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2011.11.17
Cと名づけたヒメグモの巣。
親は死に、子らもほとんど散らばっていきました。
最後に残った何匹かです。
腹部背面になにやら面白い模様を浮かべています。
ここは我が家の木ですから、そうそう刈り込んだりしません。
安心して越冬してください。
2011.11.18
こちらは、キンモクセイの下で子育てしていたヒメグモDです。
親はもうこのあたりが限界でした。
子らも急速に散開していきましたが、その直前です。
背景が白い物なので、小さな子グモがくっきり写せました。
ころんころんした腹部に、黒い脚。模様のあるのとないのと。
かわいいでしょう。
おもわず笑みがこぼれてしまいます。
ここまで面倒を見て来たおかあさん、立派なものです。
クモの子育てに感動する私です。
2011.11.17
門扉のすぐ外のプランターにあるデュランタ。
外へ出ようと門扉を開けようとしたら、目の前にツマグロヒョウモンがいました。
目の前20cmか30cmのところです。
びっくりしてしまって、あわててカメラを構えました。
門扉をガシャンと開けてしまわなくってよかった。
ツマグロヒョウモンも待っててくれましたね。カメラの準備が整うのを。
背側から太陽光を浴びて輝くツマグロヒョウモン。宝石みたいです。
これはメスです。
それにしても、まぁ、かかしじいちゃんの前で悠々とモデルになってくれるチョウ。
ありがたいことです。
虫が減ってしまった、と嘆くおじいちゃんを慰めに来てくれたのでしょう。
うれしくって午後中ずっとうきうきしていました。
2011.11.17
日除けのカニクサを絡ませてあるネットの端です。
妙な具合のクモの巣ですね。
ネコハグモだと思うのですが、標準形じゃない。
確かにネコハグモです。
ネコハグモの巣の標準形は下のようです。
2011.11.18
葉のくぼみに「天幕網」というのを張るのが一番よく見るパターンです。
ほかにも、くぼみさえあれば色々なところに何とかこの天幕網を張るのですが・・・。
網の紐の結び目のところに網を張るというのは「応用問題」ですねぇ。
その応用問題を解いたのが冒頭の写真。
クモとしてはあまり気分良くないだろうなぁと感じます。
安定した「底」のようなものがないもんなぁ。
標準的な網を張る技をここで発揮したら、こうなってしまったのでしょうが。
もっと居心地のいい場所に引っ越した方がよくないかい?
2011.11.17
何度も登場してきたアブですが、最近私が関心を持っているのは、「平均棍と前翅の切れ込み」の関係なんですね。
この写真で、体の左のところに、白い矢印で指し示しているのが平均棍です。
後翅が退化して、揚力とは無関係になり、その代わりに、高速で振動する錘のようになって、空間的な体の姿勢センサーとして働いているといわれます。
ハエ目は双翅目といわれましたが、これは後翅が退化して平均棍になり、翅が1対2枚(双翅)だからなんですね。蚊もそうですよ。
さて、冒頭の写真で右前翅を見てください。
付け根のあたりで翅がえぐれていて、その部分が立っています。
このことは少し前に発見したことでした。
で、この切れ込みと平均棍の位置関係が気になって仕方ない。
右前翅の部分を大きくしました。
翅に切れ込みがあって、立っている、ということがはっきり見えると思います。
切れ込みのところにある棒のようなものは脚です。
平均棍は脚の直後に丸い先端がちらっと見えています。
同じ写真に「テキスト挿入」という形で「・」を並べて点線を描いてみました。
この点線で囲まれた部分が立っているのではないでしょうか。
そのことを意識しながらもう一回、平均棍がきれいに写っている左の翅の部分を見てみると
立っている部分を平らにしてしまうと、はばたいた時に平均棍とぶつかりそうですね。
★ホソヒラタアブに関して言えば、平均棍とぶつかるような部分を切って立ててしまった、というようにみえます。
他のアブではよく分かりません。他のアブでも「切れ込んで立っている部分がある」ものもいるのですが、平均棍との位置関係が分かるような写真が撮れていません。
「アブ屋」さんがいらしたら、教えてくださ~い。
2011.11.15
わずかに残ったルコウソウにフタモンアシナガバチが来ていました。
季節的にオスたちの日向ぼっこのときは終わりなのですけれど、やっぱり草がないとなんだか寂しそう。行き場がない、という感じですね。
朝日俳壇(2011.11.28)で、長谷川櫂氏がこんな句を選んでおられます。
もう失くすもの無き貌の冬の蜂:(箕面市)大野美恵子
そして評として
表情があるわけではないが、そうみえる。あとは命のみ。
と。
そうですか?昆虫って無表情ですか?
虫たちとの交流を楽しむ「かかし」にはそうは思えません。
時に応じて、いろいろな姿・表情があるんですよ。
私たちの心に揺らぎを引き起こす「相手の姿」。それが表情でしょ。
表情とは相互作用です。
いきものにはみな表情があるのです。
2011.11.15
ホトトギスのそば。ナス科の花が咲いたので、初め、タマサンゴだと思って撮影しました。
元々のタマサンゴの方もすぐ近くなんですよ。1mチョイくらいしか離れていない。だから、タマサンゴが少し移動してきたのかな、と思いました。
2011.11.18
タマサンゴの方は赤い実がなっています。
まてよ、あれ?葉っぱが違うゾ。
タマサンゴの方にもほとんど同じ花があります。
でも、葉が細いですね。
これが、イヌホオズキ。
葉が幅広なんだ。
うっかりしてました。以前はあったんですよ、この辺に、イヌホオズキが。
消えてしまってしばらくなるので、そういうナス科の花があったことを失念していました。
このイヌホオズキの実は、熟すと黒くなります。
しばらく消えていたのが復活したということは、やっぱり鳥さんでしょうかね。種まきしたのは。
{ワルナスビだったら間違えないのですけどね。あれには鋭いトゲがありますので。}
2011.11.14
コマツナに幼虫がいっぱいつきました。
でも、寄生バチもいっぱいつきました。
無事蛹に慣れたもののうち、今回は3匹いっぺんに羽化しました。
活発に飛び回って、出たいよ、というので
ふたを開けたらすぐ全員飛び立っていきました。
ケースの中での撮影分しか写真はありません。
飼育にはコマツナが必要ですが、スーパーで購入するコマツナには鮮度保持剤かなにかがかかっていることがあります。ヒトにはまるっきり害はないのですが、小さな幼虫にはきついということがあります。もし、飼育なさる時はなるべく自前の植物を与えてください。
市販品の野菜を使うのは非常用ということにして下さい。
ツマグロヒョウモンに与えるスミレ、パンジーとか。
キアゲハに与えるパセリとか。
自宅で栽培しているとチョウがやってきますから、自宅の植物で育てるといいです。
もうそろそろ、越冬蛹になる時期ですね。
今シーズンのチョウも終わりが近づいてきました。
2011.11.14
もう数少なくなったホトトギス。
バックに、ぼやけてつぼみと花。
中央に立つのは、メシベと子房。
その下に結実せずに子房が落ちてしまった痕跡。
時間の経過を、写し込めたかな、と思っています。
2011.11.23
たまたま、この日この時、陽射しがこの花だけを照らしていました。
スポットライトを浴びたような雰囲気。
ですから、絞りを開いて背景がほとんど写り込まないようにして撮影。
ほぼシーズン最後の姿です。
★実はこの11月14日、東急電鉄の保線作業で、この近辺の線路際の雑草の刈り取りが行われました。
毎年のことですし、安全のためですから異存はありませんが、しっかしまぁ、今回は見事に徹底的に刈り取られてしまいました。
セイタカアワダチソウも、センダングサも全部なくなりました。フウセンカズラもわずかしか残っていません。ルコウソウの茂みもスカスカ。
この季節最後の蜜源が壊滅。チョウもハチもハエも寄る辺なし。姿を消しました。
緑の葉には、カメムシの仲間などがまだしばらくはいられたはずですが、みんな連れ去られてしまいました。
線路際生態系は壊滅。
かなりさびしい。虫がいなくなっちゃった。
この先、私のブログも風前の灯ですね。
冬はもともとネタ切れになりそうなんですが、今年はずいぶん早くネタ切れになりそう。
何か代替措置を考えないとね。
さて、困りました。
お昼の散歩に出ても、虫と顔を合わせることがすごく少なくなりました。
ど~しよ~かな~。
★化学同人の月刊誌「化学」の2011年12月号に
「理工系大学の『根本的な地震対策』を考える」
という特集が組まれています。
その中で東北薬科大学薬学部の吉村祐一准教授が「免震構造はいかに有効か」という記事を書いておられます。
1978年の宮城県沖地震によって大きな被害を受けた反省に立って、2002年の建て替えで、教育・研究棟に免震構造を導入したそうです。
積層ゴムアイソレーター、鉛ダンパー、鋼製U字型ダンパー一体型積層ゴムという3種類、計53台の免震装置が導入されました。
その結果、今年3月の東日本大震災で、ある程度の被害は生じたものの、大きなダメージはなかったそうです。
★さて、この記事を読んでいてびっくりしたのが「罫書き(けがき)板」という装置による地震の記録です。(太字、下線は「かかし」がつけました。)
地下には罫書き板と呼ばれる建物側に固定されたニードルと地面に置かれたステンレス板からなる装置があり、地震の際、建物がどの程度動いたかを測定・記録していた震災直後に装置に残されていた罫書き線から、本震時、ウェリスタが東西方向に440mmの最大振幅で揺り動かされていたことが明らかとなり、その地震エネルギーの強大さにあらためて驚かされた。実際は免震装置の効果によって、揺れる地面に対し建物が慣性により空中で止まっているイメージになるとのことである。
この罫書き板に残された記録の写真を見ることができます。
化学同人のホームページから、月刊「化学」のコーナーに入ります。
http://www.kagakudojin.co.jp/book/b95004.html
↑ここです。
ここに
〔解説〕免震構造はいかに有効か── 被害が最少限にとどまった東北薬科大学 ●吉村祐一
という行があり、その行頭に本のマークがありますので、それをクリックすると、別ウィンドウで、AdobeFlashPlayerで読める電子ブックが開きます。(無料です)。
そこに写真や図もありますのでぜひご覧ください。
★よくまあそんな罫書き板を設置してあったものだと感心しました。
免震装置の働きを検証するために設置しておいて、実際に地震があった際に記録を残し、解析し、さらに免震装置の改良などに利用するのでしょうね。
で、引用文にあるように、動いているのは地面なんですね。建物は免震装置で地面と切り離されているので慣性によってとどまっている。針は止まっていてステンレス板が動いて記録が取れたわけです。
巨大な「ダルマ落とし」を想像して下さい。一番下のブロックを叩くとそのブロックが急速に動きますが、上に積まれたブロックおよびダルマは追随できずに空中に止まる。で、ダルマ落としが成立するわけですね。
そうなんだぁ。頭の中で物理的には分かるけれど、実際の建物でそのようなことが起きるというのはすごいことですねぇ。
★そもそも、地震計の原理とはそういうものです。
地震計は地震と一緒に揺れているのにどうして揺れを記録できるのでしょう?
どこかに「動かない点」を作れればいいのですね。そうすれば揺れが記録できます。
上の罫書き板の場合は、建物が慣性で動かないので、そこにつけられたニードルは動かない。
それに対して、地面が動く。
そこで、地面の動きが記録される、ということです。
★いやぁ、「教師眼」が活動してしまう。現役の理科教師だったら絶対この写真を教材に使いますね。何年たってもこの「教師眼」が抜けないなぁ。何か見ると「これ授業に使える」というように見てしまいます。
私のホームページの理科おじさんの部屋でもこの問題を扱ったことがあります。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/113th/sci_113.htm
共振・共鳴
小学校6年生とやった実験や考察ですから、学問的な厳密さはないけれど、分かりやすく書いたつもりです。
地震計について書いたことはこんなことでした。
・揺れないところがあれば揺れを記録できるのです。これが地震計の原理なのです。
・振り子の周期が地震の揺れの周期と一致しなければ、振り子は揺れないのですね。
・すべてが揺れる地震の最中に、空間に動かない点(不動点)を作りだして、揺れを記録する。
★戻って、東北薬科大学の記録はすごいです。必見です。
もし、罫書き板を撮影するカメラでもついていて、動いている様子が撮影出来たらすごいことだったでしょうね。
建物側にカメラを設置すれば「地面が動いている」のが記録できたはずですね。
地面の方にカメラがあれば「建物が動いている」と見えるわけですが。
ニードルがステンレス板をひっかく様子なんて、ものすごいものでしょうね。
知的興奮を味わった記事でした。
2011.11.12
門を出てふと下を見たら、歩いていました。
きっと、蛹になる前のウォンダリングでしょう。
エビガラスズメの幼虫です。
右が頭、左が尻尾です。
こういう緑色のタイプを見るのは比較的少ないかな。褐色タイプのものを見ることが多いようです。
去年の秋はアサガオやルコウソウでたくさん見ましたが、今年は見ないな、と思っていました。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/ebigarasuzume020921.html
↑「幼虫図鑑」です。いろんなタイプの幼虫が見られます。
「しっぽ(尾角)」が立派。これはスズメガの仲間の幼虫たちの共通の特徴。
「頭に生えた角」ではありません。
刺さりませんから怖がらなくっていいです。
英語では「horned worm (角の生えたイモムシ)」というようですが、角というとやっぱり頭に生えているという気がしますよね。「しっぽ」の方がいい気がします。
こちらが頭部。
白い矢印で指しているところに、丸い粒々がありますよね。これが単眼。
明暗くらいしか判別できないのではないかなぁ。明暗の輪郭は把握しているかなぁ。
そんな視覚でうろうろと長い距離お歩きまわり、蛹になる場所を探しているのです。
「大事業」だと思うのですが、みんなそうやって蛹になります。
干渉しないことにして、ぐるっと回って戻ってきたら、門扉の下をくぐりぬけて、庭の方へ入ってきていました。すごいなぁ。
そうだ、身長を測ろう。とカメラバッグに入れてある物差しを出して横に置いて撮影。
8cmを超えてますね。
苦手な人には、8cmのイモムシというと恐怖かもしれないな。
石の下などに潜って、蛹になります。
http://niwakero.blog55.fc2.com/blog-entry-28.html
このブログに、庭の土を掘っていたら、エビガラスズメの蛹が出てきたという話があります。
どうぞ。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/post-ae57.html
「かかしさんの窓」の去年の記事です。
蛹になったばかりの写真があります。不思議な姿の蛹ですよ。
2011.11.10
見慣れぬハエです。でも、やたら特徴的なので、きっと調べればわかるだろうと撮影にトライ。
ぼけぼけの写真しか撮れなかったのですが。
まず、ハエであることは確実。顔がハエの顔。
この翅の模様が特徴的ですよね。これがあればきっと種が分かるのではないか。
とまぁ、思ったわけです。
ところがどっこい、そう簡単ではない。
だからハエには深入りしたくないよな。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/07hae/index.html
ここに、何種類かのシマバエの仲間の写真がありますが、私の撮影したものと微妙に違うなぁ。
でも、シマバエくらいしか、見当がつきません。
ハエに詳しい方がいらっしゃいましたらご教示下さい。
2011.11.10
セイタカアワダチソウの実です。
毛があって風に飛ばされて飛ぶタイプですね。
キク科>アキノキリンソウ属>セイタカアワダチソウ
コバノセンダングサの実です。
鉤のあるひっつき虫タイプ。
キク科>センダングサ属>コバノセンダングサ
これはキバナコスモスの花ですが、実(み)はひっつき虫です。
キク科>コスモス属>キバナコスモス
↓下の私のブログに実の写真があります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-0180.html
2009年9月 3日 (木)「キバナコスモスの実」
キク科>タンポポ属>タンポポ
キク科>オニタビラコ属>オニタビラコ
飛ぶ実ですねぇ。
花はまぁ、見ればキク科だ、と分かりますが。
http://rumex.web.fc2.com/family/kiku/kiku.html
キク科に詳しいサイトです。このサイトを見ていて、教えられたのですが、
ひっつき虫タイプの「鉤」も冠毛の変形
なのだそうです。
ですから、キク科の花の実には冠毛がある。
その冠毛は、綿毛になっていて風を受けて飛ぶタイプのものもあるし、硬く鉤状になっていてひっ付き虫になるのもある、ということのようですね。
な~るほど~。
やっと納得したぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%AF%E7%A7%91
ウィキぺディアの「キク科」です。参考に。
★建設中の超高層ビルから鉄パイプが落下するという事故がありました。その記事です
建設中の超高層ビルから鉄パイプ落下 大阪・天王寺(朝日新聞 2011年11月24日)
24日午前7時ごろ、大阪市阿倍野区阿倍野筋1丁目の近鉄百貨店「Hoop」1階広場に鉄パイプ(直径約5センチ、長さ5.3メートル、重さ14.5キロ)1本と接合部品(重さ0.5キロ)1個が落ちているのを警備員が見つけた。北西に約30メートル離れた場所で建設中のビルの19階部分(高さ97メートル)から落下したとみられる。広場は営業時間外で閉鎖されており、けが人はなかった。
・・・(中略)・・・
パイプは飛散防止用のネットを固定するためビルの外周に組まれたもので、竹中工務店は「強風で揺れて接合部品が外れた可能性がある。落下防止対策を徹底したい」としている。
怖いですねぇ。一体どのくらいの速さで落ちてくるのでしょう?
