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2011年6月22日 (水)

新平年値

◆今日22日は夏至ですね。去年は21日でした。連用日記によると、来年も再来年も21日のようです。
春分点から90度進みました。東京の場合、南中高度が78度にもなり、ほとんど頭の真上から照りつけられている感じになります。
冬至のころには32度と傾いていますから、陽射しが全然違いますね。
太陽高度が高いと、地面の単位面積に当たるエネルギー量が大きくなるわけです、で、どんどん暑くなっていいきます。
下のサイトの説明はとても分かりやすいので、おすすめです。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/taiyo2.html

2011_2
◆さて、この記事のテーマは実は夏至ではない。
上のグラフをクリックして、大きくして見てください。
日々の気温の記録のほかに、平年値が一緒にグラフ化されています。
年の初めに平年値の方は入力してあって、その平年値に今年の気温がどうからんでいくのかを見ているわけです。
で、日々の気温を入力すると、既に記入してある過去の平年値の上に、その日ごとに平年値を求めて書き込んでいくようになっています。入力ミスをチェックする単純な方法です。
さて、6月の現在のあたり、最高気温の平年値が「なだらか」じゃない変化をしましたね。
変ですね。

実は、今年2011年の5月18日から新平年値が使用され始めたのです。
気象庁のホームページのトップに「2011年5月18日から平年値を1981-2010年の統計によるものに更新しました。」こういう記載があります。

平年値というのは簡単に言って30年間の平均です。
1971年~2000年までの平均をこれまでは平年値として使っていました。
10年ごとに、前の10年を削り、あとの10年をくわえて平均して新たな平年値として使うことになっています。
で、今年はその切り替えの年だったんですが・・・
5月18日から切り替えるとはね、知らなかった。もっと切りのいいところから始めてくれればいいのに。
5月18日を挟んで、平年値のカーブにガタが生じたのですが、ぼんやりしていて、1カ月以上も放置してしまってグラフとしては見えにくくなってしまった。
ここへきて、また差が大きくなってきたので、ご報告しなけりゃ、と資料を作りました。
Heinenti
これが、新旧の最高気温と最低気温の平年値のグラフです。
旧のほうはどちらも細い黒線で示してあります。
全体として、新しく10年をくわえたほうが、高くなりました。
ほとんど変わらない部分もありますが、特に最低気温の方は全般に高くなっていますね。
これが「地球温暖化」なのかどうかはわかりません。東京のデータですから、都市化の影響も大きいと思います。
一応この30年はここ大田区に住んでいますが、生活実感としては冬の寒さが緩んだよな、と感じます。
それと、35℃を超える日はそうそう簡単には出なかったはずなのに、ごく簡単にひょいひょい猛暑日が来る。これはかないませんね。特に今年は。熱中症で死なないようにしなくっちゃ。

ということで、日本全国あちこちの平年値は気象庁のHPから入手できますので、関心がおありの方はご自分でグラフ化してみてください。

なお、平年値の求め方の詳しい話は、気象庁のpdfをお読みください。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/kaisetu/shishin/shishin_5.pdf

(忘れたことがひとつ。閏年の2月29日の平年値は、2月28日と3月1日の平年値を単純に平均して使います。)

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