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2011年7月19日 (火)

アゲハ交尾

昨日、コーヒータイムの後、妻と二人で庭に出ました。ホオズキカメムシの腹部背面が赤いことを見せてあげようと思ったのでした。
私の意識はそちらに向いていましたので目的の場所へ向かってすたすた。
すると後ろから妻が大声で「アゲハがつがってる!」。
私は動作を停止して、立ちつくして振り返り、どこ?
ドクダミの葉の下のところ!
その時点では私には視認できませんでしたが、立ちつくしたままでいると、雌雄のアゲハが交尾状態のまま飛び出してきました。
私を追い越して、庭の隅に立ててある脚立にとまりました。ここからがカメラを構えたままの、にじり足。
0718_13ageha4 2011.7.18
これです。
またふわっと飛びあがって近くへ移動
0718_13ageha5
ここでくっきり写っている上のチョウが多分メス。
0718_13ageha1
また飛んで、勝手口の前。
左手に長いステッキを持って出ましたから、体重をそちらに預けて、右手に持ったカメラを何とか可能な限り近づけます。
倒れてしまったのではありません。風で押されただけです。
次の飛翔でアサガオやヤマノイモが立ち上がっているネットにとまりました。
0718_13ageha3
美しいでしょう。なんともいえません。
40年近く、長くアゲハと関わってきて、目の前にこの交尾の姿を見るのは初めてです。
妻と二人で、どきどきしながら見続けました。
よく見ると、下のチョウ(多分オス)の翅の縁がぼろぼろです。
ひたすらに生殖のために飛び続けてきたのでしょう。その生きる姿が美しい、胸を打ちます。メスは羽化してそう時間は経っていない。がっしりした腹部、完璧な翅、パワフルです。
交尾がすめば、飛び回り、可能な限りいろいろな場所の柑橘類の葉に産卵するのです。
一カ所にまとめて産卵なんかしないはずです。リスクが高いもの。
ひたすらに飛び、広く産卵します。
産卵の後には、メスもまたぼろぼろになるかもしれませんね。
そうして次の世代へと命をつないでいく。
美しい、というのはそういう生きる姿のことですね。
私たち夫婦も、ほんのわずかですが、その営みに40年近く寄り添ってきました。
なんだかもう、感動してしまって。
2匹の姿をきちんとカメラに収めることができたので、余分な影響を与えないように、と二人してそっと退き下がりました。
なんだか、ほんと、胸を打たれたなぁ。

◆交尾飛翔については白水隆さんの論文を参考にしました。
http://ci.nii.ac.jp/els/110007707004.pdf?id=ART0009512751&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1311038384&cp=
ここでアオスジアゲハの交尾飛翔についての短い論文が読めます。
アオスジアゲハの交尾飛翔形式:白水隆

交尾中の蝶が飛翔する場合、♂が飛んで♀を連行するか、♀が飛んで♂を連行するかは、それぞれの種あるいは分類群によって定まっている場合が多い。
・・・
結局、アゲハチョウ科ではこれまでの報告の範囲ではすべて”←♀+♂”の形式で齢害はないようである。

ここで ”←♀+♂” という表記は「メスがオスを連れて飛ぶ」という意味です。
このことが私の頭の中にあり、写真で、上の個体がメスだろう、と判断したものです。

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