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2011年9月

2011年9月30日 (金)

オンブバッタ

0914_4onbukinkan 2011.9.14
キンカンの木にオンブバッタがいました。
キンカンの葉を食うとは思いませんが、まぁ、いろんなんところに現れるやつです。
地面近くで歩くたびに足元をぴょんぴょん跳びまわるのもいれば、こうやって、1.5mくらいの高いところに登っているのもいる。
オンブバッタの産卵は土の中です。
産卵管はありませんが、土の表面を掘るようにして中に産卵します。
こんな土から遠いところにいていいのかなぁ。
よくわかりません。

この記事を書くにあたって、間違いがないか、検索したら「晶子のお庭は虫づくし」がヒットしました。
すごく面白い飼育記録です。是非読んでください。
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1915/battakansatu.html

やっぱりそうか!!という行がありました。

・・・
バッタのお尻から絞り出された糞は後ろ足で蹴り飛ばされました。
・・・
オンブバッタが糞をした跡、後ろ足で蹴って飛ばすのですが、羽が長くなってきているので、しっかり飛ばした糞は自分の翅についてしまいました。
・・・

私がくらった、うんち飛ばしの技。あれは偶然ではなかったのですね。
オンブバッタの世界の共通技だったんだ。
納得してしまいました。

脱皮

0912_13ageha 2011.9.12
クロアゲハですね。
脱皮したての幼虫。
右が脱け殻。
大きさの差に注目。
脱皮というのはこういうものすごいものなのです。
各段階で「爆発的」に大きくなる。
内骨格の私たちのような脊椎動物には想像のつかない成長の仕方。
毎日こういう虫たちの成長とむきあっていると、なんとなく、浮世離れした時空間に浸ってしまって、人間の社会がばかばかしくなってしまうんですよ。

0912_12tokage 2011.9.12
肉眼的には向こう側にいるのがトカゲだと分かっているのですが・・・。
カメラの視界に出てきてくれないんだなぁ。
0912_12tokage2
この鋭い爪、見てください。
この記事はこの爪だけでおしまい。

この間お腹のぷっくりしたメスのトカゲを見ましたよ。
孵化したての子トカゲって、かわいいんだろうなぁ。

モンキチョウ

0912_9monkityou 2011.9.12
いつものキチョウと違うな、と思ったらモンキチョウですね。
キバナコスモスの蜜を吸っています。
幼虫はマメ科の植物の葉を食べるようです。
0912_9monkityou2
たまたま写っていたという写真です。
口吻が長いなぁ。
「蜜釣り」みたいだね。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/monkityou.html
↑幼虫図鑑ですが、見たことあるなぁ、という幼虫です。

翅を開いたところを撮りたかったなぁ。
結構スタイリッシュな模様なんですよ。

アゲハ

0912_6ageha 2011.9.12
ここはキンカンの木の近くです。
全身に陽射しを浴びて、アゲハが目の前で垂直上昇をやってくれました。
昆虫にとってはごく簡単な飛行でしょう。
ぶれてますが、強く翅を打ちおろして、グンと真っすぐ上に上がっていきます。
大型のチョウの飛翔は見ていてダイナミックですごいです。
人間の技術なんてアホらしくって、足元にも及ばないものなぁ。

チョウたちも私ら夫婦の身辺をいつも飛び回ってくれて、わくわくさせてくれます。
実にありがたいことです。
ありがとうね。

昼の時間

ふと理科年表を開いてみました。

9月23日秋分の日、東京で
日の出は  5:29
日の入は 17:38
でした。単純に引くと、昼間が12時間9分

9月27日
日の出は  5:32
日の入は 17:32

9月30日
日の出は  5:34
日の入は 17:28

なるほどねぇ。
夜の方が長くなってきました。

朝5時半頃から起き出すのですが、暗いです。
夕方も6時のニュースの頃はもう暗いです。

季節は進行していきます。

タチアオイ

0912_5attatiaoi1 2011.9.12
実生で育てているタチアオイの葉を巻いてしまう幼虫がいます。
これはおそらく蛹になるところですね。
0912_5attatiaoi2
繭もありました。
0912_5attatiaoi3
若齢幼虫が何匹か見えます。

ワタノメイガの幼虫かな、とも思うのですが、ネットで調べてみると、なんとなく微妙に違和感を感じるんですねぇ。別のガかもしれません。

植物体が大きければある程度の食害は容認してしまう私ですが、今の時点では、放置するとタチアオイの方が全滅しますので、駆除しています。
もう少し、程度というものをわきまえなさい、と説教しても始まらない。
ごめんな、と駆除してしまう私でした。

スズムシ

スズムシがもう寿命を迎えています。
現在いるのはメス2匹、オス1匹。
オスは、かすれた音で時々鳴いています。10月まで行こうな、などと声をかけながらナスを交換したり、湿り気を与えたりしています。

0912_2suzumusi1 2011.9.12
触覚が落ちていました。
長いでしょ。5cm近くあるのではないでしょうか。
途中で色が変わります。
0912_2suzumusi2
メスの死骸。産卵管を見てください。
1cmを超えるくらい。
存分に産卵してくれたかな。
卵の孵化は来年の初夏、5月かなぁ。
カビないように、で、寒さにも当ててやって、待つことにしましょう。

オシロイバナ

Osiroibana 2011.9.12
ごちゃごちゃいいません。
一目で見えるように並べてみました。
なんとも、不思議ですね。
こういう花は先ほどの記事でも使った「進化史的な時間」の中では安定した姿に収束していくのでしょうか?それとも、ずっとこうなのかな。

ゴーヤ

0912_1_3goya2 2011.9.12
もうそろそろ季節が終わりですね。
車を走らせていると、先日の台風でグリーン・カーテンがだめになったところも多いように見うけます。
ここはご近所。
オバナ、メバナがそろうのも、もうおしまいでしょうね。
写真はオバナです。葯がありますから。
0912_1_3goya3
花の後ろを見ると、こういう感じ。当然ながら子房がない。
0912_1_3goya1
メバナにはミニ・ゴーヤ=子房があって、すぐ分かります。
こういう分かりやすい花って好きだよなぁ。
自然だし。

減数分裂がうまくいかない3倍体のヒガンバナとか、日本にはオスの木しかないキンモクセイとか、人間スケールの「時間」ではなく、進化史的な時間の中では、短命なのではないか、と不自然さが気になったりします。

2011年9月29日 (木)

キンモクセイ

0929_30kinmokusei1 2011.9.29
キンモクセイの花がもうすぐ咲きますよ~。
0929_30kinmokusei2
複数のつぼみを包む袋状のものがあるように見えます。
その袋が破れたところでしょう。
0929_30kinmokusei3
さぁて、いつ咲くでしょう?
あと1日2日、あるいは3、4日かな。
多分そんな所で香り始めるのではないでしょうか。
咲いたらまたお知らせします。

いっつも、咲いてから鼻で感じ取って気づくのが、今年は咲く前にそろそろだと思い出してしまった。珍しいことです。
去年のメモでは、10月3日に香り始めた、と記載されていました。

トクサの胞子

0914_housi1 2011.9.14
何回か登場しています、我が家のトクサ。
以前すんでいたところでは背の低い50~60cmくらいのトクサがありまして、結構それが好きでした。恐竜好きの子らと、恐竜のスケールモデルをトクサの間に置いたりしてね。
ジュラ紀!と叫ぶと楽しいです。
で、今の家へ引っ越してきて、種苗会社のカタログを夫婦で眺めておりましたら、背の高いトクサの広告があった。これいいね、と早速注文して、玄関前に少し目隠し風に植えました。
以来30年余りの付き合いです。私の身長より高いですから2m近くまで伸びています。

RikaTan blogの新しい記事によりますと「キョダイトクサ」というのらしい。
http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/
トクサは昔から研磨剤として使われましたが、それはプラント・オパールというケイ酸分のせい。稲だって痛いでしょ、あれも、プラント・オパールのせい。で、腐りませんからね。古墳や遺跡からプラント・オパールが見つかると、稲を栽培していたかとか、栽培していた植物はどんなものか、などということが分かるのです。

このブログの記事を見て、手元に準備していた写真と動画をお目にかけたくなりました。
冒頭の写真、ちょっと季節外れ気味かな、胞子嚢が成熟していたのです。
カサが開いていますね、指ではじくと粉=胞子が出る。
で、この胞子を顕微鏡で見てみたくて仕方がなかったのですね。

というのは、ツクシの胞子を顕微鏡で覗くと実に面白い現象が見られるのです。
ツクシの胞子は弾糸という十字に交差した2本の糸の交点のところに乗っています。
で、顕微鏡で胞子を覗くと、通常、弾糸は伸びています。
検鏡しながら、吹き飛ばさないように口を開いて、はあぁぁ~っと息を吹きかける。すると、呼気には湿気がいっぱい。その湿り気を受けて、弾糸がくるくるっと巻いてしまうんですね。
で、しばらく見ているとまた伸びてくるのです。これ面白いです。

さて、ツクシとトクサって、似てませんか?
スギナは 、
シダ植物門>トクサ綱>トクサ目>トクサ科>トクサ属>スギナ
なんですね。

そうなんだ、トクサって「チョー・キョダイ・スギナ」みたいなものなんだ、というのが発想の原点。
ひょっとして、トクサの胞子もスギナと同じかな?と思ったわけです。
今回、手軽な顕微鏡を入手したので、手ぐすね引いて待っていたわけです。
トクサの胞子嚢が成熟するのを。

0914_housi2_2 2011.9.14
ほ~らね。
胞子が弾糸に乗っている。
ここへ息を吹きかけたらどうなるのか?
で、動画をお目にかけますが、ものぐさな私なので、ファイルにリンクしますから、ダウンロードして眺めてください。

「Vid0001.3gp」をダウンロード

「Vid0005.3gp」をダウンロード

拡張子は「3gp」でクイックタイム・プレイヤーで見られるはずです。

面白いですよ~。

★ところで、何で弾糸が伸び縮みするのか。
胞子嚢が成熟してカサが開き、好天で空気が乾燥してくると、弾糸が伸びる。
このスケールの世界では「糸を張る」というのは風を受ける装置になるのです。
クモの子がお尻から糸を伸ばして、風を受けて飛び立つのをご存知でしょうか。あれと同じ。
胞子は伸びた弾糸に風をはらんで遠くへと飛んでいき、生息範囲を広げていこうという戦略なのだと思います。

★私の「理科おじさんの部屋」というHPの、第1回がツクシの胞子の観察でした。U君という男の子が4年生。時は春。ちょうどいいタイミングだったのです。
よろしかったらご覧ください。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/1st/sci_1.htm
「ツクシの胞子(ほうし)を見てみよう」
↑ここです。

ここに載せた写真を再掲します。
Image001
ね、トクサと同じでしょ。
ここにも、ツクシの胞子が湿った息を受けて伸び縮みする動画がありますが、ほぼ同じものをここでもリンクしておきます。どうぞ。
「housi.wmv」をダウンロード

キタテハ&イチモンジセセリ

0912_1_2kitateha1 2011.9.12
朝、紙とかガラスとかの資源ごみを集積場に持っていった帰り。
線路の柵のすぐ内側。
ニラの花で、キタテハとイチモンジセセリが並んで蜜を吸っていました。
両方ともピンボケになるか、と心配しましたが、なんとか写ってくれてうれしい。
0912_1_2kitateha2
場所を入れ替わってまた並んで蜜を吸う。
うまいこと翅を開いてくれてよかった。
キタテハはあまり頻繁には見ないチョウです。
9.12というと、もう越冬する成虫になってますかね、もう一回発生して越冬でしょうか。
だんだん、季節が押し迫ってきてはいます。

翅長チョウチョ

0912_1_1itimonjiseseri 2011.9.12
なんだぁ、イチモンジセセリじゃないの。
そうなんですけど。影を見てください。斜めに深い角度で日が差しています。
これ、朝7時ごろでしたかね。朝日なんです。
で、夕日に影が伸びて「足長おじさん」になる写真はよくあるので、朝日で影の伸びた「翅長チョウチョ」の写真をものしたわけです。
このごろは朝の気温が低くて、昆虫の活動度も低い。
みんな体が温まるまで静かにしています。

ヘクソカズラ

0911_1hekusokazura1 2011.9.11
毎日曜日に行くプールの前。
かわいそうな名前をもらってしまって。
0911_1hekusokazura2
ヤイトバナという別名もあります。
花をとって逆さに伏せて手の甲などに置くと、盛り上げたモグサのてっぺんに火をつけたように見えるのです。
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/95hekusokazura.htm
このサイトに花の構造など詳しく載っています。

http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/
ここから、索引を見てしらべてください。興味深い話がいっぱいあります。

0911_2akiakane
ヘクソカズラの花を撮っていましたら、アキアカネが目の前へ飛びこんできました。
こんなふうに「撮って!」と虫にせがまれることも多くってね。
この時は、コンパクトデジカメの「顔を探す」機能を切って、中心にピントを合わせるモードだったので、即応できました。
私は人間を被写体にすることって、ほとんどないので、人の顔のパターン認識機能は邪魔ですねぇ。あっちこっちピントを合わせるべきポイントをカメラが探しているうちに、虫さんは去っていきます。電源を切るとまた元のモードに戻ってしまう。ユーザーに電源ONの時のモードを決めさせてほしいなぁ、と願うものです。

ルコウソウ

0910_11rukousou 2011.9.10
ルコウソウの花のサイズをお示しします。
胸ポケットにスケールを入れて歩いてはいるのですが、
そうだ、一緒に写し込もう、と思い出さないんですね。しょうもない、古びた頭なものですから。
時々、思い出したら、こうやってお目にかけます。

羽アリ

0910_10haari 2011.9.10
初め、ハチだと思って撮影しました。
でもなぁ、よく見ると、これ、ハチじゃないですね。
触覚や腹部の感じはアリですね。
もうちょっと、頭部が鮮明に写ると複眼の様子も分かるのですが、これではちょっと無理。
でも、やはりこれはアリです。
オスが羽アリになって、結婚飛行にでたのでしょう。
アリはハチ目ですから、似ていて当然。
オスは交尾することだけが存在意義。
少々、「ものがなしい」な。

もの‐がなし・い【物悲しい】何となく悲しい。うらがなし。[広辞苑第五版]

この「何となく悲しい」という「ものがなしい」ではなく

「動物におけるオスという存在の動かし難い運命が悲しい」
のです。

この言い回し、大江健三郎さんの朝日新聞9月21日の「定義集」に書かれていた、大野晋さんの考え方を孫引きして使ってみました。

キタヒメヒラタアブ

0910_8kitahimehirataabu1 2011.9.10
キタヒメヒラタアブがフウセンカズラの花の蜜を吸っていました。
この光景は既にお目にかけたことがあると思います。
今回の工夫は
0910_8kitahimehirataabu
これ。

キタヒメヒラタアブは小さなアブです。
で、フウセンカズラの花をご存知であれば花のサイズから想像がつくと思いますが、スケールがあると親切かな、と考えているわけです。

吸蜜中のアブに物差しを添えて撮影というのはこれは無理です。
で、アブが飛び去った後のフウセンカズラの花の下にスケールを置いて撮影してみました。
花の開口部が5mm弱ですね。
で、間接的なスケールとしての花を見て、キタヒメヒラタアブの大きさを推測していただきたいのです。

最近は、胸ポケットに、スケールに使える小さな物差しを入れて歩いています。
可能であれば、大きさをお知らせできるといいな、と思っています。

カラスウリ

0910_7karasuuri 2011.9.10
カラスウリの蔓が茎を引き寄せようとしたのですね。
蔓の先端が何かに絡みつき固定される。
それから蔓をコイル状に巻くわけですが、一方向に巻いたのではよじれが生じますので、必ず巻く方向の切り替えが必要です。
切り替えの両側で巻き数が同じになれば、よじれない。
この話は以前にしたことがあります。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-d54f.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/post_af88.html

最初の写真見てください。切り替えが2カ所ありますよ。
変じゃないですか?切り替えが2カ所あったら、切り替えしなかったのと同じになってしまいません?
そりゃまずい。
とおもってよく見たら、切り替えが3カ所ありました。
0910_7karasuuri2_2
同じ写真に矢印を入れてみました。
白の矢印で示した切り替えはすぐにわかると思うんですね。
問題は赤の矢印のところです。
分かりづらいですが、ここも巻き方の切り替え点です。

また、数字を書きこんでおきましたが、白い矢印の両側での巻き数です。(ちょっとあいまいなところはあるのですがご勘弁を)
これで、蔓全体としてのよじれが生じていないことになりました。

めでたしめでたし。

切り替えは奇数回でないと、よじれが生じてしまうのでした。
この写真を眺めながら、かなり長い時間考え込んでしまいました。

植物の知恵はすごい。

2011年9月28日 (水)

オンブバッタ

0910_5onbubatta 2011.9.10
てやんでぇ、なんか言ったかよ、余計なお世話だい。
と、まぁ、言っているような。
ランタナの花のところです。
ちゃんと脚の先で立ってなくって、右手は葉っぱにひっかけているような。
体全体を預けてしまっているような。
ずぼらな姿勢でこっちを見ています。
どうせ、このじいちゃんは殺す気なんかないものなぁ。

殺気のなさを読まれております。

シソ

0910_3siso1 2011.9.10
シソのつぼみです。
前の記事で登場したオンブバッタ、あのオンブバッタ達に徹底的に食べ尽くされてしまったシソ。オクラと並んでいるのに、オクラには見向きもせず、シソを食べ尽くしましたね、オンブバッタは。
で、もうダメか、と思っていましたら、がんばってますよ、シソも。
0910_3siso2
間に合うかな。寒くなるまでに。
0910_3siso3
小さな葉芽も出てきたりして。

私の気分としては、シソ科の花をたくさん見る割に、本家シソ!の花をちゃんと撮影していないな、撮りたいな、なのです。
でもまぁ、今年は無理そうではありますね。
頑張りを見続けます。

オンブバッタ

0910_2onbubatta1 2011.9.10
カランコエの葉の上にオンブバッタのペアがいました。
みれば、ベンケイソウ科の厚い葉に穴を開けているではないですか。
こんな葉まで食うのかよ、すごいな君たち、と唖然。
一緒にいた妻もあらまぁ、と笑っております。
0910_2onbubatta2
葉肉が厚いだけに、食べ方がよくわかります。
表面を削るようにして食べていくんですね。
そうやって食べ進んでいくと、葉の向こう側に到達して、穴が開いてしまう。
0910_2onbubatta3
穴掘り職人なんだね、君たちは。
掘って掘って、向こう側に抜けるトンネルを作ったのですね。
なるほどねぇ。

それにしても、オクラの葉は嫌だ、というくせに、多分なじみが薄いだろうカランコエを食うとは。これはおいしいのか。オクラは不味いのか。

よくわかりません。私がかじってみる気にもならないしなぁ。

アオスジアゲハ蛹

0910_1aosuji1 2011.9.10
アオスジアゲハの蛹です。
長く付き合ってきているのですが、意外とちゃんと見ていないものです。
たまたま明かり取りのガラスの前にあったものですから、透過光で見えた。
0910_1aosuji2
肉眼ではもっと鮮明なのですが、写真は難しい。
丸い「眼」のような影があるんですね。
0910_1aosuji3
で反射光での撮影。
なるほど、丸い盛り上がりのようなものがあるんだ。
ガの蛹で、くっきりと丸く盛り上がって眼のようになっている蛹はあります。
アオスジアゲハもよく見るとそうなんですね。
左の「とんがり」ですね。葉の葉脈みたいです。
蛹の中での発生が進んで、羽化直前になると、蛹が透けてきて、黒っぽくなり、翅の青い模様も透けてきます。そして、このとんがりの中味が「抜けた」感じになるんです。それまでは「詰まって」いたのにね。
そうなると、すぐ羽化です。
外見的な動きはなくなりますが、内部ではひたすら食べて成長する幼虫の体から、空を飛んで繁殖する成虫の体へと、構造を作り変えていきます。
すごいことです。不思議でなりません。

ニラ

0909_11nira1 2011.9.9
さて、私に分かっていないのは、この「白い袋」は何というものなのだろう?ということです。
0909_11nira2
袋を破って、中からつぼみが出てきましたから、袋は「つぼみ」ではない。
0909_11nira3
個々のつぼみが開いて花が咲く。
で、調べてみると
「花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える。」とウィキペディアにありました。
つぼみの時につぼみを包んでいるのが苞ですね。
それが開花した花の3枚の花弁と一緒になって6枚に見えるそうです。
ちょっと細目に見えるのが苞かな。

となると、さて、つぼみを包んでいた袋は何なのだろう?
やっぱり苞の一種でしょうか?
分からないのでした。

シオカラトンボ

0909_9siokaraf1 2011.9.9
シオカラトンボのメスが日向ぼっこ。
この時はコンパクトデジカメしかもっていなくて、とりあえず1枚。
そっと廻り込んで、家に戻り、一眼レフを持って戻ってみれば
まだいましたよ
0909_9siokaraf2
そ~っと近づいて、撮らせてもらいました。
どうなのかなぁ。我が家の池に産卵してくれないかな。

今年はイトトンボがやたらといっぱい羽化しました。
シオカラトンボはわずかでしたね。
多摩川の方からオニヤンマとかギンヤンマとか飛んでこないかなぁ、などと思ってもそれはそれで大変なのですよね。大型のヤゴがいるとメダカがすごく減ります。
池のサイズに見合ったトンボが栄えてくれればいいや。
ヒキガエルも来るしな、サイズの割にはかなりにぎやかな池です。

フヨウ

0909_8garden1 2011.9.9
ある中学校の前の植え込み。
フヨウが咲いていました。
それは多分見間違いはないと思うのですが。
小さい白い花が分からない。
わからないことのみ多かりき。
0909_8garden2
虫が飛んできました。
同定できません。
ハナアブかな、と思いましたが。
わからん。

フヨウだけ鑑賞して下さい。

追記(9.29):友人からセンニンソウですよ、と教えて頂きました。
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/ranunculaceae/senninsou/senninsou.htm

http://www.hana300.com/sennin.html
など、どうぞご覧ください。

車中からのスナップなので、私のストックには掲載写真しかありません。リンクしたサイトで花や実の詳しい姿をご覧ください。

アサガオ

0909_6asagao 2011.9.9
シンプルでしょ。
小ぶりな花です。色合いも単純。
園芸種のようなこってりした感じがなくなってしまった。
野生化したのかな、という感じ。
アサガオも変わり種の多い花ですね。
明け方のうちに、自家受粉してしまうので、もしかけあわせるとしたら、花が咲く前にオシベを取ってしまった花のメシベに、他の花の花粉をつけないといけないのです。
手がかかります。
江戸時代の数奇者(すきもの)方がそうやっていろいろな品種を作り出したらしい。
とても私のようなずぼら人間には出来はしない。

で、アサガオが野生化してしまった、という次第です。

イチモンジセセリ

0909_4itimonji 2011.9.9
ニラの花にイチモンジセセリが2匹。
おいしそうに蜜を吸っています。
2匹同時に一つの花の上にいる、というのは意外と珍しい。
ハナニラも好きな花ですが、このニラの花もいいですね。
摘んで食べられますよ。
{食い意地が張ってますね}

紅白花合戦

0909_3rukouhuusen 2011.9.9
いやはや、すごいことになっていまして。
ルコウソウとフウセンカズラが混然一体なのです。
線路の柵ですが、放っておいたら、互いに絡み合って、一緒に咲いています。
知らない人が見たら困惑するだろうな。
この赤い花に風船みたいな実がなるのか、と思われかねない様相です。
アサガオも絡んでいたのですが、負けてしまって消えました。
残るこの2種。まだまだ花合戦が続きそうです。

オシロイバナ

0909_3osiroibana1 2011.9.9
線路の柵の内側。身を乗り出して、遠近の花が重なるように狙ってみました。
今年はオシロイバナが猛烈に咲き誇りましたが、台風の風でなぎ倒されて、ほぼ終わりになりました。
0909_3osiroibana2
オシロイバナの花の色のバリエーションは何度見ても不思議ですね。
0909_3osiroibana3
これが動く遺伝子「トランスポゾン」のせいだということは、何度も私のブログで取り上げてきました。
例えばココ↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_7a18.html
2007年7月17日 (火)「オシロイバナの花の色」

そうはいっても不思議だ。
科学で解明されると不思議さとか神秘性が消えてしまうと感じる方も多いようですが、私などは感じ方が違っていて。
解明が進めば進むほど、不思議さが増していきますね。
トランスポゾンは植物限定の話ではないのです。
私たち動物、就中、ヒトを含む哺乳類の進化にも関わって来たらしい。
そう思うと、なんとなくムズムズした気分もありますが、トランスポゾンの不思議にドキドキ、ワクワクしますね。

遺伝学の最先端を読みこなすだけの力量はないのですが、総説のようなものを眺めて楽しんでいます。

2011年9月27日 (火)

グーゴル

えっ、グーゴル? グーグルの間違いじゃないの?

