ。「定規=じょうぎ」「小田原評定=おだわらひょうじょう」「勘定=かんじょう」・・・でしょ。
「定数」も「じょうすう」とならったきがするなぁ。}

11℃

0111_1_11deg 2012.1.11
朝です。パソコンデスクの前に座ったら、時計が写真撮ってくれ、といいます。
今、11℃なんだよ、1並びだよ、といっています。
今日は別にそういう写真を撮ろうとは思っていませんでしたが、そういわれちゃあしょうがない。パチリ。
招き猫と、シーサーも。
メールチェックなどして、もう一度みたら、もう11.5℃になってました。
今しかないよ、と時計が主張するのも珍しい。アリガトネ。

★この部屋の暖房は灯油ストーブです。電気を全く使わないタイプです。
エアコンは電気に依存。
電気でファンを回すガスストーブも保有しています。
電気でファンを回す灯油ストーブも保有しています。
ガスコンロならまぁ、電気は要らないけれど、ちょっと暖房用にはなぁ。(非常時は暖房用にもなりますが)
で、ずいぶん前のことですが、電気やガスに全く依存しない暖房器具を一つ保有したいと買った灯油ストーブ。使わないのはもったいないと、私が使っています。

エネルギー源、熱源を、ある程度独立させるといいと思います。
震災もあったし。
ご検討ください。

イエユウレイグモ

1223_8ieyuureigumo1 2011.12.23
イエユウレイグモがいました。
発見した時は床にいて、あまり動けそうにありませんでした。
このままではうっかり踏んづけてしまう、あぶないよ、と部屋の隅っこへ移してやりました。
あとで見たら、そこから壁を登って天井の隅っこに移っていました。
この独特の脚の長い姿。すごいでしょ。体の長さと比べてみてください。
室内にエサのない時期だし辛いことだなぁ、と思っていましたら。

0110_1ieyuureigumo 2012.1.10
思い出して探してみたら、また移動して別の隅っこにいました。
エサになる小昆虫はほとんどいないはずですが。
たまに、うっかり孵化してしまったクロゴキブリの幼虫がいますが、あれが引っかかることもないでしょうし。
代謝をギリギリまで下げて生きているのでしょうね。
どこまで生き続けられるか、そっと時々見てみましょう。
きびしい季節を生きています。

コエビソウ

0102_14koebi1 2012.1.2
マンションの植え込み。
年を越してずっと咲きっぱなしなんです。花期というものはあまりないようです。
この花、褐色の部分を見るとエビの腹部のようだということからの名前だと思いますが、多分この褐色の部分は苞でしょうね。
0102_14koebi2
実際の白い花の部分は何かの「口」に見えませんか?
蛇が口を開いている、と見えるんですが、私には。
0102_14koebi3
ね。
蛇か龍にちなんだ名前をつけた方がよさそうな感じがしています。
でも、れでは、うけないでしょうね。エビだからいいのかな。
{蛇の口みたいだからって、「蛇口草」とはいかないよなぁ。「龍顎草」じゃ怖そうだし。}

ツルニチニチソウ

0102_13nitiniti1 2012.1.2
近所のマンションの植え込み。
これもちょっと季節が早いですよね。
土地にもよるでしょうが、春過ぎが本来の花期ではなかったか。
0102_13nitiniti2
プロペラのようなこの花、好きなんですけど、心なしか色が淡い。
0102_13nitiniti3
いつも開花した姿を見ることが多いのですが、今回、つぼみが撮れました。
筒状の部分と、プロペラ状になる部分とが分かれて見えているのでしょうか。

いつもの場所にいつもの花、というのが好きです。
あそこに行けばあの花があるはず、と楽しみにしていますので。
毎年違うきれいな花を咲かせてくださるお家もありまして、それはそれで楽しいのですけどね。

ジャノメエリカ

0102_12janome1 2012.1.2
先回ご紹介した時より、花やつぼみがまとまってきました。
でも、まだ元気いっぱいという感じではないなぁ。
ぽつぽつと、という感じ。
0102_12janome2
硬いつぼみと、もうすぐ開くつぼみです。
0102_12janome3
やっぱ、つぼみって好きだな。
私はよく時間を写したい、といいますが、過去から現在への流れが多い。
つぼみは、現在から将来への時間の流れを感じますね。
花そのものより好きかも知れません。

老猫はUターン

極私的な鑑賞を公開します。

2012.1.9 朝日歌壇・俳壇より

若猫はパッと飛び出し老猫はUターンする雪の玄関:(青森県)向山敦子
 我が家の老猫・チビたんは居間から玄関へ、出たいよ~、と鳴くのでドアを開けてやると、寒気に「衝突」して帰ってくるようになりました。

赤と黄に燃えるためのみ生きてきた緑に生まれ一年かけて:(西条市)眞鍋ユカリ
 それはさすがに、ちょっと。
 生物は繁殖しようとしているのです。動物も植物も。
 緑が赤や黄色になったのは結果であって、その「為」ではありません。
 基本的には生殖を終えて、仕事を終えた充実の姿です。
 私の白髪も年とったせいです。目指したわけじゃない。

チョッキ着たダックスフントとすれ違う「先生オハヨ」今日休診日:(川崎市)藤田恭
 休診日の動物病院の先生。知り合いなんですね。楽しそうだなぁ。

先日こんな投書がありました、部分引用します

[声]朝の楽しみ 散歩犬ウオッチ(1/6)
 ・・・ 散歩中の犬たちを眺めて楽しもうと、朝のウオーキングに夢中だ。・・・
 立ち話に興じる飼い主の足元で退屈そうな2匹に目がとまる。「お前の母ちゃん、話が長っ!」「君のママこそ昨日と同じ話してんじゃん」そんな会話が聞こえてきそうで・・・

犬たちが何を言っているのか、台詞をつけてみるのは楽しそうですね。
お前の母ちゃん、話が長っ!
これ気に入ってしまった。
60年近くも昔、母親にくっついて買い物に行くと、よく女性同士の立ち話が始まって、気の短い私がいろいろぐちゃぐちゃいうものだから、叱られましたっけね。思い出してしまった。

失敗はもう齢だからと許されて人格が徐々に崩されてゆく:(筑紫野市)岩石敏子
 「人格が・・・」というほどの「失敗」とは、下の不始末なのでしょうか。悲しいです。やがては我が身。

別件:猫と長く暮していますとね、猫ってすごいですよ。この世を去る何時間か前まで、きちんと用を足す。失敗するのはせいぜい1回2回くらい。そして去っていく。
あのように逝きたいものだ、と。2度もそんな思いをしてしまった。悲しかったな。

犬小屋に煙突つけてクリスマス:(立川市)松尾軍治
 ワンちゃんにもサンタさんが来たんですね。
我が家の猫たちも、仔猫時代にはサンタさんが来てましたねぇ。
子らが楽しんでいましたっけ。

月冴ゆる蝕見ず老いの早寝かな:(昭島市)しもだたかし
 全く同じくです。早寝なんですが、あんまり早起きではない。よく眠れます、歳とって。
 健康優良爺です。

2012年1月10日 (火)

シマハナアブ

1224_simahanaabu 2011.12.24
シマハナアブだと思います。
ハエやアブが日向ぼっこをする姿が見られるくらいで、昆虫の姿はほとんどありません。
見かけると嬉しくなってつい撮ってしまう。
カマキリのエサとしては元気過ぎてダメ。
エサはハエがいい。

で、その後ですが、ハラビロカマキリは、2012年の元旦にはケースの天井についていました。
2日、ケースの底に落ちていて、死んだか、と思いましたが、指で起こしてやるとカマでしがみついてきて起き上がりました。
でも、3日には死んでいました。
かろうじて越年しました。ご報告します。
もうエサのハエ取りをする必要が亡くなったので、目つきが穏やかになってしまった「冬のかかし」です。
よく生きてくれてありがとう、感謝します。

イチゴ

1223_4itigo 2011.12.23
四季成りイチゴの花が咲いていました。
さすが四季成り。
何のケアもせずにおいて、この冬に咲くとは。

1229_3itigo 12.29
赤い実がなっています。
この一個を2つに割って食べることになるのかなぁ、それはさすがに味が分かりにくかろう。
と思っていたら、妻も気づいていて、2個あったわよ、と摘んできました。葉陰にもう一個あったそうです。
お陰さまで、二人がなかよく一個ずつ食べることができたのでした。
ちゃんと、イチゴの香りと酸味がありました。
年末の幸せ気分を味わいました。

何の実かな?

