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2011年10月 4日 (火)

クロアゲハ

0906_16kuroageha 2011.9.6
クロアゲハの蛹。
幼虫時代の頭の部分の脱け殻がくっついています。
0909_1kuroageha1
どうもそのままでは羽化のときの足場が悪い感じがします。で、
蛹がついている小枝の部分を切り、ケースの内壁にセロテープで貼り付け、足場の確保のために両側にティッシュペーパーを垂らして上の方をセロテープで固定しました。

蛹の殻が透明化して、中の黒い翅が好けるようになり、蛹の「角」のような部分が空になったことがわかりますね。
これが羽化直前のサインです。
0909_1kuroageha2 9.9 7:18撮影
この時、蛹の殻の中では脚はもう乾燥し始めており、羽化後に体を反らせて脚を先ず乾かし固める、という作業は不要です。(セミやトンボやカマキリで見た羽化とは違うんですね)
どきどきしますね。
ここまではそれなりに見る機会も多いのですが、出る瞬間というのは本当に瞬間なのでなかなか見られないものです。
0909_7kuroageha3 12:09撮影
羽化すると、翅を展開するのに邪魔にならないように、すぐに蛹の殻から歩き出て静止します。
で、翅を伸ばします。

0909_10kuroageha4 16:11撮影
翅は無事展開されました。
ここまでが一番緊張するところです。
ここで失敗すると飛べなくなってしまう。
0909_10kuroageha5
後は体全体が完全に乾いて飛べるようになったら旅立ちです。
この一連の過程を経る間、興奮させて失敗などしないように、息をひそめる感じですね。
そうして、空へ飛び立つ瞬間、こちらも解放感・達成感があって、いっつも、ほぅ~っと息を吐いて、幸せ気分に浸るのです。
なんとも気持ちいいものなのです。

 

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