★話のネタはグーグルからなんですけれどね。
今日、グーグルの検索サイトへいくと、検索窓の上に絵がありましてね。
パーティーの雰囲気の絵です。
その絵のファイル名を見ると「今日はグーグルの13回目の誕生日」なのだそうです。
そうか、グーグルも中学生になりましたか、というところですね。

★で、ふと思い出したのがグーグルという名前の由来。
確か「グーゴル」というバカでかい数からとったんじゃなかったっけ?
グーグルの検索窓に「グーゴル」と入れて検索しました。
ウィキペディアがトップでヒット。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%BC%E3%82%B4%E3%83%AB
ここです。

 グーゴル (googol) とは、整数であり、1グーゴルは 10^100 である。つまり、1の後に0が100個連なった101桁の数である。
 グーゴルは1920年に誕生した。アメリカの数学者エドワード・カスナーの当時9歳の甥ミルトン・シロッタ (Milton Sirotta) による造語である。カスナーはこの言葉を著書「数学と想像力」 (Mathematics and the Imagination) の中で紹介している。

1グーゴルは次のように書くことができる。
1グーゴル = 10^100 = 10,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000

10^100 というのは普通に書くと

こうです。
で、

Googleとの関係
インターネットの検索エンジンであるGoogleの名前の由来はグーゴル (googol) を命名者ラリー・ペイジが綴りをもじったものである。 Googleで「googol」を検索すると、Googleの計算機機能により10の100乗である旨が表示される。

ということで、私の記憶は間違ってなかったですね。

★ところで、いったん定義してしまうと、あとはいくらでも大きな数が作れるんでして
グーゴルプレックスという数も定義できます。
multiplex = 多重の という言葉を利用した造語ですね。


これがグーゴルプレックス (Googolplex)です。


これがグーゴルプレックス

1グーゴルプレックス = 1010000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
こうも書けます。
別のいい方をすると
1の後に0を1グーゴル個つけた数、となります。

1グーゴルは観測可能な範囲の宇宙に存在している原子の数(およそ10^79から10^81個と推算されている)よりも多い。

ということですから、もう、「意味」なんてものはないですね。

★グーグルがグーゴル歳まで長続きしますように!!

オンブバッタ

0908_18onbubatta 2011.9.8
おひけぇなすって。といわれてもなぁ。
わたしゃ堅気だよ。

こうやってじっくりと眺めると、味わい深い顔ですねぇ。

ところでですね。昆虫には複眼と単眼があるのですよね。
単眼はどこだ?
二つの複眼の間の中央の、少し下、丸いぽちがひとつありますよね。これがどうも単眼のようです。

以前ショウリョウバッタの単眼について書いたことがあるので、参考までに。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/post-3af5.html
2008年9月11日 (木)「ショウリョウバッタ」
この記事です。

カノコガ

0908_14kanokoga1 2011.9.8
アオスジアゲハが去って、我に戻ると、目の前に垂れたオニグルミの葉にカノコガがいました。
目の前なのに目を奪われていて気づかなかった。ごめんね。
白っぽい部分は半透明だということが写真から見えます。

ヒトリガ科>カノコガ亜科>カノコガです。
http://www.jpmoth.org/Arctiidae/Syntominae/Amata_fortunei_fortunei.html
このサイトによると

【幼虫食餌植物】 キク科:タンポポと言われているが、枯葉の可能性もある(※晶子さんのサイトより)

だそうです。
「晶子さん」というのは「晶子のお庭は虫づくし」というサイトです。
http://www.geocities.co.jp/AnimalPark-Tama/1915/
ここです。行ってみてください。すごいですよ~。

幼虫図鑑にカノコガの幼虫の写真があります。
地味です。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/kanokoga.html

0908_14kanokoga2
横姿。
腹部の毛が輝いてきれいですね。

ウメエダシャクというシャクガがいるのですが、何となく雰囲気が似ていて、間違うというほどでもないけれど、不安を感じて検索して確認し直す私です。
http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Cystidia_couaggaria_couaggaria.html
ウメエダシャクはここです↑

アオスジアゲハ

0908_13aosujiageha1 2011.9.8
ここは道路の突き当り。
ビヨウヤナギの茂みの前。
どういうわけかアオスジアゲハがやってきて私の周囲を飛びます。
頭の上はオニグルミの葉がかぶさってきているし、近くに花があるわけでもない。
クスノキは少し先の方にしかない。
何で?
0908_13aosujiageha2
目の前のビヨウヤナギの葉にちょんと止まって、また飛び回る。
もう写せませんでしたが、ひととき、アオスジアゲハの舞いに目を奪われました。
短時間なのですけれどね、チョウが飛び去ると、なんだかほぅ~っと息が出て、長い時間だったような気がする。夢の中みたい。
うれしいなぁ。

スジアカハシリグモ

0908_11sujiakahasirigumo1 2011.9.8
ランタナの葉の上に見慣れぬクモがいました。
葉の表面に糸を引いて、一応網を張っているという感じ。
「日本のクモ」という図鑑によりますと

山地に多く生息。林道の下草の葉上、樹木の葉上などで脚を伸ばして静止し獲物を待つ。幼体も同じように葉上に静止しているが、周囲に糸を引いて網を作っているものも見られる。良好な自然環境が保たれている場所にしか生息していない。

幼体なのですね。でもって
わ~い。
ですよ。
我が家のこの「すごい」庭は「良好な自然環境が保たれている場所」なんだぁ。スジアカハシリグモさんが保証してくれた。ウレシイな。
人手が加わっていない、のだよなぁ、まったく。園芸好きの方から見たら「荒れ果てた庭」なんですけどね。

スジアカハシリグモは「キシダグモ科」なのだそうで、あまり知らないグループです。

ところで、このクモさんの顔を撮りましたのでご覧ください。
0908_11sujiakahasirigumo2
なんというかなぁ。
0908_11sujiakahasirigumo3
タコ坊主、というのか、ゴリラ顔というのか。
まいった。
あまりにも、パターン認識を刺激しすぎる。
0908_11sujiakahasirigumo4
こういう風に見れば、別に変でも何でもないのですけどね。

その後見かけなくなりましたが、この良好な自然環境が保たれた庭のどこかで生きているのではないかと、期待しています。
いいクモに出会ったなぁ。

セミ

0908_10tukutuku 2011.9.8
遠くからなので鮮明さに欠けます。
ツクツクホウシの声がするので、どこだ?と探したら、池の向こう側の木にいました。
腰を安定させてなんとか撮ろうとしていたら、上の方にアブラゼミもいました。
で、アングルを変えて、がんばってこういう風に入れてみました。
人工物が見えていますが、これは電柱を支えるワイヤです。
セミの季節はもう終わり。
秋が深まっていきます。

ニジュウヤホシテントウ

0908_9nijyuyahosi 2011.9.8
いろいろな昆虫の葉の食べ方があります。
オンブバッタのように、穴をあける食べ方。
チョウの(終齢)幼虫のように、縁からむしゃむしゃかじりとっていく食べ方。
このニジュウヤホシテントウは、筋っぽいところを残して、「身」だけ食べるんですね。
贅沢なやっちゃ。
どうせなら全部食いなさい。
食べられている葉っぱはヒヨドリジョウゴです。

ササグモ

0908_8sasagumo 2011.9.8
わぁ、ササグモの子どもたち。
気づかなかった場所で出のうして、解散してきたばかりの雰囲気。
ササグモの幼体については、見誤らなくなりました。
観察して学んだものなぁ。
この姿と成体の姿はそのままでは直結しませんが、大丈夫、かかしさんが保証します。

イチモンジセセリ

0908_7itimonjiseseri 2011.9.8
人懐っこいチョウです。
真正面からじっくり撮影できます。
いい顔してますねぇ。
何度も撮っていますが、どうしてもこういう顔つきされるとまた撮りたくなる。
まぁ、いいさ。動物仲間だもんな。

アゲハ孵化

0908_1ageha0646 2011.9.8
孵化したばかりのアゲハの幼虫。
色が淡いのですね。
お母さんがくれた「最初の食事」はおししいなぁ。むしゃむしゃ。
何かフェロモンのような物質があって、幼虫の口を開かせて、噛みつかせるという行動を誘発するのではないでしょうか。
0908_4ageha0844
卵殻のほうにピントが行ってます。
食べながら体の色が濃くなっていく。
おいしそうですねぇ。
0908_5ageha1222
ごちそうさまぁ。あぁ、おいしかった。
この後は、自分でやわらかいミカンの葉を探して食べなければなりません。

レプリカ法

物の表面を見るだけなら、スンプ法はすぐれていますが、スンプ・キットを今さら買う気もないので、別法をご紹介します。
0923_1ceme
これ商品名「セメダインC」の箱の横の成分表示。
これを針で薄く物の表面に塗って、乾かしますと、パリパリになります。簡単にはがせます。
で、表面の微細な凹凸が写し取られた透明な膜になりますので、これをスライドグラスに載せて検鏡することができます。

0923_1manu
こちらは100円ショップで買ってきた無色のマニキュアの瓶の成分表示。
なんだか、よくわからないことも書いてありますが、さしあたっては追求しないことにして。
酢酸セルロースなどが入っているのだと思います。で、爪の表面に被膜ができる。
これを、付属の筆で物の表面に塗って乾かします。
はがそうとすると、セメダインのような「パリパリ」感がなくって、弾力性がありますので、気をつけてそっとはがすと、薄い膜が取れますから、これを検鏡すればいい。

どちらにせよ、塗る時に、あんまり一生懸命になって塗りたくって、「泡を立てる」ことだけは避けてください。検鏡する時にものすごく邪魔になります。
さっと一塗り、で結構です。

0907_19siso4
さて、シソの葉の裏にセメダインを塗って見ました。
こうなりました。
自分でいっておきながら、泡が混入しています。
小さめの丸いのが香油ボールでしょう。
0907_19siso5
この丸いのは香油ボールと見て大丈夫だと思います。
0907_19siso6
気孔が見えます。
気孔のサイズと香油ボールのサイズの関係はこれでほぼ正しいと思われますので、これで正しく、シソの葉の裏の香油ボールを見た、といえると思います。

顕微鏡ってすごく面白いのですが、自分が何を見ているのか充分に意識しながら観察しないと、何にも分からないということもよくあります。
{小中高、生物で顕微鏡観察をさせる時に、これが大変なのですよ。見えているのに分からない、という事態が発生します。}

顕微鏡観察の初期の時代、レーウェンフックとか、ロバート・ボイルとか、大変だったでしょうね、自分は今何を見ているのだろう?ということがまず大事だった。
電子顕微鏡で物が見られるようになった時もね、拡大率が猛烈に上がったのはいいけれど、細胞の構造の何を見ているのかが分からない、という事態はやはりあったのです。
断面しか見えませんしね。
全体像の把握は難しいものなのです。

シソの葉の裏

0907_19siso1 2011.9.7
我が家のシソはオンブバッタのせいでほとんどダメになってしまったので、ご近所から葉を一枚頂いてきて、検鏡してみました。

「RikaTan」という理科雑誌に走査型電子顕微鏡(SEM)でみたシソの葉の裏という写真が載って、それに触発されました。で、マクロレンズで思いっきり近づいてみたというのは既にご報告済みです。
http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-c0e8-15.html
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-0351.html

今回、顕微鏡の画像がパソコンに取り込める環境になったので、さっそく再トライ。

冒頭の写真。落射照明です。ちょっと甘い画像ですが、丸い粒々が見えます。これが香りの成分が入ったボールです。シソの葉を手のひらでパンと叩くと香りが立ちますが、このボールが弾けるからですね。

0907_19siso2
1個だけ拡大。
何となく「遠目」でぼんやり見て頂いた方がいいかもしれません。

0907_19siso3
なかなか難しいものですね。
本当は気孔も見えていいはずの倍率ですが、むずかしい。
それでも、結構楽しめる事が分かってきました。

2011年9月26日 (月)

スンプ

0907_19sump1
これ見てください。半世紀以上も前のスンプ標本です。
多分、私が小学校5年か6年の頃に作製したもの。
今63歳ですからね、50年超えてますね。

(確か)「アセチルセルロース(酢酸セルロース)」の薄い板を丸く切ったものの表面を、有機溶剤で溶かし、対象に貼り付けます。
溶剤が揮発して固まったら、はがして、写真のように紙の台紙に載せて、縁を溶剤で溶かして貼り付けて検鏡します。
この方法、現在も材料の非破壊検査法として使われていますし、理科関係で販売もされています。
↓このファイルから引用します。
http://www.smt-inc.co.jp/tsushin/magazine/5_1.pdf

「スンプ(SUMP)」とはグンゼ製糸の鈴木純一氏の発明で、鈴木式万能顕微印画法 (Suzuki’s universal microstructure printing method) の頭文字をとったものです。したがって、英語です。国際的にこの言葉が使用されていたことがありますが、最近では複写したものを観察するという意味で「レプリカ」と呼ばれることが多くなりました。

「micro-printing」としているサイトも多くあります。
いずれご紹介しますが、セメダインやマニキュアを使って似たようなことができますので、その場合は、「レプリカ法」と呼ぶ方が適切だろうと思います。

★さて冒頭の写真
「イセエビの複眼」という文字は私の筆跡ではないようですね。多分母に書いてもらったのでしょう。
↓この標本を検鏡するとこうなります。
0907_19sump2
これが衝撃の発見。四角い!
たまたまその時父の仕事の関係で、イセエビの到来物があって、複眼に貼り付けたのですね。
{食べる方は、もう、脚の中味まで箸で押し出して食いつくす、という兄弟でありました。}
さて、以来半世紀、エビの複眼を構成する個眼は四角い、と呟き続けてきたのであります。
0907_19sump4_abra
↑これ、アブラゼミの複眼。
0907_19sump5_min
↑こちらはミンミンゼミの複眼。いずれも小学生のころに作製したスンプ標本です。
個眼は六角形ですよね。
昆虫少年としては、常識でした。
ところが、イセエビは四角いんだものな。自分の指先と目で確認しちゃったもんな。
大興奮でした。

植物の葉の裏の「気孔」にも凝りましたよ。
一番鮮やかだったと記憶していた標本が残っておりました。お目にかけます。
0907_19sump3_myo
これです。
ミョウガの葉の裏です。
すごいでしょ。
これを見ると今でも嬉しくなりますね。
我ながら幼い爺さんだなぁ。

なにか面白いものがあったらまたそのうちお目にかけます。

獲物

0907_15nekohagumo 2011.9.7
ネコハグモの獲物。テントウムシですね。
この葉っぱをくぼませた網は結構効率よく獲物をとらえています。
葉だけではなく、人工物でもくぼんだ所に網が張ってあったら多分ネコハグモ。
ポピュラーなクモです。

0907_18ari
地面ではアリが獲物を運んでいました。
カネタタキのメスではないかと思います。
フェロモンの道があるのでしょうけれど、こうやって荷物を運びながら、なおかつフェロモンの道を確認しながら行けるのでしょうか?すごいことですね。
触覚でフェロモンを検知するはずですので、この姿勢で獲物を引っ張っていく場合、フェロモンの道を検出しにくいだろうと思うのですけどね。

http://www.org-chem.org/yuuki/insect/insect1.html
化学系に強い方はこのサイト面白いですよ。道しるべフェロモンの構造式があったりして。

☆昆虫~小さな化学者たち~(1)
 例えば東南アジアに住むハキリアリは、下のような化合物を道しるべフェロモンとして使っています。この物質の感受性の高さはあらゆる生体物質の中でもトップクラスにランクされるもので、この化合物が0.33mgあれば一匹のアリに地球を一周させられる計算になるそうです。暗い地中で過ごすアリは視覚が退化した代わり、それを補って余りある嗅覚が発達したわけです。
 最近の研究で、アリは単に道しるべフェロモンを地面につけているだけではなく、あらかじめある種の炭化水素を塗り付けておき、その上にフェロモンを出していることもわかりました。炭化水素は、フェロモンが土や木の肌に吸収されないための「ワックス」の役割を果たしています。これは京都工芸繊維大学の山岡亮平教授が、黒澤明監督の映画「8月の狂詩曲」の撮影(アリの行列のシーン)に協力する中で発見した事実だそうです。この炭化水素の組成はアリの巣ごとに異なり、アリが自分の所属する巣を見分ける役にも立っています。

ヒメハラナガツチバチ

0907_13himeharanagatutibati1 2011.9.7
すっごいです。
花粉まみれ、です。
花はキバナコスモス。
もう、頭部・胸部花粉だらけ。
花粉を食べるのではなく、おそらく蜜を舐めたいのです。
よく、体をまげて花の中に頭を突っ込む姿を見かけます。
0907_13himeharanagatutibati2
無我夢中。
翅が無色透明ではなく、青色透明なのです。
後ろから見るとすごく濃い色に見えます。不思議だ。
0907_13himeharanagatutibati3
とにかく、このハチ、花を抱えて頭を突っ込むのです。
すごいですよ。
卵をコガネムシの幼虫に産み付け、ツチバチの幼虫はコガネムシの幼虫を食べて成長するのですが、成虫は花の蜜を吸います。

ミツバチより黒くて大きいので、知らないと怖い気がするかもしれませんが、興奮させなければまったく安全。ゆっくり観察して下さい。

ヒゲナガカメムシ

0907_12higenagakamemusi 2011.9.7
普通に背面から撮影していると、触角の長さがあまり目立ちません。
たまたま低いアングルで撮れました。
こうしてみると体長より長いようですね。
納得です。「ヒゲの長い」「ナガカメムシ科」のカメムシです。
エノコログサを見てください。多分見られます。


ヒヨドリジョウゴ

0907_7hiyodorijougo1 2011.9.7
ドウダンツツジに絡んだヒヨドリジョウゴ。
1回花をつけましたが、ぼろぼろにされて、結実しませんでした。
0907_7hiyodorijougo2
また花の準備を始めましたよ。

0913_2hiyodorijougo 9.13
大きくなりました。

0917_4hiyodorijougo 9.17
最初の一輪が咲きました。
結実するでしょうか。
真っ赤な実だ、と聞いております。
見たいな。
{この花はナス科。ソラニンという毒を持っていますので、口にすることはできません。}

ササグモ

0907_6sasagumo 2011.9.7
ナンテンの葉です。
この付近で孵化して出のうした子どもたちを見続けました。
あの子かどうかは分かりませんが、なんとなく、そうだといいな、という気分。
成体なのか、その一歩手前なのか。でしょう。
「若者」ですね。
体に比べて脚が長い気がします。
{じいさんのひがみみたいだ}

0907_9sasagumo 9.7
こちらは、ミズヒキの細い茎につかまっているササグモ。
メスでしょうかね、おなかがふくらんでいます。
少し足場が悪そうでした。
ミズヒキの花も長く咲いていますが、虫が来ているのはあまり見たことがない。
もう少しいい狩りの場を探した方がよさそうです。

オンブバッタ

0907_5onbubatta1 2011.9.7
オンブバッタは成長の時期を終えて、繁殖の時期に入ったようです。
この姿が「おんぶ」ということなのですが、親子ではなく、雌雄です。
当然オスが小さい。オスの役割は精子を渡すこと。それが終わればオスのすべきことはもうない。メスには、その後、産卵という仕事がありますから、卵に栄養を与えて産み付けるという大仕事がある。当然体力が必要。で、体が大きい。
0907_5onbubatta2
カマキリでもそうですが、この交尾姿勢の場合、雄が腹をよじって結合することになります。

人の恋路を邪魔しては恨まれる。さっさと退いて消えました。

ツクツクホウシ

0907_3tukutuku1 2011.9.7
ボウガシの木の下に、ツクツクホウシが落ちていました。
拾い上げると生きていて、結構元気にあがきます。
翅は破れてはいなくて、右の翅の先端が伸びきらなかった、という感じ。
寿命ではなく、うまく飛べなかったのかな、と落ちていたところの真上の樹幹にとまらせてみました。
0907_3tukutuku2
きれいですね。
なんだな、眼差しが美しい、という感じがします。

夕方まで、その場にいたことは確認しました。
翌日にはいませんでした。真下のあたりに落ちてもいませんでした。
どうなったのか。寿命だったのかなぁ。

ナガコガネグモ

0907_2nagakoganegumo 2011.9.7
クモ本体と網が両方ともクリアに写るというのは、結構難しくて、どちらかが不鮮明になりがちです。
このときは、うまいこと、両方とも鮮明。
かくれ帯もちゃんとあって、ナガコガネグモの標準的な姿になっています。
果たしてオスが来てくれるかどうか、気がかりなままです。

