立冬
★11月の東京はかなり暖かく始まりました。
農業関係の方などは、植物の発芽時期の見込みが例年と異なってしまうかもしれないですね。霜注意というような低温への注意のほかに、通常より高すぎる気温も要注意なのでしょう。
★今日11月8日は立冬。
春分から225度回ってきました。
45度区切りはわかりやすい。
0度:春分
45度:立夏
90度:夏至
135度:立秋
180度:秋分
225度:立冬
270度:冬至
315度:立春
というわけですね。
「暦の上では冬」というよりも、「太陽の周りを春分点から5/8周しました」でいいのじゃないかな。
それぞれの位置につけられた名前です。
★東京での、今日の日の出は6:09、日の入りは16:40です。
なんだか、午後3時くらいになると、太陽の傾きを影の長さに感じて、夕方の雰囲気が漂い始めますね。
日の入りが一番早いのは11月末~12月中旬で16:28になります。
日の出が一番遅くなるのは、来年に入って1月の上旬~中旬初めのころ、6:51です。
冬至は12月22日。
日の入りはゆっくりと遅くなり始め、日の出はまだ遅くなり続けている、という頃に「差し引き、昼が一番短い日」が来るのです。
★お日さまが低くなるということは、地面の「有効」受光面積が減る、ということです。
お日さまから受けることのできるエネルギーが減ってしまうのですね。だから、寒くなる。
実は、太陽-地球間の距離では、地球は(北半球の)冬の季節の方が夏より太陽に近いんですよ。
地球と太陽の平均距離は1.496×10^8km、これを「1天文単位(AU)」といいます。地球と太陽がほぼ平均的な距離にあるのは、4月4日、10月5日頃です。地球が太陽に最も近い距離に達する近日点はほぼ1月3日でその距離は1.47×10^8km=0.983AUです。最も遠い距離に達する遠日点は、ほぼ7月4日で、その距離は1.52×10^8km=1.016AUです。
太陽に近いけれど、受け取れるエネルギーが少なくなってしまうんですね。
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