« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2011年12月

2011年12月31日 (土)

福猫より

1227_2chako 2011.12.27
チャコちゃんが、日溜まりで暖をとっています。
1230_1chako 12.30
年末の買い物に車を出して、バックで帰ってくると、「おっ、あったかいのが帰って来た」とすっと消えた後
1230_3chako
こうなります。ボンネットの上。エンジンの熱がしばらく残っているので、滑りやすいんですが、ここは特等席。

エンジンが冷えてしまっても、車の屋根の上は安全であったかい。
1229_6chako1
ね。
もうチャコちゃんには主演女優賞をあげなくっちゃ、と。夫婦二人して笑っております。
では、今年の最後にチャコちゃんからの御挨拶です。

1229_6chako2
この「掌」がいいなぁ。なんともいえない。

皆様、よいお年をお迎えください。
{と申しております。}

福「クモ」

1229_8nagakoganegumo1 2011.12.29
少々邪魔になる枝を払っていた妻が、呼びます。
ナガコガネグモの卵みたい!
「おっとりカメラで駆けつけ」ますと、例のナガコガネグモが長く網を張って生活していた場所のすぐそば、キョウチクトウの葉の間に、ナガコガネグモの卵のうがあります。
この場所のほぼ真下には、以前に見つけた卵のうがあります。ということは、あのナガコガネグモ、こんな大きな卵のうを二つもつくっていったのですね。すごいですね。心揺さぶられます。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-bdd1.html
ここをご覧ください。前の卵のうが見られます。
1229_8nagakoganegumo2
強靭な糸でくるまれていますから、むき出しにはできないのですが、キョウチクトウの葉の幅と合わせてごらんください。ずいぶん大きいということが分かると思います。
うれしいですね。

1230_4nagakogane2
卵のうの位置を忘れてしまってはいけない、とマーキングしました。
1230_4nagakogane1
こちらは前に発見した方。

さて、冬を越して、来年の春。
孵化するかなぁ。
孵化して、わぁっと旅立って、何匹かがこの庭でまた生活してくれたら嬉しいんだけどなぁ。

私共夫婦にとっては、宝くじなんかよりずっとワクワク感がありますね。
来年がよい年でありますように。


「おっとり刀で駆けつける」とは「取るものもとりあえず急いで駆けつけるさま」のことです。
「おっとり」とやってくるという意味ではありません。
誤解無きよう。為念。

大晦日:2

1230_2kazari6
玄関を出ますと、手づくり「お正月リース」です。
招き猫が福を招いております。

1230_2kazari7
門の外には、マツの鉢。
マツボックリを来年か再来年に成熟させるべく育んでおります。
なんとなく、門松風に。
竹がないんですが、残念ながら。

我ら夫婦の「あそび」をご覧に入れました。

一日飾りはいけないとか、昔、大人にいわれまして、一応12月30日に飾ったものをお目にかけました。
楽しいお正月になりますように。

大晦日:1

1231_1okazari 2011.12.31
にぎやかでしょ。
マンリョウ(万両)、ナンテン(難転)は我が家の庭のもの。
マツは買ってきて。
造花も入っていて。

御鏡は素焼きの陶器製。結婚直後に買ったので、もう40年近く使ってます。
乗っているのは我が家のナツミカン、葉付き。
冬至のオニユズも面白いから残してあるし、ウサギさんもかわいいから片づけられないし。

あまり「縁起」などかつがないのですが、正月ですから遊びましょう。
楽しければいいのです。

1230_2kazari2
これと↑これは↓
1230_2kazari3
障害者の授産施設の作品。
毎年買います。
木の方の龍はいかつい顔をしていますが、鈴がまるで「玉」のようでいいですね。
顎の下には「逆鱗」があるのかな?
ウィキペディアからの引用です。

「龍」は、元来人間に危害を与えることはないが、喉元の「逆鱗」に触れられることを非常に嫌うため、これに触られた場合には激高し、触れた者を即座に殺すとされた。このため、「逆鱗」は触れてはならないものを表現する言葉となり、帝王(主君)の激怒を呼ぶような行為を指して、「逆鱗に嬰(ふ)れる」と比喩表現された。

下の暦の龍は、なんとなく龍の赤ちゃん、という感じもありますね。幼いようだ。

1230_2kazari4
これは、子らがくれた置きもの。かわいい。

1230_2kazari5
大きな声ではいえませんが。
我が家には十万両くらいありそうなんですよ。
私が立った姿勢で見つけたマンリョウが4本。
四万両もあるぞ、と妻に言ったら、あら五万両よ、と。
教えてもらったところは、落ち葉の間、私は踏み込めない場所。
なるほど、五万両もあるんだ、と思っていたら、その後。
どうも、これマンリョウの芽生えみたいね、と妻。
鳥さんの種蒔きのおかげで、マンリョウとおぼしき芽生えが結構あるんですね。
抜かない夫婦だから、いろんなのがある。
おおよそ、十万両くらいはありそうなのです。

なんとか年も越せそうです。よかった、よかった。

年の瀬に

12月28日の朝日新聞の天声人語から。

 いつぞやの川柳欄に〈宝くじたの字が消える大晦日(おおみそか)〉とあった。鳴り物入りの年末ジャンボも、抽選後は大半が「空くじ」となる。運なき多数が支える現実には目をつむり、もう何日か夢を温めたい。
(後略)

作者の方には御無礼千万とは承知ながら、ちょっとだけいじらせて下さい。
    宝くじ狸に戻る大晦日:崩彦
いかがでしょうか。少しだけ物語性が増したのではないかと。

まぁ、宝くじなんてぇものは、はなっから「狸が化けた」というようなものでしょう。
今日、大晦日、昼過ぎでしたか、抽選会がありますね。
狸にもどって、「た抜き」になるか否か、しっかり見つめていて下さい。
もし、狸に戻っちゃったら、しばらくの間夢を見させてくれてありがとうな、とお礼をいってあげてください。
日本には狸がいっぱいおりますことよ。
{私は虫好きで、狸までは手が回りません。我が人生、一回も宝くじなど買ったことはなくって、狸さんとは縁が御座居ません。為念。}

2011年12月27日 (火)

朝日

1216_1morning 2011.12.16
朝7時半ころ。
低い朝日が、雲を下から照らしていました。

この記事を書いている今は冬至を過ぎましたから、日の入りはだんだん遅くなり始めます。
「日脚が伸びる」という状態へ向かっています。
でも、日の出はまだ遅くなる。
1月2日~13日、東京の日の出は6:51です。
これが年間で一番日の出の遅いとき。

12月は寒いですね。
新年はどうなるでしょうね。

このブログ、毎日7,8本定期的に書くのは、ちょっと「休憩」。
年末年始の「いろいろ」もありますので。
体ガタガタで、なんにもしやしませんが、それでもまぁ、年末年始だから。

時間があるときに、時々書き足すかもしれませんが、「毎日書こう」というのはしばらくやめます。

皆様、よいお年をお迎えください。
かかし拝。

フウセンカズラ

1215_10huusenkazura1 2011.12.15
2,3本しか残らなかったフウセンカズラ。
それでも、しぶとく花を咲かせ、実をつけようとしています。
1215_10huusenkazura2
ね、風船が膨らんで来ている。

冷蔵庫の野菜室のなかで、買って来た野菜が成長していることがありますよね。
ああいう状態に近いのかな。
寒いので、代謝はゆっくりになっているはずですが、それでも生き続けている。
生きるということは、成長することであり、開花することであり、結実することであるのでしょう。
植物の生き方というものは、動物とは違うしぶとさをもっていますね。

ヒガンバナ

1215_9higanbana 2011.12.15
ヒガンバナの現況です。
葉が青々と茂っています。
現在地下に栄養を蓄えているのでしょう。
ほんのわずかずつですが、生息範囲を広げているようです。

これなんだ?

1215_7kurumi 2011.12.15
ずいぶん前に一度お目にかけたことがあります。
クルミの木の幹です。
枝を伐ったあとがこうなったのです。
どう見ても「眼」ですよね。
睨みをきかせています。

カエデ

1215_6kaede1 2011.12.15
完全に乾燥して、風に乗って飛び去る準備完了の実と、来年に備える冬芽を一緒におさめてみました。
1215_6kaede2
前の写真、この写真で、羽根のついた実の、付け根のところが見えるでしょうか。
細い軸でつながっているだけで、すぐ外れるようになっていますね。
これは、パソコン上で見て気づいたことですので、もう少し分かりやすく撮れたらまた掲載します。

また、羽根の脈がなんというか、彫刻のノミの跡みたいで、力感がありますね。
この実、好きです。

イヌホオズキ

1215_4inuhoozuki1 2011.12.15
イヌホオズキの花なんですが。
むこうにぼやけた花が写っていて、花弁が開いていて、この姿がナス科としてはよく見ますよね。
手前の咲きかけの花は、すぼんだ姿が、ナス科っぽくないですね。
粒々感があって、短い毛が生えているようです。
季節外れっぽいのですが、頑張って咲き、実をみのらせています。
雑草のようなものですが、愛着がわいてきてしまった。

ササグモ

1215_3sasagumo 2011.12.15
撮り直しのきかないすれ違いの撮影で。
ぶれてます。
姿を見せてくれてありがとう。
来年もまた、子育ての姿とか見せてね。
無事に越冬してください。

最後の一葉

1226_9outou 2011.12.26
桜桃の木です。
最後の一葉になりました。
木の葉が落ちると、あとは冬芽のみ。

昆虫が少ないので、草木が被写体になります。
そうすると、ゆっくり、じっくりの変化はあるんですが、日々の変化は小さい。
で、何か物語風な写真を狙うわけですね。
で、O・ヘンリーの「最後の一葉」を思い出したというわけです。

O・ヘンリーの短編はずいぶん読みましたね。
でも、どちらかと言うと、ポーの短編の方が好きかも知れない。
なんというか、「毒」を含んでいるというか。

2011年12月26日 (月)

ハナアブ

1215_8hanaabu1 2011.12.15
オシロイバナの葉の上。
ハナアブがおりました。
1215_8hanaabu2
こっちを向いて、なにやらモゾモゾ。
口を掃除しているのかな。
翅の付け根のところの切れ込みが立っています。
ぼんやりした写真ですが、複眼の向こう側がふかふかで暖かそうですね。
マフラーみたいだ。

この日はホントに「アブ」デーでした。みんなして、私のブログを盛り上げようとしてくれる。
感謝感謝の散歩でした。

ホソヒラタアブ

1215_5hosohirataabu1 2011.12.15
ナンテンの葉の上。
普通に、f/10まで絞ってフラッシュを光らせたのですが、なんだか、このアブ「輝いて」いるゾ。
1215_5hosohirataabu2
f/2.8まで開いても1/200でいけました。
腹部がむこう側からの透過光で光っているんです。
薄い体ですからこうなるんですね。
なんとなく、神々しい、という感じを受けました。

虫自身はこの瞬間、両方の後脚をあげて翅の掃除をしてます。
のどかな、一瞬でした。

クロヒラタアブ

1215_2kurohirataabu1 2011.12.15
ハクチョウゲの前で、クロヒラタアブの華麗なホバリング。
虫がいない、虫がいない、とぼやいているものですから、撮ってよとやってくる。
ありがたいこっちゃ。

1215_2kurohirataabu2
ちょっととまって一息ついて
1215_2kurohirataabu3
またホバリング。
ほんとに、ヒラタアブ達のホバリングは狙いやすい。
人の目の前で空中にとまってしまうんですものね。

トンボなどでもホバリングはしますけど、目の前ではなかなか披露してくれない。
とてもピント合わせなんかしてられません。
その点、ヒラタアブ達は親切で、ピントが合うまで待ってくれたりもします。
ありがとう!

ヒヨドリ

1214_11hiyodori 2011.12.14
通常使っているマクロレンズは35mmフィルムカメラ換算で100mm。固定焦点です。
この望遠では高い木の上の鳥を撮るのはきついですね。
パンクな頭なので、ヒヨドリでしょう。
鳥は苦手です。
多摩川の河川敷などへ行くと、すごく長いレンズをつけている方や、スポッティングスコープにカメラをつけている方などを見かけます。
三脚を低めにしてカメラを固定し、鳥を狙っていますね。

虫さんの少ない今の時期、鳥を狙うのもいいかなぁ。

★ところで、ヒヨドリで間違いないよなぁ、と検索していたら、面白いサイトを見つけました。
↓ここです。
http://www.suntory.co.jp/eco/birds/encyclopedia/
あの、サントリーのサイトなんですが
「サントリーの愛鳥活動」「日本の鳥百科」といページです。
名前から調べるには最適。
写真ではなく、イラストでその鳥が見られます。
昆虫とか、その他動植物全般に言えることなのですが、イラストっていいですよ。
対象をよく知っている人が、ここを見ればその対象がはっきり分かる、というような特徴を愛情をもって描きこんでくれたイラストというのが最高です。
私のこのブログも写真だらけですが、写真って、実は「真」を「写し」ていないことが多くってね。
見るべき特徴が完全に写し込まれた写真を撮るのはすごく難しいです。
素人の半端芸に自己満足しているというのが、私の写真の難点です。

昆虫の図鑑でも、イラスト図鑑を持っていますが、これが分かりやすい。
完全に網羅的ではないのですけれど。
良いイラストは、写真を上回る情報を持つものです。

★さらに、ところで。
ウィキペディアからの引用なのですが。結構知られていることでもありますが。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC

1899年(明治32年)2月に、創業者の鳥井信治郎が、葡萄酒の製造販売を目的とした鳥井商店を創業。これを母体として、1921年(大正10年)12月1日に株式会社壽屋(寿屋)を設立。サントリーの名が初めて現れたのは、商品名からである。1929年(昭和4年)4月、初めて発売したウイスキーに創業者鳥井信治郎が「サントリー」と名付けた。これは当時発売していた赤玉ポートワインの「赤玉」を太陽に見立ててサン(SUN)とし、これに鳥井の姓をつけて「SUN」「鳥井」、「サントリー」とした、ということになっている。「鳥井さん」を逆さにしてサントリーとしたという説も広まっているが、これは誤りである。1963年(昭和38年)3月に、ビール発売を期して新天地に向かう思いを込めて[1]、商品名であったサントリーを社名にも用いて、サントリー株式会社に商号変更した。

別に「サントリー」が「サン『鳥』イ」であるわけでもないのに、「鳥の百科」を載せているのは面白いですね。

1990年、サントリーは、国内外の鳥類保護活動の資金を助成する公益信託「サントリー世界愛鳥基金」を創設しました。

なのだそうですよ。

★話が飛んで歩きますが。
サントリーの「モデレーション広告」というのには敬意を表します。
http://www.suntory.co.jp/arp/wrestle/moderation/index.html

モデレーションとは、「ほどほど」あるいは「中庸」という意味。サントリーでは、1986年から業界に先駆けて、「酒は、なによりも適量です」というメッ セージを盛り込んだ「モデレーション・キャンペーン」を全国紙で展開、適正飲酒の大切さを訴え続けています。さまざまな飲酒にまつわる啓発を行い、適正飲 酒について理解を深めていただくように努めています。

お酒のメーカーが、ほどほどに、という広告をするということ、多分「英断」だと思います。
時々、新聞の下に大きな広告など載せてますね。
私が現役教師だった時代からこのモデレーション広告というのがあって、よく縮小コピーをかけて、プリントにして生徒に配布して授業の終わりで話をしたものです。
妊娠中の飲酒は胎児に影響し得る、ということをどうしても将来の若い親に知ってほしくってね。
脳に影響し得る化合物は胎盤を通って胎児にも影響し得る、と考えてください。
たばこ、酒、睡眠薬などなど、です。

新聞に掲載された広告をまとめた本もでていて、これを入手して新任の養護教諭の先生に、保健室に来る生徒などとの話のネタにして下さいと差し上げたこともあります。

呑兵衛時代は、サントリーのやブランデーが好きでしたが、禁酒しちゃってもう四半世紀、でも、サントリーという会社、好きですね。文化活動なんかにも熱心な企業ですし。

架線(饋電線)

1214_10kasen1 2011.12.14
ふと気づくと、向こうの架線の側面が「銅色」。
前からこうだったっけ?
いやぁ、ちがうような。
工事やってたっけ?
いやぁ、気づかなかったな。

多摩川線の、蒲田→多摩川 方向の架線が赤く光っています。
しかも、パンタグラフとこすれる下面ではなく、側面が。
新しいのかなぁ。
水平に2本写っていて、赤い方がむこう側、濃い色の方が手前側の架線です。

家の目の前ですから工事をやれば大抵は気づくんですがねぇ。
分からなくなりました。
「大」うっかりものです。

1214_10kasen2
架線を「つかんでいる」部分です。
パンタグラフが滑らかに接触して、滑らかにすべらなければなりませんから、独特の工夫があるんですね。
電線に溝があって、そこをつかんでいるのです。

このブログのかなり以前に、この話をしています↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_1ccd.html
「まだ架線」

Danmen
そこから再掲です。
これが架線の断面のイメージです。
くびれたところを「把握」してぶら下げます。
パンタグラフは電線の下面と接触しますから、妨害にはなりません。
おもしろい工夫でしょ。

ネコハグモ

1214_9nekohagumo 2011.12.14
クモの脳が大きいという話でハエトリグモが引き合いに出されていましたが、こちらはネコハグモ。
この個体は以前にお目にかけました。
本来葉のくぼみなどにテント上の網を張るクモなのですが、ネットに網を張っている、とご紹介しました。
その後も、エサの昆虫がかかるようです。
私の眼にはもう、虫がいなくなったなぁ、としか見えていませんが、小さな昆虫が活動を続けているようですね。
写真の上の方に写っているのは、クモの脱け殻のような気がするのですけどね。
このクモが脱皮したのでしょうか。

この場所じゃ寒すぎる。風が吹き抜けるものな。
もうすこし暖かな木の葉の下か何かへ移動しなければいけない気がします。

タランチュラは足から糸を出す

★ついでにもう一つ、「クモ」ネタ。

タランチュラは足から糸を出す
Rachel Kaufman
for National Geographic News
May 17, 2011

 新しい研究によると、タランチュラは滑りやすい面を登る際に足先にある「出糸管」から糸を出すという。
 タランチュラは体がもろく落下で死ぬ可能性があるため、バランスの保持は死活問題である。今回の研究によると、壁を登るスパイダーマンのように糸を使ってバランスを保つことが多いらしい。表面に張りつき、地面が揺れてようとも離れないという。
 タランチュラはいわゆるクモの巣を作らないが、巣穴の裏地や保護には糸を使うことが多い。タランチュラが糸を出すとする学説が最初に提出されたのは2006年だが、足から糸を出しているのか、糸の製造器官である出糸突起から出る糸を足でつかんで接着剤に利用しているのか、科学者の見解は分かれていた。
 この問題に答えを出そうとイギリス、ニューカッスル大学の神経生物学者クレア・リンド氏と大学院生のルーク・バーケット氏は、顕微鏡のスライドガラスを敷きつめた乾いた清潔な水槽にタランチュラを入れ、ビデオカメラを設置した。そして、水槽を傾けてコツコツとたたき、タランチュラがその場にとどまるか、わずかでも滑るかを調べた。
 撮影された動画のスローモーション映像から、タランチュラは足だけが水槽のガラスに触れていたことと、ほんのわずかしか滑っていなかったことが判明した。糸が分泌された証拠がないか水槽のスライドを調べたところ、「足が置かれていたスライドで、足跡のなかに絹のような糸が20~30本見つかった」。
 リンド氏らはまた、電子顕微鏡でタランチュラの足を調べ、足を覆う毛に交じって糸を作り出す小さな出糸管があることを発見した。同氏によると、綿毛のような毛の1本は柄の付いたタワシのように見えるのに対し、出糸管は長いトゲのようだという。
 リンド氏は、出糸管から糸がまだ出てきているのを観察した。これは、「トゲ」は感覚器官だとしてきたこれまでの研究を否定するものだ。
 (後略)

他のクモにも当てはまるということではないようですが、面白い話ですね。
足の先に出糸管があるとは。

逆に言うと、普通のクモが持つ「出糸突起」というものが、もともと、各体節に一対ある付属肢から生じたものだということでしょうか。
おそらくそうなんでしょうね。

タランチュラのような大型のクモだと、落下すると地面での衝撃が大きいのでしょう。
小型のクモや、小型の昆虫では、外骨格が堅固なので、普通の落下では死にませんね。

クモは脚が減っても生きていける

★もう一つ「クモ」ネタを。
やはりナショナル・ジオグラフィック・ニュースから。関連記事として紹介されていました。

クモは脚が減っても生きていける
Matt Kaplan
for National Geographic News
June 8, 2011

 新たな研究によれば、クモは必要な本数以上の脚を持っており、1~2本は失っても支障がないという。
 野生のメスグモを数千匹採集して調べたところ、10%以上の個体が8本脚のうち1本以上を失っていることが分かった。研究の共著者でフランス、ナンシー第1大学のアラン・パスケ(Alain Pasquet)氏は、「この状況(脚が少ないこと)が何らかの障害になっているのだろうかと考えた」と話す。
 研究チームは、123匹のタイリクキレアミグモ(Zygiella x-notata)を1匹ずつ個別のプラスチック箱に入れて巣を作らせた。このうち、8本の脚がそろっている個体は60匹、残りの63匹は脚が1本以上欠けていた。
 そして、脚のそろったクモが作る巣と、脚が欠けたクモの作る巣はあまり差がないことが判明した。さらに、箱の中へハエを入れたところ、脚が欠けたクモでも捕食に何ら支障がないことがわかった。
「この結果には驚いた。脚が少なければ捕食能力に影響があると思っていたが、そんな様子はまったくなかった」とパスケ氏は述べる。
 パスケ氏らは観察結果に基づき、クモの持つ脚は実際に必要な本数よりも多く、例えば脚に噛みついた捕食者から逃げる時に有利になるとの考えを示した。
 ただし、失っても支障のない脚の本数には限界があるようだ。野生のクモでは脚が3本以上欠けた個体はわずかしか見つからず、研究室で観察したところ5本脚のクモが作る巣は粗雑だった。
 今回の研究結果は、「Naturwissenschaften」誌オンライン版で4月29日に公開された。

確かにね。脚を失った個体を時々見かけますね。
幼体なら脱皮の時にまた回復するチャンスがあるだろうけれど、成体だと生存に不利にならないかなぁ、と心配していました。
それほど生存能力が落ちるということではない、ということですので一安心ですね。

小さなクモに大きすぎる脳

★「ナショナル・ジオグラフィック・ニュース」というのを見ていたら
「小さなクモに大きすぎる脳」という記事がありました。

Rachel Kaufman
for National Geographic News
December 20, 2011

 まん丸なクモも決して太っているわけではない。頭でっかちなだけなのだ。小さなクモは、身体のサイズに比べて非常に巨大な脳を持っているため、脳の一部が身体の隙間にあふれ出している場合すらあることが、新たな研究からわかった。
◆体長1ミリにも満たないようなごく小さなクモが、大きなクモ類と同じくらい上手に網を張ることができる理由が、こうした巨大な脳の存在から説明できるかもしれない。
 スミソニアン熱帯研究所の研究員でコスタリカ大学教授のビル・エバーハード(Bill Eberhard)氏が率いる研究チームは、この研究のため、いずれも網を張る性質を持つ6つの科に属する9種のクモを調査した。
 その結果、小さなクモほど、身体のサイズに対する脳の比率が大きいことがわかった。中には、中枢神経系が身体の容積の80%近くを占め、ときには脚の中にまではみ出している種もあった。
 円形の網を張るマリアナシロカネグモ(学名:Leucauge mariana)など一部の種では、成虫の大きさになるまでの幼虫の期間、詰まった脳で身体が膨れあがっている。
 ・・・
 例えば、別の研究で調査が行われたハエトリグモの1種(学名:Phidippus clarus)では、成虫の消化器系が腹部ではなく頭胸部の中にある。
 しかし「幼虫ではすべてが脳で占められていて」、赤ん坊は消化器系が未発達なのだという。ただし、このことがこのクモの発達にどう影響するかは今のところ不明だ。
 おそらく、網を張るという行動は、例えば「甲虫の幼虫がただ目の前の菌類を食べ進めていく」というような行動よりも複雑で、大きな脳を必要とするのだろうと、エバーハード氏は研究論文に記している。
 ・・・
 クモの脳についての研究は「Arthropod Structure and Development」誌の11月号に発表された。

そうなのかぁ。クモって賢いんだ。
知りませんでした。

記事中にはハエトリグモの1種(学名:Phidippus clarus)の写真がありましたが、それをそのまま引用するのはマズイでしょうから、代わりに私のストックからネコハエトリの写真を載せておきます。
1213_4nekohaetori2
ネコハエトリ 学名:Carrhotus xanthogramma です。
そういわれて見直すと、いかにも賢そうだよなぁ。

クモを見る目が変わってきませんか。
昆虫よりクモの方が「下等」だなんて思ってませんか?
すべての生物は進化の最先端を生きているのだ、ということをお忘れなく。

2011年12月22日 (木)

サザンカ

1214_7sazanka 2011.12.14
口を開きかけたサザンカの花。
きれいでしょう。
我が家のサザンカはそろそろ終わりです。

ツバキの時期にかかると思うのですが、ツバキはまだつぼみばかり。
ツバキの木には、何百と言ってよいだろうというつぼみがありますが、まだ咲き始めません。

まぁだだかい?
まぁだだよ。

セスジユスリカ

1214_6yusurika 2011.12.14
ブロック塀にとまっていました。
これはセスジユスリカで間違いないと思います。
胸部背面の模様でそう考えます。

こんな寒い時期にもぽつんぽつんと羽化してくるのですね。
おそらく繁殖はできないと思うんだけどなぁ。
そう思うのはヒトの浅知恵なのかな。

ミノムシ

1214_5minomusi 2011.12.14
先日お目にかけたマエアカスカシノメイガの写真。
あれを撮った郵便受けの箱の下面にくっついていました。
あれ以来、何となく、昼の散歩の時に、何かいたりはしないか、と郵便受けも見るようになってしまいました。2匹目のドジョウはそうそういるわけがないのにね。
で、この日、やっぱりいないよなぁ、と見回したら、何かぶら下がっているのがすき間から見えました。
家の中に回って、郵便受けの下を覗いたら、ミノムシがぶら下がっていた、というわけです。
庭のこの辺り、何匹かミノムシがいるようです。
もっと増えてくれていいんですけどね。
子らが小さかった頃はずいぶんいたのに。
来年の繁殖に期待しましょう。

ヒメフンバエ

1214_4himehunbae1 2011.12.14
ハゼノキの葉の上にとまっていました。
アブかな?と思いましたが、ムシヒキアブの仲間の大きさや姿でもないし。
ハエですね。
1214_4himehunbae2
ヒメフンバエでしょうか。
1214_4himehunbae3
かなり、ずんぐりむっくりした体ですね。
糞にたかっているところを上から見ることが多くて、あまり近づいて見るということはなかったのです。こういう体形とは知りませんでした。
糞にたかっているのを見ていましたから、成虫も糞の水溶性の部分でも舐めているのかな、と思っていたのですが
http://mushinavi.com/navi-insect/data-hae_fun_hime.htm
    幼虫は糞を食べるが、成虫は小型昆虫を捕食する肉食性。

だそうです。
知らなかったなぁ。

ふと、学名を見ると
虫ナビでは
   Scatophaga stercoraria
昆虫エクスプローラでは
   Scathophaga stercoraria
となっていました。

scato- は「糞」ですね。
英語で scatology =糞便(ふんべん)学 などという言葉もあります。

-phaga の方は「食べる」という意味ですね。
合わせて「糞食」という意味でしょう。
まさしく、フンバエらしい名前です。

scato-  とscatho- の綴りの違いについては、
「成城の動植物」↓
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-860f.html
ここに、学名の話が載っていますので、興味のある方はお読みください。

★ところで、最近「オートファジー=Autophagy」という言葉を聞きます。
auto- は「自己」ですので、自食作用と訳されていますね。

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/
上のサイトから部分引用します。

細胞が自己成分を分解する機能のこと

オートファジーは、日々ある一定の割合で細胞質やオルガネラを消化し細胞成分の代謝回転、つまり細胞の新陳代謝に貢献していると思われます。しかし、最もはっきりしているオートファジーの役割は、飢餓に陥ったときの栄養源確保です。外部栄養源、特にアミノ酸の枯渇時には酵母でも動物細胞でもオートファジーが顕著に亢進します。自己成分の分解により、生存に必要なたんぱく質を合成する材料やエネルギー源を確保するためのアミノ酸プール維持をはかっていると考えられています。

すごいことをするものですね。
日経サイエンスの2008年8月号にも
「細胞を支える掃除役 オートファジー」
という記事がありました。私はこれを読んで初めてオートファジーについて知ったのでした。
図書館で読むか、あるいは日経サイエンスのサイトから購入もできます。
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0808/200808_044.html

細胞ってすごいものです。
知れば知るほど不思議が増える。

センリョウ

1214_3senryou 2011.12.14
今年はセンリョウの実はだめだったかな、と思っていたら。
木の向こうの方に赤いものが。
かがんでやっと撮影しました。
私の「通常姿勢」の範囲外。
しゃがむとか、腰をかがめるとか、膝を曲げるとか、そういうのは基本的にダメですのでね。
「視野の狭い男」なんであります。

ドウダンツツジ

1214_2doudantutuji 2011.12.14
我が家のドウダンツツジは、ごく一部分でこんな色合いになっているのですが。

1217_12doudantutuji 12.17
密蔵院のドウダンツツジは、木全体が色づいています。

これはもう、日当たりのせいでしょう。
我が家の庭は日当たりが悪い。
で、ドウダンツツジは花も咲かせられないし、紅葉もうまくいかない。
残念です。

ある時、道に放棄されていた鉢植えのドウダンツツジを拾ってきて育てているのですが、ごめんな、日当たりの悪い場所しかなくって。

冬芽

1213_14outou 2011.12.13
もう「シリーズもの」ですね。
これは、桜桃の黄葉と冬芽。

1213_15naden1
こちらは八重桜「南殿(なでん)」の紅葉と冬芽。
1213_15naden2
冬芽がいっぱい。
この木は頂きものなので、頂いた最初の冬にダメにしてしまわないように、と少し気遣っています。
冬芽がたくさんついてくれましたので、さしあたって来年の芽吹きは大丈夫でしょう。
花が咲くかどうかは、まだわかりません。

桜桃の方は毎年咲いて、目と舌を楽しませてくれています。
来年もね、ヨロシク。

シルバーバック

★高齢者虐待の記事で、
「『完璧』求める男性の介護も原因か」
とういう話を見かけました。
話の内容にはここではふれません。この深刻な問題を論じるだけの力量は私にはありません。
いつものように、へそまがりなリアクションです。

・・・
男性介護者を支援する「シルバーバックの会」(長野県上田市)による、「男性は介護を仕事の延長ととらえ、完璧にこなそうとする傾向がある。他人に迷惑はかけられないと思いがちで、なかなか弱音が吐けず、孤立を深めていくケースが後を絶たない」という指摘も報道されています。
・・・

意味は分かります。
シルバー=老人、バック=バックアップ=支援
両方合わせて「シルバーバック」だと思います。

でもねぇ、ちょっと動物のことを知っている人なら、シルバーバックといったら、「ゴリラのオス」かと思いますよ。

ウィキペディアから

出産直後の幼獣は体重1.8キログラム。オスは生後13年で背の体毛が鞍状に白くなり(シルバーバック)、生後18年で後頭部が突出する。

もうちょっと言葉を選んでほしかったな。
{それとも、「成熟したオス」の意味も込めてあるのかな?}

冬至

今日、12月22日は冬至ですね。
14:30に冬至点通過です。

さて、冬至のつきものといえば、ユズとカボチャ、かな。
縁起を担ぐということは一切ない夫婦ですが、ま、遊びくらいはつきあってもいい。
1218yuzu
毎日曜日、スーパーに買い物に行きますが、18日の日曜日は、冬至グッズが並んでいました。
で、「おにゆず」というものがありました。
写真がそれです。直径15cmほどの大きなもの。高知県産。
初めて見ました。

ユズというよりはブンタンの仲間だそうです。
鬼柚子とか獅子柚子とかいうのだそうです。
玄関とか西の方角に置くように、とか書いてありました。
ブンタンは以前たくさん食べましたね。美味しかった。
これは、一応、飾り物のようですが、食べられるという話です。マーマレードを作るとか。

験(げん)を担がない夫婦ですから、どうでもいいや、とも思ったのですが・・・。
100円玉1枚で買える値段だったので、いっちょ遊ぶか、という気にさせられました。
これが1000円札一枚くらいのお値段だったら買ってませんね。
{一晩で何億円ものお金を「スル」人とはちがいます。}

玄関に鎮座ましましていますが、居間から出てくると、ほんのりとかんきつ系の香りがします。薄い香りなので、気づかない程度。
こういうの、上品でいいですね。
いい香りでしょう、と強引に鼻に入ってくるのは嫌いだ。

冬至は湯治、柚子は融通に通じるとか、カボチャは冬に少ない黄緑色野菜の栄養がとれるとか、なんきんの「ん」は「運」に通じるとか・・・。
私共も、歳が歳ですから、そういうことは耳に挟んではおりますが、どうでもいいです。

おもしろいのがいいですね。

2011年12月21日 (水)

スイセン:2

1214_1suisen1 2011.12.14
前の記事の、水場そばのスイセン、翌日、苞を破ってつぼみが顔を出しました。
1214_1suisen2
どちらも、です。

日当たりが悪いので、ある意味で「もやし」的。
草の「体格」がひよわなのが気がかりなのです。
花の重みを支えきれるかどうか、心配しています。
日が充分に当たると、がっしりした「体格」の草になりますよね。
無事開花しますように。

スイセン:1

1213_13suisen1 2011.12.13
勝手口の脇の水場のそば。
日当たりの悪い場所です。
2本、スイセンの花芽が伸びてきました。
まだ苞に包まれています。
1213_13suisen2

3カ所あるスイセンのうち、どこが最初に花を見せてくれるのでしょう。
線路際のスイセンは日当たりはよいのですが、向こう向きに咲く。
ここのスイセンは日当たりがとても悪い。
門の内側のスイセンは日当たりはまあまあなんですけど、まだ花芽がない。

さて、どうなりますか。

イヌホオズキ

1213_12inuhoozuki 2011.12.13
イヌホオズキの青い実。
超ミニ茄子、という感じもあります。
ナス科だもんな。

ホオズキのようには利用されない、というのが「イヌ」という意味です。
アカマンマ=イヌタデ、の「イヌ」も利用されない、という意味ですね。
{イヌに失礼な気もしますが。「ニセ」とか「モドキ」よりはいいのかなぁ}

ナンテン

1213_11nanten 2011.12.13
最近の低い日差しのせいで生じたアングルです。
ナンテンの葉が向こうからお日様に照らされています。
葉の縁が輝いたり。上の方で、いいぐあいにボケて輝いている葉もあります。

アングル狙いが増えてますね、私の写真。
被写体が少なくて。ネタ切れになりそうだなぁ。

イチョウ

1213_10ityou 2011.12.13
落ちゆく葉と来春の芽。
また同じモチーフです。
鉢植えの実生。
長く一緒に生きてきました。
夫婦・子育ての脇にいつもいたイチョウです。

如何ですか?なにかそういう、人生を共にする木、みたいなの、育ててみませんか。

アジサイの芽

1213_9ajisai1 2011.12.13
左の葉は輝きすぎになっているし、奥の方はボケちゃっているのですが。
真ん中の小さな芽は透過光で光っています。
すっごくきれいでした。

↓試しにフラッシュを光らせるとこうなりました
1213_9ajisai2
クリアな写真になりましたが、ある意味、平板で平凡ですね。
アジサイの芽が始動しています、という写真としてはもちろんこれで充分ですが。

いかがでしょう?どちらがお好みですか?

チロリアンランプ

1213_8tyrolianlamp 2011.12.13
門柱の前に置いたプランターで咲いています。
花の姿がかわいくっていい。
保育園のお散歩などでも喜んでもらえるのが嬉しい。

ただ、惜しむらくは、虫があまり来ない花なんですね。
蜜がないのでしょうか。
花としては地味なヤツデの花にはハエやアブなど来ていますが、チロリアンランプには来ないなぁ。{そういうことを考えるやつは少数派でしょうけどね}
でも、ユニークな姿が気に入っていてかわいがっています。

ダンディズム

★読書欄に
「森の奥の巨神たち ロボットカメラがとらえたアジアゾウの生態」
(鈴木直樹著、角川学芸出版、3360円)
という本の紹介がありました。

 ・・・
 誇り高く、なさけ深い象の気性、そして独特な知の在り方には、敬愛すべきものがある。また、成長したオスが、群を離れて一生を孤独のうちにすごす習性はダンディズムの原型を思わせずにはおかない。そればかりか、象は生物多様性の保持にも一役買っている。
 ・・・

ゾウに「ダンディズムの原型」というのは、ちょっと笑えます。
ダンディズムなどというのは、ヒトというサルのオスが発明して粋がっているだけなのにね。
{ダンディズムに酔うような男が爺さんになると、典型的な手のつけようのないクソジジイになりますよ。私もまぁそんなものか。}

★動物のある集団の構成員が閉鎖されて固定化すると遺伝子の多様性が失われていきます。近親交配も起こりますしね。それを避けるメカニズムの一種なんですよ。

ゾウではオスが出自集団を離れて、他の集団のメスと交配する。

ヒトと近縁のチンパンジーでは、メスが出自集団を離れます。
集団が有していた文化なんかも持って動くんですね。

↓ウィキペディアの「チンパンジー」の項目です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%BC

・・・
複数頭の異性が含まれる19-106頭の群れ(単位集団、コミュニティ)を形成して生活するが、頻繁に離散集合を繰り返す。オスは主に産まれた群れに留まることが多く、性成熟したメスは産まれた群れを離れて隣接した群れに加わることが多い。
・・・
メスが出自群をでることによって近親交配の回避をしていると考えられている。
・・・

★また今年の6月の記事で、初期人類でも「女性が生まれた群れを離れる」という行動があったようだ、ということが報じられました。
日本経済新聞の共同通信配信の記事では

猿人、遠方から嫁入りか 米コロラド大など歯の化石分析
    2011/6/2 11:34
 【ワシントン=共同】アウストラロピテクスなどの初期人類は、女性は生まれた群れを離れて移動する一方で、男性は1カ所にとどまる傾向があったとする研究結果を米コロラド大や英オックスフォード大などの研究チームがまとめ、2日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
 人類に近いチンパンジーやボノボ以外の霊長類には見られない行動で、人類は200万年以上前から、花嫁を迎えるような特性を持っていた可能性を示すという。
 研究グループは、南アフリカの洞窟で発見された約240万~170万年前の猿人のアウストラロピテクス・アフリカヌスと、パラントロプス・ロブストスの計19体の歯の化石を調査。
 化石に含まれる放射性ストロンチウムの同位体の割合を分析した結果、歯が小さく女性とみられる9体のうち、5体は数キロ~数十キロ以上離れた場所から移住してきたとみられるのに対し、男性は10体のうち1体だけだった。
 放射性ストロンチウムは岩石の中に含まれ、その土地の特徴によって、含まれる同位体の割合が微妙に異なる。歯のエナメル質は子どもの時に暮らした土地の特徴を保持しているとされ、エナメル質や周辺の土地の放射性ストロンチウムを比べることで初期人類の移動が推測できたという。

朝日新聞の記事では

猿人、女は旅立ち男は地元に チンパンジーに近い行動
2011年6月3日10時9分
 二足歩行を始めた猿人は、女が群れを離れて旅をし、男は生まれた場所を離れずにいたらしい。英米や南アフリカなど6カ国の研究チームが2日、英科学誌ネイチャーに発表した。
 チームは、歯に含まれるストロンチウムが、エナメル質ができる子どものころに育った土地の食べ物の影響を受けることに着目。南アの洞窟で見つかった180万年以上前の猿人、アウストラロピテクス・アフリカヌスとパラントロプス・ロブストスの計19体の歯を調べた。
 その結果、男とみられる歯の9割が発掘された洞窟周辺の特徴を持ち、女とみられる歯の半数以上に、離れた地域の特徴があった。
 ボス以外のオスが群れを離れる行動を取るゴリラよりは、メスが群れを離れるチンパンジーに近かった。

チンパンジーやボノボなど、ヒトとごく近い霊長類ではメスが群れを離れるのですね。

★ゾウのオスの行動に「ダンディズムの源流」を見るなんて、つまんないことは言いっこなしにしましょうよ。

私らチンパンジーやボノボと親類・兄弟のサルなんですから。

2011年12月20日 (火)

ロボット三原則

★「家政婦のミタ」というのが人気のようですね。
テレビドラマなんてまるっきり見ない私には、まぁ、何でもいいんですけど。
「人気の訳は」(12/14)という記事の中にこんな記述を見かけました。

 あらすじ:父親の不倫が理由で、母親が自殺した家庭に、家政婦の「ミタさん」がやってくる。無表情で完璧に家事をこなす一方、「業務命令」とあらば、「承知しました」とロボットのように人へ刃物を向けるほどの極端な主人公を、松嶋菜々子が演じている。
 ・・・

★かつて熱心なSF読者だったわたしとしては、「ロボットのように人へ刃物を向ける」というのが気に入らない。
命令に対して自らの判断というものを持たず、なんでも命令通りにする、というのがこの場合の「ロボッ」トなんでしょうけれど。

介助ロボットとか、ロボットが実際に身近になってきましたが、その時に絶対的な条件があるのです。どのような事態にあっても「人を絶対に傷つけない」というのがね。
自分が壊れてでも、人に危害をくわえてはならないのです。

★SFの方ではアシモフのロボット三原則というのが古典的に有名です。
いろいろバリエーションもあるのですが、元の形をお目にかけます。

kotobankから引用
http://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95%E3%81%AE%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88%E5%B7%A5%E5%AD%A6%E3%81%AE%E4%B8%89%E5%8E%9F%E5%89%87%EF%BC%88%E4%B8%89%E6%B3%95%E5%89%87%EF%BC%89

アイザック・アシモフのロボット工学の三原則 【Isaac Asimov's three laws of robotics】
    第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.
    第二法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない.ただし,与えられた命令が第一法則に反する場合はこの限りではない.
    第三法則:ロボットは前掲の第一法則,第二法則に反するおそれのない限り,自己を守らなければならない.

    この三法則(三原則)は,1950年にアシモフが執筆した『われはロボット』の扉に記されている.後にアシモフは,この三法則に先立つものとして第零法則を提示した.すなわち下記のようなものである.

第零法則:ロボットは人類に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.

    その結果として,第一法則は下記のように変更を受けた.
    新しい第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.ただし,第零法則に反する場合はこの限りではない.