多摩川の水位

私の家は多摩川に近いので、台風の豪雨の時は水位が気になります。
で、国土交通省京浜河川事務所のホームページから、ライブカメラで「多摩川・田園調布(上)水位観測所付近」の映像が見られます。ここは「河口より約12.5km」の地点です。
平常時の画像と、現在の画像があって、水位が上がって来たかどうか見ることができます。
かつて、河川敷が水没したことが何回かありますが、そうなってくると、緊張します。

平常時↓
Cam04
写真中の橋は丸子橋で、川は右上から左下へ流れています。
向こう側が神奈川県、こっち側が東京都です。
で、このページには「水位・雨量グラフ」と「水位・雨量数値データ」も置かれています。

★さて、
Suii
これが9月21日の10:10~14:10のグラフです。
この時でも、アクセスが増えていたらしく、なかなか画像が出てきませんでした。
この後は、もうダメ。
川の横断面図があります。
深さ方向が強調されていますが、おおよそこの地点での断面図になっていると思います。{他の地点の図を見ると、断面図が異なっていますから、やはり、その観測点の場所での断面図なのだろうと想像しています。}

はん濫危険水位 :8.50m
避難判断水位    :7.80m
はん濫注意水位 :6.00m
水防団待機水位 :4.50m
通常水位           :3.25m

14:10の時点での水位は4.01mですので、「水防団待機水位」に近づきつつありました。
「氾濫注意水位」を超えると、河川敷が冠水するわけです。
ただ、河川敷にまで水が上がると、川幅が広くなるので、水位は上昇しにくくなりますが、それでもこわいですよ~。

この図が正しいとすれば、川崎側の方が先に水が超えるようですが、さて、本当はどうなのか、どっちにしても恐ろしい。

★この後は、アクセスしてもほとんど立ち往生状態になりましたので、あきらめました。
肝心な時に、情報にたどりつけなくなります。
↓で、後で、「水位・雨量数値データ」から自分でグラフを作ってみました。
Tamagawasuii
21日の夜に6m弱まで水位が上昇したことが分かります。
氾濫注意水位、ですね。
「知らぬが仏」で、風のピークが過ぎたようだ、と寝てしまいましたが。
これが、、川の様子が気になって、見に行ったりすると、落っこちかねない。
激しく流れる川を見ていると吸い込まれそうな気になりますね。フラッとすることがあります。
「素人は危うきに近寄らず」{註:私は君子ではないもので}

10年以上前でしたかね。河川敷も水没し、これはいけない、高台へ逃げなければならないかもしれない、と本気で非常時リュックサックを手元において、待機していたことがあります。
今回は、雨はそう大量ではなかったのですが、暴風がすごかったです。
家の周囲の何本かの大きな木が倒れるのではないか、と、これは本気で気になって、緊張して疲れて寝てしまいました。

2011年9月23日 (金)

台風の断面図

今日は「秋分」の日。で、今日の話は「野分(のわき)」の話。野分=台風です。
そして、恐らく、この台風15号を境にして、季節がカクッと変化するはず。たまに暑い日はあっても、もう盛夏の勢いには戻りません。秋が深く進行していくはずです。
画期的というのはそういうことです。「期を画す」のですね。(epoch making も同じような意味です。)

かっ‐き【画期・劃期】ある時期が終り、次の時期が始まる。また、その区切り。[広辞苑第五版]

◆では、台風のお話し
Kiatuhenka
今回の台風15号が通過していったときの気圧変化のグラフです。

気象庁>気象統計情報>過去の気象データ検索

と進んで、地点を選択し、データの種類を選びます。
2011年9月21日の浜松と東京のデータをダウンロードしました。

マウスをドラッグして表全体をセレクトし、コピーし、エクセルにペーストします。
この時、「形式を選択して貼り付け」から「テキスト」で貼り付けると多分うまくいきます。
で、必要な部分を残して、削除するなり隠すなりしてグラフ化します。
そうやってできたのが、冒頭のグラフです。

◆気圧は、海面補正をした値です。観測点の高度によって気圧は変わりますので、平均海面での気圧に補正したものです。

◆浜松に上陸したのが14時ころ。その時の気圧が950hPa強。

台風が進行して浜松の上を通過したのですが、相対的に考えれば、台風の下を浜松が移動したのですから、移動しながら台風内部の気圧構造を観測し、中心線での断面図を作った、といってもよいわけです。
時間がかかっていますので、瞬間的に全体像を把握して断面図を作ったというわけにはいきませんが。

◆東京で気圧が一番下がったのは18時ころ。970hPaと980hPaの間ですね。(976くらい?)
台風の中心は東京の西の方を通過していきましたから、これは中心気圧ではありません。
浜松上陸後4時間くらいで、東京最接近だったようです。

台風は来ているけれど、どうするわけにもいかないので、いつものように6時ころ入浴。
風呂からあがったら、なんとなく風の勢いが落ちてきた気配。最接近を過ぎたな、と思っていましたが、実感と一致していたわけですね。

◆さて、気象庁からダウンロードした同じ資料から、こんな表を作ってみました。
Huukou
浜松と東京での、風速と風向の変化の表です。
浜松上陸、東京最接近と思われる時刻のところに網掛けをしておきました。

◆浜松。
上陸時がやはり一番風が強いですね。瞬間最大風速ではありません。
平均風速です。
17.2m/s=62km/h
です。時速60kmの車の屋根の上に立っているようなものです。すごいですね。
注目すべきは風向。
上陸前は東から少し南寄りの風でしたが、上陸後は西風になりました。
風向が反転しています。
しかも、上陸直前に14m/s=50km/h の東風が、上陸直後は16.1m/s=58km/h 
になりました。
強烈な風が突然反転して吹いてくる、これが「吹き返しの風」というものです。
一方向に揺さぶられるのではなく、反対方向からも来ますからね。気をつけなければならない。

◆東京。
傾向は似ていますが、風向の変化は劇的ではない。脇を通過ですからね。
さらに、午前中、北風が吹いていたのが理解できていません。離れた台風へ吹き込む北風なのか、前線が影響したのか、そのあたりは専門家ではないので確定できません。

東京の私の住んでいる辺りでは、風がすごかったです。
大きな被害ということはありませんでしたが、たくさんの草木なぎ倒されました。
緑のカーテンになっていたオーシャンブルーが落ちてしまいました。
瞬間最大風速は30m/sを超えましたね。時速100kmの風ですからものすごい。
高速道路を時速100kmで走りながら窓を開けたようなものです。たまりません。

◆台風が近くを通過していく時、風を背中から受けて、左手を斜め前につきだした方向に台風の中心がある、というのをやってごらんになりましたか?
私はそれをやって、自分より西側を台風が南から北へ通過していくのを荒っぽくではありますが感じとっていました。
通信、放送などが絶えてしまった時などに活用できます。頭の隅っこに記憶のかけらを残しておいてください。

2011年9月22日 (木)

ナス

0907_1_3nasu1 2011.9.7
久しぶりに、ナス科>ナス の花を見ました。
イヌホウズキとか、タマサンゴとか、ヒヨドリジョウゴとか、ワルナスビとか、ナス科の花をたくさん見ますが、ご本家、ナス科のナスはホント久しぶり。
左に実もなっています。
0907_1_3nasu2
花を下から撮りたいと、手を伸ばしてコンパクトカメラを花の下に持っていっての撮影。
ハチも写りました。
花粉団子を抱えているように見えます。ならば、ミツバチでしょうね。多分。
0907_1_3nasu3
モニタ画面も見ていません。
こんなもんだろう、と真下でパチリ。
うまくいった。
将来のナスになる子房も識別できます。

線路際で、どなたかが栽培なさっておられるものです。
丸々としたナス、とまではいっていないようでしたが、花が咲いて実がなって、きっと楽しいだろうな、と想像して私も楽しくなりました。

アゲハ

0907_1_2ageha 2011.9.7
モンパルに座って見上げました。
花はないのですが、これは何か柑橘類の葉ですから、産卵かな、とも思います。
ただちょっと、葉の真上に乗り過ぎかな、とも思う。
腹をくいと曲げての産卵行動をよく見ますが。これは違うかも。
ただ葉の上で休んでいるだけかもしれませんね。

ムクゲですか?

おずおずと
0907_1_1aoika1 2011.9.7
これ、ムクゲですか?
用事があってモンパルで外出して、帰りがけの撮影。
モンパルに座ったまま、下向きに撮影、ということは背がとても低い。
で、花のサイズがとても小さい。
0907_1_1aoika2
でもなぁ、これ、ムクゲのような気がする。
困った。

アゲハ類

0906_17ageha1 2011.9.6
アゲハの卵。
0906_17ageha2
子どもたち。

なんだか、この秋はアゲハ「類」で大にぎわい。
ナツミカンやキンカンの葉にいっぱい。
で、食べさせるために新しい葉を取ってくると、わぁ、またついてる!という感じでして。
何匹いるのかよくわからないのです。
30匹くらいいそうです。
アゲハの他にクロアゲハもいますね。
なんだかクロアゲハとも違う感じの幼虫もいる。
ナガサキアゲハかなぁ。
全部をご報告するのは無理です。
ときどき、かいつまんで報告していきますので、お楽しみに。

ハナバチかな

0906_15hati 2011.9.6
顔がみょうにかわいい。
ハナバチかなと思いながら撮影しました。フウセンカズラです。
0906_15hati2
よく見ると、茎に噛みついています。
かなり強力そうな顎ですね。
とすると、ハナバチではなくて、ハキリバチの仲間かな。
ハキリバチについて私は全く知らないのです。聞き及んでいるだけ。
この顔つきで種類が判定できますでしょうか。よろしく。
背面の模様とかは全く撮れない状況でした、すみません。

クモ

0906_14kumo 2011.9.6
ヒメグモCが子育てをしている場所の真上。
網を張るクモです。
どうしても空を背景にシルエットしか撮れない。
このシルエットだけで種類が判定できるでしょうか。
私は知識不足でだめです。

キタヒメヒラタアブ

0906_12kitahimehirataabu1 2011.9.6
今年はキタヒメヒラタアブをよく見かけます。
ホソヒラタアブやクロヒラタアブをほとんど見かけない。
なんでかな。
交尾中のキタヒメヒラタアブ。
ハエの交尾と同じ姿勢。

と思ったら
0906_12kitahimehirataabu2
ふわっと飛び上がって降りたらこうなっていました。

どっちが本来の安定した姿勢なのか、よくわからなくなりました。

ツチバチ

0906_7tutibati 2011.9.6
ヒメハラナガツチバチではないかと思うのですが。
私の狭い観察範囲でヒメハラナガツチバチやキンケハラナガツチバチにお目にかかるのはいつも花のところでなんです。
葉っぱの上でお目にかかるのは、初めてのことで戸惑っているわけです。
別に、花にしかいない、というわけではないのだからいいのですけれど。
きっと「休憩中」って看板だしてるんだろうな。

クモ2種

0906_3sasagumo 2011.9.6
ササグモですが、まだ成体ではないと思います。
すごいトゲトゲの脚ですね。
何となく青みがかっている。

0906_4mesujirohaetori 2011.9.6
メスジロハエトリ。こちらもまだ成体ではない。
小さな昆虫をつかまえて食事中のようです。

網を張るクモも好きですが、こういう自分の体の大きさ程度のエサを「闘い取る」タイプも好きですね。しっかり相手を視認して、いける、っと判断したら襲いかかる。やっぱりクモも判断して行動しています。闇雲に襲っているわけではない。

で、人間は?
クモにとっては、でかすぎて認識できないでしょう。
人間って巨大な生物です。そのことを自分自身認識してほしいものです。
生存に不利な闘争を仕掛けてくるわけがない。
巣を守る、子を守る、そういう捨て身にならなければならない状況でのみ、襲うわけです。
興奮させないこと、が大事です。
ハチだクモだとぎゃあぎゃあ騒ぐのはみっともない。毒がある、刺すって大騒ぎ。
自分はどういう生物なのか、考えてみませんか。

2011年9月21日 (水)

カナヘビ

0906_2kanahebi1 2011.9.6
見てくださ~~~い、この尻尾の長さ。
長いでしょ。
カニクサやシダなどごちゃごちゃしているところを歩いていました。
0906_2kanahebi2
止まらずに歩き続けて消えていきましたので、どうも、ぼけた写真になりました。
今年はカナヘビやトカゲが家の周辺あちこちで増えているらしいので嬉しいです。
でもな、きっと、ヒキガエルの小さな子などは食べられたのではないかな、とも想像しますが。
狭い庭ですけれど、緊密に絡み合った生態系が成立しているようですね。
かっこよく「生物多様性の庭」とでも言っておくことにしましょう。
なんのことはない、無手入れの庭、と同義語なんですけどね。

トサカフトメイガ

0905__4tosakahutomeiga 2011.9.5
やっぱりやられた。
オニグルミの葉です。
手の届く高さ(2m程度)までは見ているつもりだったのですが、やられてました。
葉を曲げて糸でつづりあわせて中にいます。
0907_11tosakahutomeiga 9.7
これが動きが素早いのです。
これが「イモムシか?」という速さ。初めて出会うとビックリしますよ。

成虫の姿などはこちらでどうぞ↓
http://www.jpmoth.org/Pyralidae/Epipaschiinae/Locastra_muscosalis.html

知らない草

0905__5humei 2011.9.5
名を知らない草です。
なんだか目を引くんですよ、これが。
「スゲ」という仲間でしょうか。
この状態が花が咲いている状態なのだということは分かります。
なんだろな。

レンゲソウ

0905__3rengesou 2011.9.5
タチアオイを育てているプランターに、レンゲソウの芽が出てきました。
いろいろ、土やら何やらごちゃごちゃですので、レンゲソウの種が入っていたのですね。
大きな葉っぱ、オンブバッタに穴をあけられた葉っぱ、これらはタチアオイの葉です。
小さな「マメ科で~す」という姿の葉が、レンゲソウ。

いろんなことが起こる庭です。

ミンミンゼミの複眼

0905_2minmin3 2011.9.5
前の記事と全く同じ手法で、ミンミンゼミの複眼を観察しました。
まずは頭部のアップから。
金の粉をまぶしたような輝きがありますね。
0905_2minmin4
明るい反射光は、六角の配列にはみえませんが、ぼんやりした方の反射光を見てください。
六角形の配列が分かります。

0905_2minmin1
セメダインCによるレプリカ法の低倍率観察。
0905_2minmin2
続いて高倍率。
なんだ、アブラゼミと同じじゃないか。
そうなんです、同じなんです。区別できません。
で、それでいいのです。

アブラゼミとミンミンゼミの複眼は六角形の個眼から形成されていて、区別できないほどによく似ている、という事実を学びました。

他の昆虫についても、チャンスがあればトライしてみますが、状態の良い死骸に出会うのは結構むずかしい。機会待ちです。

どの昆虫でも同じなのでしょうか?
六角形はまず同じ。
ところがですね、いつだったかなぁ、ミツバチの複眼の走査型電子顕微鏡写真というのを見たときは驚きましたねぇ。個眼が六角形なのは同じですが、「毛が生えている」んですよ、個眼の間に。
たくさんの観察を積み重ねていくことが大事なのです。基本です。

ついでに自己宣伝。
エビの複眼を構成する個眼は四角形です!
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-868d.html

他には四角な個眼はないのかな?
いろんな複眼を観察して下さい。
四角い個眼があったら、ぜひご連絡ください。

アブラゼミの複眼

0905_1aburazemi3 2011.9.5
落ちていたアブラゼミの死骸を拾ってきました。
頭部のアップ。
アブラゼミの単眼はルビーのような色で3つ。とても分かりやすいので、子どもにも説明しやすいでしょう。
0905_1aburazemi4
反射光を使って、ぎりぎりに接近。かろうじて個眼が識別でき、配列が六角形だろうということが分かります。
0905_1aburazemi1
ごめんね、と呟きながら、複眼にセメダインCを針を使って薄く塗ります。
何年も前に買ったセメダインなので、濃くなってしまって粘りが強く、塗りにくい。
{早い時期に新しいセメダイン買います。}
で、泡が入ってしまった。
充分時間をおいて、セメダインが固まったらそっとはがします。
そのセメダイン膜を低倍率で検鏡。
平らではないので、ピントが合ったところと合っていないところがありますが、それは仕方ない。
複眼を構成する個々の眼は「個眼」です。
六角形ですね。
知っていても、改めて見るとやっぱり感動しますね。
美しい。
セメダインに泡が入りましたが、泡がレンズ作用をしているのが見えます。これは予想外。こんなこともあるんだな、と驚きました。

0905_1aburazemi2
倍率を上げるとこうなります。
見事なものです。
セメダインを塗るという簡単な作業で表面のレプリカが取れますので、顕微鏡の初心者でも簡単にいろいろなものが検鏡できます。
お試しください。

スズムシ

スズムシのオスが死んだので、拾い上げ、観察しました。
0903_suzumusi1 2011.9.3
右の翅を持ち上げ、後ろから見たところです。
右の翅の裏面と、左の翅の表面とに「こすり合わせる」部分があって、それで音を出しているわけです。
おそらく発音器はここだ、という部分を拡大してみましょう。
0903_suzumusi2
白い「1」で指したところが「ヤスリ」のようになった部分。
「2」で示したところが、そのヤスリをこする出っ張った側、と思われます。

ギロという打楽器がありますね。細長いヒョウタンの中をくりぬき、外側に刻み目を入れ、棒でこすって「ギー」とか「ジャッジャッ」というような音を出す楽器。刻み目が粗く、人間の手のスピードでこするので低い音しか出ませんが。
{古い話でよければ、洗濯板を箸でこする、というようなことでもいいです。似たようなもんです。}

0903_suzumusi4
ヤスリになっていると思われる部分を、低倍率で観察してみました。
この倍率でも、ヤスリだろうという縞模様が見えます。
{対物レンズは4倍なのですが、モニター画面に映った場合、何倍になっているかよくわからないのです。ミクロメーターでも一緒に写し込むことを考えなければならないな。}

0903_suzumusi5
同じ部分を対物レンズを10倍に上げて検鏡。
板がたくさん並んで立っているような感じです。
これならまさしく「ヤスリ」ですね。

0903_suzumusi3
ヤスリをこする側です。(左の翅の表面)。
矢印で示したところがそうだろうと思います。
ここを顕微鏡で見ると
0904_suzumusi
こうなります。
形態的に、これがこする側だ、という証拠はありません。
ただ、位置関係からここがヤスリをこする弓なのだろうと推測されます。

マクロレンズと顕微鏡を併用して観察するというのは面白いものですね。
これから使えそうな手法ですね。

死んだ体を観察させてもらうのですから、きちんと納得いくまで観察することが礼儀だろう、と思いながら撮影しました。
観察後は落ち葉の積もった下へ置いて、速やかに土に帰れるようにしました。

★参考
http://www3.famille.ne.jp/~ochi/suzumushi/index.html
このサイト、すごいです。是非ご覧ください。

http://www.nhk.or.jp/creative/material/ed/D0002060128_00000.html
スズムシのオスが翅を立てて鳴いているところの動画が見られます。

イノコヅチ

0902_5inokoduti 2011.9.2
初め、花の軸が短いうちはなんだか思い出せずにいましたが、長くなってきたら、そうか、イノコズチじゃないか。
ヒナタイノコズチとイノコズチがあるのですが、しっかり区別できません。
どっちなんだろう?
家の庭はあんまり「ひなた」じゃないのですけれど、それだけじゃ区別できないらしいし。
「ひっつき虫のイノコズチ」でいいですね。

根を乾燥させるとゴシツ(牛膝)という生薬になるそうで、広辞苑でも漢字で書くと「牛膝」と表記されますが、「猪子槌」でしょ、多分。
「槌(つち)」が濁るんですから「づち」だと思うんですよねぇ。
ですからタイトルを「イノコヅチ」としてみました。

台風による海面水位の上昇

今、東京も台風が来そうな中で、台風の話題をもう一つ。
よく「吸い上げ効果」というような言葉を聞きます。
気圧低下による水位の上昇、といったほうが正確かな。

1気圧=1013hPaという圧力で、水の柱の約10m分の圧力になります。

台風15号の中心気圧は今日21日の正午ごろで950hPaです。
そうすると、1013-950=63hPaほど気圧がさがっています。
そうすると
10m×(63/1013)=0.62m=62cm
このくらい海面が盛り上がってもいいわけですね。

100hPa気圧がさがると1m海面が上昇する、というのが大ざっぱな目安です。

そこへ強風による海水の吹き寄せ、満潮などが重なると、潮位が上がって危険になるわけです。

目安程度でも知っておくといいですね。
{あくまでも『目安』ですよ、この話。}

台風の右側

台風15号はこれまで、速い時でも時速20キロ程度で進んでいたが、今後は偏西風の影響で時速60キロ程度まで加速する見込み。

2011年9月20日19時12分のアサヒコム。

NHKの気象情報では、「台風の進路の右側では風速に台風自身の進む速さが加わって、風が強くなるので注意してください」というような話を2回ほど聞きました。

あれま、私は50年前には承知していた知識ですが、今はかえって知られていないのかな?
物理の授業でもよくやった話なんだがな。と。

風速は m/s です。
「風速20m」といったら、「20m/s」の速さの風が吹くわけです。
さて、そこに、台風の進む速さが加わると言って、「時速20km(20km/h)」を足せますか?
単位の違う数値を足してはいけませんね。
m/s と km/h はそのままでは足せません。
時速60kmって、風速に足すとどのくらい影響があるんだ?
分かりませんね。

Fig1_3  
10m/sの場合で計算してみますね。1時間は60×60秒=3600秒です。
そうすると
10m/s=36km/h
となりました。
具体的な数値ではなく文字で書くと
Fig2
秒速の数値を3.6倍すると時速の数値になります。
3600倍して1000で割るんですから当たり前。
時速の数値を3.6で割れば秒速の数値になります。

台風が60km/hで進む、ということは進行速度が約19m/sです。
もともとの風に約20m/sほど加算された風が吹くということですね。

あまり詳しく考えなくてもいですよ。
10m/s →  36 km/h
20m/s →  72km/h
30m/s → 108km/h  
こんな感覚が身についていればいい。

時速60kmだったら、おおよそ風速が20mくらい大きくなるな。
と、とらえられればいい。

ちょっとしたことが、生き残るための知識になるかもしれません。
よろしければ活用して下さい。

付:台風の進行方向左側はどうなるの?
もちろん風速は落ちます。でも雨がすごい。
台風の中心が、自分のいる場所のどちら側を通るかにも注意を払って下さいね。
一つの台風が、違う顔を持っているということがあるのです。

もう一つ
付:近くに台風が来た時に。
風を真後ろから背中に受けるように体の向きを決め、左手を斜め前に出すと、その方向に台風の中心があります。
そうやって、中心の方向を知るだけでも、接近中か、通りすぎていった後か、が分かりますよ。
生きる知恵の一つです。

