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2011年8月22日 (月)

ヒキガエル=タニグク

0819_1hikigaeru 2011.7.19
この日はまだ、ハチの土に体半分もぐっていました。
0820_1hikigaeru 8.20
あら、また出かけていってしまった。
東京はこの日から涼しくなりまして、エアコンも扇風機も一日中使わずに、汗もかかない日が来ました。
動きやすくなって、また出かけていったのでしょう。もしまた暑くなることがあれば戻ってくるかもしれないし、このまま帰ってこないかもしれません。
どっちでもいいですよ。自由に生きてください。
自由奔放、差別も何にもない、ゆるやかな生き方の生物ですからね。

★ところで。
私が「かかし」「案山子」「崩彦(くえびこ)」などと名乗っていることはご存知かと思います。
高校生の頃にもう「案山子」という妙なペンネームを使い始めていました。
大学の教養で、古事記・風土記などの講読の講義をとり、そこで「崩彦」という神様を知って、以来、崩彦を名乗っております。最高に楽しい講義でしたね。毎時間最前列に陣取って、食いつくように聞き入りましたっけね。
「足はあるかねども、天の下の事をことごとに知れる神なり」というのが気に入ってしまったのでした。左脚に障害を持つ自分に重ね合わせたんですね。

ところで、この間、本屋で「本に浸って『本浴』を楽しんで」おりましたところ、中公新書の表題が目に入り、立ち読みしてきました。
検索して題名など確定させましたら
西條勉 著「『古事記』神話の謎を解く」中公新書2095、2011.6
という本です。
この本の「はじめに」に

ヒキガエルが出てきて案山子なら知っているはずだというので、案山子に聞くと、・・・

という行があったのです。
はぁ、わたしゃ、そんな大昔からヒキガエルさんとお知り合いだったのか、とびっくりしました。
で、帰宅して、自分の「古事記」角川日本古典文庫を開いてみたら

ここにその名を問はせども答へず、また所従(みとも)の神たちに問はせども、みな知らずと白(まを)しき。ここに多邇具久(たにぐく)白して言(まを)さく。「こは久延毘古ぞかならず知りつらむ」と白ししかば、すなはち久延毘古を召して問ひたまふ時に答へて白さく。・・・

スクナヒコナという神についての話なんですけどね。

さらに、広辞苑第五版を引いてみました。

たに‐ぐく【谷蟆】ヒキガエルの古名。万葉集5「―のさ渡る極み」

ひき【蟇】ヒキガエルの別称。<季語:夏> 。

ひき‐がえる【蟇・蟾蜍】 ガヘル
カエルの一種。体は肥大し、四肢は短い。背面は黄褐色または黒褐色、腹面は灰白色で、黒色の雲状紋が多い。皮膚、特に背面には多数の疣イボがある。また大きな耳腺をもち、白い有毒粘液を分泌。動作は鈍
く、夜出て、舌で昆虫を捕食。冬は土中で冬眠し、早春現れて、池や溝に寒天質で細長い紐状の卵塊を産み、再び土中に入って春眠、初夏に再び出てくる。日本各地に分布。ヒキ。ガマ。ガマガエル。イボガエル。  夏 。色葉字類抄「蟾蜍、ヒキカヘル」

が‐ま【蝦蟇・蝦蟆】
ヒキガエル。<季語:夏> 。日葡辞書「カマ」

なるほどねぇ。「たにぐく」という名前があったのですね。当然、講義を聞いた時にこの部分も読んでいたはずですが、私の意識は「崩彦」の方にもっぱら集中してしまって、ヒキガエルを忘れておりました。

そうなんだぁ。大昔からの知り合いだったんだね。どおりで何となく親しみを覚えてしまうんだよなぁ。納得。

「くえびこ」「たにぐく」コンビだったのか。
「かかし」と「ひきがえる」は昔から親しまれていたんだなぁ。
ただそれだけ。

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