というわけです。
最近SF読まなくなったなぁ。
小松左京さんなんかほとんど全部読んだんだけどなぁ。

ハナアブ

1213_7hanaabu 2011.12.13
このコロンとした体がこの季節になって目立ちます。
我が家のあたりで秋まではヒラタアブ達の方が目立っていましたが、寒くなってきても体力があるのかな、ハナアブをよく見かけます。
ヒラタアブほど目の前でホバリングをしてくれません。
ヒラタアブ(クロ、ホソ、キタヒメ)たちは、フレンドリーで目の前で空中停止して、撮ってよ、といいますが、ハナアブはちょっと無愛想。
まだホバリングが撮れたことはありません。
ハナアブの幼虫は水の中のオナガウジというやつで、あまり「見たい」というものではありませんが、成虫は花の蜜を吸って生きています。
刺さないし、汚くないし、毛嫌いせずに接してやってください。

スミレ

1213_6sumire 2011.12.13
この葉の形はスミレの仲間ですよね。
いっぱいふえるといいですね。
花も好きですし、ツマグロヒョウモンの食草にもなる。

チョウが嫌いでなかったら、ぜひ、幼虫の食草を栽培して下さい。
楽しいですよ。
柑橘類にはアゲハの仲間。
スミレなどにはツマグロヒョウモン。
パセリなどにはキアゲハ。
アブラナ科の野菜にモンシロチョウ。
クスノキにアオスジアゲハ。
など、いろいろあります。

都会でも食草があると結構飛来するものです。
都会には自然がない、と嘆く前にチョウを呼んでみてください。

カタツムリの殻

1213_5katatumuri 2011.12.13
被写体が少なくって、昼の散歩がすぐ終わってしまう。
もう一周したり。
線路の柵の向こうが何にもないのですもの、つまらない。
まいったな。
と、下を見たら、カタツムリの殻のかなり壊れたのがありました。
ずいぶん前に死んだのでしょう。殻も雨に打たれて白くなっているし。

昔は大型のカタツムリもいたのに、最近は見ませんね。
ナメクジはそれなりに繁殖していますけれど。
殻を背負う、ということが、この場合は不利になったのでしょうか。
なぜこんなに減ってしまったのか、正確な理由は分かりません。

イチョウ

1213_3ityou 2011.12.13
もう散りそうなイチョウの黄葉。
空の青との対比に凄みを感じますね。
12月に入って平年気温を下回る冷え込みがくるようになりました。
黄葉が進み、あとは一気に散る構え。
冬ですね。

12月は寒く、1月は比較的暖かめという話です(東京のあたり)。
節電も大事ですが、体をいたわることも大事。
御自愛ください。

ハラビロカマキリの卵塊

1213_1harabiroa1 2011.12.13
ハラビロカマキリ「A」と呼んでいた方が、死にました。
ケースの蓋に卵塊を三つ作っていきました。
1213_1harabiroa2_2
見つけて飼い始めた直後に産卵したのはひょっとして受精卵かもしれませんが、その後に産卵した分は多分未授精卵だろうと思っています。
1213_1harabiroa3
腹の中に卵子が残っていて、それなりに栄養も摂れたので、産んだのでしょう。

なんだかなぁ、鼻の奥がツンとしてしまいそう。
立派なおかあさんだ。
命ギリギリまで、頑張ったんだね。偉かったね。
虫一匹に感情移入し過ぎかもしれないですが、だって好きなんだもん。

Bと名づけた方も、カマのスピードが落ちてきました。
終わりが近いかもしれません。せめて晴れた日には日向ぼっこをして暖まってくつろいでほしい、とケースを日向に出して、なんとか毎日1匹くらいはハエを入れてやっています。
12月も中旬ですものね。すごいなぁ。

カエデ

1212_12kaede 2011.12.12
例の私の趣味で、「時間」を写してみたいなぁ、と。
黄葉を背景にして、その黄葉の時も過ぎて完全に枯れきって去りゆく葉。
来年の春に備える赤い硬い芽。

去りゆくもの、と来るべきもの。
両方を一枚に写してみました。

と、粋がってみたものの、大したこたぁないですねぇ。

1213_2kaede 12.13
冬芽をクローズアップしてみました。
鱗に包まれて、しっかり硬く締まっています。
来年の春へ向けて、力を蓄えていきます。
凛とした美しい姿ですね。


ホソヒラタアブ

1212_11hosohirataabu 2011.12.12
トクサにとまった、ホソヒラタアブ。
このごろは常連ばかりですね。

一説によると、黄色と黒の縞模様はハチへの擬態なのだそうです。
刺されると痛いぞ、と主張しているのだとか。
あまりハチっぽくは見えないけどなぁ。
ヒトという動物種の一員として、「顔」「目」に注目しがちですね。
ハチ、なかでもスズメバチや大型のアシナガバチでは「顔」に迫力がある。顎がすごい。
そういうところに目を惹かれてしまって、あまり黄色と黒の警戒色に注意していない私です。

ホソヒラタアブの顔は「かわいい」顔です。

ジンチョウゲ

1212_9jintyouge 2011.12.12
ジンチョウゲのつぼみが少しずつ膨らんで来ています。
つぼみが日ざしの暖かさを増幅してくれるような気がします。
ジンチョウゲの鉢の脇に座りこんで一緒に日向ぼっこする私です。

この花が咲く頃にはまた、鉢の脇に座りこんで、一緒に日を浴びながらレンズを向けることになるでしょう。

2011年12月19日 (月)

チャコちゃん

1212_10chako 2011.12.12
チャコちゃん「本猫」は日向ぼっこ。
気持ち良さそう。
虫さんありがとね、と一枚。

ところで、後ろにトクサが一本立ってますね。
これ、私が「チャコちゃんの尻尾」と名づけているトクサです。
なぜか先端が猫の尻尾みたいに曲がっているものですから。

いい場所で身づくろいしているところが撮れました。

クロゴキブリ&マダラカマドウマ

1212_7kurogokiburi 2011.12.12
ハエ探しのもう一カ所は、外猫チャコちゃんの食事場。
残ったエサにハエがきていることがあります。
行ってみたら、クロゴキブリがよろよろと、いました。
もう走るパワーがない。人の気配を感じて逃げようとしたのですが、食器を置いてあるスノコのすき間に落っこちてしまいました。かわいそうに。
もともと、室内で同居する気はないよ、と室内ではやっつけるわけですが、屋外で生きている分にはなにも文句はない。冬に向かう今、むしろ、がんばれよ、と声をかけてやるほどです。
{最近、ゴキブリ手づかみ道への精進が進みまして、かなり簡単に手で捕獲できるようになりました。}

さてまぁ、かかしさんちの外猫チャコちゃんは、さすが、いろいろな生き物を飼育している。
実はこのあたり、ナメクジもよく歩いています。
今回はゴキブリ。

さらに!
1212_8kamadouma
チャコちゃんは、マダラカマドウマも飼育していました。チャコちゃんはすごい。

実はこの2,3日前、風呂に入っていたらマダラカマドウマがタイルにとまっていたのですね。
で、外へ逃がしてやりたいのだけれど、手で捕まえるとかならず脚が取れてしまう。すごく取れやすい脚なんです。
で、妻を大声で呼んで、プラスチックケースと紙をもってきてもらい、ケースをかぶせてから、タイルとケースの間に紙を滑り込ませて捕獲し、外へ放してもらったのでした。
ひょっとすると、あの時のカマドウマかもしれません。
なんだか、嬉しくってね。少しだけ、気分が浮いてしまいました。

チャコちゃんは偉いなぁ。飼育日記でも書けたらすごいんですけどね。

{ハエ捕まえてよ、そしたらカリカリいっぱいごちそうするよ、なんて依頼してますが。
捕虫網を持った私を胡散臭そうな目つきで見ているチャコちゃんです。}

ハナアブ

1212_6hanaabu 2011.12.12
ナミハナアブだと思いますが。
オシロイバナの葉の上。

午前中から昼過ぎにかけて、日当たりがよくってハエやアブが日向ぼっこするポイントがあるのです。
ハラビロカマキリのエサにするハエ探しもこのあたりでします。
今はアブはカマキリのエサにしません。
夏場なら何ということもないけれど、カマのスピードが落ちてしまっているこの季節、アブを捕獲するのはカマキリにとってきつい。
歩き回るハエがいいのです。

妻に、ハエ探しはこのへんがいい、ひなたぼっこポイントだから、と教えたら、ホットスポットだわねといっていました。たしかに暖かいスポットではあります。で、ハエ密度が高い。

マルシラホシカメムシ

1212_5marusirahosikamemusi 2011.12.12
ブロック塀の縁を歩いていました。
ブロック塀というのは実に焦点を合わせにくい場所でして、かなりの確率で失敗します。
これもボケてます。一生懸命歩いていたし。
夏場だったら待ってよ、と、ちょっかい出して止まってもらうこともありますが、今は虫に余分な負担をかけたくない。そのまま歩き去っていくのを見守りました。
いい冬眠場所がみつかるといいね。

ネコハエトリ

1212_4nekohaetori 2011.12.12
ビヨウヤナギの葉の上です。
毛がふさふさのネコハエトリ。
今回は、みつかったかと、すぐ葉の裏に隠れてしまいました。
呼び出す気もなくいったんお別れ。夏じゃないから、しつこく追ったりはしません。

1213_4nekohaetori1 2011.12.13
昨日、このあたりにいたんだが、と同じ場所をのぞいたら、いました。
何かご用?という感じでこちらを見ています。
1213_4nekohaetori2
明らかにこっちを見てますよね。
この眼がかわいいんですよ。
で、毛並みのすき間が、「口」に見立てやすいんだな、これが。
何か話しかけてきそうな気になってしまう。
楽しいクモです。
見かけたら話しかけてみてください。話相手になってくれるかも。

ツマグロキンバエ

1212_3tumagurokinbae1 2011.12.12
ビヨウヤナギの葉の上で日向ぼっこ。
ハラビロカマキリのエサにしようとは思わないので、ゆっくり眺めています。
数少なくなった虫たちの中で、がんばっています。
目の模様がくっきり。

1212_3tumagurokinbae2
こちらは下向きにとまっていて、特徴的な目の模様は見えないのですが、翅がよく見えました。
写真では反射光が邪魔になって翅の先端の黒い部分「褄黒」の部分があまりクリアではないのですが、肉眼的にはこれがすごく目立っていました。
あれ!ツマグロキンバエだよね、と顔を近づけて確認しました。
黒い模様が妙に際立って見えたものですから。

1212_3tumagurokinbae3
サザンカの花にもいました。
花の中から出てきたところですね。
花粉が少し体についています。

これでツマグロキンバエを認識する3つの特徴が出そろいました。
複眼の縞模様、翅の先端の黒い模様(褄黒)、そして、口です。(象の鼻というか、掃除機というか、すごく目立つんです。)

こんなことが頭に入っていると、花に来ているハエのうち、ツマグロキンバエは確実に見分けられます。

エゾギクトリバ

1210_8ezogikutoriba1 2011.12.10
タチアオイの葉にとまっていました。
遠目には折れた小枝が引っかかっている、という感じです。

ただ、以前同じトリバガ科のブドウトリバかなにかを見たことがあって、「T字形」に対してパターン認識が働いて、顔を近づけてみたのでした。
知らないと、とてもじゃないけど「ガ」には見えませんね。

後脚が腹部に沿って後ろに伸びています。
トリバガ科ですね。

調べてみると、エゾギクトリバが該当しそう。
虫ナビです↓
http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_toriba_ezogiku.htm
幼虫はエゾギク,キンセンカなどのキク科植物の葉を食べる。

「エゾ」というのは、「北の」虫というわけではないのですね。ここは東京(エド)だが、と心配しましたが、食草がエゾギクだったという命名なのでしょう。

1210_8ezogikutoriba2
頭の方から一枚。
あまり鮮明ではないのですが、一応「ガ」の顔ですよね。
こんな姿のガもいるのだ、ということを、頭の隅にとどめておいて頂けると、出会った時に見逃さずに済むと思います。

★別件
トウキョウトガリネズミという世界最小の哺乳類の一つという小さなトガリネズミがいるのですが、これは北海道に住んでいるんですね。東京にはもともといない。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A6%E3%82%AD%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%88%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%83%9F
ウィキペディアによりますと

胆振管内鵡川町周辺で新種として1906年に発見されたが、発見者であるホーカーが標本ラベルに「エゾ(Yezo)・蝦夷」を「エド(Yedo)・江戸」と誤表記したのが名前の由来となっている。Mukawaの筆記体をInukawa(犬川)と錯誤したものと思われる。

ということでして、こんな間違いもあるんですね。

牛レバー内にO157

牛レバー内にO157 生食禁止の可能性 厚労省調査
という記事がありました。2011年12月15日、朝日新聞です。
一部を引用します。

 牛の肝臓(レバー)の内部に食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌がいることが、厚生労働省の調査でわかった。初めての確認となる。O(オー)157など腸管出血性大腸菌は毒性が強く、死亡する危険もあり、生レバーの提供は禁止となる可能性が高まった。
 ・・・
 8月から9月までに食肉処理された計約150頭の牛の肝臓を調べたところ、2頭の肝臓内から生きているO157が見つかった。腸管出血性大腸菌が存在したかどうかを調べる遺伝子検査でも複数の牛から確認された。集計中だが、10頭前後に上るとみられる。
 これらの検査は重さ数キロある肝臓のうち25グラム分を抽出して実施したため、未検出の牛でも菌が存在している可能性はあるという。
 また肝臓がつくる胆汁でO157が増殖することも判明。このため、腸管にいるO157が、胆汁をためる胆嚢(たんのう)へ移動し、すぐそばの肝臓内部に入り込んだとみられるという。
 これまで生レバーで腸管出血性大腸菌による食中毒は報告されているが、腸の中にいた菌が解体時などに肝臓の表面に付着したことが原因と考えられていた。今回、肝臓の内部で確認されたことで、調理の際にはレバー片の表面だけでなく、内部全体を75度で1分間以上加熱しない限り、食中毒を起こす危険があることがわかった。
 ・・・

というものですが。

肝臓という臓器は、きちっとした形を持ったものとして取り出すことができます。
「腸の中にいた菌が解体時などに肝臓の表面に付着した」という形でO157が付着して食中毒が起きたと考えられていたのですね。

ところが今回、肝臓の「内部」に菌がいた、ことが分かったわけです。
どうやって、肝臓の「内部」に菌が入ったのか?
「腸管にいるO157が、胆汁をためる胆嚢へ移動し、すぐそばの肝臓内部に入り込んだとみられる」こういうように説明しています。

「内部」というのは結構難しい問題があります。
体内の、肝臓という臓器の一部を切りだして、そこにO157がいたのですから、「肝臓内部にいた」、でよさそうですが、本当でしょうか?

牛にとっての「本当の体内」にO157が入り込んだら、ヒトの食中毒とは症状は異なるかもしれませんけれど、やはり感染であることには間違いないはずです。そうであるなら、牛は免疫系を駆動して、O157感染を排除するはずです。だって、体の中に自己でないものが入り込んだら排除する、というのが少なくとも我々哺乳類の免疫の基本でしょ。

牛の肝臓の「内部」でO157が生息していられる、とするなら、実はそこは牛にとっての「体外」だから許容しているのではないでしょうか。

★牛も人間も、「ちくわ」のようなものです、変なたとえですが管なんです。
ちくわのすり身の中が「体内」で、ちくわを貫く穴の中は実は「体外」です。
口から肛門にいたる消化管の中は、体外空間なのです。
体外空間を通過していく食物に、体内から消化酵素を分泌して、体外で分子レベルで細かく消化して、他の生物組織としての痕跡の無くなった低分子を栄養として体内に吸収するのですね。

十二指腸の管の中は実は体外。
そこへ開口する総胆管の中もやはり体外につながっている。
総胆管に合流する、胆嚢からの胆管の中も体外につながっている。
胆嚢に胆汁を送ってくるのは胆細管ですから、胆細管の中も、ものすごく細く狭い空間ですが、体の外部空間につながっているのですね。
胆細管を形成する肝細胞が「体内」と「体外」を仕切っているわけです。

医者でもない私の想像にすぎませんが、おそらく、O157が通常で生息できるのは胆細管の中まででしょう。そこを破ったら感染症ですから、牛の「体内」だって黙っちゃいないと思うのです。
マクロに見て、肝臓の中にO157がいた、ということは間違いではありませんが、おそらく、生物学的な意味で、肝臓内の外部空間にO157が生息していたのだと思います。

確かに、生でレバーを食べるのは危険です。そのこと自体は間違いではないので、気をつけましょう。

★生物にとって、体の「内と外」は厳密に仕切られていなければなりません。
いつの間にか、体内と体外がつながったりしたら、自己というものが消滅します。
そうならないように、体内を守るのが、生きるということです。免疫もその一つなんですね。。

キラーT細胞という免疫系の細胞は「パーフォリン」という筒のようなたんぱく質で侵入細胞の細胞膜に穴を開けます。穴をあけられた侵入細胞は、細胞の内と外がつながってしまうので死にます。

単細胞動物のゾウリムシが生きるにあたって、食作用(エンドサイトーシス)というやり方で細胞膜をくぼませ、外部のエサを食胞に包んで細胞内に取り入れるということを高校生物で学んだでしょうか。
外部を切り取って、囲んで、内部に持ち込みます。
細胞内では消化酵素を作りますが、消化酵素が細胞内を自由に漂ったら危なくって仕方がない、自分が消化されてしまう。
だから小胞体という膜で包んだ中に消化酵素を入れておく。膜の融合で食胞内に消化酵素を注ぎ込み、食胞内という体外空間で消化し、吸収してもよい小分子になったものだけ膜越しに細胞内に取り入れ、消化できなかったものは、食胞を細胞膜に融合させて外へ捨てる。エキソサイトーシスという働きですね。
結局、細胞の外部空間が細胞の内部空間と接触してしまうということはせずにすべてが行われていますね。
ことほど左様に、生物は自己の内部と外部を厳密に仕切っているのです。

この原則で、いろいろ健康食品やら美容食品を見てください。
嘘っぱちだらけであることがよくわかります。

他の生物に由来するものがそのまま体内に入っちゃたまりません。
原則的に思考してください。

2011年12月16日 (金)

チャコちゃん

1210_7chako 2011.12.10
自動車の上でひなたぼっこ。

虫好きで、虫ばかり見ていますとね、にゃんこを見ると、哺乳類仲間、ネコもヒトも、同じだなぁ、と本気で同類視するようになります。
違っているところなんて何にもないものなぁ。

虫にも「心」を感じる私ですが、ネコとなったらもう、心の基本構造までおんなじなんですものね。

くつろいでます。

カランコエ

1209_5kalanchoe 2011.12.9
説明なし。
画像を楽しんでください。

1210_2kalanchoe 12.10
開いていく。
時はゆっくりですが、確実に進んでいきます。

濡れ落ち葉

1209_4otiba1 2011.12.9
前の記事のイチョウの落ち葉です。
雨の後、石の上。
1209_4otiba2
こちらは、カエデの木の落ち葉。
これも濡れ落ち葉。
1209_4otiba3
こちらは鉢の実生のイチョウの黄葉。
雨の水滴をまだとどめています。
水滴の後ろが明るい。凸レンズ効果で光が集まっていますね。

★一時、「濡れ落ち葉」という言葉がはやりましたっけね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BF%A1%E3%82%8C%E8%90%BD%E3%81%A1%E8%91%89
ウィキペディアによりますと
1989年の流行語大賞新語部門・表現賞を受賞した」のだそうです。
その頃はまだ私は「中年」でしたが、今は「濡れ落ち葉」年齢ですね。
でも、妻にひっ付いては歩きません。
むしろ「ひきこもり症候群」爺さんに近いなぁ。歩く能力がないものなぁ。


イチョウ

1209_2ityou 2011.12.9
大きなイチョウの木。
まだ散りません。
これが散るといっぺんに道路が黄色いじゅうたんを敷き詰めたようになります。
今はすこしずつハラハラと落ちていますが、ある日、全部落ちる。いつかな。
記事を書いている16日現在、はらはらと散りますが、降るようには散っていません。

スイセン

1209_1suisen 2011.12.9
線路際のスイセン。
苞に包まれたつぼみを見つけました。1つだけ。
咲くのはもう少し先。

この場所のスイセンの花はみんな線路の方を向いて咲くのです。陽射しの関係で。
ですから、線路の外側からみる私たちには、後ろ姿しか見えない、ということになりますが。
まぁ、いいです。
後ろ姿に見惚れることにします。

スイセンは、ここと、門のすぐ内側と、勝手口のそばの水場のところと、3カ所あるのですが、どれが最初に咲くでしょう。毎日、見回ることにします。

ハエ

1208_6hae 2011.12.8
ハエも愛しくなってきました。
とかいって、ハラビロカマキリには大きなハエをとって与えているくせにね。
この写真のハエは、食欲をそそらない。もっと大型のハエがほしい。
ハエをみると、このハエおいしそうだ、とか、これは食いでがないなぁ、とか。
妙なことを呟く私です。カマキリ気分。
あぶない爺さんだなぁ。
昼、捕虫網を持って、カメラぶら下げて歩いている私の姿をご近所の方に大分みられてますが。あそこの御主人、何してんだろうなぁ、と思われてるに違いない。わざわざ説明しにいくわけにもいかないし。
トホ。

この穂、なんですか?

1208_5inesp1 2011.12.8
ご近所にあるのきれいな穂。
もちろんススキじゃない。ネコジャラシでもない。
チガヤというのはこれですか?

1208_5inesp2
近づいていくと
1208_5inesp3
こんな感じ。

きれいなんですよね。
なんだろなぁ、と毎日見ています。

冬の薔薇

1208_4rose1 2011.12.8
ちょっと先のお家の前。線路際。
きれいです。
1208_4rose2
開き切った花より、まだ硬い、という方がどちらかというと好きなので、そういう花を探して撮ってきました。
1208_4rose3
美しいバラにはトゲがある。
すごいトゲですね。
何のためにあるのか、よくわからない。
大きすぎて、アブラムシには全然効果ないでしょうし。
哺乳類くらいですか、このサイズのトゲで対抗できるのは。
大きな植物食のトカゲも痛がるかなぁ?
誰を痛がらせたいんだい?