4時10分の惨劇

0902_4ka 2011.9.2
3匹いっぺんに叩けましたよ。
それは4時10分でした。

それだけ。
{9月の蚊は必死。しつこいですね。}

ハゼラン

0902_3hazeran 2011.9.2
ハゼランというのを検索すると、名前についていろいろな解説があります。

丸いつぼみの状態で見かけることが多く、線香花火を連想させる(ハゼランの名はこのイメージから)。

はぜるように咲く美しい花(爆蘭)という意味らしい

「爆」の「爆ぜる(はぜる)」には「はじけて開く」 という意味があり(豆がはぜる・・・)、ふくらんだつぼみがつぎつぎとはぜるように開花する様子を表現した名前らしい。

こういう解説を知ってはいたのですが、何となく釈然としていませんでした。
上掲の写真。この姿を見て、これか、つぼみも花も実も全部取りまぜて「はぜている」と思いました。
姿全体が線香花火のようです。

0905__7hazeran1 9.5
いかがでしょうか?
0905__7hazeran2
私はこんな具合に、姿全体が線香花火のようにはぜている、という形で納得してしまいましたが。

カナヘビ

0902_2kanahebi1 2011.9.2
普段地面近くを走っているカナヘビが、この時はどういうわけかツツジの木の上にいました。
腰をかがめるのが苦手な私は、地面近くのカナヘビはいつも上からのショットしか撮れません。この時は、地上から1m近くある高さだったので近づきやすい。
0902_2kanahebi2
で、こんなショットが撮れました。
素敵な顔ですねぇ。
威厳があってしかも可愛らしい。
妻を呼んで来て、一緒に眺めました。
こんな近くでこんな高さでカナヘビが見られるなんて、うれしい、と二人で喜びました。
0902_2kanahebi3
愛くるしい顔が撮れた、と見せたら妻も笑って大喜び。
全くの話、こういう顔が撮れるなんて、信じられないほどの幸運ですね。
0902_2kanahebi4
カナヘビは「第三の眼」がある、ということを知ってしまったので、どうしても撮りたくなる。
白い矢印で指したところがそうです。

いやあ嬉しかったな。長く余韻の残る出会いでした。

2011年9月20日 (火)

ヒメグモC:2

0909_5himegumoc 2011.9.5
おっ、出のうしましたね。
どの卵のうから出て来たのかはよくわかりませんが、何匹かの幼体が見えます。
0912_10himegumoc 9・12
子グモがいっぱい。卵のうがひとつ見えないのですが、無くなったのではないようですね。子グモ達に隠されているのではないかな。
下の方で母グモが獲物をつかまえました。
これを、自分の消化液を入れて、子グモが吸いやすいようにしてやって給餌するようです。
0913_5himegumoc 9.13
おかあさんはおおきいなぁ。
まとめて抱え込んでいますね。
0915_10himegumoc 9.15
新たな獲物。
子グモ達はきっと、おかあさんってすごいなぁ、と感心しているのではないでしょうか。
母グモが子グモに給餌する。子育てをする、というのは、なんだかすごいことですね。

ふと思うのですが、カバキコマチグモという毒グモとして知られているクモでは、母グモが自分自身を餌として子グモにあたえてしまうという習性が知られています。
{毒グモといっても、攻撃してくるわけではなく、防御の際に噛みつくと毒があるということなので、興奮させないようにすればそんなに危険ではないです。}

ヒメグモの寿命のなかでのそれぞれの個体のポジションにもよるのでしょうが、子グモの出のうの頃に寿命が尽きたという感じがしたのが、ヒメグモAでした。
ヒメグモBやCでは、出のうしてもなお、体力があって獲物を取っては子に与えて、子育てを続けています。
ひょっとしてこの、獲物を捕獲して給餌、という行動と、自分自身を餌にして与えてしまう、という行動のあいだの「距離」はかなり近いのではないでしょうか。
子育てができるならする。寿命が来てしまうのなら、自分自身を最初のエサにしてしまう。それは子グモの生存率を大きく高めるでしょう。

そんなことを考えながら、ヒメグモの子育てを見守っています。
なんとなく切ない気分もします。
「進化した生物」なんていう考えは無用ですね。
クモは原始的な生き物だなどということは全く一切ありませんね。
命をつなぐという行動を、全ての生物たちは進化させてきた。
今生きている全ての生物は、それぞれが進化の最先端を生きています。
{「ヒト」なんてそうたいしたものではないのですよ}

ヒメグモC:1

0829_11himegumoc 2011.8.29
ヒメグモBとは別の場所のヒメグモ。Cと名づけて観察しています。
この写真で、上の方の丸っこいのは卵のうではないと思います。
下の方で、母グモの体にくっついている、大きな丸いものが卵のうです。
0905__6himegumoc 9.5
あれまぁ、卵のうを3つも作ってしまった。
一つの卵のうに卵は何個くらい入っているのでしょう?
このメスは、感じとしてすごく若いメスです。体力がある、という印象です。
0906_13himegumoc
毎日こうやって管理しています。
それにしても、ずいぶん大きなものになりますね、3つもあると。

オオスカシバ

0901_8oosukasiba1 2011.9.1
オオスカシバがランタナの花の蜜を吸いに来ました。
これホバリング中です。
0901_8oosukasiba2
完全に空中に停止して口吻だけを伸ばすのではなく、前脚を花に置いて、空中停止。
口吻を伸ばします。
完全に離れて停止するより、位置決めは楽でしょうし、エネルギー的にも楽なんじゃないでしょうか。
0901_8oosukasiba3
正面から顔が撮れました。
花に近づいたり離れたりしているうちに、こっち向きになってくれたのです。
0901_8oosukasiba4
背後から覗き込むアングルになりました。
ねぇ、口吻の入っていっているところ、そこ、花の中じゃなくて、花弁の間みたいだよ。
こういうこともあります。
0901_8oosukasiba5
たまたま、こんなショットをものにしました。
わずかなぶれはありますが、こういう空中姿勢が撮れると、嬉しいですね。
モデルがいいと、いい写真が撮れるでしょ。と、いわれてますね。

ネコハエトリ

0901_4nekohaetori1 2011.9.1
困ったな。頭胸部の模様や形はネコハエトリに違いないと思いますが。
腹部の色が、普通と違うなぁ。
0901_4nekohaetori2
この顔、ふさふさ感。どうみてもネコハエトリですよねぇ。
0901_4nekohaetori3
この子は、何だか下が気になるようで、一生懸命下を覗いていました。

たまにはこういう色の変異もあるのだろう、と考えておくことにします。
気になるのですけれど。


電光石火

何が起こったのか、はっきりはしないのです。
激しくすばやい「動き」が目に入りました。
「その後」の写真しかありません。
0901_2neko_sasa1 2011.9.1
ネコハエトリの幼体が上を見上げています。
この動作自体はかわいい。
0901_2neko_sasa2
何か上が気になるようです。
0901_2neko_sasa3
上にはササグモの幼体がいました。

出来事はおそらくこうです。
ササグモがネコハエトリを上から襲ったのですね。
で、ネコハエトリはジャンプして下の葉へ移った。
ササグモは襲撃に失敗して、多分糸を出していたのだと思いますが、上の葉に戻った。
ネコハエトリは上が気になって仕方ない、という状態でしょう。
ササグモが何を考えているかは知りません。ちっ、しくじったか、でしょうか。

私はその一瞬の交錯を感じとりましたが、視覚としてとらえきっていません。
{剣道の試合か何かで、一瞬の交錯で何が起こったか分からないけど、審判が旗を上げていた、というあれに近いけれど、もっとものすごい速さでした。}

こんな襲撃の瞬間など撮影はできませんが、すごい闘いのそばに立ってしまったことを感じました。幼体同士ですが、生きるということの激しさを教えてくれます。

稔りの秋

0831_15nekojarasi 2011.8.31
稔るほどこうべを垂れるネコジャラシ、っと。
秋が兆していますね。
ネコジャラシも熟してきました。

オンブバッタ

0831_12onbubatta 2011.8.31
カランコエなどという多肉植物も食うのかよ、と思いつつ、写真を取って・・・
ヤベっ、危ねっ、と急ぎ退散しました。
よく見てください。
ウンチ爆弾が発射準備完了になっている。
あとは蹴飛ばすだけだ。
この間、あれ喰らったからなぁ。もういいよ。
と、逃げ出したのでした。

ヒガンバナ

0917_2higanbana1 2011.9.17
咲きました。
20日が彼岸の入りですから、見事に「彼岸の花」です。
0917_2higanbana2
誰もが知っている花ですから、少し切り取り方を変えてみました。
全体像は一枚もあればいい。
0917_2higanbana3
これ少し気に入ってます。
やわらかくぼけていますが、いい雰囲気でしょ。
背景の緑は雑草で、くっきり写ったらちょっと興醒めかもしれませんが、ぼやけてしまったのがよい。

★ところで、彼岸って「あっちの岸」でしょ。「こっちの岸」は此岸(しがん)。

ひ‐がん【彼岸】
〔仏〕①河の向う岸。生死の海を渡って到達する終局・理想・悟りの世界。涅槃(ネハン)。

し‐がん【此岸】
〔仏〕涅槃ネハンの世界を彼岸ヒガンというのに対し、こちらの岸。生死を繰り返す迷いのこの世界。[広辞苑第五版]

私の極「私的」な感覚では、彼岸って怖いですよね。だって、完全に静まり返って、迷いも苦悩も何にもない、完璧なんですよね。
完璧なのは苦手だ。
迷い苦しみ、何もかもが因果を孕んで絡み合って生々流転を繰り返す、そのほうが「生き生き」としてるじゃないですか。
こっちの岸にしがみつくのも切ないけれど、あっちの岸に行きたいと執着するのも切なかろう。

井上陽水という人は恐ろしい人です。「限りない欲望」という歌を聞いてそう思います。

僕はやがて年をとり死んでゆく
僕はそれをあたりまえと思ってる
それでも僕は どうせ死ぬなら天国へ

どうせなら天国へ極楽浄土へ、というのも欲望。欲望・執着が苦悩を生むのだとすれば、悟りたいという欲望・執着が苦悩を生むことだってあり得るのです。
極楽浄土へ行きたいなんてことも捨て去ってしまいましょう。
悟りなどつまらぬことだというのも悟り。
あ~あ、循環し始めてしまった。
{ここで、かかしは思う。救いは「虫の世界にあり」と。}

日本人的な感覚だと、彼岸に極楽浄土を重ねてしまうんですよね。
極楽浄土というものも妙なものですよね。
苦悩のない安楽な世界ですか。苦悩といい安楽といい、それって相対的なことで、相対的なことはこっちの岸の問題でしょ。絶対的な向こう岸には、苦悩もないけれど安楽もないのです。

生命が個体として生まれ生き死ぬ世界がこっちの岸。
個体が生まれ出てきて還っていく「生命の流れ」があっちの岸。
でもいいかな。

ナガコガネグモ:5

0912_11nagakoganegumo 2011.9.12
あれ?やせちゃった。
腹部が丸々と膨らんでいたのが、ほっそりしてしまいました。
腸の中が空っぽになると、このくらいなのでしょう。
セミというのはやはりかなり食べでがあるのですね。

0914_2nagakoganegumo2 2011.9.14
お腹が細いままずっと構えていました。
14日、今度はツクツクホウシがかかったようです。
0914_2nagakoganegumo3
今度は翅からまとめてぐるぐる巻きです。
セミの頭部と胸部の境目あたりに顎を突き立てているようですね。
迫力のある姿勢ですね。
網は大きな穴が開いていました。
0915_1nagakoganegumo1 2011.9.15
夜のうちにやはりきれいに張ってありました。
0915_1nagakoganegumo2
ふと気づいたら、六角形の穴がありました。
きれいだな。
張る作業をしているうちに、ここだけ、なんかの具合で抜けてしまったのかな。
破れた、という雰囲気ではないですね。

さて、さしあたって、たまっていたナガコガネグモの写真をまとめてご紹介しました。
まだ、観察は続きます。
「今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日」

★脱線
9月17日の朝日新聞夕刊の「惜別」という欄に8月5日に82歳で亡くなられた「前田武彦さん」のお話が載っていました。その中で

・・・
ラジオ番組「昨日の続き」で繰り広げたフリートークが人気を集め、台本を読むのが当たり前だった時代に新風を吹き込んだ。
・・・

懐かしかったな。
ラジオ関東という局で、夜の10時半頃から10分でしたか。
前田武彦さんと大橋巨泉さんと女性アナウンサー3人かな。
おしゃべりタイム。で「今日の話は昨日の続き、今日の続きはまた明日」というフレーズが面白かった。
当時私は高校生。毎晩聞いていましたね。前田武彦さんは30代後半だったということでしょうか。活きがよかったな。
「巨泉」というのは俳号だというのも、この番組で聞いたのでしたっけ。

この番組に隣接して「キョーリン・フォークカプセル」という番組もありましてね。ラジ関で。
高校生の森山良子さんが出演していた。
出演者みんなで、「ねぇ、聞いて聞いて、こんな曲できたよ」というような感じで、ギター抱えて、自作の歌を披露しあっていましたっけ。記憶に間違いがなければ「今日の日はさようなら」というのもこの番組発だったような、違ったかな。
高校生の森山さんが「今日のお弁当なんだろな~」という自作の元気のいい歌を歌ってましたっけね。私より一学年上ですから、高校生としての実感が共有できました。
ラジオのスピーカーのところに、シールド線を半田付けして、オープンリールのテープレコーダーの入力に放り込んで、録音して楽しんだものです。思えば無茶苦茶なやり方でしたね。

ナガコガネグモ:4

0908_2nagakogane0731 2011.9.8
またまた、アブラゼミがかかりました。
この空間、アブラゼミがよく飛ぶのですかね。
まだほとんど糸で巻かれていないようです。
でも、脚を曲げて縮めていますから、もうセミはほとんど死んでいる。
これが朝の7:30頃。
0908_3nagakogane0821
同日8:30頃。
もうセミを放してしまっていました。
食べきれなかったのかな、というような気もします。
とにかく腹部がまん丸ですものね。
0908_12nagakogane1237
12:30頃。腹面から。
動く気なさそうです。
0908_16nagakogane1247
同じく12:30頃
網はというと、ボロボロです。
かくれ帯も消滅してますね。

0909_2nagakoganegumo 2011.9.9
翌朝7:30頃。
網の修理は完了していました。
夜のうちに網を修理なのか張り直しなのか、して、かくれ帯もきれいに作って、いつもの位置におさまっていました。

ナガコガネグモ:3

0906_9nagakoganegumo1 2011.9.6
腹部が丸々としています。昨日アブラゼミを捕獲したので、満腹なのでしょう。
このアングルは庭の中から。腹部腹面が見えるのですが、撮る側としては辛い姿勢になります。
0906_9nagakoganegumo2
道路へ出て、塀越しに撮ると背面が撮れます。
この丸々した感じをちょっと覚えておいてください。
後で、思い出すことになります。
この日は、何も起こりませんでした。

0907_16nagakoganegumo1 9.7
またアブラゼミが網にかかりました。
翅をからげて動けなくするのではなく、頭部、胸部をがんじがらめにしてしまうようですね。
で、もちろん、消化液を既に注入してあって、セミは動けなくなっていく。
0907_16nagakoganegumo2
絞りを開くと、網が写ります。
セミを抱えている写真は、f11で、この網の方の写真はf2.2です。
ただ、セミの画像の方は明るく飛んでしまいます。
網の状況をご覧ください。
修理してあったのに、またずたずたです。
生きるって、すごいものですね。

ナガコガネグモ:2

0905__2nagakoganegumo1 2011.9.5
おっ、アブラゼミがかかったんだ!
大きな獲物ですね。
0905__2nagakoganegumo2
大きさとしてはアブラゼミの体の方が少し大きいですが、アブラゼミの腹部の内部はほとんど空ですからね、体重的にはクモの方が重いかもしれません。
0905__2nagakoganegumo3
鮮明ではありませんが、網が大きく破けてしまったことが分かります。
セミも必死にかなり暴れたのでしょうね。
その激しさが、網の状態から読みとれます。

ナガコガネグモ:1

0831_11nagakoganegumo 2011.8.31
これが通常の状態。
体の上下に「かくれ帯」をつくっています。
かくれ帯というからには、これによって、クモそのものの姿が認識されにくくなり、枝か何かの一続きの状態に見えるのでしょうか。
0902_1nagakoganegumo1 9.2
普段は昼の散歩で見るのですが、用事があって7:30頃見たら、朝日が向こうからさして、網が光っていました。
午前中の陽射しは全体としてはほとんど差し込んでこないのですが、限られた時間帯に、限られた角度で光がはいってくるのですね。
きれいでしょ。見事な網ですね。
クモの網を強調するには霧吹きで霧を吹き付けてやるという方法があるらしいのですが、試したことはありません。
こういう、逆光での輝きを見つける事が出来て幸いです。

2011年9月19日 (月)

花とオンブバッタ

0901_7onbubatta 2011.9.1
花にバッタ。{絵になるなぁ。(?)}
風流を知るバッタだ。
食べる気もないのでしょうが、乗ってしまった。
いっぱい飛び回っているものですから、いろいろなことが起こります。
オンブバッタは役者です。

2011年9月16日 (金)

シラヒゲハエトリ

0831_8haetorigumo 2011.8.31
ブロック塀の壁面を歩いていました。
どういうわけか、ブロック塀の上のクモや虫ってすごく撮りにくいんですよ。
ピントがすぐ、塀の面にいってしまう。
じっとしていてくれればまだしも、すたすた歩いていくクモは撮りにくかった。
よく見かけるような気もしますが、撮影のチャンスはあまり多くない、というハエトリグモです。
{ネコハエトリとかメスジロハエトリは撮りやすいタイプですね。}

ハチ

0831_6hati1 2011.8.31
ハキリバチの仲間かなとも思いますが、あんまりよくわかりません。
頭でっかちな感じのハチです。
キバナコスモスの花に頭を突っ込んでいました。
0831_6hati2
出てきて、しぼんだオシロイバナの花に移りました。
触角や脚が花粉まみれです。
0831_6hati3
後脚についた花粉を掃除しています。
なんだかかわいい感じ。
ミツバチだと、花粉をきれいに集めて蜜をつけて練って団子にして持ち帰りますが、このハチにはそういう気はないらしい。
体にくっついたものを落とさなきゃ、と思っているのでしょう。

キタヒメヒラタアブ

0831_5kitahimehirataabu1 2011.8.31
キタヒメヒラタアブが、何かこちょこちょ動いています。
よく見ると、体の手入れですね。
前4本の脚で体を支えて、よっこらしょ、という雰囲気。後ろ脚を擦っています。
0831_5kitahimehirataabu2
なんだか、すごい格好ですね。
これは脚を擦り合わせているのではなく、右の翅を擦っているようです。
0831_5kitahimehirataabu3
左の脚についてはよくわかりません。
右の後脚をよく見てください。
前へ出していて、中脚、前脚を越えて前へ出しているように見えるのですが。
まるで「ヨガ」ですね。
きっと健康・美容にいいんだな。?。

たまたま出くわした「一瞬」です。
虫目は楽しいですね。

サトキマダラヒカゲ

0831_4satokimadarahikage 2011.8.31
入って行けない奥の方、「日陰」にいました。このアングル以外構えようなし。
食草はササ、タケと聞いています。
タケノホソクロバの成虫をみることもありますから、どこか近辺にササがあるんでしょうね。
タテハチョウ科 > ジャノメチョウ亜科 > サトキマダラヒカゲ
です。
成虫は樹液や腐った果実などに集まりますね。あまり花に来るという感じはしない。
ヤマキマダラヒカゲというよく似たチョウがいまして、標本を見たことがあります。
で、もし両方並ばれたら、私には多分区別できません。
でも、我が家は「里の家」なんでして、山じゃないものなぁ、サトキマダラヒカゲで間違いないと思います。

ヒメグモ:B

0912_8himegumob 2011.9.12
Bと名づけたこのヒメグモの巣では、見るところ全部出のうして、現在子育て中と思われます。
子グモがいっぱい!