1222_2mi 2011.12.22
何の実か?周辺はヤブランの茂みなんですが、これ、ヤブランの実じゃないように思うんですが。
なんだったかなぁ。
この真上には
1222_3murasakisikibu
ムラサキシキブの実が残っています。
少ししぼんできていますね。
あとは落ちておしまい、というところです。

ユキヤナギ

1222_1yukiyanagi 2011.12.22
どういうわけか、ユキヤナギの花が咲いていました。
この場所以外でも、チラ、ホラと何カ所かで咲いていました。
どうしちゃったんでしょうね。
季節を間違えたらしい。
季節違いに出会うと、名前が思い出せなかったりして。なんだっけ、ああ、脳みそがかゆいゾ。としばらく、時間がかかりました。そうか、ユキヤナギだ!と思い出して。調べてみましたが、やはり、早くて3月ですね。
ちょっと、びっくりしました。

0108_2ryu1 2011.1.8
龍の「置物」?
ミニ御鏡の上の飾り。
このシリーズ結構かわいいので、買ってます。
0108_2ryu2
しっぽがかわいい。
これは龍ですが・・・

↓これは?
0108_3ryu1
とぐろを巻いた姿はヘビですねぇ。巳年グッズかなぁ。
でも、頭がね。蛇っぽくないですね。
0108_3ryu2
子どももこんな顔してるんです。
0108_3ryu3
脚がある!?
いえこれはご愛嬌。ガラス細工の時にガラス棒の先端に固定して細工していたはずなので、その残りがついているのでしょう。

顔つきで「龍」ということにしましょう。

原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:付録

この話は、単純なんですが、関心のない方もおありだと思います。飛ばして下さい。
ただ、話の整合性の上で、壊変定数と半減期の結びつきを明示しておきたかっただけです。

F1_2
基本的な関係はこれ。ある時刻における壊変速度はその時刻に存在する原子数に比例する。
λは比例定数。
この微分方程式を解くと↓
F6
こうなります。
は時刻0において存在した原子数です。

半減期時間後、原子数が時刻0での原子数の半分になるのですから、
F7
式はこう表現されます。
は両辺でキャンセルされて
F8
こうなって
両辺の自然対数を取ると
F9
こうなります。
ここから
F10
どちらを導いてもいいですね。
使い勝手のいい方を使えばいい。

壊変定数と半減期はこのように、2の自然対数を介してつながっているのでした。

原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:3

「原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:1」で引用した朝日新聞の記事をもう一回引用します。

[今さら聞けない+]放射性物質と危険性 最も脅威は放射性セシウム(朝日新聞 2011年11月26日)
・・・
 では、今回の事故で実際にどれくらいの物質が環境中にばらまかれたのでしょうか。事故から4日間に大気中に出た推定量は、セシウム137が約4700グラム、セシウム134が約380グラム、ヨウ素131が約35グラムです。
 あわせても5キログラムとちょっと。しかしこれだけで、全国の広範囲に重大な汚染を起こしていることに驚かされます。
 プルトニウム238の放出量は0・03グラムで、セシウム137の15万分の1以下。この量を勘案すると、体への影響はセシウム137の約300分の1ということになります。
 プルトニウムは原発の直近にとどまり、土壌から検出される量もほんの少し。福島第一原発1、2号機の排気筒から500メートル離れた土壌での検出重量は、セシウム137の80万分の1でした。これは、過去の大気圏内の核実験によるものと同じぐらい微量です。
 ストロンチウム90の放出量はセシウム137の100分の1以下の約28グラム、土壌からの検出量は1000分の1程度でした。
・・・

この記事の図中には、放出された放射性核種についての放出量、半減期などのデータが載っていました。↓

●セシウム137   4700g 1京5000兆ベクレル 半減期30年
・プルトニウム239 1.4g   32億ベクレル      半減期2万4000年
・プルトニウム238 0.03g  190億ベクレル     半減期87.7年
・ストロンチウム90 28g   140兆ベクレル      半減期29年
●セシウム134   380g  1京8000兆ベクレル 半減期2年
●ヨウ素131     35g   16京ベクレル      半減期8日

「●」を合わせても5kgちょっと。

では、放出された質量を計算をしてみましょう。
F5_2 式⑤
これを使います。
        M      n               T
Cs137  137  1.5×10^16Bq     30年=9.46×10^8s
Cs134  134  1.8×10^16Bq      2年=6.31×10^7s
I131   131   1.6×10^17Bq      8日=6.91×10^5s
Pu238  238  1.9×10^10Bq   87.7年=2.77×10^9s
Pu239  239  3.2×10^9 Bq 2万4000年=7.57×10^11s
Sr90    90  1.4×10^14Bq     29年=9.15×10^8s

式に入れて計算してみますと
      計算値    記事中の値
Cs137→4670g  4700g
Cs134→ 365g   380g
I131 →34.8g    35g
Pu238→0.03g  0.03g
Pu239→1.39g   1.4g
Sr90 →27.7g    28g

あれれ、Cs134だけちょっと違うな。計算値を四捨五入すると370gですね。
あとは一致していますから、式は間違っていませんね。
ということは、何か、紙面に現れたものと、記者さんが計算に使ったものが違ってますね。

チェックしてみたら、Cs134の半減期は2.06年でした。(理科年表による)
このT=2.06年=6.50×10^7s を使って計算してみると
3.76×10^2g=376g≒380gとなりました。
一致しました。

チェックして見て初めて分かったことです。
記事の中に明示的に(explicitに)現れた数値と、結果の数値の中に暗黙のうちに(implicitに)入っている数値が異なるなんて、「ずるい」よなぁ。マズイことです。

とまぁ、そういうわけで、私が導き出した計算式で通用するようですね。
ご利用ください。(こんなもの利用したくもないですけどね。)

★ウィキペディアに福島第一原発と、チェルノブイリ事故との比較が載っていて、放射性物質の放出量の表があります。必要ならご覧ください。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%96%E3%82%A4%E3%83%AA%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%AF%94%E8%BC%83#.E7.A6.8F.E5.B3.B6.E7.AC.AC.E4.B8.80.E5.8E.9F.E7.99.BA.E4.BA.8B.E6.95.85.E3.81.A8.E3.81.AE.E6.AF.94.E8.BC.83

★式を作る、って面白いことだと思いませんか?
F2_2

↑この式と
↓この式とが

F5_3
同じものなんですね。

現象を式で記述すると、その式を解いたり、変形したりすることで新たな出来事が見えてくるのですね。これ、物理の醍醐味です。これにはまると、物理大好きになれます。

原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:2

★ウィキペディア「半減期」から引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%8A%E6%B8%9B%E6%9C%9F

 半減期(はんげんき、Half-life)は、放射性核種あるいは素粒子が崩壊して別の核種あるいは素粒子に変わるとき、元の核種あるいは素粒子の半分が崩壊する期間を言う。これは核種あるいは素粒子の安定度を示す値でもあり、半減期が短ければ短いほど不安定な核種または素粒子ということになる。放射性核種あるいは素粒子の崩壊は自然に起きる物で、崩壊までの期間は確率によってのみ左右される一つの放射性核種あるいは素粒子を対象として、その放射性核種あるいは素粒子がいつ崩壊するかを予想することは出来ない。
 同じ放射性核種であれば、すべての原子核がある時間内に崩壊する確率は等しい。何百万かの原子核で構成されるサンプルをつくると、崩壊する確率に応じて一定の速度で内部の原子核が崩壊をしていくことになる。この速度を言い換えた値が半減期であり、はじめに存在した状態の半分が崩壊するまでにかかる時間のことである。

★確率的な出来事なんですね、壊変・崩壊という出来事は。ものすごく多数の原子核を対象にした時に初めて議論ができるようになります。

★さて、ある時点での放射性核種の壊変速度はその時点での原子数に比例する、というのが最も基本的な関係です。
これを式にすると
F1 式①
こうなります。
式①の
左辺は壊変速度で、減っていくのでマイナスにしてあります。
右辺のNは原子数。λが比例定数で「壊変定数」といいます。
λはそれぞれの放射性核種に固有の定数ですが、直接測定される量ではない。
直接測定される量は「半減期」のほうですね。

半減期をTで表し、原子数を「時刻tにおける」という意味を強調してNと書くと
F2 式②
こうなります。
「ln2」というのは「2の自然対数」といい、{意味はここでは省略しますが}値は0.693・・・です。
ある量の変化のスピードがその量の現在の大きさに比例する、というできごとは自然界でよくであうものでして、そのとき、その量は指数関数で表されることになります。それについては↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-d035.html
2010年3月 4日 (木) 「放射性炭素年代測定法」
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-0ecd.html
2010年3月 8日 (月) 「半減期」
などをご覧ください。グラフも入っています。
{λとTの関係の導き方は付録を書くつもりです。}

★さて、原子集団の質量と、その集団の原子数の関係は簡単。(高校化学の範囲)
原子量Mに「g」をつけた質量の原子集団は、1mol(=6×10^23)という個数の集団です。この数をN(アボガドロ数)といいます。
{厳密には「アボガドロ定数」という言葉を使い、意味が少し変わりますが、ここでは無視。}
時刻tにおいてm[g]の原子集団があり、それを構成する原子数がNとしますと
これは、単なる比例関係ですから
F3 式③
こうなります。

さて、式②の左辺は時刻tにおける壊変速度ですから、これがベクレル(Bq)単位で測定される量です。1秒間に1つの原子が壊れて放射線を出す、これが1Bqです。
ここでは「n Bq」としましょう。これを左辺とし、右辺のNに③式を代入してまとめると
F4 式④
こうなりますね。

基本的にはこれでおしまいですが、mを求める式に書き換えておきましょう。
F5 式⑤

を数値に置き換えたのが最後の式です。
これと前に引用したリカタンの式を比べてください。

1Bqの放射性物質の質量は、
 (質量数)×(秒で表した半減期)×2.4×10^24
 で求められる。

式⑤でn=1とし、Mは原子量ですが同位体の質量数でいいわけですし、Tは半減期ですが、単位を揃えるには秒で表示すればいいですね。

!!ほら、式が導き出されましたよ!!

理科になじみ深い人には、リカタン的表記より式⑤のほうがすっきりしてると思いますがいかがでしょうか。(自画自賛。NHKの「フック・ブック・ロー」的には「爺が自賛」。)

★ではこの式⑤を使ってみましょう。
リカタンでは

福島第一原子力発電所からは合計で1.5×10^16Bqのセシウム137が放出されたという試算がある。

と言っていますから
n=1.5×10^16Bq
M=137
T=30年=9.46×10^8秒

=(1.5×10^16)×137×(9.46×10^8)×(2.4×10^(-24))
  ≒4670g≒4.7kg

ナルホド、約5kgですね。
なっとくです。

原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:1

★きっかけは下の新聞記事です。

[今さら聞けない+]放射性物質と危険性 最も脅威は放射性セシウム(朝日新聞 2011年11月26日)
・・・
 では、今回の事故で実際にどれくらいの物質が環境中にばらまかれたのでしょうか。事故から4日間に大気中に出た推定量は、セシウム137が約4700グラム、セシウム134が約380グラム、ヨウ素131が約35グラムです。
 あわせても5キログラムとちょっと。しかしこれだけで、全国の広範囲に重大な汚染を起こしていることに驚かされます。
 プルトニウム238の放出量は0・03グラムで、セシウム137の15万分の1以下。この量を勘案すると、体への影響はセシウム137の約300分の1ということになります。
 プルトニウムは原発の直近にとどまり、土壌から検出される量もほんの少し。福島第一原発1、2号機の排気筒から500メートル離れた土壌での検出重量は、セシウム137の80万分の1でした。これは、過去の大気圏内の核実験によるものと同じぐらい微量です。
 ストロンチウム90の放出量はセシウム137の100分の1以下の約28グラム、土壌からの検出量は1000分の1程度でした。
・・・

★あれれ、ベクレルでもなく、シーベルトでもなく、質量[g(グラム)]だなぁ。
「5kg」なのかぁ、たったそれだけのものなのか。それが広く薄く分散して、この汚染なんだ、放射性物質というものは恐ろしいものだ、で、その広く薄まってしまった「5kg」を取り除くというのは、かなりとんでもない作業だなぁ。

こんなことを思いました。
放射性物質の壊変速度であるベクレルと、放射性物質の質量はおそらく、ややこしい関係式ではないだろう、という見通しは持ったのですが、自分で求めてみるか、とまではいかず、放置していました。

★さて、「理科の探検 Rika Tan」という雑誌があるのですが、「リカ先生の10分サイエンス」という連載記事がありまして。
2012年1月号では「放射線の単位の使い分け……ベクレル、グレイ、シーベルト」という記事でした。
その中にこんな記述がありました。博士とリカさんの対話形式で進みます。

博士:・・・
 ちなみに、1Bqの放射性物質の質量は、
 (質量数)×(秒で表した半減期)×2.4×10^24
 で求められる。単位はグラムじゃ。
リカ:げげ。公式だ。やだなぁ。また計算させられるかも。・・・

こんなやりとりのあとで、

博士:500Bqのセシウム137が何グラムなのか計算してごらん。セシウム137の質量数が137、半減期が30年じゃ。
リカ:げげ~、やっぱり。ええと・・・
 100億分の1.6グラム!
博士:ほお。できるじゃないか。福島第一原子力発電所からは合計で1.5×10^16Bqのセシウム137が放出されたという試算がある。これも重さで言えば5kg程度じゃ。

{註:「10^16」という表記は「10の16乗」と読んで下さい。上付き表現がない時の書き方です。}
ということで、また出会ってしまいましたよ「5kg」に。
しかも、ここでは「公式だ」と言わせてます。

★現役の教師時代、一番不快だったのは、何か式を書くと「先生それ公式?」というやつでして。
生徒は公式なら暗記するけど、公式じゃなければ一切記憶にとどめる気はない、というのです。
自分で式を導けることが大事なんだ、とかいってもダメ。
  公式は暗記するもの
と仕込まれているんですねぇ。情けねぇ。
私は、式というものは自分で作るもの、というスタイルですから、まったくもって、参ったんだよなぁ。

ここで「公式」といわれてしまうと、俄然、式を作りたくなる性分なんですね。
で、やってみました。
式がどのように導かれてくるものなのか知りたいと思われる方は続き
原子炉事故で放出された放射性物質の質量について:2
をお読みください。
{公式は暗記するもの、という方にはこれからの話は無縁となります。}