変なことを考えてしまいました。

ササグモ

1208_3sasagumo 2011.12.8
これは成体だと思います。体色が濃い感じがします。
クモも今見るのは、ササグモとネコハエトリ、ネコハグモくらいでしょうか、それもたまに見かけるだけです。
我が家の庭や裏手には片づけない枯葉がありますので、みんなで潜り込んで、冬を越して下さい。
その気になって座りこんで一枚一枚落ち葉をひっくり返していったらきっと、ものすごくいっぱい冬越し中の虫が出てくると思いますが、そういう残酷なことはしませんので安心して寝ていていいよ。

2011年12月15日 (木)

ヤツデ

1208_1yatude 2011.12.8
花はいっぱい咲いてくれますが、実はあまり熟しません。
こんな状態を見つけました。
ちょっとさびしげですね。
ほかの花はみんな落ちてしまって、取り残されてしまいました。

もうしばらく、花は咲き続けてくれそうです。

イチョウ

1208_2ityou1 2011.12.8
こちらは実生の鉢植えのイチョウ。
葉の縁に淡い緑が残っています。
1208_2ityou2
フラッシュを使ってみたらこうなりました。
黄葉は中心部から縁の方へ広がっていくもののようですね。
あまり意識していませんでした。
ある日、一挙に散り落ちて、道路に黄色いじゅうたんが敷き詰められたようになる、そういう光景の方を意識していました。
黄葉にも時間経過があるのでした。

カエデ

1207_5kaede 2011.12.7
てっぺんは紅葉。下は黄葉。
というカエデです。
なんでかな、日当たりのせいなのか。
なんにしても、楽しませてくれます。
そろそろ終わりが近づいてきていて、葉がずいぶん落ちました。
風が吹くたびに、すかすかしてきます。

イヌホオズキ

1207_4inuhoozuki1 2011.12.7
イヌホオズキの花の後ろ姿。
なんとなく、ほかのナス科の花と姿が違うんですね。
1207_4inuhoozuki2
初め筒状になっていたのが、切れ目から開いていく、というような開き方をしているように思います。
開き切る寸前で、花弁の先端がまだくっついているのが見えました。
それと、花弁がつるつるな感じではなく、微細な粒々感があるようです。

この花を撮るには、頭を下げますので(膝を曲げられないから)、撮り終わって体を立てると、一瞬くらっとした感じ。いけませんね。低い被写体はもうあまり撮れないようです。

白睫三千丈

1207_3siraga 2011.12.7
これ、私の左目の上瞼です。(魅力的でしょ)

睫毛(まつげ)の白髪、見っけ!
写真の中に矢印で示した2本が白いですね。
頭髪、ひげ、鼻毛、眉毛などでは既に白髪化を確認していますが、睫毛はどうなんだろう?白髪化するんだろうか?と以前から疑問に思っておりました。
論理的には当然白髪化するはずです。
今回初めて自分の睫毛に白髪を確認しました。

自分の体を観察するのはただですものね。
医者は金取って人の体を観察し診断するので、責任が発生します。
自分の体を眺めてるのは無責任でいいですね。

どうやって撮影したらよいのだろう?
鏡に向かってカメラを構えてみましたが、うまくない。
そこで、カメラをこちら向きにして、オートフォーカスに設定して、左目をレンズの真正面に持っていって、真っ直ぐレンズの中心を見ながら、シャッターを切ったのがこの写真。
ということは、写真の左が目の鼻側(目頭側)です。
瞳も写ってますが、お目にかけると気持ち悪い。変なものですよ、接写した瞳って。
で、トリミングで必要な部位だけ切り出しました。
感慨深いですね。やっと来ましたか。これで全身白くなっちゃった。

★タイトルは御承知のように「白髪三千丈」をもじったものです。
漢文風に
「白きこと、猶(なお)、霜の置けるが如し」
なんてのはどうです?

大げさに、大仰に。
「白い睫毛の魅惑」とか。
いろいろ遊べそうですね。

{「高きこと、猶、崇山の如し」って知ってますか?
詳しいことは忘れましたが、江戸時代、学者先生に本を納入していた業者が、屋号をつけて下さいとお願いしたら、「崇山堂」がよかろう、とおっしゃった。その意味はどのようなものでしょうか?と伺うと。お前のところの本は高い。その高きこと、崇山の如しだ、といったという話ですが。高校時代に教わったのだったと思いますが。}

★ところで、女性は毎日のように丹念にお顔を見ておられますので、顔の毛の白髪化などには男性より敏感でいらっしゃるようですね。
「YOMIURI ONLINE」に「発言小町」というのがありまして、小町というのですから、女性が書き込みをなさっていますが、そこに「まつげに白髪が」というのがあって、ひとしきりにぎわったようでした。↓
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0125/290207.htm?g=07

★まぁ、いずれ、どなたも通る道。
睫毛も眉毛も白くなります。

1気圧を超える低気圧

★12月12日に、1056hPaの高気圧だ、すごい、という話をしました。
↓これです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-37b1.html
そして

高気圧・低気圧というのは「相対的」なものなので、この日の天気図上では1012hPaの低気圧などもありました。
1気圧=1013hPaだから、それより高いのが高気圧、低いのが低気圧、というわけではありません。
相対的なものだということは知っておいてください。

ということも書きました。

★新聞を見ていたら、12月12日21時の天気図と13日9時の天気図に、なんと「1022hPaの低気圧
が現れていました。
これまた、「すんごい」ですね。
ざらに見られる低気圧ではないですね、私の経験では。
周りの高気圧が高すぎるので、1022hPaあっても、相対的に低くなってしまうんですね。
かわいそうに、普通なら高気圧なのになぁ。

★少年時代(中高生の頃)NHKラジオ第二放送でしたかの気象通報を聞きながら、天気図を書く練習をしていたのです。天気図用紙を買ってきて、放送を聴きながらデータを記入し、放送後に等圧線など手描きで描いたものです。なかなか楽しかったですよ。

この経験があったので、中学校で理科第二分野を教えた時、気象通報をカセットに録音して行って、教室で流しながら生徒に聞きとらせ天気図を書く、という実習などさせたものですが、どうだ先生というものはすごいだろう、と威張ることができたのでした。

理屈もいろいろ知ってなきゃなりませんが、手で覚える「技」というのも理科ではとても大事なものなのです。

登山をする人は自分で気象通報から天気図を書ける、というのが昔は常識だったように思いますが、最近の登山者はそれができない。遭難もふえますね。

ヨツボシヒョウタンナガカメムシ

1207_2yotubosihyoutannagakamemusi 2011.12.7
玄関脇の壁面にくっついて、日を浴びていました。
寒いんですね。動けないのでウォームアップ中。
カメラを向けてもピクンともしない。

ナガカメムシ科の、ヒョウタン形をした、星が四つある、カメムシです。

撮影後、散歩に出て、ぐるっと回って戻ってきたらもういませんでした。
体が温まって、どこかへ移動したのでしょう。
元気でね。

もう、虫が少ない季節、見かければ必ず撮ります。
この先、ブログに虫写真はなくなるなぁ。どうしようかな。

冬のナメクジ

1207_1namekuji1 2011.12.7
玄関を出たところで遭遇。
倒れたトクサにナメクジが乗っていました。
先端部の胞子嚢のあたりが腐っているのを舐めているのかもしれません。
チャコウラナメクジなんだと思います。
進化史的昔に貝殻があった名残が見えます。
{トクサなんか舐めて、歯舌を擦り減らすなよ。相手も研磨剤なんだから。}

1207_1namekuji2
この眼だけ見てるとカタツムリと同じなのにね。
杯状眼といって、レンズなし。
でも、入って行った光が吸収されますから、そこは黒く見えます。
光の大まかな方向と明暗が分かる眼ですが、これでよくいろいろな場所を歩きまわれますね。
エサのありかが分かるのはやはり匂いなんでしょうね。目じゃ見えないと思います。

どうしてもかたつむりは好かれてナメクジは嫌われる。差別だ!不平等だ!
私は昆虫の乾燥したガサガサ系の体は手で扱えますが、ナメクジやカタツムリのような、ねちゃねちゃ系は苦手なのであります。

それにしても、軟体動物のナメクジ君、この寒いのによく歩きまわれますね。
どういう筋肉なんだろう?
昆虫は寒い時には活動の前に日光浴をしたり、筋肉を細かくふるわせたりして体温をあげてから動きますが。
ナメクジがウォームアップしている図、なんていうのは、想像の外だよなぁ。

外猫チャコちゃんの、食事場所にも出没しています。
なんたって、歩き回った跡が光って見えますもの。

ナメクジの越冬って、どうしてるんだろう?
多分、落ち葉の下などで、丸っこくなって休眠状態になるのでしょうけどねぇ。
見たことはない。

別の話:
「冬のバラ」とか「冬の薔薇」とかいう文学作品がありましたよね。
「冬のライオン」という映画は昔テレビで見たな。
どなたか「冬のナメクジ」という小説、書きませんか?
ロマンチックな話にして下さいね。

1215moon1 2011.12.15
朝の7:30ころです。
ふと外に出て空を見たら月が西の空に。
そばにあった50mmマクロレンズで撮影。
撮影データは:f/4/5 1/640 ISO-100
左ひじを柵に固定しての撮影です。

調べてみたら、正午の月齢で19.9ですね。
月の入りは9:44ですので、あと2時間ほどで沈むというところです。

ベルトポーチにコンパクトデジカメもあるなぁ、と同様に撮影
1215moon2
一番望遠側にしての撮影
撮影データは:f/5.9 1/250 ISO-125
これは完全にカメラ任せでこうなりました。
どちらも、トリミングしただけで縮小はしていません。
結構コンパクトでもいけますよね。

ちょっと庭でごちゃごちゃして、2階に上がって8:20頃
望遠レンズにつけかえて撮影
1215moon3
150mm望遠レンズです。
少し暗いレンズですので、ISOを200にしての撮影
撮影データは:f/9 1/500 1SO-200

確かに表面の模様などがある程度見えますので、望遠レンズだなぁ、という感じ。
でも、こうやって比べてみると、意外とどのレンズでもいい画像ですね。

先日の土曜日・10日の夜、地球の影をくぐりぬけた月。
今日は沈む少し前を撮れました。

結局、夜中の「いいところ」は寝ていて撮れない私なのでした。

2011年12月14日 (水)

ランタナ

1206_6lantana 2011.12.6
解説は要りませんね。
わぁ、とつぶやいて。
ただひたすら、赤の世界に浸って下さい。

マツボックリ

1206_4matu 2011.12.6
アジサイの手前にあるマツの鉢植え。
マツボックリがゆっくりゆっくり成熟過程に入っています。
今年ついた雌花からの実。
2年がかりでしたっけ、種が熟すまでには。
まぁ、ゆっくり、ゆっくり。

急ぐことなどありはしない、ゆっくり、ゆっくり。
人間もまた。

アジサイ 頑張る

1206_3ajisai 2011.12.6
少し色が変わって来たでしょうか、でも、なぜかがんばり続けるアジサイ。
庭にある墨田の花火の分家ですが。
12月ですのにね。
こうなったら、付き合って、見続けることにします。

ユスリカの仲間

1206_1yusurika 2011.12.6
玄関のドアロック属部分についていました。
ユスリカの仲間であることは間違いないです。
オオユスリカにしては色が茶色っぽいと思うんですがねぇ。
確定できません。
体の前方へ出ている長いもの、一見すると触角かなと思われそうなのは、前脚です。
触角は短いのが生えています。(メスということかな?)
ということで、ご紹介にとどめます。

★ところで、ユスリカ、で思い出した最近の読書。

青木淳一 著 「むし学」 東海大学出版会
 2011.9.20

これ、面白いです。虫好きにはたまらない本です。
ダニの研究で有名な青木先生が、退職後に昔の昆虫少年に戻ってお書きになった本。
その第六章「虫学者列伝」から、部分的に引用します。
佐々 学(衛星昆虫学)という大先生の項目です。(私でさえこのお名前は存知上げています。)ツツガムシの研究が有名です。

・・・
晩年は研究が未開拓なユスリカの研究に没頭され、非常に多くの新種を発見記載された、その中に面白い学名が付けられたものがある。ユスリカの大家である小林貞先生によると、Limnophyes tamakitanaides Sasa,1981 というのがある。このユスリカの幼虫は好んで汚い水の中に住み、汚れた川の指標種にもなるので、種小名の tamakitanaides は「多摩汚いです」にひっかけたもので、昔はきれいだった多摩川の水も近年は汚れてきたことを嘆かれたのだろう。それにしても、佐々先生もダジャレ病だったことを知り、嬉しくなったものである。
・・・

思わず笑ってしまいました。
先生方はみな堅物一方かと思いきや。ダジャレで学名をつけるとはねぇ。

{最近のところでは、遺伝子やそのたんぱく質に、かなりむちゃくちゃな名前が付けられていますが、今のうちに由来を記録しておかないと、わけわからなくなりそうです。}

反射率

前の記事のマエアカスカシノメイガの話に「反射率」ということばがちらっと出てきました。

★洗面器に水を貯めて、上から覗くと「水鏡」になりますね。
でも、水面を真上から覗いた時はあまりくっきりは写りません。容器の底がはっきり見えます。
水面を斜めから覗くようにすると、自分の顔は写らなくなりますが向こうの景色が映ります。
で、どんどん斜めにしていくと、水面の鏡としての性能が高まって行き、映る景色がはっきりしてきます。
この出来事を理科的には

入射角が0度から90度に近づくにつれて、反射率が1に近づく

というのですね。

Reflection
この図で斜線を施したところが、水であったり、ステンレスだったりするわけです。
入射光がこの面に当たるところで、面に垂直な線を考えます。
この線と入射光・反射光のなす角

θを入射角といいます。
θを反射角といいます。

反射の法則は
   θ=θ
ですね。

角度についてはこれでいいのですが、通常、入射光と反射光の強さは異なります。

(反射光の強さ/入射光の強さ)

これを反射率といいます。
反射光がなければ反射率は0(ゼロ)。
入射光の全てが反射されれば反射率は1になりますね。ですから
   0≦反射率≦1
という範囲の数値をとることになります。

★では入射角が0度から90度へと変化していくとき、反射率はどう変わるのでしょう?
水の場合でいうと下のようなグラフになります。
Img003
このグラフで赤と黒の曲線の意味についてはここでは省略します。(偏光という問題ですので。)
どちらの曲線でも、入射角が90度に近づくと反射率が1に近づきますね。

前の記事で、マエアカスカシノメイガの写真を撮った時も、可能な限り90度近くにして撮ったので、反射率が高くなり、ステンレスの面が鏡のようになったわけです。

★私のホームページでこの話を詳しく扱っていますので、興味がおありでしたらご覧ください。
(数式を扱っていますからそのおつもりで。グラフだけ楽しんで頂いても構いませんし、グラフの描き方も書いてありますので、踏み込みたい方にも対応できると思いますが。)
↓ここです
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/essay/hansya.htm
「反射率のグラフを描く」という話です。
(このページで冒頭に参考サイトにリンクを張ってありますが、今はリンク切れのようです。
クリックしても繋がりません。念の為書き添えます。)

★上のグラフで、赤い曲線がある角度で「0」になっていますね。この角度では、赤で示される偏光の方は反射光から消え、黒で示される偏光が残ります。
この角度をブリュースター角といって、これを利用すると、ガラス板の反射を使って偏光器を作成できるんですね。理科おじさんの部屋で「ハチの眼は偏光が見えて、太陽の方向が分かる」というのをやったときに、U君とは偏光フィルムを使って実験をしたのですが、理科おじさん的には、このガラス板偏光器も作ってみたかったのです。
で、その理論的な背景を議論したのが上のページです。

★偏光サングラスというのを御存じでしょうか。反射光のぎらつきが少なくなるというサングラスです。あれも、反射光では、一方の偏光が少なくなる、という出来事を利用したものです。

マエアカスカシノメイガ

1205_8maeakasukasinomeiga 2011.12.5
ブロック塀にマエアカスカシノメイガが止まっていました。
近寄っても飛び去るでもなくじっとしていました。
寒いんだろうな。
ガのサイトによりますと
http://www.jpmoth.org/Crambidae/Pyraustinae/Palpita_nigropunctalis.html
【成虫出現月】 4-9(南方では通年見られる)

とありました。
暖かい秋でしたから生き延びているのでしょう。
幼虫はネズミモチやキンモクセイなどを食草にするようで、我が家ではキンモクセイがありますから、そのあたりで成長したのでしょうね。

翌日のこと。場所的に見て同じ個体ではないかと推測しますが
1206_2maeaka1 2011.12.6
これ、どういう状況の写真かお分かりになるでしょうか。

どうして背景が真っ暗なんでしょう?飛んでいるわけではなさそうだし。

実は郵便受けの側面にとまっていたのです。
郵便受けはステンレス製。古いものですし雨ざらしですから鏡面とは言い難いのですが、フラッシュ光は反射して向こうへ行ってしまい、こちらへは帰って来なかったのですね。ですから、光が行きっぱなしのところは「黒」なんです。白いガが浮き上がりました。
ちょっと幻想的な映像になりました。

1206_2maeaka2
顔を写したいと、正面から撮ってみたのですね。すると、視線の軸とステンレスの面がなす角が小さくなりました。そうしたら、反射が増えました。
映りの悪い鏡のようです。
ここで元理科教師の思考。
ぎりぎりステンレス面に平行に近い角度で撮ったら面白いかも。

1206_2maeaka3
これです。サムネイルのままでは何がどう映っているのか分からないでしょう。
被写体に当たった光以外は全部向こうへ行ってしまって帰ってきませんので、背景は真っ暗。
ステンレス面の反射率が高くなってまるで鏡のようになりました。
写真の右が実物で、左が反射による像です。
ほとんど差がなくなりましたね。

1206_2maeaka4
同じものなのですが、90度回転してお目にかけます。
上が実物、下が像です。

なんというか、幻想的ですね。
こんな写真は私自身初めて撮りました。
こんな場所に虫がとまるということ自体そうそうあるものじゃなし。
チャンスを与えてくれたマエアカスカシノメイガに感謝です。

ちょっとめまいがしそうな不思議な感覚をお楽しみください。

また カランコエ

1205_9kalanchoe1 2011.12.5
花として充分に成熟した状態です。
メシベ・オシベに焦点をあてての撮影。
1205_9kalanchoe2
周りのつぼみの様子はこうなっています。

1206_5kalanchoe 2011.12.6
翌日、様子が変わってきました。
もう咲くよ、というつぼみが増えています。

ゆっくりとでも着実に進行していきます。
ある種の「意志」のようなものを感じますね。
この寒さの中で、花を咲かせる、と凛とした姿に惹かれます。


クロヤマアリ

1205_7kuroyamaari1 2011.12.5
サザンカの葉の上です。
クロヤマアリが動かずに何かしている。
よく見ると、葉の上に湿ったような丸い部分があります。
このあたり、出過ぎていた枝を少し切った部分です。
1205_7kuroyamaari2
写真がぶれてしまいましたが、触角で濡れた部分に触って、口で舐めているようです。
枝を切ったところから樹液でも垂れたのでしょうね。
それを見つけて舐めているのだと思います。
アリの姿もほとんど見かけなくなった時期ですので、邪魔しないように離れました。
アリが葉に貼りついて動かない、というような時は大抵、葉の表面の何かに誘引されて舐めている時が多いです。うろうろしていないアリを見たら、観察してみてください。
あまりにも夢中になっていて、ちょっと異様な感じのすることもありますよ。

2011年12月13日 (火)

カエデ

1205_5kaede 2011.12.5
昼の陽射しに輝くカエデの黄葉。
何度見てもきれいです。
光り輝いているのですもの。
イルミネーションなんていう人工的な下らぬものではないのです。
太陽のエネルギーを受けて輝くんです。
木としては冬支度に入っていますが、最後の輝きを放って、硬い冬芽態勢に移行していきます。

マンリョウ

1205_3manryou 2011.12.5
ヤツデのそばでマンリョウの実が熟しました。
これでほぼ完熟でしょう。
今年はたくさん結実しました。
センリョウが咲き、マンリョウも咲きますが、あ~、貧乏神様との友達づきあいも続くなぁ。

★子らが幼い頃、「まんが日本昔話」の放送を毎週一緒に見たものです。あれ、いい番組でしたねぇ。

「貧乏神と福の神」
ある貧しい夫婦の家に福の神がやってきて、その家に住む貧乏神と相撲を取るという話があって。
夫婦は長年親しんで来た貧乏神を応援して、その応援の力で福の神が負けて去っていく、という話がありましたっけ。なんで貧乏神を応援したのか理解できないまま福の神は去っていく。
金持ちになるということと、幸せであるということは別のことなんだ、と。
今の世の中、金こそ力、だもんなぁ。
あれ、いい話だったなぁ。

あの話に共感する夫婦親子ですから、やっぱり貧乏神はお友達なんですよね。

「まんが日本昔話」and「貧乏神と福の神」 でgoogle検索すると、youtubeでこのアニメが見られます。御存知ない方はどうぞ。

ヤツデの花

1205_2yatude1 2011.12.5
花の塊りの外側の部分は、もう終わりかけ。
メシベがちょんちょん立っているのが雌性期の花。もうすぐ終わり。

1205_2yatude2
代わって、内側の花たちが準備完了。
つぼみが膨らんでもうすぐ咲き始めます。
我が家のヤツデではこの2段階くらいで花は終わるようです。
ハエやアブが訪れています。
ツマグロキンバエが目立ちますね。アブはヒラタアブの仲間が多いかな。
もう少し日当たりのよいところにあると虫たちももっと来やすいのでしょうけれど、我が家の庭は日当たりはあまり良くないのです。残念。