y=(1/2)・g・t・t ・・・①
v=g・t ・・・②
①式からtを求めて、②式に代入すると
v=√(2・g・y)
となります。
g=9.8(m/(s・s))
y=97(m)
で電卓を叩くと
v=43.6m/s
となりました。
{
ついでに、単位を見ると
(m/(s・s))×(m)→(m・m)/(s・s)
これの平方根ですから、(m/s)となり、ちゃんと速さの単位になっていますね。
計算の正しさを単位でチェックする方法です。
}
秒速の値に3.6をかけると時速の値になります。
43.6×3.6=157km/h
ですね。
すごいですね。高速道路でだって、普通あまり出さないスピードです。見つかったらつかまるゾ。
空気抵抗は無視しても大差ないでしょう。途中何かにぶつかったら速度は多少落ちるかもしれませんが、こういう見積りの時は無視。
こんなスピードで14.5kgの物体が落ちてきて当たったら、これは死にますね。怖い。
そんな物を落っことさないでくださいヨ、頼むから。
★単なる見積りですから、g=10、y=100でやってみると
v=√(2000)=44.7m/s
44.7m/s→161km/h
「時速160km」なんだ!こわいなぁ、という話には充分ですね。
どうせ空気抵抗を無視したり、大ざっぱな見積もりなので、重力加速度なんか「10」で充分です。{ジュウ力加速度はジュウ(10)と覚えておけば充分です。}
そんな数値の細かさより、必要とあらば計算できるというセンスの方が大切ですね。
★物体が地面に当たって停止するまでに、どのくらいの時間を要するのかよく分かりませんが。
もし0.1秒で停止したら。(これだと結構「ゆっくり停止」のような気もするけど。)
大雑把にいって、600kg重を越える力がかかりますよ。
(15kg×44m/s)/(0.1s)=6600N→660kg重
停止までの時間が長ければ力は小さくて済むし、もっと短い時間で停止するのなら大きな力が必要になります。
{
この計算には「運動量の変化は力積に等しい」という高校物理でやる概念を使っています。
これは別のいい方をすると「物体に力をくわえる時、力の効果は運動量の変化として現れる」といってもいいです。あるいは、運動の第2法則「F=ma」の別な表現形と見てもいいです。
}
2011.11.10
イノコズチやセイタカアワダチソウをしごいたりしていたら、ふと、手に何かいます。
見たことがあるような気がするのですが、思い出せません。
カメムシの幼虫か、カスミカメの幼虫か。このまま翅が伸びたらウスモンミドリカスミカメのような気もしますが、よく分かりません。
しごいた時につぶしてしまわなくてよかった。
そっと近くの草に戻しておきました。
http://ujiharao.exblog.jp/i178/
これは「カメムシも面白い」というサイトの「ウスモンミドリカスミカメの幼虫」の写真です。
いかがでしょう、似てるかなぁ。
2011.11.10
イノコズチの実が茶色く熟していました。
ひっつき虫です。
トゲトゲになっているのは苞だと思うのですが。
ちょっとしごいてみました。
簡単にとれます。そりゃそうだ、動物の体が接触したら簡単に取れてくっついてしまわなければなりませんからね。
外側を剥いてみました。これが「実」ですね。
手前側にメシベの名残があるようです。
向きを反対にしてみると、ここがくっついていた部分です。
風では落ちないけれど、カギが引っかかったら簡単に外れなければならないという、微妙な装置だと思います。
★小林正明著「花からたねへ」全国農村教育協会刊を開いてみたら
植物にくっ付いている力も適度である。動物が来るまでは植物体から落ちず、動物に触れると植物を離れて動物に付く微妙なバランスを実現している。そしていったん動物に付いても適度に離れる。動物が藪を通り抜けると落ちたり、毛づくろいをしても落とされ、いつまでも付いていない。これは適度な距離のところに散布されることで、環境の激変を避けることができるためと思われる。そして落ちれば物にひっかかり、さらに移動しないアンカー(いかり)の役もする。
なるほど、前半は私の想像どおりでしたが、まだその先があったのですね。
優れた機能を持つものなのでした。
2011.11.16
ひととき、脱け殻を見つけられなくなっていました。どこだったっけ?
マーキングがないと、覚えていられない、容量の小さな脳だなぁ。
で、忘れていたら、また、ふと目に入って来た。あ、ここだったか。
ずいぶん黒い、という印象ですね。
手のひらで支えて、輝く点の部分を撮りました。
この蛹について、輝くところは見ませんでしたが、自然にあって、輝く点を持つことの意味は判然としません。「おどし」になるのでしょうか?
人間の視覚は「遠く」がはっきり見えますが、昆虫が相手にしている世界では必ずしもそうではないかもしれない。
近くに来たものがあって、害を及ぼしそうな振動を感じると、体を揺らします、その際に光の点があると、それは威嚇になるのかもしれない、そんな気もしてはいますが。
2011.11.10
昼の散歩です。12時半ごろ。カニクサの間に何か黒いものが見えました。
何かの幼虫かなぁ、と葉をよけて覗いてみると、なんと、ツマグロヒョウモンの蛹ではないですか。
へぇ、庭のスミレ科の植物を食べて蛹までなったのか、と感動。
で、かなり活発な蛹でして、葉をよける振動に反応して、体を揺するんですね。
ごめんごめん、害意はない。と、余計な消耗をさせないように、そばの赤い葉を挟んで位置をマークして離れました。活発なので、蛹になって間もないのか、と思いました。
同日3時近く、妻が帰宅したので、いいものみつけたぞぉ~、と案内。あそこに赤い葉でマーキングしたところにツマグロヒョウモンの蛹がいる、といったら、妻は、わぁ羽化してるじゃない!
私は羽化はまだ先だと思い込んでいたものですから、えっ、わ、ホントだ!
ぼんやり爺さんですねぇ。
そっと、チョウに刺激を与えないよう、撮れるところだけ撮りました。
いい顔してます。
自然に飛び立てるように、そっとその場を離れました。
なんだかもう、うきうき気分。
飼育下での羽化は見ているのですが、自然のままでの羽化はそう見られるものではないです。
寄生されたりもせず、たまたま偶然蛹を見つけた日に羽化するとは、すごい巡り合わせでした。
「仕合せ」というのはこういうことでしょう。
{「幸い」は先祝い、と感じています、将来をことほぐ。「幸せ」は「そのような事態に仕り合わせた」だと思います。}
2011.11.9
これはホソヒラタアブで間違いありません。
これが「アブの顔」です。
2枚の翅の付け根のあたりに切れ込みのようなものがあって、上に折れ曲がっている、というのを気にしていますが、なかなか狙って写せるものでもなくって。まだまだペンディングなままいきます。{ぼんやりと、それに関わる状態が写っていますが、ここでは通りすぎておきます。}
ペンディングな状態に耐えるというのは大事なことでしてね、結論を急いではいけない。
科学でも、社会でも、人間関係でも。
答えだけで満足してはいけない。答えだけ欲しがってはいけない。
ペンディングな状態で中途半端に引っかかっていることの楽しさも味わえるようになるといいですね。(特に中高生には。じいさんのアドバイスです。)
2011.11.9
写真としては失格です。
フウセンカズラの白が吹っ飛んでしまいましたし、アブもピンボケです。
でも、これしかないので、お目にかけます。
フウセンカズラの花の大きさと比較して下さい。非常に小さなアブです。体長4mm程度でしょうか。
姿からしてハチじゃありません。初めて見ました。
調べてみたら、どうもキアシマメヒラタアブのようです。
http://chigaku.ed.gifu-u.ac.jp/chigakuhp/html/kyo/seibutsu/doubutsu/07hae/hirataabu/kiashimame/index.html
岐阜大学のサイトです。
少しつやつやしている、という気もします。
私の撮った方は短い毛が見えています。
http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2008/08/post_a3c4.html
このサイトの写真は私が撮ったのとほぼ同じように見えます。
完全な同定ではありませんので、信用しないでください。
多分、ということでご理解ください。
2011.11.9
ふだんは翅を閉じた状態で止まっていることが多いと思いますが、開いていました。
日向ぼっこでしょう。
恒温動物の私たちと違って、昆虫たちは体温を上げないと活動できない。
太陽の熱を受けて温まったり、筋肉を細かく振動させて熱を発生させたり。
秋も深まってくると、朝夕は気温が低いので活動しません。
日中の短時間しか見られなくなります。
ヤマトシジミのこういうアングルを見るのは比較的珍しい。
アゲハやタテハじゃないのにね。
複眼に現れた模様なんですが、「瞳」みたいに見えますね。
いい顔つきしてますよ。決然としています。
センダングサの一つの花に、チョウとハエ。
ツマグロキンバエの方にピントが行ってしまって、ヤマトシジミはボケて、露出オーバー。
すみません。
こういうことも比較的珍しいです。
どちらかが蜜を吸っているところへ、もう一方が来ると、先客は飛び去ることが多い。
なかよく、というわけでもないですが、蜜資源が乏しくなってきたということなのでしょう。
2011.11.9
台風や大雨でむこう向きになってしまった隠れ家。
まったくメンテナンスの気配がないので、思い切って指先でつまんでこちら向きにしてみました。
やはり、母グモは死んでいます。
子グモもほとんど解散したのでしょう、わずかしか残っていません。
ずいぶん長く子育てしていたなぁ。
だんだん情が移ってしまって、いやぁ、ありがとうね、としか言いようがないですね。
今年初めてヒメグモの子育てを見ることができた。すごかった、です。
クモがね、こんなに長い期間にわたって子をそだてるとは、知りませんでした。
ところで
上の写真の隠れ家の真下に、こんなものが。
クモの脱皮の脱け殻なんですが、サイズ的にはヒメグモの幼体のものではないと思います。
ここで、別のクモが脱皮したか、近くにあったものが飛んで来たか。
わかりませんが、元気でいますように。
クモも大好きになってしまったものなぁ。
2011.11.8
ナミテントウです。
エサのアブラムシをほとんど見かけていませんので、テントウムシのほうも、姿を隠して越冬態勢に入るでしょう。
★ところで、ナミテントウが乗っている「網状」のものはなんでしょう?
実は、捕虫網です。
なんで?どうして捕虫網に乗ってるの?
えぇ、現在(11/22)ハラビロカマキリの飼育継続中なんですね。
晴れてさえいれば、1日に2~3匹の大型のハエを与えています。
ハエはどうやってとるか?
外猫チャコちゃんの食べ残しのところや、ハエの日向ぼっこスポットへいって、捕虫網でとるのです。(ハエをとるからといって、ハエ叩きじゃないんです、叩いてしまったら死んでしまいます。)
我が家のあたりを通る方はきっと、昼ごろ、手に虫取り網を持ち、首からカメラをぶら下げた「不審な爺さん」がぶらぶらしているのを見ているはずです。{自分では、写真を撮るだけの時と違って、ハエ探しをしているために、殺気を発散しているなぁ、と思っておりますが}
ハエのスピードより私の捕虫網を振るスピードの方が速い。これは昆虫少年時代に鍛えた技です。手技です。
で、葉に止まっていたハエを網の中に捕獲し、ひょいと見たら、ナミテントウが一緒に網に入っていたという次第です。{つまらなくも長い話になりました。}
★さて、捕獲したハエを、ハラビロカマキリの飼育ケースにどうやって入れるか?
ハエの逃走能力もすごいですから、一番確実なのは、利き手の右手の親指・人差し指・中指3本で、つぶさない程度にでも、逃げられることはない程度に、微妙な力でつまんで放り込むことなんですね。
汚ったない、とお思いでしょう。ま、手は後で洗うとして、どうということもないのです。
カマキリさんの食事ですものね。熟練の技です。
平気でハエをつまむ爺さんは、やっぱり「不審」だろうなぁ。
★ところで、話はふっとんで。
朝日新聞に土曜版「be」というのがありまして、モニターにアンケート調査をするコーナーがあります。「be between」というのですが、その9月17日付の記事は
「ゴキブリと戦えますか?」というものでした。
結果は
●はい:87% いいえ:13%
●退治するのに何を使う?
新聞紙
殺虫剤
スリッパ
ハエたたき
液体洗剤・せっけん
雑誌
●ゴキブリのどこが嫌?
