方言(?)
★10月5日の朝日新聞に「ボランティア必携?方言パンフ」というタイトルの記事がありました。気仙沼地方の方言を解説するパンフレットだそうです。
気仙沼方言の発音は、いわゆる「ズーズー弁」。「シ」が「ス」に、「チ」が「ツ」になり、すしが「スス」に、知事が「ツズ」に聞える。また、「ナゲル(捨てる)」や「コエー(疲れた)」など、共通語とは違う意味になる言葉もある。
・・・
「被災者からナゲテ(捨てて)ほしいといわれ、気仙沼の人はずいぶん乱暴なものの言い方をするんだとびっくりした」というボランティアの声を聞いた。
・・・
★ここに引用した内容は、気仙沼だけのことではないですね。私は秋田に親戚が多いのですが、秋田の方言もほとんど同様です。
口を大きくはっきり開かないので、「シ」が「ス」に、「チ」が「ツ」になります。
また「投げてけれ」というのもあります。従妹が東京の大学に来た当初、「投げてけれ」が通じなくって驚いたと、昔、話しておりましたっけ。
★ところでですね、方言というのはそれでいいのです。それぞれの土地の歴史に根差したことばなんですから、それでいい。
ところが、最近気になるのは、「あいまい発音」が若い人の間に広がっているのではないかということです。
テレビを見ていて、交通情報の方が「ちゅうおうどう」ではなく「つうおうどう」と発音したり、「千葉」が「ツバ」になったりしてますよ。事故がズコだったりね。
NHKのアナウンサーでも何人かこういうあいまいな発音をする方がいらっしゃいます。
「シ」が「ス」に、「チ」が「ツ」などを、口をきちっと開いて母音をはっきり発音しない、あいまいなまま話してしまう。
方言は方言でいいんですが、でもねぇ、NHKのアナウンサーって訓練を受けた方々じゃないのかなぁ。ちょっと困ったな、と思っています。
そういうアナウンサーが出てくると、つい、チャネルを変えてしまうんですよ。聞きたくないもんな。
★左耳の聴力がガタ落ちになったら、子音で話す言葉が聞き取りづらくっていけません。
ささやき声なんてまるっきり聞き取れない。
母音をはっきり発音してくれないと聞き取れなくなってしまったのです。
恐らく年齢からくる聴力低下でも同じようなことなのではないか、と想像します。
どうか、公共のテレビ放送に出てくる方々は、はっきりと母音を発音してください。
お願いします。聞き取りにくくってたまらない、というのもあるのです。
★上の話題から少しずれますが、片側の聴力が低下し気づいたのは、「カクテルパーティー効果」を失ったということです。
カクテルパーティー効果(英: cocktail-party effect)とは、音声の選択的聴取 (selective listening to speech)のことで、選択的注意 (selective attention) の代表例である。1953年に心理学者のチェリー (Cherry) によって提唱された。
・・・
カクテルパーティーのように、たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる。このように、人間は音を処理して必要な情報だけを再構築していると考えられる。この機能は音源の位置、音源毎に異なる声の基本周波数の差があることによって達成されると考えられる。つまり、このような音源位置の差や基本周波数の差をなくした状態で、複数の人の音声を呈示すると、聞き取りは非常に難しくなる。
・・・
さらに音楽においても、オーケストラの演奏などにおいて、複数の楽器がそれぞれ別のメロディを奏でている時にも、特定の楽器のメロディだけを追って聞くことができるのも、同じ効果である。
テレビニュースを聞いている時に話しかけられると、どっちも聞き取れない。
天気予報のバックグラウンドに音楽を流されると、肝心の気象情報が聞き取れない。
スーパーでバックグラウンドに音楽や宣伝が流れていると、会話ができない。
FMのニュース番組で、番組全部にパーカッションの利いたBGMが流れているという番組がありまして、ニュース内容は全く聞き取れない。
最近のテレビはうるさいなぁ。
うるささだけが聞こえてきて、肝心の話は聞き取れない。
ひどいものです。
世の中、音が重なり過ぎ!!っです。
何とかして下さい。
要するになんでもかんでも飾り立て過ぎなんです、ヨ。
« visionary | トップページ | トンボの集会 »
「人事」カテゴリの記事
- 「父」からの脱出(2023.06.01)
- 子供達に、1番に笑ってほしい!そしたら大人は頑張れるんだ!!(2023.02.20)
- クリスマスの足袋(2022.12.25)
- 日食月食(2022.11.21)
- 朝日川柳欄から(2022.11.21)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント