すごい磁石
コーヒータイムにかつての教材の写真を撮ってきました。
ぶら下がっているのは「鉄卵」といって、ぬか漬けに入れるとか、煮物にいれるとか、そういう商品でしたが、教材として楽しいので買ってきたものです。240gあります。
鉄卵をぶら下げているのは、イヤホンです。
使っていて壊れたので分解しました。
すごいでしょ、あの、耳に入る小さなイヤホンの磁石が240gの鉄をぶら下げています。
これは結構見ものでして、教室でこれをやると、うけます。やりたい、という生徒も出ますのでやらせてあげます。限界近いので、うまくやらないと落ちますが、うまくいくと、すごい、という実感がわきます。
左耳用が壊れたんですね。
ラジオペンチなどで壊すと、中はこんな具合。
真ん中の丸いのが磁石。
サマリウム・コバルト磁石です。
買う時に、そういう表示のはっきりしたものを狙います。もうそれは理科教師の習性ですね。
なにか見ると、これは教材になる、と考えてしまう「理科教師眼」はいまだに抜けません。
磁石にはこういうコイルがくっついていました。
振動フィルムもくっついてますね。
一応ダイナミック型というんでしょう。サマリウム・コバルト磁石の強力な磁界の中で、このコイルが音声電流にしたがって振動するんですね。
強力な磁石ができるようになって、小形の性能のよいイヤホンも使えるようになったのです。
◆宣伝!
理科おじさんの部屋 第84回で、スピーカーを作る、という実験をやっています。
そこに、このイヤホンを壊したときの話も載せてあります。
関心がおありでしたらどうぞ、かなり面白い実験だったと、本人は思っております。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/84th/sci_84.htm
« 虫くるーよ | トップページ | ホウズキカメムシ »
「理科おじさん」カテゴリの記事
- 化学の日(2022.10.26)
- 秒速→時速(2022.09.01)
- 風速75メートル(2022.08.31)
- 「ウクライナで生まれた科学者たち」(2022.05.31)
- 反射光(2022.05.09)
« 虫くるーよ | トップページ | ホウズキカメムシ »
コメント