高気圧
★新聞を読んでいて、ビックリ。
12月8日9時の天気図が掲載されていたのですね。
シベリア高気圧の気圧が高いのは知っていますが、この天気図では
「1056hPa」という値。その隣に「1048hPa」という高気圧も並んでいる。
冬場、1030hPaくらいの高気圧はざらです。これは知っている
ですが、1056hPaはかなりものすごい高気圧ですね。
高気圧・低気圧というのは「相対的」なものなので、この日の天気図上では1012hPaの低気圧などもありました。
1気圧=1013hPaだから、それより高いのが高気圧、低いのが低気圧、というわけではありません。
相対的なものだということは知っておいてください。
それでも、1013hPaよりも43hPa高いというのはかなりのものです。
低い方は例えば1013-43=970 というと、結構頻繁にお目にかかる数値です。
★ネットで検索してみました。
・日本一の最低気圧(日本近海を含む) - 昭和54年台風20号 870hPa (沖ノ鳥島南南東海上、1979年10月12日)
・日本一の最低気圧(陸上) - 沖永良部台風 907.3hPa (沖永良部島、1977年9月9日)
・日本一上陸時に気圧が低かった台風 - 室戸台風 911.6hPa (室戸岬、1934年9月21日)
公式記録では第2室戸台風の925hPa(1961年9月16日)
・日本最高気圧 - 北海道旭川市 1,044.0hPa (1913年11月30日)
国内では1044hPaが最高だそうです。
「シベリア高気圧」で調べてみると
シベリア高気圧は気圧が高いことが特徴で、気象庁発表のアジア地上解析天気図(ASAS)の掲載範囲では、冬季には1050~1070hPa程度まで発達するものもある。1968年12月31日にロシア,中央シベリア高原のアガタ(Agata/北緯67度,東経93度)で、1083.8hPa(海面気圧世界最高記録)を記録した。また一ヶ月間(1月)の平均気圧においても、シベリア高気圧の中心付近は1035-1040hPa程度にまで達する。平均気圧の値だけを見れば、北太平洋高気圧の1025-1030hPa程度(7月の月間平均)よりも高いが、気圧の高さだけで高気圧同士の優劣(好天域の広さなど)が決まるわけではないので注意を要する。
平均で1035-1040ということは、1050くらいは普通に出るんでしょうね。
私がいままで意識しなかったのがいけないのですが、
それにしても、1056hPaには驚かされました。
これが12月8日。そして、10日ごろ全国的に冷え込んだのですね。
温度が低くて密度の大きな空気のかたまりが押し寄せてきたわけです。
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