コスモス

1205_1cosmos 2011.12.5
線路の柵のすぐ内側の白いコスモス。
まだ頑張って咲いています。
もう12月ですのにね。
このそばを通る時はなんだかほっとします。
でも、虫が来なくなりましたね。花もきっとさびしいでしょうね。独りで咲いているのでは。
虫さんが来て、花粉を媒介してくれて、実を結ぶ、それがこういう植物の基本的な生き方だもんなぁ。

カランコエ

1204_3kalanchoe1 2011.12.4
花が少なくって。
今、着実に咲き進んでいるのはカランコエだけなものですから、何回も登場させます。
1204_3kalanchoe2
小さな花なのですが、この黄色の具合が何ともいえず佳い風情。
稚いつぼみから、開いた花まで、一緒にひしめき合う姿がまたよい。
1204_3kalanchoe3
日溜まりの一角を明るく楽しくしてくれる花です。
お楽しみください。

気温グラフ:2

前の記事の図1を再掲します。
Temp1_2
階段状の変化、が見えると思いますがいかがでしょう?
8月に35℃のあたりに平らなところがあります。
8月末から9月にかけて、30℃前後でもみ合っています。
9月終わりから10月は25℃前後を上下しています。

気温が冬から夏に向かって上昇していく時には、こういう階段状の変化はあまり見えませんが、夏から秋へ、気温が下がっていく時に階段状になります。
暑い暑いと思っていたが、もう30℃が出ることはほとんどない。
25℃あたりで夏日がまだ出ていたが、もうさすがに夏日が来ることはない。
というようにして、ガクン、ガクンと下がっていくのですね。

このことを前の記事の図3でもう一回見ると
Temp3_2
三角の山と谷になっている部分、これが階段状の変化を示しています。

ん?なんで?と思うでしょ。
模式図を作ってみました。
とんでもなく単純化した図です。
Fig.1
Fig1
赤い線が下がっていく平年気温だと考えてください。
黒い階段状の線が、気温をならしたものだと考えてください。
こういう変化をしている時に、平年値からの差だけを取り出すと、どうなるでしょう?
Fig.2
Fig2
こうなるんですね。
これを、図3と見比べてください。
「似てる」と思っていただけたでしょうか。無理かもな。

単純化してみるのも面白いとは思いますが、やりすぎたかな。

気温グラフ:1

11月までの気温のグラフがまとまりましたのでお目にかけます。
図1
Temp1
これが一番「なま」な形のグラフです。
赤いジグザグ線が最高気温、青いジグザグ線が最低気温です。
なめらかな赤い線、青い線は、今年更新された30年間の平年気温です。
去年までは、新聞掲載のデータをそのままグラフ化していたのですが、今年はちょっと変えました。
新聞掲載データは

最高は午後3時まで、最低は前日午後9時~午前9時

なのです。
そうすると午後3時以降に最高気温が出たり、当日の午後に最低気温が出たりすると、掲載されないことになります。
そこで、普段は新聞データを記録しておいて、定期的に気象庁のサイトでチェックして、正しい気象統計情報で修正しました。
それをグラフ化したのが図1です。

図2
Temp2
これは、毎日のジグザクな変化を前後7日間をくわえた移動平均でならした黒い線を付け加えてあります。「前後7日間」というのは、私がやってみて、いい具合のならされ方だ、と判断した長さなので、公式なやり方というわけではありません。あくまで「オレ流」です。{落合さんのマネ}
細かいジグザグでは見づらい、「傾向」が読み取れますでしょ。

これを見ると、7月、8月、9月と平年気温をこえるピークが3つ見えますね。
さらに、10月以降11月いっぱいくらい、ず~っと平年気温を上回ったままになっています。
秋から初冬にかけて、高温状態が続いている、ということですね。
虫の生息期間、植物の発芽や紅葉などに影響を与えていると思います。あるいは農業関係にも影響があるかもしれません。暖かければいい、というものではないですね。寒い時は寒いのがよい、のですから。

図3
Temp3
平年気温からのずれだけを取り出したグラフです。
7,8,9月のピーク、10月以降の「高止まり」がはっきり読み取れます。
この高止まりはかなり「異常」というべき状況なのではないでしょうか。
年の前半には見られなかった状況で、この秋が「冷え」にくかったことを示しています。

その他、何か情報を読み取ることが出来たら、ご利用くださって結構です。
というわけで、このあとの冬がどうなるか、まとまったらお目にかけます。

★おまけですが、湿度のグラフを掲載します。
Humd
ものすごく激しく上下していますが、ならしてみると「なるほどなぁ」ですね。
データは新聞掲載のもので「午後3時の湿度」です。
公式記録ではないので、参考になるという程度のものですので、そのように御理解下さい。

5月から9月ころまで、湿っぽかったですね。
今は乾燥の時期に向かっていることが分かります。
肌が荒れます、手も荒れます、ご注意ください。

{食器洗いなどにお湯を使うようになると、てきめんに手が荒れて、ひび割れしますね。我が家の食器洗いの8割くらいかな、をやっている私としては、寝る前にハンドクリームを擦りこむ季節になりました。ちゃんとケアしないと、右手の親指のところに必ずひび割れができます。怪我じゃないけど、ちりちりと意識から抜けなくなりますね。
肌のお手入れは手抜きしないように。かかし拝。}



2011年12月12日 (月)

12月12日

1212_2121212
ほぼ1カ月前に、「2011年11月11日11時11分11秒」というのをやりましたが、性懲りもなく、またやりました。
12月12日12時12分12秒です。

ついでに、オマケ
1212_1degree
朝、7:50頃ですが、室温が12℃でした。
ふと時計を見たらこうなっていて、写真を撮った直後に12.5℃にあがりました。
シーサーや招き猫は「U君」のおみやげです。

★来年の今日だと、「12」が6つ連なることになりますね。きっとまた、記念切符かなんか発売になるんじゃないですか。
でも、私のような年齢になってくると、来年が今年と同じように来るかどうかは分かりません。
若い人でも本当はそうなんですけど、やはり年齢を重ねてくると、老い先への「連続性」がだんだん危うくなってきますね。
どこかで切れてるかもしれない。そう願いたい。

★1968年、私20歳(妻と出会った年)、水前寺清子さんの「三百六十五歩のマーチ(ワン・ツー・パンチ)」という歌がヒットしましたね。古いなぁ。

ワン・ツー ワン・ツー ワン・ツー ワン・ツー
・・・
一日一歩三日で三歩 
三歩進んで四歩さがる
・・・

ん?
間違ってません?かかしさん。
いいんですっ、これは「人生 撤退戦の歌」なんですっ。

一歩進んじゃ二歩さがり、三歩進んじゃ四歩さがる

これこそ撤退戦の極意なのですな。ウム。
前進するより難しいのです、撤退するのは。

アオムシコマユバチ:2

1204_2komayubati1 2011.12.4
昨日、アオムシコマユバチの成虫を2匹見た、その翌日。
ありゃぁ!
モンシロチョウの幼虫の体から出て、ハチの幼虫が作った繭をそぎとって、ケースにどんどん放り込んでおいたのですね、そうしたら、一斉に羽化しました。

http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-84ce.html
2011年12月 1日 (木)「モンシロチョウの寄生バチの繭」
この記事で

モンシロチョウは蛹で越冬ですから、ハチの方も、このまま蛹で越冬して、来年、モンシロチョウの繁殖期に合わせて羽化してくるのではないかと想像しますが、違うかなぁ。
・・・
実際どんなハチが出てくるのか、一度くらいちゃんと見たいので、繭はケースの中に保存して待つことにします。

こう書いたのですが、モンシロチョウは羽化し、寄生バチもみんな羽化してしまいました。
どうなってるんでしょうねぇ。
蛹化から約2週間でした。
タイミングが揃ってますねぇ。
まいった。
1204_2komayubati2
ケースの外からの撮影です。{室内に逃がしたくないので}
腹側。
1204_2komayubati3
横から。腹部が前半部と後半部で色が違うことがかろうじて分かります。
胸部背面が盛り上がっていますね。
1204_2komayubati4
翅のもようはこういう模様。
1204_2komayubati5
大きさはこの位。
一緒に移したスケールの目盛りは1mmです。
小さなハチでしょ。屋外でこれを見つけるのは至難の業ですね。
1204_2komayubati6
翅をパタつかせているものもいました。

いやぁ、こんなにいっぺんに羽化するとは、全くの予想外。
で、どうしよう。
やっぱり屋外へ放したくないな。
チョウが好き、というのは私の身勝手。
ごめんな、スマン。
殺虫剤をケースに吹きこむことはしませんでした。
溶剤でケースが溶けるかもしれないし。
結局、エサなしで死なせる、ということに。

気分はよくないです。
アブラムシに寄生するアブラバチが羽化した時は写真撮って放してやったのにね。
人間って、自分の都合だけで動くんだ、身勝手だよなぁ。
若干、自己嫌悪気味です。

アオムシコマユバチ:1

1203_2komayubati1 2011.12.3
モンシロチョウが羽化していったケースのふたです。
あれ!寄生バチも羽化してる。
1203_2komayubati2
2匹羽化していました。
これがアオムシコマユバチの成虫です。
脚があめ色とでもいいますか。腹部の前半部が白っぽくって、後半部が黒っぽいですね。
触角はかなり長い。翅の中央よりやや後ろの両側に黒っぽい紋様があります。

寄主と寄生者が同じケースでほぼ同時に羽化、です。
う~むぅ。
こういうこともあるんですねぇ。

モンシロチョウに対して、幼虫の食草が少なくなっている季節だよ、と心配しましたが、アオムシコマユバチに対しては、寄生すべきモンシロチョウの幼虫はもうほとんどいないはずだよ、と心配してあげるべきか・・・??
いやまぁ、やっぱり、私共夫婦と致しましては、「にっくき寄生バチ」ということにして、指先でつぶしてしまいました。ごめんな、複雑な気分だよ、じいちゃんは。

参考サイト↓
http://bio62.gds.big.ous.ac.jp/~worker/study/kenkyuu.htm
岡山理科大学のサイトです。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/aomusi-komayubati.html
幼虫図鑑です。

モンシロチョウ

1201monsirotyou 2011.12.1
モンシロチョウが羽化してしまいました。
室内よりは温度の低い玄関に置いてあったのですが、羽化しちゃったなぁ。
季節がぎりぎりですね。
この日と2日は冷たい雨。とても外へ放してやれる状態ではありませんでした。
体温も上がらないでしょうから、外へ出したら、飛べずに濡れてしまいます。

3日、暖かくなりました。で、外へ出します。
1203_1monsirotyou
飛び立つ直前。
もう幼虫の食草もあまりないはずですが。
大丈夫かなぁ。
でも、飼育はできませんので、外で、可能な限りを生き抜いてもらいたいとお別れしました。

陽の熱を力に生きよ冬の蝶:崩彦

冬至まで10日

今年の冬至は12月22日。あと10日。
一年中で一番昼間の短い日、ということはよく知られているところです。
うっかりすると、日の出が一番遅くて、日の入りが一番早い日、と考えがちですが。
さにあらず。
Sunrisesunset
赤い線が日の入り時刻です。
青い線が日の出の時刻です。
黒い線は昼間の長さです。
このグラフは3年くらい前につくったもので、そのまま掲載しましたので、細部で違っているかもしれませんが(チェックしてません)、出来事の大要においては正しいものです。
データは東京のものです。

今年でいいますと日の入りが一番早い期間は
11月29日~12月13日の 16:28 です。
おや、明日までですね。
夕方4時半前に日が沈んじゃうんだ。
3時というともう夕方の気分ですものね。うっかりするとすぐ暗くなってしまう。

・冬至の日、12月22日には、日の入りは16:32です。
日脚が長くなり始めました、わずかですが。

・冬至の日の日の出は6:47です。
いちばん日の出が遅いのが6:51ですので、もう少しだけ遅くなります。
朝起きた時真っ暗という日はまだ続きます。

冬至冬中冬始めといいます。
これからまだまだ冬が厳しくなります。

体を大切に!

高気圧

★新聞を読んでいて、ビックリ。
12月8日9時の天気図が掲載されていたのですね。
シベリア高気圧の気圧が高いのは知っていますが、この天気図では
1056hPa」という値。その隣に「1048hPa」という高気圧も並んでいる。
冬場、1030hPaくらいの高気圧はざらです。これは知っている
ですが、1056hPaはかなりものすごい高気圧ですね。

高気圧・低気圧というのは「相対的」なものなので、この日の天気図上では1012hPaの低気圧などもありました。
1気圧=1013hPaだから、それより高いのが高気圧、低いのが低気圧、というわけではありません。
相対的なものだということは知っておいてください。

それでも、1013hPaよりも43hPa高いというのはかなりのものです。
低い方は例えば1013-43=970 というと、結構頻繁にお目にかかる数値です。

★ネットで検索してみました。
・日本一の最低気圧(日本近海を含む) - 昭和54年台風20号 870hPa (沖ノ鳥島南南東海上、1979年10月12日)
・日本一の最低気圧(陸上) - 沖永良部台風 907.3hPa (沖永良部島、1977年9月9日)
・日本一上陸時に気圧が低かった台風 - 室戸台風 911.6hPa (室戸岬、1934年9月21日)
        公式記録では第2室戸台風の925hPa(1961年9月16日)
・日本最高気圧 - 北海道旭川市 1,044.0hPa (1913年11月30日)

国内では1044hPaが最高だそうです。

「シベリア高気圧」で調べてみると

シベリア高気圧は気圧が高いことが特徴で、気象庁発表のアジア地上解析天気図(ASAS)の掲載範囲では、冬季には1050~1070hPa程度まで発達するものもある。1968年12月31日にロシア,中央シベリア高原のアガタ(Agata/北緯67度,東経93度)で、1083.8hPa(海面気圧世界最高記録)を記録した。また一ヶ月間(1月)の平均気圧においても、シベリア高気圧の中心付近は1035-1040hPa程度にまで達する。平均気圧の値だけを見れば、北太平洋高気圧の1025-1030hPa程度(7月の月間平均)よりも高いが、気圧の高さだけで高気圧同士の優劣(好天域の広さなど)が決まるわけではないので注意を要する。

平均で1035-1040ということは、1050くらいは普通に出るんでしょうね。

私がいままで意識しなかったのがいけないのですが、
それにしても、1056hPaには驚かされました。
これが12月8日。そして、10日ごろ全国的に冷え込んだのですね。
温度が低くて密度の大きな空気のかたまりが押し寄せてきたわけです。

月食 ~ Prelude ~

1210_gessyoku0 2011.12.10 19:42
10日の19:40過ぎ。
7時のニュースも見て、2階へ上がって、眠くなるまで、のんびり本でも読む時間。
そう、月食前の月でも撮っておこうかと、洗面所へ。

今年の9月13日の記事で中秋の名月をお目にかけました。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-112a.html
この時と同じ場所です。我が家からの東の空は狭くって、マンションとかにさえぎられているのです。
満月がのぼってきて、ある特定の時間帯だけ、この洗面所の小さな窓から見えるんですね。

冒頭の写真の撮影データ: f/5.6 1/200 ISO-100 150mm
望遠ズームをいっぱいに伸ばしての撮影です。
35mmフィルムカメラ換算では300mmの望遠ということになります。
トリミングしただけでサイズ変更などはしていません。
「月のうさぎ」もくっきり。
クレーターも見えていますね。
月食本番前の「緊張した顔」でしょうか。なにせ、地球からの注目を一身に集める直前ですからね、月の女神さまも緊張してますよ。

この時間帯、東京の上空には雲がありまして、おぼろ月のような、雲の合間を縫うような、月に叢雲というのか、そんな状態でした。
1210_gessyoku2 19:47
撮影データ:f/4 1/6 ISO-100 40mm
6分の1秒というのは、手持ちだけではゼッタイ無理。{1/30までが限界でしょう。}
窓枠にカメラを押し付けて固定しての撮影です。
なんとなく、色づいて見えるんですよね。
月暈(げつうん)、白虹まではいってないですよね。
でも、「つきのかさ」と言いたい雰囲気。
月の女神さまは出演前の「化粧中」。薄~いベールをかぶっていらっしゃいます。

1210_gessyoku3 19:50
撮影データ:f/4 1/13 ISO-400 40mm
感度を上げてみました。
雲のむらむらがよくわかります。
やっぱり、「月のかさ」っぽいよなぁ。
色づいてますよね。

撮影はここまでで、寝室へ引き上げ、K-City(かわさきFM)の懐メロかけ流しを聞きながら、眠くなるまで本を読んで、月食が始まる前に白河夜船になったのでした。

みなさん、がんばったようですね。
日曜日はきっとぐっすり寝坊できたことでしょう。

★ここで「撮影データ」を掲載しましたが、これはデジカメの画像に記録されているデータです。
EXifデータといいます。
ウィキペディアから引用しますと
http://ja.wikipedia.org/wiki/Exchangeable_image_file_format

Exchangeable image file format(エクスチェンジャブル・イメージ・ファイル・フォーマット)は、富士フイルムが開発し、当時の日本電子工業振興協会 (JEIDA)で規格化された、写真用のメタデータを含む画像ファイルフォーマット。デジタルカメラの画像の保存に使われる。略称はExif(イグジフもしくはエグジフ)。

画像にマウスポインタを乗せて、右クリックすると「プロパティ」という項目がありますので、それを開いて、さらに「詳細」タブをクリックすると読むことができます。
普通はあまり気にしませんが、天体写真では撮影データを公開するといいですね。あるいは、写真コンテストに応募する、というようなときも、撮影データを求められることがありますので、ここにある、ということは知っておくといいでしょう。

画像処理ソフトでは、処理後の画像を保存する際に、EXifデータを残すかどうか決められると思います。
場合によってはプライバシーにかかわ関わる可能性もありますので、公開する写真は自分でEXifデータを消しておくのもいいかと思います。

2011年12月10日 (土)

霜柱

1210_1simobasira 2011.12.10
お寒うございます。
私は通常、土日はブログを更新しないのですが、この話題は「時のもの」ですので1件だけ書くことにします。
今朝は冷え込みがきつかったですね。
東京の平年気温の谷底は1月末~2月初の1.7℃なので、そこまでは行きませんでしたが2℃ちょっとでしたので、かなり寒かったです。
ベランダのプランターを見たら、「ミニ霜柱」が立っておりました。
庭にはありません。やはり地熱というものがあって、そうそう冷え切らないのでしょう。
それに対して、ベランダはコンクリートの板ですから、冷えやすい。プランターの土の量は少ないので冷えやすい。
ということで、表面が凍り、土の中の水分が吸い上げられ、ミニ霜柱になったのだと思います。
{夏は逆に焼けるように熱くなってしまいますね、ベランダのプランターは。}

東京の南端から、霜柱の便りをお届けしました。
風邪など召されませんように、ご自愛ください。

2011年12月 9日 (金)

衝撃波

Shockwave_2 2011.11.22
これは朝日新聞の読者投稿欄の面に掲載された写真を加工したものです。
オリジナルをそのまま使っては著作権上問題があるでしょうから、こんな感じの写真だった、ということがやっと分かる程度にまで、色をなくし、縮めてしまいました。

水鳥が飛び立つ際に、水面を脚で叩きながら助走していった跡が見えます。

「教師眼」が動いてしまいました。
これ、物理教師だった時なら、絶対教材に使ってます。

移動しながら(速度V)時間的に等間隔に水面をたたく。
移動速度Vが、水の表面の波の広がる速さvより速いので、波紋の外側をつなぐ線が「尖った三角形」になります。これが衝撃波の生じる原理の説明図になっているのです。
Shockwave2
いい加減な図なので、線がずれてたりしますがご容赦ください。
話を単純化して。
1秒間で、点Oから物体が速度Vm/sで点Aまで進みました。
ですから、AOはVという長さになります。
同じ1秒間に、速度vm/sの波はBまで広がりました。
ですから、BOはvという長さになります。
そうすると
sinθ=v/V
となるわけですね。

Vがvより非常に大きいと、θが小さくなるわけです。
Vとvが等しかったら、θ=90度になってしまって、いわゆる「音速の壁」みたいな状態になるわけです。

こんな話をする時の絶好の教材になりますね。
まだ、教師眼が抜けないなぁ。
もうこんな話をすることはないのになぁ。

もしも

★私は「過去に対して if を使わない」と公言して生きてきました。
「もしポリオに罹患しなかったら」というような「もし」を意識的に拒否したのは覚えている限りで中学2年生くらいでしたでしょうか。
左脚の障害を含めて、「丸ごと全部、僕なんだ」と。

そんな私ですが、たまには、「もしあの時、ああだったら」というようなことがないわけもないのです。
人の力で変えることができたかもしれないようなことについてはね。

★下の引用を読んでください。朝日新聞の「論説委員室から 窓」というコラムです。

[窓]1人分の給料で(11/24)
 「一つ買えば、もう一つは無料」
 米国でよく見かけるバーゲン表示だが、大統領選中にビル・クリントン氏が好んで口にしたジョークでもある。私を選べば、大統領がもう1人、というわけだ。むろん、現国務長官のヒラリー夫人のことだ。
 大学にはこんな例もある。
 地球環境問題の解決に貢献した人に贈られる今年のブループラネット賞を受賞した米国の海洋生態学者、ジェーン・ルブチェンコ博士はかつて、オレゴン州立大の一つの教授ポストを約10年間、同じ分野の研究者である夫と分け合った。
 「研究も子どもとの時間も、ともに大切だから、一つのポストに2人でつくのはどうだろう」と大学に提案したところ、やってみよう、となったのだそうだ。
 家庭での時間もたっぷり取りながら、1人分の給料でそれぞれ半分ずつ働く。その間に助教授から教授へと昇進し、学部長になった。同様の例は増えてきた、という。
 授賞理由は、研究業績に加えて、「科学者の社会契約」という独自の考えに基づいて行動し、科学者のあるべき姿を示したことだ。
 現在は、米海洋大気局長の要職にある。大学の英断が、1人の科学者の才能を花開かせ、社会に恩恵をもたらした。そんな柔軟さを、私たちも大いに見習いたい。