0915_2himegumob1 2100.9.15
朝、ふと見たら、母グモが何か小さな獲物をぐるぐる巻きにしていました。
0915_2himegumob2
カメラの位置を変えようとして、網の一部に触れてしまいました。
すると、母グモは、獲物を置いたまま、さっと巣へ戻っていきました。
ごめん、脅かす気はなかった、と直ちに離れました。

0915_7himegumob
昼ごろ見に行ったら、朝ぐるぐる巻きにしていた獲物を、子グモ達のところへ運んでいったようです。
これはやっぱり「子育て行動」としか言いようがないですね。
ちゃんと子どもを育てるんだぁ、すごいなぁ。
でも、大分日数が経過してきましたから、子らが散開していくのも近いのではないかなぁ。
かなり強い思い入れをしてしまっています。
変かな。

スズムシ

0830_7suzumusi 2011.8.30
スズムシのメスです。
比較的産卵管は短いですね。
土の中、このくらいの深さまでの範囲に産卵したと思います。
食欲は旺盛。ナスに穴を開けます。
削るように食べていって、向こう側に到達。

記事を書いているのは9月。
オスは一匹しか残っていません。
メスが何匹か残っていて、寿命を全うさせようと、飼育を続けています。
秋の虫というより、夏の虫でした。
来年に命をつなげようね。

オンブバッタ:また

0831_3onbubatta1 2011.8.31
オクラの葉の上。
オンブバッタは全然食べませんね。不思議だ。
おまえ、偏食しちゃいけないよ。そんなにオクラの葉は嫌いか?
そんなにシソの葉はうまいのか?
などと、内心でからかっていましたら
後脚をぴっと動かした。
瞬間、私の腕に冷たい感触。
0831_3onbubatta2 コレ。

なんと。ウンチが飛んで来た。
てやんでぇ、いちいちうるさいこと言わないの、っ。
でしょうか、ウンチ飛ばしの技をくらってしまった。技ありか、一本、か。
お尻から出したウンチを落とさずに、後脚でかきとって、飛ばすんですね。
知らなかったなぁ。そういう技があったとは。

私はこのウンチを、唇から吹き出した強い気流で吹き飛ばしましたが。
新事実を学んでしまいました。

オンブバッタ

0831_1onbubatta1 2011.8.31
え?おまえ、トクサなんか食うの?
プラント・オパールが入っていて、研磨剤に使うようなトクサの茎を、食うの?
顎が擦り減らない?
そんなに腹減ったのかい?
0831_1onbubatta2
いやぁ、そういわれるとなぁ。と、照れております。
何となく止まっていただけで、食べる気はないのでしょう。
0831_1onbubatta3
なんという格好をするのやら。
芸達者なバッタです。

ヒキガエル

0829_14hikigaeru1 2011.8.29
水まきにいっていた妻が嬉しそうに連れてきました。
今年、我が家で卵からカエルになったやつですね。
スケールがないので分かりにくいですが、まだ子ども。
顔を出したので私に見せたい、とケースに入れて連れて来た。
ウム。かわいい。一人前になったなぁ。と記念撮影。
0829_14hikigaeru2
姿形といい、いぼいぼといい、完全なヒキガエル、なのですが、まだ小さい。

この写真を見ていて、フト、余計なことを思い出しまして・・・。
おまえ、たら~り たらりと汗を流すんじゃないかい? などと。
このフレーズがストレートにお分かりになる方は、私共と年齢が近い。
私が小学校の頃は、ラジオで毎日落語をやってました。40分とか1時間とか、フルに聞かせるんですね。寄席へ行ったことはほとんどないのですが、かなり、たくさんの噺を知っていますよ。バレ噺まで放送されましたからね、小学生の私としては、なんだかよくわからないけど、いいんだろうか、聞いちゃって、と悩んだりしてね。

検索したら、三遊亭円生の噺、「蝦蟇の膏」(がまのあぶら)を見つけました。

 ・・・
手前持ちいだしたるは、これにある蟇蝉噪(ひきせんそう)四六の蝦蟇の膏だ。・・・四六、五六はどこでわかる。前足の指が四本、後足の指が六本、これを名づけて四六のガマ。このガマの棲める所は、これよりはる~か北にあたる、筑波山の麓にて、おんばこという露草を食らう。・・・このガマの脂をとるには、四方に鏡を立て、下に金網を敷いて、その中にガマを追い込む。ガマは、おのれの姿が鏡にうつるのを見て驚き、たら~り、だらりと脂汗を流す。これを下の金網にてすきとり、柳の小枝をもって、三七二十一日の間、とろ~リ、とろりと煮つめたるがこの蝦蟇の膏だ、腫れ物、切り傷一切に効く。
 ・・・

ヒキちゃんがケースの壁に映った自分の姿を見ているようにみえる写真になりまして。
この噺を思い出してしまった。

ひょっとして、鏡よ鏡、この国で一番美しいのは誰?と聞いているのかな?
己のあまりの美しさに陶然としている、とか。
ヒキガエルがヒキガエルの姿をしている、これは美しいとしかいいようのないものですね。

何を言っているんだか。
要するにかわいくって好きなんです。

2011年9月15日 (木)

セミの脱け殻:2

0829_13nukegara5 2011.8.29
この手前のころんと丸っこいのがニイニイゼミの脱け殻です。
植木市でなんだったか、植木を買ってきて植えて、何年かして、その木にこの脱け殻がついていました。植木の根についていたのですね。
まるっこいことのほかに、土だらけなんですね、これが特徴です。
0829_13nukegara6
特に土が濡れていた、泥状になっていた、というのではないのです。
表面の特性なのでしょう、土ぼこりをつけたまま出てくるようです。
複眼のところはきれいですよね。
0829_13nukegara7
なんとなくかわいい。
ニイニイゼミを見なくなって久しいなぁ。
子どもの頃、今から50年とか前には、東京でその年最初に出てくるのがニイニイゼミだったと思うのですが。どうしてこうなったのでしょう?
0829_13nukegara8
三つ並べてみました。

★ところで、クマゼミの脱け殻について、2年ほど前に書いたことがあるのです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/post-e1c3.html
ここを見てください。
2009年8月14日 (金)「クマゼミの脱け殻」という記事です。
面白いことに、クマゼミの脱け殻は「出べそ」なんです。
ぜひご覧ください。
ちゃんと写真付きですから、よくわかります。

セミの脱け殻:1

0829_13nukegara1 2011.8.29
これはツクツクホウシの脱け殻だと思います。
後ろに物差しを置きましたので大きさが分かります。
0829_13nukegara2
小型で、ほっそりしていて、特にウエストが細い。
0829_13nukegara3
上がアブラゼミの脱け殻。
並べてみると違いが分かりますね。
色も違う。
0829_13nukegara4
アブラゼミとミンミンゼミは、大きさや形はほとんど違いがありません。
また、アブラゼミとミンミンゼミの脱け殻は土が全然ついていなくてピッカピカです。
ツクツクホウシの脱け殻は少しだけ土がついていて、埃っぽい感じがします。

土がついていると言えばニイニイゼミの脱け殻ですね。
それは次の記事で。

リニアの電源について

昨日も同じタイトルの記事を書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-6411.html

毎日と産経のニュースを扱いました。朝日にも出ていましたのでご紹介します。

リニア中央新幹線、排ガスをゼロに JR東海が新技術
                      朝日新聞 2011年9月14日16時20分
 JR東海は13日、2027年に開業予定のリニア中央新幹線の排ガスがゼロになる新技術を採用すると発表した。コイルを使った「誘導集電」で、浮き上がっている車体に電力を発生させる。空調や照明のためガスタービン発電機を車両に積む計画は中止。排ガスで環境に悪影響を与える恐れはなくなる、という。
 もともとガスタービン発電機を使って発電する計画は、強力な磁石の力で浮き上がって走るリニアの特性から生まれた。普通の列車と違ってパンタグラフから電気を取り込めないため、「苦肉の策」で発電機を積んだというわけだ。
 しかし、タービンから出る排ガスが路線の大半を占める地下トンネルに充満したり、排気口から集中的に排出されたりするなど環境汚染の懸念が出ていた。

磁気浮上して非接触で走る以上、パンタグラフから給電できない、だからガスタービン発電機を積んだ、という解説はよくわかります。
さて、「誘導集電」については、分かりやすい解説はなし、ですね。
一言「無接点充電器のように、誘導起電力によって車体に電力を供給する方式」とでも書けば済むことだし、よく分かるようになると思うのですがね。
いかがでしょうか。

1億立方メートル

今朝(9/15)の朝日新聞にこんな記事がありました。初めの方だけ引用します。

福島、土除染1億立方メートル 最大値を試算、県面積の1/7
処理の基準・保管課題
 東京電力福島第一原発事故に伴い、放射性物質の除染対象になる可能性のある地域は、最大で福島県全体の7分の1に当たる約2千平方キロに及ぶことが専門家の試算で分かった。除染土壌の体積は東京ドーム80杯分に相当する1億立方メートルに上る計算だ。中間貯蔵施設の規模と建設費に影響することから、政府は今後、除染地域の絞り込みや技術開発などによる大幅な減量化を迫られそうだ。
 森口祐一東京大教授(環境システム工学)が試算した。森口教授は、除染の考え方や手順などを盛り込んだ除染基準をまとめるために環境省が14日に初会合を開いた有識者による「環境回復検討会」のメンバー。
 森口教授によると、年間の追加被曝(ひばく)線量を1ミリシーベルト以下に抑える目安として、毎時1マイクロシーベルト以上の分布域を、6月下旬に測定された空間線量のマップから抜き出した。警戒区域と計画的避難区域計1100平方キロを含む約2千平方キロにのぼった。その全体を、セシウムをほぼ除去できるとされる深さ約5センチまではぎ取ると、体積は約1億立方メートルになる。
 (後略)

こういう時に、ちょっと紙の隅っこにでも、計算してみませんか?
「数覚」というか「量覚」というかを養っておくことは大事だと思うんですよね。

★「1億立方メートル」になるというのをまず確認してみます
「2千平方キロ」×「5cm」なんですよね。
こういう計算になります。
Fig1_3
単位をメートルに揃えればいいんですね。
1万が10の4乗、1億が10の8乗というような桁感覚は常に養っておきたい。
それと、掛け算が、こういう「10の何とか乗」の形では肩の数字の足し算になることも身につけておくと、桁の見込みを立てるのが簡単になります。

★次に、「1億立方メートル」というのを「東京ドーム80杯分」といわれても、何が何だか分かりません。
分かりますか?
大きいんだか、大したことないんだか、見当がつかない。
もうちょっと分かりやすくしてみたいと思います。

下の計算を見てください。
Fig2 {}
10の肩の数字8を3+3+2に分けます。
すると10^3mというのは1kmですから

1億立方メートルは「1km四方の土地に高さ100mに積む」という体積なのですね。

これならイメージしやすくないですか?
我が家でいうと、目の前の多摩川線の隣りの駅まで1kmです。
それを一辺とする正方形の上に100mの高さに盛り上げることになるのですね。
高さ100mというと、30~40階建てのビルの高さですよ。
こりゃ大変だ。

もちろん、別の分け方もできます。
たとえば
8=2+2+4
これだと、100m四方に1万mの高さ。1万mはちょっとなぁ。
感覚的にとらえやすいのはやはり3+3+2でしょう。

ちょっと工夫してみると、量がとらえやすくなります。
昔は「丸ビル何杯分」というのが多かったのですが、今は「東京ドーム何杯分」が多いですね。
でもって、そういわれて「分かりやすく」なりますか?
置きかえただけで安心してはいけませんね。

「除染」というと、「除菌」とかとおんなじで、「無くなってしまう」という感じでとらえていませんか?
そうではない。場所を移すだけなんです。消えません。これが放射性物質の厄介なところ。
1億立方メートル、どうしましょ。

テレビで高圧水を吹きつけて「除染」しているのを見ると、私は困惑する。
水の始末をちゃんとしないと、狭い範囲の比較的高い汚染が、広い範囲の比較的低い汚染、に変わるだけなんですけれど。

・何とかして、集めて。何とかして、濃度を上げて体積を小さくして。(ここまでが仮置場でしょうか)
・それを、漏らさないように集めて。(ここで中間貯蔵ですね)
・最終的に、一体どうするんだ?(最終処分)

●実はそれが今もって決まってはいない。
最終処分の仕方を確定できないまま、こんにちまで、国も原子力産業も走ってきてしまったのです。
そのつけが今、回って来た。
私は、この一点だけでも、原子炉の運転継続に反対です。
最終処分の方法もないままに、原発を作り続けてはいけないと思います。
原発を輸出しちゃいけないと思います。

日米で、モンゴルに核のゴミを押しつけられないか、という話もしてたんですよ。
それはないよな。

参考までに↓

モンゴル:核廃棄物問題 外国との協議禁止で法令公布
 【北京・工藤哲】中国国営新華社通信は13日、モンゴルのエルベグドルジ大統領が13日付で、モンゴル国内で核廃棄物の問題を外国政府や国際組織と協議することを禁止する法令を公布したと報じた。
 報道によると、大統領は政府に対し、核廃棄物の貯蔵や埋設、輸送を禁止する法律を厳格に守るよう求めた。交渉には国家安全委員会の同意が必要としている。
 モンゴルでは、「核のゴミ」の国際的な最終処分場を日米主導でモンゴルに造る計画が表面化し、国内で批判が噴出した。その後、政府は協議したことを否定しているが、モンゴルの環境保護団体の関係者らは政府の見解を疑問視し、協議の詳細を公表するよう求めている。
毎日新聞 2011年9月14日 19時36分

付録↓

核処分場:モンゴルに計画…日米、昨秋から交渉
       毎日新聞 2011年5月9日 2時34分
 【ウランバートル】経済産業省が昨年秋から米エネルギー省と共同で、使用済み核燃料などの世界初の国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を極秘に進めていることがわかった。処分場を自国内に持たない日米にとって、原子炉と廃棄物処理とをセットに国際的な原子力発電所の売り込みを仕掛けるロシアやフランスに対抗するのが主な狙い。モンゴルは見返りとして日米からの原子力技術支援を受ける。だが、東日本大震災による東京電力福島第1原発事故で日本政府は原子力政策の抜本的な見直しを迫られており、「核のゴミ」を第三国に負わせる手法に批判が出そうだ。
 ◇福島事故受け批判必至
 各国の交渉責任者が毎日新聞の取材に計画の存在を認めた。
 関係者によると、3カ国交渉は昨年9月下旬、ポネマン米エネルギー省副長官が主導して始まり、経産省、モンゴル外務省が担当。核廃棄物の国内処分地選定の見通しが立たない日米と、技術支援で核燃料加工施設や原発を建設したいモンゴルの思惑が一致した。
 原子力エネルギーは気候変動を防ぐ有効策とされ、原子炉1基数千億円のビッグビジネス。日本政府は原発輸出を国家成長戦略の柱に据え、ベトナムで受注に成功、インドやトルコとも交渉中だ。しかし、ロシアなどは原子炉と使用済み核燃料の引き取りをセットで販売しており、日米は不利な状況にある。
 日本は英仏に再処理を委託、青森県六ケ所村に再処理施設建設を急ぐほか、同村に高レベル放射性廃棄物の一時貯蔵施設を保有するものの、他国に供給した核燃料の引き取りは極めて困難。2035年までに国内に最終処分地を選定する計画も難航が予想される。
 米国もブッシュ前政権が02年にネバダ州に最終処分地を選定したが、地元の反対でオバマ政権が09年に計画中止を決定。使用済み核燃料の処分問題が宙に浮いてしまった。
 このため日米は、処分問題の解決と「国際的な原発売り込みの弱点を埋める」(経産省)ため、地盤が強固なモンゴルに貯蔵・処分施設を造ることで一致。施設は地下数百メートルとなる見込みだ。経産省は計画実現で、原子炉メーカーの東芝、日立などの国際的な原子力ビジネスを支援できるとみている。
 また国際原子力機関(IAEA)が、「モンゴルはウラン推定埋蔵量は150万トン以上の可能性がある」と指摘しており、開発が進めば世界トップ3のウラン供給国となる可能性が高い。日米は計画実現でウラン燃料の安定確保も狙う。
 核廃棄物の国際輸送は、通過国や受け入れ国の同意に加え、IAEAなどが定める輸送方法に従えば可能。ただ、3国交渉の段階で計画が表面化すれば、通過国となりうる中国やロシアなどの干渉やモンゴル国民の反発も予想され、交渉は極秘に進められた。
 しかし今年2月、ワシントンで3カ国が包括的な外交文書への署名にこぎつける予定だったが、直前に計画を知らされた日本外務省が「政府内での調整がまったく進んでいない」と反発。経産省主導に外務省が横やりを入れた格好で、署名は延期。その後に大震災が発生し、署名などの日取りは未定だ。
 日本は大震災で原発政策の見直しを迫られているが、国内すべての原発をなくしたとしても、処分施設は必要。ただ、技術支援の見返りに核のゴミを他国に引き受けてもらう手法は、電源3法交付金による地域振興策をセットに福島などで原発の建設を進めたのと同じ発想と言える。

キバナコスモスにて:2

0829_10kibana_seseri1 2011.8.29
また登場。イチモンジセセリ。だってかわいいんだもん。
ほっぺたふくらませて、ちゅうちゅう吸っているという感じ。いかにもおいしそうで、見ているだけで幸せ気分。
0829_10kibana_seseri2

昔話ですが、カマキリを飼っていると、今の季節の餌は、オンブバッタやイチモンジセセリなんですよね。妻はこのチョウの捕獲が上手でしてね、素手でひょいとつまんでくるのです。
罪深いことですが、カマキリを飼うというのはそういうことでしてね。でも、それはそれでまた真剣なんです。カマキリに深く思い入れしてますからね。

今はただ眺めるだけになったイチモンジセセリ。
幼虫や蛹を見たことないなぁ。是非見たいな。

キバナコスモスにて:1

0829_10kibana_beni1 2011.8.29
ベニシジミが来ていました。
ヤマトシジミはどうも下の方を飛んでいて、高いところの花にはあまり来てくれません。
0829_10kibana_beni2
題して「後ろ姿」
背中で語るチョウです。(ホントかな)
{うっとうしいわね、かもしれないな}

0829_10kibana_hamusi
ルリマルノミハムシだと思います。
光ってしまって、写真写りの悪い虫です。
とても「瑠璃色」には見えません。黒いです。

0829_10kibana_hati1
ミツバチの仲間ですが、あまり上手に花粉をまとめていません。
ニホンミツバチでいいのか、ちょっと自信がありません。
0829_10kibana_hati2
花粉団子を作っていないでしょ。
花粉にまみれています。
落ち着いてからかき集めるのかなぁ。
せわしなく働いていました。

ツクツクホウシ

0829_9tukutukuhousi1 2011.8.29
ツクツクホウシがすぐそばで鳴いていました。
手前に池や植木があって、近づけない。
遠くからの撮影なので、鮮明さに欠けます。
翅がキラキラ光っていますね。
鳴いている最中です。フラッシュにも驚かずに鳴き続けます。
0829_9tukutukuhousi2
暑さがぶり返していますけれど、季節は確実に進行していて、ミンミンゼミはほとんど聞こえなくなり、ツクツクホウシが圧倒的。それでもツクツクホウシの声も頻度が落ちてきています。
セミの大音声の季節は過ぎていきます。
カナカナゼミは鳴きませんね。
ごくたまに、どこか遠くで鳴くことがあるのですが、今年はそれもないようです。

コオロギの声、アオマツムシかなという大きな声が増えてきました。

ナガコガネグモ

0829_8nagakoganegumo1 2011.8.29
庭の中から撮るとこうなります。
お腹がまん丸くなっていますね。
0829_8nagakoganegumo2
これは「満腹」の状態なのだと思います。
卵をもって丸くなった、のではないと思います。
0829_12nagakoganegumo1
外へ出て、塀越しに撮ると背側になります。
おなかがいっぱいだ、というゆったりした風情を漂わせていますね。
0829_12nagakoganegumo2
腕を伸ばして撮影。
かなり細かいところまで写りました。

心配事が一つ。
配偶相手のオスはいるのか?来るのか?
卵を産んでほしいな。
と願っています。

イチモンジセセリ

0829_7itimonjiseseri 2011.8.29
ブッドレアの蜜を吸うイチモンジセセリ。
どういうわけか、イチモンジセセリの顔って、かわいい、撮りやすい。
で、すっごくおいしそうに見えるんですね。
これがたくさん、身のまわりを飛び回るとなると、これは楽しい。いくらでも被写体になってくれるんですが、そればっかじゃいかんしな。
時々撮る、にとどめています。
人懐っこいチョウですよ。

2011年9月14日 (水)

お彼岸

もうすぐ
0914_6higanbana1 2011.9.14

お彼岸
0914_6higanbana2

ですよ~
0914_6higanbana3


ヒガンバナが申しております。
彼岸入りは9月20日、彼岸明けは26日。
その真ん中が彼岸中日=秋分
23日の18:05が秋分点の通過時刻です。

ヒガンバナって、つくづく律儀な花ですね。
暑さ寒さも彼岸まで。
踏ん張って、此岸に踏みとどまって下さい。
{彼岸へ行っちゃわないでくださいね、なんていうと、縁起でもない、と叱られますかね。}

メスジロハエトリ

0829_6mesujirohaetori 2011.8.29
メスジロハエトリのメスの幼体です。
体が白いので、画像が白くとんでしまうことも多いのですが、今回はうまく撮れた。
頭胸部の模様を見てください。
なんだか、歌舞伎役者の「隈取り」みたいな感じがしませんか。
役者じゃのう。

アオスジアゲハ

0829_5aosuji 2011.8.29
ちょっと珍しい光景。
俊敏なアオスジアゲハが、花でもない、葉の上で休憩。
このあたり、クモの巣も多くて、ちょっと心配ではあるのですが。
ただね、チョウが元気でさえあれば、クモの網に接触しても、鱗粉だけはがれてくっついても、翅自体はくっつかずに逃げられるという話もあります。
寿命が近づくと、やはり衰えるのでしょうけれどね。

鱗粉はまた、並びの凹凸のおかげで、強い撥水性をもっていますので、少しくらい雨がかかっても翅が濡れて重くなることはないのです。完全防水の翅です。
すごいですね。

オンブバッタ

0829_4onbubatta1 2011.8.29
オンブバッタにもいろいろな変異がありまして。
こういう茶色いのを見ると、一瞬、オンブバッタだっけ?などとも思います。
0829_4onbubatta2
緑ではあるのだけれど、妙に模様がある、というのもいました。

今、庭に出ると、オンブバッタとイチモンジセセリが「道を教えて」くれます。
歩く先々、ピョンピョン跳んだり、脚にまつわりつくように飛び回ったり。
おじちゃん、こっちこっち、といわれている気分。
親切な「道教え」たちです。

オクラ

0829_3okra 2011.8.29
オクラの実を食べないで放っておくとこうなります。
ほぼ完熟ですね。
来年用の種が採れるかな。

オクラがこんなに楽しいとは思っていませんでした。
そのままチンして食べてもいいし、サラダに入れてもいいし。
毎日1個くらいは食べられます。
家計が助かるというほどのことはないけれど、夕食前に「今日の収穫」とかいって摘みにいく楽しみはいいものですね。

リニアの電源について

今朝、ネットで新聞を読んでいたら、毎日新聞のサイトで面白い記事を見かけました。(下線は私がつけました)

毎日新聞(2011年9月14日 1時59分 更新:9月14日 2時15分)
リニア電源:世界初の「誘導集電方式」 JR東海採用
 JR東海は13日、2027年に開業するリニア新幹線専用車両への電気供給方式について、非接触型の「誘導集電方式」を採用すると発表した。軌道沿いの放電コイルから、通過車両に電気を飛ばして給電する仕組みで、鉄道のような大規模システムへの全面導入は世界で初めてという。
 リニアは浮上式で、走行には超電導磁石を使う。架線やパンタグラフがないため、空調や照明、磁石の冷却用などに電源を確保する必要がある。リニア1編成(12両相当)を時速500キロで走行させるには3.5万キロワットの電力が必要という。
 JR東海は07年から山梨県の実験線で研究を始め、13日の国土交通省の技術評価委で同方式の実現性が認められた。実験線では同方式のほか、車両に搭載したガスタービンでも発電している。しかし、ガスタービンは排ガスが発生するなどし、同社中央新幹線推進本部は「新方式の採用決定で、より環境負荷の少ない鉄道システムとなった」と話している。

長年の疑問が解決してすっきりしました。
リニアモーターカーの原理はあちこちで読めます。
駆動そのものに関してはあまり悩まなくても分かった気にはなれる。

でもよく考えると、リニアの車両内部には超電導コイルがあって、少なくとも液体窒素温度までは冷やさなくっちゃいけない。でのそのコイルで駆動するほかに、磁気浮上したり、軌道上のガイドもする。
安定した冷却のためには電力が必要です。
また、新幹線などに乗っていれば分かることですが、空調、照明、放送、食品用の冷蔵・加熱電力など、ハウスキーピング的な電力も不可欠ですね。

これらの車両内で必要とする電力は外部から供給されなければならない。
どうやって?
在来の鉄道なら架線(饋電線というのかな)からパンタグラフを通じて供給されます。

ところがですよ!!リニアは「非接触」が売り物なんです!!!
車両に電力を送ることは必要だけれど、接触によって送るわけにはいかないのですね。

当然、非接触で電力を送るとなれば、誘導起電力を使うしかない、ということは明白です。
電磁波で送るのは非現実的すぎますからね。ガスタービンの発電機もいいけどずいぶん重い物を積むことになります。

電動歯ブラシの充電、携帯電話の接点のない充電器、電池を内蔵していないカードの情報の読み取り(Suicaとか・・・)、みんなこの誘導起電力を利用して電力を送っているのです。
見えない所でいくらでもある「変圧器」も原理は同じです。
電気自動車(バスなど)の充電にも使えるという話もあります。

二つのコイルを向き合わせにします。
一方に変化する電流を流すと、そのコイルが作る磁力線が変化します。
もう一方のコイルでは、そのコイルを貫く磁力線が変化するとその変化を妨げる向きに電圧が発生し、電流が流れます。誘導の基本ですね。
で、ほら、接触していないのに電力が送れましたね。
送られた側がそれを電力としてそのまま利用しないで、熱にしてしまえば「IH」ですね。
Induced Heating かな。誘導加熱の調理器具も増えました。

これっきゃない。当然。
リニアの場合、外部のコイルでは一定の電流でいいはず。その上を車両が通過すると車両内のコイルを貫く磁力線は変化せざるを得ないので、電圧が発生します。
ただ、速度が速すぎて、車両内のコイルに発生する電圧が高くなりすぎないか、というような懸念はありますね。そのあたりをコントロールしなければならないでしょう。

さて、ここまで来て、もう一回、毎日の記事を見てください。
なっさっけねぇ~。
電気を飛ばして給電する」だって。
記者の科学レベルが、馬脚を現してしまった。(ごめん、言い過ぎか)
これじゃぁ、「放電」ですよね。車両に向かってバリバリ雷のような放電が行われそうですよ。勘弁してほしい。

msn 産経ニュースではこうなっていました

msn 産経ニュース
リニアの電源確保で新方式 JR東海(2011.9.13 22:14)
 国土交通省は13日、超電導磁気浮上式リニアモーターカーの車内の照明や空調に使う電源を確保するための新しい方式をJR東海が開発したと発表した。これまで車両に搭載していた発電機と燃料が必要なくなるため、事故時の安全性向上や排ガスの軽減につながる。
 新システムは、リニアが通る軌道と車両の底面にそれぞれコイルを設置軌道側のコイルに電気を流すことで磁界が変化して車両側のコイルで電気が発生する「誘導集電」という仕組みを利用する。
 山梨実験線で試験したところ、実用に問題のないことが分かった。
 JR東海は、設備の維持費や設置費を減らす研究を続け、2027年に東京-名古屋の開業が予定されているリニア中央新幹線で導入する予定。

「電気を飛ばす」に比べて、圧倒的に正確ですね。
JR東海のHPを覗いたのですが、プレス発表資料のようなものは見えませんでした。
記者会見のような形で話しただけなのかな。
となると、更に、記事を書いた記者の科学力が問われますね。
記者さんたちも勉強して下さい。

別件ですが。実は私はリニア中央新幹線というものにあまり関心がない。
そんなスピードで走ることに意義を感じないんだよなぁ。
そんなに急いでどこいくの?ゆっくり行きませんか?