いかにも不潔そう
ぎらついた体色
走るのが速い
いきなり飛ぶ
生命力が強い
意外と大きい
名前の響き「ふだん温和なカミさんが、ゴキブリを発見した瞬間にスリッパを握りしめた鬼と化す」(東京、57歳男性)
・・・
とまぁ、ほぼ常識的な結果でしたが、続けて、すっごい話があって、妻と二人で大笑い。
・・・
そのひとり、東京都の無職男性(73)は、一対一の戦いを挑み続けてきた。道具は使用せず、素手で捕まえる。
「動きは大変速いが、一瞬、動かぬ時がある。この一瞬が捕獲の唯一のチャンス。紙や袋は間に合わないから素手でつかむことになる」
妻も「達人」の域に達しているといい、捕獲率は100%。捕まえたらティッシュにくるみ、トイレに流すという。「若い頃は汚い感じがして嫌だったが、年とともに平気に。妻は山奥で育ったせいか、若い頃から平気だった」
丸腰で挑むのは異例だろう、チャートにあるように新聞紙や殺虫剤を手にするのが一般的だ。
・・・
ね、すごいでしょ。「一瞬、動かぬ時がある」というのは昔から知っていて、その瞬間に叩けばいいのですけど。
今まで、「素手づかみ」というのはほんの何回かしかなかったのですが・・・。
よし、「ゴキブリ捕獲道」に精進して、「達人」の域を目指そう、と硬く心に誓った「かかし」。
最近は、ほぼ平気でゴキブリを手づかみしてティッシュに移し、流せるようになりました。
まだまだ未熟者、達人・名人の域には達しておりませんが、厳しい修業の道に励んでおります。
ゴキブリといって、ただの虫なんですけどね。
カブトムシが平気でゴキブリが嫌だというのはゴキブリに申し訳ない。
ハエが平気でゴキブリはダメというのは不公平。
丸腰で、化学兵器を用いず、自分の肉体的能力をもって相手の肉体的能力と、生き物として対等に闘う。
これ、いいですね。フェアですね。
みなさんも、どうぞ。
2011.11.5
線路の柵の柱にくっついていました。
まったく、みごとに、目立ちません。
なんとなく、何かがいたような気がして、視線をはわせたら、いるんだぁ!と気づきました。
シャクガだろうという気はしましたが、初めて見るガです。
前脚の形が特徴的で面白い。
ゼンマイのように巻いた口を上から見ているのでこう見えるのだろうとは思いつつ、刺す口のように見えるのもユニークだ。
アングルといっても、ペタっと張り付いていますので、どうしようもない。
このくらいしか撮りようがありませんでした。
さて、調べてみると、虫ナビですぐ発見。らっきー。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-ga_namisyaku_usumidori.htm
確かにこのサイトの写真ではわずかに「薄緑」です。
石の上の苔にでもまぎれたら見つかりそうにない色ですね。
私の写真では、薄緑とは言い難いなぁ。そういわれてみれば、ほんのわずかに、緑がかっているのかもしれないなぁ、という程度ですね。
幼虫の食草はイヌマキだそうですが。心当たりないですねぇ。
http://www.jpmoth.org/Geometridae/Larentiinae/Episteira_nigrilinearia_nigrilinearia.html
ここで、色々なタイプの成虫の写真が見られます。
{名前が判明してしまえば、このjpmothのサイトで調べるのがいいのですが、不明のままこのサイトへ入ると、「迷子」気分になって途方に暮れることもしばしばです。素人には詳しすぎる感じです。}
2011.11.5
お腹のころんとしたツマグロキンバエを見かけました。
何げなく撮ったのですが
あれぇ!?
またこれです。
2011年11月11日 (金)付で「また、ツマグロキンバエ」という記事を書きました↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-df3c.html
ここで「謎の行動」と表現しましたが、口から無色透明な液滴を出しているところを見ました。
なんでしょうね?これ。
ひょっとして「唾液」でしょうか?
液体の蜜はそのままでいいとして、花粉のような固形物を消化するために唾液を出している、とか。どうかなぁ。
「蝶の百科」というサイトがありましてそこから引用します。
http://www.pteron-world.com/topics/anatomy/digestion.html
唾液腺(だえきせん)は口吻の根元にあり、主に消化を助けるための成分を出すと思われていますが、時折口吻から唾液を垂らし、固形物の栄養素を溶かし、それを吸い戻すことが観察されています。
これはチョウでの話ですから、ハエではどうなのかわかりません。
昆虫生理学かなんかに詳しい方はいらっしゃいませんかあ?
教えてください。
2011.11.5
ミツバチが花粉だらけのすごい顔。
笑えます。夢中です。
フタモンアシナガバチのオスが飛び回ると、刺せないのに「こわい」と思うでしょ。
ミツバチが花を訪れていると、つまめば刺されるのに、ころんとして「かわいい」と思うでしょ。
気をつけてくださいね。野生の動物は決して人間に対してフレンドリーじゃないですから。
アニメなんかのイメージでかわいいと思ってはいけません。
幼い人は、自分が優しくしてあげれば相手も優しくしてくれる、と考えて動物に接しがちです。
それが実は相手の動物を興奮させることになります。
大人は、夢は壊さないように、でも、現実の危険は避けられるように、うまくコントロールしてあげてくださいね。
私なども含む虫好きたちは、虫との距離感、虫との間合い、というようなものを幼い頃からの失敗などで身につけていて、虫たちと付き合っているのです。
「眼」や「手」を養ってください。
2011.11.3
クロアゲハが羽化しました。
美しいです。
なんだかね、1カ月近く前のことを思い出してしまいます。
猫のラン太が逝った日も、クロアゲハが羽化したんだったよなぁ、と。
これ「デュランタ」。
ラン太と名前が重なると言って、妻が好きな花です。
簡素なお通夜に、デュランタとかランタナとか摘んで来て瓶に挿し飾ってやったのでしたっけ。
もう心理的には落ち着いて、いろいろ思い出話も気楽に出来るようになりました。
でもまだ「尻尾」を引きずってますね、ワタシ。
なんにしてもまぁ、クロアゲハというチョウのイメージ喚起力は強いですね。
大好きなチョウです。
★ところで
11月16日の報道で、
朝日:アゲハ、ミカン見分けて産卵 幼虫のための本能を解明
毎日:アゲハチョウ:産卵植物選別の仕組みを解明
日経:アゲハチョウ、産卵の葉を前脚で味見 JT生命誌研など解明
各紙こういう見出しの記事がありました。
アゲハの幼虫の食草がミカンであることは、かなりよく知られていることですし、前脚で葉を叩いて味見して確認してから産卵するということも、まぁ、虫好きならそれなりに知られています。
その意味で、朝日と日経の見出しは、新規性がない。
毎日だけが、「選別の仕組み」という形で内容の一端が分かるようになっています。
・朝日では
「シネフリン」という物質名がありません。
「ミカンの葉が出す物質に反応する遺伝子」という不正確な表現をしている。
しかし、キアゲハとの進化上の分岐の問題を扱っている。
・毎日では
「植物に含まれる成分を感じ取るとみられる遺伝子を特定。別の細胞で働かせてみたところ、ミカン科植物に含まれる酸味成分「シネフリン」と触れると、細胞内に変化が生じるのが見つかった。」と表現。そして、応用・利用の可能性に言及。
・日経では
「「シネフリン」があると反応する味覚を生む遺伝子を見つけた。」と表現しています。
●同じソースから記事を作ったと思うのですが、かなり違うものなのですね。
私が推測するに、
前脚の感覚毛の根元の神経細胞表面にあって「ミカン科植物に含まれるシネフリンという物質と結合して細胞内に信号を送るたんぱく質」をつくる遺伝子を特定した。
というのが基本的な内容ではないかなと思います。
遺伝子が直接、細胞外から来る物質に反応するというのはおかしい。
遺伝子が反応したら何が起きるか、遺伝子のDNAからコピーのRNAを作って、そのRNAが核の外へ出てたんぱく質が合成されて、そのたんぱく質が働く、という順序になりますが、それじゃあ飛び回りながら色々な植物の葉をチェックしているアゲハの仕事に間に合いません。
分かりやすさも大事でしょうが、きちんとした内容を伝えてほしいと思います。
最近は科学的な記事も必ず最後に「~~のために役立つ」というような、役立つものばかりがもてはやされますが、まず自然の仕組みを知ること、それが大事なのだと私は思っています。今役立つものが、将来も役立つかどうかはわかりません。今役立つつもりの物質が将来に禍根を残すことだって大いにあります。人間の浅知恵を振りかざすのはよくない。
・朝日が書いた
一方、遺伝子がよく似たキアゲハはセリ科の植物に卵を産む。尾崎研究員は「数百万年前に突然変異で分かれたらしい。環境の変化に合わせて食べ物を変え、進化してきたようだ」と話す。
という行は大事なことだと思います。
キアゲハが「セリという新しい食草」へシフトするにはどういう道筋が必要だったのかが推測できます。
シネフリンと結合するたんぱく質の遺伝子にの変異が起きる
→たんぱく質が変異する(その結果)
→シネフリン感受性を失う
→セリ科植物の成分への感受性を獲得
→種の分岐
こんなような道筋をたどるのでしょう。
「環境の変化に合わせて食べ物を変え」という「意志」とか「目的」によって進化するのではないと思います。
たまたまシネフリン感受性を失ってセリ科感受性を獲得して、まだ他のチョウが開発していない食草を獲得して新しい種へと発展できた。
進化とはそういうものです。生態系のすき間へ、未開発のところへ、多様化していくことです。
進化における競争では、「弱肉強食」のような食べたり食べられたり、ということよりも、実は、「食べ物の競合」というようなことの方が重大なのです。同じ食べ物で競合するのは大変なんです。ですから、まだ「食べ物」になっていないものを食べられるようになるというのは重大なことなのです。
以下に長くなりますが、新聞記事を引用します。アゲハ大好き夫婦なものですから、こだわってみました。
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朝日新聞(2011年11月16日11時6分)
アゲハ、ミカン見分けて産卵 幼虫のための本能を解明
アゲハチョウの母親は、ミカンなどの葉しか食べない幼虫のため、ミカンを見分けて産卵する。その際に働く遺伝子を、JT生命誌研究館と大阪大、九州大などが明らかにした。幼虫の食べ物選びをふまえて産卵するという昆虫の本能を、遺伝子レベルで解明したのは初めて。環境の変化に合わせて昆虫がどう食べ物を変え、進化してきたかについて理解が深まりそうだ。
アゲハは卵を産む葉の味を前脚にある毛で感じている。JTの尾崎克久研究員らは、ミカンの葉が出す物質に反応する遺伝子をコンピューター解析で推測した。この遺伝子を働きにくくすると、ミカンの葉が出す物質を味見しても2割しか産まなくなった。普通のアゲハは7割が産卵した。
一方、遺伝子がよく似たキアゲハはセリ科の植物に卵を産む。尾崎研究員は「数百万年前に突然変異で分かれたらしい。環境の変化に合わせて食べ物を変え、進化してきたようだ」と話す。16日の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。
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日経新聞(2011/11/16 1:00)
アゲハチョウ、産卵の葉を前脚で味見 JT生命誌研など解明
JT生命誌研究館の尾崎克久研究員らや九州大学などは、アゲハチョウが産卵する葉を選ぶ仕組みを解明した。幼虫の食べる葉を見分ける味覚遺伝子が前脚で働いていることが分かった。昆虫が草を見極める方法が分かるのは珍しい。15日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に掲載される。
アゲハチョウは幼虫の食べるミカン科の葉にだけ卵を産む。葉から産卵を誘発する10種類の物質が出ており、そのうち2種類以上があると産卵する。こうした物質の一つ「シネフリン」があると反応する味覚を生む遺伝子を見つけた。
サナギに細工して、この遺伝子が働かないようにしてみた。羽化したメスのチョウは、シネフリンなど2種類の産卵誘発物質があっても、8割が産卵しなかった。普通のチョウは約7割が卵を産むという。
今後はほかの産卵誘発物質に反応する遺伝子や、ほかのチョウの仲間でも調べる。
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毎日新聞(2011年11月16日 1時00分)
アゲハチョウ:産卵植物選別の仕組みを解明
アゲハチョウのメスが前足の「感覚毛」を使って、幼虫が食べられる植物を選別して産卵する仕組みを、JT生命誌研究館(大阪府高槻市)と九州大などの研究チームが解明した。害虫が農作物に産卵しないよう改良する方法を開発する手がかりにつながると期待される。15日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」電子版で発表した。
アゲハチョウのうち例えばナミアゲハのメスは、ミカン科の植物の葉に産卵する。その際、「感覚毛」で幼虫が食べられる植物を特定するが、これまで未解明だった、こうした仕組みをつかさどる遺伝子を見つけた。
同館の尾崎克久研究員(分子生物学)によると、「感覚毛」の根元にある神経細胞では約1万種類もの遺伝子が働いている。このうち植物に含まれる成分を感じ取るとみられる遺伝子を特定。別の細胞で働かせてみたところ、ミカン科植物に含まれる酸味成分「シネフリン」と触れると、細胞内に変化が生じるのが見つかった。
今度はシネフリンを塗った人工葉を準備し、そこにナミアゲハを放したところ、約7割のメスが産卵。一方、この遺伝子の機能を失わせたメスは約2割しか産まなかった。こうした実験結果から、メスがこの遺伝子の働きでシネフリンを見分け、その情報が脳に伝わることで産卵を促すと結論づけた。
ナミアゲハ以外にも同様の手法で産卵したり、食べたりする植物を選別する昆虫は多く、こうした能力を担う遺伝子や反応する植物の成分もそれぞれ異なると見られている。尾崎研究員は「同じ方法で、他の昆虫でもこうした遺伝子を見付けていけば、遺伝子操作で農作物に産卵したり食べたりしないようにできるかもしれない」と話している。
★11月16日の朝日新聞に下のような記事がありました。
橋へ津波、浮いた後流出 「横以外の力、対策を」 東日本大震災で東工大調査
東日本大震災の大津波で流された橋には、横からの波で水平に押し流されたのではなく、水で持ち上げられてから流れたとみられる橋があることが、東京工業大の調査で分かった。研究者は、想定してこなかった上方向の力に対する対策も必要だと指摘している。
東工大の川島一彦教授らのチームは、宮城県南三陸町の国道45号にある津波で流された「歌津大橋(長さ約300メートル)」を調査。地震の揺れで、橋げたと橋脚が縦方向にずれないようにする鋼製ストッパーと、横方向の動きを制限するサイドブロックなどを調べた。
その結果、鋼製ストッパーには、水平に引きずられた場合に想定される、横から大きな力がかかったことによる破壊や変形はなかった。サイドブロックは陸側が壊れていた。
川島教授は「橋の耐震基準は全国一律に決められており、別の地域に大津波が来れば同様の被害の恐れがある。浮かび上がる力に対する補強も必要だ」と話している。
2011年11月16日
実は私のブログでは4月28日に、津波によって建物に浮力が働いたのではないか、という推測をかきました。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-d5a2.html
2011年4月28日 (木)「浮力」
また5月18日には、
NHKの朝のニュースをかけたまま、部屋を出入りしながら朝の日常を過ごしておりましたら、建築関係の専門家が津波の際にコンクリートの建造物にも浮力が働いて浮き上がり、さらに津波で押し流された、というような話をしていました。
というようなことを書いたのです。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-185a.html
2011年5月18日 (水)「津波と建物への浮力」
今回、橋、特に上向きに「コ」の字が開いたような形の橋で浮き上がったのではないか、ということです。
やはりそうなんだな、と建築関係ではないけれど、理系原則思考型人間としては納得しました。
なにか「アンカー=碇・錨」のようなものが必要なのだと思います。
それが具体的に建築物に於いてどのようなものになるのかは私には分かりません。
津波を想定した建築物は、重力に抗するだけではなく、水没時に浮力にも抗する必要があるのだ、ということははっきりと分かりました。
2011.11.3
カメムシの場合は、花の蜜というよりも、子房の部分に送られてくる養分を吸いたいのではないかな。植物体のどこにおいしい液が流れているか、多分なんらかの方法でわかるのでしょう。
むやみとどこでもいいわけではなさそうです。
ところで、クサギカメムシは知っているけれど、「クサギ」という木を知らないのです、ワタクシ。
花300のサイトに写真がいっぱいあります。見てください。
http://www.hana300.com/kusagi.html
ここです。
「木や葉の薬品臭から臭木の名がついたが、花自体はとっても甘い香り」だそうです。
知らなかった。
実がとってもかわいいですよ。
2011.11.3
キク科ですよね。しかし、何段にも重なってますね。こういう咲き方は初めて見るような気がする。
花の中を覗いてみても、よくわからない。
花の名を書いたプレートをつけて頂けると助かりますが。
散歩に出るときれいな花を育てていらっしゃる方も多くて、楽しいのですが。
