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2011年5月

2011年5月31日 (火)

オランダミミナグサ

0502_12orandamiminagusa 2011.5.2
これがオランダミミナグサの実の姿だと思います。
ハコベとかイヌコハコベとかミミナグサとかオランダミミナグサとか。
なんだか、正直混乱してますが、この実の姿は多分間違いないと思いますが、如何でしょうか?

色とりどり

0502_11etc1 2011.5.2
線路の柵の内側。
色とりどりでしょ。
シランのつぼみ。
ムラサキカタバミの赤い花。カタバミの黄色い花。
いわゆる雑草ですから華々しくはないけれど、咲き競ってますね。
0502_11etc2
写真は撮りにくい位置なんですが、手を伸ばして撮影。
カメラ背面の液晶モニターによるライブ・ビュー撮影ではありません。
カメラボディのファインダーを遠くから覗いて、フォーカシングポイントをムラサキカタバミに当ててのオートフォーカス撮影です。このほうがピンポイントで狙いやすい。
背景に開きかけのカタバミの花がぼやけて写ってなかなかよい雰囲気になりました。

0506_11siran2 5.6

ほぼ同じアングルですね。シランが咲きました。
0506_11siran1
庭のシランの種を誰かがここへまいたのだと思います。
誰だろう?夫婦二人して「知らん」と、老人ギャクを言いあっております。

トホシクビボソハムシ

0502_9tohosikubibosohamusi1 2011.5.2
ビヨウヤナギの葉にて。
このアングルでこの虫を見て、あ、見たことがある、と思いました。
0502_9tohosikubibosohamusi2
キベリクビボソハムシだと思ったのです。キベリクビボソハムシだと、黒い模様がもっとべったりなんですが、個体変異も大きいと聞きますので、斑点になっているのだろうと思いました。
斑点が8つあると思いました。
で、調べていくと、トホシクビボソハムシに似ている。
でも、私としては「星八つ」だと思う。なんでだ?
0502_9tohosikubibosohamusi3
指先にとまった写真ですが、よく見ると、両方の「肩」のところに黒い模様がありますね。
これで8+2で「十星」なんですね。
なかなか星の数も勘定できない私なのでした。
思わず、ひっそりと、苦笑い。

メスジロハエトリ

0502_8mesujirohaetori1 2011.5.2
何だか白いものが上っている。
見ればメスジロハエトリのメスの幼体ですね。
網を張らないクモですが、クモですから糸は出します。
どうしたのかな、上にいて、何かの拍子に落っこちた、あるいは飛び降りた。
で、再びもとのところへ戻ろうと糸を登っている、そういう状態かと推測します。
0502_8mesujirohaetori2
ちゃんと葉っぱにたどり着きまして、さっとかくれて姿を消しました。
よかったね。

エニシダ

0502_6enisida 2011.5.2
ことしはエニシダが元気、元気。
0509_3enisida 5.9
食卓から窓の外にこれが見えるんですが、もう、黄色く輝いて明るくなった感じ。
こんなに見事に咲いたのは初めてだなぁ。
0513_4enisida 5.13
遅れて赤紫の花も加わって、こうです。
狭い庭に茂ってしまって、脇を通るときは花粉を擦りつけられそうです。
幸せ気分です。

ゲッケイジュ

0502_5gekkeiju 2011.5.2
ずいぶん長い間硬いままだった葉芽が展開して若葉に。
五月の陽射しに輝く姿をお目にかけます。
ひなたぼっこ気分になってください。

テントウノミハムシ(ではないでしょうか)

0502_4humei 2011.5.2
撮影時はナミテントウだろうと思っていました。で、あまり追求せずに、こんな甘い写真で行き違ったのでした。
パソコン画面で眺めていて、どうもへんだなぁ、という感じがして調べてみました。
最初はヒメアカホシテントウだろうという見当をつけました。索引ノートにはその経過が残っています。さらに、いろいろ眺めていたら、どうもテントウノミハムシではないか、と思えてきました。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/tentounomihamusi.html
ここに写真とともに

成虫はテントウムシに非常に良く似ている。特にヒメアカホシテントウとは色,大きさ,点紋数がほぼ同じ。相違点は,本種の赤点紋は大きく周囲がぼやけており,触角が非常に長いこと。

こうありました。触角が非常に長いかどうかは判断できませんが、サイトの写真と似ています。
で、ここでの一応の結論は「テントウナミハムシ」としておきます。
幼虫はモクセイ科の木の葉の葉肉の中に潜り込んでしまうのだそうです。
葉肉の中に潜り込むのはハムグリガだけじゃないんですね。

アリグモ

0502_3arigumo1 2011.5.2
アジサイの葉の裏。アリグモがアブラムシを捕えて食べています。
シルエットになってしまって、なんとかフラッシュの光を浴びせたいと頑張りました。
0502_3arigumo2
こんな程度にしか撮れなくて残念です。
リングフラッシュではなく、カメラの上部についたフラッシュですので、影が出来てしまうんですね。ですから、カメラを横にしたり、場合によっては逆さまにしたりして影ができないように苦労します。その結果、カメラ本体の保持が甘くなったかな。
シルエットの方が情報量が多かったりしてね。(情けない)

ハルノノゲシ(ノゲシ)

0501_4harunonogesi 2011.5.1
「葉の基部は茎を抱き、後方に突き出る」という解説に一致しているでしょうか?
これがハルノノゲシの解説です。
オニノゲシの方は
「葉は縁に鋭いとげ、基部は茎を抱き円形になる」、と。

春だから、ハルノノゲシにしよう。(いい加減だなぁ)

ヤゴ

0430_25yaggo 2011.4.30
庭の小さな池。小さな穴を掘って防水シートを敷いて水を貯めただけなのですが、これがすごく複雑な生態系になっています。
基本はヤゴを飼いたかった。トンボに産卵に来てほしかった。これが動機。
来ます、必ず来ます。で、エサが要りますが、ミジンコなどはまあほっといても「湧く」(非科学的だなぁ。自然発生説か)。大きくなったヤゴのエサに、とメダカを飼う。メダカの産卵のためにと藻を生やす。
その辺までは私たちの「人為」。
あとはもう、野となれ山となれ、池になりました。
ヒキガエルも産卵するし、トンボはアキアカネ、シオカラ、オオシオカラ、イトトンボ系も。
で、増えすぎた藻を間引こうとすると、写真のようにヤゴがくっついてくるし、メダカの卵がくっついてくるし、大変なんですよ。うっかり捨てられないんですねぇ。
写真のヤゴは去年いたモノサシトンボの幼虫ではないでしょうか。
確定できませんが。
均翅亜目といっておけば大丈夫。
水中の写真は難しい。こういう姿のヤゴはイトトンボやモノサシトンボのヤゴだ、と認識して下さい。

2011年5月30日 (月)

「真っ赤なうそ」

朝日新聞の「しつもん!ドラえもん」から。

[しつもん!ドラえもん]476 どくしゃ編(5/16)
 「真っ赤なうそ」というよね。どうして青や白じゃなくて「赤」なのかな。
[こたえ]「明らかな」という意味があるから
 赤は「明るい」と同じ仲間のことばで、そこから物事がはっきりしている意味も生まれた。「黒」は「暗い」ともとは同じだよ。

あか【赤】(一説に、「くろ(暗)」の対で、原義は明の意という。)[広辞苑第五版]
あお【青】(一説に、古代日本語では、固有の色名としては、アカ・クロ・シロ・アオがあるのみで、それは明・暗・顕・漠を原義とするという。本来は灰色がかった白色をいうらしい)  [広辞苑第五版]

なるほどねぇ。

●「あからさま」という言葉もありますね。
デジタル大辞泉の解説

あから‐さま
[形動][文][ナリ]
1 包み隠さず、明らかなさま。また、露骨なさま。「―に非難する」「―な敵意を示す」
2 物事が急に起こるさま。にわかなさま。
3 一時的なさま。ほんのちょっと。
4 (「あからさまにも」の形で、あとに打消しの語を伴って)かりそめにも。まったく。
出典:小学館

我が家では、冬場、電気こたつや灯油温風ヒーターをつかいます。
外出時、たとえどのようなことがあっても、猫が火事を出したりしてはいけないので、必ず電気コードを抜きます。
この時に、わたしは、いつもこう言います。
「あからさまに抜く」
妻は最初、何それ?といぶかしんでおりました。

「あからさま」というのは「あきらかなさま」だよ。
コンセントのそばにプラグがあったりすると、外出中に思い出したときなんかに、あれ?抜いたっけ?と不安に駆られるだろ。
コードはからんでいない。プラグはコンセントから一目見て遠く離れていることが分かる。
これが「あからさま」に抜くということさ。そうすれば、外出中も、視覚的な記憶で、うん、ちゃんとしてきた、というのが思い出せるだろ。

ついでに、「指差称呼」も励行しています。
コンセント、ヨシ。サッシのカギ、ヨシ。ガス栓、ヨシ。玄関ドアロック、ヨシ・・・。
指差喚呼・指差呼称・指差唱呼 いろんな呼び方がありますね。わたしはどうも「ゆびさししょうこ」が好きで。

1:目で見て
2:腕を伸ばし指でさして
3:口を開き声に出して「○○○、ヨシ!」
4:耳で自分の声を聞く

これをやっておくと、外出中の不安がかなり解消されます。それでも時々不安になりますけど。
最近は妻も「あからさまに抜く」という言葉になじんでくれて、笑いながらつきあってくれます。

●話が飛びますが、化学屋にはちょっと独特の言い回しがありまして。
「水素気流下、還元的な『雰囲気』で反応を行う・・・」
昔、理科の先生方の研修会で、こんな話をしていたら、物理の方の先生から「ずいぶん『文学的な』表現を使いますね。雰囲気ですか」と言われてしまった。
どうやらこれは「化学業界用語」のようです。 atmosphere なんですけどね。
その反応が行われる「環境」のような意味です。
reducing atmosphere と英語では言います。
他に酸化的雰囲気、水素雰囲気、窒素雰囲気、など、いろいろ使います。

そこを「取り囲む気体」なんですね。

●でまた、吹っ飛んで、パソコンの日本語入力で「ふいんき」と入力して変換してみていただけませんか?私のOffice IME 2007では変換できませんが、どうやら「雰囲気」と変換してくれるのがあるらしいんですよ。
若い人で、「ふんいき」といわず「ふいんき」と言っている方もいるというようなお話です。
http://nhg.pro.tok2.com/reserch-2/reserch1-99.htm
こんなサイトでもご覧ください。

ツユクサ

0530_13tuyukusa 2011.5.30
東京では台風からかわった低気圧の雨は一応午前中で終わり、昼は強い陽射しがさしました。ちょっと出てみたら、きれいな青。
梅雨に入ったからって、ツユクサというわけではないのですが、タイムリーですね。
一輪だけ先行したツユクサの花を載せましたが、あれからしばらく花は咲きませんでした。
茎が伸び、大分茂って来たなと思ったら、ここへきて咲き始めました。

空には黒い雲がすごい勢いで走っています。
災害の少なからんことを。

カラー+

0430_24calla 2011.4.30
カラーが咲きました。
去年はここにいた虫が分からなくて、アザミウマだろうと教えていただきましたっけ。
今年はそういうのが入り込んでいないなぁ、と思っておりましたら

0507_1katuobusimusi1 5.7
あれれ、何かがいます。
ヒメマルカツオブシムシのようです。
0507_1katuobusimusi2
ね、そうですよね。
なんだか、腹の周りに白いものがべっとり、のようです。
これは、カラーの花粉ですね。
0507_1katuobusimusi3
もう一匹いましたが、同じように花粉べっとり。こちらは背側ですが。
なんだか、ちょっと、べたついている感じですね。
よくキク科の花で見かけますが、あちらの花粉はパラパラしています。
カラーの花粉がこんなべっとりした感じになるというのは初めて知りました。

アオムシ(モンシロチョウの幼虫)

0430_23aomusi1 2011.4.30
ブログがなかなか進まなくって、一月遅れ。
コマツナを食べた後、根を植えておいたら成長して花が咲いたのはちょっと前に書きました。
案の定、そこへモンシロチョウが産卵しました。
孵化した幼虫。2mmちょいですか。いっぱいいます。
この写真よく見てください。コマツナの葉に厚みがある、ということが実感されます。
あまりにも小さな幼虫ですから、コマツナの葉を「掘る」んですね。
穴を掘っている。で、向こう側までいったけど穴をあけるには至らなかった、というのも見えます。薄い膜が残っていたり。
0430_23aomusi2
一生懸命食べたんですね、自分の体より大きな穴を掘ってます。
0430_23aomusi3
ね、穴掘ってあるでしょ。で、いっぱい食べたのでウンチ!
かわいいや。
アゲハの幼虫なんかを飼っていますと(現在実際飼育中ですが)、あまり「葉の厚み」というのは気にしたことがなかった。若齢幼虫には柔らかい葉をあげよう、終齢幼虫は硬い葉でもバリバリ音を立てて食べる、そういうのはあるけど。
葉を厚さ方向に「掘る」というのは初めて気づいたことでした。

アカカタバミ

0430_22akakatabami 2011.4.30
ふと気づいてしまいました。
鉢に生えてい、あした。
アカカタバミだと思うのですが、カタバミなのかなぁ。
縁の方がきれいな赤で、中心部が緑色。そんな葉が、いくつか見えますでしょ。
すごく可愛らしいのですよ。
配色がきれい。
楽しい発見をしてしまった。

アゲハチョウ

0430_18ageha1 2011.4.30
ツツジを見て、鮮やかさに見入っていたら、ふわっと脇からアゲハが目の前に入って来た。
うわっ、という気分。
あわてて、シャッター切ったらなんとかこういう風に写せました。
ぶれてますが、口吻を伸ばしているところまで見えます。
ふわっと飛び退いて、しばらく、私の周り(いや花の周りでしょうけれど)を飛び回りました。
0430_18ageha2
ピントを合わせる暇はなし。
嬉しいですね。交感できたような。
この場合の交感はsympathyのつもりです。想いを共有する、という意味に使いたいのです。
虫さんたちと思いを共有できたら素敵ですよね。

ナナホシテントウ

0430_13tentou 2011.4.30
前の記事の終わりはナナホシテントウ幼虫でしたが、これはナナホシテントウの幼虫が蛹になろうとしているところ。
腹部の先端が固定されていて、足を揃えて体を起こす。
この独特の姿勢から、脱皮をはじめます。

0430_16tentou
こちらはアブラムシを食べているナナホシテントウの幼虫。
ものすごく大量のアブラムシを食べますが、だからといって、食い尽してしまうということもない。
殲滅戦をたくらむのはヒトだけですよ。
おそろしい生き物です。

シラン

0430_12siran 2011.4.30
線路の柵の内側。
今年初めてシランが進出していきました。
庭には以前からあって、毎年花を咲かせてくれています。
夫婦二人とも、シランを線路際へ連れていった覚えはない。
どうやって移動して行ったのかなぁ。
0501_2siran 5.1
これは庭のシラン。
ウィキペディアでシランを検索したら

種子が飛散して栽培逸出することもある・・・
・・・
ラン科植物の種子は一般的に特別な条件が無いと発芽しないものが多いが、本種の種子はラン科としては異例に発芽しやすく、普通に鉢に播くだけで苗を得られる場合がある。
・・・

そうなんだ。種子を誰かが連れてった可能性が大ですね。我々ヒトか、鳥か・・・。

0503_10siran1 5.3
線路内のシラン。
花にはアブラムシがいますね、背景にナナホシテントウの幼虫が写っています。
幼虫の方にピントを合わせると
0503_10siran2
花を一緒に入れるのは無理でしたが、つぼみと一緒に写せました。
テントウムシは当たり年。この時期、どこを見てもテントウがいました。

ツマグロオオヨコバイ

0430_11tumaguroooyokobai 2011.4.30
アジサイの葉で。
交尾中の雌雄と、あぶれオス。
こういうシーンを今年はよく見ますが、さて、その後あまり姿を見ない。
まだ幼虫も姿を見せない。
あんまり増え過ぎられても困るけれど、みかけない、というのもまた寂しい。

マツ

0430_10matu1 2011.4.30
てっぺんのは、雌花ですよね。
0430_10matu2
拡大するとこうなります。
マツボックリの姿がなんとなく見えますでしょ。
授粉すれば、また2年近くかかって成熟していきますが、今回はどうかなぁ。
雌花とおぼしきはこの一つだけ。
ほそぼそと生きています。
鉢の松としてはそれなりに茂っているのですけれどね。

ガザニア

0430_8gazania 2011.4.30
今年はガザニアは不調でした。
この一輪しか咲かなかった。
あちこちに、去年の夏のとんでもない暑さの後遺症があるんですよ。
ランタナ、マツバギク、シャコバサボテン・・・
どうも、例年と調子が違っています。

梅雨入り

関東甲信・東海地方が梅雨入り 平年より12日早く
(朝日新聞 2011年5月27日)
気象庁は27日、関東甲信と東海地方が梅雨入りしたとみられると発表した。いずれも平年より12日、昨年より17日早いという。関東甲信は統計を取り始めた1951年以降で2番目の早さ。東海は3位タイの早さ。

0527_h1dangomusi1 2011.5.27
ねぇねぇ、聞いた?梅雨入りしたんですって。
0527_h1dangomusi2
そうかぁ、じゃぁ、ナメクジさんにも知らせて来なくっちゃ。
0527_h2namekuji1
なんか御用ですか?ダンゴムシさん。
いや、今年はずいぶん早く、今日、梅雨入りしたそうですよ。知ってました?
0527_h2namekuji2
そうなんだ、道理でなんだか、のびのびした気分なんだ。
知らせてくれてありがとう。

オカダンゴムシとチャコウラナメクジです。
白山神社にて。
この時期、どんより曇って時々雨がぱらつくような日、白山神社の石垣の上でほぼ必ずと言ってよいほど、ダンゴムシやナメクジの「集会」が催されます。
多分いるぞ、と思って行ってみたら、案の定、いました。
ナメクジは敬して遠ざく。なのです、わたしは。
体内に貝殻の名残があるのが見えますね。
カタツムリは愛されて、ナメクジは嫌われる。顔とか見ればおんなじなのにねぇ。
ごめんね。

2011年5月27日 (金)

河津桜

0430_2kawaduzakura1 2011.4.29
前の記事のつぼみの真上。
河津桜ってサクランボができるんですね。
0430_2kawaduzakura2
いくつかなっていました。
完全に熟すのかどうかは分かりませんが、ソメイヨシノのようなタイプではなく、花が咲き実がなるタイプの桜なんですね。
そういう方が私は好きだ。植物として自立した生き方でしょう。
(ソメイヨシノはヒトが絶滅したら一緒に絶滅しますよ。ヒトに依存した植物だから。)

つぼみ

0430_1tubomi1 2011.4.30
駅前にて。
どんな花が咲くのか知らないのですが、なんだか「おいしそうな」つぼみですね。
左下ではアブがとまっていて、右上はアリが歩いている。
0430_1tubomi2
ほら、アリがいっぱい。
何となく虫さん気分。甘い香りか味がするんでしょうね。
おいしそうだなぁ、と思うようになった私です。

帰り道:7

0429m_16americahuuro 2011.4.29
アメリカフウロでしょう。
雑草図鑑に載っている草ですが、なかなかいい花ですね。
「1930年代に渡来が認められた帰化植物」とありました。
私はこの草を、花よりも先に「実」の姿で覚えたので、花と直結しにくいところがあります。
この写真を撮った時も、初めは「不明」というファイル名にしておいたのですが、あとで思い出しました。
実がなったらまたその写真をお目にかけます。独特の姿なので覚えやすいです。

これでやっと家にたどり着きました。
いったんモンパルで出かけると、なかなか帰って来られませんねぇ。

帰り道:6

0429m_15hanamizuki1 2011.4.29
家の近くのドラッグストアの駐車場。
猫のトイレの砂を買って、モンパルにのせて家へ運ぶつもり。
駐車場には3本くらいのハナミズキがあります。
花の数は少ないですが、近寄れる、という意味ではここが最高。
0429m_15hanamizuki3
この姿が気にいってしまった。

何度見ても、なんだか開いた時との結びつきがうまくつながりませんが、楽しい姿ですね。

帰り道:5

0429m_10yamabuki 2011.4.29
八重咲きチューリップのそば。
一重のヤマブキ。

話が吹っ飛びますが大田区と太田道灌は関係がありません。
ヤマブキで思い出してしまった。
大田と太田ですし、大田区は「大森区」と「蒲田区」が一緒になって「大田区」なのです。

0429m_13humei
これは私には調べがつきませんでした。
一株だけ咲いていました。
花の名って知らないものばかりだなぁ。

帰り道:4

0429m_9tulip1 2011.4.29
私ってホントにものを知らない。
八重咲きのチューリップを見るのは初めてだ。
そんなのあるんですねぇ。(常識ですか?)
0429m_9tulip2
八重咲きなのですがメシベもオシベもありますね。
0429m_9tulip3
花びらが落ちた姿はこんなふう。
感じとしては実がなってもおかしくはないなぁ。
一重のチューリップも、普通花が終わると切ってしまって、球根を太らせる、といいますが、その気になると結実し種が採れます。種から育てるチューリップもいいものですが、さて、八重咲きでは種から育てられるのでしょうか?よく分からないのでした。

帰り道:3

0429m_8ageha1 2011.4.29
ぶれた写真ですみません。
私は遊歩道に上がると厄介なので自動車道をモンパルで。妻は遊歩道を歩きます。
突然、アゲハが舞い寄ってきて、妻の周りを飛ぶ。
0429m_8ageha2
行ったり来たり、まるで衝突するかのように妻の服にとまったり。
脇からカメラで追うのですが、こんな程度にしか撮れませんでした。
チョウに好かれております。

時間がちょっと飛んで、帰ってからなのですが、私もアゲハの舞いに出会いました。
0429_13ageha
イチョウの新緑の下。
大型のチョウが体にぶつかるほどに舞ってくる、というのはなかなかにすごい気分がするものです。
わぁ、なんだなんだ、わぁわぁ、どうしよう・・・
チョウの気持ちは分かりませんが、嬉しくって仕方ありません。
そういう夫婦です。

帰り道:2

0429m_6huji1 2011.4.29
ハナミズキの木のそば、藤棚があって、ベンチなんかもあって、休憩所です。
フジが盛りでした。
今年は花が多いように思えます。フジも成熟してきた、というようなことがあるのかもしれません。
0429m_6huji2
花の房もいいけれど、つぼみの房もいいですね。
上から順番に咲いていきます。
0429m_6huji3
フジはマメです!と言ってますね。

帰り道:1

0429m_4matu 2011.4.29
所期の目的地、せせらぎ公園からの帰り道。
行きと同じ六郷用水跡の散策路を帰ります。
帰りはのんびり、道草食いながら。
水路の向こうに大きな松が枝を広げていました。
松の花ですか?いっぱい。
さすが我が家の鉢の松とは風格が違うなぁ。

0429m_5hanamizuki
大分戻ってきて東光院のあたり。
いつも見るハナミズキ。
せせらぎ公園のハナミズキよりは背が低い。横に張っています。
向こうに見える屋根は東光院。
ハナミズキを目の前でじっくり眺められるようになったのはこの木のお陰。
毎年楽しみにして見に来ます。

空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと♪

ハナミズキの花って、完全に開いてしまう前に、「まる」を描くでしょ。
まるで人が両手を頭の上で「まる」をつくっているみたいに。
その花の姿と、歌の出だしの部分とが重なるようになってしまった。

君と好きな人が百年つづきますように♪

つい口ずさんでしまいます、この一青窈さんの歌、好きだなぁ。

せせらぎ公園:6

0429ms11hiiraginanten 2011.4.29
ヒイラギナンテンですね、これ、たしか。
ヒイラギは鬼を払うとか、ナンテンは難転に通じるとかで、ヒイラギナンテンを門の脇に植えますね。
我が家の門の脇にも実は植木屋さんが植えていったのですが、いつの間にか消えちゃった。
害虫だろうが雑草だろうが、出入り自由の我が家に嫌気がさしましたかね、ヒイラギナンテンさん。
久しぶりに見ました。

0429ms_12sibazakura
シバザクラですか。
違ったかな。
いっぱい咲いていました。「じゅうたん」というほどではないですけれど。

0429ms_13hanamizuki
これは見事。ハナミズキ。
こんなにいっぱい花がつくものなのですか。
すごいなぁ。
逆光気味ですのでうまく写るかどうか心配しましたが結構いい具合。

せせらぎ公園のお散歩はここまで。
高いところへは上がれませんが、まあぶらぶらするにはいいところ。
これから虫さんがどうなるか、あまり期待はしていませんが、普通の整備されすぎた公園よりはましになるでしょうか。チャンスがあったらまた来ます。

2011年5月26日 (木)

せせらぎ公園:5

0429ms_10taki1
おや滝がある。
あずまやがあって、暑い時は涼がとれます。
田園調布の高台から落ちる滝、「○○の滝」という由緒ある名があるのではないだろうか、と案内板を見ると・・・
「滝」としか書いてないのでした。
う~む~。滝には違いないけれど。
なにか、名前はないのかね。
白糸の滝、くらい名乗ってもいいかなぁ。

私の母の郷里、秋田県の八森には、海岸段丘の落差を落ちる滝がありまして、その名も「白滝」。どうです。ストレートでしょ。近くに行くと蒸発熱でひんやりして気持ちのよい滝です。滝に打たれるという経験を私はここでしています。

話は戻って、せせらぎ公園のこの滝、なんかもっともらしい名前をつけてあげたいものですね。

せせらぎ公園:4

平らな道を左へぶらぶら。
ドッグランになっている広場もありました。
0429ms_9komayumi1
道のわきにこんな木が。
不思議な花だ、なんだろう?
0429ms_9komayumi2
コマユミというのだそうです。
ネームプレートがあるとありがたい。
0429ms_9komayumi3
http://shinrin.cool.ne.jp/sub169.html

ニシシギ科ニシシギ属
集散花序を出し、淡緑色の花が数個つく。 
      果実は朔果、秋に橙赤色に熟す。

あんまりよくわからない。
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-komayumi.htm

花は両性花で、5~6月に、葉腋から集散花序を出し、6~7mの淡緑色の花を数個つける。花弁、雄しべともに4個。萼は4裂する。

0429ms_9komayumi4
理解したとはいえないんですが、黄色いのはオシベの葯でしょう。中心にメシベがあると思います。花弁と萼はよくわかりません。
もし忘れずにいたら秋に来てみたいものです。赤い実がなるそうですから。

せせらぎ公園:3

0429ms_8kaidan1 4.29
これは「いろは坂」と名づけられた曲がりくねった坂の上り口。
ここは、田園調布の高台の崖の下、ですからね、急斜面を上がれば田園調布の高台。
その斜面に作られた階段。
一応「手すり」のようなものはあるのですが、実際には手すりではなく「柵」ですね。掴まれはしない。
ということで、まずこれを上がることはパス。

0429ms_8kaidan2
これは「大山坂」という名のついた階段。
これもパス。
片側にしか手すりがない。これはだめですね。手すりは両側になければ意味がない。
で、こんな長い階段、私には絶壁と等価ですね。
これで、この公園のかなりの部分は、私にとって立ち入り禁止になってしまった。

平らなところを行きましょう。

せせらぎ公園:2

0429ms_5sirotumekusa 4.29
草っぱらで。
シロツメクサですね。しばらく見たことがなかったな。
0429ms_6gaganbo
ガガンボの仲間でしょうけれど、なんというのか、よくわかりません。
原っぱで、手入れが少なければ虫がいる。
夏に向かって水のある場所ですから蚊の発生などは多分嫌うでしょうね、そうなると殺虫剤もまくだろうし、どうなるのか分かりませんが、さしあたって今回はいい出足です。
虫の多い場所は、良い場所です。

せせらぎ公園:1

0429ms_10taki2 4.29
せせらぎ公園へつきました。
案内板。
表門からさしあたって中の方へはモンパルで行っても大丈夫そう。
休憩所の脇にモンパルをとめて、そこからはステッキついて徒歩にします。
草っぱら(5)にまず行きます。
確かに草っぱら。
0429ms_1kuromaruhanabati
ツツジが咲いていて、なんだか動きが見える。よく見ればクロマルハナバチのようです。
しょっぱなからハナバチに会えるとは幸先がいい。

0429ms_3kaede
細いせせらぎの向こうに、カエデがあって、花盛り。
0429ms_3kaede2
いろんなところでカエデを見てきましたが、こんなにいっぱい花の咲いているところに出くわしたのは初めてでした。
どうも、この、翼状の雌花をみると嬉しくなるのはなぜなんだろう?

モンパルでお散歩:せせらぎ公園へ

田園調布せせらぎ公園という公園があります。
大田区のホームページから引用しますと。

平成13年11月に公園予定地として取得した多摩川園ラケットクラブ跡地の一部を、平成14年8月から一般開放しています。
平成15年度から5か年で都市計画公園として区が整備していきます。平成14年12月から一般公募の区民参加による「活用計画検討会」を開催し、平成16年3月には跡地活用計画への提案がまとまりました。
平成16年7月には公募により公園名称を「田園調布せせらぎ公園」とすることに決定しました。
平成20年4月からは、正式に公園としてオープンしました。

多摩川園ラケットクラブのその前は、多摩川園遊園地でした。
幼い頃、久が原の大地の縁のところで間借りしていた頃、多摩川園遊園地へ菊人形を見に連れていってもらったような、ぼんやりした記憶がありますが定かではありません。
そこが「せせらぎ公園」という名になっているということは聞き知っていましたので、行ってみたいね、と話しておりましたが、季節もよし、モンパルで出発。

2011.4.29
我が家からは、六郷用水跡の散歩道を行って、東急多摩川線の多摩川駅へ向かいます。
0429m_1tutuji1
行きはとにかく先ず目的地に到達しようと、途中の道草は食わないつもりでしたが、あれぇ、これなぁに?
ツツジらしいですね。
0429m_1tutuji2
花びらが細い!
新しい品種なのでしょうか。初めて見ました。
「花弁の細いツツジ」で検索したら、楽天市場で売ってますね。

モチツツジ“花車”
花びらが細い花

だそうです。
知らなかったぁ。

梅の実

0429h_7ume1 2011.4.29
神社の梅の実。
0429h_7ume1_2
今年はいっぱい実がついています。
0429h_7ume3
ね、いっぱいでしょ。
せっかくだから神社で梅干し作りでも子どもたちに体験させてあげるとかやったら面白いのにね。
この後、実は自然に大半が落ちました。
もったいないなぁ。
氏子会で梅酢を作ってお祭りに振舞うとか、いろいろありだと思うんですけどねぇ。

クサカゲロウ

0429h_4kusakagerou 2011.4.29
街路樹の葉の裏にクサカゲロウ発見。
あまりアブラムシも見ないし、テントウムシも見ないのですが、どこかでアブラムシを食べて成長したのでしょうね。また飼育に挑戦したいものです。

ヒメオドリコソウ

0429h_1himeodorikosou1 2011.4.29
ホトケノザとは季節がずれます。
遅れてヒメオドリコソウ。
0429h_1himeodorikosou2
あまり花期は長くないですね。
すぐに姿を消しました。

ドアミラーに

0429h_0doormirror 2011.4.29
白山神社前にて。
ドアミラーの中に写っている黄色い花はカロライナジャスミンです。
単なるアングル狙いでした。

ノゲシ++

0429_8nogesitanpopo 2011.4.29
ノゲシの綿毛とタンポポの綿毛の対比が面白いな、と思って撮影した写真です。
そうしたら、っと。
カメムシも写っていました。これはパソコンでチェックしていて気づいたことです。
ちゃっかりと一緒に写して、と入っていました。
虫密度が高いですねぇ。これだから、一歩前進するのに何分もかかってしまうのです。
昼の散歩に出る時は、いつ帰って来られるかわからない、という状態になります、そろそろ。
ムシ時間に浸ってしまうと、ヒト時間に帰還できなくなりそうです。

トカゲ

0429_3tokage 2011.4.29
正確にはニホントカゲの幼体というべきでしょうか。
すごい勢いで走るので、以前から気づいていましたが写真には撮れませんでした。
この日やっと一枚だけ撮れました。
こういうちょろちょろ走るものを見ると猫は喜びますよね。ということは、外猫ちゃんが2,3匹うろつく我が家では生活が厳しいだろうな、と思って見ています。
つかまるなよ~。
大分昔、外猫がトカゲをつかまえて遊んでいるのを見て娘が、猫からトカゲを取り上げて、トカゲさんで遊んじゃダメでしょ、と猫に説教していましたっけね。猫も好きだし、トカゲも平気でつかむ娘です。

ユウゲショウ

0429_1yuugesyou 2011.4.29
初めて我が家の周辺に現れたときは、塀際に1,2本ひっそりと咲いて、なんだろ?っておもったものですが。
最近、ずいぶん広がりまして、線路の柵の内外に「花畑」になってきました。
独特の濃い目のピンクが素敵です。
明治時代に鑑賞用として輸入されて野生化したということですが、この辺りで広まってきたのは最近のように思います。

ミヤコワスレ

0428_14miyakowasure 2011.4.28
ミヤコワスレがもうすぐ開きます。
0503_17miyakowasure 5.3
咲きましたね。
050413miyakowasure 5.4
アブラムシが花弁にのっているのかな。

妻がこの花を非常に好きでして、大事にしています。

おおよそ私共夫婦の好みって分かりますでしょ。
ゴテゴテと過剰ではなくって、シンプル・清楚なのが好きですね。

カエデ

0428_12kaede 2011.4.28
花弁が落ちて子房だけ残ったときは、こういう風に淡い黄緑色なのですが。
0429_12kaede
成熟が始まると、こういう風に淡いピンクに染まってきます。
褐色になっていくのはまだだいぶ先です。
きれいですよ~、頬を紅に染めた少女、という雰囲気ですね。
可憐、ということばがふさわしいと思います。

カニグモの仲間

0428_8kanigumo1 2011.4.28
どうも、後ろ姿で失敬。
0428_8kanigumo2
横顔はこうですが。

ここまで。おそらく、カニグモの仲間の幼体でしょう。
全身を見せてよ、と引っ張り出すことはしません。
成体ならまだしも、幼体に無理はさせたくないので。
大きくなったらまた姿を見せてくれると嬉しいですが。

ナナホシテントウ

0428_7tentou3 2011.4.28
そろそろ蛹になろうかな、という幼虫。

0429_7tentou
脚を揃えて体を曲げて、蛹化します。

0428_7tentou2
脱皮直後。こんな色。模様もまだありません。脱いだ皮は腹端部に集まっています。

0428_7tentou4
充分に時間の経過した蛹。

一匹を追跡した写真ではありません。
同時並行的な変化を、時系列で並べたものです。
今年はナナホシテントウがものすごく多いので、こういうことが簡単にできます。
視野の中、至るところナナホシテントウだらけなのでした。

2011年5月25日 (水)

ギンメッキゴミグモ

0428_5ginmekkigomigumo 2011.4.28
低い位置にクモの巣。
ギンメッキゴミグモのようですが、肉眼ではあまりはっきりしない。
中腰にならなくちゃいけないし、まわりに何もないのでピントが合わせづらい。風も吹く。
ダメ元で、一枚だけ頑張って撮影。
うまいこと、こう撮れました。
ギンメッキゴミグモの幼体です。
まだゴミグモ特有の隠れ帯も作っていませんでした。
ただここは風の通り道であまりよい場所ではなかったらしく、すぐに撤収してどこかへ行ってしまいました。元気でなぁ。

エニシダ+

0428_3enisida 2011.4.28
エニシダの花ですが、私の左手の指が一緒に写っています。
どうも、この花を見ると口を開けさせたくなってしまう。
昆虫が乗って入り込もうとすると、竜骨弁が開いてオシベが飛び出してきて、昆虫を叩くようにして花粉まぶしにしてしまうんですね。
この動作を手でやってみると、本当にパシッとオシベで叩かれるんですよ。
それが面白くって。
更に、花粉まみれになった昆虫は蜜が欲しいのですが、実はこのエニシダの花、蜜のガイドはしているのに、蜜は出していないそうです。
ちぇ~!損したぁ。と虫さんがぼやきそうですね。
この間の事情は私の以前の記事にあります↓
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_b976.html

0506_2kobati1 5.6
コバチの仲間じゃないかと思うんですが種はよく分かりません。
ここは、エニシダの花のすぐ下なんですね。
ハチの体についているのは黄色い花粉。
どうみてもこれはエニシダの花粉でしょう。
で、ハチは一生懸命体を掃除している。後脚で腹をこすって花粉を落としたり
0506_2kobati2
ずりすり腹を葉にすりつけたり。
きっと気分が悪いんですね。
ミツバチみたいに花粉も集めるタイプではないのでしょう。
せっかく蜜があると思ったのに、オシベで殴られて花粉まみれにされて、で、蜜がなかった。
きっと不機嫌なんですよ。むっとしている。
心は見えないけれど、動作は見える。
この動作を人間に対比すると、「ちっ、なんてこったい、気分わりぃ」ですね。
ハチにも心はあるんだと思います。動作は見えるから。

ハルジオン

0428_1harujion2 2011.4.28
ハルジオンの花に来ているのはハエでしょうね、種の同定はできませんが。
おいしそうですね。
外側から内へ咲き進んでいきます。
0428_1hrujion1
この時から現在まで約1カ月。庭はまだハルジオンの季節です。そろそろピークを過ぎてきましたけれど。

コデマリ+

0427_16kodemari 2011.4.27
コデマリにアブラムシがたかってるんだよなぁ、とは思っていました。
この日、見たら、すさまじいことになっていました。
累々たる死骸。
テントウムシの幼虫でしょうね、多分。
テントウムシの幼虫は移動性が高くって、食べては移動して行く。
同じくアブラムシを食べるヒラタアブの幼虫はあまり移動性は高くない。
という点から見て、テントウムシの幼虫が食べ尽くしていったものと想像します。

それにしても、まあ、すごいものですね。
なんだかドキドキする気分でした。

ハハコグサ

0427_12hahakogusa 2011.4.27
ハハコグサの花の終わりはこうなります。
タンポポの実の土台はほとんど球形ですが、ハハコグサはこうです。
実がソケットのようにはまっていて、風の力で抜けて飛んでいくことは同じです。

季節が移っていくところです。

オオヒメグモ

0427_11oohimegumo 2011.4.27
「精悍さ」ではクロスズメバチより上の気がする。
もちろん、噛みつくわけじゃなし、危険は皆無ですが。
迫力ある姿勢で獲物を待ちかまえています。
お腹が大きい。メスですね。
去年は産卵した卵までは見られたけれど、孵化に至りませんでした。
今年は見るチャンスは来るでしょうか。
去年のことでいうとササグモの孵化したての幼体を見る事ができてうれしかったなぁ、実にかわいかった。
いろいろ幼い者たちを見たいです。

クロスズメバチ

0427_10kurosuzumebati1 2011.4.27
ツツジにクロスズメバチが来ていました。
狩りという雰囲気はまるっきりナシ。
蜜がおいしい、おいしい、といってます。
0427_10kurosuzumebati2
ころんとした感じでかわいいともいえます。
アシナガバチほどにも迫力を感じませんが、やっぱりスズメバチだもんなぁ。
近くで巣を営んでほしくないなぁ。
偏見かな。ゴメン。
一生懸命生きていることに何の変わりもないのにね。

0427_7mon1 2011.4.27
先日、保育園の子どもが家の前にお散歩にきまして、先生が我が家の庭をみて「素敵なお庭ね」と言って下さっているのが2階の部屋に聞こえてきました。
妻にそう話すと笑って、虫さんがいっぱいだと分かっちゃうと敬遠されるかもね。
というわけで、素敵なお庭風に撮影してみました。
手前にぼかしたのがカエデ。その向こうに深紅のツツジ。

こんなふうにも↓
0427_7mon2
右にカエデ、ピンクのツツジがあって、その後ろに深紅のツツジ。
左の奥の方にぼんやり見える紫色はジュウニヒトエです。

切り取り方で、こんな具合になりました。

ハルジオン

0427_3harujion1 2011.4.27
ハルジオンですよね。いつも分からなくなって調べなければならない。
0427_3harujion2
つぼみが下を向いているからハルジオンだろうという見当です。
オニタビラコと入れ替わって咲き誇ることになります。
蕾の時は色が濃くって、咲くと薄いピンクになりますね。

はる‐じおん【春紫菀】
キク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物で、都会地周辺の雑草。5月頃開花し、花は淡紅色。ヒメジョオンに似るが、頭花は大形で、つぼみのときに下を向く。春女苑。[広辞苑第五版]

ひめ‐じょおん【姫女菀】
(俗にヒメジオンとも) キク科の越年草。北アメリカ原産の帰化植物。雑草として普通で、ときに大群落を作る。高さ約1メートル。初夏から秋にかけ白色の頭花を開く。若芽は食用。近似の帰化植物に葉が細長いヤナギバヒメジョオンがある。<季語:夏>[広辞苑第五版]

ヤマトシジミ

0427_1yamatosijimi1 2011.4.27
ヤマトシジミなんですが。
花もたくさんはないけどキク科なら少しはある。なのに、そっちは見向きもせずに、地面にこだわっています。ちょっと飛びあがってはまた下り、地面に何か関心があるようす。
地面が濡れているわけでもないと思います。(少なくとも人間的な高さレベルから見る限り)。
0427_1yamatosijimi2
でも、なんだか口を伸ばしている感じもします。
アオスジアゲハの吸水行動は昔よく見ましたが、シジミにも吸水行動があるのかな?
湿り気に口をつけているような感じでした。
不思議な行動を見ました。

2011年5月24日 (火)

ユキノシタ

0426_24yukinosita 2011.4.26
鉢のすみっこに、幼い葉。これはユキノシタではないかな。
どうやってここへやって来たのかな?
やっぱりユキノシタにも実がなって種ができるのかな。
原則的にはそうですよね。
よくわかっていません。

ムラサキシラホシカメムシ

0426_23murasakisirahosikamemusi1 2011.4.26
クンシランの葉の溝に何かいる!
カメムシだ。背中見せてよ。
0426_23murasakisirahosikamemusi2
うむ、ありがとう、君はムラサキシラホシカメムシだね。
「タンポポ、ハルジオン、オオバコ、ツユクサなど、いろいろな植物を食べる」という記述がありました。オオバコはないかもしれないけれど、それ以外の植物は我が家にありますね。
クンシランの液も吸うのかな?たまたま隠れていただけかな?