アオスジアゲハ羽化

0829_1aosuji1 2011.8.29
アオスジアゲハ羽化。
情が移ってしまいます。
0829_1aosuji2
いっぺんに飛び立っていってしまうのもいます。
今回は、ひょいと出てきて、妻のジーンズにしばらくくっついて。
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近くの木の枝に移って、のんびりしてから旅立っていきました。

私が子どもの頃はアオスジアゲハは東京では蛹越冬できなかったのではなかったか。
成虫が夏場、東京のあたりまで飛んで来て、夏場に産卵~羽化までやって、南へ帰っていく、というような話を聞いたような。あるいは無効な北上を繰り返していたのが、今や越冬できるようになったのか。
あこがれのチョウだったんですよ。今こうやって、飼育できるようになって、喜びに浸っています。

アオスジアゲハ

0828_5aosuji 2011.8.28
この間は、花のないところでアゲハが身のまわりを舞った、という話をしましたが、今回はアオスジアゲハ。
ビヨウヤナギの前。上はクルミの木。ここには花は何もありません。少し離れてしぼんだオシロイバナがあるくらい。
クルミの葉など見ていたら、アオスジアゲハがやってきて体の周りを飛び回る。
ぶつかりそうなくらいに近づいたりする。
わぁ、わぁ、と呟きながらレンズで追うのですが、追いつけません。
こんな写真一枚のみ。
なんだろなぁ。遊びに来てくれるのかなぁ。
チョウ・ワールドの住民になったようです。

キイロスズメ

0828_1kiirosuzume1 2011.8.28
玄関脇にいました。
キイロスズメではないかと思います。私は初めて見るスズメガ。
{「黄色い」「雀」は「カナリア」だろう、という古いジョークがありましたっけ。}
0828_1kiirosuzume2
あんまり、黄色、という感じもしないのですけれど。
腹部の脇の黒い点々は気門かな。
0828_1kiirosuzume3
他の昆虫と違う独特な雰囲気の複眼ですね。
幼虫の食草は「ヤマノイモ科:ヤマノイモ、ツクネイモ、ナガイモ、オニドコロ」だそうです。
我が家にはヤマノイモはたくさん生えていますので、矛盾はないようです。
イモムシ図鑑をみると、巨大なイモムシらしいのですが、見かけなかったなぁ。
どこで成長したんでしょうね。

ニラ

0827_16nira1 2011.8.27
私、よく分かっていないのですが、この写真の「袋状のもの」はなんというものですか?
つぼみではないような気がするのですが。
0827_16nira2
袋をやぶって中から出てきたこれが「つぼみ」ですよね。
破れた袋も下にあります。
0827_16nira3
で、花が咲く。

というわけで、最初の写真の「袋」は何なのだろう?というのが私の疑問なのです。

ヨツボシヒョウタンナガカメムシ

0827_15yotubosihyoutannagakamemusi 2011.8.27
ヨツボシヒョウタンナガカメムシのくっきりした姿が撮れましたので掲載します。
長い名前ですねぇ。
わたし的には「よつぼし」というのがあまりよくわからない。白っぽい模様が四つありますけれど、あんまり鮮明じゃないしな。
「ひょうたん」は胸のところのくびれの形なのでしょう。
ナガカメムシ科もたくさんいて、なかなかすっきり頭に納まりません。

2011年9月13日 (火)

オカダンゴムシ

0827_14dangomusi 2011.8.27
雨模様だとやはりたくさん出てきますね。
濡れて緑になった苔を食べているのではないでしょうか。

ころんと丸まってしまうのがかわいくて、小さな子どもの人気者ですね。
私もダンゴムシを嫌いじゃないけれど、どちらかというと、もっと乾燥した雰囲気の「昆虫」の方が好きです。にゅるにゅる、ぬるぬる、べとべと、じっとり。よりも。がさがさ、がさごそ系の方が好きなんですね。

ところで、昔からいると思っていましたが、外国からの移入種なんですね。
神奈川県立 生命の星・地球博物館というところのサイトから引用します。
http://nh.kanagawa-museum.jp/kenkyu/alien/08.html

 身の回りでよく目にするのは、いまや全世界に分布を拡大したオカダンゴムシという移入種だ。日本では昭和十八年に初めて記録された。明治~大正のころ に、横浜港などから積荷に紛れて持ち込まれたものらしい。この仲間には欧州を中心に、約二百五十種が知られるが、日本に渡来したのは二種のみである。

そうなんだ。日本の固有種ではないんですね。

そうそう、最近読んだ
森山 徹 (著) 「ダンゴムシに心はあるのか」  (PHP サイエンス・ワールド新書)
という本は面白かったですよ。
森山さんの定義と同じではないかもしれませんが、私は昆虫において「こころがある」と思っていますが。
関心のある方はどうぞ。

ヒメグモ

0827_13himegumod 2011.8.27
これはCと名づけたヒメグモのすぐそば。
下がメス。上の真っ赤なのがオスです。
オスは小さいし、交尾がすんだら消えてしまって、追跡もできないし。
悲しい存在です。
で、このメスにDという名前をつけようかと思ったのですが、このあと間もなく姿を消しました。
移動したか、どうなったか、わかりません。

隣りのCは健在です。

カゲロウの仲間

0827_10kagerou1 2011.8.27
また見てしまった。以前にも見ました。
シロハラコカゲロウに似てはいますが、目の色が違う気がするんです。

尾角というのかな、長いですね。
また前脚がやたら長くて、つかまることに役立っていないようです。
なんだか、ルコウソウの葉に引っかかっているという風情です。
0827_10kagerou2
頭部のアップ。
単眼が見えます。これは初めてだ。
ドーム状の複眼、という形状はシロハラコカゲロウ的なのですが、色が違うよなぁ。
0827_10kagerou3
正面ショットが撮れました。
なんだか、人の顔を連想してしまいます。
単眼が「目」。複眼はヘルメットかターバン。そういう感じに擬人化してしまいました。
そんなこといっても、種が分からなくちゃしょうがないですね。
おしえてください。

キバナコスモス

0827_9kibanacosmos1 2011.8.27
キバナコスモスがいっぱいです。
開花の進行具合で姿が少し変わります。
0827_9kibanacosmos2
ほらね。

小形のチョウや、ハチなどが好んで蜜を吸いに来て、花粉まみれになります。
チョウの場合は少し離れたところから口吻を伸ばしますから体には花粉はつかないのですが、口吻が花粉にまみれてしまうことがあるようです。2,3回そういう状態を見ました。

今日は何かいないかな、と散歩の際の注目ポイントです。

クロウリハムシ

0827_7kurourihamusi 2011.8.27
クロウリハムシがカラスウリの葉を食う。
別に不思議はなけれども。
私としては、カラスウリの花が見たいんですよね。
で、クロウリハムシは他の草も食えるのですからして、「追放」!。
手のひらに捉えて、別の場所へ、ポイ。
翅があって飛べるんだから、すぐに戻って来られるんでしょうにね。
自分勝手な私です。

ネコハエトリ

0827_6nekohaetori 2011.8.27
この間メスジロハエトリに襲いかかった、あの場所ではないので、違う個体です。
片側4個の単眼というのがきれいに写っています。
3つまでは大抵勘定できるのですが、4つ、というとなかなか分かりにくいんですよね。
正面を1として、3つ目が小さいのですね。
どういう視覚世界を見ているんでしょうね。
かなり形態認識はしっかりしているのではないでしょうか。
獲物を視認して飛びかかっているのだと思いますが。

これはまだ幼体。
大人になると、腹部がもう少し大きくしっかりしてきます。

アゲハ

0827_4ageha1 2011.8.27
こういうことが起きると、挨拶に来てくれた、と思ってしまうんですよね。
花のない場所です。
葉に乗った雨水を吸いに来たのかな。
0827_4ageha2
しばらく、私の周りを飛び回って、あっちにとまり、こっちにとまり、してから飛び去りました。
結構こういうことがよく起こるんだなぁ。
楽しいことです。
嬉しいことです。
しあわせ。

0827_1ga1 2011.8.27
あ~ぁ、なっさけねぇ。
種が分からない。
玄関ドアの木枠にくっついていたので撮りましたが、さて、名前が分からない。
0827_1ga2
キバガ科かなぁ。
ハマキガ科じゃないと思うんだけど。

ごめんなさい。わかりません。
「みんなで作る日本産蛾類図鑑」というサイトを、丹念に見ていけばきっと見つかると思うのですが、気力落ち。とてもその気になれない。
で、ほっぽり出してしまったという次第。どうぞご教示ください。

中秋の名月

9月12日。
夕食も入浴もすませ、7時のニュースも見たし、寝るまでの時間2階で本でも読もうと上がりました。{夜はテレビを見る気は全くないんですね。}
3行日記も書いて。
廊下に出たら、あれ?明るい
0912_14meigetu1 2011.9.12 20:09
洗面台のところにある電気式の湯沸かし器が明るく照らされている。
ん?東の方のマンションの屋上ででも何か照明でもつけているのかな?
と、見れば、まぁ、満月の明るさなんですね。すごい明るさ。
妻も呼んで、二人で窓から満月を楽しみました。ニュースで見た通りだぁ、なんて当たり前のことに喜んだりして。{我が家は東側をマンションなどで塞がれているので、ふだん、満月を見るなんてことはないのですけどね。}
0912_14meigetu2
望遠ズームに付け替えての撮影。
35mmフィルムカメラ換算で300mmの望遠になります。
三脚が据えられる場所ではなし、体を窓枠に寄りかからせて、左手を固定して、手持ちの撮影です。
時刻は20:17ですね。
ISO-100、f5.6、1/250秒という撮影データです。
写真は周囲をトリミングしただけで、拡大縮小一切していません。
うさぎさんがはっきり写ってますね。
「ティコ」クレーターも写っている。
手持ちでこれだけ写れば満足です。

ところで、昨日「9.12」はいわゆる「中秋の名月」でしたが、「望」は18:27でした。で、旧暦でもちゃんと「十五日」でした。十五夜に望がありました。

去年は、旧暦の「八月十六日」=9月23日(秋分の日)の18:17が「望」だったんですね。
一応、9月22日「八月十五日」が「十五夜」だったんですけどね。

なんとなく変でしょ。
ウィキペディアから引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E9%BD%A2

  暦法における月齢(げつれい)とは、直前の朔の瞬間からの経過時間を日を単位として表したものである。特に、ある日の正午の月齢をその日の月齢と呼ぶこともある。
  概ね、月の満ち欠け(月相)と連動するが、必ず一致するわけではない。例えば、望(満月)の瞬間の月齢は13.8から15.8の間で変動する。すなわち、月齢14の日が満月とは限らない。これは月の軌道が楕円であるため、満ち欠けの速度が一定にはならないからである。また、朔の瞬間を含む日が旧暦の月始め(1日)だったので、月齢の値と旧暦の日付は関連があることになる。

関心がおありでしたら、調べてみてください。
ちなみに今年の9月12日の正午の月齢は14.0でした。

このウィキのページに『満月方程式』なんていう話も載っていました。
面白そうでしょ。

★ところで、9月13日・今朝8時過ぎ、2階に上がって、パソコンを起動したりして一日の準備をしていたら、洗面台のところに日が射していました。
0913meigetu 9.13
朝の8:04です。
冒頭の写真から12時間後。
冒頭の写真は「月影」(月光)
この写真は敢えて言えば「日影」(日光)

対照が面白かったので、オマケとしてお目にかけます。
12時間、という時の「間」を感じ取って下さい。

2011年9月12日 (月)

ヒメグモ(C)

0826_6himegumoc 2011.8.26
これは私がCと名づけた個体。
テントウムシをつかまえたように見えます。
この時はまだ「屋根」があるだけで、産卵はしていません。まだ若いメス、です。
自分用のエサをとらえたところですね。
0827_12himegumoc 8.27
産卵しました。
若いお母さんになりました。
これからまた、継続的に観察することにします。

子グモの闘い

0826_5nekohaetori1 2011.8.26
葉の上で、素早い「動き」が見えました。
何がどうなっているのか、定かではなかったのですが・・・。
よく見ると、ネコハエトリの幼体がいてこっちを見ている。
0826_5nekohaetori2
ネコハエトリのいる葉から糸でぶら下がっているのはメスジロハエトリの幼体ですね。
この2匹が衝突して闘ったらしい。
メスジロハエトリの方が逃げたのですね。
0826_5nekohaetori3
逃げられたかぁ、とでも言いたげ。残念そうに見おろすネコハエトリ。
0826_5nekohaetori4
メスジロハエトリの方はしばらくこうやって風に揺られていましたが、糸を伸ばして降りていってしまった。
0826_5nekohaetori5
未練が残るんですね。
あんまり一生懸命下を見るものだから、普段見ることのできない、頭胸部と腹部の境目のあたりを見てしまった。
濃い色の模様があるなんて知らなかった。

ヒトなんて、クモから見たら超巨大な動物ですから、当然動きも鈍重。
クモや昆虫たちの動きの素早さはとてつもないものです。
こういうシーンを目撃すると、なんだかドキドキしてしまいます。

モンシロチョウ

0826_4monsirotyou1 2011.8.26
フウセンカズラの花にモンシロチョウが訪れてきました。
動きが素早いチョウなので、空中姿勢などはまず撮れませんが、真似事を。
なんとなく、羽ばたきのようすが見えますよね。
0826_4monsirotyou2
フウセンカズラの花の蜜を吸うには少し口吻が長いかな、という気もしますが、大は小を兼ねる{長は短を兼ねる}で、まぁいいでしょう。{ちょっとそっくりかえり気味じゃないでしょうか。}
フウセンカズラはヤマトシジミくらいがちょうどいい感じかな。

ホオズキカメムシ

0826_3houzukikamemusi 2011.8.26
線路際でフウセンカズラの細い茎につかまっていました。
茎が細すぎて、不安定な気がしますが、大丈夫なんでしょう。

庭では、ブルーオーシャンに群がっていますが、何でもいいんですね。
もちろん、ネコジャラシで見かける、などということはないですけれどね。

背景に、オシロイバナのしおれた花がぼんやり写っています。
今年はオシロイバナと、ルコウソウがすごく繁茂していて、その中を縫うようにフウセンカズラが立ち上がっています。
キバナコスモスも例年になくいっぱいですね。
暑すぎた夏も終わりが見えてきて、これから虫がぐんと増えるでしょう。楽しみです。

ツクツクホウシ:2

0826_1tukutuku1 2011.8.26(朝6:28)
朝、階下へ降りていったら、夕べのガーゼの上にいません。
どこかなぁ、と見たら、玄関の明かり取りのガラス窓の下にくっついていました。
完全に体も固まり、翅も乾燥しています。

0826_1tukutuku2
これが飛び立つ前の、雄々しい顔つき。
このあとすぐ、外へ放しました。

「うちの子」感覚ですよ。この後しばらく、ツクツクホウシの声を聞くと、あいつかもな~、という気分。虫と共に生きる、いいものですね。

ツクツクホウシ:1

0825_12tukutuku1 2011.8.25(夕方17:38)
夕方、鉢などへの水遣りに出ていた妻が、ツクツクホウシが落ちていた、と連れてきました。
羽化の途中で落ちてしまったようなのです。で、小枝に前脚をかけさせて、そっと落ちないように連れてきました。
きれいですね。体も翅もまだ固まっていないようですが、落っこちたことの影響は見えません。
アリに襲われたりする前でよかったね。
セミの羽化では、アリは恐ろしい敵なんですよ。アリに気づかれて襲われると逃げようがないんですね。

玄関の壁にガーゼを垂らして上をテープで固定し、枝からガーゼへ移しました。
0825_12tukutuku2
アップ。
初々しいというのか、ため息の出るような美しさ。
チョウの羽化とはまた違った感動です。

玄関の明かりを消して、夜だよ、ということにして、足音も忍ばせて、そっと落ち着かせました。


ユスリカの仲間

0825_10yusurika1 2011.8.25
ユスリカの仲間ではないかと思うのですが、こんな黒っぽいのいましたっけ?
で、現場で最初、ユスリカという判断はしていなかったのですね。
なんだか、長くて不思議な触角をもつ昆虫だな、と思って撮影したのです。
0825_10yusurika2
よく見れば、これ前脚なんですね。
で、触角はちゃんと下の方にある。
そういう構図で見直すと、この姿はユスリカの仲間ではないかと思うわけです。
でも、まるっきり自信はない。蚊に詳しい方、教えてください。

(ミカド)トックリバチ

0825_7tokkuribati1 2011.8.25
拡大すると、その瞬間、画像の把握に戸惑うのではないでしょうか。
逆立ちなのですね。フウセンカズラの花の蜜を吸っています。
0825_7tokkuribati2
なかなか背中を見せてくれなくって。
ぼやけましたが、ある程度のイメージはつかめると思います。
0825_7tokkuribati3
空中姿勢が撮れました。
花の蜜は自分の活動エネルギーでしょう。
「福光村昆虫記」によりますと
http://members.jcom.home.ne.jp/fukumitu_mura/hachi_.html

 トックリバチはミカドトックリバチとも呼ばれます。体長11~15mm。黒色の体に胸部,腹部に黄色い帯状の模様と胸部に黄色い1対の紋があります。名前が示すように巣は、泥土で作られ徳利(とっくり)の形をしています。徳利の天井に卵を生み付け、ガの幼虫を仮死状態にして詰めます。入り口を泥で固め、ふたをして完成させます。トックリバチは孵化後ガの幼虫を食べ成長し、羽化後に入り口のふたを破って外に出てきます。

とありました。
このサイトで、「徳利」型の巣の写真や内部構造の図が見られますので、どうぞ。

ブチヒゲカメムシ

0825_6butihigekamemusi1 2011.8.25
ブチヒゲカメムシです。
わたし的には、ヒゲより背中の模様に強く目を惹かれますけどね。
拡大しないでサムネイルのままぼんやり眺めて頂くと、腹端部へ向かう矢をつがえた弓のように見えませんか?
極・私的には「ユミヤカメムシ」のようだと思っています。
0825_6butihigekamemusi2
赤い単眼二つのようです。
対称軸上にはないように思えますが。
0825_6butihigekamemusi3
名前の由来の「ブチヒゲ」ですが、ずいぶん微妙なつながり方をしています。
なんだかすぐ切れそうな気もするけれど、実は丈夫なのでしょうね。

ヒメグモ(B):2

0830himegumob 2011.8.30
母グモがとらえた獲物はクモのように見えます。
卵のうがはっきりしません。閉じた枯葉の中の方なのか。
子グモは見えます。
0831_2himegumob 8.31
卵のう二つ、子グモも見えます。
上の30日の写真と比べてください。新たに卵のうを作ったのですよね。
一体、いくつ卵のうを作るのか、よくわからない。

0901_1himegumoc 9.1
大きな変化なし。

0905__1himegumob 9.5
子グモがいっぱいです。
卵のうは二つのようです。
よくわからないことになってしまった。
枯葉に隠されて、その開口部が下向きで中までちゃんと写せなくって、完全には追い切れませんでした。

0908_6himegumob 9.8
卵のうは一つになっているように見えます。
子グモはいっぱい。
どんどん産卵して、どんどん孵化して、餌を与え続けている、ということでいいのだと思いますが、完全に追跡するのは難しいです。

ヒメグモAとして見ていた個体は、卵のうも増やさず、しばらく子を集めていましたが、やがて解散していき、母グモもいなくなりました。寿命だったのかな。

今回見ているヒメグモBは若いのでしょうか。ずっと継続的に産卵・育児を続けているように見えます。すごいですね。
スパイダーズ・ミルクという形で自分が半消化物を与えるのではなく、とらえた獲物を食べやすくして子に給餌しているのだと思われます。