名前が分からなくって・・・。
花知らずにはつらいなぁ。
★11月19日 記
コメントを頂いてさっそく「季節の花300」のサイトを見に行ってきました。
http://www.hana300.com/hyakun.html
ここです。
ご指摘の通り、ヒャクニチソウでした。新知識を得ました。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/Hyakunitisou.html
このサイトからは
ニチニチソウ(日々草),サルスベリ(百日紅),センニチコウ(千日紅)などへのリンクもあり、比較しやすいです。
ありがとうございました。
2011.11.3
私がチロリアンランプとして時々お目にかけているのは、「Abutilon megapotamicum」という種類です。
上の写真は恐らく「Abutilon x hybridum」というものでしょう。
傘みたいな花です。
白花もありました。
中を覗きこむとこうです。
花弁のつき方がちょっと変わっていますね。
チロリアンランプと簡単に識別できるように、いい和名があるといいですね。
検索してみたら
http://yasashi.info/a_00005.htm
・ヒブリドゥム〔A. ×hubridum〕 野生の種同士が掛け合わさってできた交雑種で色々な種が含まれる。単に「アブチロン」と言うと本種を指すことが多い。非常にバラエティーに富んでおり用途も多様で、鉢花として広く普及している。春にタネをまくとその年の夏から花を楽しめるベラ〔'Bella'〕など手軽に育てられる品種もある。
・ウキツリボク〔A. megapotamicum〕 ブラジル原産の常緑低木。枝は直立せずに斜め上~横に伸びる。花は長さ約5cmで、袋状の赤い萼の先端から黄色い花びらをのぞかせ、葉の付け根からぶら下がるように咲く。花色のコントラストや咲き方が印象的。チロリアンランプの名前で流通することもある。平地では冬に落葉するが露地栽培できる。
・ショウジョウカ〔A. striatum = A. pictum〕 熱帯アメリカ原産の常緑低木。花は径5cm前後で色は橙色~黄色、花びらには赤~紫色の血管のような脈がはいる。葉に黄色いペンキを細かく飛ばしたような点々がびっしりとはいるキフアブチロン〔A. striatum 'Thomsonii'〕が知られる。
また悩んでしまった。
最初の写真のは「ショウジョウカ」のようですね。「血管のような脈」がみえますものね。
2枚目と3枚目は「ヒブリドゥム」でいいとおもうのですが。
複雑だなぁ。
花300のサイトからも引用しておきます。
http://www.hana300.com/abuchi.html
・葵(あおい)科。
・学名 Abutilon megapotamicum 「チロリアンランプ」
Abutilon x hybridum (幅広の傘タイプの花)
Abutilon : アブチロン属
megapotamicum : ブラジルのリオグランデ川の
hybridum : 雑種の
Abutilon(アブチロン)は、”家畜の下痢止めに効果がある”ということばに由来。
・ブラジル原産。
・6月から10月頃にかけていろんな色の花が咲く。
・「チロリアンランプ」は、釣りの浮き輪に似ている。
花が、幅広で傘状のタイプもある。
両者、花の形がだいぶ違うが同じ仲間だそうだ。
・昔はこの木の繊維を使って布や繊維を作った。
・別名 「浮釣木(うきつりぼく)」
「チロリアンランプ」
赤い細長の花の方の別名です。うまく名づけたもんですね。
ここでは、チロリアンランプと、幅広の傘タイプの花の2つに分けていますね。
むずかしいなぁ。
2011.11.3
ふと思ったのですが、私ってやっぱりへそ曲がりだ。
大輪の花が咲いてこの「台」のうえに乗った姿はたしかに豪華で見事なものだとは思いますが、それよりもこうやって、もうすぐ咲くよ、といっているような姿の方が好もしく感じます。
動物も植物も、幼いものは、かわいい。
そこに内包されている「将来」という「時間」が感じられていいなぁ。
おさないものの成長を愛でるのが好き。
高校生が成長していく、その脇に立ってその成長に立ち会える、というのが、教師としての無上の喜びでしたね。
大人はもう、適当にやって下さい、ご勝手に、という気分。
★ちょっとだけ
私の語感では「未来」は「いまだきたらず」で、ずっと先のこと、当分は来ないと感じます。
「将来」は「まさにきたらんとす」ですから、もうすぐ来る、間もなくだ、という近い先のことと感じています。
★今朝の毎日新聞から引用します
余録:「幸福の国」の発信力
お茶の中にハエが入った。「大丈夫?」と聞かれる。その人がブータン人ならば、お茶が大丈夫かというのではない。ハエが大丈夫かとたずねているのだ。むろんすぐにハエを救い出さねばならない(大橋照枝著「幸福立国ブータン」白水社)▲またブータンに花屋はないという。美しい花に恵まれた国土だが、一生懸命咲く花を切り取って売買するのは仏教の教えにそぐわないと思うらしい。寺院に飾る花も造花だという。あくまで心優しい「幸福の国」の住人だ▲だから東日本大震災の被災地の惨状をテレビで見た国民は大変なショックを受けたという。若きワンチュク国王は震災翌日には自らが主催した式典で被災者の安全を祈り、また犠牲者の霊を慰める供養祭をとりおこなった。「幸福の国」はまた「祈りの国」でもある▲そのワンチュク国王と先月結婚したばかりのジェツン・ペマ王妃のご夫妻が震災後初の国賓として来日している。きのうは入院中の天皇陛下のご名代として皇太子さまが出席して歓迎式典が行われ、あすは津波で大きな被害を受けた福島県相馬市の小学校を訪問する▲「ブータンにできることはとても小さいが、困難な状況にある日本に連帯を示したい」と震災直後に語った国王だ。国是の国民総幸福量(GNH)が示すのは、この国の質素でも心豊かな暮らしばかりではない。国際社会へのそのユニークな価値発信力も表している▲震災からの復興に取り組む住民や自治体にとっても目指したい地域の総幸福量の増進である。自然や伝統の息づくコミュニティーの再生においてブータンの人々に学ぶべきものはきっとあろう。
毎日新聞 2011年11月17日 0時07分
私は切り花が嫌いで、活け花も嫌いですが、それは私個人の偏った個性です。
ブータンでは、花屋がない、という国民性があるというのを読んで、そうなんだ、と心揺さぶられました。
{ハエを救い出さねばならない、というのもいいなぁ。うれしい。
2日ほど前、浴室に迷い込んだカマドウマに、洗剤がかかって死なせてはいけない、と裸のまんま救出作戦を行ったばかりです。手でつかむと必ずカマドウマの脚がもげる。あれを無事救出できたので、あの晩の入浴は一際快かったです。}
2011.11.3
久しぶりに見ました。以前は家のそばにもあったのですが、消えてしまって久しい。
「千日紅」(あるいは千日草)
白いタイプのもあるんですね。{千日白みたいだ}
上へ咲き上がって行くようです。縦長になった花もある。
私はピンクっぽいのしか知らなかったので、新鮮でした。
★別件:「赤い鳥」の歌「赤い花白い花」を思い出しました。
高3くらいだったのか、判然としませんが、好きな歌でした。
山崎ハコの「白い花」も好きだったなぁ。あの暗さがたまらなくいいですね。
今の歌は、明るすぎる、元気だとか勇気だとか、もういいよ。暗~いの、いいなぁ。
ハコさんの「呪いあげる」ような歌、沁みます。
youtubeで聞けますよ。
「千の風になって」という歌もなぁ、ああいう風に、堂々と、朗々と歌われるのはイヤだなぁ。
声が出てくるのが「渋い」というような、引っかかりのある歌い方してくれないかなぁ。
暗く沈むのって、いいものですよ。
2011.11.3
ちょっとアングルに凝ってみました。
モンパルに座った位置からですので低めからあおるような撮影。
色の組み合わせとぼけ味を楽しんでください。
{かかしのぼけ具合ではありません。ぼけてますけど。}
f/4、1/400での撮影。
アサガオに接近。
f/3.5、1/320での撮影です。
花ですから逃げませんので、あれこれ考えながらじっくり撮影できます。
こういう被写体は可能な限り絞りを開いた方がきれいです。色に深みが出ます。
フラッシュをたいてしまうと、表面での反射光が強くなるので、白っぽくなってしまいます。
朝顔市は7月ですので、なんだか真夏の花のような気がしてしまいますが、普通に栽培しているとアサガオは秋の花です。短日植物ですから、日が短くなると開花し始めます。
11月中旬の今も咲いています。小さいタイプの野生化したようなのが多いですけどね。
今年の11月は気温が高く始まりましたので、花の時期も延びるかもしれませんね。
2011.11.2
典型的なひっつき虫です。コバノセンダングサかな。
Tokuyama さんから
昨日、河川敷でひっつき虫に捕まった2匹のトンボがいました。
はずしてやりましたが、翅はボロボロになって可哀そうですが、もう飛べそうにありませんでした。
というコメントを頂きました。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-5663.html#comment-67021516
「ひっつく」相手は、毛の生えた動物、犬や鹿や熊や・・・というようないわゆる哺乳類(獣=けもの=毛物)がメインだろうと理解していました。鳥も含めていいかなと。
ところが、トンボにくっついていたというお話を教えて頂き、なるほど~、と感心しました。
確かに昆虫類にも結構毛が生えてますよね、哺乳類の毛に比べたら短いけれど。
昆虫の体にくっつくこともあるのですねぇ。
翅に引っかかる、ということもありそうだ。
そんなこともあるのですねぇ
★現在(11/17)飼育中のハラビロカマキリに、可能な限り毎日、オンブバッタや大型のハエなどを2匹くらい与えています。
先日、ハエがいる、というので捕虫網を振ったらえらいことになってしまった。
センダングサのこの鉤針のついた実が、捕虫網にびっしりついてしまって。
一つ一つ指で取ることになってしまいました。
網が傷むというほどのことはないのですが、とにかく面倒くさい。
つまんでは捨て、とやっていて、いかん!これじゃここに種蒔きしていることになる!とあわてて場所を変えました。来年は庭の一部に生えてくるかもしれない。これはさすがに庭には生えてほしくないなぁ。
センダングサの繁殖拡大戦略に乗せられてしまいました。
2011.11.2
ホソヒラタアブです。完全な常連なのですが、全てを知ったわけでもなし。
見ればやはり撮りたくなる。それが正解でした。
顔もよく撮るけれど、真後ろというアングルは少ない。
白い矢印で指したところですが、少し上へ折れ、上がっている。(右にもあります。)
飛行機の主翼の後部の補助翼みたいな感じ。
平均棍と当たらないためか、と思って1枚目の写真の方をもう一回見ると、上から見た形状で平均棍の部分は当たらないようになっていますね。
ということは、この補助翼みたいな形状は、はばたいた時に、気流を制御するような機能があるのかな、とも思います。
こういうアングルで撮影するチャンスがまたあるかどうか分かりませんが、顔だけではなく、後ろ姿なども可能なら撮るように心掛けることにしましょう。
知らないことだらけですね。
★ラジウムが見つかるという出来事が相次ぎました。
そのこと自体には私が何か付け加えることはありません。
そのことを報じた新聞記事から、私の知識で補える部分について書きます。
高線量、またラジウムか 東京・世田谷、地中に試薬瓶(朝日新聞 2011年11月2日)
東京都世田谷区八幡山1丁目のスーパー付近で測定された高い放射線量について、文部科学省は1日、ラジウム226が原因である可能性が高いと発表した。文科省は、何らかの理由で東京電力福島第一原発の事故以前から地中にあったものとみている。
(中略)
文科省によると、約30センチの深さの土壌を調べると、ラジウムが崩壊して生まれるビスマスや鉛を検出したという。40センチ掘ると、試薬瓶の口が見えた。まだ取り出しておらず、中身は不明という。この表面の線量を測ると毎時約40ミリシーベルトにのぼった。地表面の高さでは毎時1ミリシーベルトだった。
(後略)
15日にもこの場所近くから、ラジウムが入った瓶が掘り出されていますね。
★「ラジウムが崩壊して生まれるビスマスや鉛」という部分について簡単に説明します。
原子爆弾や原子炉は主として「核分裂」によって放出されるエネルギーを使うものですが、
原子核レベルで起こる出来事にはそもそもどんなものがあるのか、簡単に知って頂きたいと思うのです。
不安定な原子核が変化することを色々な名前で呼びます。
「放射線を出して壊れ変わる」ので「放射性壊変」「放射壊変」とか。
「壊れる」ということで「原子核崩壊」「崩壊」とか。
アルファ崩壊:α線を出して崩壊する。(alpha decay)
ベータ崩壊:β線を出して崩壊する。(beta decay)
核分裂(nuclear fission )
自発核分裂(spontaneous fission、SF)
核異性体転移(isomeric transition、IT)
ガンマ崩壊:γ線を出す。(gamma decay)
(これは、上に上げた項目の壊変が起こった後、高エネルギー状態にある原子核がガンマ線としてエネルギーを放出して、落ち着くという出来事です。基本的にはどの壊変でもガンマ線は放出されます。)
さて、下のサイトの図を別タブにでも呼び出して、すぐ見られるようにして以下の文章をお読みください。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/pict/18/18030101/06.gif
「天然放射性核種の壊変系列図(ウラン系列)」というものです。
理科年表をお持ちなら、物理の部に載っていますのでご覧ください。同じものです。
原子核がα壊変を起こすとき:α粒子は原子番号が2のヘリウムの原子核(陽子2個、中性子2個)です。ですから、ある原子核がα粒子を放出すると、陽子が2個減り(=原子番号が2下がり)、質量数が4減ります。
原子核がβ壊変をおこすとき:β粒子は電子です。中性子がマイナスの電気を持った電子を放出し、自身はプラスの電気を持った陽子に変わると考えてください。ですから、ある原子核がβ線を放出すると、質量数は変わらないまま、原子番号が1進みます(増えます)。
こういうことを念頭に置いて図を見ます。
図中、226Raというのがあります。これが出発点のラジウムです。
このラジウムはα壊変をしてRn(ラドン)になります。この半減期は1600年。
このあと、短時間でどんどん壊変が繰り返され、210Pb(鉛)になりますね。これも22.3年の半減期で210Bi(ビスマス)に変わり、210Biは5日で壊変しますが、その前身の210PbがBiを補給し続けますので、なくなることはない。
最終的には206Pbになり、これは安定核ですので、ここで系列はストップします。
今回、何十年か前のラジウムが発見されたのであるなら、もちろん206Pbもあるでしょうが、新聞記事に出てきた「ラジウムが崩壊して生まれるビスマスや鉛」というのは「210Biと210Pb」だと思います。時間スケールがほぼ同程度ですから。(214Pbと214Biかなぁ、そのあたりの詳細は私のレベルでは分かりません。)
こういう出来事の中でとらえると、現在いろいろ起こる放射線についての出来事の様相が見えてくると思います。放射線が検出されてただひたすらに大変だ、と大騒ぎになるのではなく、出来事の全体像も把握するといいのではないでしょうか。
ちなみに、1898年にキュリー夫妻が発見した「ラジウム」は、「226Ra」でした。
★私自身は化学科の学生だったころに、放射化学の講義受け、実験もいろいろやりましたので、ラジウムを扱ったことはあります。
ラジウムは周期表の2族ですので、直上のBaと化学的性質が似ています。で、微量のラジウムをバリウムと一緒に硫酸イオンで沈殿させ、濾別して集め、放射線の測定をしました。
放射性物質というと何かすごく特別なもの、という印象があったのですが、化学的な振る舞いという観点から見ると、通常の物質と同じように化学反応する、ということが新鮮に感じられたものでした。
★「スーパー付近で測定された高い放射線量」という点についてひとこと。
地中に埋もれた瓶からα線やβ線が地表にまで出てくることはほとんど考えられません。
ですから、測定したのはγ線でしょう。
γ線の透過力は非常に高いので、これは出てきます。
で、γ線のエネルギーまで測定できる測定器を使っていれば、γ線を出した核種まで把握できるのですが、おそらく、γ線のエネルギーまでは分からないタイプの検出器が使われたのですね。ですから、γ線が出ているがその核種は分からない、ということで混乱が生じます。
できれば、γ線のエネルギーまで測定できる装置を使えば、早期にセシウムではなくラジウムだという推測ができて、混乱が少なくなると思うのですが、いかがでしょうか。
何だか、書くべきことがたくさん残っている気がしますが、今回はここで切ります。
2011.11.1
アオスジアゲハが飛び去ったと思ったら、すぐ今度はホシホウジャクが目の前に飛びこんで来た。
アオスジさんだけじゃないんです、わたしだって。
先日、怪我をしたホシホウジャクを見ましたが、あの個体ではありません。
眼の感じがおもしろいですね。複眼なのですが、きょとんとした単眼のように見えてしまう。そのために、顔に表情が出る。
翅を上げた瞬間、打ち下ろした瞬間などが、フラッシュで「止まって」見えるのが楽しい。
アブは小さくて体重も軽いですが、このサイズになるとすごく重いはず。見事なホバリングです。
現在、チョウとガは分類の境界があいまいで、区別できないので、「チョウ目」としてまとめられています。
ガは嫌われがちですが、ドクガ以外はそう害があるではなし、よく見れば美しい昆虫です。
こうやって、遊びに来てくれもします。
それにしても、人が立っているところへ、わざわざやってくる、というのはどういう行動なのか?