クンシラン

0426_21kunsiran 2011.4.26
クンシランの最盛期をお目にかけておきます。
この後は、だんだん「張り」がなくなってきて、おしまいへ向かいます。進行はゆっくりですが、ピークをお目にかけて、今年のクンシランの写真は終わりにしましょう。
ハチの近くに座りこんでこの花を見上げていますと、すっごく豪華ですよ。

ネコハエトリ:オス

0426_18nekohaetori_m 2011.4.26
ネコハエトリのオスです。
メスの方は茶色で、なんとなく「人の顔」風で、親しみやすい顔をしてますが、オスはずいぶんイメージが違います。
黒が基調で、腹部背面の模様もメスとはずいぶん違う。初めてだと分かりづらいと思います。
頭の隅っこにインプットしておいてください。

キベリクビボソハムシ

0426_16kiberikubibosohamusi 2011.4.26
普通に見かけるのはもう少し黄色い。そして、黒い模様がちょっと違う。
でも個体変異も大きいと聞いていますので、多分間違っていないと思います。
ヤマノイモの葉を食べるので、その点は大丈夫。現在家の周りのあちこちでヤマノイモが成長中ですから。これからまた頻繁に顔を合わせることになるのでしょう。

クモの幼体

0426_13yamiirokanigumo 2011.4.26
これも一瞬の出会いなのですが。
幼体です。で、困ってしまう。
ヤミイロカニグモの幼体ではないかという見当なんですが。
カニグモの仲間だろうというところまではまず間違いないと思います。
成体なら図鑑でも調べやすいのですが。幼体はなぁ。
信用せずに、そんなものか、とご覧ください。

クロマルハナバチ

0426_12kuromaruhanabati1 2011.4.26
コデマリの花に来ていました。
クロマルハナバチだと思います。
0426_12kuromaruhanabati2
コロンとして、黒くって、存在感があります。
マルハナバチという認識でいいです。ミツバチ科です。
クマバチと見分けさえつけばいいんです。
ハチ、というと刺されるという反射的な考えは捨てましょう。
自分が攻撃されていると感じない限りどうということもなし。
近寄って写真をとっても別になにもしません。

ハチ

0426_10outou2 2011.4.26
桜桃を眺めていて、ふと気づいたら、ハチと目が合った。
わっ、と一枚。すぐ飛んでいってしまいました。種は同定できませんでしたが、アシナガバチでしょう。
それにしても、お相撲さんが仕切りで腰を落としながら両手をぶらぶらさせているような・・・。
なんだかすごい雰囲気に写りましたねぇ。
また、たまたまうまいこと顔のところにピントが合って。
おう、なんか用かよ、とすごまれているみたいな感じだ。とほほ。
いえいえなんでもありません、とかかしじいさんはひきさがるのみです。

アブ

0426_3abu 2011.4.26
アブの種は同定できませんでした。ヒラタアブの仲間でしょうけれど。
それよりこのアクロバティックな姿。
ピンポイントでこの先端部にピタッと着地。正立で着地して歩いてこの向きになったのではないのです。
とてつもない飛行術ですね。2枚の翅を操って空中での姿勢が自由自在。
トンボの飛行術もすごいけれど、アブもすごい。
どうもアブたちは私に好意的で、いろいろ面白いものを見せてくれます。写真映りのよい連中です。

桜の実

0425_29sakura 2011.4.25
これは南殿(なでん)という桜についた実です。
どうなるのかな、と思って見ていましたが、結論を言ってしまうと、成熟できないまま落ちました。そういうものなんですね。
0426_10outou
こちらは暖地(だんち)という桜桃の実。
これは真っ赤に熟して、すでにご報告しましたが、楽しみながら食べました。
今年は計100近く食べられました。
お礼に、窒素やリンを補充してあげなければなりませんね。鉢という閉鎖系ですから、私たちが頂いてしまった分は補充しなければね。

カエデ

0425_22kaede 2011.4.25
カエデの雌花が終わるところです。
子房の形がもう「翼」なんですね。
0426_20kaede
雄花と対比するとこうなります。
0426_20kaede1
今はこのように、新緑の色ですが、そのうちだんだん熟してきて、ピンクになりますよ。
形といい色といい、この実の成熟を見ているとわくわくします。

集合写真

0425_23kodemari 2011.4.25
コデマリです! ?
私も、わたしも。
いっしょに「かかしさんの窓」に載るのよ!!

シュンギク

0509_11syungiku1 2011.5.9
前の記事の時は、シュンギクの花はぽつぽつとしか咲いていませんでした。
しばらくたって見に行ったら、花畑になっていました。
きれいでしょ。
0509_11syungiku2
拡大。
いい花ですねぇ。シンプルだ。
0509_11syungiku3
キク科ですねぇ。

このお家から更に少し向こうの方に、毎年秋に大輪の菊を咲かせる方がいらっしゃいます。
あれはあれで、見事なものですが、このシュンギクも「佳い」なぁ。
いや、今年はいいものを見させて頂きました。

コマツナ+シュンギク

0425_21komatuna1 2011.4.25
自宅のベランダには、根から成長して花を咲かせてモンシロチョウを育ててくれたコマツナがあります。コマツナの花とはこういうものか、と教えてくれました。
でもって、ご近所に黄色い花。
(私)あれ、ナノハナだよなぁ。
(妻)いやぁ、コマツナかもしれないわよ。
で、そのお家の方が出ていらしたときに、伺いに行きました。
答えは「コマツナ」。
0425_21komatuna2
そうなんだ、やっぱりこれはコマツナなんだ。
この季節に黄色い花を見かけたら、ナノハナと思いこまないで、ちゃんと観察して下さい。
コマツナかもしれませんよぉ~。

0425_20syungiku2
コマツナの向こうに菊が咲いている。まさk、とは思いつつ、あれキクだよな。
妻笑って曰く「シュンギクなんですって!」
0425_20syungiku1
シュンギクのつぼみ。
菊だよなぁ。
昔、食用菊の花を食べましたっけね。
花をむしるのが子の私の仕事だった。
(食用菊も枝豆も茎ごと買ってきて、むしって調理しましたっけね。)
シュンギクは子にとっては「大人の味」だったなぁ。
いや、シュンギクを育てて花を咲かせていらっしゃる。すごいなぁ。
さすがぁ。先達はいるものだ。

スイートピー

0425_17sweetpea 2011.4.25
ちょっと先行して咲いてしまったスイートピー。
季節はもう少し先ですが、生き物だものな、いろいろあってそれでいい。
工場産品ではありません。
もうしばらくしたら、みんなついてきます。

先端を行くものは孤独だ。

と呟いているかな。

2011年5月23日 (月)

カタバミ

0425_14akakatabami 2011.4.25
これはアカカタバミです。

0425_25ottatikatabami1
同じように黄色い花なんですが、違う花ですね。
普通のカタバミのように葉が緑色。
0425_25ottatikatabami2
横から見ると結構背が高い。
で、雑草図鑑にはオッタチカタバミというのが載っています。

1960年代に認められた帰化植物。空き地や道ばた、庭園などに近年増えている。地下茎が浅くはい、それからやや太い茎が直立する。全体に白い毛が多い。カタバミの一型にタチカタバミの名があるので、おっ立ちとした。

これじゃないかなぁ。
まだ確定はできません。
カタバミにもいろいろあるようです。

ナナホシテントウ 後日談

0510_8sasagumo1 2011.5.10
前の記事でナナホシテントウの羽化までをご紹介しました。
5日後。
ふと見ると、ササグモがいます。何となくファンタジー風に台詞をつけたくなりますね。
「ねぇ、どうしたの?動けないの?大丈夫?」
というような風情ですね。
ちょっと引くと
0510_8sasagumo2
左上にはササグモが食べたのか、アブラムシの死骸があり、右下には何かの種子の羽毛が引っかかっています。
単なるファンタジックワールドとは言えないようですが。
一瞬、面白かった。

ナナホシテントウ

0425_9tentou 2011.4.25
ツツジの花のそば、葉の間にナナホシテントウの幼虫が頭を突っ込んでいます。

0428_10tentou 4.28
この場所が気に入ったらしく、ここで蛹になっていました。

0505_13tentouuka 5.5
羽化しました。
何となく、これまでの経験では、コンクリートの柵の側面とか、ブロック塀の側面とか、硬いものの面で蛹になって羽化したいくものが多かったので、今回、葉の間に潜り込んで蛹化・羽化していったのが新鮮でした。

今年のナナホシテントウ・ラッシュの中でもちょっと変わっていました。

クロホウジャク

0424_1ga1 2011.4.24
ボウガシの新芽につかまっていました。
大ざっぱな話、スズメガの仲間だ、というのは一目で分かる。
ホウジャクというのだろうな、というのも経験上分かる。
そこまで。
0424_1ga2
http://www.jpmoth.org/Sphingidae/Macroglossinae/Macroglossum_saga.html
ここにクロホウジャクのきれいな写真があります。
多分これでしょう。
   【幼虫食餌植物】 ユズリハ科:ユズリハ
とあるんですが、ユズリハはないなぁ。近くにあるのだろうか?
それとも、クロホウジャクではないのだろうか。
全く自信がありません。
飛ぶと黄色い色が見えるらしいのですが、私の目の前では飛んでくれませんでした。

こりゃないよな

0423_parking 2011.4.23
大田区のとある公共施設。雨の日。
車いすマークの駐車スペースはこの1カ所だけ。
しかも三角コーンにバーがかけ渡してある。
これってどういうことですか?
車いす使用者は運転しない、とでもいうんでしょうかね。
健常者が運転してきて、車いすを下ろし、障害者はそれに乗って待っていると、健常者がバーを外してよけ、車を入れて降りてきて、車いすを解除して施設に入る。
こういうことしか考えてないんでしょうかね。
車いす使用者で自分で運転するという方はいっぱいいらっしゃるんですよ。
雨の日、後部座席に積んだ車いすをいったんおろして乗ってから、バーを外しに行き、車に戻って車いすを積んで駐車し、また車いすを下ろして乗ると。
なんてことをさせるんですか!?
出る時はまた自分でバーをかけていくんですか?
(こうしておかないと、自転車がかってに駐輪してしまうという事情もあるのでしょうけど。それはそれで、とんでもなく考えものですよね。自転車を使う人たちの想像力不足も一因なんだろうな。)

実は、期日前投票に行った時のことなんです。
公共の施設へ期日前投票に行って、これじゃあ情けない。
選管の方にやんわりと文句を言って、地下駐車場を開けてもらいました。
配慮が足りないんだよなぁ。
想像力不足。

私は車で行って、「歩行困難者」という大層な「標章」を掲示して投票に行きましたけどね。

以前は、投票所の中学校の前がある程度道幅のある道路で、そこに車を止めて体育館で投票したのです。広いからせかされる感じもなくてゆっくりしたペースで投票ができた。車を止めてもそう、申し訳ない気分も味あわずに済んだ。
ところが、何年か前から、狭い一方通行路に面した小学校に投票所が変わった。車を止めるのは非常につらい。遠くに駐車して、とぼとぼ歩いていかなければならない。狭いガードレールの内側で追い越されたすれ違ったり、ステッキを使用して歩行速度の非常に遅い私には緊張の連続なんですね。しかも、投票所が教室なので狭い。どうにもあおられる感じで落ち着かない。

で、最近は期日前投票に行くことにしたんです。
地下駐車場があって、混雑しないし、ゆっくりと投票ができますのでね。

なんだかねぇ、以前より「バリア」が高くなったような気がします。
で、おまけに、冒頭の写真。
あきれてしまいました。
なさけないや。

ボケの花

0422_2boke 2011.4.22
ボケの花。
我が家のボケはあまりいっぱいは咲いてくれませんで、わずかの花を楽しむだけなんですが。
0426_2boke 4.26
立派な姿に咲いてくれました。
うむ、なかなか良い咲き方になって来たと思っておりましたら
0430_3boke 4.30
赤くなっちゃった。
花弁がピンクになっただけではなく、オシベの花糸も赤くなってしまいました。
こういうのって、あり、なんですか?

と書いて、アップロード前に一応検索して調べておこうと思ったら

☆ 色変化品種(日光によって色が変わる品種で、花びらの先だけが紅色に変わる品種や長期によって変化するため最初咲いた花は赤くなっていますが、今開いた花は白の花であたかも、赤とピンクと白の花が咲いているように咲き分けます。)代表品種、大晃錦、七変化、酔顔、越の残照、越の夕映、など

こういう品種があるんですって。
知らなかったなぁ。具体的な品種名は分かりません。でも、そういう品種なんでしょうね、きっと。やっぱり調べてみるものだなぁ。

ハエ

0421_18hae1 2011.4.21
ユキノシタの葉の上。見慣れぬハエです。
色もあまり見慣れないけれど、顔ですね、印象的なのは。
二つの複眼が離れていて、その間がこぶのように膨らんでいる。
こういう顔つきのハエは見たことがありませんでした。
0421_18hae2
ちょっとぶれてますが、顔の特徴が見えます。

調べてもよく分からない。
ヤドリバエの仲間ではないか、という見当です。
それ以上はどうも、分かりません。
こんな顔つきのハエもいるんだな、とお知らせします。

タカラダニ

0421_16takaradani 2011.4.21
このダニの季節ですか。例年より少し早くないか、という気も。
強い日差しの中で、焼けつくようなコンクリの上を走っている、という印象が強い。
この写真の時は、そんなに「熱く」なかったです。
動きも鈍いようで、写真が撮りやすかった。
5月に入ると、増えますよね。
なんだかしらないけど、やたらと走ります。じっとしていない。
別に害があるというものでもなし、眺めていますが。
ただ線路の柵にもいて、しかも数が多いので、さすがに柵に寄りかかったりしての撮影がしにくくなるのは確かですね。
この赤、鮮烈。こんなに目立っていていいのでしょうか。

ハムシ

0421_15hamusi 2011.4.21
これはハムシの仲間であるということはすぐに分かるんですが。
濃い緑というか青緑色というか。
調べてみると、どうも、ルリウスバハムシというのが一番近そう。
確定はできません。
妙にこの色が印象に残るハムシでした。

先輩もいる

0522_4ageha1 2011.5.22
日曜の朝、のんびり起きて雨戸をあけて。
顔を出していた妻が、ちょっと手を伸ばしてナツミカンの小枝を取ってきました。

なんだい? アゲハの幼虫。
まだコンタクト入れてないんだろ? 見えるのよ。

葉の食痕と黒っぽい色のパターン認識で「見えて」しまうんですね。
「虫目」で見てるんだ。すごい人だ。

0522_4ageha2
いかにもアゲハの幼虫ですね。
早速、口細のガラス瓶に水を入れて枝を立て、口の付近はティッシュで塞ぎます。
水への落下防止策です。以前、瓶の口のところをフリーにして置いて、幼虫が歩きまわっているうちに水に落下して死なせてしまった苦い経験があるので、落下防止策は必ず取ります。

0522_4ageha3
ふと見ると、今までなかったものがコロン。
ウンチかな。
小さな幼虫は小さなウンチ。
大きな幼虫は大きなウンチ。
まったく、立派なウンチは元気な印。うれしいですね。

この写真のタイプの若齢幼虫が脱皮して緑色になり、脱皮した皮を食べちゃう、という写真が下のブログで見られます。どうぞご覧ください。
http://nonkinigohan.blog76.fc2.com/blog-entry-279.html

素敵です。

誕生日おめでとう!

0522_3ageha1 2011.5.22
キンカンの木に、おそらくアゲハだろうという卵がありました。
最近、卵の状態で家へ持ち込んだものの孵化率が低いような気がして、孵化したら寄生される前にとりこんで飼育しよう、と待っておりました。
孵化しましたよっ!
卵から出てきたところですね。9:06。
体はまだクリーム色。頭だけ薄い茶色。

0522_3ageha2
9:14
向きを変え、今まで自分が入っていた卵の殻を食べ始めました。
「おかあさんが持たせてくれたお弁当」
でもないでしょうが、最初の食べ物は卵の殻なんですね。
どういう仕組みなんだろう?
幼虫の食欲を刺激する匂い分子でも出ているんでしょうか。
食欲ではないかもしれない。口を開いて噛みつくという動作を誘発するフェロモンのようなものかも知れないですね。
これを食べなさい。これに噛みつきなさい。というように、行動を誘発されているのではないかな。幼虫の側がこれはおいしいものだ、と知っていることはないでしょう。

いや理屈は別にして、とにかくカワイイ
0522_3ageha3
9:14
むしゃむしゃ

0522_3ageha4
9:23
殻の中に頭を突っ込んでますね。やっぱり、とにかくおいしいんですよ、これ。

0522_3ageha5
9:34
半分以上食べちゃった。体の色が少しずつ濃くなっている感じです。

0522_3ageha6
10:26
食べ終えて、2cmほど移動して葉の上へ。
体の色も変わりました。
頭をきゅっと下へ曲げ、そこに3対の脚を引き寄せています。
4対の腹脚と一番後ろの1対の尾脚まで識別できます。

一人前なんだもんね!

これから飼育の季節が始まりましたね。
うれしいですね。夫婦二人して若干「ハイ」になってます。
モンシロチョウがほぼ旅立ち、今度はアゲハ。
いい季節だなぁ。
お誕生日おめでとう!

2011年5月20日 (金)

アクセスカウンター

お気づきと思いますが、アクセスカウンターを表示しました。カレンダーの下。
30万が近づいてきましたので表示してみました。
6月でしょうかね、超えるのは。
毎日ありがとうございます。楽しみにしております。

ムラサキツユクサ

0421_14murasakituyukusa 2011.4.21
ムラサキツユクサの花はまだまだ咲き続けますが、写真としてはそろそろ終わりにしようかな、と限界に挑戦。
なかなか幻想的でしょ。
もし理科の先生で、原形質流動を観察する実験をなさる方がいらっしゃいましたら、この写真を生徒に見せて、この粒々を顕微鏡で見るんだよ、と実験の導入に使っていただいていいですよ。
生徒は、そもそも「何を見る」べきなのか分かっていないことがよくありますのでね。

ナナホシテントウ

0421_13tentou1 2011.4.21
いろんなステージの蛹をお目にかけます。
これは蛹になってまだ間もない時。
0421_13tentou2
乾燥して固まるとこうなります。
羽化までこの状態で過ごします。
見かけが変わりますが、同じナナホシテントウの蛹です。
参考にして下さい。

隠しごと

0421_12biyouyanagi1 2011.4.21
ビヨウヤナギの葉。
中の方になにか大事そうにかくしてますね。
見せてよ。
0421_12biyouyanagi2
なるほど。
幼い葉を抱えてたんですね。

ヤマトヒラタアブ

0421_9yamatohirataabu1 2011.4.21
ヒラタアブにもまだ種類があるんですねぇ。
初めて見ます、ヤマトヒラタアブ。
ハナアブ科です。
0421_9yamatohirataabu2
体に幅があります。
アシブトハナアブほどではないけれど、大きな感じがします。
もちろん、危険などありません。
胸の背面の反射がきれいでした。

ノゲシ+

0421_8nogesi 2011.4.21
自分で分からないものを載せるなよな、ということもあるんですけれど・・・。
ハチとしか言いようがないなぁ。
ハナバチとかでなくても、花の花粉や蜜を食べに来るハチも多いみたいだしなぁ。
わからないままに、ご紹介します。

イヌコハコベ

0420inukohakobetanpopo 2011.4.20
イヌコハコベにタンポポの種が引っかかってしまったという写真。
それだけなんですが。
見つけてしまった以上、このままにしておくのも申し訳ないかなぁ、と吹き飛ばしました。
うまく着地できたでしょうか。
元気でね。

アブラナ科

0420_24ooaraseitou1 2011.4.20
オオアラセイトウ・ショカツサイ・ムラサキハナナがアブラナ科であることの視覚的な確認。
ね、オシベ・メシベがアブラナ科。
0420_24ooaraseitou2
実の姿。アブラナ科。

さて、モンシロチョウなんかの幼虫が木の葉を食べるかどうかはよく分からない。
私はまだ観察していません。
どなたか、アオムシがムラサキハナナの葉っぱ食べてたよ、という観察をした方はいらっしゃいませんか?

発酵

[しつもん!ドラえもん]474 りょうり編(5/14)
 ミルクはいろいろな食品の原料になる。ヨーグルトもそのひとつだけど、なぜ酸っぱいの?
[こたえ]発酵しているから
 ミルクに乳酸菌や酵母を加えて時間をおくことで、成分が変化して固まるんだ。乳のもっとも古い加工法といわれ、世界のあちこちで食べられてきたよ。

かかしじいさん曰く。
「ヨーグルトが酸っぱいのは腐っておるからじゃよ」

菌が活動して、食べられなくなったら「腐った。腐敗した」といいますが、食べられるなら「発酵した」なんですよね。
納豆なんか、昔はアンモニア臭かったよな、あれは大豆が腐ったものですね。

「益虫・害虫」のように、人間側の勝手な都合で、食えれば「発酵」、食えなければ「腐敗」と呼ぶだけです。

ところで実際に食品が腐って酸っぱくなった、という経験をなさったことはありますか?
一口含んで、う、酸味がついた、こりゃだめだ、と吐き捨てて廃棄したというような経験ですが。最近は賞味期限とかに過剰に頼っているからそんな経験ないかもなぁ。
私共夫婦はそういう経験はたくさんしております。ですから、ギリギリのところでのサバイバル能力は結構高いのではないだろうか、などと笑っておりますが。

味覚のうち、「酸味」というのは、ひょっとして食べる物が腐ってないかどうかを知るための感覚だったかもしれません。現在は酸味は重要な味覚ですが、それは文化のせいでしょう。
人間以外の動物は酸味のあるものは食べないでしょう、これは危険だと。
赤ちゃんも初めは酸味は嫌い、成長してからの大人の味ですよね、酸味は。

苦味は恐らく植物の有毒なアルカロイドを検出して避けるための味覚。
塩味は生存に重要なナトリウムの味。
甘みはエネルギー源の味。

こんな話も、生物や化学の授業でよくやりましたっけ。

胎児と母親

母親が赤ちゃんだった時の写真、という大竹さんのエッセーへから、私の中に引き起こされた記憶のかけらをご紹介します。日経サイエンスの記事なんです。ウェブ上に公開されている要約ですから、そのまま引用します。
http://www.nikkei-science.com/topics/bn0602_2.html#02
日経サイエンス 2006年2月号

胎児の細胞が母親の脳へ
  損傷修復に一役買っている可能性がある
  細胞移植による治療に発展するかも
母親はわが子のことで頭がいっぱいだが,その脳のなかには文字通り,わが子が存在するようだ。母マウスの脳を調べたところ,胎児の細胞が入り込み,神経系の細胞に育っているとみられることがわかった。この現象はシンガポール国立大学のドー(Gavin S. Dawe)とシンガポール総合病院のシャオ(Zhi-Cheng Xiao)らが,脳卒中やアルツハイマー病などの治療法を探る研究のなかで発見した。
胎児の細胞は母親の血液中に入り込むことがある。この事実は以前から知られており,人間では出産後27年以上も母親の体内に残る場合がある。胎児細胞は幹細胞のようにさまざまな種類の細胞に変化でき,傷ついた臓器の修復を助けているとも考えられる。

傷ついた部分に集中
ドーらが全身に緑色蛍光タンパク質ができるよう遺伝子操作したオスのマウスを通常のメスと交配させたところ,母親の脳のなかに,緑色蛍光を示す胎児の細胞が発見された。「いくつかの脳領域では,脳細胞1,000個あたりの胎児由来の細胞が1個,ときには10個に達した例もある」とシャオはいう。
これらの胎児細胞は,ニューロンやアストロサイト(ニューロンに栄養を供給する細胞),オリゴデンドロサイト(ニューロンの電気信号が漏れないように守っている細胞),マクロファージ(細菌や傷ついた細胞を食べる細胞)に似た細胞に変化した。さらに,マウスの脳を化学薬品で傷つけたところ,損傷部位には他に比べて約6倍の数の胎児細胞が集まった。脳がSOS信号として放出した分子に反応して集まったと考えられる。
脳と血液系は「血液脳関門」という障壁で隔てられているが,胎児細胞がどうやってこれを通り抜けるのかは不明だ。脳の毛細血管壁の細胞は密に詰まっており,たいていの化合物はこの壁を通り抜けられない。胎児細胞が血管壁をすり抜けられるのは,細胞表面についているタンパク質や糖などの生体分子が血液脳関門と相互作用するからではないかとドーらは考えている。血液脳関門そのものは妊娠中のメスもその他のマウスも大きな違いはないので,胎児細胞はオスや妊娠していないメスの脳にも入り込めるはずだという。

これはマウスでの話ですが、同じ哺乳類ですからね、ヒトでもそんなに大きな差異はないのではないでしょうか。
免疫なんかはどうなっているのか。「母親と子」という関係は、なんだか、とてつもないものですね。
さらに
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0805/200805_068.html
日経サイエンス 2008年5月号

マイクロキメリズム あなたの身体に潜む“他者”の細胞
J. L. ネルソン(フレッド・ハッチンソンがん研究センター)
 妊娠中に胎盤を通して,母親と胎児の間で互いに細胞が行き来する──これだけだったら,さほど驚くにはあたらない。胎盤を通じてさまざまな物質が行き来していることは周知の事実だ。だが,このときに行き来した細胞が,その後もずっと定着しているとなると話は別だ。実の母子といえども免疫系から見れば“他者”。母親や我が子からの細胞は本人の免疫系によってすぐに排除されてしまうはずだ。
 ところが,実際には成人した男性から母親の細胞が見つかったり,出産後,数十年たった女性から息子の細胞が見つかったりしている。母親由来の細胞が本人の細胞とともに心臓の一部となっていた例もある。
 こうした他者の細胞は,本人の健康にとって良い面もあれば悪い面もあるようだ。いわゆる自己免疫疾患とされてきた疾患のなかには,体内に潜む他者の細胞が本人の免疫系を刺激して生じてしまうものがあるらしい。母親由来の免疫細胞が胎児の身体に入って,胎児に深刻なダメージを与えてしまうこともある。
 だが,悪いことだけでもない。ダメージを受けた臓器や組織を修復するために母親由来の細胞が集まってきている例もある。
 他者の細胞が体内に潜んでいる現象を「マイクロキメリズム」と呼んでいる。なぜ,本人の免疫系によって排除されないのか? 自己免疫疾患の一因となっているのならば,それまで共存できていたのに,なぜ突然,和平が破綻したのか? 本人の細胞よりも明らかに高齢化しているはずの母親由来の細胞は発がんリスクが高いのか? マイクロキメリズムは発見されたばかりなのでまだ謎だらけだが,さまざまな医学分野に影響を与えそうだ。

著者 J. Lee Nelson
フレッドハッチンソンがん研究センターのメンバーでワシントン大学医学部教授(どちらもシアトルにある)。1986年にハッチンソンセンターに入った時から自己免疫疾患の発症と回復におけるマイクロキメリズムの役割を研究している。臓器移植,がん,生殖とマイクロキメリズムの関係も調べている。スタンフォード大学で学士号を,カリフォルニア大学デービス校で医学の学位を取得しワシントン大学でリウマチ学を学んだ。
原題名
Your cells Are My Cells(SCIENTIFIC AMERICAN February 2008)

わぁ、びっくりした!というのがこの記事を詠んだ時の実感。
母親ってすごいものなんだ。
人間の「個体性」って何だ?
個体性の境目って、何だ?

私自身、何にも分かっていません。こんな話がありましたよ、ということだけ、お伝えします。

フラッシュを「焚く」

前の記事で大竹さんの文章を引用しました。一部を再掲しますと

 母方の親戚一党が客間に勢ぞろいし、記念撮影した写真が残っている。大 正末期に祖父の家で撮られたもので、写真屋さんがきたらしく、みんなしゃちこばって前を向いている。

 私より少し年下くらいの大竹さんの、そのお母さんが赤ん坊だった頃の写真ですから、正直言って「かなり古い」。
そういう時代に、「写真を撮る」というのはかなり特別なことだったはずなんです。
親戚一党が揃うチャンスがあったので、盛装してみんなで集合して、しゃっちょこばった緊張した顔つきで撮影されたはずなんですね。

その時代、室内での集合写真というとおそらく、マグネシウムの粉末を燃焼させる「フラッシュ」を使ったと思うのです。
私自身は、幼い頃に叔母の結婚披露の宴で、座敷で親族の集合写真を撮った時のことを覚えています。
写真屋さんが、蛇腹式のカメラに顔を突っ込んで、片手にフラッシュを持ち、もう一方の手でシャッターを開いてから、フラッシュを発光させて、シャッターを閉じる、というような撮影だったと思います。
撮影終了直後、広い部屋なんですが真っ白な煙が充満し、大人たちがさあ窓を開けろと走り回っていましたっけ。
すごいんですよ、酸化マグネシウムの微粉末が充満して、息も苦しい、向こうが霞んで見えにくい、そんなふうになりましたっけ。

女性の化粧用具で蝶番で蓋が開く四角い箱みたいなのがありますでしょ、あれを少し大きくして取っ手をつけたようなものなんです。取っ手の付け根にマグネシウム粉末を盛り、ライターの発火石のようなもので火をつけるんですね。
↓個人のホームページですが古い写真用具がのっていて、マグネシウム・フラッシュの実物写真もあります。
http://homepage1.nifty.com/nekocame/camera/sonota.htm

古い映像を見たり、話に聞いてはいたが、実物を手にしたのは初めてである。
蓋を開いてマグネシウムの粉末を適量セットし、裏についているネジを巻いてシャッターと同時にノブを引き下げると、ジッポーの数倍の火花がマグネシウムに引火、閃光を発する。
ボン!という音とともに被写体を照らすフラッシュ。強引な方法であり、手間も大変ではあるが、かつては当たり前だったのだ。写真1枚1枚の価値が違った遠い昔のロマンティシズムを感じる。

さて、そうやって写真を撮ると、閃光に目をつぶってしまう人ととか出ますが、撮り直しなんてできませんからね、裏技があるんです。
古い時代の写真を見ると、妙に目がパッチリくっきりしていることがあるのです。
これは、写真屋さんが手描きで写真乾板(フィルムじゃなく、ガラス板に写真乳剤を塗ったもの)に修正を施しているからなんですね。

想像するに、大竹さんがご覧になった古い集合写真の裏にはそんな出来事もあったのではないでしょうか。

化学教師としては、マグネシウムの明るい燃焼を生徒に見せて(直視するなよ、紫外線が多いからな、目の端っこで見るんだぞと注意しながらね)、このフラッシュの話をしたものです。

マグネシウム・フラッシュの後には、アルミニウムの細線と酸素を封入した電球型のフラッシュを使いましたね。透明なビニールで被覆してあって、使用後は熱で電球のガラスがバリバリ粉々に割れるんですが、被覆で飛散を防止する。使用後の電球を取り外すのがとんでもなく熱くってね、たまらなかった。フラッシュの光を前方へ反射させるために、折り畳み式の反射板もあったな。扇子が360度に開くようなやつです。
写真の好きな叔母がいまして、その人の影響で、蛇腹式の小西六のカメラとか、二眼レフとか、子どもの頃からいろいろ使ってきたという経歴があるんですね、私。で、叔母の撮影助手みたいなこともして、フラッシュ電球の交換などもしました。やけどしたって自分のせいですから、ちゃんと工夫してましたよ。

その後、キセノンランプになったわけですが、いまだに「フラッシュを焚く」という表現が残っているのはこういう歴史的な経緯があるからなのです。

2011年5月19日 (木)

3世代

朝日新聞の夕刊に、[彩・美・風]というエッセーがあります。その5月11日の分に大竹昭子さんが次のような文章を書いておられました。

   

過去へ連れゆく写真の力
 母方の親戚一党が客間に勢ぞろいし、記念撮影した写真が残っている。大正末期に祖父の家で撮られたもので、写真屋さんがきたらしく、みんなしゃちこばって前を向いている。いちばん端で白い産着に包まれ若い男性の腕に抱かれているのは、赤ん坊のときの母である。
 この写真を最初に見たのはいつだっただろう。まだ小学生のころではないか。「これだれ?」と尋ねて、「お母さんよ」と母が答えたとき、とても困惑したのを覚えている。
 だれの場合でも、ふにゃふにゃだったころの写真を見せられれば驚く。だがその写真に感じた違和感は、それよりももっと奥深い、自分の実存が危うくなるような感覚だった。お母さんが赤ん坊だったら、私はどうなるの? という理屈にならない問いが湧いてきたのだった。
 この赤ん坊が大きくなって、結婚し、私を生んで育てたということは、頭でわかっていた。でもそんな説明では、そのときの理不尽さは消えなかった。
 子供にとって、母親は生まれたときから母親である。いま自分がここにいるという根拠は、母が母であるという事実によって保証されている。
 その母が生まれたばかりの赤ちゃんで写っているのが、なんとも居心地が悪い。どこかの見知らぬ赤ん坊のようだ。本当にこの子が大きくなって私を生んだのだろうか。そう思うと、ひとつ歯車がちがえば、自分がこの世に存在しなかったような不安が頭をもたげてきた。それは母が「私が赤ちゃんだったころにね」と口で言ったときとはちがう、実に奇妙な感覚だった。
 写真は過去のある一点に見る者を連れて行く。そのとき私は、自分が生まれるという筋書きが、まだどこにも書かれていなかった時点に、引き込まれたのだろう。写真がはらんでいる時間の恐ろしさにうろたえたのだ。

◆自分の母親が赤ん坊だったという写真に困惑し、「自分の実存が危うくなるような感覚」を覚えていらっしゃいます。
 「ひとつ歯車がちがえば、自分がこの世に存在しなかったような不安」と言っておられますが、私のようなタイプの人間には、当たり前のことのように思えます。私が今ここに存在しているということは、全く単なる偶然に過ぎないと思っています。たまたま、こうして生まれてきましたが、別に私が生まれなければならない必然性などどこにもないと思われます。
 「ひとつ歯車がちがえば、自分がこの世に存在しなかった」というのはごくごく当たり前なんですけどね。
 どうも、私にはそういうタイプの感性がない。
 もう少し別のところに大いなる驚きを覚えるたちです。

◆生物は子孫を残さなければならない。
 話を動物に限っておきましょう。話が拡大しすぎないように。
 動物の成体が現実体として今ここにあるとします。
 この動物が子孫を残すためには可能体としての生殖細胞を持っていなければなりません。
 動物は現実体として生きながら可能体としての生殖細胞を保有して、「2世代」が重なり合って同時に生きています。
 さて、ヒトは哺乳類です。ですから、子を子宮の中で育てます。

 想像してみてください。
 お腹の大きな妊娠中の女性。その女性の子宮の中には「子」が成長中です。その「子」はすでに現実体ですね。出生前ですが個体性は当然持っています。そしてその「子」の体内にはその「子」にとっての可能体である生殖細胞があるのです。
 どうでしょう、3世代が重なって同時に生きているのですよ。
 こういう事実こそ私にとってくらくらするほどの驚きをもたらします。
 女性は妊娠中に、自分の孫までを重ねて、3世代の同時存在として生きているのです。
 男性にはそういうことはありません。あくまで2世代の重なりしかありません。

 すごくありません?想像したことありました?3世代が重なっているなんて。

 もし、自分のおなかの大きな祖母が母を妊娠中だったという写真があったらすごいですね。
 祖母がいて、その体内に母がいて、その胎児である母の中に将来自分になるべき卵細胞がある。
 女性って、やっぱり男性をはるかに超える存在ですね。

◆ちょっと発生学の本を開いてみましょう。
発生学アトラス」Ulrich Drews 著、塩田浩平 訳、文光堂、1999年

原始生殖細胞(始原生殖細胞)の遊走
 第4週に、原始生殖細胞が、卵黄囊から背側腸間膜を通って未分化な性腺原基へ移動する。これらの細胞は、遊走しながら有糸分裂によって増殖する。

胚子期の生殖細胞
 卵祖細胞の数は、胎生5カ月に最大(700万)に達する。この時期まで増殖した後、卵祖細胞が第1減数分裂をはじめる。卵細胞の周囲に卵胞細胞ができて原始卵胞が形成された後、第1分裂が停止する。原始卵胞にならなかった卵祖細胞は、死滅する。精巣の原基では、原始生殖細胞が精祖細胞として精巣索の中へ取り込まれ休止期に入る。

出生時の生殖細胞
 卵巣では、卵細胞が原始卵胞の中にあって、第1減数分裂の前期(網糸期)で停止している。精巣では、精祖細胞が、緻密な精巣索の中で、減数分裂をはじめる前の状態で停止している。

思春期における分化
 卵巣には、なお4万個の卵細胞がある。各月経周期ごとに、数個の卵細胞が分化をはじめる。対合していた染色体が伸びる(ランプブラシ染色体)。胚が発生をはじめるのに必要なmRNAが転写され、卵細胞の細胞質に蓄えられる(母体因子)。第1減数分裂が排卵直前に完了し、第1極体が放出される。すぐに第2減数分裂がはじまるが、それも分裂中期で停止する。この段階で排卵が起こる。精巣では、思春期になってから、精祖細胞が再び増殖をはじめる。一定回数の有糸分裂を経た後に減数分裂と精子への分化がはじまる。
 {ブログ著者註:精祖細胞は6回の有糸分裂を行ってから減数分裂をします。4回目の有糸分裂をした精祖細胞の一部は、精子発生過程から外れて、再び休止期の精祖細胞に戻ります。これによって、精子発生の幹細胞がなくならずに一定数が保たれるのです。}

受精
 卵細胞に精子が接すると、第2減数分裂中期のブロックが解除される。その結果、引き続き第2分裂が進行し、第2極体が放出される。

接合子
 男性前核と女性前核ができた後、それらが互いに融合して新しい接合子ができ、ここに胚の発生がはじまる。

 いかがでしょう?
 生殖細胞というものは生物にとって、とてつもなく大事なものです。発生中の激しい増殖や分化の嵐から生殖細胞を隔離して「なににもならない」という形で生殖能力を確保します。
 現在の生殖医療と称するヒトの行為に大きな疑念を持ちます。やれることと、やっていいことはちがうだろ、といいたい。38億年もの「継続」を果たしてきた生物の生殖に、思い上がってうっかり手を出すと、生物としての大きな打撃・しっぺ返しをくらうことになるのではないかと危惧します。

 女性の場合、胎児でいるうちに減数分裂を途中まで進めてから停止させ出生を迎えます。まだ減数分裂の後半が残っているとはいえ、その卵細胞が授精すれば次世代になり得るという意味で、ある種の個体性がすでに卵細胞にはあります。
 男性の精祖細胞は、分裂して増えてから更に減数分裂して個々の精子になりますので、精祖細胞の時点ではまだ個体性はないと言っていいだろうと考えます。
 ですから、「妊娠中の母親の体内の胎児が既に持つ可能体としての次世代」といっても、その胎児が女児か男児かで、3世代目の個体性のあり方には大きな違いがありますね。
 女児を妊娠した時に3世代のオーバーラップが際立つわけです。
 つくづく女性ってすごい存在です。男にはどうしようもない。絶対に太刀打ちできない現実です。

◆こういうことに、私はくらくらし、めまいのような感動を覚え、もしほんの一端でもその感動を生徒に伝えることができれば、と生物の授業をしていたのです。

◆派生的に書きたいことがまだいくつかありますが、長くなりました。ここでいったん切ります。

ハチ

0420_23hati 2011.4.10
ヒメハナバチの仲間か、コハナバチの仲間か、だろうと思いますが特定できません。
テラスに座っていたら桜の鉢の縁をゆっくり歩いていました。
目の前を歩かれると撮りたくなるんですよねぇ。
あったかくて気持ちいいねぇ、とかなんとか、虫さんに声をかけながら撮影。
殺気を発していないからなぁ、そういう雰囲気は伝わるような気はする。
虫にも緊張感がない。
どうも、ファンタジーワールドに入りこみそうです。

メスジロハエトリ

0420_18mesujirohaetori1 2011.4.20
「メスジロ」なのですから、この写真はメスです。
オスは黒っぽくて腹が細くて、腹の両脇に黄色いたてじまがあります。
ですが、この種を「オスグロハエトリ」とはいわない。

実は「オスクロハエトリ」という種が別にいるんですね。
多分私はまだ見たことがないと思いますが。
そのメスは緑色っぽいようですよ。
ややこしい話です。

写真を撮ったら気づいて、くるっと反対側へ
0420_18mesujirohaetori2
葉っぱの上などでよく、気づかれたと思うと葉の裏へぱっと隠れるんですが、ここは細すぎました。
腹側から写ってしまった。
前から3対目までの脚でしがみついていますね。4対目は後ろへ伸ばしている。
こういう写真は初めて撮りました。

エニシダ

0420_17enisida 2011.5.20
黄色いエニシダの咲き始め。
今年はどういうわけか黄色いエニシダの当たり年。
ダイニングの窓の前なんですが、このあとどんどん先進んで、窓ガラスの外が黄色い塊になってしまった。こういう年もあるんですね。
お礼の肥料でもあげないと、さすがに申し訳ない気がします。

ナナホシテントウ

0420_13tentou1 2011.4.20
こちらはアブラムシを食べている幼虫。大食漢です。
0420_13tentou2
ここには蛹。
普通、頭を下にして蛹になります。
幼虫時代の外皮は腹端部の付け根のところにたまっています。
腹端部を固定してから、脱皮するのですから、脱いだ殻はたまる、当たり前のようですが・・・。
チョウの蛹を思い浮かべてください。
垂直面に体を固定するタイプの蛹も、ぶら下がり型の蛹も、最後の脱皮の殻は下へ落ちてますよね。どうやって脱ぐのだろう?というのはかなり大問題。
垂直な面に体を固定するタイプは、胸の周りに回した糸で体重を支えておいて、一瞬、自分の脱皮殻をまたぐのかなと思います。
ぶら下がり型の蛹はどうしているんだろう?一瞬でもまたげないような気がする。殻を割ることができて、それで殻が落下するのでしょうか?

ソックスを脱ぐことを考えてください。爪先を床につけたまま脱ぐことができますか?
一瞬爪先を浮かすか、ソックスを切り開くか。
どちらかしかないはずですよね。
うむ、悩ましい。

ユキノシタ

0420_9yukinosita 2011.4.20
ユキノシタが花の準備を始めたようです。

0426_19yukinosita 4.26
立ち上がってきました。

0501_1yukinosita 5.1
咲きました。
独特な姿ですね。
清楚な雰囲気が好きです。

走出枝(ランナー)で増えていくという話をする時に、イチゴとユキノシタを必ず引き合いに出します。でもなぁ、イチゴも種蒔きできるんだから、ユキノシタにも実がなって種ができるんじゃないかと、思いつつちゃんと確認したことがないですね。いつか、ちゃんと観察しなくちゃな。

ヒゴクサ

0420_6higokusa 2011.4.20
何年か前に池の縁に姿を現したヒゴクサ。
以来毎年花が咲きます。
網をかぶったような方がメバナです。
実も独特なもので、一度覚えれば忘れませんが、それにしても、どうやってここにやって来たのか。不思議ですね。やはり鳥が種蒔いたのでしょうかね。

イチョウの花?

0420_5onitabirako 2011.4.20
いえ、オニタビラコです。
鉢の雑草を抜いてしまうということをしませんから、いろんな雑草が「鉢サイズ」で生えてきます。根元にはトキワハゼなどもあります。「鉢」という小さな生態系の中で、互いにやりくりして生きています。
相互関係の中で自分の生きる姿が決まっていく、ということは、ある意味で植物の社会性といってもいいかもしれません。

ヒメナガカメムシ

0419_11himenagakamemusi1 2011.4.19
このヒメナガカメムシのいる場所は分かりますよね。
タンポポの果実が乗っている部分です。
どういうわけか、果実はある程度残っていますが、その果実に綿毛がない。
強風の吹き荒れた後でしたので、そのせいでしょうか。果実はまだ成熟しきっていなくて固着しているのに、綿毛が風に吹かれたので、綿毛だけ飛んでいってしまったとか。
なんだか妙な気分でしょ。この写真。
0419_11himenagakamemusi2
足元に落ちていたのは一応果実と綿毛のセットになったものでした。
濡れてしまって遠くへは飛ばないまま落ちたのでしょう。
ここにもヒメナガカメムシが写っています。(左上)
0419_11himenagakamemusi3
もう一回、ダメ押し。
綿毛のついた果実もある、綿毛を失った果実もある。
そしてヒメナガカメムシも手前に見えている。
こういう状況でした。
カメムシにとって、やはり果実が熟する場所は「おいしい」食卓なんでしょうね。

モンシロチョウ

0419_10monsirotyou 2011.4.19
モンシロチョウが足元にやって来てくれるというのは珍しいことでして。
花とかがある場所でもないのにね。
瞬時、ポーズをとって、去っていきましたが。

{まさか、ベランダのコマツナに卵を産んだからよろしくね、とかいいに来たわけじゃあるまいし。}

ナナホシテントウ幼虫

0419_9tentou1 2011.4.19
ナナホシテントウの幼虫にすぐ目がいくと思いますが、その周囲をよく眺めてください。
アブラムシだらけ。
ご馳走の真ん中に突入しているのですね。
0419_9tentou2
こういう光景も。
それでも「兵隊アブラムシ」というのを見たという感じはないし、アリが助けに駆けつけるという感じもないし。
どうなっているのかなぁ。

ネコハエトリ

0419_7nekohaetori 2011.4.19
常連のネコハエトリ。
やっぱり「個体差」ってありますね。
腹部がコロン。
人間だと「丸顔」というのがありますが、差し詰め、「丸腹」でしょうか。
なんだか、円満な雰囲気で楽しかったので、ご紹介しました。

2011年5月18日 (水)

クロスジホソサジヨコバイ

0419_6kurosujihososajiyokobai 2011.4.19
クロスジホソサジヨコバイのメスですね。
ちょっとぼんやりしてしまって、恥ずかしい写真です。

雌雄の成虫は見かけますが、幼虫は見たことがありません。
ツマグロオオヨコバイなんかは幼虫もよく見ますが、これの幼虫はどんな姿なのでしょうね。
やっぱり前後不明な形でもしているのかな?想像すると楽しくなるのですが、見られずにいます。

