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2011年7月22日 (金)

ハゼラン

0715_1hazeran 2011.7.15
午後1時20分ごろです。
あれ?いつもこうだっけ?
ハゼランの葉が立ち上がって”筒状”になっています。
”筒”は太陽の方を向いています。影で分かりますね。
0715_2siso
そばのシソの葉が全部ではないですが、くるくる巻いてしまっています。

これは陽射しが強すぎるせいかな、と思いました。
7月15日は東京では34℃ちかくまで気温が上がった日です。陽射しが強烈。

0715_5hazeran
同じ日の4時15分頃。
ほら、葉が横に開いています。
0715_6siso
シソの葉も開きました。

これはやっぱり、「光防御」でしょうね。
植物は光合成をするのですから太陽光は必要です。
光の強さが適当な範囲にあるときは、光が強くなれば光合成速度も上がります。
ところが、ある程度以上光が強くなると、光合成の速さは頭打ちになります。
そして、使うことができない余分の光のエネルギーがかえって植物にとって害になるのです。
光のエネルギーで、水分子からを電子を取り出して二酸化炭素の還元に使うのですが、電子を奪われた水分子からは酸素が発生するのです。これがちゃんと普通の酸素ガスとして放出できればいいですけれど、発生量が多くなると活性酸素というような形になり、それは植物体にとっても害になるのですね。

「光合成とはなにか」園池公毅 著、ブルーバックス B-1612
という本から引用します。

 ・・・
 いちばん簡単なのは葉の向きでしょう。真夏にフジの葉を観察すると、朝夕には平らになっていた小葉が、真昼には垂直に近く立ち上がることがわかります。ほぼ垂直に差し込む真昼の太陽に対して、葉が立ち上がれば、同じ面積の葉でも光を受ける面積は小さくなり、真昼の過剰な光エネルギーの吸収を少なくすることができます。
 ・・・
 葉緑体は細胞膜の内側に張り付くように存在していることが多いのですが、その中でも、光が弱い時には葉の表側の面を覆うように配置され、光が強くなると壁面に縦に並ぶ形で配置されます。これによって、弱い光の下では可能な限り多くの光を吸収し、強い光の下ではお互いに陰になるようにして、光の吸収を避けることができます。
 ・・・

ここでフジの葉で説明されていることが、ハゼランでも起こったのだと思います。葉を立てて、受光面積を小さくしている、それが形としては”筒状”という形になって現れたのです。
シソの葉の方はあまりシステマティックな「光防御」には見えませんが、やはり、何とか太陽光から逃げようとした結果があのようになったのではないでしょうか。

光合成をおこなう葉緑体が光を求めて広く広がったり、光を避けて互いに影になるように縦列したり、というのも面白いでしょ。でもそれは肉眼では見えません。

台風の影響で、今日の東京は涼しいのですが、また明日からは熱く・暑くなりそうです。
光を避けている植物の姿を見かけたら、おや、あなたも暑いのね、と声をかけてやってください。

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