 日本でも一時、「ワークシェアリング」というような言葉がはやりましたが、結局、実質的なものではなかったように感じています。

 

私は、40代の終わりごろから、正規の教諭であることに体力的な限界を感じ始めていました。
 8時間の勤務が辛い。4kgほどある補装具を左足に装着していると、ただ補装具をつけているだけで疲労がたまってくるのです。
 時間割に工夫をして頂いて、なるべく午前中に授業が来るようにして頂いて、午後は理科準備室で、授業準備や教材づくりなど、比較的座った状態でできる仕事ができるようにという配慮をして頂いていました。
 それでも、教諭である限り勤務時間は守らなければならないので、補装具をつけた状態から来る疲労は避けられません。

 同僚が、私の勤務を軽減して講師で補うことはできないか、と管理職に相談したりしてくれましたが、教諭である、という状態ではそれはできないことでした。

 もし、私の勤務を半分にして午前中4時間勤務、もちろん給与も半分でいい。残り半分の4時間を、例えば子育て中の先生にお願いして、二人で一人前、というような勤務が組めたらいいのになぁ、と。

これはかなり真剣に思ったものです。

「一つのポストに2人」「1人分の給料でそれぞれ半分ずつ働く」

これを読んで、やっぱり羨ましい気持ちは抑えられません。
提案を受けて、やってみよう、と実行できちゃうんだものな、すごいなぁ。

★「もし」私の教諭ポストを二人でシェアするような形で勤務出来たら。
60歳までもったかもしれないなぁ、という思いがやっぱり、ありますね。
実際にやってみたことではないですから、本当にはどうなったかは分からないことですが。

結局、体力的につらくって51歳で退職したのでした。

その後、勤務半分、給料半分という嘱託員を5年間続けられましたから、ひょっとして、「半分勤務」なら60歳までもったかもしれないな、と思うわけです。

そういう柔軟性が日本社会にあったら、雇用状況などももっとゆとりのあるものになるのではないでしょうか。
と、思います。

★というわけで、終わってしまった私なのでした。

コダカラソウ

1130_14kodakarasou 2011.11.30
中央の幼い芽だけにピントを合わせて、あとはぼかしてみました。
大切なものを両の掌に包んでいるようです。
何を持ってるの?
ないしょ。

アカカタバミ

1130_12akakatabami 2011.11.30
この間は、葉は緑色のムラサキカタバミの紫の花。
これは、葉が赤いのでアカカタバミ、の黄色い花。

季節外れですが、ときどき、ぽつん、ぽつんと意外なところで顔を見せてくれます。

カエデ

1130_11kaede 2011.11.30
だんだんアングル狙いの写真が増えてきます。
手前のぼけたピンクはシャコバサボテンの花です。
その間に、カエデの木のてっぺんの紅葉を写してみました。
背景の緑はボウガシ。

凝ったわりにはつまんない構成になりました。
写真のストックが底をつきそうになってきました。
そろそろブログをスピードダウンさせる時が近づいてきたようです。

ツマグロヒョウモン

1130_9tumaguro1 2011.11.30
道路の路面に降りて日向ぼっこをしていました。
影が長いでしょ。陽射しが低いせいです。

1130_9tumaguro2
舞いあがってデュランタのてっぺんに。
輝くチョウ。きれいですね。

1130_9tumaguro3
背面に回りこんでもう一枚。
左の後翅に少し傷があるようなのですが、小さなものです。

お日さまパワーというものはすごい。
体にエネルギーが流れ込んでくるのを感じます。
私も虫気分になっていますので一緒にぬくもりを感じています。

フタモンアシナガバチ(オス)

1130_8hutamon1 2011.11.30
見かけるたびに撮影しています。

1130_10hutamon1
サザンカの花から出てきて、身づくろいしているところですね。
脚で翅をこすったり
1130_10hutamon2
脚を擦り合わせたり。
1130_10hutamon3
目つきが悪いなぁ。偽瞳孔のせいです。
ヒトという動物は、下から見上げる視線というものに何か不快を感じるようですね。

1204_1hutamonasinagabati 2011.12.4
ここでいったんフタモンアシナガバチの掲載は打ち切りましょう。
後から、これが最後に姿を見かけた日だった、というのをご報告します。
いつまで姿が見られるのか、きちんと調べたことがないので。
秋の日溜まりで飛び回るハチ、という言い回しはいつもするのですが最後はいつなんだろう?
そろそろのような気もしています。

2011年12月 8日 (木)

ハラビロカマキリ

1130_7harabirokamakiri1 2011.11.30
家の周りをぶらぶらぶらついていたら、道路に一匹のハラビロカマキリがいました。
危ないよ、車にひかれちゃうよ。
カマキリの扱いはかなりうまいつもりの私。
首にかけたカメラの揺れを右手でおさえながら、左手を伸ばして、カマキリの前に手のひらをだして、そっと押すようにします。するとカマキリは前進して手のひらの上に自分で乗ってきます。大分体中傷んでいて、弱っている様子。
私の指にカマをチョンとかけて、じっとしています。
瞬間的に情が移りましたね。
で、急いで家へもどりケースに入れました。
その姿が上の写真。

たまたまこの日はハエがすぐに取れたので、入れてやりました。
1130_7harabirokamakiri2
そうしたら早速に捕まえてむしゃむしゃ食べています。
お腹減ってたんだろうなぁ。
よかったなぁ、ハエが飛びこんで来て。

夏場なら、花のそばなどで待ち伏せていればハエやアブ、チョウなど向こうからやってきます。エサ密度が高い。
今は、草刈りの後だし、花もないし、エサ密度が極端に低い。

前からいるハラビロカマキリとともに飼うことにしました。
ほっとけないですよ。

で、カマキリ一匹の時は、ハエを2,3匹つかまえようと、殺気を発しながら歩きまわっていたわけですが、二匹になっちゃった。
バランス上、2,3匹ではダメなんで、「2,4匹」のハエをつかまえねばなりません。
殺気立ってますね。眼が血走ってるんじゃないか。
カメラを首から下げて、捕虫網を持ったじいさんがうろうろしています。

この記事を書いている12月8日現在、二匹とも健在です。
今日のように寒い日はハエは全く出てきません。
お日様さえでれば、まだハエの活動は終わってはいないのですけれど。

いつまで元気でいてくれるかな。
ハラビロカマキリさんたちのためなら、じいちゃんも頑張るゾ。

「当たり前」を疑う

★朝日新聞の読者投稿欄「声」に中学生の方の投書が載っていました。
「当たり前」疑う感性大切に(2011/11/26)
という題です。
投書者は「小学校1年生から3年間、ブラジルで過ごし」て文化の違いを感じたのですね。

 例えばある人の家に行く約束をしていたとします。だいたいの日本人は約束した時間通りに着かれると思います。それは、約束を守らなければ相手を困らせたり不安にさせたりするかもしれないと思っているからだと思います。しかしブラジルでは、約束時間より遅れて行きます。1時間以上遅れて行く人もいるそうです。相手が急いで準備をしないでいいようにという心遣いをしているからでしょう。

そして

 このように日本人とは「当たり前」が違うのです。それを非常識だと言うのは、そちらの方が非常識だと思います。それぞれの違いを理解しあうことが一番必要だと感じます。

こう結論づけています。

★結論は非常に優れたものです。
人間は世界中みんな同じなのですが、一方でそれぞれが育んできた文化は多種多様なものです。
その多様さを受け入れることが一番大事ですね。
自分の物差しをあてて相手を測ってはいけない。
多様性がありのままに受け入れら得るようになったら、世界はもっと暮らしやすくなるのにな。

★ところで、「ある人の家に行く約束をしていたとしま」しょう。

まあ、1時間も遅れていくのはさすがに、ちょっとなぁ、とは思いますが、実は日本でも同じように「個人のお宅を訪問する時は遅れ目に行くものだよ」といわれていたものなのです。
私は、親に言われたか、先輩、先生に教わったか、記憶が定かではないのですが、確かにそのように聞かされました。

迎える側は、約束の時間が来るころに「そろそろ来るかな、ちょっとは片づけておくか、お茶の準備はいいかな」などと立つことが多いからですね。で、そういう準備時間の後に「ごめんください」と伺えば、「おお、来たか来たか、ちょうどいい具合だ、待ってたよ。」となるわけです。
早く行ってしまうと、「おお、ちょうど立ち上がったところでな、取り込んでいてすまんな、まぁ上がってくれ」と少々相手を焦らせますね。
ですから、個人宅を訪れる時は約束の時間より遅れ気味に行くものだよ、というわけです。

★他方、組織の人にアポイントを取って訪れる時は、約束の時間より少々(多少orかなり)早目に着いて待った方がよいのです。

相手方が遅れてきて、「いや、遅れてしまってすみません」といわせれば「いえいえ、こちらこそお約束より早くついてしまって御迷惑をおかけしました」とへりくだって、実は「先が取れる」。
相手方が予定より早く時間が空いた時でも、「ちょうど時間が空いたところでいいタイミングでした」と言わせてちょっと雑談でもして本題に入ればいい。
どちらにしても相手方の機嫌を損なうことはない。

ところが遅れるのは、マズイ。
「人の時間を無駄に使いやがって、何考えてんだ。せっかく時間取ってやってるのに」と話に入る前からイラつかせてしまう。

とまぁ、そんな具合ですね。

★日本でもそういう「訪問の常識」というのはあるのです。
中学生だとまだ知らないだろうなぁ。
大人は「後から来る人」にきちんと、そういう「当たり前」を教えなければなりませんね。

ムラサキカタバミ

1130_6murasakikatabami 2011.11.30
花の少ない時期にこの色の花が咲いていると目立ちますね。
花の時期としてはちょっとズレちゃいましたが、楽しませてくれてうれしい。
花を訪れる虫もいないし、さびしいね。

冬の間放置することになるプランターでがんばっています。

上へ!

1130_4oceanblue 2011.11.30
オーシャンブルーです。
この間は2階の雨戸を開けたら目の前に到達していた葉が輝いていた、というのをお目にかけました。
今回は、下に立って見上げた構図です。
天気さえ良ければ、こういう風に輝く緑を、冬間近の今も楽しめます。
きれいですよ~。
汁を吸うホオズキカメムシもいないし、ひたすら上へ向かうオーシャンブルー。
佳い姿です。

植物にだって「意志」を感じてしまう。
上へ!伸びる!
といってますね。

キンカン

1130_3kinkan1 2011.11.30
おいしそうでしょ。
1130_3kinkan2
今年はいつもの年より粒が大きい。
試しにかじってみましたが、酸味が少ないです。
長く楽しめそうですね。

そのままかじるのが一番、と思っていますが、楊枝で刺していくつか穴を開け、砂糖をかけてレンジでチン。
ジュワジュワいったら、出してしゃぶる、というのもおいしい。
砂糖漬けの簡易版です。
お試しください。
商品として買ったものだとちゃんとしないともったいないけど、家のものですから、適当に楽しんでいます。

★実のなるものを、実が「なり」「さがる」ので「成り下がる」に通じるといって嫌う方もいらっしゃるそうですね。

なり‐さが・る【成り下がる】富貴から貧賤となる。おちぶれる。沙石集5「―・りたる身こそつらけれ」[広辞苑第五版]

若い頃、先輩の先生に教えられましたっけ。
もう、私共夫婦は、「なりさがる」の大好き!

キンカン、ナツミカンをアゲハの仲間たちと一緒に食べるんです。
チョウの幼虫は葉っぱを、ヒトは実を。
実に寛容な木たちです。ありがとう。

枯葉

1130_1ginmekkigomigumo 2011.11.30
何を撮影したのか?
ギンメッキゴミグモの幼体が張った網なんですがね。
クモ本体は、中央部上の方。ごみが下にあって、上に小さく輝いているのが本体。

実は、今回私の目を惹いたのは、右下の枯葉なんです。
宙に浮いている。一瞬、ナンダ?と思ったのです。

網に比して大きな葉です。ゆるやかな風に吹かれて揺れたり回ったり。
網を壊してしまいそうなんですが。
風でも吹いて、この葉だけ早いところ飛ばされてしまった方が被害は少ないかな。
あるいは、夜にでもクモが降りてきて網から切り離すかな。

宙に浮いた枯葉の舞いが面白かったです。

キタキチョウ

1129_8kitakityou1 2011.11.29
久しぶりに「チョウ」の姿を見ました。
草刈り以降、ほとんどいなくなってしまったので。
キタキチョウも思いなしか、花がないよ、花がないヨ、といって騒いでいるような。

1129_8kitakityou2
門前のデュランタを見つけて顔を突っ込んで蜜を吸っています。

1129_8kitakityou3
夢中になっているので、後ろからここまで接近しても許してくれました。
花の奥に口吻を差し入れていますね。
フラッシュ光によって生じている偽瞳孔がまるでこちらを見ているような感じ。
見たな、といっているようです。

1129_8kitakityou4
ひとしきり花の中を探ってから、今度は花の外側を触ってみています。
蜜源が残り少ないですからね、舐めつくす気でしょう。
立派りっぱ。

イヌホオズキ・マンリョウ

1129_2inuhoozuki 2011.11.29
イヌホオズキの幼い実。
マッチ棒の頭より小さいのです。
かわいいものです。

1130_5inuhoozuki 11.30
イヌホオズキの花弁は左の花のように反っているのをいつも見ていますが。
右の花の花弁はちょっと面白い状態にあります。
花弁が開いてしまう前の、とじ合わさった状態でしょうか。
小さなカップ状になっています。
面白いものを見ました

1129_3manryou 11.29
マンリョウの実が完熟直前。
この実は、花の時のイメージを残しています。
また、メシベの花柱も取れずに残っています。
もう少し赤くなるはずですが。鳥に食べられたりしなければ。

シラホシカメムシ

1128_8sirahosikamemusi1 2011.11.28
シラホシカメムシだろうと思うのですが。
1128_8sirahosikamemusi2
なんだか、翅を傷めたらしくて、右の翅をたたみ切れていないようです。
この時期、いろいろ傷んだ個体がふえますね。
冬も間近、ぎりぎりの生を営んでいます。

スイートピー

1128_6sweetpea 2011.11.28
線路の柵際に妻が種をまいていました。
種まきの時期としては少し遅めだったかな。
いいんです、花も楽しめば、アブラムシがつけばそれを食べに来るテントウムシも楽しんで。クサカゲロウの幼虫も来るかもしれない。

線路際生態系の基礎的な植物として伸びてくれればいい。
虫がつくことを喜ぶ、そういう楽しみ方もあるんです。

ヒメヨコバイの仲間

1128_5himeyokobaisp 2011.11.28
一瞬のすれ違い。
フラッシュで葉が光っていなければもう少し鮮明だったかな、と悔やまれますが、仕方ありません。
悔しいですね。
このタイプの虫って、プチっという感じで目の前から消滅します。
ひらひら飛んで逃げるとかそういう感じではありません。逃げた行き先が見えていれば追跡ますが、どこへ消えたか分からないので、これっきり。

ヒメヨコバイの一種としておけば、おおはずれではないと思います。

2011年12月 7日 (水)

ホソヒラタアブ

1128_3hosohirataabu 2011.11.28
このブログではあまりにも常連のアブ。
左側の脚が見えませんが、あります。心配しなくて大丈夫。
写真の意図は、このところずっと気にしている、翅の切れ込み。
真上から見てますので、立ち上がった部分は見えませんが、切れ込みは見えます。
Wing
ペイントを使って、マウスでフリーハンドで描きましたのでよれよれですがご勘弁を。
図で太く描いた部分が実は画面手前に立っています。
これを倒すと、翅の切れ込みがなくなるという形の関係になっています。

さて、これが平均棍とぶつからない工夫かどうかは、わかりません。
一応、ハナアブ科の連中にはこういう翅の構造があるように思える、というところまで達しました。

トクサ

1126_6tokusa 2011.11.26
キョダイトクサというのかな。成長すると私の身長(170cm)くらいにはなります。
地下茎で生息範囲を広げますが、コンクリートなどで地表が覆われていてもずいぶん遠いところにヒョコっと顔を出してビックリさせます。
さて、このトクサ。現在30cmを超えましたかね。どういうわけか先端が曲がっている。
光を求めて曲がるとかそういうんじゃないんです。何だか知らないけど曲がっている。
私はひそかにこのトクサに名前をつけました。
チャコちゃんのしっぽ
本にゃんはこの辺りも歩き回っていますが、別に気にしたふうはない。
妻に私の命名を教えたら、笑ってました。

オーシャンブルー

1126_2oceanblue1 2011.11.26
2階の雨戸を開けたら目の前の葉が輝いていました。
台風で落ちて、今シーズンは終わったかな、と思ったのですが、一応ロープを張り直してやったら、上がってきましたよ。2階まで。すごいパワーですね。
上の写真は透過光。向こう側から朝日に照らされています。

1126_2oceanblue2
まだ幼い葉。

成長した葉の姿を撮り分けてみました。
1126_2oceanblue3
↑手前にピントがあります。
↓向こうにピントがあります。
1126_2oceanblue4

どちらがお好きですか?
お好きな方を楽しんで下さい。

秋の再成長を続ける姿です。
でも、いくらなんでももう花は無理だよなぁ。

ジャノメエリカ

1126_1janomeerika 2011.11.26
近所のマンションの植え込み。
2本あったジャノメエリカのうち1本は枯れてしまいました。
長いことここで花を咲かせてくれていたのに、そして、手入れも充分になされていたのに、残念です、なぜか枯れてしまいました。

蒲田の大型本屋へ本屋散歩に行った帰り、気づいたら、花が少し咲いていました。
つぼみがたくさんあるわけでもなく、どうしましたかね。
なんとなく、不調を感じさせますね、木の体力が落ちているというか。
持ち直してほしいな、と願っています。
花期は今頃から4月初めくらいまで、かなり寒い時に咲くのですけど。
心配です。

アブ

1125_2sioyaabu1 2011.11.25
玄関を出たすぐ右の網戸のところにアブがいました。
いえ、アブと確認したわけでもないですが、一応私の眼を信用していただくとして、大型のムシヒキアブの仲間だ、と直感的に思ったのです。
1125_2sioyaabu2
近づきたい、と思った瞬間に飛び去ってしまいました。
よくわからないのです。同定しづらい。
でも、雰囲気としてはシオヤアブなのではないかなぁ。
違ってたらごめんなさい。こんな写真でも判定できる方、教えてください。

架線

1125_1densen 2011.11.25
朝、ふと見上げると、電線が光っている。
吊るしてあるところを見ると分かりますが、上下2段になっていて、上の架線が光っています。
初め、朝日の角度が低くて、上の電線の下面が光っているのかと思いましたが、どうも側面が光っているようです。
それにしても、角度がすごく低いせいではあります。
冬だなぁ。

★車を運転していると、朝日の低さに「危険」を感じることがありますね。
 信号が後ろから低い日光に照らされて光ってしまい、今何色の信号になっているのか判別できなくなることがあります。
赤なのに突っ込んでしまったなどという事故を起こしては大変。充分ご注意ください。
私は現役時代、太陽光の低い時期だけ通勤経路を変えていました。そういう信号をさけていたのです。
 他方、逆向きで、信号を見ようとしても、信号の向こうに朝日が重なってしまって見えなくなるということも起こります。停止線の手前で信号が太陽に重ならないような位置を探して停車しましょう。
 事故をやってしまってからでは遅い。気をつけてくださいね。


オニタビラコ

1124_5onitabirako 2011.11.24
これ、オニタビラコとしか思えないんですが。
今、咲いていていいのでしょうか?
通常の花期は4月ごろから6月ごろじゃないかなぁ。
平年よりは1℃くらい高めのまま秋から冬へ移行していますので、そのせいでしょうか?

