寄生バエ
2011.9.25
チョウの飼育ケースの底をウジが歩いていました。
寄生バエの幼虫です。
チョウの蛹から出てきて、今度は自分自身が蛹になろうとしているところです。
やがてこういう風になります。
ハエの蛹は「囲蛹」といいます。
ウィキペディアから引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A8
蛹
老熟した終齢幼虫は幼虫時代を過ごした摂食場所を離れ、多くは土中に潜りさなぎとなる。ハエ類のさなぎ形成の際は、終齢幼虫が脱皮せずに、幼虫の体が短縮してコメの様な形になり、そのまま幼虫の外皮が硬化するのが特徴である。硬化した外皮の内側で、真のさなぎがさらに一回り小さく収縮して形成される。こうした二重構造の蛹(さなぎ)を囲蛹(いよう)と呼ぶ。
羽化に際しては硬化した幼虫の皮膚の前方体節が環状に分離し、蓋のように外れることで成虫が脱出する。これが環縫短角群の名前の由来である。
上の写真で、俵状の外皮は、幼虫時代の外皮なのですね。
この中に、蛹がいる。
そうすると、蛹の外皮の中で成虫になり、成虫の外皮を作るのでしょうから、入れ子が一段深いのですね。
イメージ:裸の体の上にパジャマを着て寝袋に潜り込んだと思って下さい。
寝袋が幼虫時代の外皮、パジャマが蛹の外皮、自分の体の皮膚が成虫の外皮、ということになります。
★私共夫婦にとっては、「にっくき寄生バエ」なのでして、ゴキブリなんかかわいいものですよ、生活空間を共有したくはない、というだけですから。
寄生バエは、やっつけたい。チョウが羽化できないと悲しい。
寄生バエだって生態系の一員なのですが、やっぱりチョウの飼育者としては、寄生バエの蛹はつぶしてしまいますね。
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