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2011年8月29日 (月)

ハラビロカマキリ

0813_4harabirokamakiri1 2011.8.13
キンカンの木にハラビロカマキリがいました。
悠然たる風格ですね。
0813_4harabirokamakiri2
何か用か?と問われました。
いえ、用というほどのものではありません、とへりくだりたくなりますね。
複眼の中の黒い点、偽瞳孔といって、こちらを向いている個眼が光を吸収するので黒く見え、こちらを見ているように感じられるものです。
これが、なんとも、擬人化したくなる風情なんだよなぁ。
0813_4harabirokamakiri3
横から撮ってもこっちを見てる
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後ろから撮ってもこっちを見てますね。

いやあ、久しぶりにオオカマキリを飼いたくなりますねぇ。
肉食性の昆虫って、残酷だとか言って、嫌われがちなんですが、人間の無残なほどの冷酷さに比べれば何のことはない。生きるために食べる、それだけですもの。
腹がいっぱいのときはエサに入れてやったオンブバッタをカマで、邪魔だっと弾き飛ばしてしまうこともあるんですよ。
それと、交尾中にメスがオスを共食いするとかいって不快がられますが、あれもほとんどウソ。
元気なうちは、交尾が済むとオスはメスから飛び降ります。まずつかまったりしません。
秋も深まって動きが鈍くなったらそういうこともあるのかもしれませんけどね。
我が家で6年間飼育していてオスがメスに食べられたことなんて1回もないのです。

大きな空の水槽に足場として枝を入れ、天井は足場になるように板で蓋をします。
オスを先に入れて落ち着かせておいて、後からメスを入れます。すると、オスはすでに落ち着いていますからメスを認識してそっと近寄って飛び乗り、交尾します。何時間か経って、交尾が済むとぱっと飛びおりますので、すかさず蓋を開けてオスを出します。屋外でしたらあのひとっ飛びで1mやそこら離れてしまうでしょう。

◆一度、不思議な光景を見ました。
メスの真正面からオスが近づいていき、腹端部を左右に振ったのですね。次の瞬間、オスはメスの正面から飛びついて交尾に入りました。
どうしてあの時メスは攻撃をしなかったのか。

私の仮説ですが。
カマキリは両眼視によって立体視をしています。(これは本当)。
そうして、相手までの距離を測るのですね。
うまくいかないときは体を左右に振って立体感を把握し、距離を測っています。
カマが届く範囲に入ったと見るやカマを伸ばして攻撃するわけです。
さて、オスが正面にいて、腹を振るとそれを注視したメスは、まだカマの届く範囲にいないと判断するのではないでしょうか。そのすきをついてオスは飛び乗ってしまう。
こういう想像をしています。

カマキリが飼いたくなったぞ。あれは楽しい。

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