キタヒメヒラタアブ

0418_20kitahimehirataabu1 2011.4.18
ハハコグサに来たキタヒメヒラタアブ。
右上にカメムシが潜りこんでいますね。判然としませんがヒメナガカメムシかな。
で、このアブ、私としては、キタヒメヒラタアブってこんなに青みがかっていたんだっけ?と撮影したものです。
0418_20kitahimehirataabu2
ね、反射光が青みがかっていますでしょ。
平均棍もくっきり、いかにもアブの姿ですが。
キタヒメヒラタアブで改めて検索してみると、ずいぶん違う姿のものもあって、困惑します。
多分、間違っていないと思うんですけれど。
0418_20kitahimehirataabu3
おいしそう。
たっぷりどうぞ。

ハゼノキ

0418_14hazenoki1 2011.4.18
ハゼノキ。
あまり盛大に伸びられては、場所的にもまずいし、かぶれる人がいたらやはりまずいし、ほとんど棒のように切ってしまったのですが、しぶとく生きています。
長く、芽だけでしたが、展開が始まりました。
0418_14hazenoki2
2本あって、こういう状態のものも。

これはもう、突然姿を現したもので、鳥が関与したに違いありません。
まぁ、こじんまりと生きていってもらうことにします。

ナナホシテントウ

0418_12nanahosi1 2011.4.18
今年は本当にテントウムシの大当たりの年です。
いかにも強そうな顎ですね。
アブラムシをいっぱい食べます。
0418_12nanahosi2
ナナホシテントウの幼虫の標準的な姿として参照していただいて結構です。
ナミテントウだと、背面の黄色い模様が5節くらいかな、長く続いて見えます。

植物もアブラムシもテントウムシも、それぞれにバランスを取って生きていく、それが「系=システム」というものです。テントウムシがアブラムシを全滅させることはありません。
人間だけですよ、善悪の二元論に陥って、悪と決めつけたら殲滅戦を展開しようとするのは。
それは生態「系」の思考ではありません。

ムラサキツユクサ

0418_11murasakituyukusa 2011.4.18
ムラサキツユクサの花はそれなりに知られていると思いますが、つぼみのときの姿って意識して観察したことありますか?
こんな恰好をしています。
0419_8murasakituyukusa1 4.19
翌日には咲きました。
さっそくハエが乗ってます。
体に白い粉がついていますね。
この花かどうかは分かりませんが、花に潜り込んで花粉がついたのではないでしょうか。
で、手足を擦って、払い落しているのでしょう。
0419_8murasakituyukusa2
これが「ムラサキツユクサのオシベの毛」というやつです。
細胞が並んで毛を構成しているのがカメラでもとらえられます。
原形質流動の観察の教材として、あまりにも有名です。
毛の先端部の細胞は丸っこく、根元近くの細胞は長くなっていて、その根元近くの大きな細胞で原形質流動が活発です。

クルミ

0418_10kurumi 2011.4.18
クルミの雄花穂が出てきました。
この後、ぐんぐん伸びて、「咲く」のですが、もう以前にもご紹介しましたから、省略。
0428_6kurumi 4.28
遅れて雌花が出てきました。
なんだか、時期がずれ過ぎていないか?と心配しましたが、5月18日の今日の時点では、雌花の子房がすごく大きくなってきています。
きっと実がなるんでしょうね。

ただ、トサカフトメイガというガの幼虫にこの2年ほどやられていまして、かわいそう。
今年はどうなるのか。

クルミがなってる、ということが、結構面白い人間関係を生み出してくれたりもするんですよ。
秋が楽しみです。

評価

福島第一原発事故で「炉心溶融(メルトダウン)」のことが報道されました。
この時、また「技術用語」が飛び交って、まずいな普通の人の言語感覚とはズレてるな、誤解が深まるばかりなのではないかな、と思いました。
別に原発関係者を擁護する気は全くないのです。「言葉」による相互の理解が成立しなかったら、そもそも話にならない、という危惧です。

「評価」という言葉なんです。

ひょう‐か【評価】ヒヤウ
 ①品物の価格を定めること。また評定した価格。「―額」
 ②善悪・美醜・優劣などの価値を判じ定めること。特に、高く価値を定めること。「―が低い」「努力を―する」
 [広辞苑第五版]

日常感覚では②の「高く価値を定める」という意味が強いですよね。
ところが、関係者の発言は

 東京電力は15日、福島第1原発1号機でメルトダウン(全炉心溶融)が起きたのは、地震発生から16時間後の3月12日午前6時50分ごろだったとの暫定評価を明らかにした。

こうなんで、事態の中味を「査定した」とか、こういう状態だと「判断する」というような感じで使っています。
この「意味のギャップ」に気づかずに発表を聞いていると、なんだか「よいことがおこった」という感じで聞いてしまうかもしれません。
技術畑の人にとっては当たり前の用語でも、そのままの意味でどこにでも通用するかどうかは分からない。そういう想像力をもって、中味がきちんと伝わる言葉を選ぶべきでしたね。

英語だと

evaluate 
{動詞}(他動詞)評価する,鑑定する.
evaluation
{名詞}評価,査定;(医学での)診断.
evaluation committee 評価委員会.
evaluation criterion[standard] 評価基準.
evaluation data[record] 評価データ[記録].
[学研パーソナル英和辞典]

valueを「測る」みたいな感じの語です。

私は40年近く個人的にコンピューターのプログラミングを趣味にしていて、いろんな言語に接してきました。プログラミングの世界ではまた「評価」という言葉を独特な意味で使っています。
「式」という概念があって、何らかの演算を行う命令が「式」です。
その命令を実行すると「値」が返ってきます。
式を実行して値を得ることを、「式の評価」というんですね。

演算子はどういう順番で「評価」されるか、とか
条件判断の際、左から評価し、値が定まった時点で以降の評価は行われない、とか

そんな使い方もします。

「業界用語」は業界内部では、意味が限定されていて、間違いなく伝わるのですが、日常語とのズレを常にきちんと意識していないと、何にも伝わらなくなってしまいます。
東電や原子力関係者の言葉遣いにその「不注意」「無配慮」がよく見受けられるのは残念なことです。「原子力村」といわれても反論はできませんね。

ナトリウムの事故

5月16日の新聞に事故の話が載っていました。

東工大の実験室で爆発 大学院生3人けが 横浜(朝日新聞 2011年5月16日)
 16日午後4時45分ごろ、横浜市緑区長津田町の東京工業大学すずかけ台キャンパスの警備員から「キャンパス内で爆発があり、3人がけがをした」と119番通報があった。神奈川県警によると、20代の男子大学院生3人が顔にやけどを負った
 県警緑署によると、爆発があったのは同キャンパスG1棟6階の実験室で、負傷した3人を含む6人の大学院生がいた。同大によると、実験後に器具に付いた金属ナトリウムをメタノールで安定化させていたところ、爆発したという。

どういう実験だったか詳細は分かりませんが、「金属ナトリウムをメタノールで安定化」というのは妙な表現です。
私は大学では有機化学を専攻しましたから、ナトリウムとは日常的に接していました。

ヘキサンやベンゼンといった有機溶媒は、水と混じりませんから、通常の感覚では「湿っている」わけはないですよね。
ところが、きちんとした実験をするには、このような溶媒の中にほんのわずか分散している水分子が反応の邪魔をすることがあるのです。そういうときに使うのが「ナトリウム・コイル」。
金属ナトリウムを細い針金状に絞りだしてベンゼンなどに入れます。すると、水分子は金属ナトリウムと反応しますので、極微量の水も取り除けるのですね。
で、そういうものすごい「乾燥剤」として金属ナトリウムを使うのですが、未反応の金属ナトリウムが必ず残る。
で、乱暴なやり方としては、広いグラウンドにそういう未反応の金属ナトリウムを出して、遠くからホースで水をかけてしまう。たまに火を噴きますが、オープン・エアでならそう危険はない。しかし、これは環境汚染になりますから今はできませんね。
となると、アルコールに入れて穏やかに反応させて処分するのがいい。
私の頃だと、エタノールでよく金属ナトリウムの処分をしましたが、プロパノールの方が反応は穏やかでしょう。

そういう、金属ナトリウムをメタノールで処分していての事故が冒頭に引いた事故なのだと思います。
金属ナトリウムとアルコールの反応は水素が発生し発熱しますから、火気厳禁ですし、高温にならないような配慮が必要ですが、きっとそのあたりになにか足りないところがあったのだと思います。日常的なルーチンワークだったのではないかな。で、つい、「慣れて」しまって注意がおろそかになったのかも。
もちろん、生成したナトリウム・メトキシドも強いアルカリ性物質ですので、これの廃棄にも十分な注意が必要です。そのまんまなんか捨てられません。

昔取った杵柄で、想像してみました。

とける

前の記事で、「原子炉の炉心のメルトダウン」の発表の時の「評価」という言葉について書きましたが、今朝の天声人語にも少し引っかかりました。

[天声人語]嗚呼メルトダウン(2011/5/18)
 辞書によれば、〈溶ける〉とは固形物が液状になることだ。類語の〈とろける〉には、心のしまりがなくなる/うっとりする、の意味が加わる。「ろ」が入るだけで随分まろやかだが、間違って「炉」を添えると、〈溶ける〉が牙をむく。
 「メルトダウン」は軽々しく使える言葉ではなかった。なにしろ、原子炉の燃料棒が自らの熱で溶け落ちる悪夢である。燃料の損傷という軽い響きも、炉心溶融と正直に書けば、ただならぬ気配に腰が浮く。
 ・・・

業界用語と言えばそうなのかもしれませんが、元化学教師としては「溶解」と「融解」は違う出来事なので、区別して使いたいな、と思っています。
異なる出来事を同じ用語で表現すると、意味のすれ違いが起きやすく、混乱や誤解や事故の元になります。

と・ける【溶ける・融ける・熔ける・鎔ける】
 自下一  と・く(下二)
 ①融解する。固体・固形物が液状になる。源氏物語末摘花「朝日さす軒の垂氷は―・けながら」。「雪が―・ける」
 ②液体に他の物質がまざって均一な液体になる。「澱粉は水に―・ける」
◇「解ける」とも書く。「熔」「鎔」は、金属の場合に使う。[広辞苑第五版]

とろ・ける【蕩ける・盪ける】
 自下一  とろ・く(下二)
 ①金属など固体がとけて液体となる。とけて形がくずれる。今昔物語集11「肉シシ解け骨―・けて、堪へ難き事限りなし」。「バターが―・ける」「舌が―・けそうだ」
 ②怒りなどがとけ心がやわらぐ。源平盛衰記11「入道殿の日頃の御憤り事の外に―・けて」
 ③心のしまりがなくなる。うっとりする。日葡辞書「ココロトロクル」。「―・けるような甘い言葉」[広辞苑第五版]

「とける」の①は融解ですね。熱によって個体が液体に状態変化することです。
②は溶解のことを言っています。溶媒に他の物質「溶質」が「とけて」、「溶液」になることです。
広辞苑はちょっと間違ってしまっていまして、「デンプンは水にとけ」ません。
温度を上げると、デンプンの「コロイド溶液」にはなりますけどね。
溶液の解説にデンプンやせっけんを使ってはいけません。入門では「塩」や「砂糖」をつかうべきなんです。溶けて「透明」になってくれないと困るんです。

原子炉の「炉心溶融」はあくまで、溶融(熔融)なのでして、溶解ではありません。
溶融するには融点を超えることが必要。ですから1000℃を超える高温になったのです。
燃料棒が冷却水に「溶解」したのではないのですから、「溶ける」という字を使うことが本当はマズイ。「融ける」と書かなくてはいけない。あるいは「熔ける」ですね。偏が「火」でしょ、熱で「とける」意味です。
水に「溶ける」のは「さんずい」。
常用漢字がどうなっていたか、よく分かりませんが、意味を表すのが漢字なんですから、ちゃんと使いたいなぁ。

そんなことを思いながら新聞を読みました。

津波と建物への浮力

4月28日に「浮力」という題で、津波の際に、建物が浮力を受けて浮き上がり、被害が大きくなったのではないか、というようなことを書きました。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-d5a2.html

昨日の朝、NHKの朝のニュースをかけたまま、部屋を出入りしながら朝の日常を過ごしておりましたら、建築関係の専門家が津波の際にコンクリートの建造物にも浮力が働いて浮き上がり、さらに津波で押し流された、というような話をしていました。全部は聞けなかったので不正確かもしれません。NHKのサイトでニュースを確認しようとしたのですが、うまく出てきませんでしたのでニュースの確認はできませんでした。

でもまぁ、概要として、深さ10mというような水深にさらされた建物には浮力が働くだろう、という理科屋の直感は正しかったということが判明し、納得しました。
津波防災を考える時は、建物への「アンカー」、つまり浮きそうになっても、地面につなぎ止めておく方法、というようなこともやはり考えるべきなのでしょうね。

2011年5月17日 (火)

ゲッケイジュ

0418_7gekkeiju 2011.4.18
長い間、動きを見せなかったゲッケイジュの芽。
0427_6gekkeiju1 4.27
硬く閉じていたのが開きました。
0427_6gekkeiju2
ほら開いた。

この後はぐんぐん伸びています。
特にご報告はしませんが、植物の生長の早さには驚かされます。

ドウダンツツジ

0417_5doudantutuji 2011.4.17
今年久しぶりに花を咲かせてくれたドウダンツツジ。
そろそろ花も終わりなので、晴れ姿を。
0418_6doudantutuji
来年も咲いてくれるかな?
期待しましょう。
この可愛い姿がいっぱい咲いてくれると嬉しいんですけどねぇ。

0421_5doudantutuji 4.21
これがドウダンツツジの木の全形。
実は小さく花が写ってはいるのですけどね。
きれいな緑のかたまりになりました。

ホソヒラタアブ

0418_5hosohirataabu1 2011.4.18
どうも、常連のホソヒラタアブです。
いつも目の前でホバリングを続けて、撮ってよ、といわんばかり。
今回は、ちょっと変わったアングルのポーズを決めてくれました。
↓どうぞ。
0418_5hosohirataabu2
正面から腹側が写るなんてなぁ。
珍しいなぁ。
ありがとう。また新たなポーズを考えておいてください。

コクロヒメテントウ

0418_4kokurohimetentou1 2011.4.18
コクロヒメテントウがアブラムシをつかまえて食べていました。翅のあるタイプのアブラムシですね。
小さいテントウムシです。2~3mmしかない。てかてかした感じがなく、細かい毛が生えたような感じの前翅です。

0418_4kokurohimetentou2
近くをアリが通りかかったので、何か起きるのかな、と見ていましたが、何にも起こりませんでした。
アブラムシの集団にテントウムシの幼虫などが頭を突っ込んでいても、アリが防御するとか、兵隊アブラムシが防御するとか、見たことがないんですが・・・。
そういう現場を見れば写真を撮りたいと思っています。

