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2011年10月 5日 (水)

アオスジアゲハ:1

0919_14aosujiageha 2011.9.19 13:04
蛹の殻が透けて中の翅の模様が見えます。
とんがった部分も空になっていて、羽化が近い。
夜のうちに羽化するかな、と思っていたら

0919_aosujiuka1 17:42
羽化が始まりました。

ちょっと思いがけないことを見ました。
蛹の殻を中から割る、これは当たり前。
で、中から成虫が出てきて、すたすた歩いて脱け殻から離れ上へ移動。
この写真の左端に脱け殻がちょっぴり写っています。

0919_aosujiuka2
その場でしっかりつかまって、体を固定しました。
翅を展開し始めたのですね。
驚かせたりしてはいけないので写真は撮りませんでした。

0919_aosujiuka3 17:58
10分余りでほぼ翅の展開が終わりました。
すごく速く展開してしまうのですね。
びっくりしたぁ。

★実は長年チョウの飼育をやってきましたが、この瞬間は見ていなかったのです。
もうすぐ羽化だ、あ羽化した、もう飛び立てるかな、と見ているシーンはとびとびなんです。

これまで脱皮の瞬間を見たことがあるのは、オオカマキリの最終脱皮、何種類かのセミの羽化の脱皮、トンボの脱皮などです。考えてみるとこれ、みんな不完全変態昆虫ですね。
「蛹」という段階なしで、終齢幼虫が最後の脱皮をして成虫になる。

共通していることは、最後の脱皮の直前まで歩いているわけです。そうして、脱皮の場所が決まると、脚をしっかり固定して脱皮中に落ちないようにし、背中が割れて成虫の体が出てきて、腹部を残して上体をそっくり返るようにしてまず脚を乾燥して固化する。脚が固まったところで、起き上がって脱け殻につかまって下半身を引きぬく。
おおよそこんな過程を経るわけです。
翅の展開・乾燥にもかなり時間がかかりましたっけ。

ところが今回見たアオスジアゲハの羽化は違いました。
蛹の殻には脚はないですよね。蛹の殻の中で成虫の脚が形成され、それは羽化直前にはもう乾燥して、ほぼ固まっているようです。
翅もかなり湿り気は抜けて、折り畳んであるような状態なのでしょう。
そういう状態が、羽化直前に蛹の外から見えるのですね。
ですから、蛹の殻を割ったら、翅が脱け殻に引っかからないように、まずその場を歩いて離れてしまう。
それから、折り畳んであった翅を平らに伸ばす。
ここまでの時間がすごく短かった。
で、もちろん湿っぽいことは確かですので乾燥してしっかりした状態になるのに、十分時間をかけます。

すごいものを見てしまった。
妻と二人で感激しきりです。
長く飼育をしてきても、見ていないことって多いのですね。
改めて小さな昆虫たちの生き方に心揺さぶられました。

★「脱皮コレクション」監修:岡島秀治、写真:新開孝、関慎太郎 日本文芸社、2011.6.25発行
こういう写真図鑑があるのですが、改めて眺めてみました。
詳細は省略しますが、おおよそ私の直感は間違っていないようです。
不完全変態昆虫の多くは、まず脚を乾かす。
完全変態昆虫の多くは、蛹の中で脚が固まっていて、翅を展開するためにすぐ歩く。
こんな傾向のようです。
そうなのかぁ。

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