2011年の東京の気温の記録

2011年の東京の気温の記録がまとまりましたので掲載します。
Temp2011_1 グラフ1
これが生のデータをグラフ化したものです。
細かい点でいうと、気温の記録は気象庁の公式記録です。
昨年までは新聞掲載のデータをグラフ化していましたが、朝のうちに最高気温が出てしまうパターンなどは、新聞掲載のデータではフォローできないので、時々気象庁のサイトへ行って、公式記録を得るようにしました。
また、昨年は「平年値」が新しいものに切り替わりました。
30年間の平均が平年値なのですが、10年ごとに、前の10年を捨てて新しく10年をくわえて平均します。
で、上のグラフ1では、5月18日から新平年値を採用しています。

大雑把に言って平年値の周りを上下しながら出来事が進行していく、ということは読み取れますね。
ここへ、私なりの「移動平均」をくわえて重ねたのが次のグラフ2です。
Temp2011_2 グラフ2
黒い線が平滑線です。
ある日のデータにその日の前後7日間のデータをくわえて、15で割る、と言う操作を施してあります。これは個人的にやっていることで、「正しい」とか「公的な」方法ではありません。
このくらいのスパンで均すと、日々の変化を均しながら、あんまり長期的な傾向にもならない、といところで個人的に採用しているやり方です。ですから、新年の8日までのデータがそろわないと、旧年中のグラフが完成しないのです。

さて、その(個人的)平滑グラフと平年値を比べると、夏の暑さの波、とか10月から11月の高温傾向とかが読み取れると思います。

で、平年値からのずれだけを取り出してグラフ化すると下のグラフ3になります。
Temp2011_3
夏の暑さの3つのピークはグラフ2でも見えていましたが、こうして見ると10月11月の高温傾向はかなり大きなものだったということがよく分かると思います。

この時期の高温傾向は、植物の状態に影響したのではないでしょうか。
紅葉・黄葉の遅れとか、果実の成熟の時期への影響とか、発芽時期への影響とか、いわゆる「狂い咲き」とよばれるできごととか、なにかあったのではないか、と推測します。
それが今年の春以降の植物の活動に悪い影響にならないようにと願っています。

12月に入って、平年値を大きく下回るようになりました。
寒いですね。
2012年に入ってからの傾向については、また後ほど掲載します。

★オマケ
Humd2011
午後3時の時点での湿度の値をグラフ化しました。
新聞掲載データです。
気象庁のデータでは、日ごとの平均湿度と最低湿度が記録されていますが、ずぼらな私は3時のデータで傾向を見ています。
5月~10月は50%以上なんですね。
1月はやはり年間で一番乾燥した日々になるということが分かります。
お肌の防衛に努めてください。
しかしまぁ、みごとに、年末から年始へ、30%くらいという形になるものですね。
乾燥すると風邪やインフルエンザにも感染しやすくなります。加湿器を使うとか、やかんから湯気を上げるとか、バスタオルを部屋干しするとか、工夫して、室内の湿度を高めてください。
男性の私はあまり肌荒れとか化粧の乗り、というのは関係がないのですが、寒くて水が冷たくて、乾燥しているので、指にひび割れができます。毎晩保湿クリームを塗ってしのいでおります。我が家の台所の洗いものの、そうですね、7割位をやっているかな、で、冬場は必ずひび割れができてしまいますね。

1月を乗りきって下さ~い。

★乾燥注意報というものは、発令しただけじゃダメですよね。それが住民に伝わらなければ意味がない。なのに、テレビの気象情報では「次の地域には~~の注意報が出ています」というのをあまりやらない。で、乾燥注意報が1カ月も出っぱなしだ、というようなことだけを大声で騒いでいる。本末転倒でしょう。やたらと過剰に同義反復的に気象情報を流すのではなく、必要な注意報などをきちんと知らせること、その基本業務がおろそかになっていると感じています。

2012年1月 6日 (金)

キゴシハナアブ

1221_8kigosihanaabu1 2011.12.21
サザンカの朽ちた花にアブ。
パッと目がいくのは、腹部や胸部です。
丸っこさがハナアブ。
ん?なんだか、いつものハナアブと違うな。
1221_8kigosihanaabu2
眼ですね。複眼が見慣れない。
胸部背面の縦じまも普通のハナアブと違ってくっきりしている。
1221_8kigosihanaabu3
複眼の部分を拡大してみました。
不思議な模様があります。
ホシメハナアブというハナアブの仲間の複眼も模様としては似たような模様がありますが、体が黒くて、胸の縦じまもありません。

私としてはこのキゴシハナアブに出会うのは2回目くらいではないでしょうか。
こんなにちゃんと写真が撮れたのは初めてだと思います。
季節的にはもうそろそろ限界だと思います。
もうちょっと早い時期にゆっくり遊びにきてよね、という気分でした。

幸せの茶色いふかふか

1221_6chako2 2011.12.21
チャコちゃんのお昼寝。
気づいていないのか、無視されているのか、近づけましたので、こういうショットをものにしました。
外で暮らしている割には、きれいに身づくろいしています。
毛の一本一本が見える写真になりました。
サムネイルをクリックして、ぜひ大きな画像でごらんください。
幸せ気分になれます。

マンリョウ

1221_5manryo1 2011.12.21
お正月飾りにも使ったマンリョウです。
これが一番大きな木です。
1221_5manryo2
葉陰から赤い実がみえました。これで2マンリョウ。
1221_5manryo3
こっちにも赤い実の多いのが一本。3マンリョウ。
1221_5manryo4
ヤツデなどの茂っている下にも発見。これは実が多い。で4マンリョウ。
ここまでを妻に報告したら、5マンリョウよ、と。
1223_3manryou 12.23
教えてくれたのがここ。
落ち葉が積もって私には踏み込めないところ。
ここの実はまだ赤くなっていませんでした。
で、5マンリョウ。
いやぁ、リッチだなぁ、5マンリョウだ、と笑っておりましたら、その後、マンリョウとおぼしき小さな木がいっぱい見つかりまして、10マンリョウはくだらない、ことになりそう。
鳥さんのおかげです。

クロヒラタアブ

1221_3kurohirataabu1 2011.12.21
ヤツデの花にクロヒラタアブがやってきて
1221_3kurohirataabu2
ホバリングを披露してくれました。
「ヒラタ」アブですから、腹部がペタンコ。
それで頭でっかちに見えるんですね、これがご愛嬌。

ハエ目ってタフですね。

ギンメッキゴミグモ

1221_1ginmekkigomigumo1 2011.12.21
2mmあるかないかという小さなギンメッキゴミグモの幼体。
「りっぱな」網を張っていました。直径10cmないんですが。
1221_1ginmekkigomigumo2
りっぱな網ですね。
小さな体でこれだけの糸を繰り出せるというのは考えてみると凄いことです。
縦糸と横糸で、粘りや弾性など変えながら張るのですよね。

網を張るという行動自体は生得的で学習ではなさそうです。
でも、いろいろと異なる条件下で、その条件に最適な網を張るという柔軟性はすごい。
生得的ではありながら、しなやかに適応できる行動。
生物ってすごいですね。
こういうのをロボットにやらせようとすると大変ですよ。

密蔵院にて

0102_11mituzouin1 2012.1.2
初詣、というのはしません。
以前は浅間神社に行ったものですが、もう、正面の石段の参道は無理だし、女坂というのでしょうか、坂でまわって登る道もありますが、登りはきついし、まして、苦手な下りは完璧にアウト。絶壁下りのようなものです。
で、まぁ、若干思想的にも神社さん好みではないという下地もあって、初詣には行かなくなりました。
子らが幼い頃は、初詣という風習を知っておくのもいいかな、と頑張ったんですけどね。
夫婦二人になりましたから、もういいや、やぁめたぁ、です。