スミレ

1124_4sumire 2011.11.24
小さな鉢に移しておいたスミレの実が弾けた後ですね。
名前がよく分からないのですが、うちには2種類はあるんです、スミレが。
で、これは葉が細長い方。
庭の地面に生えているのは葉が丸っこいんです。
気づかなかったけれど、こういうスミレの葉を食べてツマグロヒョウモンが外で育っていたんですね。
以前、エゾスミレもあったのですが、あれはいつの間にか絶えてしまった。残念です。

皆既月食

★今週の土曜日、12月10日の夜、皆既月食が見られます。
朝日新聞2011年12月6日の記事から

・・・
 月が地球の影にすべて隠される皆既月食が10日夜、全国で肉眼観測できる。今回は空高くで月食になることから、国立天文台は「月食の初めから終わりまでこれほど条件がいいのは2000年7月16日以来」としている。
 月食は、太陽と地球と月が一直線に並ぶ現象。欠け始めは全国どこでも午後9時45分ごろで、午後11時5分ごろ皆既食になり、赤銅色の月が見える見込み。同58分ごろ皆既食が終わり、部分食が終わるのは翌11日午前1時18分ごろという。
・・・

★JAXA名誉教授の的川泰宣先生の「宇宙がっこう」というコラムが朝日新聞の土曜夕刊に連載されています。12月3日のタイトルは「10日土曜日 赤い月食 見られるの?」。
その中で・・・

皆既の時刻は夜11時過ぎから12時近くまで。「夜おそいから子どもはなあ」と思われるでしょうが、都合のよいことに土曜日です。
・・・

まとがわせんせい! 
良い爺(こ)のわたし=かかしは11時までなんて起きてられません!そんな夜更かし・夜遊びすると「ふりょう」になっちゃいま~す!
わたしはぐっすり寝ています。

地球の大気による散乱で赤い光が影の部分に廻り込み、それに照らされて皆既月食中なのに、月が赤黒く見えるはずです。是非ご覧ください。

デジカメでかなりよい画像が撮れるはずです。
三脚をお持ちの方は必ず三脚を使って下さい。
なければ、カメラを窓枠に押し付けるとか、椅子の上に置いて角度だけ手で調整するとか、必ず固定してください。
で、何枚か試し撮りを重ねて、モニターで確認し、よい条件を探しておいてください。
そうすれば、デジカメの性能は高いので、コンパクトデジカメでも相当な写真が撮れるはずです。一眼レフに望遠レンズでもつければすごいですけどね。
一眼レフじゃないからいって悲観せずトライして下さい。
驚くような写真が撮れるはずです。

で、かかし爺さんはぐっすり寝ていますので、皆さんのご活躍をお祈りする次第です。
天体観測は夜だからなぁ、私ゃ苦手じゃ。

2011年12月 6日 (火)

ヒメグモD

1123_22himegumod
残っていた幼体は3,4匹。
この巣もこれでおしまい。

どこか落ち葉の下ででも越冬して、来年また姿を見せてください。
楽しみに待っています。

フタモンアシナガバチ

1123_21hutamonasinagabati 2011.11.23
手乗りバチ、になってしまった。
葉っぱにひっかかるような格好でいたのです。
クモの巣から脱出でもしてきたのかな。
白い糸状のものがくっついています。
よろよろ。
私だってあんまりハチを手に乗っけて楽しむたちじゃないですからね。
なんとも、手のひらがくすぐったい。
写真を撮って、そっとそばの木の葉に寄せてやったら歩いて移って行きました。
秋も深まると、こういうことも起きるんだなぁ。

散歩:ホソバヒイラギナンテン

1123_16hosoba1 2011.11.23
ホットリップスのすぐそばに黄色い花。
1123_16hosoba2
何となく見覚えがあるような気もしましたが思い出せません。
1123_16hosoba3
葉もちゃんと撮っておかなくっちゃな。
トゲトゲのある葉っぱですね。
1123_16hosoba4
家に帰って、季節の花300を見ていたら、ホソバヒイラギナンテンが見つかりました。
http://www.hana300.com/hosoba.html
やっぱり葉を撮っておいてよかった。
これだぁ、と決定。
実はうちには、以前ヒイラギナンテンがあったのですが枯れてしまったのです。
何となく見覚えがある、と思ったのはそのせいでしょう。
遠目には派手さはないのですが、近寄って眺めると、意外とこってりした花ですよ。

散歩:ホットリップス

1123_15hotlips1 2011.11.23
帰路。以前にもご紹介した大きなドラッグストアの植え込み。家も間近。
白のペア。
1123_15hotlips2
紅白のペア。
1123_15hotlips3
デュエットで美しいハーモニーの歌を聞かせてくれているような気がしませんか。
いかにもシソ科の花ですね。
でも、実がなった、種がとれたという話はあまり聞きませんね。
特殊化しちゃったのかな。

散歩:西嶺高砂公園にて:2

1123_14_3oohanaabu2 2011.11.23
丸いアブ。オオハナアブですね。
1123_14_4simahanaabu1
こんなアングルで撮らせてくれました。

1123_14_4simahanaabu2
こちらはシマハナアブでしょうか。
日向ぼっこ。
お日さまパワーというものはすごいもので、みんなのんびりくつろぎます。

1123_14_5himeharanagatutibati
ヒメハラナガツチバチ
我が家の周辺では見かけなくなっていましたが、こんなところでコンニチハ。

みんな私の目の前にやってきてくれて、嬉しかったな。
この高砂公園、もう少し歩きやすくして、手すりでもつけてくれるといいんですけどねぇ。
残念です。

散歩:西嶺高砂公園にて:1

1123_14_1tuwabuki1 2011.11.23
以前にもご紹介したことがあったと思います。
西嶺高砂公園。
ツワブキの花が咲いていました。
1123_14_1tuwabuki2
キク科>ツワブキ属>ツワブキ です。
あまり普段は近寄って花を見ていませんが、こうやってみると、確かにキク科だ!ということがよく分かります。
1123_14_2kitateha1
お!タテハチョウだなぁ、キタテハだ。
このチョウ、親切なチョウでしてねぇ。
遠くの低い位置の花で蜜を吸っていたので、飛び去る前にとりあえず一枚撮って、それから可能なところまで近づこうと撮った最初の一枚が上の写真。
次の瞬間、飛び立ったんですよ。
で、おじちゃん、きれいに撮ってネ、といわんばかりに、目の前にやって来たんです。
1123_14_2kitateha2
あまり腰をかがめなくてもいい高さの花にわざわざ飛んできました。
というわけで、こういう写真が撮れました。
ありがたいことですねぇ。
虫さんが配慮してくれるんですから。

実際のところ、この公園の「歩道」は、あえて「平ら」ではなくしてあるんです。
10cm程度のスケールの凸凹になっていて、自然「風」なんでしょうけれど、私のように片足で体全体のバランスを取っているものには非常に歩きにくい道なのです。
奥まで踏み込み気にはなりません。手すりもないし。
案の定、ここで踏ん張ったせいか、帰宅してから、ふくらはぎの、ほとんど消えかかっている筋肉が激しく痙攣してしまった。
平らなのがいいんだけどな。

キタテハさんは、歩いてこなくていいですよ、こっちから行ってあげるから、と来てくれて、感謝しています。
虫さんって、心優しいんですよね。

散歩:梅の里

1123_13umenosato 2011.11.23
帰り道に入っています。
「歴史散策マップ」によると、「嶺の梅の里 嶺村寺子屋跡」というのがあるんですね。
この写真の一角、特に公園として整備してあるというわけでもなさそうですが、梅の古木が何本かある場所です。
おそらく、ここがその「梅の里」だろうと思います。
梅の時期にやってきてみる価値はありそうですね。
立派な木でした。
「寺子屋跡」はよく分かりませんでした。

散歩:天祖神社

1123_12tenso1 2011.11.23
前の開運七福稲荷からそう遠くはない環八沿いの神社。
存在は知っていたのですが、行ってみる機会がなくって。初めて行ってきました。
全景はナシです。
全景を撮るためには、環八を渡って向こう側に行かなければならない。それはちょっと。
1123_12tenso2
御祭神は「天照大御神」と記されています。
私の感覚だと「天照大神」で「あまてらすおおみかみ」と読むんですけどね。「御」が入っています。
(昔、これを「てんてるだいじん」と読んじゃったとか、そういう冗談もありましたっけね。)
以前は広い神社だったようですが、環八という太い道路が作られた時に、境内の大半を失ってしまったようです。
{私がこの大田区に引っ越してきた当時は、環八はお墓の移設かな、そういう問題でまだ完全に開通していなかったんですよ。環八は新しい道路です。}

さて、祭神が天照大神となると、女神ですよね。
伊邪那岐命の娘という形でしたか。(昔の記憶はあいまいになったなぁ。)
となると「千木」は?
1123_12tenso3
なるほど「内削ぎ」です。先端が水平に切られています。
ふ~ん。

拝殿と社務所くらいしかなくって、狭いところに、大きな拝殿なので、まるっきり写せませんでした。かなりの広角レンズが必要です。この神社を撮るには。
1123_12tenso4
やっぱり榊は植えてありました。

アップロードする前に、念の為、とウィキペディアを調べたら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E7%85%A7%E5%A4%A7%E7%A5%9E

『古事記』においては天照大御神(あまてらすおおみかみ)、『日本書紀』においては天照大神(あまてらすおおかみ、あまてらすおおみかみ)と表記される。

とありました。
そうなんだ、日本書紀系の書き方を昔、教わったんですね、私は。

散歩:開運七福稲荷:2

1123_11inari7 2011.11.23
遅れました。ちゃんとこう書いてありました。後で気づいてしまった。

1123_11inari8
榊の実ですね、多分。神社らしい木です。

1123_11inari9
サザンカかな?なんだか、オシベの束のようなのが見えないのですが。
きれいでした。高いところにしか花がなくって、中まで見えないのが残念。
周囲は私邸でぎっちり囲まれていますので、はっきり写ってはまずかろうと、ぼやかすのに苦労しました。

1123_11inari10
マンリョウですね。

1123_11inari11
カエデもあって、実が大きい。我が家のカエデの実は小ぶりですが、これは堂々と大きい。
木としてはそう大木じゃないのですけどね。

いやぁ、ホントに狭いのに、盛りだくさんな神社でした。
宅地として開発された時に、神社をつぶしてしまうわけにはいかないので、全部集めた、ということでしょうか。

由来とか縁起とか、書いてあると助かるのですが。
検索に引っかからないんですね、このお稲荷さん。
と思ってもう一回検索してみたら、一件ありました。
http://www.geocities.jp/numabe_tama/omiya.htm
このページの半分を過ぎた下の方にあります。
ここを読んだら、前の記事の「やま」に「まるさん」は「御嶽講の講紋」だそうです。
前の記事にも追記しておきますが、少しわかりました。

散歩:開運七福稲荷:1

1123_11inari1 2011.11.23
 地元の地区自治会連合会が作った歴史散策マップを見ながら、近隣の公園や神社などを全部見ようと企てています。開運七福稲荷にはまだ行ったことがないな、と行ってみました。東調布中学校という中学校の裏手にあります。

敷地はすごく狭い。でも、何だかいっぱい詰まったお稲荷さん。
境内が狭くて、中へ入ってしまうと、写真が撮りづらい。
望遠マクロをつけたままで、広角系のレンズを持っていかなかったしなぁ。

外から写した拝殿の屋根が最初の写真。
小さな拝殿なんですが、千木、鰹木の立派なこと。
千木の先端が縦に切ってありますので、「外削ぎ」というのですか?祭神は男神さまなんでしょうね。しかしなぁ、七福神を祀った稲荷ですからねぇ。出雲系とも天孫系とも、どっちなんだ?
七福神を調べてみたら

恵比寿:古くは「大漁追福」の漁業の神であり時代と共に福の神として「商売繁盛」や「五穀豊穣」をもたらす、商業や農業の神となった。
大黒天:インドのヒンドゥー教のシヴァ神の化身マハーカーラ神と日本古来の大国主命の習合。大黒柱と現されるように食物・財福を司る神となった。
毘沙門天:元はインドのヒンドゥー教のクベーラ神で、これが仏教に取り入れられ日本では毘沙門天(ヴァイシュラヴァナ)と呼ばれる。
弁才天(弁財天):七福神の中の紅一点で元はインドのヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティー神。七福神の一柱としては「弁財天」と表記されることが多い。
福禄寿:道教の宋の道士天南星、または、道教の神で南極星の化身の南極老人。寿老人と同一神ともされる。
寿老人:道教の神で南極星の化身の南極老人。
布袋:唐の末期の明州(現在の中国浙江省寧波市)に実在したといわれる仏教の僧。

なんだかなぁ、ごちゃまぜですねぇ。大黒天=大国主命を主たる祭神としているというのが一番自然かな。(全員でいいんですけどね、もちろん。)
出雲系ということになりますね。恵比寿は大国主命の子ではなかったですか?記憶があいまいだ。

1123_11inari2
これなんだろう?わかりません。
屋号で「やま」という記号がありますよね。あれの下に、「まる」「さん」と刻んであります。
下の文字は「明」と「冥」かな(「眞」みたいでもあるけど、わからない。)
(追記:これは「御嶽講の講紋」だそうです。続きの記事をお読みください。)

1123_11inari3
すっごく小さいのですが「手水(ちょうづ)」の水盤というのか、手水鉢というのか。
思わず笑ってしまいそうなほどかわいい。昔はきっとちゃんとした手水舎なんかもあったんでしょうねぇ。

1123_11inari4
弁天様の祠。

1123_11inari5
ここが拝殿前。
ちゃんと「ON」の拝殿ですね。
榊も立ててあるし、水も変えてあるようだし。ご近所でやっているのかな?
歩かずに、体の向きを変えるだけで境内のほとんどすべてが見えるのですが、いろいろあるんです。盛りだくさんです。

2011年12月 5日 (月)

ジンチョウゲ

1123_10jintyouge1 2011.11.23
一回りして玄関前まで戻ってきて、天気もいいし、よっこらせと腰を下ろしました。
暖かくていい気分。{何かと動く時には、掛け声が出てしまいます。年のせいだなぁ。}

ジンチョウゲの鉢に目をやると
1123_10jintyouge2
準備中。といっていました。
これ花芽ですよねぇ。
これからもっと大きくなるんだろうな。
3月でしたでしょうか、咲くのは。
記憶の中で、雪の降る中で白い花を見た、という情景が浮かびます。東京の雪は2,3月が多いからなぁ。

これからじっくり時間をかけて「花を熟成」させていきます。


シロスジグモ(かな?)

1123_9sirosujigumo1 2011.11.23
キョウチクトウの葉の上。
カニグモの仲間の幼体であることは一目瞭然。なんたって、この脚を開いて構えた姿が決定的。
ちょっと露出オーバーなので、絞ろうとちょっと目を離して手を動かしたら、気づかれました。
1123_9sirosujigumo2
逃げ込まれてしまった。
体の模様はよく分かりません。
シロスジグモかもしれない、という程度なので、確定できません。
教えてくださ~い。

フタモンアシナガバチ

1123_6hutamon 2011.11.23
アシナガバチって、普通に見ると翅が1対2枚のようにしか見えないんですよ。
しかもすごく細い翅。よくあれで、重い肉団子をかかえて飛ぶだけの揚力が生み出せるものだと思います。
この写真ではよく見ると、翅が2対4枚見えます。
甲虫とか、セミ、トンボ、チョウなどは2対4枚がよく分かるんですけどね。
ハチはその点は結構、難物です。
刺されたりしないようにしながら、4枚の翅を確認してください。

標本で見るのと、生きてる時の現場で見るのとはずいぶん違うものなのです。

ハナアブ

1123_5abu 2011.11.23
ヤツデの花にハナアブが来ていました。
今回の注目点は左の翅の付け根のあたり。
切れ込みがあって、立ってますね。

ホソヒラタアブで観察したのと同じ姿です。
ただ、この写真ではこのアブの平均棍が見えません。
ホソヒラタアブの場合、ちょうど平均棍とぶつかりそうな部分が切れて立っていましたが、このアブではどうなのか。確定できません。

アブの専門家の方がいらしたら、ぜひ教えてください。

アオムシコマユバチ

1122_8kiseibati1 2011.11.22
今回の一連のモンシロチョウの幼虫飼育では寄生率がものすごく高くって。
見たら、アオムシからでてきて、集団で蛹になろうとしているのがありました。
中にまだ幼虫が見えます。
寄生バチの幼虫にはかわいそうなことかもしれませんが、どうしても蛹になる前の姿も見たい。
1122_8kiseibati2
取り出してみました。
こういう「蛆」状の幼虫です。ハチの幼虫は蛆状ですから。
どちらも左側が頭です。(多分。振り動かすので、そう判断しました。)
1122_8kiseibati3
スケールを置いてみました。
体長4mmくらいですね。

1122_8kiseibati4
時間がたつと、それぞれに繭を作ってこうなります。

ハチの成虫が出てくるのはいつになるのでしょう?

ヤツデの花:2

1126_3yatude1 2011.11.26
ここではオシベが枯れてしまって、メシベが長くなっています。雌性期。
自分のオシベの花粉が自分のメシベにつくことはない、ということですね。自家受粉を避けている。

1114_1yatude_2
ここまでくるともう花の時期は終わって、結実へ向かうところ、でしょうか。

さて、ヤツデの花を訪れた虫を2種。
1120_2yatude3 2011.11.20
これはおなじみ、ツマグロキンバエ。
体が花粉まみれ。

1120_2yatude1 2011.11.20
これは蚊の仲間のようですが。
オシベと比べてください。すごく小さい。
口吻がおもしろい。鞘の中から針状の口が出ているのでしょうか?
何という種類かは分かりかねます。

↓ここはヤツデの花の話がくわしいです。
http://homepage2.nifty.com/tnt-lab/s/nat/yatude/yatude.htm

ヤツデの花:1

1115_1yatude 2011.11.15
前の記事で「オスの時期」「メスの時期」という書き方をしましたが、正しくは雄性期、雌性期です。上の写真は「つぼみ」

1118_2yatude3 2011.11.18
花が咲くと、遠目には毛がぽわぽわと取り囲んでいるような感じの集団になります。
この「毛」のようなものはオシベ。
先にオシベが成熟して花粉をたくさんつけます。雄性期。

1118_2yatude3_2
拡大しました。メシベもあるのですが、まだ短くって、オシベがそびえたっています。

ホソヒラタアブ

1122_4hosohirataabu1 2011.11.22
ヤツデの花の前でホバリングするホソヒラタアブ。
1122_4hosohirataabu2
とまった場所は、オシベが全開状態の花。
ヤツデの花のオスの時期のところで花粉をつけて、メスの時期に入った花に運んでくれればヤツデ側としては目的が果たせるわけですね。
ホソヒラタアブは、ちょんちょん、ちょんちょん、いろんな花に止まっては離れを繰り返しますから、ヤツデにとって上客なのではないでしょうか。

モンシロチョウ

1122_3monsirotyou 2011.11.22
翅がボロボロのモンシロチョウを見かけました。
翅を畳んでいる時に、前翅の後端部を重なったままかじられるかなんかしたのではないでしょうか。欠け方が左右で似ています。
そうだとすると犯人は鳥か。
そっとその場を離れました。

1122_7monsirotyou
しばらくぶらぶら回っていたら、別の場所・デュランタのところでさっきのモンシロチョウに再会。そうか、飛ぶ余力はあるんだ。
デュランタの花は数が少なくなってしまいましたが、ないよりはいい。
蜜を吸って、元気になってほしいですね。

ハエ

1122_2hae1 2011.11.22
エニシダの茎にハエがいました。
このショットの時点では何にも考えていませんでした。
ところが、カメラを近づけていっても全く動きがない。
変だ。
死んでますね。
1122_2hae2
茎をよじって背側。
外見的にはなんともないんですが
1122_2hae3
よく見ると、これ、カビに寄生されましたか。白い菌糸のようなものが見えます。

↓今年初めにも似たような出来事を見ています。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-4ba0-5.html
「ハエ」というタイトルで、ヒメフンバエのようなハエが壁にくっついて死んでいて、白いものがついていたという記事です。

今回、もう少し調べてみたら、ハエカビという菌類があるんですね。
ウィキペディアに記載がありました↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A8%E3%82%AB%E3%83%93%E7%9B%AE
「ハエカビ目」の概説のところに

(前略)
最もよく知られているのはハエカビ (Entomophthora) であり、代表的な種である E. muscae は普通なハエ類に寄生し、殺してしまう。死んだハエが壁などに張り付いていて、その周辺に白い粉が散っていれば、多分これで、回りの粉は射出された胞子である。他にも昆虫の病原菌となるものがあり、天敵防除の観点から注目されているものがある。

こう書いてありました。
きっと私が目にしたものはこれなんだろうな、と思います。
生きたハエにどうやって感染するのか、などはよく分かりません。

2011年12月 2日 (金)

ふと思ってしまったのですが・・・

NHKの紅白歌合戦の出場歌手が発表されましたね。
{私自身はもう紅白なんて何十年も無関係ですが。}

7歳の愛菜ちゃんが「初出場」というのをみて、そりゃ7歳だもんな、「初」だよな、と思ったのです。(当たり前)

ところで神田沙也加さんが初出場というのを見て、理科おじさんは、考える。
お母さんの松田聖子さんは16回目の出場。

女性は、自分自身が胎児であるときに、誕生して成長して思春期以降に排卵する卵子をすでに用意しています。減数分裂を途中まで進行させて休眠状態にする。
ということは、松田聖子さんが紅白に出場してステージに立っていた時には、沙也加さんはある種の個体性を持って一緒にステージに上がっていたのだなぁ。などと。
もちろん、受精前ですから完全な意味での個体性はもっていません。でも、あきらかに、一つの卵子として既に存在はしていました。
初出場の前の「出場」は何と勘定したらいいのかな、などと下らぬことを考えてしまいました。

女性という存在は複雑です。
母親の体内に胎児がいる時に、すでに孫になる卵子をその胎児は用意しているのです。
3世代が一緒に生きているようなものです。

こんなことを考えるやつは、まぁ、いないでしょう。
わらって見過ごして下さい。

モンシロチョウ

1121_10monsirotyou1 2011.11.21
モンシロチョウが羽化しました。
寄生バチもオールマイティというわけではありませんから、寄生されないで羽化まで至るものも当然いっぱいいるのです。
寒くてちょっと申し訳ないと思いながら外へ連れ出しました。
1121_10monsirotyou2
ケースの中にいるよりも、外の木の葉のかげ飛び立つチャンスをそっと待つ方がいいかなぁ、と。
お日さまさえ顔を出せば、今はまだ飛翔できる体温に上げられます。
頑張ってな。

★よく、作物の害虫駆除のために天敵を導入するというようなことがあります。
でもねぇ、生物の相互関係の中では、ある種にとって別の種が天敵であるからといって、それによって全滅させられるというわけではないはずですよ。
全滅させてしまったら、自分が生きることができないじゃないですか。
お互い様なんです。持ちつ持たれつなんです。
アブラムシにとってのテントウムシだってそうだし。
モンシロチョウにとってのアオムシコマユバチだってそうなんです。
一方的な関係ではありえない。

「全滅」「殲滅」というようなことを考えるのは「ヒト」という動物だけじゃないのですか?
はしたないことだ。
害虫駆除にせよ、ヒト同士の戦争にせよ、なんで「殲滅」などということを考えるのだろう?
未熟で浅はかな種であるとしか言えませんね。

フタモンアシナガバチ

1121_9hutamonasinagabati1 2011.11.21
実は、セグロアシナガバチのすぐそば、50cmもないようなところに、このフタモンアシナガバチがいたのです。どちらも撮りたい、何とか撮りたい、と思ってセグロ→フタモン→セグロとレンズを行き来させながらの撮影だったのです。
これはオス。
1121_9hutamonasinagabati2
ちょうど葉の端のところで、正面顔とぶつかりました。
葉の表面を削るというか、舐めるというか、していました。

気温も低くなってきて、日溜まりをブンブン飛び回る元気もなくなってきたようです。
何度も登場させますが、見るたびにどうしても撮りたくなる。
同じオスだしなぁ、オスってわびしいよなぁ。

セグロアシナガバチ:2

1121_8seguroasinagabati4 2011.11.21
葉の上で身づくろいを始めたので、かなり近づくことができました。
両方の前脚で両方の触角を同時に撫でおろした瞬間です。

1121_8seguroasinagabati5
わぁ、すごい。
何か用か?という雰囲気だなぁ。貫禄だなぁ。
1121_8seguroasinagabati6
すごいですね、全身花粉まみれ。
イモムシを狩って肉団子にっしてしまうあの激しさから思うと、穏やかな姿です。

それにしても、アシナガバチが後脚の一部を失うというのはどういう事態だったのでしょうね?
クモ?鳥?

