ホソヒラタアブ
2011.11.17
何度も登場してきたアブですが、最近私が関心を持っているのは、「平均棍と前翅の切れ込み」の関係なんですね。
この写真で、体の左のところに、白い矢印で指し示しているのが平均棍です。
後翅が退化して、揚力とは無関係になり、その代わりに、高速で振動する錘のようになって、空間的な体の姿勢センサーとして働いているといわれます。
ハエ目は双翅目といわれましたが、これは後翅が退化して平均棍になり、翅が1対2枚(双翅)だからなんですね。蚊もそうですよ。
さて、冒頭の写真で右前翅を見てください。
付け根のあたりで翅がえぐれていて、その部分が立っています。
このことは少し前に発見したことでした。
で、この切れ込みと平均棍の位置関係が気になって仕方ない。
右前翅の部分を大きくしました。
翅に切れ込みがあって、立っている、ということがはっきり見えると思います。
切れ込みのところにある棒のようなものは脚です。
平均棍は脚の直後に丸い先端がちらっと見えています。
同じ写真に「テキスト挿入」という形で「・」を並べて点線を描いてみました。
この点線で囲まれた部分が立っているのではないでしょうか。
そのことを意識しながらもう一回、平均棍がきれいに写っている左の翅の部分を見てみると
立っている部分を平らにしてしまうと、はばたいた時に平均棍とぶつかりそうですね。
★ホソヒラタアブに関して言えば、平均棍とぶつかるような部分を切って立ててしまった、というようにみえます。
他のアブではよく分かりません。他のアブでも「切れ込んで立っている部分がある」ものもいるのですが、平均棍との位置関係が分かるような写真が撮れていません。
「アブ屋」さんがいらしたら、教えてくださ~い。
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