私は「枯れ木」風なのかもしれませんね。虫に危険を感じさせないじいさんなんだなぁ。
2011・11・1
クモはギンメッキゴミグモの幼体だと思います。
今回は、クモ本体よりも、網が撮れたので掲載します。
昼過ぎの高い日差しが、斜め上から差していて、少し風を孕んで膨らんだクモの巣の特定の角度の部分だけが光を反射して輝いたのです。網も高い位置にあって見上げる角度。
f/2.2、1/160です。フラッシュは発光させていません。
被写界深度内の部分は鮮明ですが、その手前も向こうもピンボケになります。
それでも結構いい雰囲気ですよね。
ぼやけた部分で、クモの糸による反射で虹のような発色もわずかに見られます。
同じアングルですが
f/10、1/100で、フラッシュを発光させました。
被写界深度は深くなるのですが、冴えませんね。クモの巣の写真というには。
再度、f/2.5、1/160です。フラッシュなし。
クモの巣は難しい被写体ですね。
霧吹きで細かい水滴を吹きつけて可視化して撮影するという手もあるようですが、ちょっとわざとらしいよな。
2011.10.31
コマツナの葉にいました。見覚えがあるのですが思い出せない。
幼虫図鑑というサイトを眺めていたら、セグロカブラハバチの幼虫ですね。
食草はアブラナ科です。
「カブラ」というのはアブラナ科の植物を食草にする、ということですね。
幼虫図鑑です。セグロカブラハバチの幼虫の写真があります↓
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/segurokaburahabati.html
石神井公園の昆虫というサイト。成虫の写真が見られます。
http://www2.atpages.jp/kjrshoji/yy-kontyuu/hachi/html/segurokabura.htm
セグロカブラハバチは胸部背面も黒いんですね、ですから「セグロ」。
すごくよく似たハバチでニホンカブラハバチというのもいます。
こちらは、胸部背面が赤いので区別できます。
コマツナは我ら夫婦の口からますます遠ざかっていった。
2011.10.31
最近なんだか蜜を吸う昆虫の触角が気になっています。
意図的に触角を下向きにして、花に接触させていますよね。
やっぱり、味をみているのかなぁ。
チョウの場合、食草チェックには前脚の先の味覚器を使うというのですが、触角には味覚器はないのかな?
生存に益となる有利な「味」ってどんなものなのでしょうね。
ヒトの場合、グルコースなど糖類を「甘い」と感じ、アミノ酸系の分子を「旨い」と感じます。体液に必要な食塩などの塩類は「塩辛い」。
腐ったら「酸っぱい」、植物の毒素アルカロイドは「苦い」で、こちらは警告の味。
他の生物の感覚は決して共有できませんが、やっぱり「おいしい」のでしょうね。
「おいしい顔」ってあるような気がするんだよなぁ、チョウにも。
2011.10.31
フタモンアシナガバチのオスの黄色い顔をとらえました。
こんな顔してます。
11.4
線路の柵の縦棒の上。
5匹ほどたむろしています。
こういうところへ、別の個体が飛びこんで来て、そのまま集団化する場合もあるし、パッとバラけることもあります。どちらかというと、バラけることが多いかな。
11.4
新たに一匹飛びこんできたところです。
交尾行動の名残があるようにもみえます。
11.4
バラけずに終わりました。
日溜まりで繰り返し繰り返し離合集散を続けています。
近くの保育園のお散歩隊がやってきて、ハチが飛んでいるのを見た保育士さんが、ハチがいる、来ちゃダメ、と制止して引き返して行くこともあります。
これはオスなので刺しません、と誤解を解きにいこうかなとも思いますが、手で握ったりしたらやはり噛まれるだろうし安易なことは言えませんね。
巣のそばに近づいてしまって本当にハチが警告に出てきているときに、平気だ、なんて思われても困るし、何も言いませんでした。
虫好きが状況を理解している分には、気にするほどのことではないのですけれど。
私は頭のてっぺんに止まられてしまったこともありますよ。170cmの棒杭にすぎなかったのでしょう。
朝日新聞の記事です。2011年11月12日
11年11月11日午前11時11分に気温11.1度記録 @横浜
11日は東日本から東北南部にかけて雨の影響などで冷え込んだ。最高気温が前日から6度以上下がるところもあり、広い範囲で12月中旬並みの気温となった。
横浜市では「2011年11月11日午前11時11分」に11.1度を記録。前日のほぼ同時刻は14.7度だったこともあり、気象庁天気相談所の山口俊一所長は「この日だけ温度が下がり、全部1がそろった。不思議な縁というかとても珍しい」と話した。
「1」が13並んだそうです。
気象庁のサイトへ行って、横浜の11月11日の1時間ごとのデータをエクセルに取り込んでグラフ化してみました。
↓これです。
毎正時ごとの気温の記録を線分で結んだ折れ線グラフにしてみました。
当然、折れ線は実際の気温変化の近似になっているだけです。折れ線どおりに気温が変化したわけではありません。
11時:11.3℃
12時:10.8℃
この1時間に、折れ線通りに真っすぐ温度が下がったとすると、11時11分には「10.2℃」が近似値となります。
でも、11.1℃だったという事実があります。
12時のあたりが気温の「底」になっていますから、この12時近辺では多分、気温変化量は少ない。おそらく、この1時間の初めの方で急速に気温が下がり、12時に近づいて下がり方が緩んだと見るべきなのでしょう。
そうすると、11時11分に11.1℃だったということが納得できます。
さて、余談。11時11分ジャストに11.1℃だったとして、11秒後はどうなんだろう?
四捨五入くらいの範囲で11.1℃だったと考えてもそう不自然ではないと思うのですが、いかがでしょう?
それが認められるとこうなります。
2011年11月11日11時11分11秒には11.1℃だった。
「1」が15個にふえました。
あくまでもこれは推測による「お遊び」にすぎません。そこのところ、お間違えのないよう。
正式の記録には「11秒」は入っておりません。
2011.10.31
このポーズに何か意味があるのかどうか、わかりませんが、カッコイイ。
前脚2本を高く掲げるのです。
威嚇ということはないと思うのですね。
カマキリが大型の相手に対して威嚇ポーズをとりますが、あれとは違うと思うなぁ。
襲いかかるための準備姿勢のままじっとしているのかな。
時々見かけるポーズなんです。
私たちのような、骨格が内部にあって、姿勢を保持するためにはじっとしていても筋肉を使ってしまい疲れてくる動物と違って、外骨格の昆虫やクモでは、外骨格のある種の「かみ合い」で姿勢が保持できるので、疲れ知らずにものすごい長時間同じ姿勢が保持できます。
多分、疲れ知らずにこのポーズを取り続けるのでしょう。
{ヒトが両手を上げていたら、すぐ腕がだるくなりますけど。}
2011.10.31
私が座りこんで孵化したばかりのモンシロチョウの写真を撮るのに熱中していたら、妻がそばでプランターの土を手でほっ繰り返しています。
なんだい、と聞けば、コマツナの種をまいて、幼虫たちの食欲を満たしてやろう、といいます。
「泥縄」という言葉がありあますね
どろ‐なわ【泥縄】 (泥棒を捕えて縄をなう意) 事が起ってからあわてて用意をすることのたとえ。[広辞苑第五版]
「幼虫が孵化してから、食草の種をまく」というのはなんといったらいいでしょう?
「孵種」とでもいいますか。
あら、幼虫がいる!
手に乗せて見せてくれました。
いわゆる根切り虫ですね。種まで特定はできませんがコガネムシの幼虫、です。
腹端近くに、黒い糞がたまっています。
カブトムシと同じだ、大きさは全然違うけれど、相似形。
なつかしいな。
ぶれましたが、かなりすごい顎ですよね。腐りかかった植物など噛み切るのでしょう。
全体像。
消化管が透けています。
昔、腐葉土でカブトムシ飼育したなぁ。
秋田県で採集したカブトムシが、交尾して、産卵して、孵化した幼虫を飼育して成虫になるまで、全部見ましたよ。
おもしろかったですね。
で、この写真の幼虫、どうなったでしょう?
園芸家ではないもので、生きてっていいよ、とプランターに戻したのであります。
そういう夫婦です。
2011.10.31
プランターのコマツナの葉の上。
これはどう見てもモンシロチョウの卵のようです。
立て筋の入ったこの形が特徴的。
そばには孵化したばかりの幼虫もいました。
卵殻が透明で、向こう側が透けてますね。
おかあさんが持たせてくれた最初の食べ物です。
食べなくっちゃ。
ぶれてしまって残念。伸びあがって上からむしゃむしゃ。
ずいぶん食べましたね。おいしいね。
かわいくって、情が移りますね。
結局全部は飼育していません。
一部を飼育、後は自然におまかせ。
プランターのコマツナは結局ヒトの口には入らないようですね。
今、ホウレン草の根を植えてみたら、茎が伸びてきました。
ホウレン草を食草にするチョウやガっていますかね。
ホウレン草は私共の口に届きますでしょうか?
