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2011年7月13日 (水)

ツバメの巣作り

7月6日の朝日新聞記事にこんな話があったんですよ。

コメ作り、今年はできないけど ツバメのために水を張ろう 南相馬、巣作り見守る
 東京電力福島第一原発の事故で今年の米作りを全域で断念した福島県南相馬市に、田んぼに水を張った農家がいる。毎年訪れるツバメの巣作りのためだ。
 軒下に巣が七つ。ツバメが勢いよく飛んできては巣に潜ってゆく。第一原発から北北西に28キロ。風越さん(63)宅だ。「縁起のいい鳥」としてツバメを代々、大事に見守ってきた。
 4月中旬、いつものようにツバメが姿を見せた。「田んぼに泥がなきゃ、巣を作んの難しいんでねえか」。妻(61)と話した。
 ツバメは軒下と水田を往復し、泥を重ねて巣を作るという。米作りはあきらめていたが、家の周りの130アールの田に水を張った。するとツバメは古い巣の修復を始め、2週間ほどで完成。ヒナたちがエサをねだる愛らしい姿も見せた。
 「水田」は今、辺りではここだけ。カエルの鳴き声が聞こえ、カモの群れも泳ぐ。清孝さんは言う。「この異常な状況ん中で、ツバメたちはよぐ来てくれっちゃ。田に水入れっと、いろんな生き物が来た。生態系だな。改めて気づかされた

ね、いい話でしょ。昔は確かにツバメを「縁起のいい鳥」として歓迎しましたよね。
今じゃ糞が汚いっていわれちゃう。悲しいことです。
いっぱい糞をして、どんどん成長していくのです。糞は元気の印、元気だよ~って雛たちからのお手紙なのにね。

で、6月20日に私は「ツバメ」というタイトルの記事を書きました。↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-45af.html
ここでこんなことをご紹介しました。

 ツバメの巣は土とわらくずです。都会でツバメが実際に拾える巣材用の土は、街路樹の脇の花壇の土や粘着質のないさらさらな土です。だから、ヒナがある程度大きくなると、そのヒナの重さに耐え切れず巣が落ちてしまうのです。

私はこのことにびっくりしたのですが、風越さんはこのことを経験的に理解しておられたのですね。
   「田んぼに泥がなきゃ、巣を作んの難しいんでねえか
米作りをあきらめたのに、ツバメのために、そのためだけに130アール=13000平方mの田に水を張ってあげた。
なんという優しさなんでしょう。うるっとしちゃった。
ツバメも同じ命、その命の子育てのために、少なからぬ労力を提供するという優しさって。
私たちが失いかけているものですね。

おかげで、
   田に水入れっと、いろんな生き物が来た。生態系だな。
生態系が構築される。
日光があり、水があり、植物があり、小動物がおり、大きな動物が来る。分解者も来る。
柔軟なものなんです。生態系って。その場その場に応じたシステムを作り上げていく。
それが命なんです。
ツバメが子育てするには小さな昆虫もいっぱい必要。
米は作れなかったけれど、心は豊作。
枯れ果てた心にだけはなりたくない。

ところで、休耕してもそれなりの生態系が出来ていくものなんです。
その基本は「お日さまの恵み」
その恵みをさえぎってしまったらどうなります?
いくら休耕田でも日陰にしてしまってはいけないんじゃないかなあ。
私「田電プロジェクト」という考えには眉に唾つけて、批判的に見ています。

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