さて、密蔵院は目の前だし、落差は大きくないし、最近石段に手すりをつけたし、本堂の前にも階段のわきに車いす用スロープも作ったし、アクセスはよくなりました。
0102_11mituzouin2
本堂の前です、この写真。
でも、お参りはしません。
日本の仏教を、基本的に仏教として認める気がないものですから、手を合わせる気にはなりません。
このお寺は、密教の真言宗ですが、密教というものはお釈迦様の教えそのものからは、ずいぶん離れていると感じています。

ま、境内の花などを見させて頂くだけにしましょう。
0102_11mituzouin3

ツバキ科の花がいっぱいあります。
手入れは大変でしょうね。
虫は全然いません(夏場も)。
クスノキがあるので、アオスジアゲハの卵や幼虫がいることはありますけど。

「スッタニパータ」という原始仏典に有名な言葉があります。
犀の角のようにただ独り歩め
仲間を求めず、ただ独りだけで修行をしなさい、ということでしょう。

それが孤立だとは思っていません。
そのように生きることが実は人間としての基本的な「連帯」であり、「絆」を結ぶこと、なんだと思います。
べたべたくっつくことが絆じゃない。手をつなぐことが連帯じゃない。
乾燥した生き方が好きだなぁ。

土屋文明の

少数にて常に少数にてありしかばひとつ心を保ち来にけり

これ、私の座右銘です。

「犀の角」のごとく。「ひとつ心」を保ちながら。老いの道を歩んでいこうと思います。

正月二日の庭

0102_5shakoba 2012.1.2
庭とはいってもこれは門柱の上。
青空を背景に濃いピンクの花。正月らしいですよね。
シャコバサボテン。屋外にずっといるんですが、絶え間なく花を咲かせています。

0102_8sazanka
サザンカのオシベの「林」で迷子になって下さい。
アリさん気分。
我が家のサザンカはもう花の終わりでして、花びらはボロボロなんです。
で、ちょっとマクロレンズの威力でオシベの林に分け入ってみました。

0102_10kalanchoe
カランコエは安定したペースでゆっくりゆっくり先進んでいます。
最初に開花した花もまだきれいに開いたまま。
そこへ後から開花した花が加わって、日々にぎやかになっていきます。
この一角、なんとなくわいわいにぎやかで華やかな雰囲気なんですよ。

セイタカアワダチソウ「駆除」

朝日新聞の記事です。

さらばセイタカアワダチソウ:農環研 除草剤使わず駆除成功(1/4)
 農業環境技術研究所(茨城県つくば市)が、全国に広がっている外来植物のセイタカアワダチソウを駆除する新たな手法を開発した。
 同研究所は、セイタカアワダチソウが土壌のpHが低い(酸性度が高い)土地にはほとんど広がらないことに注目。セイタカアワダチソウなどの茂みを刈り取ったあと、塩化アルミニウム剤を1平方mあたり1.2kg散布して土壌のアルカリ度を下げると、チガヤなどの在来植物は復活するが、セイタカアワダチソウは2年間観察を続けてもほとんど生えなかった。
 この土壌処理を、道路脇や農地周辺で行えば、除草剤を使わずに効率的に駆除できるという。山口県内の果樹園の跡地を使って行った駆除実験では、セイタカアワダチソウが減り、在来植物の種数が増えた。土壌処理をしなかった場所は5平方mあたりの在来植物は22種だったのに対して、処理した場所は2年後に31種に増えていた。
 今後、土の中に住むミミズや細菌などに対する塩化アルミニウムの影響を調べ、他の外来植物の駆除にも役立つかも探る。

これ、塩化アルミニウムの加水分解を利用して土壌を酸性化する、という話です。

塩化アルミニウムが生成する中和反応は

Al(OH)+3HCl→AlCl+3H

なのですが、塩化アルミニウムは弱塩基、塩酸は強酸なんですね。
高校化学を思い出していただけるとわかりますが、弱塩基と強酸から生成する塩は、水溶液にした時に酸性を示すのです。加水分解というやつですね。

出来事が上の式のちょうど逆転になりまして

AlCl+3HO→Al(OH)+3HCl

となります。
ここで水酸化アルミニウムはほとんど水にとけませんので、塩化アルミニウムが土壌中にまかれると、水分と反応して少しずつ塩酸を放出する薬品として働くことになります。
「徐放性」というんでしょうね。

塩酸が少しずつ放出されますので、pHの値が小さくなる=酸性度が高くなる=アルカリ度が下がる、ということになります。

問題は、pHが下がった時の他の動植物への影響、アルミニウムの影響ですね。
人間という動物の知性では、システムを丸ごと一挙に理解する能力はない。
セイタカアワダチソウは駆除できたが、その結果ほかの面では何が起こるかわかりません。
慎重にどうぞ。

園芸をなさる方はきっと、カルシウムを撒いて土壌のアルカリ度を上げるということをするのではありませんか?日本の土は酸性で行けないとかいうことで。
わざわざ酸性化しよう、というのですから、影響がないということはないでしょうね。

さて、どうなることかな。

マジで度肝を抜かれた

朝日新聞の記事です。

彗星、太陽からまさかの「脱出」 NASA、映像公開(2012年1月2日21時7分)
 米航空宇宙局(NASA)は太陽のすぐ近くを通過した後、無事「脱出」に成功した彗星の映像を公開した。彗星は主に氷でできており、太陽に接近しすぎると数百万度もある太陽の高層大気(コロナ)の影響で消滅するのが普通だが、特別に運がよかったらしい。
 「ラブジョイ彗星」と呼ばれるこの彗星は、太陽のすぐ近くを通る軌道を持つ「クロイツ群」と呼ばれる仲間の一つで、オーストラリアのアマチュア天文ファンが昨年12月2日に発見したばかり。実際、同16日、日本の太陽観測衛星「ひので」などが太陽に最接近するところを観測した。
 そのまま消滅すると思われていたが、約1時間後に奇跡的に太陽の反対側から出てきたところを五つの衛星が観測した。NASAは「マジで度肝を抜かれた」との専門家のコメントを紹介している
 ラブジョイ彗星は今回、太陽表面まで約14万キロ(地球と月の距離の3分の1程度)以内まで接近したと考えられている。

太陽のそばを通過して消滅せずに脱出してきた、というのは確かにすごいことだよなぁ、と私も思うのですが。
マジで度肝を抜かれた」というコメントは英語の原文だと、どういう言葉なんでしょうね。
私の貧弱な英語力では想像ができません。
英語に堪能な方、教えてください。
{あるいはこのニュースの英語版があったら教えてください。}

2012年1月 5日 (木)

メタノール

★昨年の12月に、また密造酒事件がありました。
NHKのニュース

   インド 密造酒で121人死亡(2011/12月15日 19時46分 )
 インド東部で、酒屋で売られていた密造酒を飲んだ人々が頭痛などを訴えて入院し、これまでに121人が死亡しました。この酒屋では、以前から本来は飲料用ではない工業用のアルコールであるメタノールを原料にして密造酒を造っていたということで、この日はふだんより多くのメタノールを使ったとみられています。
 インド東部の西ベンガル州にある村で、13日、建設現場の作業員などが酒屋で買った酒を飲んだところ、頭痛や腹痛を訴えて入院し、地元の行政当局によりますと、これまでに121人が死亡したということです。作業員たちが飲んだ酒は、この酒屋が造った当局の許可を得ずに造られた密造酒でした。この酒屋では、以前から本来は飲料用ではない工業用のアルコールであるメタノールを原料にして密造酒を造っていたということで、この日はふだんより多くのメタノールを使ったとみられています。地元の警察は、酒屋の店主など7人を逮捕し、酒を造った状況を調べています。インドでは経済成長が続く一方で、所得格差が大きいことから、所得の低い人々が価格の安い密造酒を飲んで死亡する事件が後を絶たず、酒を含む食品の安全をいかにして確保していくかが課題になっています。

朝日新聞(2011年12月15日 22時25分)

   密造酒飲み140人超死亡 インド東部の村
 インド東部コルカタ近郊の村で、密造酒を飲んだ村人らが吐き気や腹痛を訴え、AP通信によると、15日までに143人が死亡した。複数の患者から有毒のメチルアルコールが検出されたといい、地元警察は密造にかかわった疑いで10人を逮捕した。
 亡くなった人の多くは村の低所得層。13日夜から次々と病院に搬送された。インドでは、通常の酒の3分の1ほどの値段で密造酒が出回っている。アルコール度数を高めるためにメチルアルコールを混ぜ、死者が出る事件が後を絶たない。

NHKニュースでは「メタノール」という正式名が使われていますが、「工業用のアルコールであるメタノールを原料にして密造酒を造っていた」というのは、どうもなぁ。安いメタノールで割ったのでしょう、それを「原料として」というかなぁ。

朝日新聞の方は「メチルアルコール」という慣用名を使っていますが、「混入」といっています。

両方合わせると、きちんとしたニュースになるのにね。

★で、なぜ、メタノールを飲むと死ぬのか。
簡単に言ってしまうと、体内でメタノールを分解すると、ホルムアルデヒド(ホルマリン)が生成してしまい、その毒性で失明したり死亡したりするのです。
詳しくは私のHPでお読みください。

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/methanol.htm
メタノール事故

http://homepage3.nifty.com/kuebiko/biology/chptr_1/1-1-3/redox/meth_tox.htm
メタノールの毒性

★12月28日にはこんな記事もありました。
朝日新聞(2011/12/28)

戦艦三笠、39年ぶりのにぎわい
 「坂の上の雲」効果で若者増 横須賀
 日露戦争の日本海海戦(1905年)で活躍した戦艦「三笠」が、NHKドラマ「坂の上の雲」をきっかけに再び脚光を浴びている。復元され、神奈川県横須賀市に展示されている記念艦の入場者数は、39年ぶりに年間18万人を超える勢いだ。
 ・・・(後略)

実は、私にとって戦艦三笠というと、メタノール飲酒事故の教材なんです。
というのは。

戦艦三笠は謎の爆発事故で沈没をしたのです。
その理由があまりに情けない理由だったので、公にされてはいないけれど、大抵の人は知っているという事態です。

当時、水兵たちは酒を飲みたくてもちゃんとした酒がない。で、メタノールとエタノールの混合物である信号用アルコールを飲んだのですね。でも、そのまま飲むとメタノールが濃くて中毒死をする。そこで洗面器に信号用アルコールを入れて火をつけます。すると沸点の低いメタノールの方がたくさん燃えるらしい。結果として、メタノールが減り相対的にエタノールが濃くなる。メタノールは残っているけれどエタノールがある程度濃いと、飲んでも死なないで済むらしいのです。体内でエタノールを分解している間に、血液中のメタノールの方は分解反応が遅いものですから、肺から排出されるらしいのです。

そういう「悪だくみ」で、信号用アルコールに火をつけたら、誤って洗面器をひっくり返して、火事になり消せないままに戦艦三笠は轟沈した、のだそうです。
これでは公表できなかったのですね。

まぁ、みっともない事故の現場として見学して来て下さい。
酒を飲みたいという人間の欲望が戦艦を沈める。
欲望というものはみっともなくも果てしのないものだなぁ、と。見学して下さい。

なんだ?

1220_4nanda 2011.12.20
これ、なんだかホトケノザのように見えるんですが、違うかなぁ。
何カ所かでこの姿を見ます。
ホトケノザって、この頃から芽生えているものなのですか?
普通は3月とかそれ以降が花期ですよね。

検索してみたら、12月に花が咲いたという話もありましたので、いいのかなぁ。
確定できません。

脱け殻

1220_1tumagurohyoumon 2011.12.20
カニクサがずいぶん枯れてきましたので、奥に潜んでいた脱け殻が何もしなくても見えるようになりました。
ツマグロヒョウモンの脱け殻です。
それにしても、偶然というものは不思議なものです。
全く気づいていなかった蛹に、ある日なぜか気がついた。
そうしたらその日の午後に羽化して旅立っていった。
どうして羽化の日に気づいたのだろうと、不思議でなりません。

羽化の前の蛹の日々、羽化後の脱け殻の状態、どちらも長い時間です。
その長い時間の間に気づいたのではなく、羽化の日、というある特別な「ひと日」に気づくなんてね。

あのチョウ無事生殖に至ったかなぁ。

ヤブラン

1219_4yaburan 2011.12.19
ヤブランの実が完熟。
青空が写り込んでいるのでしょうか、青みを帯びた黒に写りました。
フラッシュを使っていませんので狭い範囲にしかピントが合っていませんが、自然な色になります。

ツバキ

1219_3tubaki 2011.12.19
ツバキのつぼみなのですが。
この状態が長く続くと、花びらがダメになってしまいます。
そういう花が2,3個生じました。
季節が合わないのかなぁ。
一挙に開いてしまわないとだめなようです。
不思議なものですね。
つぼみ自体は何百とあるのですが、年を越して今日1/5もまだ咲き始めたとはいえない状態です。

龍の赤ちゃん

ふと「龍の赤ちゃん」とはどのようなものだろうか?という想念が湧きまして。
泥鰌は龍の赤ちゃんだ、という説をどこかで聞いたことがあります。ひげもあるし。

でも、私としてはこれが龍の赤ちゃんではないかと・・・
0811_17yamori2
いかがでしょう?
0811_17yamori1

ヤモリがね、大きくなると龍になるんですよ。


ヤモリの兄妹が屋根裏で
大きくなったら何になる
大きくなったらワニになる
大きくなったら龍に!
・・・

{いやいや、ひょっとして大きくなったらティラノサウルスになっちゃうかも}

未生の香

0104_13ume0
柄にもなく一句

梅つぼみ 陽光(ひ)をたくわえて 未生の香 : 崩彦

●「未だ生ぜざるの香り」という言葉が頭の中に生じまして、言葉を組み合わせてみました。
お恥ずかしい。

2012年1月 4日 (水)

スズメ

0104_11suzume 2012.1.4
ウメやハナモモの木の近く。
たくさんスズメがいましたが、人の気配に敏感。
私の固定焦点のマクロレンズではこれが精一杯。
それでも、ほかの鳥よりは近づきやすいですよね。
何か白いものを突っついていました。何を見つけたんでしょうね。

六郷用水跡の水路には暖かい季節には、ミシシッピアカミミガメがいるのですが、今は見えませんでした。土手のような部分がほとんどない水路ですが、どこで冬眠しているのでしょう?
水路には鯉が泳いでいるだけでした。

ハナモモ

0104_12hanamomo 2012.1.4
梅の木の隣りにはハナモモの木。
ウメのつぼみより、もっと硬い状態。
梅よりも開花時期が後ですものね。
華やかでにぎやかな雰囲気の花になります。
ゆっくり準備を進めましょう。