アカザ科です。ガが来るかもしれないなぁ。
http://www.asahi-net.or.jp/~qf7n-adc/monran.html
走査型電子顕微鏡画像資料集 というサイトです。
モンシロチョウの卵100倍の画像がありますので見てください。
光学写真的には立て筋が見えますが、SEMレベルになるともっと微細な構造が見えます。すごいですよ。
2011.10.30
あまり見かけない大型のハナアブがいました。
セイタカアワダチソウの花で口を伸ばしています。
黄色い帯でも締めているようです。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-abu_oohana.htm
虫ナビによりますと
ハナアブ科の代表種。
“オオ”が付くものの実際にはナミハナアブ(Eristalomyia tenax)と体長は変わらず、デブにした感じで、非常に丸っこい体形が印象的なハナアブである。
大きな複眼には迷路のような模様があり、頭部の複眼の間には3つの赤い単眼がある。複眼が互いに接しているのが♂で、離れているのが♀である。
幼虫が水生のため、池や湿地が多い草原でよく見られる。
いちいち納得ですね。
コロンとした体つき。
複眼に模様。(1枚目の写真に少し写っています)
3つの赤い単眼(2枚目の写真に少し写っています)
複眼が接していますのでこれはオスですね。
幼虫は例の「オナガウジ」というやつです。
このアブを見ていると、ヒラタアブはホントに「平たい」んだな、と納得してしまいます。
2011.10.29
門扉の外のランタナに、キタキチョウがいました。
これは門の外から。近づけば葉に接触しますからこれ以上は近づけない。
内側に回って、門扉のすき間から、何とか狙って撮りました。
アングルの自由度は全くありません。
このくらいが限度。
角度も距離も、これ以外になくって。
でも、素敵な顔が撮れたからいいですね。
複眼の模様がよく撮れました。
チョウ目 > シロチョウ科 > モンキチョウ亜科 > キタキチョウ
姿はモンシロチョウとほとんど同じですね。
食草が違う
キタキチョウは、ハギ、ネムノキの葉。
モンシロチョウは、アブラナ科の植物の葉。
進化の過程は分かりませんが、食草を違えることで分岐していったのかな?などと想像してみます。
2011.10.29
これは意図的にぼかしたのではなく、単純なボケ写真です。お恥ずかしい。
私の意図は、フタモンアシナガバチのオスの顔は黄色い、というのを撮りたかったのです。
いずれ、もっといい写真を撮るつもりです。
とりあえず、今の季節、こういう顔のアシナガバチがいたら、オスですから、原理的に刺せません。そういうことを知っていただきたかったのです。
ハチの針は産卵管の変化したものです。オスには針はないのです。
もっとも、手で握ったりしたら噛みつかれるかもしれません、そういうことは当たり前。
余分に怖がらない、正しく怖がる、ことが大事です。
怖がって手で払ったりすると、相手を刺激してかえって危険を招くということもよくあることなのです。
相手を知ること、が大事です。
2011.10.29
オスですね。
背中から日を受けています。
体を温めているのでしょう。
左後翅の縁が欠けています。長く生きて来たということですね。
翅を閉じてしまうのではなく、このようにV字型にしたり、また開いたり。
翅というものはある意味では死んだ組織です。翅脈には体液が流れているわけではありません。
ですから、翅で陽射しを受けて翅が温まっても、その熱を体へ運ぶことはできません。
ところが、翅をV字型にすると、翅の表面での反射光が体に集中するのです。
体は細いけれど、翅の反射を利用すると広い面積の陽射しを体に集中できる、そして体温を早く上げることができる。チョウにはそういうウォームアップ戦略もあるんですよ。
ゆったりと、翅を開いたりV字にしたりしながら日光浴をしていました。
穏やかな時間が流れて行きました。私の背中も心も暖かくなります。
こういう時間を共有できることは幸せです。
2011.10.29
花も面白いですが、このつぼみも面白い姿ですね。変わっていて、好きです。
などと思って眺めていたら
この写真の中に白い丸が3つありますね。
これ、花が落ちた後に、子房の部分が結実しないでポクンと落ちた後です。
2011.11.2
花弁が落ちたばかりという姿が撮れました。
メシベがあって子房がある。
そこまでは、普通なのですが、どうもこの子房が落ちてしまうのです。
その落ちた後の折れ口が白く見える。
これ、まだ成熟・結実してないですよね。花弁が落ちてからの時間が短すぎます。
我が家ではこんな具合で、ホトトギスには実がならない、のですが、どうなのでしょう?
実のなるホトトギスもあるのでしょうか?
2011.10.28
2階のベランダに置いたプランター、コマツナを植えてあります。
あわよくば食べようという算段ですが、まず、ダメですね。
多分、モンシロチョウでしょう、大きくなったアオムシがいました。
この写真で光っているのは、体についた雨の滴がフラッシュを反射した光です。
ところがですね
他にも何匹かアオムシがいまして、見ると白い粒がついています。
こんなに一杯つけられたのもいました。
これ、寄生バチの卵でしょう、恐らく。
2階のコマツナを見つけるチョウもすごいし、そこで成長しているアオムシを見つける寄生バチもすごい。
なにか「空気中に漂い出す分子」匂いのようなもの、があるのでしょうか。
どういう世界を見ているのか、ヒトの感覚世界とは全然違うものです。想像さえできません。
卵を引っ張って見ましたが、簡単に取れるものではないようです。
寄生バチにだって、彼らの生き方がある。介入するのはやめました。
2011.10.28
玄関を出てすぐ足元に置いてあるプランターのガザニアを見たら、何やら虫がいる様子。
近づいて一枚。
アワダチソウグンバイが2匹、アリが1匹。
アリはトビイロケアリでしょうか。
アワダチソウグンバイをこんな所で見るのは珍しい。
接近してみたら、意外とくっきり撮れました。
写真写りの悪い奴だと思っていましたが、背景にもよるのですね。
カメムシ目 > グンバイムシ科 > アワダチソウグンバイ
ですから、植物の汁を吸うのですが、花の花弁からも吸えるのですか。知らなかった。
虫ナビではエサは
セイタカアワダチソウ,オオアワダチソウ,ナス,キク,ヒマワリ,サツマイモ等の汁
となっていて、これらの植物の葉や茎の汁を吸うということなのですが。
花弁の汁も吸うとはね。
どうも、またグーグルのトップページのご報告。
野口英世さんが試験管を持ったイラストがついてました。
今日は野口英世生誕135周年だそうです。
(千円札の顔です。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E8%8B%B1%E4%B8%96
野口 英世(のぐち ひでよ、1876年(明治9年)11月9日 - 1928年(昭和3年)5月21日)は、日本の細菌学者。
(後略)
私も昔、偉人伝で読んだっけなぁ。
2011.10.26
タチアオイにて。
ワタノメイガがタチアオイを食草にするということはわかりましたが、君はひょっとしてヨモギエダシャクの幼虫ではないのかい?
このトゲがね、特徴的なんです。刺さるほどのものではないのですが。
君は何でも食べるんだねぇ。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/010921b1.html
このサイトによりますと幼虫の食草は
庭園樹や果樹などいろいろな樹木や花卉の葉を食う。ダリア,キク(菊),ムギワラギク(麦藁菊),ヒメジョオン(姫女苑),ブタクサ(豚草),チャ(茶),アズキ,ダイズ(大豆),クズ(葛),ユスラウメ(ゆすら梅),ミズキ(水木),クワ(桑),アカメガシワ(赤芽槲),バラ(薔薇),ナシ(梨),モモ(桃),クリ(栗)
普通、食草は種によってかなり狭い範囲に固定されているのですが。
なんでも食うんだねぇ。
肉食ではないけれど、こうなると雑食性みたいなものですね。
繁殖力の旺盛なガなんですね。
2011.10.26
まだなんとなく、「キチョウ」と呼びたくなるのですが、キタキチョウが正式らしいですね。
下のサイトから引用します。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~seseri/photos/kitakicho.htm
キタキチョウ(Eurema mandarina)2005年に日本のキチョウはキタキチョウとキチョウの2種に分割された。本州などに生息してい る馴染みの深いキチョウはキチョウではなくキタキチョウになった。形態的には前翅表の縁毛が黄色 いなど細かいところでは違いがあるようだが、一見しただけでは良く分からない。幸いなことにトカ ラ列島の渡瀬線以北にはキチョウ(E.hecabe)は生息していないので、本土で見るキチョウは全て キタキチョウである。(後略)
ということですので、東京南部で見るこの黄色いチョウは「キタキチョウ」です。
今年はこのキタキチョウがたくさん姿を見せてくれています。
幼虫の食草はハギ、ネムノキなどマメ科の植物だそうです。
★2011年10月25日の記事です。
小中学生の体内から少量のセシウム 福島・南相馬で検出
福島県南相馬市の市立総合病院は、9月下旬から検査した市内の小中学生の半数から少量の放射性セシウム137が検出されたことを明らかにした。事故直後に呼吸で取り込んだものか、事故後に飲食物を通じて取り続けたものか不明のため、病院の責任者は「定期的に調べて健康管理につなげたい」と話している。
小中学生527人を最新の内部被曝測定装置で調べたところ、199人から体重1キロあたり10ベクレル未満、65人から同10~20ベクレル未満、3人から同20~30ベクレル未満、1人から同30~35ベクレル未満のセシウム137を検出した。
セシウム137が半分になるまでは約30年かかるが、体からは便などとともに排出されるため、大人で100日程度、新陳代謝が高い小学校低学年生で30日程度で半分が出ていく。
低線量の内部被曝の人体への影響についてはわからないことが多い。1945年の広島・長崎への原爆投下や、86年の旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所事故などでは、詳細なデータが取れていないからだ。
今回、少量ながら内部被曝の量を数値で把握できたことで、継続的に測定すれば、事故時に呼吸で取り込んだ量と、その後に飲食物を通じて取り込んだ量がそれぞれどのくらいかなどが、これまでより正確に推測できるとみられる。
その結果、内部被曝と健康被害の関係を詳しく調べることができ、今後は、食品を通じた内部被曝の増加を監視できるという。検査結果を分析している東京大学医科学研究所の坪倉正治医師は、「数カ月後に検査して推移を見れば、ある程度は推測できる。国家的な取り組みが必要だ」と話す。
25年前にチェルノブイリ原発事故を経験したベラルーシのベルラド放射能安全研究所は、子供の場合、放射性セシウムは体重1キロあたり70ベクレル以上を危険レベル、20ベクレル以上を要注意レベルと決めている。
京都大原子炉実験所の今中助教は「人体には1キロあたり50~60ベクレルのカリウム40という放射能が自然にある。その変動の範囲の10や20なら、神経質になっても仕方がないだろう。30ベクレルあったら、少し気になるので、減らしたほうがいい」と話している。
国民を実験材料にするのか、というお叱り、批判が出ると思いますが、正直なところ、私自身も含めて日本人全体が低レベル放射能の人体への影響の実験材料になるべきだと考えています。
今回の原発事故そのものには私の関与は薄い。ただ、東京に住むものとして、福島の原発からの電力を使って恩恵を受けて来たという関与は当然あります。原発に批判的でありながら、大きな声を上げずに来た、という点でも責任の一端に関わりはあります。
それはそれとして批判を甘受しますが、とにかく、原発事故は起こった、という事実があります。
起こった以上、それを研究しないという手はない。
東京だって以前とは異なる放射能レベルになっているでしょう。低レベル被曝は避けがたい。
そのなかで生活していくことによって、我々に生じる種々な疾病などの変化をきちんと疫学的に調べて頂きたい。10年20年・・・100年・・・かけて日本人の疾病や平均寿命などなどについて、冷静な眼で疫学的な研究を続けていただきたい。
そうでなければ、低レベル被曝の下で生きることが無駄になってしまう。
地球全体に放射性物質汚染の影響を及ぼしてしまった日本の国民の責任としてきちっと調べてほしいのです。日本人についての研究が世界中の人に役立つのです。
おおいに研究して下さい。
★ところで、「カリウム40という放射能が自然にある」という点について、少し解説しておきます。
カリウム40の半減期を理科年表で調べると「1.227×10^9y」でした。
12億2700万年ですね。
こんな長寿命の放射性核種ですと、時間とともに減っていく、ということはないですね。いつも環境中で一定のレベルで放射線を出し続けるということになります。一応、放射性核種なんですが、(少なくとも人間的時間スケールでは)減らないんですから、安定核種と同じなんです。
理科年表では「おもな放射性核種(放射性同位体)」という表にカリウム40が載っていると同時に、「安定同位体」という表にも、カリウム39,40,41が載っているのです。それによりますと
カリウム39が93.2581%
カリウム40が 0.0117%
カリウム41が 6.7302%
こういう構成比です。
少ないんですが、地球上どこに行っても、必ずこの構成比でカリウム40は存在します。
で、生物が生きて行く上で、カリウムとナトリウムは必須ですから、カリウム40からの放射線は避けることができない、ということが生物にとっての必然なのです。
{細胞の内外でカリウムとナトリウムの濃度差を維持するというのが細胞にとっての基本的な生命活動の一つなんですよ。}
カリウム40のうち
全体の89%はベータ崩壊でカルシウム40になり、β線を出します。
11%は電子捕獲(Electron Capture=ECと略)でアルゴン40になり、γ線を出します。
足して100%のようですが、ごくわずかに「陽電子崩壊」で陽電子を出してアルゴン40になります。
「陽電子」というとビックリされそうですが、身近で使われています。
医療分野で、陽電子放射断層撮影法=ポジトロン・エミッション・トモグラフィー=Positron-Emission-Tomography=PET
という診断法がありますね。
あれが「陽電子崩壊」をする原子をグルコースなどに組み込んで、グルコースを大量に消費する組織(例えばがん組織)を検出するという方法なのです。
下のウィキペディアなど参考に読んでください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A040
人体での内部被ばく線量
カリウムは、岩石に大量に含まれるほか、動植物にとって必要不可欠な元素である。食品中に含まれるカリウム40の濃度はかなり高く、白米1kg中の放射能強度は33ベクレル(Bq)ほどになる。外洋の海水中には1リットルあたり12.1ベクレルが含まれる。カリウムは水に溶けやすくナトリウムと似た性質を持ち、経口摂取するとすみやかに全身に広がる。生物学的半減期は30日とされる。人体が持つ放射線強度は、体重60kgの成人男子で約4000ベクレルである。これによる年間の内部被ばく線量は、0.17ミリシーベルト(mSv)となる。天然に存在する放射能の中で内部被曝による線量が大きいものの一つであるが、カリウムの経口摂取量の大小にかかわらず、カリウムの体内量は常に一定に保たれているため、食事による被曝量の変化はない。人工放射性物質と同様の体内被曝をするのであって、人間は体内に常に数千ベクレルの放射性物質を含有しているという事実を理解する必要がある。
★11月1日の朝日新聞の記事です。
テルル汚染図を公表 文科省、放射性の銀も
・・・前略・・・
量が半分になる半減期が約34日のテルル129mは、燃料のウランが核分裂してできる。最も蓄積の高い地点は原発から約2・5キロの福島県大熊町で、1平方メートルあたり約266万ベクレルだった。半減期が約250日の銀110mは、原発から約5キロの同県双葉町で最大約8万3千ベクレルだった。どちらも警戒区域内。
