ヒメグモD:3
2011.10.10
うわっ、ですね。
初めに、キンモクセイの苞が降ってきて積もった網をお目にかけました。
どうやら、クモはある程度掃除をしたらしく、苞はなくなっていたのですが、今度は花です。
キンモクセイの花が散り始めたのです。
すごいことになっちゃった。
クモがどこにいるかはもうお分かりですね。上の方の白いものの中にいるはずです。
それにしてもまぁ、キンモクセイの開花から落花まで、花の便りを伝えてくれるヒメグモの網なのです。風流ですねぇ。
います、います。
落ちてきた花に囲まれて、まだ残る香りに包まれて、すごい子育てだなぁ。
★ところで、キンモクセイの香りですが、木の下、間近で鼻に刺激を受けるのはさすがに少しきついです。遠くからほんのり香るほうあいいなぁ。
近いと、昔の男性化粧品、例えばポマードとか、そういうもののきつい香りに近くなってしまいます。花の香りなんですけれど少し動物的というか、脂っこいというか、そういう香りに感じられました。
芳香は遠くからほんのりと香るのがよいようです。
お化粧のきつい女性とエレベータに一緒に乗るのはきつい。と感じる爺さんです。
★ところで、日本のキンモクセイはみんなオスの木だというのはご存知ですよね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%A4
ウィキペディアです
雌雄異株であるが、日本では雄株しか入っていないので結実しない。雄しべが2本と不完全な雌しべを持つ。
季節の花300のサイトから
http://www.hana300.com/kinmok.html
学名 Osmanthus fragrans var. aurantiacus
Osmanthus : モクセイ属
fragrans : 芳香のある
aurantiacus : 橙黄色の
Osmanthus(オスマンサス)は、ギリシャ語の「osme(香り)+ anthos(花)」が語源。
化学屋としてはですね、ウィキペディアで学名を見たとたん、「 Osmanthus」も「におい」のことじゃないの?と思ったわけですが、ここではちゃんと解説されていたので、引用しました。
原子番号76のオスミウム(Os)という元素があります。
1803年にイギリスのテナントによって発見されたのですが、このオスミウムの化合物が香りというのではなく、臭気があるのです。(私は嗅いだ事がありませんけど。)
で、臭気があることにちなんでギリシャ語の「オスメ」からオスミウムと命名されたという経緯があるのです。
そんなことを知っているものですから、学名を見てなるほど、と納得してしまったのでした。
「fragrans」は化学とは関係なく、「芳香」だろうとお分かりですよね。
学研パーソナル英和辞典から
fragrant
{形容詞}香りのよい;快い
◆fragrance {名詞}芳香(のあるもの)
最近は「香り商品」が増えてしまって、私は少しげっそりしています。
人工的な香りが苦手でしてね。シャンプーなんか頭が香りだらけになるので使わないんです。石鹸で充分でしょう。
商品に付加された香りは嫌いです。
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コメント
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キンモクセイで子育てとは何だかうらやましいような?クモだけでなく虫たちは香りは分からないのでしょうね。キンモクセイが香りはじめると私は運動会を思い出します。こちらではハナミズキが紅葉してとても綺麗です。小さな赤い実も生っていてとても可愛いですよ。
投稿: 桔梗 | 2011年10月13日 (木) 23時17分
考えてみたら蝶や蜂は花に集まりますね。あれは香りに引かれてでしょうか。それとも何か目に見えるものがあるのですか。小学生の質問みたいでちょっとお恥ずかしいですがよろしくお願いします。
投稿: 桔梗 | 2011年10月13日 (木) 23時43分
昆虫の嗅覚、味覚に関しては少しややこしくってはっきりしないところがありますので、コメントの中では書けそうにありません。
稿を改めて記事にするつもりです。
チョウやハチが蜜を求めて花に来ることに関しては視覚の寄与の方が大きいと思います。
投稿: かかし | 2011年10月14日 (金) 13時34分