梅のつぼみ

0104_13ume2 2012.1.4
東光院の塀の外。六郷用水跡。
梅のつぼみが膨らんでいました。

0104_13ume1
いっぱいついています。

0104_13ume3
まだまだ硬いのですが、でも、開花への予感を漂わせています。
いかにも「はつはるのよろこび」という感じがしますね。

0104_10_4ryu3 2012.1.4
東光院の手水舎(ちょうずや)は、龍の口から水が出るんだったよな、と散歩に行ってみました。
下の方から上がって来た龍が上半身を現わして、口から水を吐いています。
0104_10_4ryu2
近づくとこうなります。
ウィキペディアによりますと、「九似」といって
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%9C

角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(幽霊)あるいは兎、身体は蛇、腹は蜃、背中の鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛にそれぞれ似るという[1]。また口辺に長髯をたくわえ、喉下には一尺四方の逆鱗があり、顎下に宝珠を持っていると言われる。

角は鹿、というのはよく分かります。
実在の動物でシフゾウ(四不象)というのがいますね。
角はシカ、頸部はラクダ、蹄はウシ、尾はロバに似ているというのですが。
ウシ目>シカ科>シフゾウ属>シフゾウ
という動物です。
まるで龍みたいですね。

0104_10_4ryu1
正面から撮ってみましたが、なんだかよく分からなくなりました。
やっぱり、斜め前からがいいようです。

密蔵院にて:2

1217_11tubaki1 2011.12.17
もうすぐ咲くよ、といっております。

密蔵院にはツバキもいろんな種類があります。
{こんなに、サザンカ・ツバキがあると、チャドクガの季節には大量の殺虫剤と手入れが必要になりそうですね。}

1217_11tubaki2
ここは白い花

1217_11tubaki3_2
頬を染めてうれしそう。

1217_11tubaki4
赤い斑入りです。

密蔵院ではなく、東光院というお寺の紅白源平咲きのツバキの種を拾ってきて蒔いた鉢があります。
50cmまではまだ届かないかな。
元気で成長しています。
実生にすると、親の株とは性質が変わりますので、どういう花が咲くだろう、とおもって育てているのですが・・・。
私ら夫婦、生きてるうちに花をつけるようになりますかねぇ。わからない。
まぁ

なるようになります。
Whatever will be, will be.です。
ケ・セラ・セラ

投げやりにとらえないでください。
なるべくしてなるもの、に、なる
のです。
人間のつまらない、意思や介入などをこえて

そ、なります

密蔵院にて:1

1217_10sazanka1 2011.12.17
蒲田へ書店散歩にいくときに、道の向こうに白い花。
帰って来てから、確認に行きました。
白の八重咲きのサザンカですね。
高いところに咲いていて、近づきにくいのですが
1217_10sazanka2
こんな感じ。
八重のサザンカというのも、いいですね。
1217_10sazanka3
こちらも八重咲きですが、オシベもたくさん見えます。
いろいろあるんですね。
我が家のサザンカはほぼ花が終わりました。
ツバキはまだです。

ハマヒサカキ

1217_8hamahisakaki1 2011.12.17
近くのマンションの植え込みにあるハマヒサカキ。
ひっそりと咲いていました。

ツバキ目>ツバキ科>ヒサカキ属>ハマヒサカキ

漢字で書くと「浜姫榊」だそうです。
1217_8hamahisakaki2
ホンサカキの花と似ています。
ホンサカキほど強い「におい」はしません。
顔を近づけると、わずかに「芳香とはいえない香り」がします。
異臭とか、特異臭いうのでしょうか。
実が熟すと黒くなります。

おそらく、マンション脇の道を歩く人のほとんどはこの花の存在に気づいていないと思います。
そういう地味な花です。

クロヒラタアブ

1217_7kurohirataabu 2011.12.17
虫の少ない今、ハエとアブが主力ですね。
ぼんやりした写真ですが、私の喜びを感じてください。
おお、ありがとう、ありがとう。
とレンズを向けるわけです。
ハナアブが舐める蜜も少ないはず。
あんまりホバリングしなくていいよ。エネルギーを節約してね。

頭山

1217_1flowerpod 2011.12.17
元・花屋さんだったお家の玄関前。今も、季節の花を常に入れ替えながら見せてくださいます。
で、まぁ、こんなフラワーポッドがあるんですねぇ。
かわいい、といえば、かわいいけど・・・。
どうも、私などは落語の「頭山」を思い出してしまって、どこかブラックな笑いを感じてしまいます。
君たち、悲観しないでね。

◆ところで「頭山」はご存知ですよねぇ。

サクランボをいっぱい食べたら、頭から桜の木が生えてきた。
大勢の人がその桜の木に花見に来て、うるさくって、桜の木を引っこ抜いた。
その跡に池ができて、魚が泳ぐようになり、魚釣りの人が押しかけてきてうるさい。
ああ、自分は不幸なやつだと世をはかなんで、自分の頭の池に身投げして死んでしまった。

ごくおおざっぱに、こういう話ですが。
ブラックですよね。しかも落ちが、自分の頭の池に自分で身投げ、という「入れ子」構造になっていて、「自分の尻尾を呑む蛇=ウロボロス」のような、なんとなく、めまいがしそうな話でしょ。

フラワーポッドからそんなことを思い出したのでした。

虫が少ない冬場

2011年12月28日の朝日新聞の経済欄に
バスクリンを買収へ アース製薬、入浴剤首位に
という記事が掲載されていました。
アース製薬の入浴剤って、なんだか、イメージがなぁ、ピンとこないなぁ、香りは大丈夫か?などと思いながら読んでいて、思わず吹き出してしまいました。

 「ごきぶりホイホイ」などの殺虫剤で知られるアース製薬(本社・東京)が27日、入浴剤「バスクリン」を主力にするバスクリン(本社・東京)を約180億円で買収すると発表した。入浴剤市場でシェアを広げ、殺虫剤に次ぐ主力事業にする。
・・・
 アース製薬の主力は殺虫剤だ。2010年12月期の連結売上高1034億円の約4割を占めるが、「虫が少ない冬場は売れ行きが鈍る」(広報)弱点がある。このため、冬場に売り上げが伸びる入浴剤には補完しあう関係を期待してきた。
・・・

虫好きのかかしさんも「虫が少ない冬場は」被写体が極端に少なくて困る、と悩んでおりますが、殺虫剤のアースと、同じ悩みだったとはねぇ。
両者ともに期せずして、虫を求めていたのでありました。

かかしとアースは虫を求めている。
なるほどなぁ。笑えました。

★この寒い季節に孵化してしまったクロゴキブリがいるらしく、入浴中に一齢幼虫が落っこちてきて泳いでいることがあります。
外で生きられたら生きていいよ、と指先で掬い上げて外へ出してやりますが。
我が家の風呂は
「ごきぶりスイスイ」だなぁ
とニヤニヤしております。

2012年1月 3日 (火)

イチョウ 落ち葉 翌日 その3

1217_4ityou1 2011.12.17
昼になって、地面も乾きましたので、再度挑戦。
今度は道にペタンと座り込んで、カメラを地面すれすれに構えての撮影です。
f/5にして、近くも遠くもぼかしてみました。
地面がちょっとむき出しのところがあって興が薄いかなぁ。

1217_4ityou2
これでどうだぁ、というのがこの写真。
大したこたぁ、ないなぁ。
素人の腕はこの程度です。
ジーンズの尻を叩き払いながら撮影を終了しました。

イチョウ 落ち葉 翌日 その2

1217_2ityou4 2011.12.17
なにか面白いシーンはないか、と見回したら。
カエデの紅葉、枯葉にイチョウの落ち葉が絡んでいました。
さらにその下では
1217_2ityou5
カエデとイチョウの落ち葉が一緒に並んでいました。
時節を深く感じさせるシーンだと思って撮影しましたが、大したことはないなぁ。
この時間帯、まだ地面が湿っぽかったので、これで切り上げ。