まだ事態は継続していますので、私もまだ観察を続けています。
また、まとめてご報告します。

実はヒメグモCと名づけた個体もいて、これも卵のうを作っています。
これも見続けようと思っています。そのうち登場するでしょう。

ヒメグモ(B):1

0824_9himegumob2 2011.8.24
卵のうが二つ。
まだ子グモが出てきた様子はありません。

0825_2himegumob1 8.25
この写真の時点では、私の関心は母グモの狩り。
何かをつかまえて、糸でぐるぐる巻きにしています。
自分用の食事でしょうね。
写真をよく見ると、卵のうのそばに子グモがいる様子。
0825_2himegumob2 8.25
確かにいます。卵のうはどうなったのか?きちっと丸いのは1個。
もう一つありますか?子グモが出るとつぶれて見えなくなるのかなぁ。

8.26・27 特に変化なし。

0828_2himegumob1 8.28
母グモは、テントウムシをつかまえたようです。
卵のうが二つ見えますね。子グモもいます。
卵のうが新たに追加されたのでしょうか?そうすると三つ目の卵のうということになります。

0829_2himegumob 8.29
また新たな餌をとらえました。
卵のうは二つ、子グモもいます。

こういう餌を子グモに食べさせているかどうか、そこまでは確認できませんが、きっとそうなんでしょうね。子グモが解散していかない、ということは腹を満たすことができるからでしょう。

2011年9月 9日 (金)

デュランタ

0825_5dhuranta 2011.8.25
今年はデュランタの花が多く咲いてくれています。
シジミチョウやセセリチョウがよく止まっています。
たまに結実することもありますが、あまり頻繁ではないですね。
ぼんやり写っている背景のプランター。この下辺りでトカゲをよく見かける。
隠れやすくっていいのでしょう。
そういう配慮もしながら、楽しんでおります。

また猫車

0825_4chako 2011.8.25
ピノに乗るチャコちゃん。
以前のマーチの時はボンネットに乗っていたのですが、ピノのボンネットは丸っこくて乗りにくい。
で、ワイパーのところに座りこむわけです。
冬場、車で戻ってくると、嬉しそうな顔するからなぁ。ボンネットの上、エンジンルームの真下、暖かいんですよね。
今は夏場ですから、風の道を探して、ここがいい、と言っています。

モンパルもピノも「猫車」になってしまった。

ハラビロカマキリ

0825_3harabirokamakiri 2011.8.25
気づかれないように、後ろからそっと近づいて、フラッシュ一発で決めた、のですが。
やっぱり、ぎろっと、何か用か?といわれてしまった。

この偽瞳孔、どうしてもこちらを見ているようなんですよね。
いえいえ、お邪魔しました、とひきさがって。
繁殖できるといいね。

アオスジアゲハ幼虫

0825_1aosuji1 2011.8.25
2匹の幼虫が ”double qutation marks” みたいになっています。
ケースの外からなのでぼんやりしていますがご勘弁ください。
アオスジアゲハの幼虫って、時々こうやって、一枚の葉に並んでいることがあります。
なんでかな。

0825_1aosuji2
ぼんやりでごめんなさい。
あたまでっかちでかわいいんですよね。

大田区の区の木がクスノキだと知って、飼育を始めたのでした。
もう30年以上にもなります。
長い付き合いです。毎年新鮮な喜びをもたらしてくれる虫さんたちに感謝。

Vサイン

0824_14lantana 2011.8.24
何にも言いません。
写真見て、笑って下さい。

ツチバチの仲間

0824_13tutibati 2011.8.24
ガレージの床のタイルの上。
探索しながら歩いてきます。
ヒメハラナガツチバチかな?と思うのですが、あまり詳しく見られなくって、確定とは言い難い。
地面を探索する行動は、コガネムシの幼虫を探している、という行動だと思うんですよね。
で、コガネムシの幼虫に卵をうみつける。卵からかえったツチバチの幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育つ。のです。
成虫は花によく来ますよ。キバナコスモスとかね。

タイルの上は土じゃないのでコガネムシの幼虫は見つからないよ、と思いつつ、介入してもしかたない。歩き去っていくのを見ていました。

ササグモ

0824_12sasagumo 2011.8.24
お腹がふっくら。
またどこかで葉を折り曲げて産卵するのではないかな。
今年見たことですが、寿命の限りに卵のうを守り、出のうを確認して死んでいった。
壮絶な生き方なんですね。
この小さな生き物の世界に、意志とか気力とか、やっぱりあるんだなぁ。と思います。
見る方も、命というもののあり方について覚悟しながら見なければムシやクモ達に申し訳ないと思うんですよ。

ヒメカメノコテントウ

0824_11himekamenokotentou 2011.8.24
久しぶりに見かけましたが、忙しそうで、歩きっぱなしで止まってくれない。
写真もぶれました。
一応、葉の表面の毛などは写ってますから、テントウがすごい勢いで歩いているんですよね。
このヒメカメノコテントウもアブラムシを食べます。成虫も幼虫も。
ナナホシテントウだけが人気なのはいかんなぁ。
かわいがってやってください。

食痕

0824_10kurumi 2011.8.24
オニグルミの葉でが。
こういう食い方をするのは、誰だ?
アオドウガネとかコフキコガネとか、なのでしょうね。
どうしてこういう微妙な食い方をするんだろう。
食べちぎってしまってもいいだろうに。
あと一口でちぎれただろうと思うのですけどねぇ。

オンブバッタ

0824_8onbubatta 2011.8.24
おいおい、君たちはシダ植物の葉も食するのかい?

何となく、イメージとして、オンブバッタの好物は単子葉植物、という思い込みが合ったのですが。
シソの葉がものすごく好きらしくて全滅させてくれました。双子葉植物もおいしいそうです。
で、シダ植物も食うのかよ。
葉の裏に胞子があったりして、粉っぽくないか?
いやいや、じっちゃん、粉物もうまいんだよ。って?

その後あまり派手に食べたという跡はないようですが。

2011年9月 8日 (木)

ハラビロカマキリ

0824_7harabirokamakiri1 2011.8.24
苦手な人はこういうアングルは怖いだろうな、と思います。
葉の陰から顔がのぞいていました。
単眼が透明できれいでしょ。
アブラゼミのルビーのような赤い単眼もきれいですが、こういう単眼も美しいですね。
カマキリの顔を「正三角形」と表現した俳句を見たことがありますが、それは無理だ。
これは二等辺三角形ですが、正三角形ではない。
と思ってしまう私はやっぱり俳句には向いてない。

0824_7harabirokamakiri2
今のところ、この一匹しか見かけない。
ちゃんと配偶相手はいるんだろうか?気になります。
子らが小学生の頃は、我が家のそばもいろんなカマキリがいっぱいいたんですけどねぇ。
河川敷も整備されてしまったし、住みにくい環境になりました。
エコだ、地球にやさしく、生態系だ、環境だ、とかいって、でも、向かっている方向は、方向違いだよなぁ。
かなしい。

セグロアシナガバチ

0824_6seguroasinagabati 2011.8.24
これがセグロアシナガバチです、っという写真が撮れましたのでお目にかけます。
   スズメバチ科 > アシナガバチ亜科 > セグロアシナガバチ
さっきのチビドロバチは小さくてかわいいのですが、このセグロアシナガバチは、アシナガバチとしては一番大きいのかな、すごい迫力があります。
スズメバチかな?と身構えたくなります。

ま、興奮させなければ、攻撃してくるわけではありません。ご安心を。
意識しない不意の出会いだけ注意すればいいです。
私もそれなりにたくさんのアシナガバチを撮影していますが、攻撃されるようなことは全くありません。無害なかかしと認識してもらえばいいわけです。

昆虫を好きになってほしい、とまでは望みません。
ただ、苦手であっても「付き合い方」というものはあります。身につけた方がいい、と思うんですよ。
こわいこわいと騒ぐことによって、かえって危険を招き寄せる事があります。
冷静に、穏やかに。

{山林へ入るときは化粧を抑えてください、女性の方は。化粧品の香りが昆虫を興奮させることがありますので。}

チビドロバチ

0824_4tibidorobati 2011.8.24
一瞬のすれ違い。
私にとっては初めて見るハチ。
小さなハチです。1cmはないですね。7~8mmかな。
調べたらチビドロバチのようです。
小さいのですが スズメバチ科>ドロバチ亜科>チビドロバチ です。
福光村昆虫記によりますと

体長6~8mm。オオフタオビドロバチによく似ていますが、大きさが小さく、半分以下の大きさです。図鑑にススメバチ科で最小の大きさとありました。ハモグリガの幼虫を捕らえ本種幼虫の餌とします。

とありました。
ハモグリガの幼虫といったら小さいですよ。葉っぱの表面と裏面の間の葉肉を食べ進んで、葉に「字を書く」ような虫ですから。
ちゃんと自分に合ったサイズの「イモムシ」を探して餌にするんですね。
知らなかった。

ツマグロオオヨコバイ

0824_3tumaguroooyokobai 2011.8.24
今年はツマグロオオヨコバイが少ない。
終齢幼虫のようです。
触角って、普通のイメージではぴょんと体の上に立つでしょ。
ところが、よく見てください。下向きなんですね。
よくよく見ると、何となく面白いのです。
0907_10tumaguroooyokobai 9.7
これは9.7に見かけた幼虫ですが、見づらいのですが、やはり触角が下向き。
0906_8tumaguroooyokobai 9.6
これは9.6に見かけた成虫。
複眼の色も変わりました。で、複眼のすぐ前にある触角。やっぱり下向き。
それが何となく「まつげ」という雰囲気になるのかなぁ。
独特の顔つきになります。
0906_8tumaguroooyokobai2
この成虫はキョウチクトウの葉の上。
あまりよく見かける場所ではありません。
アジサイやビヨウヤナギなどで見かけることが多いのですが。

年によっていろいろ波があるものですね。

子ヤモリ

0824_1yamori 2011.8.24
先日、指先まで観察させてもらったあのヤモリかどうかは分かりません。
ただ、皮膚にたるみがいっぱいあって、孵化してまもないのかもしれない、と考えると、この間のとは違うかも。頭でっかちですね。
なかなかの保護色です。
ちょろちょろっと走るので、「動き」がすぐ分かりますよ。
手でつかまえても噛みつくわけではないですが、それより逃げないようにとうっかり力を入れるとつぶしそうでこわい。
箱か何かに追い込んで観察して下さい。

ヒメクグ

0823_18himekugu1 2011.8.23
前の話のカヤツリグサと同じプランターに生えてきた「雑草」。
妻また曰く、なんだかかわいいので、抜けない。
こうして抜くことのできない雑草だらけのプランターが増えていきます。
0823_18himekugu2_2
小穂の集団というのでしょうか。これがかわいいのであるらしい。なるほど。

調べたら、カヤツリグサが掲載されたページの2ページ先にありました。

カヤツリグサ科>ヒメクグ

です。
   「クグ」はカヤツリグサ類の古い呼び名。全体が小形なので「姫」
だそうです。
ネットで「ヒメクグ」を検索すると、除草の話ばっかりですね。我ら夫婦の感性は通用しないらしい。

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/himekugu.html
このサイトによりますと

やや湿り気のある田の畦や河原や道ばたに生えます。花は丸く集まり,付け根に細長い 2,3 枚の葉(苞葉)があります。草には甘い香りがあります(ちょっと説明しにくい香りです)。
 「くぐ」というのは,カヤツリグサの古い名前だそうです。
 なお,丸く集まった花が数個つくものはタマガヤツリ(玉蚊帳吊り)というものです。

嗅いでみなくっちゃね。
養老孟司さんによれば

五感のうち、視覚、聴覚、触角というのは体の外からくる刺激で、それぞれ大脳の新皮質に対応する場所もあって、細かく分析され、「言語化」しやすい感覚です。
ところが、嗅覚と味覚は古い脳に連絡してしまい、論理よりは情動と結びつきやすい。
で、「ことば」とは結びつきにくく、表現しにくい

というようなことをおっしゃっていたと思います。
なんでも、香道では、香りを表現するのに味覚の表現を借りて「五味」とかいうんですってね。「甘、辛、酸、苦、鹹」だそうです。
「道(みち)」なんかどうでもいいけど、香りというものが非常に表現しにくいものだ、というのはよくわかります。

話が飛んで歩きますが、「舌の味覚地図」のような図をいまだに見かけますが、あれ、嘘っぱちですので、信じないでください。味を感じる「領域分担」はないのです。くわしいことはここではお話しできませんが。

また飛ぶ。
「水の味」って、みんな感じているはずなんですが、お気づきですか?
冷えた水をゴクッと飲むと、「おいしい」でしょ。
のどの方で感じてますが、あれ「水の味」。

この飛び回るのが私の授業スタイルでしたね。とりとめもないこっちゃ。
「また雑談しちまった」「先生の授業は『雑談 命』なんだから、いいの」
といってくれる生徒もいましたっけ。

カヤツリグサ

0823_18kayaturigusa1 2011.8.23
妻曰く。線香花火が弾けるみたいで、かわいい。
なるほど。
0823_18kayaturigusa2
カヤツリグサだろう、と見当をつけて調べたら、あっていた。うむ、記憶力まだあるぞ。でも夕べの食事なんて思いだせないなぁ。(アブナイ)。
調べた「雑草図鑑」には

茎に裂け目を入れて、一人が両端を持ち、もう一人が中央を裂いて開くと四角になる。これを蚊帳の形にたとえた名。

私はそういう遊びをしたことはないのですが、形はよく分かる。
夫婦二人とも、蚊帳世代ですから、話はよく通じるのでした。

蚊帳の出入りの作法って、知ってます?
蚊を中に入れないための出入りの仕方があるんですよ。

朝、目を覚ますとね、たっぷり血を吸った丸くなった蚊が止まっていて、叩くと手も蚊帳も血まみれになったりしてね。

マラリアが蚊で媒介されるので、蚊帳が有効だ、という話もありますね。

記憶があちこち飛ぶのでした。

猫車?

0823_17chako1 2011.8.23
モンパルの電池残量が半分になったので、充電中。
ふと見ると、茶色いものが。
やっぱり~
0823_17chako2
気持ち良さそうですねぇ。
チャコちゃんのお昼寝中。

どうもね、前からそうじゃないかと推測していたのですね。
モンパルに乗ろうとカバーをはずすと、猫の毛だらけ。茶色い毛。
カバーの下から潜り込んで、シートで寝ているように思われる。
どう考えてもチャコちゃんだよなぁ。でも、現場を押さえたことはない。

見ぃちゃったぁ。

外敵にも気づかれにくいし。
落ち着くんでしょうね。
いい場所見つけたねぇ。

★猫がのる車=猫車?

ねこ‐ぐるま【猫車】
土砂運搬器の一。箱の前部に車輪が1個あり、後部の2本の柄で押して行く車。ねこ。
[広辞苑第五版]

なんで猫車なんでしょうね?
「語源由来辞典」というサイトにリンクします。読んでみてください。
http://gogen-allguide.com/ne/nekoguruma.html

「犬走り」があって、「cat walk」があって、「猫足場」もある。と。
狭いところを行けるからでしょうかね。

一輪車って結構コントロールが難しいんですよね。私のような腰の不安定なものには難しい。

話がそれました。モンパル利用者は私だけではなかった、というお話しでした。

2011年9月 7日 (水)

ミンミンゼミ

0823_15minmin1 2011.8.23
目の前で鳴いてくれたので、パチリ。
ミンミンゼミには申し訳ない話なんですが、こういう距離でクマゼミやヒグラシのなくところを見てみたいものだなぁ。
0823_15minmin2
フラッシュの光を受けて、単眼が光りました。3個あるのですが、後ろ2個が見えたわけです。

昔の東京では、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ツクツクホウシが主流だったのですが、今はニイニイゼミはまず見なくなりました。どうしてかなぁ。で、代わってミンミンゼミがものすごく増えた。アブラゼミも劣勢です。
年に1回くらい、あれはクマゼミの声じゃないか?というのを聞くのですが、空耳かなぁ。

台風は季節の「エポック」を作りますね。そういう意味で「エポックメイキング」。
7月末の猛烈な暑さが台風後、がくっと変わり。
今回、大災害を引き起こした台風12号が去って、また一つ大きく季節が進むのでしょう。
セミやコオロギ・スズムシなど、声の役者たちも交代が進んでいきます。

ヒメグモ C

0823_14himegumo 2011.8.23
これは識別のために「ヒメグモC」と呼ぶことにした個体です。
獲物はなんでしょうね、よくわかりませんが、ハエ目ではないように思うのですが。
ある意味で、若い個体です。
これから産卵まで見たいと思って、名前をつけました。

ルコウソウ

0823_13rukousou 2011.8.23
ルコウソウの鮮烈な赤い花の季節が来ました。
と思ってレンズを向けたら、花粉が花びらにいっぱい。
チョウかアブか、潜り込んだのですね。
証拠を残していきました。
この花の花粉は丸っこくてすごく特徴的なので、この付近で虫を見たとき、丸い花粉がついていたら、君はルコウソウに行って来たんだね、と虫ホームズ、になれます。単純な推理で。

ミドリグンバイウンカ

0823_12midorigunbaiunka 2011.8.23
アジサイの葉の上のミドリグンバイウンカ。
みごとな保護色ですね。
実はこの状態で発見したのではないのです。
最初、裏側から透かしてみる形になりました。で、薄黒い斑点が見えたので、お、向こう側に何かいる、という形で回りこんで見つけました。
最初からこの状態だと見つからなかったかもしれません。
それにしても、この色、美しいですね。

ニジュウヤホシテントウ

0823_11nijyuyahosi 2011.8.23
ヒヨドリジョウゴの葉を食べ尽くしてしまいました。
今年初めて花を見て、実はなるだろうか、と思っていましたがダメのようですね。
さすが「ナス科」を食べるニジュウヤホシテントウです。
0823_11nijyuyahosi2
これで、片側14個の星になってますか?あってますか?
いいんだろうなぁ、何だか自信ない。

マンリョウ

0823_10manryo 2011.8.23
庭の奥の方にあるマンリョウ。私としては踏み込みにくい場所なので、時々しか入り込みません。{私には「またぐ」という動作ができないもので、奥へは行きにくい。}
花の時から模様があって、そのまま実に移行して、これで後は赤くなるのを待ちます。
日当たり悪いしな、完全に熟しきってくれるかどうか。
遠くから眺める事にします。


ヒメグモ B

0823_8himegumob1 2011.8.23
昨日の記事で卵のうが濡れてしまったのではないか、と書いたのですが
0823_8himegumob2
ちゃんと乾燥したようです。よかった。
状況に応じた行動が取れるのです。
必死になって卵を守ろうとしています。
たかがクモなどとは言っていられません。

2011年9月 6日 (火)

オンブバッタ脱け殻

0823_9onbunuke 2011.8.23
見事に脱げましたね。
触角、複眼、顎、等々。
オクラの葉の上で見つけました。

夏休みももう終わりましたが、夏休みに昆虫採集をするのは全く構わないことなんですが、それが嫌なお母さんは、飼育に挑戦とか、脱け殻集め、とかはどうでしょうかね。
セミ、カマキリ、バッタ、トンボ、ザリガニ・・・その気になるといろんな脱け殻が見えるようにアンルと思うんですがね。

ヒキガエル

0823_7hikigaeru 2011.8.23
玄関脇の鉢に「夏眠」しにくるヒキガエル。
本当に「夏眠」かねぇ?
体に水草がついています。やはり池に行って帰って来たのですね。
しばらく、鉢の土を「耕して」いました。
いや実際、移動して、土を掘り返すんですよ。
0826_7hikigaeru 8.26
この日を最後に姿を消しました。
0827_2hikihuzai
8.27に撮影した「不在」という写真です。
避暑の時期は終わったのでしょうね。
ヒキガエルの夏眠、という行動を思い出させ、目の前で披露してくれたことに感謝します。
家の周りのどこかで生活するのでしょう。元気でね。また繁殖期には顔を見せてください。
「夏の日の思い出」としましょう。

日野てる子さんでしたかね。
ヒキガエルの話の引き合いに出されてご迷惑かもね、ごめんなさい。

オンブバッタ

0823_6onbubatta1 2011.8.23
わたくし的にはちょっと珍しいオンブバッタ。
こういう色のものはあんまり頻繁には見かけないのです。
大抵は緑色。
なんでだろうなぁ、「変異」ということではありますが、こういう個体も時々います。
0823_6onbubatta2
あんまり得意ではないのですが、腰を少し低くして、顔の撮影を試みました。
オートフォーカスです。
ピンボケ。背中の方にピントが行ってしまった。
ならば、ともう一回挑戦。
0823_6onbubatta3
うわぁ。触角が牛の角?。
結局顔にはピントが合わず。
写真写りのわるいやっちゃ。
腰を曲げるのは辛いですから、再挑戦はせずにサヨウナラ。
次のチャンスがあったら横顔でも撮ってあげよう。

ハゼラン

0823_4hazeran 2011.8.23
散歩の最終コーナーをまわってストレートに入る所。
ブロック塀の下に生えているのはハゼラン。
実は、今年我が家に来てもらったハゼランの御本家がここなんです。

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/portulaceae/hazeran/hazeran.htm
ここに
「道ばたのコンクリートの隙間などにもよく生育している」
という記述があって、納得してしまいました。
で、それが頭にあるものだから、種の写真を撮った後、我が家のブロック塀の下のすき間に蒔いてみたわけです。
他の種は、ちゃんとしたところに播きますのでご安心を。

ホウセンカ

0823_3housenka 2011.8.23
散歩途中。
ホウセンカですね。
うちのホウセンカは今年は消えてしまった。丈夫な花ですのにね。ザンネン。

ウィキペディアを検索したら
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%AB

 赤いものは昔から女の子が爪を染めるのに使ったため、ツマクレナイ、ツマベニ(爪紅)の名もある。沖縄では「てぃんさぐ」と呼ばれ、民謡「てぃんさぐぬ花」で有名。韓国では、爪にホウセンカの汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実ると言う伝承がある。
 触れるとはじける果実は非常に目を引く特徴である。花言葉の「私に触れないで」もそれに由来する。

「てぃんさぐ」だったんですね。知りませんでした。歌は聞いていたのですが。

ヒメグモ

0822_2himegumo1 2011.8.22
私が「ヒメグモB」と名づけて観察している個体です。
雨の後なので水滴が見えます。
で、このクモの姿勢を見てください。卵のうを抱えて「吸いついて」いるように見えるのですが違うかなぁ。
0822_2himegumo2
微妙ですねぇ。
私の想像というのは、こうです。
   水を含んでしまった卵のうから水を吸いとっているのではないか。
と。
そこまで面倒みるかなぁ。
わからない。
でも、なんとなくそのような想像をしてしまいました。

散歩

0823_1park0 2011.8.23
あんまり暑くては散歩も命がけ。
少しは楽になったかな、と近所をくるり。
0823_1park1
スズメさんが並んでいますよ。
みんな道の方へ背を向けて公園の方を向いています。
0823_1park2
何を話しているのやら。
0823_1park3
以前、品川区の都立高校に勤務していた頃、歩道のガードの上にやはりスズメの彫刻がありましたが、大田区にもあったのか。