★「能面のよう」という言葉があって、「無表情」の意味ですが、それは「もの」としての「能面」は固定されていて、表情がないということですよね。
でも、能舞台という演劇空間で、演者が面をつけて演じる時、能面は時々刻々と表情を変えていきますよね。演者と観劇者の相互作用の中で「表情」が生み出されるのですね。

昆虫の顔には人間のような表情筋はありません。「能面のよう」です。
でも、昆虫は生きているのであり、アシナガバチの夏の狩りの場における獰猛な姿、今、晩秋になってやっと蜜を見つけて吸う姿、それを見る私。そういう、私と虫の相互関係の中で、セグロアシナガバチに表情があると感じるのはおかしいですか?

夏の猛々しい目つきが消え、透徹したまなざしに変化したと感じました。

敢えて言えば、セグロアシナガバチは「般若」でしょうか。

はんにゃ【般若】
(梵語の音写語。智慧・慧と訳す)
①〔仏〕
 (ア)真理を認識し、悟りを開くはたらき。最高の智慧。仏智。三学・六波羅蜜の一。
 (イ)大般若経の略。
②能面の一。面打ち般若坊の始めた型の鬼女の面。角があり、妬みや苦しみ、怒りをたたえる。般若面。

②の意味で、肉食動物としての激しい生き方をする般若=セグロアシナガバチから、今、①の意味で、いのちの真理をつげる般若=セグロアシナガバチになったような気もするんですよ。

セグロアシナガバチ:1

1121_8seguroasinagabati1 2011.11.21
大型のアシナガバチ、セグロアシナガバチがサザンカの花に頭を突っ込んでいました。
すごい格好で、まるで逆立ちするような感じでした。

1121_8seguroasinagabati2
花から飛び出して移動。
この写真をパソコンで見て気づいたのですが、左後脚の半分を失っていますね。
バランスが悪いんだ。
おそらくそのために、花に頭を突っ込む時も、しっかり後ろ脚が踏ん張れずに逆立ち状態になってしまったのでしょう。
後からこのハチの大変さを理解した私でした。ごめんな。

1121_8seguroasinagabati3
花のそばの葉の上に降りたところ。
体中、花粉だらけ。
左後脚の先がないですね。
パワフルなアシナガバチなのですが、迫力が薄らいでいました。
もう冬も近いですね。

ところで、最初の写真の下の方、オシベに外側からくっついている小さな虫がいます。
たまたま写ってしまったのでして、パソコンで整理していて気づいたという次第。
この小昆虫がもっとはっきり写っている画像はないかと探したら
1121_8humei
こんなのがありました。
これは何だかハチのようですね。
種はとてもじゃないけれど特定できません。

ウスモンミドリカスミカメ

1121_6usumonmidorikasumikame 2011.11.21
ぼやけていてスミマセン。
一瞬のすれ違い。
頭部の方まで撮影したかったのですが、すぐ歩き去ってしまいました。
どうも、草刈りのせいで虫たちが本来の住みかを失い、うろうろしていて落ち着きがないという気もします。

http://mushinavi.com/navi-insect/data-kame_kasumi_usumonmidori.htm
「虫ナビ」です。
ここにきれいな写真がありますので、ご覧ください。

カメムシ目 > カスミカメムシ科 > カスミカメムシ亜科 > ウスモンミドリカスミカメ

カスミカメムシ科って意外と知られていない気がします。
科の名前だけでも頭の隅っこにとどめておくと、調べる時に役立ちますよ。
{偉そうなこと言って、私自身がカスミカメというのを知ったのは去年だったのに。}

カランコエ

1202_1kalanchoe1 2011.12.2
咲いたよ、といっています。

今日の東京は朝4℃ちょいという寒い日。雨も降って気温が上がりません。
用事があって車を出しに行ったら、カランコエが一輪。
ほころんでいました。

1202_1kalanchoe2
先端が開いただけで、まだ渦巻き状態ですね。

広辞苑をひいたら「ほころびる」の項に

蕾が開きそめる

という語釈があって、これいいですね。

寒い日の力の入った肩が緩む気分です。

カエデ

1120_13kaede1_2 2011.11.20
気がつけば、カエデの実が熟していました。
1120_13kaede2
完熟ですね。
1120_13kaede3
このカエデの実は小型です。
たまに、公園などで見かけるカエデにはもっと大きな実がついていることが多い。
いろいろなカエデの種類によるのでしょうね。

風に吹かれて飛んで行けぇ。

★NHKの理科の画像番組で以前に見たのですが。
太いアクリル円筒の下から送風機で上向きに風を送ります。
上から熟したカエデの実を落とします。
カエデの実は下からの風を受けてくるくると回りながら。
落ちるんですが。
下からの風の速さをうまく調整して、落ちる速さと同じにします。
すると、一定の高さのところにとどまったまま、クルクル、クルクルと回りり続けるんですね。
みごとなものでしたね。こんなふうに飛んでいくんだ、と一目で納得です。

最近はショーのような理科実験が流行って、マジックとおんなじようなうけ方になってしまった。
違うんだよなぁ。出来事の本質が余分なこと抜きに抽出されていて、一目見ると一気に本質の理解へと至ってしまう、というような実験をすべきなんだ。
理屈はね、後からでもいい。
一気に分かっちゃったんだよなぁ。という実験を見せたい、やらせたい。

理科はマジックでもないし、超能力でもないんです!!!

★昔ね、岩波科学映画というのがあって、15分もの。
これを小学生時代に毎週見ていて、あの映像が理科教師としての私の基盤になったと今も感じているんですよ。
今も鮮鋭な画像としてたくさん記憶に残っています。

★話が長くなりますけど、ガガーリンが宇宙を飛んだかどうかという頃に、無重量環境下での炎の球形燃焼、などという実験を岩波はやったんですよ。
長い木箱の一端にろうそくを立て、他端に8ミリカメラを置き、蓋をして、ビルの屋上から落として、ネットで受ける。
落下中、無重量になって、ろうそくの炎が球形になるんです、本当に。
あれを見たら、納得です。
あの映像だって、教師になってからも何度も話ましたっけね。物理の授業に使いましたっけね。

本質をえぐり出す映像・実験をすべきなんです。

★まだ書きたい。
小学校か、中学校で、アンモニアの噴水というのを見せてもらってくる生徒もいます。
かなりの生徒が、実験を面白くするために、吸い上げる水に予めフェノールフタレインを入れておいて噴水が赤くなるのを見せてもらっています。生徒は赤くなること、ガ本質だと誤解します。きれいだもんな。
で、その結果、私がアンモニアの噴水やるぞ、というと、「先生、アンモニアって赤いんだよね」という生徒が毎年のようにいる。

この実験の本質は、アンモニアという気体が水に対してものすごくよく溶ける、というところにあるんです。
ですから、まず最初は、アンモニアの気体が無色であることを確認、噴水も無色でやることが大事、なぜ噴水になったのかを理解すること、これが一番に教師として目指すべきポイントなんです。

それがわかったら、次に、アンモニア水って酸性?アルカリ性?と発問して、アルカリ性であることを確認して、アルカリ性ならフェノールフタレインが赤くなるんだよねぇ、と導いて。
ほんとかな?じゃぁやってみるか、ともう一回やればいい。
予想通りに赤い噴水ができた時の驚き・喜びはすごいです。
最初から赤い噴水を見せるよりずっと印象に残って、理解を深めます。

昔話が増えたなぁ。老いた、老いた。

シャコバサボテン

1120_12shakoba1 2011.11.20
今が最盛期。
1120_12shakoba2
私の趣味ですね。
つぼみに強く心惹かれる。
門柱の上に鉢をおいてあるので、こういうアングルで撮れます。
しゃがむようだと私は全く駄目だからなぁ。

↓アングルをほとんど変えずに露出だけ変えた2枚。
1120_12shakoba3
f/4、1/200秒、フラッシュなし。
水滴は雨上がりの雨粒です。
1120_12shakoba4
f/10、1/100秒、フラッシュ使用。
お気に入りの方を楽しんでください。

フタモンアシナガバチ

1120_11hutamon1 2011.11.20
すごいでしょ。サザンカの花の蕊の柱の中に頭から突っ込んでいます。
1120_11hutamon2
もう無茶苦茶な気分。花粉なんか気にするもんか!
1120_11hutamon3
黄粉(きなこ)まぶしのハチ。
可能な限りを生き延びようという必死のオスなんです。
なりふり構わずエネルギーを摂取しようとしているのです。
すごいよなぁ。

別件
 「黄粉」って自分で書いて、記憶を刺激してしまった。
幼い頃から私ってへそ曲がりなんだな、と。
餅の季節、母親はよく仏壇に黄粉餅など供えていました。
焼いて湯通しして黄粉をまぶしたばかりの、もちもちっとやわらかい黄粉餅も確かにおいしいのですけれど・・・。
どうも私は、仏壇から下げてきた、お下がりの黄粉餅が好きでして。
しこしこと歯応えがあって、しこっと歯で噛み切るような食感が好きだったなぁ。
「もちもちした食感」というのがそう好みではない。餅もご飯も。
栴檀は双葉より芳し。幼い頃からへそ曲がりの芽は芽生えておりました。

ホオズキカメムシ

1120_10houzukikamemusi 2011.11.20
キョウチクトウの葉で見かけたのですが、視認してカメラを持ち上げた瞬間に、見つかったか、というような感じで後ろ向きになり、葉の付け根のあたりに顔を突っ込んでしまいました。
で、しばらく待ってもこっちを向いてくれませんでした。

アサガオやオーシャン・ブルーが好きなカメムシで、ダイニングの窓の前のグリーンカーテンに群がっていましたけどね。雨戸をあけると、振動でダイニングのテーブルにこのカメムシが転がり込んできたことも、この夏には多発しましたっけ。真っ赤な卵を産みます。きれいですよ。

翅を開くと背中は真っ赤なのですが、あまり見たことないでしょうね。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-a961.html
ここに、赤い背中の写真を載せてあります。よかったらご覧ください。
意外な一面(=背中)を見た、という気になること請け合いです。

ヒメナガカメムシの幼虫

1120_8himenagakamemusi 2011.11.20
この縞模様の顔はヒメナガカメムシの幼虫です。
成虫よりボリュームがありそうな気がしてしまいます。
ころんと、横幅があるせいでしょう。
成虫は小さなハエのような感じですが、幼虫の方がいかにもカメムシという感じがしますね。

1129_4himenagakamemusi1 11.29
ちょっぴり残ったフウセンカズラは頑張ってまだ花を咲かせようとしています。
ん?なにかいるゾ。
この写真の時点では何がいるのか分かっていませんでした。とにかく何かがいる。
1129_4himenagakamemusi2
この時点で、あぁカメムシの幼虫だ、というところまで認識が進みました。
なんというカメムシだったっけ、思い出せないなぁ、と思っていました。
1129_5himenagakamemusi
場所をちょっと移動して、また同じ幼虫がいて
あっそうだこれヒメナガカメムシだったね、と記憶復活。
1129_6himenagakamemusi
うまいぐあいに、成虫もいました。
これが成虫。透明な翅が光って、ハエのような感じがします。
顔など確認すればハエではないことはすぐ分かりますが、カメムシであることは知っていないと分からないかもしれません。
ヒメナガカメムシは、シーズンぎりぎり終わりころまで繁殖を続けるようです。
体調5mmくらいの小さなカメムシなのですが、かなりしぶといですよ。
繁殖シーズンには、単独でいるよりも2匹で交尾中のものを見ることの方が多いくらいです。
次のシーズン、見つけてください。

2011年12月 1日 (木)

アリグモ

1120_7arigumo 2011.11.20
アリグモが獲物をつかまえて食べていました。
翅がありますね。アブラムシかな。
普段、アリグモは、前脚をアリの触角に擬態していますが、こういう時はちゃんと脚として獲物を抱えることに使っているようです。

目が慣れてくると、アリグモって結構身近にいますので、探してみてください。
歩き方というのかな、探索パターンというのかな、が、アリと微妙に違うんですね。それで分かります。

ヒメグモ:B

1120_6himegumob 2011.11.20
もう母グモの体にはカビが出てきてしまいました。
子グモもこれが最後の一匹、という感じ。
台風、大雨などに耐えてきた枯葉の隠れ家も、もうすぐ落ちそう。
でも、大丈夫、子どもたちはみんな巣立っていきましたよ。
何匹成体になれるかはわかりません。でも、母グモのおかげで出発点は大丈夫でした。
来春ヒメグモを見かけると、きっと、あ、うちの子だ、という感覚に襲われるんだろうなぁ。

ヒゲナガカメムシ

1120_5higenagakamemusi1 2011.11.20
本来、ネコジャラシ(エノコログサ)あたりで見かけるのが普通のカメムシです。
私が私的に「ポパイカメムシ」と呼んでいるように、太い前脚が特徴。
で、そいつが門扉の金属製の支柱に縦にくっついて真っ直ぐになっている。
どうしちゃったんだろう?こんな場所で、こんな姿勢で、初めて見る姿です。
1120_5higenagakamemusi2
縦のままだと大きなサイズの写真は見づらいでしょうから、敢えて写真を横倒しにしました。
まさしくこれはヒゲナガカメムシです。
やっぱり線路際の草刈りのせいでしょうねぇ。
居場所がなくなってしまったのでしょう。
かわいそうにな。

ちょっと時期が悪かったよな。
初夏から夏とかの、生命力旺盛な時期なら草刈りされても、植物も昆虫も、すぐまた回復してくるのですが、晩秋ですものね。もう回復不能ですね。来春まで生き残れるものはなんとか生き残る、それしかありません。
来春の生態系の立ち上がりは遅くなるのかなぁ。いつもどおりかなぁ。

寒くなってきました。お大事に。
って、読者の皆様にも、昆虫さんたちにも。

余談:グーグルで「ポパイカメムシ」って検索すると、この「かかしさんの窓」がトップでヒットしますよ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-7886.html
これです。

カエデ

1120_4kaede2 2011.11.20
マクロレンズ的紅葉狩り、をお楽しみください。
葉っぱ一枚、前後をぼかして、ゲージツ的に迫ります。

美というものは、対象と自己の間の相互関係の中にあるものでしょうから、どこにいたって、これが私には最高に美しい紅葉、というものがあり得るのです。
浮かれて名所巡りをするばかりが紅葉狩りではありません。

小林秀雄に「美しい『花』がある。『花』の美しさという様なものはない」という有名な言葉があるそうです。
高校生の頃、小林秀雄も読みましたが、年齢を重ねてきて、だんだん嫌いになっちゃった。
訳のわからない「高尚」な言葉を吐く「じいさん」は嫌いだ。
高齢者世代の年少組に足を踏み入れますとね、「じいさん」というものはつきあいにくいんですよ。やったら偉そうに演説をぶってる人とか、昔の地位にすがりついている人とかね。
はいはいお説ごもっとも、とひたすらやりすごしてしまえという戦術の人もいますね。
小林秀雄なんて人は金輪際つきあいたくないタイプの爺さんだ、と今は思っています。

イヌツゲの実

1120_3inutuge 2011.11.20
我が家のイヌツゲの実もちゃんと熟しました。
珍しいかもしれない。
いつも、花が咲いて実がつくところまでは確認していますが、ここまで黒くはなってくれなかったような気がする。
木の年齢もあるのかもしれませんね。
ツゲ科のツゲとは科が違います。
モチノキ科>モチノキ属>イヌツゲです。

雌雄異株だそうです。ということは、この木は雌株ですよね。花粉を送ってくる雄株がどこかにあるのでしょうね。お向かいの家のイヌツゲも黒い実がなりますからあれも雌株。
どこに雄株があるのか、よくわかりません。

モンシロチョウの寄生バチの繭

1120_1kiseibati1 2011.11.20
あんまり気分の良いものではありませんね。
アオムシコマユバチというのだと思います。
こうやって繭を作るのはハチですよね。
寄生バエだとこういう繭はつくらない。

モンシロチョウの幼虫が終齢になって蛹になる直前まで体内で成長していたのです。
神経系や消化器系を傷つけたら、奇主が死んでしまって、自分も成長できなくなりますから、そういうところを避けて体内を食べるんですね。
で、蛹になるタイミングのところで、体外へ出てきて繭を作った。
ずいぶんいっぱい入っていたものですね。不思議な気がします。
1120_1kiseibati2
中のハチの蛹が透けて見えるものもあります。
モンシロチョウは蛹で越冬ですから、ハチの方も、このまま蛹で越冬して、来年、モンシロチョウの繁殖期に合わせて羽化してくるのではないかと想像しますが、違うかなぁ。

http://bio62.gds.big.ous.ac.jp/~worker/study/cg.htm
アオムシコマユバチ(青虫小繭蜂) (アヲムシサムライコマユバチ)
岡山理科大学のサイトです。ぜひお読みください。
最後の方に、寄生蜂に寄生する寄生蜂という話もあります。
虫好きには知られた話ですが、すごい生き方もあるものだよなぁ、とあらためて「嘆息」。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/aomusi-komayubati.html
幼虫図鑑のアオムシコマユバチのページです。

実際どんなハチが出てくるのか、一度くらいちゃんと見たいので、繭はケースの中に保存して待つことにします。

コンボウヤセバチ

1118_12konbouyasebati1 2011.11.18
コンボウヤセバチではないかと思うのですが、いかがでしょう?
1118_12konbouyasebati2
産卵管のようなものがみえないし、オスかな?
痩せている、蜂腰なんていう生やさしいものじゃないです。
以前見たコンボウヤセバチはもう少し大きかった気もしますが・・・。
「ヒメコンボウヤセバチ」とかいうのかな。
それとも、もっと別の種の可能性もありますか?
教えてください。

ツマグロキンバエ

1118_10tumagurokinbae 2011.11.18
サザンカの花にて。
潜り込んできた証拠を体につけたまま、花びらを舐めていました。
ツバキのつぼみがものすごくいっぱいなので、あれが咲き始めたらかなりの蜜源になるのですけどねぇ。虫たちの季節の終わりに間に合うかなぁ。
急かしたい気分です。
暖かい陽射しを受けておいしい蜜を吸って、精一杯生きてほしんですよね。

マエアカスカシノメイガ

1118_8maeakasukasinomeiga 2011.11.18
シモフリスズメを見ていたら、白いガが飛びました。
レンズを向けたらこのワンショットで、また飛び去りました。
これはマエアカスカシノメイガですね。
落ち着いていることもありますが、今回のように、パッと現れてパッと消えてしまうことの多いガです。
白くて、透けた翅、きれいですよ。
チャンスがあったらじっくり見てあげてください。
「ガ」という概念で見ないで、対象をあるがままに見てください。

ホシホウジャク

1118_7simohurisuzume 2011.11.18
●この記事は「シモフリスズメ」というタイトルでアップしたのですが、「ホシホウジャク」ではないかというご指摘を頂きました。そのとおりでした。訂正します。(2011.12.2)

ルコウソウの葉の間で見つけました。
小さくなった茂みをぼんやり眺めて、ルコウソウって花以外はあまり虫に人気がないんだよな、去年はそれでもエビガラスズメの幼虫が何匹も大きくなっていったな、などと思いながら離れようとして。
ん?なんかいる?
パターン認識が動きました。
三角形の茶色。おぉ、スズメガだ。
シモフリスズメだな。
ホシホウジャクです。
幼虫は巨大なイモムシです。
で、蛹で越冬ですから、今頃見かける成虫は、繁殖後の残りの時間なのでしょうか。
このまま越冬するわけではありません。
少し奥まったところにじっとしていたので、アングルを変えることはできませんでした。
追い出す気には全くならないし、一枚っきり。
命を全うしてください。

http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Macroglossum_pyrrhosticta.html
ここにホシホウジャクの写真があります。ご確認ください。

« 2011年11月 | トップページ | 2012年1月 »

2024年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
無料ブログはココログ