アゲハ前蛹
2011.6.18
コマツナについたモンシロチョウの怒涛のような羽化が終わってしばらく経ちます。
今度は、アゲハの番です。今年はアゲハがいっぱい目について飼育しています。
ケースの側面で動かなくなった幼虫。
6.19
糸を体の周りに張って、前蛹になりました。
目玉模様の前の部分で、脚を揃えて「祈る」ような姿をしています。
テントウムシもそうでした。
蛹になると、体内をいったんドロドロにして、幼虫時代に作ってあった成虫の体の「芽」を育てます。
昔の人は、この過程に「死と再生」をみたようですが、ある意味では妥当なことです。
幼虫というひたすらに成長することのみを目指した世代を終わり、今度は生殖の世代へと体を作りなおす。
死と再生、と言ってもよいのかもしれません。
その境に当たって、深い祈りをささげる、と擬人的に読み込みましょうか。
空を舞う成虫への変態が、無事に進行しますように。
飼育者はただ餌と寄生虫から安全な場を提供できるだけです。
彼らは自分で生きています。育ち、変態して成虫になるのは、彼らの力です。
せめて、その生きる過程に立ち会ってあげたいと「祈る」しかありません。
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