カエデ
2011.11.20
気がつけば、カエデの実が熟していました。
完熟ですね。
このカエデの実は小型です。
たまに、公園などで見かけるカエデにはもっと大きな実がついていることが多い。
いろいろなカエデの種類によるのでしょうね。
風に吹かれて飛んで行けぇ。
★NHKの理科の画像番組で以前に見たのですが。
太いアクリル円筒の下から送風機で上向きに風を送ります。
上から熟したカエデの実を落とします。
カエデの実は下からの風を受けてくるくると回りながら。
落ちるんですが。
下からの風の速さをうまく調整して、落ちる速さと同じにします。
すると、一定の高さのところにとどまったまま、クルクル、クルクルと回りり続けるんですね。
みごとなものでしたね。こんなふうに飛んでいくんだ、と一目で納得です。
最近はショーのような理科実験が流行って、マジックとおんなじようなうけ方になってしまった。
違うんだよなぁ。出来事の本質が余分なこと抜きに抽出されていて、一目見ると一気に本質の理解へと至ってしまう、というような実験をすべきなんだ。
理屈はね、後からでもいい。
一気に分かっちゃったんだよなぁ。という実験を見せたい、やらせたい。
理科はマジックでもないし、超能力でもないんです!!!
★昔ね、岩波科学映画というのがあって、15分もの。
これを小学生時代に毎週見ていて、あの映像が理科教師としての私の基盤になったと今も感じているんですよ。
今も鮮鋭な画像としてたくさん記憶に残っています。
★話が長くなりますけど、ガガーリンが宇宙を飛んだかどうかという頃に、無重量環境下での炎の球形燃焼、などという実験を岩波はやったんですよ。
長い木箱の一端にろうそくを立て、他端に8ミリカメラを置き、蓋をして、ビルの屋上から落として、ネットで受ける。
落下中、無重量になって、ろうそくの炎が球形になるんです、本当に。
あれを見たら、納得です。
あの映像だって、教師になってからも何度も話ましたっけね。物理の授業に使いましたっけね。
本質をえぐり出す映像・実験をすべきなんです。
★まだ書きたい。
小学校か、中学校で、アンモニアの噴水というのを見せてもらってくる生徒もいます。
かなりの生徒が、実験を面白くするために、吸い上げる水に予めフェノールフタレインを入れておいて噴水が赤くなるのを見せてもらっています。生徒は赤くなること、ガ本質だと誤解します。きれいだもんな。
で、その結果、私がアンモニアの噴水やるぞ、というと、「先生、アンモニアって赤いんだよね」という生徒が毎年のようにいる。
この実験の本質は、アンモニアという気体が水に対してものすごくよく溶ける、というところにあるんです。
ですから、まず最初は、アンモニアの気体が無色であることを確認、噴水も無色でやることが大事、なぜ噴水になったのかを理解すること、これが一番に教師として目指すべきポイントなんです。
それがわかったら、次に、アンモニア水って酸性?アルカリ性?と発問して、アルカリ性であることを確認して、アルカリ性ならフェノールフタレインが赤くなるんだよねぇ、と導いて。
ほんとかな?じゃぁやってみるか、ともう一回やればいい。
予想通りに赤い噴水ができた時の驚き・喜びはすごいです。
最初から赤い噴水を見せるよりずっと印象に残って、理解を深めます。
昔話が増えたなぁ。老いた、老いた。
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