ヒメフンバエ
2011.12.14
ハゼノキの葉の上にとまっていました。
アブかな?と思いましたが、ムシヒキアブの仲間の大きさや姿でもないし。
ハエですね。
ヒメフンバエでしょうか。
かなり、ずんぐりむっくりした体ですね。
糞にたかっているところを上から見ることが多くて、あまり近づいて見るということはなかったのです。こういう体形とは知りませんでした。
糞にたかっているのを見ていましたから、成虫も糞の水溶性の部分でも舐めているのかな、と思っていたのですが
http://mushinavi.com/navi-insect/data-hae_fun_hime.htm
幼虫は糞を食べるが、成虫は小型昆虫を捕食する肉食性。
だそうです。
知らなかったなぁ。
ふと、学名を見ると
虫ナビでは
Scatophaga stercoraria
昆虫エクスプローラでは
Scathophaga stercoraria
となっていました。
scato- は「糞」ですね。
英語で scatology =糞便(ふんべん)学 などという言葉もあります。
-phaga の方は「食べる」という意味ですね。
合わせて「糞食」という意味でしょう。
まさしく、フンバエらしい名前です。
scato- とscatho- の綴りの違いについては、
「成城の動植物」↓
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-860f.html
ここに、学名の話が載っていますので、興味のある方はお読みください。
★ところで、最近「オートファジー=Autophagy」という言葉を聞きます。
auto- は「自己」ですので、自食作用と訳されていますね。
http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/
上のサイトから部分引用します。
細胞が自己成分を分解する機能のこと
オートファジーは、日々ある一定の割合で細胞質やオルガネラを消化し細胞成分の代謝回転、つまり細胞の新陳代謝に貢献していると思われます。しかし、最もはっきりしているオートファジーの役割は、飢餓に陥ったときの栄養源確保です。外部栄養源、特にアミノ酸の枯渇時には酵母でも動物細胞でもオートファジーが顕著に亢進します。自己成分の分解により、生存に必要なたんぱく質を合成する材料やエネルギー源を確保するためのアミノ酸プール維持をはかっていると考えられています。
すごいことをするものですね。
日経サイエンスの2008年8月号にも
「細胞を支える掃除役 オートファジー」
という記事がありました。私はこれを読んで初めてオートファジーについて知ったのでした。
図書館で読むか、あるいは日経サイエンスのサイトから購入もできます。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0808/200808_044.html
細胞ってすごいものです。
知れば知るほど不思議が増える。
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