ナガコガネグモ
2011.7.1
夕方、妻が、
変わった網を張っているクモがいる、といいます。
停止状態にあった私は、どれどれ、と自分に再起動をかけて、カメラを持って見に行きます。
なるほど。網の中央の「こしき」の周辺部分が、白いマットみたいになっている
カメラの目で見てやっと分かりました。
太めの糸をジグザグに張り回したんですね。
その中央にクモ自身は構えている。
私の知識ではこの時点ではこのクモがなんであるか分かっていません。
横の方から見ると、脚がすごく立派ですね。
さらにぎりぎり横から。
マット状になっています。
何かのクモの幼体ではあります。
さて、家の中に戻って、新海栄一さんの「日本のクモ」を調べました。
2006年に買った本です。自分はクモのことをほとんど知らない、何かいい図鑑がほしい、ということで買いました。初めの頃は、最初のページから繰り初めて、ひたすら全部見ていきながら探したものです。最近は、ある程度の見当がつくようになって、少しだけ効率が上がりました。
そうやって、垂直円網を張る仲間を見ていったら
ナガコガネグモの幼体の写真があって、私の撮ったのとまったく同じなのでした。
あった~、と叫んで妻を呼び、これだこれだ、と二人で大喜び。
・・・垂直の正常円網を張る。網の中央部分には縦のかくれ帯を付け、クモはその中心に止まる。危険を感じると網を激しく揺すり威嚇する。幼体のかくれ帯はジグザグの渦巻状(コガネグモ類全種共通)である。
実は写真を撮っている時に、気配を感じたらしく、「網を激しく揺すり威嚇」されてしまったのでした。読んでいて、俺たち「ゆすられちゃったんだな」と笑いました。
いいものを見た、定着してくれるとうれしい、と上機嫌な妻。
クモの子がいただけで、気分がハイになって楽しい食事ができるなんて、なんという夫婦なのでしょう。
新海さんの「クモの巣の張り方」のサイトがあります。興味がおありでしたらお読みください。↓
http://homepage3.nifty.com/~hispider/spiderwebbook/shinkaia/orbweaverbehaviour.htm
◆子らがまだ幼かった頃、福音館の科学絵本でコガネグモのクモ合戦の話を読んで、感動し、コガネグモを飼ったことがあるんですよ実は。
鹿児島県姶良市加治木町でのクモ合戦の話です。
で、大きな紙箱に巣を張らせ、バッタなどをポンと網に投げつけてエサにし、しばらく飼っていたんですね。結構面白かった。
そんなことがあって、今回ナガコガネグモの子がいて、嬉しくなってしまったのでした。
その後、なんとなく、その辺で成長しているようですよ。
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