ロボット三原則
★「家政婦のミタ」というのが人気のようですね。
テレビドラマなんてまるっきり見ない私には、まぁ、何でもいいんですけど。
「人気の訳は」(12/14)という記事の中にこんな記述を見かけました。
あらすじ:父親の不倫が理由で、母親が自殺した家庭に、家政婦の「ミタさん」がやってくる。無表情で完璧に家事をこなす一方、「業務命令」とあらば、「承知しました」とロボットのように人へ刃物を向けるほどの極端な主人公を、松嶋菜々子が演じている。
・・・
★かつて熱心なSF読者だったわたしとしては、「ロボットのように人へ刃物を向ける」というのが気に入らない。
命令に対して自らの判断というものを持たず、なんでも命令通りにする、というのがこの場合の「ロボッ」トなんでしょうけれど。
介助ロボットとか、ロボットが実際に身近になってきましたが、その時に絶対的な条件があるのです。どのような事態にあっても「人を絶対に傷つけない」というのがね。
自分が壊れてでも、人に危害をくわえてはならないのです。
★SFの方ではアシモフのロボット三原則というのが古典的に有名です。
いろいろバリエーションもあるのですが、元の形をお目にかけます。
アイザック・アシモフのロボット工学の三原則 【Isaac Asimov's three laws of robotics】
第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.
第二法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない.ただし,与えられた命令が第一法則に反する場合はこの限りではない.
第三法則:ロボットは前掲の第一法則,第二法則に反するおそれのない限り,自己を守らなければならない.この三法則(三原則)は,1950年にアシモフが執筆した『われはロボット』の扉に記されている.後にアシモフは,この三法則に先立つものとして第零法則を提示した.すなわち下記のようなものである.
第零法則:ロボットは人類に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.
その結果として,第一法則は下記のように変更を受けた.
新しい第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.ただし,第零法則に反する場合はこの限りではない.
というわけです。
最近SF読まなくなったなぁ。
小松左京さんなんかほとんど全部読んだんだけどなぁ。
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