これらの場所に50年間ずっと居続けた場合、吸入したり浴びたりすることによる被曝線量はテルルは0・6ミリシーベルト、銀は3・2ミリシーベルトと推計。銀の方が放射線を多く出すという。50地点を選び、全体の放射線量のうちのテルルと銀の割合を調べると、両方を合わせて1%以下で、セシウムがほとんどを占めたという。文科省は「セシウムと比べて、線量への影響は少ないことを確認した。テルルも銀も体内に蓄積されにくい」と話している。
◆キーワード
<テルルと銀> 原発事故で放出される放射性物質は放射性ヨウ素やセシウムが多くを占めるが、微量の物質もあり、その一つ。テルルは周期表でヨウ素の隣に位置する元素。テルル129mが骨にたまった場合、体外に排泄(はいせつ)されるまでの時間はヨウ素131より短い。銀110mはイカなどの血液の色素にくっつきやすい。mは例えば同じテルル129でも性質が異なるものにつける。
「m」の説明が頂けませんね。
「同じテルル129でもエネルギー状態が準安定状態(メタステーブル)にあって、安定状態になるときに放射線を出すような原子核を指す。」
私が書くとこんな感じかな。
ウィキペディアから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E5%B4%A9%E5%A3%8A
核異性体転移
ITと略される。原子番号と質量数ともに同じで、エネルギー準位が異なるような2つの核種を、核異性体であるという。例えば、99Tcと99mTcは互いに核異性体である。エネルギー準位が高いほうは記号mを付けて区別するのだが、こちらは準安定状態(メタステーブル)であり、余剰のエネルギーを放出して安定になろうとする。エネルギー準位が高いほうの核異性体がガンマ線を放出して、より安定な方の核異性体に変化することを、核異性体転移という。放出される放射線はガンマ線であり、原子核の原子番号と質量数はともに変化しない。
99mTc → 99Tc + γ (T1/2=6.01h)
私自身のブログでも扱いました
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-ad93.html
2011年3月29日 (火)「metastable」
★癌の骨転移の状況を検査するのにテクネチウム99mが使われています。
テクネチウム99mは6時間で半減しますので、60時間(2日半)で約1000分の1に減少します。
半減期が約34日のテルル129mでは、1年=365日ですから、1年は半減期の10.7倍の時間になります。そうすると、2の10.7乗≒1660ですので、1年経つと、1660分の1に減少します。
半減期が約250日の銀110mですと。
半減期250日の10倍というと約7年ですから、約7年で約1000分の1に減少しますね。
1半減期時間で1/2に減る
2半減期時間で1/2×1/2=1/4に減る
・・・
10半減期時間では1/2を10回掛けますから
2の10乗=1024なので、
10半減期時間で1024分の1に減る。
これは約1000分の1に減るということですね。
半減期の10倍の時間で原子の数が元の数の約1000分の1になる、という目安を持つと、いろいろ考えやすくなります。
1000分の1というと、英語での単位の接頭語が変わるということです。
例えば、1ミリ・シーベルトの1000分の1は1マイクロ・シーベルトですね。
数値そのものも大事ですが、「桁」をよく見ることが多分もっと大事なんだと思います。
そのような感覚を磨いて下さい。
2011.10.25
ご近所のムラサキシキブの実が熟していました。
一つまみ頂戴してきて、写真を撮って、庭の隅へまいてみました。
発芽は、ちょっと望み薄かな。
多分来年にはもう、どこへまいたか、完全に忘れてしまっていると思います。
リスが木の実を貯め込んで、どこに溜めたか忘れるようなものです。
リスの物忘れが、木の生息範囲を拡大していく戦略の一環をなすわけですね。
私の物忘れは、役には立ちそうもない。
余談:2階でパソコンに向かっていますが、忘れていたことを思い出して下へ降りることもしばしば。戻ってくると、またなにか思い出したりして。
階段をそのたびに上り下りします。
で、独り言「物忘れは足腰の健康に良い。せっせと物忘れ、物忘れ」っと。
2011.10.25
あまり見かけないガガンボです。
多分キリウジガガンボだと思います。
翅を畳んでいる姿、というのが、どうも違和感があるのですけれど仕方ないですね。実際こういう姿でいたのですから。
「キリウジ」ということばの元は
http://www.insects.jp/kon-gaganbokiriuji.htm
幼虫は、腐った植物や、植物の芽・若い根などを食べるので、イネ・ムギの害虫とされる。
幼虫が腹部の途中で切ったような形をしていることから「切りウジ」の名がついた。
こういうことです。
ガガンボは何種類か昔から知っているのですが、幼虫を見たことはありません。
水辺は苦手だし、低い姿勢が苦手だからなぁ、ちょっと私が自分で見つけることはないでしょうね。
写真をご紹介しますが、ある種の「ウジ」ですから苦手な方は見に行かなくても結構です。
下のサイトに「キリウジガガンボの幼虫」の写真があります。
http://homepage3.nifty.com/gasagasa/tamagawa-juku/How.to-juku/zukan/sakana/gaganbo/gaganbo.html
2011.10.25
鮮烈ですね、この赤と黒。
ナナホシテントウはよく知っていますが、この時期に草むらで見かけるとドキッとするほど鮮烈。夏前にみかけたものより、色が鮮やかになったように思います。季節的な変異でしょうか。
ご存知と思いますが、「七星」のうち、6までは、左右の翅に3個ずつです。
で、両方の翅の一番前の星を合わせて一つとカウントして、6+1=7で「ナナホシ」です。
写真中白い矢印で指した斑点が0.5にカウントされて、3.5×2=7というのかな。
7つ全部は写りませんでしたが、0.5×2=1の状態が見えると思います。
左右で対をなすはずだから偶数個ではないのか?どうして奇数になるのか?というのはこういうわけです。
アブラムシが冬に向かって有性生殖に入っています。テントウムシもそれを狙って渉猟しています。
ナナホシテントウなどは成虫で越冬します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%8A%E3%83%9B%E3%82%B7%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A6
ウィキペディアから引用
成虫は集団で冬眠する。ナミテントウは物陰に大群をつくって越冬するのでよく知られるが、本種はそれとは異なり、小さな集団で草の根元などに潜る。ただし温暖な地域では一部個体が活動することが知られている。また。夏にも同様な場所で夏眠をすることが知られている。このような休眠にススキの株がよく使われることから、天敵の保護のためにススキの刈り取りに配慮すべき、との指摘もある。
というわけですから、何でもかんでも刈り取ってきれいにすればいいというものではないのです。
多摩川の河川敷も昔は草が茂り、枯れ草もいっぱいありましたが、最近はきれいに手入れをし過ぎなんですよね。で、昆虫相が貧弱になる。そうすると野鳥だって困るのです。
愛鳥家は昆虫を大事にして下さい。
2011.10.25
ルコウソウの花が咲き終わって、花弁が抜け落ちるところ。
メシベとその根元の子房が残ります。
画像としては、なんだか、釣りのような雰囲気が面白いかな、と思って撮ってみました。
今年のルコウソウは分厚く茂っています。いつまでこの赤を楽しませてくれるでしょうね。
ぼんやり眺めていたら。
ルコウソウの葉の間にクモの糸があって、そこに何かキク科植物の冠毛のある実が飛んできて引っかかっていました。セイタカアワダチソウでしょうかね。わかりませんが。
肉眼でふと見た時は、空中に浮かんで震えているように見えたのです。その動きが目をひいたので、よく見たら、クモの糸にくっついていたのでした。
いずれ、クモの糸は切れ、この実も地面に到達する時があるかもしれません。芽が出せるといいですね。
幸運を祈ります。
★11月の東京はかなり暖かく始まりました。
農業関係の方などは、植物の発芽時期の見込みが例年と異なってしまうかもしれないですね。霜注意というような低温への注意のほかに、通常より高すぎる気温も要注意なのでしょう。
★今日11月8日は立冬。
春分から225度回ってきました。
45度区切りはわかりやすい。
0度:春分
45度:立夏
90度:夏至
135度:立秋
180度:秋分
225度:立冬
270度:冬至
315度:立春
というわけですね。
「暦の上では冬」というよりも、「太陽の周りを春分点から5/8周しました」でいいのじゃないかな。
それぞれの位置につけられた名前です。
★東京での、今日の日の出は6:09、日の入りは16:40です。
なんだか、午後3時くらいになると、太陽の傾きを影の長さに感じて、夕方の雰囲気が漂い始めますね。
日の入りが一番早いのは11月末~12月中旬で16:28になります。
日の出が一番遅くなるのは、来年に入って1月の上旬~中旬初めのころ、6:51です。
冬至は12月22日。
日の入りはゆっくりと遅くなり始め、日の出はまだ遅くなり続けている、という頃に「差し引き、昼が一番短い日」が来るのです。
★お日さまが低くなるということは、地面の「有効」受光面積が減る、ということです。
お日さまから受けることのできるエネルギーが減ってしまうのですね。だから、寒くなる。
実は、太陽-地球間の距離では、地球は(北半球の)冬の季節の方が夏より太陽に近いんですよ。
地球と太陽の平均距離は1.496×10^8km、これを「1天文単位(AU)」といいます。地球と太陽がほぼ平均的な距離にあるのは、4月4日、10月5日頃です。地球が太陽に最も近い距離に達する近日点はほぼ1月3日でその距離は1.47×10^8km=0.983AUです。最も遠い距離に達する遠日点は、ほぼ7月4日で、その距離は1.52×10^8km=1.016AUです。
太陽に近いけれど、受け取れるエネルギーが少なくなってしまうんですね。
2011.10.25
フタモンアシナガバチのオスの日向ぼっこ。
命が尽きるまでの日々を、日向に飛来して過ごすオスたちです。
道路の突き当りの日溜まりがその集合エリアになっていて、他の場所ではあまり見かけません。線路の柵の上によく止まるので、カメラが構えやすい。同じオスとして、最後の日々を撮影してあげたい気になって、ついシャッターを切ります。
触覚の掃除をしていました。片方だけ独立に動かせないらしく、左の触覚を掃除するのに、頭をひねっていますので、右の触覚が跳ねあがりました。そういう動作が写っています。
また、ハチの単眼というのは写りやすいものでして、ここでも、3つの単眼が見えています。
ハチとアブの違いを述べよ、みたいな理科問題があるのですが、ハチは翅が2対4枚、アブは1対2枚というのが正解ですけれど、生きて飛び回るハチを見て、翅が4枚あることが見える人はいないと思います。頭でっかちの知識だけの設問ですね。
通常は、頭部の複眼や触覚をみれば識別できます。
慣れてください。
我が家の黄葉スポットをご紹介します。ホントにスポットなので、笑って下さい。
2011.11.5
鉢植えのイチョウとカエデです。
40歳近いイチョウと、生まれてまだ4,5歳くらいのカエデ。
並んでいます。
ドウダンツツジの葉が一枚。紅葉してます。
まったくもって小さな紅葉。
これはハクチョウゲ。
ちょっと雰囲気の違う黄葉の仕方。
表面の葉は緑なのですが、中の方の葉が黄色く色づいてきました。
これはモッコク。
じつは季節を問わず、時々一枚だけ真っ赤になることがあるんですね。
なんでだろう?
あとはみんな緑の葉です。
ヤマノイモ。
これは植物体全体が黄色くなっています。
庭のもそうだし、線路際に進出したのも、全く同時に全体が黄色くなりました。
このくらい黄色くなると、うむ、黄葉の季節だ、といえますね。
さて、季節が進んでいくともっといろいろな黄葉・紅葉がご紹介できるかもしれません。
どうなりますか。
2011.10.25
いやまったく、みんな心優しくって。
励ましに来てくれる感じ。チョウの舞いって、すごく心をほぐしてくれます。
あの花で、この花で、蜜を吸う姿を披露してくれます。
目の前なのですよ。50cm離れているかなぁ。
花を抱えて頭を突っ込んでいます。
かなり深いのでしたよねこの花。ですから、長い口吻があるのにこうやって頭を突っ込むこともあるのです。
ふわっと飛びあがって、また次の花へ。
ため息をつきながら、わくわくしながら、ありがとうね、ありがとうね、と呟きながら、目で追いシャッターを切るのでした。
左後翅が少し欠けています。翅がぼろぼろになるまで飛んで飛んで生き抜いて欲しい、と願いながらチョウを放す私たちに、生きてますよ、と教えに来てくれるのでしょう。
ありがとう。
2011.10.25
まだ頑張るんですよ。すごいですね。
10.31
花と実。実がなったら必ず食べます。これは、栽培者の責務のようなもので、オクラの命を引き受けなければなりません。
まあ、そう力みなさんなって。
ふんわかな感じに撮ってみました。
★朝日新聞の「患者を生きる」という連載があるのですが、現在、「JOYの結核」という連載をやっています。タレントのJOYさんが結核にかかってしまった体験談。退院し、仕事に復帰し、「ストップ結核ボランティア大使」を引き受けたそうです。
JOYさんがブログに書いたメッセージを引用します。(11月5日付記事から)。
「頑張るのと無理するのはちがうから」
よい言葉を聞きました。言葉にはやはり「力」があります。よい言葉を聞くことは喜びです。
「頑張る」のと「無理する」のとは違う。
そうなんですよね。なんだか「頑張る」ことがいいことみたいになっちゃって、疲れますよね。無理をしちゃいけない、無理を強いちゃいけない。
「今できる限りのことを、今する」だけ。それが大事。
それは執着を捨てるということとほぼ同義です。
生きられる限りをちゃんと生きる。
でもそれが一番強い生き方なんだと思いますよ。
虫や植物と共に生きていると、そういう教えをいっぱい頂きます。
諭されちゃうな。
グーグルで検索しようとしたら、マリー・キュリーさんの肖像画が検索窓の上にありました。
今日は生誕140周年だそうです。1867年の今日が誕生日なのですね。
ウィキぺディア↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC
2011.10.24
アシブトハナアブですね。
私はいつも、シマハナアブと混同します。
だって、胸部背面の「縞」はこちらの方がくっきりしているんですもの。
http://www.insects.jp/kon-abusimahana.htm
ここにシマハナアブの写真があります。比べてみてください。
ちょっとぶれました、すみません。
脚を擦りあわせて、掃除中。
ハナアブの名に恥じず、花を訪れた後だったようですね。
花粉がついてしまったので、擦り落としているようです。
よく見ると、翅の先端部が破れています。
翅にそういう欠損が生じても、はばたき方などを調整して飛ぶことができるのでしょう。
人間の作る飛行機で、こんなに羽に欠損が生じたら飛べませんね。
生物の持つ「しなやかさ」「したたかさ」というものに思いを至します。
幼虫は不人気な水の中のウジですが、いいさね、君のせいじゃない、生き継いでいってほしい、そう願います。
2011.10.22
アブチロン属(イチビ属)の和名「ウキツリボク」というのが正式かな。
でも、「チロルのランプ」という別名が気に入ってます。
いかにもそれらしい。
今年はこれが結構たくさん咲いていまして楽しい。
門の脇に置いてあって、保育園のお散歩など来たら、楽しんでほしいな、と思っています。
つぼみ。
きれいな赤ですね。
★ランプがつり下がっている、と見ればチロリアンランプですが、魚釣りで魚を釣り上げているという見立てはどうでしょう?