イチョウ 落ち葉 翌日 その1

1217_2ityou1 2011.12.17
昨日の風で全部葉がちったかな、と17日の朝出てみました。
まだまだ葉は残っていますね。
1217_2ityou2
でも、道は黄色のじゅうたんのようになっていました。
影は私です。カメラを縦に構えているので、こういう影になりました。
もちろん、自分を写し込む意図のもとに撮ったものです。
「かかしの影」くらいご覧にいれましょうと。
1217_2ityou3
突き当りはこうです。
こういうところへ、保育園のお散歩なんかくると大喜びしてもらえるのですが、あんまり放置しておくわけにもいきません。しばらくはこのままにしておきますが。

イチョウ 落葉

1216_8ityou1 2011.12.16
買い物から戻って来た夕方近く。
荒れ模様の日で、風にあおられてイチョウの葉が降るように舞いました。
静止画でその様子を表現するのは難しいですね。
ここに写っているイチョウの葉はほとんどが落下中のものです。
雨が少し降り、レンズを濡らしたくないのですぐ撮影中止にしました。
1216_8ityou2
この一枚の葉、これ落下中です。
「落ち葉の雨」のような夕方でした。

ヤツデの花にて

1216_4yatude1 2011.12.16
左下を見てください。
またいました。蚊の仲間ですよね。
1216_4yatude2
これは何という「蚊」なんでしょう?
花の蜜を吸う蚊。
針の鞘のようなものがきれいに開いています。
1216_4yatude3
種類は分からないけれどハエです。
何げなく写して、複眼の個眼まで見えるとは、我ながらびっくりしています。
1216_4yatude4
こちらはツマグロキンバエ。
蜜源の少ないこの時期、ヤツデの花は人気があります。
ハエのほかには、アブが来てますね。
常連客はそういう虫たちです。

スミレ

1215_11sumire1 2011.12.15
しばらくの間、旧年中の写真が並行して登場します。
なぜか、青い実を膨らませたスミレ。
1215_11sumire2
ぷっとふくらんだ顔をしています。
1215_11sumire3
この葉から見て、スミレですよね。

1219_6sumire 12.19
割れるゾ

1220_3sumire 12.20
でも、種は入っていませんでした。

そうなんだよなぁ。花をほとんど見ないまま、実の状態になってしまいましたから、気象との関係で、種のない実だけを実らせてしまったのでしょう。
こういうこともあるんですねぇ。

ジンチョウゲ

0102_4jintyouge 2012.1.2
ジンチョウゲも花芽を育てています。
ずいぶん大きくなりました。
玄関前の鉢植えなので、一周して戻ってくると声をかけます。
天気が良ければ、あったかくていいねぇ。
雲っていれば、今日は寒いけど大丈夫かな。
植物に声をかけても何の影響もない、と知りつつ、こちらの気分の発露ですね。
自分が暖かいか寒いか、なんです。
また変化が目立ってきたら載せます。

アジサイ

0102_1ajisai 2012.1.2
庭のアジサイ・墨田の花火の芽です。
植物たちは本当にゆっくりですが確実に前進します。
ふと気づくと、え、もうこんななの?と驚くような変化をしている。
でも、毎日見ていると見落とす。
不思議な気がします。

0102_6ajisai
こちらは、上の写真の木から分けて外へ移した墨田の花火。
去年から花を咲かせてしまって、そのまま越年して、そのまんま頑張っています。
これまた不思議。
いつまで咲き続けるのかな。

むし

0102_7hati2
むしはいないのか?むしは!
冬はねぇ、少ないんですよ。
正月二日、ルリマツリの葉陰にハチがいました。
種の同定はしません(できません)。寄生バチの仲間でしょうかねぇ。
0102_7hati1
ぼやけた写真しか撮れませんでした。
振動を与えないように、そっと覗いて撮影したのですが、すぐ飛び去ってしまった。
脚が特徴的ですね。

寒い時期は昆虫にとっては辛い。
一瞬の出会いでしたが、うれしかったです。

まる!

0102_3inuhoozuki
イヌホオズキの花とつぼみ。
あけましておめでとうございます
「まる!」
メシベを子房を、包み、守り、次の世代を生み出そうとしています。

0102_9kaede
こちらはカエデ。
羽根のついた種が飛び去った後の姿です。
次世代を送りだす仕事を終えた姿です。

命はこうやってつながっていきます。

永遠の命などどこにもありはしない。
なのに、生命は38億年もの長きを生き継いできている。
私たちはすべて死すべきものです。でも、次世代を生む力をもっているのです。
そのようにして、生き継いできました、そして、生き継いで行きましょう。
自分の個としての命に執着することはない。
生命圏全体が生き継いでいけるように努めればよいのです。
生命という流れから個体として生まれ来たったのですから、また生命の流れへと還り去ればよいのです。

お寒うございます

正月三日。元旦からからっと快晴とはいかない2012年の出だしです(東京では)。
1231_7oceanblue2
昨年、台風で崩れ落ちたオーシャンブルーです。
ロープを張り直したら、冬へ向かうさなか、それでも、上へ、上へ、と伸び、登り始めました。
葉を茂らせています。寒さのためか、葉の縁が縮れたりしていますが、でも、伸びることをやめようとはしません。
1231_7oceanblue1
これがその最先端部です。
ふわふわとした毛に包まれた葉芽が、何もない、広い空間へ「私は伸びる」っと言っています。
これは植物の意志ですね。
1231_7oceanblue3
陽射しは角度が低くエネルギーの密度が下がっていますが、それでも光合成をおこないます。
輝きながら、生き、伸びます。

生きるということは成長を続けるということですね。
成長とは、単に大きくなる長くなる重くなるということではない。
成長するとは変化することです。
生きる限り変化を続ける。
変化できなくなる時、変化に耐えられなくなる時、生命は終わるのでしょう。

それは人間も同じ。
変化に耐えられなくなったら、人生は御仕舞にした方がいいです。
どのような状況下でも、成長はできる、変化はできる。
それが生きているということです。
変な「こだわり」に凝り固まってしまったら、おしまいですよ。
しなやかに、伸び続けましょう。
御一緒に。
新年のごあいさつとさせていただきます。

★元日の新聞の新潮社の広告欄にドナルド・キーンさんが文章を寄せておられました。
 (前略)・・・

 私は今年六月で九十歳になります。「卒寿」です。震災を機に日本人になることを決意し、昨年、帰化の申請をしました。晴れて国籍がいただけたら、私も日本人の一員として、日本の心、日本の文化を守り育てていくことに微力を尽くします。新しい作品の執筆に向けて、毎日、勉強を続けています。
 勁健(けいけん)なるみなさん、物事を再開する勇気をもち、自分や社会のありかたを良い方向に変えることを恐れず、勁(つよ)く歩を運び続けようではありませんか。

成長を続けていらっしゃいます。変化を遂げておられます。すごい迫力を感じます。
感服、としかいいようがありません。
今年64歳になる私など、ひよっこだよなぁ。見習わなくっちゃ。
「勁健」。佳い言葉ですね。
「強健」だと何だかパワフルですけど、繊細さに欠ける。
「勁健」だと「しなやかさ」を感じる。

剛直な強さではなく、しなやかな強さこそ、今、必要なのではないでしょうか。

そうそう簡単には折れないぞ、とニヤッとしましょうよ。

★中学生になって英語など習い始めた時に、「ナバロンの要塞」という映画を見ましたっけ。字幕付きで。
I’m not so easy to die.
という台詞が聞き取れて、嬉しかったなぁ。
そうそう簡単に死にはしないぜ。
中学生としてはかっこいいセリフに痺れましたっけね。
しぶとくってかっこよかった。

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