マエアカスカシノメイガ
2011.12.5
ブロック塀にマエアカスカシノメイガが止まっていました。
近寄っても飛び去るでもなくじっとしていました。
寒いんだろうな。
ガのサイトによりますと
http://www.jpmoth.org/Crambidae/Pyraustinae/Palpita_nigropunctalis.html
【成虫出現月】 4-9(南方では通年見られる)
とありました。
暖かい秋でしたから生き延びているのでしょう。
幼虫はネズミモチやキンモクセイなどを食草にするようで、我が家ではキンモクセイがありますから、そのあたりで成長したのでしょうね。
翌日のこと。場所的に見て同じ個体ではないかと推測しますが
2011.12.6
これ、どういう状況の写真かお分かりになるでしょうか。
どうして背景が真っ暗なんでしょう?飛んでいるわけではなさそうだし。
実は郵便受けの側面にとまっていたのです。
郵便受けはステンレス製。古いものですし雨ざらしですから鏡面とは言い難いのですが、フラッシュ光は反射して向こうへ行ってしまい、こちらへは帰って来なかったのですね。ですから、光が行きっぱなしのところは「黒」なんです。白いガが浮き上がりました。
ちょっと幻想的な映像になりました。
顔を写したいと、正面から撮ってみたのですね。すると、視線の軸とステンレスの面がなす角が小さくなりました。そうしたら、反射が増えました。
映りの悪い鏡のようです。
ここで元理科教師の思考。
ぎりぎりステンレス面に平行に近い角度で撮ったら面白いかも。
これです。サムネイルのままでは何がどう映っているのか分からないでしょう。
被写体に当たった光以外は全部向こうへ行ってしまって帰ってきませんので、背景は真っ暗。
ステンレス面の反射率が高くなってまるで鏡のようになりました。
写真の右が実物で、左が反射による像です。
ほとんど差がなくなりましたね。
同じものなのですが、90度回転してお目にかけます。
上が実物、下が像です。
なんというか、幻想的ですね。
こんな写真は私自身初めて撮りました。
こんな場所に虫がとまるということ自体そうそうあるものじゃなし。
チャンスを与えてくれたマエアカスカシノメイガに感謝です。
ちょっとめまいがしそうな不思議な感覚をお楽しみください。
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