まったく類縁関係はないのですが、「ケマンソウ」、別名「タイツリソウ」というのがなんとなくイメージが似ている気がします。(ケシ科です)
「華鬘草」「鯛釣草」です。
花知らずの私がなんでそういう花を知っているかというと、以前、釣り好きの同僚の先生がおりまして(教科は生物)、タイツリソウを見せて下さったのでした。鯛が大量のようで縁起がいいといって栽培していらっしゃいました。
↓「ヤサシイエンゲイ」というサイトにきれいな写真がありました。
http://yasashi.info/ke_00002.htm
2011.10.22
何げなく、ナガコガネグモの卵のうを覗いたのですね。
そうしたら、なにやら茶色いものがある。
枯葉かな?とよく見たら、ガだ。
写真下の方にナガコガネグモの卵のうが写っています。
そういう「見たいもの」がそばにあるのでなければ、絶対見逃しますね、このガ。
見事に「枯葉」になっています。
翅がストレートじゃないです。
調べてみたら、ホシヒメホウジャクというスズメガ科のガのようです。
初めて見たのかもしれない。記憶が定かではないです。
チョウ目>スズメガ科>ホウジャク亜科>ホシヒメホウジャク
です。
幼虫の食草はヘクソカズラだそうです。今うちにはないけどなぁ。
参考サイト。
http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Neogurelca_himachala_sangaica.html
成虫はここで。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/hosihimehoujaku020921.html
幼虫はここで。
どうぞ。
少々、尾籠な話かもしれません。そういうの苦手な人は拡大せずに、以下の文章も読まずに、呆れた人だ、と笑ってやってください。
お茶など飲んで買い物に行ったのがいけなかった。大規模スーパーで用を足しにいくことになりました。
男性用のトイレの壁にポスター。
「軽い尿漏れ」「頻尿」「出渋り」「残尿感」
まあねぇ、年を取ってくると、おとこもおんなも、いろいろ若い時とは体の状態も変わりますわなぁ。{高齢者風な言葉遣いで}
それはまぁ、そうですが。
「鹿威し(ししおどし)」風な竹から水がちょろちょろと(それとも、元気よく?)流れ出ておりますが、小用のイメージなんでしょうねぇ。爺さんたちの。
思わず噴き出してしまいました。で、写真を撮ってしまいました。
それだけです。
笑って忘れてください。
今日、グーグルの検索サイトへ行くと、検索窓の上に、雲海から頭を出す富士山のイラストがあります。何かな、と画像の上にマウスカーソルを持っていったら、「横山大観 生誕 143年」だそうです。
調べてみると
横山 大観:よこやま たいかん(正字体:大觀)
明治元年9月18日(1868年11月2日) - 1958年(昭和33年)2月26日)
ということでした。
知らなんだ。
グーグルの検索サイトには時々絵が出るんですね。面白いから、検索バーのようなツールにせずに、サイトに行って利用しています。
2011.10.21
妻が勤務先の中学校で見つけてきました。
数学講師ですが、虫好きはかなり知られているのじゃないかな。
不思議なおばさん先生ということになっているでしょう。
{卵鞘を見れば一目でオオカマキリ、ハラビロカマキリ、コカマキリくらいは見分けがつきますからね、我ら家族は全員。}
茎から外れてしまっていたので、両面テープを使って枝に固定しておきました。
接着剤は溶剤があるので使えない。接着テープがいいですね。片面・両面、用途に応じて使い分けると便利です。
今、家で見つけたオオカマキリの卵鞘、家で産んでくれたハラビロカマキリの卵鞘があって、3つ目です。来年の春を楽しみにしましょう。カマキリの住む庭、なんて最高ですよね。
2011.10.21
さてこれが、「PA210002.JPG」というファイルネームの画像です。0001はちょっと甘かったので割愛。
フォルダが106になりました。7万枚に挑戦します!
今までヒメハラナガツチバチを何回もご紹介してきましたが、これはキンケハラナガツチバチ。
大型です。「ヒメ」じゃないです。それとやはり「毛」が印象的。
ほらね。金色の毛むくじゃら。
オマケに花粉だらけ。もう顔が無茶苦茶ですね。前が見にくいんじゃないのかい?
分かりにくいかな。翅の付け根、胸、複眼などが見えています。
この毛で花に突っ込めば、こうなりますよね。
えいやぁ、突進!という雰囲気ですね、この脚構え。
ほんと、なんだか無茶苦茶なやつで、笑ってしまいます。
花はもちろんセイタカアワダチソウ。
この花は虫たちが大好き、というか、花が少なくなってきている今の大きな蜜場なのでしょう。人気があるわけです。
2011.10.21
センダングサの花に来たセイヨウミツバチ。
顔面(というのかな)が花粉だらけですね。
まだ花粉団子は作っていません。
飛びあがった瞬間です。少しぶれましたが結構いいでしょ。
翅を猛烈に動かしながら脚は脱力しているというのがおかしい。
{パンクな髪形の感じがしないでもない、カワイイ。}
★さて、私の使っている一眼レフ。画像をカメラ内のフォルダに入れておいてくれるのですが、そのフォルダは、0001~9999までの9999枚入ります。で、それを超えると、自動的に新しいフォルダを作ってそちらに格納し始めます。
ミツバチの2枚目の写真はオリジナルのファイルネームは「PA219999.JPG」なんですね。
「P」はPhotoでしょうか。「A21」は10月21日という意味です。で、このフォルダでの通し番号が9999でした。フォルダがいっぱい。という、記念すべき一枚です。
フォルダ番号は100,101,102,103,104,105ときてこの105が満杯になったわけです。9999×6=59994枚(約6万枚)撮ったんですねぇ。{感慨深い。}
フィルムカメラ時代には信じられない枚数です。だって、現像代、焼き付け代とお金がかかるんですもの。デジカメになって、「プロ撮り」ができるようになったのですね。嬉しいです。数を撮れば、中に多少は見られるのもあるので、こうやってブログに載せているわけです。
カメラを買ったのが2008年2月でした。
初期の不具合があって、実際に使い始めたのは3月です。
3年と8カ月くらい経ちましたか。
結構撮りましたね。楽しくって仕方ない。肉眼ではよく分からないようなものが、パソコン画面に溢れるように写るのですから、たまりません。人物や風景はほとんど撮りませんね。
正月に自分の「遺影」というので、セルフタイマーで自分を撮りますが、撮ったものが私のパソコン内に入っていたのでは仕方ないですね。子に送っておかなきゃね。
{新婚旅行から帰って。妻曰く「私が全然写ってない」。昔から人物を撮らない人だからなぁ、ワタシ。}
まだ続けます。「虫撮り爺さん」続けます。
★私は小学校時代にオリンパスの学生実習用顕微鏡というのを買ってもらって以来オリンパスファンなのです。PEN、PEN・EE、PEN・FT(ハーフサイズ一眼レフ)、OM-1、OM-2(35mmフィルム一眼レフ)と使ってきました。
そして、今E-510という、デジタル一眼レフとしてはごく普通のボディに、マクロレンズをつけて遊んでいるわけです。オリンパス一筋だ、感慨深いなぁ。
そして、最近オリンパスの経営がごちゃごちゃして、ファンとしてはむっとしています。
医療用光学機器の大手でもありますし、是非早く健全な経営に戻って、よいカメラを出し続けてほしいと思うものです。
2011.10.21
ハラビロカマキリが卵鞘を作りました。
元気な時期のものに比してかなり小さいと思います。
ですから、受精卵なのかどうか、ちょっと分かりませんが、でも頑張って産卵したのですからすごい。立派なお母さんです。腹の中に残っていた分を全部産卵しきってくれたのだろうと思います。
見つけて保護した時はボロボロでしたが、ずいぶん力強さを取り戻しました。
毎日、オンブバッタとか大型のハエとかを、1,2匹、多い時は3匹くらい食べています。
この記事を書いている11月2日の時点では、さすがに動きが鈍くなったな、と感じています。
昼ごろにケースごと「あったまりに行こうね」と声をかけながら日溜まりに連れて行って、エサを探して入れてやるのですが、たくさんは食べられなくなりました。そろそろ限界が近いのかもしれません。
また腑に落ちない記事を読んでしまった。
朝日新聞 2011年10月29日の記事です。
塩害農地、1カ月で再生 京都のベンチャー開発 ドコモとNEC、量産化援助へ
東日本大震災の津波による塩害で台無しになった農地を「最短1カ月間で再生できる」という土壌改良材を京都市のベンチャー企業「マイファーム」が開発した。農地の再生を大幅に短くできるとして、NTTドコモとNECが復興支援の一環で、量産化の無償援助を決めた。
農林水産省によると、東日本大震災で津波による被害を受けた農地は青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県で計約2万4千ヘクタール。政府は、十分な量の真水で塩分を流し出す除塩作業などで「おおむね3年間での復旧を目指す」としている。
これに対し、マイファームが開発した改良材は、数種類の微生物と有機堆肥を混ぜたもので、微生物が土に残った塩分を分解する。「約1カ月で作付けができる土壌になり、3カ月でほぼ元通りの土壌になる」という。6月から宮城県岩沼市の被災農地で使ってみたところ、2・9%だった塩分濃度が2カ月間で0・8%まで下がり、8月末にはトマトを収穫できた。
・・・(後略)
これ、おそらく「疑似科学」「エセ科学」だと思います。
塩害の主成分は塩化ナトリウムだと思いますが、ナトリウムイオンと塩化物イオンが電気的にペアを組んでいるものを、一体どうやったら「分解」できるというのでしょう?
「分解」した結果、何になるのですか?
天然の微生物の力で放射性物質まで分解できるという、とんでもない嘘が流れているとも聞きます。原子核レベルの出来事を、化学的には処理できないのに。
塩分の分解もそれに近いようです。塩化ナトリウムを吸収する微生物というのなら、吸収後の微生物を回収しなければ、また土に塩分が戻るだけでしょう。
分解というからには、何か物質として別の物に変化して、塩化ナトリウムではなくなるというのでしょうが、それは何に変化するのですか?
堆肥に塩分を吸着するというのなら、それは分解ではないし。
納得できるような解説は現時点ではWeb上にもないし。
当面、私にいえることは、これは多分嘘だから、乗ってはいけない、ということだけです。
物質は消滅しません。ナトリウムイオンも塩化物イオンも消えてなくなることはあり得ません。別の化合物になることはあり得ます。ですから、どのような化合物になったのかを示してほしいのです。それがなければ納得しません。
なんでまた、ドコモとNECなどという大手が無批判に乗ってしまったのか、私には理解できないことです。
悲しい。
参ったな、虫さんたちは私のこのブログを読んでから昼の散歩時の出番を決めてるんじゃないか。
さきほど、ツマグロキンバエはセイタカアワダチソウが好きだ、クロヒラタアブをほとんど見ないと書きまして。
昼の散歩に出ましたら
2011.11.1
庭のランタナにツマグロキンバエがいて、花に頭を突っ込んでいました。
セイタカアワダチソウだけが花じゃなし、ランタナだっておいしいよ、といっております。
ランタナの花でツマグロキンバエを見るのは初めてです。
敢えて「コメント付け」にやってきましたね。
そして、このランタナの左の方で、クロヒラタアブがホバリング。
ついっ、ついっ、っと止まっては動き動いては止まり、カメラを向けましたが撮影には失敗。
でも、確かにクロヒラタアブでした。
いますって、ちゃんといるんです、っといいに来ましたね。
大した連中だ。かかしの心はお見通し。
取り急ぎ、ご報告まで。
2011.10.20
郵便受けの下のブロック塀についたミノムシ。
この位置の上の方、ヤマモモやなんだっけ、木が茂っていまして、道路にはみ出してきたのですね。で、妻が、脚立にたって少し道路側を伐ったのですが。(私は脚立に立つことができなくって、頼りない夫なんです。)
木の中の方に、何匹か、ミノムシがいるということです。
で、あんまりすかすかに伐ることはやめた、といっていました。
少しくらい増えてくれてかまわないのです。そう、増えてほしい。
以前はいくらでもいたのになぁ。
家の子は、幼い頃に、裸にしたミノムシに刻んだ色紙を与えてカラフルな蓑を作らせるという遊びをした世代です。
残酷じゃないです、そういう遊びから、生きるということを体感するのです。
電池で動くおもちゃじゃないもの。
2011.10.20
ウラナミシジミがルコウソウの未熟な実にとまっていました。
後ろの翅の黒い目玉模様と、触覚に似た尾状突起で、前後が逆転して見えるようにしているという話もあります。シジミチョウの尾状突起はちょろちょろよく動きます。目を惹かれるということはありますね。
さて、撮影時、気づいていなかったのですが(ぼんやりマナコめ)、腹を曲げてますよ。
これ産卵行動みたいに見えます。
でもなぁ、ウラナミシジミの幼虫の食草はマメ科の植物なのですが。
ルコウソウはヒルガオ科サツマイモ属です。ちょっとなぁ。
ここでも腹を曲げている。
変だなぁ。
昆虫が幼虫の食草を間違えるわけがないから、、先端にとまっているためのバランスをとっているのではないか、くらいしか思いつきませんが。
その場でこの行動に気づいていれば、この実をちゃんと見て産卵しなかったことを確認できますが、後になってはもう遅い。ルコウソウの茂みのどこの実だったかなど、記憶からの再現は絶対無理です。
うかつなことでした。
2010.10.20
セイタカアワダチソウを舞台にして、次々と役者が登場。
口吻が背景にまぎれて見づらいですが、頭の上の方へ弓なりに上がってから花に先端部が入っています。
この長い口吻を自在にコントロールできるのですよね。
筋肉はどこにどうついているのだろう?
縁日のおもちゃで、息を吹き込むと巻いていた紙の筒が伸びるのがありますが、あの程度のコントロールでは、たくさんある小さな花の奥へ口吻を自在に差し入れるのは難しそうですが・・・。
口吻の仕組みについて、考えてみるとよく知らないなぁ。
元は一対の顎なんです。雨どいみたいな、断面が半円形の細長い顎を2本ピタッと合わせて管いにしています。はて、どうやって動かすのだろう?
2011.10.20
セイタカアワダチソウの花の前でホバリングするキタヒメヒラタアブ。
前の記事ではツマグロキンバエが多いと書きましたが、ヒラタアブでは今年はホソヒラタアブが少ない。いますけどね、少ない。クロヒラタアブはほとんど見ていません。
代わって、この小さなキタヒメヒラタアブをよく見ます。
翅を上下に動かすことによる反動で体がぶれるということはないのかな。
体は見事に空中に停止しています。写真もぶれない。
後ろ脚を伸ばしていますね。
翅は一対。退化して平均棍になった後翅は浮力の発生には関与していません。
ジャイロスコープのように体の位置情報を感知する装置になっているそうです。
人の技術では、おそらく絶対にこのホバリングを模倣することはできませんね。
見ていて楽しいですよ。
2011.10.20
ボウガシの葉の間で見かけました。
地味ですし、日陰で少し薄暗かったのですが、チョウの翅のパターンを認識して気づきました。
翅全体は地味ですが、尾状突起が白く輝いて、ちらちらと動いて目立ちました。尾状突起の方に視線をとられますね。
写真はこのワンショットしかありません。とりあえずの1枚です。
暗いな、露出を変えたいな、と思った瞬間に飛び去りました。
翅の表に美しい色があるはずなのですが、写せませんでした。
東京のあたりでは昔は見かけなかったチョウです。
普通のシジミチョウより一回り大きいので、地味な翅のせいもあって、遠目には一瞬ヒメジャノメかなという感じがしてしまいます。
http://mushinavi.com/navi-insect/data-cho_murasakitubame.htm
↑虫ナビです。
翅の表の美しい色が見られます。どうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A0%E3%83%A9%E3%82%B5%E3%82%AD%E3%83%84%E3%83%90%E3%83%A1_%28%E8%9D%B6%29
↑ウィキペディアです。
「生活環」という項目に面白い生態が書かれています。
卵が孵化すると、幼虫は柔らかい新芽の中にもぐりこんで成長し、その後、葉を折り曲げた巣を作って、若葉を食べる。なお、ムラサキツバメの幼虫は体からアリの好む液体を分泌し、トビイロケアリなどのアリに守られる代わりにアリに分泌物を提供するという共生をおこなうことが知られている。
シジミチョウの仲間とアリの関係というのは面白い話がいっぱいありますね。
http://www.antroom.jp/cms/page/ant012/
↑「アントルーム」というアリ好きな方のサイトです。
シジミチョウの幼虫とアリの関わりがいっぱい紹介されていますので、関心がおありでしたらどうぞ、お勧めです。
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