アゲハ羽化
2011.6.26
アゲハの羽化が始まってまだそう経ってはいないところを見るチャンスがありました。
腹部がまだ脱け殻に少し残っています。脚が固まって体を引き抜きにかかったところでしょう。翅がまだ縮んだままです。
影響を与えないように、飼育ケースの外から、しかも結構遠くからの撮影です。
ほぼ1時間後。
翅はほぼ伸びきりました。
体液を翅脈に圧送して、翅を伸ばすのです。
翅脈に液体が通るのはこの時だけ。この作業が終わると、翅脈の中は空っぽになり、「管=パイプ」として軽量で丈夫な翅の支えとしての構造材になります。
ここで失敗すると飛べなくなってしまいますから、息をひそめて、シャッターを切ります。
腹がまだ太いですね。おそらくこの後、余分な液体を「蛹便」として排出するのでしょう。
3時間ほど経過。足場として垂らしておいたティッシュペーパーに移っていました。
ここまでくればもう大丈夫。
一安心して、ほっとします。
あとは、出たいといったら出してあげるだけ。
何度もこうやってチョウたちを送りだすのですが、必ず、どうしても、記念写真を撮ってあげたくなるんですよ。
私がカメラを構える。その前で妻がそっとケースの蓋をはずす。
元気のいいのは瞬間的に飛び出していくし、記念撮影会をゆっくりやってから旅立つのもいるし。素敵な瞬間なのです。
生き抜いて下さい。
« テントウムシの幼虫⇒キイロテントウの幼虫でした | トップページ | モノサシトンボ »
「動物」カテゴリの記事
- タイワンキシタアツバかなぁ(2022.05.30)
- クマバチ(2022.05.30)
- ムカデ(2022.05.27)
- クモ(シロカネグモの仲間)(2022.05.27)
- クモ(ネコハエトリか)(2022.05.27)
コメント