この公園、あまり雑草とかは生えてなくって
0823_1park4
こんな遊具がありました。
幼い子はきっと喜ぶんだろうな。

スズムシ

0822_1suzumusi1 2011.8.22
スズムシのメスです。
0822_1suzumusi2
触角の手入れというのをやはりするのですね。
長い触角を曲げて口のところを通しながらきれいにしています。

オスの鳴き声はこの頃までが最盛期でしたでしょうか。
9月に入ってめっきり声が小さくなりました。
かすれ声になってきて、「秋の風情」になりました。
翅が傷んだり、寿命が限界に来ていると思います。

鳴き始めたのが7月の最後の日あたり。で8月の1カ月を鳴き通して、繁殖の時期を終えようとしています。
夏の虫、なのですね。(立秋以降は秋だ、といえば、秋の虫ですが・・・。)

現在、家の周りではコオロギの声がするようになりました。
セミの方はミンミンゼミがほぼ終了して、ツクツクホウシが盛りと鳴いています。
去年は、9月にも猛暑日があったり、東京の真夏日日数が71日でしたか、記録を打ち立てたりしていましたが、今年はそれほどの猛暑ではないようです。

夏の暑さで体がつかれているはず。
これから「夏バテ」が効いてきます。
ご養生ください。

アオスジアゲハ羽化

0821_1aosuji715 2011.8.21
朝7時過ぎ。
飼育者としては失敗です。
飼育ケースから抜け出して部屋の中を歩き回り、天井間近の壁で蛹になっていた。
そしてそのことに気づかずにいたのです。間抜けだなぁ。
蛹が羽化直前になって黒ずんで来て気づいた次第です。ホント間抜けだなぁ。
蛹の殻が透明化して、中のチョウが見えてますよ。すぐ羽化ですね。
0821_1aosuji1140
案の定、すぐ羽化しました。
体が乾いて来た時に、人の動きに反応して飛ぶと、私たちはいいけれど、猫が気づいちゃまずい。
ひっそりと、息をひそめて時間の経過を待ちました。
昼になって、もう充分だろう、と庭側を開けて、気づかれないように翅をひょいとつまんで、外へ。
緊張しました。
幸い猫にも気づかれずに、旅立っていきました。

終齢幼虫は蛹化する直前、ウォンダリングといって、蛹になる場所を定めるためにまがい距離を歩くのです。
そのことは十分に知っていたのに、見逃してしまいました。
でもまぁ、見やすい、オープンな場所でよかった。
物陰だったりしたら全く気づかなかったかもしれない。

ごめんね。でも無事でよかったね。

アメリカザリガニの複眼

8月の末に、デジタル顕微鏡を入手しました。

以前「理科おじさんの部屋」をやっていた時にも1台あったのですが、これは接眼レンズの代わりにCCDカメラを載せて、画像をパソコンに送って、パソコン画面上で検鏡するというものでした。以前から持っていた大型の顕微鏡にも装着できて、なかなかよかったのですが、ウィンドウズがXPからVistaに変わったら全く動作しなくなりました。

付属のCD-ROMから直接起動しようとしてもダメ。うんともすんとも言ってくれなくなってしまったのです。
つまんないの。

で、今回はスタンドアローンで動作し、顕微鏡のモニターで画像を見ながら検鏡して、気に入った画像を内蔵のメモリーに蓄えておき、後からUSBでパソコンに転送するタイプのものにしました。これならOSが変わっても大丈夫でしょう。

多少光学系に甘さがあるのですが、まぁ、仕方ない。我慢します。
一眼レフではぎりぎり届かない程度の領域を低倍率で観察して楽しみたいと思います。あんまり本格的に1000倍とかは不要です。

さて、最初の検鏡は何にするか。
「『こだわりの』エビの複眼」にしました。
理科おじさんの部屋をやっていた時に飼育していたアメリカザリガニの脱け殻が、ナントまだあったのですね。
で、その複眼を落射照明で検鏡してみました。
ご覧ください。
0831_16zarigani
いかがでしょう。個眼が四角いですね。
エビの仲間は複眼を構成する個眼が四角いのです。
もう50年以上前に気づいて、いろいろなチャンスで叫んできました。
それで「こだわりの」ということなのです。

これに関しては、Rikatan blogにも詳しいので、ご紹介します。

http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-9df2.html
http://rikatanrikatan.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/rikatan-cfc4.html

エビの複眼の大きな写真があります。私が今回撮った写真より圧倒的にすごいですから、ぜひご覧ください。

そのうち、おいおいと、顕微鏡で撮った写真も載せます。
いつになるかな。

2011年9月 5日 (月)

ハイビスカス(かな?)

0820flower1 2011.8.20
元花屋さんのお宅。
さすが季節ごとにきれいな花を見せて下さるのですが。
いかんせん、名前知らず。
ハイビスカスですか?
葵科には違いない。
0820flower2
つぼみ
0820flower3
別の花が割り込んできたりして。
0820flower4
また違う花。

ダメ。全部アウト。
花の名札を立てて下さると嬉しいのですが・・・

クロアゲハ幼虫

0820_8kuroageha1 2011.8.20
3匹が集合しています。
このうち蛹に慣れたのは1匹だけでした。

0820_8kuroageha2
ホントに「目」に見えますよね。
0820_8kuroageha4
こういうふうに現れたら「ヘビだ」って感じますか?
でも何だか少し、眠そうな気もする。

0820_8kuroageha5
拡大するとこうなります。
目の輝きを表現するなど、手がこんでますよね。

見たこともないヘビにどうして似ることができるんだろう?
ヘビを見て、あれに似せたい、思うわけではなし。
こういう模様を生じたものが生存上有利だった、のでしょうけれど、それにしても不思議でなりません。

「ガ」です

0820_6ga1 2011.8.20
見慣れぬガがいまして、つい撮ってしまうのですが・・・
種が同定できない。
触角が「立っている」というのがちょっと面白い。
ハマキガ、キバガ、ハマキモドキ・・・そんなところかなぁ。
分からないまま掲載するのは無責任ですが、よろしく、ご判定ください。

ササグモ

0820_4sasagumo1 2011.8.20
ササグモの幼体ですが、卵のうを出た時からすると大分大きくなっていました。
頭胸部背面の模様はまだ残っていますが、腹部の大きさ、顎の大きさなど、大きくなったね、と声をかけたくなります。
0820_4sasagumo2
ほら、立派なおなか。
たくさんの餌にありつけたのでしょう。
今年はササグモ、ヒメグモを見続けた夏でした。

ここ東京では台風12号の影響はあまりなく、頭上を黒い雲がすごい速さで走っていきました。
あれが北関東で大雨になったのだろうと思います。とんでもなく湿度の高い日々で、疲れました。

ヒメジャノメ

0820_3himejanome 2011.8.20
ちょっと地味な感じ。
タテハチョウ科 > ジャノメチョウ亜科 > ヒメジャノメ
タテハチョウの仲間になります。
成虫は花の蜜を吸いに来るということはありませんで、腐った果物とか動物の糞などに集まります。
で、幼虫が面白い。
「猫顔」なんです。
幼虫の食草はススキ、ジュズダマ、チガヤ、カサスゲ、シラスゲ、オヒシバ、メヒシバ、イヌビエ、エノコログサ、チヂミザサなど、雰囲気分かりますでしょ。身近で見られる方は是非探してみてください。
顔の写真は下のサイトなどで見られます。
http://homepage3.nifty.com/ueyama/shubetsu/janome/himeja/himeja.html
「幼虫は1齢から頭部に突起があり、どの齢でも猫顔でかわいいです。」とおっしゃっています。
猫顔の幼虫なんて、意外でしょう。探す価値はありそうですよ。

シロザ

0820_2siroza 2011.8.20
シロザでしたよね。
去年はすごく大きくなったのですが、今年は今のところ小さくて。
去年の記憶ではオンブバッタがシロザの葉を好んでいたように思いますが。
年ごとに、いろんなことが起こるものですね。
この「白い」ところを今年はアップに出来るかもしれません。
いろいろ考えています。

アオスジアゲハの卵

0819_21aosuji_tamago 2011.8.19
まだ新しい卵と、もうすぐ孵るという卵。
毎日、生命の不思議と向き合って生活するというのもいいものです。
いろいろと発生学的な知識もないわけじゃないけれど、目の前で、この一個の卵の中で、受精卵が幼虫へと変わっていく。孵化すれば猛烈に食べて1000倍もの成長をする。
なんともいえないものです。

生きるって、すごいことですよ。

ゴミグモ(の仲間)

0819_20gomigumo_ 2011.8.19
小さなクモの幼体です。
ガレージに小さな水平円網を作ってしまいました。
そうして、写真のように、ゴミを並べています。
このスタイルはゴミグモの仲間だと思うのですが。
なにせ、小さくて、うまく写真が撮れない。
0820_7gomigumo_1 8.20
何か小さな餌をつかまえました。
0820_7gomigumo_2
がんばって撮った後ろ姿。
特徴的な模様ですが、幼体だしなぁ。よくわかりません。
マルゴミグモというのに似た模様ですが、「日本のクモ」という図鑑によりますとマルゴミグモは

分布:本州(北緯38度以南の海岸線)、四国、九州
海岸地域に多く生息。・・・

ちょっとなぁ、違う気がする。
特定できません。

この場所は車を出し入れすると必ず網を壊してしまう場所で、しばらくして姿を消しました。
成体になって姿を見せてくれると嬉しいのですが・・・。

カエデ

0819_19kaede1 2011.8.19
カエデの実が熟してきました。
一対のうち片方だけが大きくなるというパターンが多いようです。
熟して乾燥して、風に乗ってクルクル回りながら飛んでいく様を思うと、なんとなくそれだけでうれしくなってしまいます。
0819_19kaede2
今年はいっぱい稔りそうです。
くるくる回るところを動画にでも撮れると面白いのですが、そういう技は今のところ私にはない。どなたか撮りませんか~?

偏食

0819_18onbubatta 2011.8.19
オクラの葉の上のオンブバッタ。
でも、食べる気はあまりないらしい。
なんでだろう?接しておいてあるシソの葉は完全に食べ尽くされてしまいましたが、オクラには手つかず。
オクラが広く普及してきたのが1970年代と聞きますから、オンブバッタにとっては新奇な食いものでメニューにないのかな?
味が悪いのか?
なぞです。

2011年9月 2日 (金)

アオスジアゲハ

0819_17aosuji1 2011.8.19
池の上。クモの網にアオスジアゲハがひっかかっていました。
翅はもうぼろぼろ。
脚を縮めているので、もう死んでいるのだろう、でもクモの網からはずして土に還りやすいところへ置こうか、と手を伸ばして触れたら。
生きてたんですねぇ。
後ろ翅の先っちょが網にくっついただけだったようです。自力では脱出できなかったのですね。
網から外してやったら、ふわ~ぁっと飛んで
0819_17aosuji2
近くの葉の上で休憩。
良かったよかった。あ~、よかった。ホントによかった。
0819_17aosuji3
また飛んで。ランタナの花で蜜を吸いました。
この後、また飛びあがって、庭の端にいた妻の頭の上を飛んでクスノキの方へ。
見上げていた妻はホントに翅がぼろぼろなのねぇ、と感にたえない様子。
目を放さず見ていたら、クスノキの幹から出た新芽に止まって、それからまた飛び去っていきました。
で、その新芽へ行ってみたら、アオスジアゲハがとまったと思われる辺りに、卵があったのですね。
えっ!卵を産んだの?
あの命の瀬戸際で、卵を産んだの?

飼育してます。
命、引き継ぎます。

ササグモ

0819_16sasagumo_ 2011.8.19
ササグモだと思うのですけれど。
なんとなくいつも見るササグモと雰囲気が違うような気もする。
シマササグモというのが東京にいるわけもないし。
やっぱりササグモなのでしょう。
それっきゃないものなぁ。
腹端部近くに白い丸いものがあるのが気にかかります。
ダニではないと思いますが、とすると、ケガしたのか?
その後見かけていません。無事でまた姿を見せて欲しいものです。

キンカン

0819_15kinkan 2011.8.19
緑色のキンカンの実が大きくなり始めているというのに、また花が咲き始めました。
一つっきりというのではなく、いくつか続いて咲きそうです。
どうしたのでしょうか。
アゲハやクロアゲハを育ててくれて、さらに金色の実をごちそうになります。
たまには調子っぱずれもいいかぁ。

セグロアシナガバチ

0819_12seguro1 2011.8.19
セグロアシナガバチも狩猟モードを抜けて、休憩モード。
とはいえ、しぼんだオシロイバナではあまりおいしい蜜はないんじゃないの?
0819_12seguro2
まだ少ししぼみきっていない花に来ました。
花の中に顔を突っ込もうというのではなく、花弁をしゃぶってるようにも見えます。
おいしいのかな?
しぼみかかった花の花弁には独特の味があるとか。
{発酵食品みたいな??}

キバナコスモスやフウセンカズラの花も咲いているのに、ここにいることの理由は分かりませんでした。

アブラゼミ

0819_10aburazemi 2011.8.19
外の道路で虫目であるいていたら、庭にいた妻が、あらまぁ、セミが手で捕れたわ、という。
塀越しにのぞくと、アブラゼミをつかまえたのでした。
目の前にいたのでひょいと手を伸ばしたらあっけなく捕まえられたのだそうで。
塀越しにフラッシュ焚いて撮影したら、単眼が宝石のように輝きました。きれいだぁ。
すぐに放してやりました。高く飛んでイチョウの木の方へ去っていきました。
夫婦して虫に対して「殺気」をはなっていないんですね。で、虫もつい油断してしまうのでしょう。

ヒゲナガカメムシ

0819_8higenagakamemusi 2011.8.19
ネコジャラシで。
これはヒゲナガカメムシの終齢幼虫ですね。
シーズンには大体見分けがつくようになるのですが、1年経ってまた翌年には、これ何の幼虫だっけ、と新たに調べ直すことになります。もう忘れっぽくってダメ。
子どもの頃夢中になって覚えたあの記憶力はもうかけらもない。
おかげさまで、日々、年々、すべてが新しく見えて楽しくってしょうがない。
物忘れのおかげで新鮮な日々だ。

フタモンアシナガバチ

0819_7hutamon1 2011.8.19
ハチにとってはフウセンカズラの浅い鉢状の花は蜜が飲みやすいようですね。よく来ています。ランタナの花だと、大きさは似たようなものだけれど、長いから、ハチでは蜜まで届かないでしょう。
0819_7hutamon2
次の花へ移ろうと離れた瞬間です。
この時は、空中姿勢を撮影できないものか、としつこく狙っていました。
蜜を吸っている時にシャッターボタンを半押しにして、飛び立った瞬間に押したのでは間にあいませんので、そろそろか、と思った時にシャッターを押してしまう、というやり方でトライしていました。
0819_7hutamon3
そういう中での一枚。
後脚がうまくつかまれないで、前2対でしがみついています。
ちょっとね、おっとっと、ですね。
0819_7hutamon4
花から飛び上がった瞬間です。
はみ出してしまったのですが、ほぼ狙い通り。
0819_7hutamon5
花に突撃。
0819_7hutamon6
これで満足しました。
翅をはばたき下ろして、花からふわっと浮いた瞬間です。
この後まだハチは近くを飛び回っていましたが、私の方は満足しちゃったので、この場を離れました。
どこかでキリをつけないと、何十枚も撮ってしまうことになる。
それもまぁ、いいんですけど、どこかで自分を納得させることにしています。

ガザニア

0819_4gazania 2011.8.19
なんだか、突然、ポツンと一輪だけガザニアが咲きました。
初夏から秋まで、いつ咲いてもいいのでしょうけれど、ちょっと唐突でした。
小ぶりです。
その後も続けて咲く花はなく、これ一輪で終わり。
どうしちゃったのかな?

ササグモ

0819_2sasagumo 2011.8.19
ヤガタアリグモの襲撃を受けたあの卵のうの下の方にいました。
逃げおおせて、元気な姿を見せてくれました。
嬉しくなってしまった。
小さな庭の生態系ですが、すごい絡み合いなんですね。
「見る人」というのも、結構大変なものですよ。つくづく。

ヨツボシヒョウタンナガカメムシ

0818_18kamemusi1 2011.8.18
ネコジャラシの青い実に針をさして汁を吸っています。
翅が「芽」の状態で完成していませんから、終齢でしょう。
0818_18kamemusi4
こうやってすぐそばで一緒にいる時は、同じ種の齢が違う個体と考えてまず間違いないです。
左の方が若齢。
0819_3yotubosihyoutannnagakamemusi
これが成虫。
なんとなく「ヒョウタン」というのが分かるような「首」ですね。

結構敏感で、揺れを鎮めようと茎を手でつまんだりすると、感知して逃げますね。
風の揺れでは何ともないのに、手でつまんだ、というような振動を感じ取っているのでしょう。

デュランタ

0818_16dhuranta 2011.8.18
クマツヅラ科なのだそうですが、そもそもクマツヅラというのを知らない。
虫だとなぁ、目とか科の名前になっている種をほぼイメージできるんですけどねぇ。
植物ではそれがない。困った。
ムラサキシキブもクマツヅラ科ですって。知らなかったぁ。今検索したところなんですけどね。

ところで、妻がこのデュランタが妙な具合に好きなんですね。
我が家の猫の一方が「ラン太」というもので、「デュ『ラン太』」だ、といって笑って気に入っております。いいけどさ。

きれいな花ですよ。
だんだん安定して花を咲かせてくれるようになりました。

2011年9月 1日 (木)

ムラサキシキブ

0818_15murasakisikibu 2011.8.18
花の名残がまだ少しくっついていますが、花は終わりました。

0831_10murasakisikibu 8.31
紫色に色づき始めていました。
花の咲き進むのと同じ順で、根元の方から先端へと色が濃くなっていきます。
これからまだまだ濃くなります。
変化をお楽しみください。
熟した濃い紫の実だけを鑑賞するのはもったいないです。

アワダチソウグンバイ

0818_13awadatisougunbai 2011.8.18
8月半ば過ぎから数がぐんと増えました。
線路際の草を見るとどこにでもいます。
カメムシ目 > グンバイムシ科 > アワダチソウグンバイ
です。
この昆虫の歩き方がちょっと普通と違っていまして、なんというのかなぁ、ぷるぷる震えながら歩くんですね。
見てると面白いですよ。ぜひ観察してみてください。

フタモンアシナガバチ

0818_11hutamonasinagabati1 2011.8.18
フタモンアシナガバチがですね、フウセンカズラの細い茎につかまったのですが、脚でうまく細い茎をつかめなくって、翅をはばたいてバランスをとっているところなんです。
0818_11hutamonasinagabati2_2
なかなかうまくいきませんでね
えいやっと
0818_11hutamonasinagabati3
葉の上に飛び移って、やっと安定しました。
で、シャープな映像になったわけです。
つかまり損ねたのを、見たな、という感じですね。

いぃえぇ、とんと知りません、と白を切るかかしなのでした。

カニグモの仲間

0818_9kanigumo 2011.8.18
クルミの葉から白いものがす~っと降りてくる。
ナンダ?とみれば子グモが降りてきます。
路面に降りた瞬間だけ撮影できました。
すぐ走っていってしまった。
このスタイルはカニグモの仲間の独特なスタイル。
それは明らか。
でも、まだ子どもだし。大人の写真とは同じじゃないから・・・。
ヒメハナグモかなとも思いますが、よくわかりません。
カニグモの仲間とだけしておきます。

ミンミンゼミ

0818_8minminzemi 2011.8.18
目の前で鳴いていました。すごい音量です。
ICレコーダーをデフォルトの設定で録音したら、音が大きすぎて割れてしまいました。

ところで、セミっていうと、成虫の期間が短い、はかない、ということになっていますけど・・・。
そうですか?虫の寿命としては何年もあるわけで、長寿な昆虫ですよね。
その一生のうちの長い時間を無性で過ごし、一生の終わり近くに有性世代に姿を変えて繁殖して生を終える。
幼虫・成虫というふうにわけて、それを子ども・大人に対応させるのは人間の身勝手でしょ。
子どもは人生をまだ楽しんでいない、大人になって人生は充実する、なんて思って、それを昆虫に投影するのは妥当じゃないですね。
長い時間、土の中で木の根から樹液を吸って穏やかな生活を「楽しみ」、最後に繁殖という激しい活動にエネルギーを注いで、生を終える。
そういうことです。
成虫期間が短い、短いとはかなむのは、人間の勝手な思い上がりじゃないかなぁ。

自分たちこそ、すぐれていて、生を堪能しているのだ。なんて。それホント?

ハラビロカマキリ

0818_5harabirokamakiri 2011.8.18
キンカンの木で発見したハラビロカマキリ。
少し離れたネットにいました。
ヤマノイモやアサガオが混然とのぼっているネットです。
この辺りまでがテリトリーなんでしょう。
心配なのはオスがいるのか?ということ。
私の目では見かけていませんが、ぜひ交尾・産卵して継続的にここで繁殖してほしいのですが。うまくいくといいなあ。

零余子

0818_4mukago1 2011.8.18

むか‐ご【零余子】
広義には珠芽シユガと同義。また、特にヤマノイモの葉のつけ根に生ずる珠芽を指す。肉芽ニクガ。ぬかご。<季語:秋>[広辞苑第五版]

しゅ‐が【珠芽】
普通は腋芽の一種として生じ、茎に相当する部分に養分を貯蔵して小さな球塊となり、たやすく植物母体から離れて、無性的に新個体を生ずるもの。ヤマノイモ・ムカゴイラクサ・オニユリなどの葉の付け根に形成される。胎芽。むかご。[広辞苑第五版]

えき‐が【腋芽】
葉のつけ根にできる芽。普通、葉の基部の上側にできるが、葉柄の内側に生ずるものも多い。[広辞苑第五版]

葉のつけ根にできる芽、だと思いこんでいましたが
0818_4mukago2
ムカゴだけの茎、みたいのがあって、なんだか「?」になってしまいました。
いいですけどね。食べちゃうんだから。どこについたって大差ないけど・・・。

オンブバッタ

0818_2onbubatta 2011.8.18
「オンブバッタ錦」と「かかし山」の仕切り、といった感じですね。
お相撲さんみたいだ。
いろいろ話題の多いやつでして、何かと面白いことを見せてくれます。
シソの葉大好きで、シソを食い尽したのに、並んでいるオクラの葉は全く食べないというのはどういうことだろう?シソってそんなにおいしいか?香りが強くないか?
わかりません。

キバナコスモス

0817_12kibanakosumosu 2011.8.17
キバナコスモス自体は以前から見てきましたが、花の終わり方をちゃんと見た記憶がないのはどういうわけか。
ちょっと絵になるでしょ。
で、こうなります
0818_14kibanakosumosu
鉤のある「ひっつきむし系」なんですね。
ホント、ちゃんと見てなかったなぁ。
丹念に見なくっちゃいけませんね。

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