ツマジロエダシャク

0418_1ga1 2011.4.18
朝刊を取りに行った妻が、見慣れないガがいる、といいます。
見に行くと、一見して、シャクガだろう、とまでは見当がつきました。
右の翅の先端は郵便受けの蓋の下に入り込んでいますが、折れたりはしていません。
調べてみると

チョウ目>シャクガ科>エダシャク亜科>ツマジロエダシャク

のようです。
0418_1ga2
こんな顔してました。
http://www.jpmoth.org/Geometridae/Ennominae/Krananda_latimarginaria.html
このサイトによりますと
【幼虫食餌植物】 クスノキ科:クスノキ、モクレン科:オガタマ
とありました。クスノキなら納得。家にあります。

「ツマジロ」は「妻白」ではなく、もちろん「褄白」です。
前翅の先端部が白っぽいことを言っているのだと思います。
かなり長いことこの場所にいましたが、昼過ぎにはいなくなっていました。

タンポポ+

0417_6himenagakamemusi1 2011.4.17
タンポポの実がほとんど飛んでいった後。
顔を近づけてみたら、ヒメナガカメムシがいました。
種の栄養を吸っているのかな。

0417_6himenagakamemusi2
他の実もよく見たら、どうやらヒメナガカメムシが潜んでいる様子。
綿毛の向こうに見えています。
思うようには写らないけれど、いることは分かりますね。

見慣れたものもたまにはじっくり眺めないと、面白いものを見逃すことになりそうです。
昼の散歩には時間がかかる。

ミズナ

0416_14mizuna1 2011.4.16
ミズナです。妻が大きな声を出して笑っています。
なんだ?
冷蔵庫の野菜室でミズナが花を開いてるわ。

0416_14mizuna2
寒いところで、よくがんばったものです。

0416_14mizuna3
アブラナ科だぞ、と主張しておりますね。

0416_14mizuna4
野菜の花もいいものだ。

0418_2mizuna 4.18
きれいですね。このあとみんなしぼんでしまいました。短い時間でしたがコップに挿して眺めていました。御苦労さま。

ところで、ブロッコリーもアブラナ科の花のつぼみでしょ、あの食べている部分。
たまに長けて黄色くなっていることがありますよね。

今年はオクラの花が見たいな、といって種を買ってきてまいています。
オクラが食べられるかどうか、期待せずに楽しむことにします。

レンゲソウ

0416_13rengesou 2011.4.16
レンゲソウのシーズンも終わりに近づきましたので、とびっきりの写真をお目にかけましょう。
紫の色調変化がすごいでしょ。
この色と姿が大好きです。

コアシナガバチ

0416_11asinagabati1 2011.4.16
コアシナガバチだと思います。
いろいろな種類のアシナガバチが入れ替わり立ち替わり姿を見せますね。
構わないけど、巣を近くに作らないでね。
0416_11asinagabati2
桜の葉の付け根の蜜腺のあたりに顔を近づけている雰囲気。
甘いものを舐めに来ている姿が多いですね。

翅4枚に見えますか?
しかも幅が狭い。重い獲物をぶら下げて飛ぶのですが、よくそういう力が出るものですね。

シャクナゲ

0416_3_25syakunage 2011.4.16
街を散歩していると、ツツジはいっぱい見ます。品種が実にたくさん。「つつじだ」としか言いようがありません。
でも、シャクナゲはあまり見かけません。
豪華ですね。
こってり丸まって盛り上がっています。
場所は東光院の庭。
もう少しモンパルでのアクセスがしやすい場所だといいんですが、ちょっとね。
窮屈な道路が多いことです。

ツバキ

0416_3_24tubaki1 2011.4.16
去年もご紹介しました。
東光院の紅白椿。
トランスポゾンという「動く遺伝子」というやつが、花びらの色々な場所で活動している。
赤い色素を作る酵素の遺伝子にトランスポゾンが割り込むと、酵素ができなくなっておそらく白い部分になるのでしょう。
0416_3_24tubaki2
落ちた花びらですが、こんなふうにいろいろ色分けが生じているんですね。
ひょっとすると、紅白に咲くということは毎年同じでも、色分けの分布は毎年違うんだろうな。

去年はたまたまこのツバキの実が落ちているのを見つけたので、1こ拾ってきました。で、鉢の土に埋めておいたら、発芽しました。よい偶然にであいましたことよ。
まだ30cmもない幼木ですので、花はまだ先。
遺伝子の交配があるので、どういう個体になったのか、全く分かりません。
枯らさないように育ててみます。

風流

0416_3_19suiro3 2011.4.16
前の記事の続きです。
桜の花びらに覆われた水路を見ていたら、おや、ミシシッピアカミミガメですね。
0416_3_22kame1
甲羅干し、ともいいますが、このカメさんたちは風流な「数奇者」でいらっしゃいます。
「花浴み」ですな。
去りゆく花の名残を背に受けて、季節の移ろいを味わっています。

0416_3_22kame2
このじいさん、何をごちゃごちゃぬかすやら。
見ろ、ドップラー効果泳ぎというのはこういうもんだい。
う~む、現役時代なら確実に物理の授業の教材にしていましたね。
よいものを見せてくれました。

六郷用水跡

0416_3_19suiro1 2011.4.16
柵の左側に遊歩道と一方通行の車道があります。右が水路。
ところで、この遊歩道、狭いのですね。しかも、車道との間に段差がある(それは当然ですが)。
遊歩道に電動車いすで入ると、自転車とのすれ違いに恐怖を感じる。もし車いすで散歩している方と出会ったらすれ違いは無理。
そういう時は動きやすい方が遊歩道を降りればいいようなものなのですが、斜めに切った場所がないんですよこの遊歩道には。いったんはいったら端までいくしかない!そんなむちゃな!
で、私はこの遊歩道には絶対モンパルでは入らないのです。車道を走行して、何か面白そうなものがあると、降りて見に行く。
なんだかなぁ。ちょっと(かなり)哀しい遊歩道。
幅広く、どこからでも上り下りできるようになっていれば、安心して誰でも入れるのに。
こういう配慮のない歩道って多いんですよ。だから、うっかり歩道を走っていればいいとはいえないのです。
多摩川の堤防沿いの歩道。丸子橋近く。
幅は結構あるんですがね。車道との間が柵で仕切ってある。うむ、安全かな。
と思って進んでいくと、橋のたもと。柵を互い違いにして、バイクなんかが入り込めないようにしてあって。人はすき間から出入り。知らずに自転車で走って来た人は、かなり苦労しないと出られない。当然、車いすは完璧に出入り不可能。結局100mも戻らなきゃならないんですよ。そんなの、ありですか?

話がちょっとそれたな。
0416_3_19suiro2
これ、水路です。すごいでしょ。
桜の花びらが散って水面を覆い尽くしているのです。
なんだかここを歩けそうな気がしてきますね。

2011年5月16日 (月)

ムベ:Part2

0416_3_14mube4 2011.4.16
花は下を向いているので、手でつまんで横を向いてもらいました。
オシベがメシベを包んでいるのかな?
少し幅広の白い花弁風のものと、細いひょろひょろっとしたものがありますが。これなんだ?
花弁とオシベ、なのか、萼と花弁なのか。
花弁とオシベだとすると、中心部の構造はどうなっているのかな。
0416_3_14mube5
ね、なんだかよくわかりません。
0416_3_14mube6
思いっきり真ん中だけ。
これメシベ?
結局分かりませんでした。

さて、現場では名前もわからなかったムベ。家で調べて、ほぉ~。

むべ【郁子・野木瓜】
アケビ科の常緑蔓性低木。暖地に自生。5~7枚の厚い小葉から成る掌状複葉。5月頃、白色で淡紅紫色を帯びる花を開き、佳香がある。暗紫色のアケビに似た果実を結ぶが開裂しない。甘く食用。茎・根などは利尿剤。トキワアケビ。うべ。<季語:秋> 。「郁子の花」は<季語:春>[広辞苑第五版]

あらら、郁子さんなんだ。ふ~ん。どうしてだろう?
「季節の花300」というサイトから

・木通(あけび)科。
・学名  Stauntonia hexaphylla
          Stauntonia : ムベ属
          hexaphylla : 六葉の
  Stauntonia(ストーントニア)は、18世紀の、中国大使になったイギリス人「Staunton さん」の名前にちなむ。
・むべの実は、昔は「苞苴(おおむべ:朝廷に献上するもの)」とされており、それが変化して「むべ」の呼び名になったとされる。

ウィキペディアから

日本の本州関東以西、台湾、中国に生える。柄のある3~7枚の小葉からなる掌状複葉。小葉の葉身は厚い革質で、深緑で艶があり、裏側はやや色が薄い。裏面には、特徴的な網状の葉脈を見ることが出来る。
花期は5月。花には雌雄があり、芳香を発し、花冠は薄い黄色で細長く、剥いたバナナの皮のようでアケビの花とは趣が異なる。10月に5~7cmの果実が赤紫に熟す。この果実は同じ科のアケビに似ているが、果皮はアケビに比べると薄く柔らかく、心皮の縫合線に沿って裂けることはない。果皮の内側には、乳白色の非常に固い層がある。その内側に、胎座に由来する半透明の果肉をまとった小さな黒い種子が多数あり、その間には甘い果汁が満たされている。果肉も甘いが種にしっかり着いており、種子をより分けて食べるのは難しい。自然状態ではニホンザルが好んで食べ、種子散布に寄与しているようである。

へぇ、鳥の種蒔きは日常ですが、サルも種蒔きするんですねぇ。

今回写真を撮ったあたり、忘れないように見てなきゃいけませんね。実がなるかなぁ。
いままでは気づいていませんでしたが。とにかくさいきん忘れっぽい。
がんばろっと。

むべ【宜】副
「うべ」に同じ。古今和歌集雑「とどめあへず―も年とはいはれけり」[広辞苑第五版]

おじいさんギャグ
これがムベであるか。=これぞむべなるかな。

ムベ:Part1

0416_3_14mube1 2011.4.16
モンパルを走らせていて、あれっ?見慣れない花だった、とバックしてきました。
0416_3_14mube2
葉の感じはこんな具合。
0416_3_14mube3
若い葉はこう。

実はですね、この花のところへ来る前に、「ムベ」という表示の板があったのです。
大田区が設置した表示板。
でも、その時の私の意識は、表示板のあるところの植物の葉と、ここの花のところに葉が違っているような気がしたんですね。で、その時点ではムベだとは思わなかった。
あとでで見たら、他の植物の葉も交じっていて、混乱したようです。

調べたらムベでした。


別のツバキ

0416_3_9tubaki1 2011.4.16
前の記事のツバキからちょっと離れたところ。
こんなツバキもありました。
レトロポゾンが動いているのでしょうか。紅白咲きといっていいのかな。
0416_3_9tubaki2
ちょっと高い位置でこんなふうにしか撮れませんでしたが、同じ木の別の枝、だと思います。
枝が違うと、違う個体のように振る舞えるところが植物の独特さですね。
昔から時々来ているつもりだったのですが、この場所のツバキをきちんと見たことがありませんでした。いろんな品種があるものです。

ツバキ

0416_3_7tubaki1 2011.4.16
幻想的な雰囲気を楽しんでください。
シダレザクラの花の中で遊んだ、密蔵院の境内。
こんな八重のツバキがありました。
絵みたいですね。
0416_3_7tubaki2
横顔。
何段にも重なっています。
0416_3_7tubaki3
ころんとした雰囲気のもありました。

↓ではこれをお楽しみください
0416_3_7tubaki4

ゼニアオイ

0416_3_3zeniaoi 2011.4.16
ちょっと近所をお散歩へ。
ここのゼニアオイ、冬中花を咲かせ続けて、全く枯れないままに現在至ります。
どうしちゃったんだろう?いいのかなぁ?
我が家のゼニアオイは、種から発芽して現在ゆっくり成長中。草丈がまだ30cmいってないんですが。ずいぶん違っちゃったなぁ。

アカカタバミ

0415_156akakatabami 2011.4.15
開き始めたアカカタバミの花。
小さいけれど鑑賞に値しますね。
背景のぼけ具合がよい雰囲気。
(自画自賛)

ヤエムグラ

0415_154yaemugura1 2011.4.15
ヤエムグラの実です。
アブラムシがついていたのには撮影時気づいていませんでした。ご愛嬌。
ヤエムグラはアカネ科、オオイヌノフグリはゴマノハグサ科。
果実だけ見ていると、これも似てるような気もするが・・・。
0415_154yaemugura2
二子玉川のことを「にこたま」っていうのご存知ですか?

ヒメオドリコソウ

0415_152himeodorikosou 2011.4.15
ヒメオドリコソウ。
花だけを見るとホトケノザと似ているのを初めは知りませんでした。
間違っちゃって、訂正のコメントを頂いて以来、一応識別はつくつもりです。
葉が違う。
ホトケノザの方が季節的に早いんですね。
後からやってくるヒメオドリコソウです。

カロライナジャスミン

0415_151carolinajasmine1 2011.4.15
ジャスミンという名ですが、香りで名高いジャスミンとは違う種類です。
0415_151carolinajasmine2
サウスカロライナ州の州花だそうですね。
メシベとオシベの伸びてくるタイミングをずらしているようですね。
あまり種がついているという感じはないけれど、どうなのでしょうか。
つぼみがコロンとして可愛いですよ。

0415_13juunihitoe1 2011.4.15
ジュウニヒトエが「林立」しております。
0415_13juunihitoe2
こう並んでいるのを、左側から、ローアングルで重なるように撮ってみました。

昼の散歩を終えて玄関前に戻ってきて、よっこらしょ、と腰をおろして日向ぼっこ。
周りの植物たちと「会話」するかかしじいさんです。
その時に左を見たら、こういう光景だったのです。
心が穏やかになります。

電波時計

5月13日からまた「おおたかどや山」からの標準電波が出ています。
例によって、この電波しか受けられない電波時計の「電波が聞こえたよ」サインで知りました。
NICTを検索したら

独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)
日本標準時グループ
おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は暫定的に送信を再開
本日、5月13日17時32分から暫定的に送信を再開しました。
なお、雷の発生等天候の状況により送信を一時停止することがあります。
あらかじめご了承下さい。
標準電波をご利用の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願い申し上げ ます。
はがね山標準電波送信所(60kHz)は通常どおりの運用を行っています。

いったん再開したのに、落雷を受けて停止してしまったんでしたね。
機器を修理交換したうえで、遠隔操作で、アンテナと機器を切り離すことが出来るようにしたのではないかな。と想像します。
一般人にとっては、週に1,2日電波を出してくれれば十分ですけどね、時々時刻合わせが出来ればいい。気象庁なんかは常に正しい時刻が必要なのでしょうと思いますが。

0516denpadokei
◆左端に電波受信しましたマークが出ています。
この時計ね、私にとっては思い入れのある時計でして。
この時計を買ったのは「20世紀」末でした。
そしてこの時計「2000年問題」をクリアできなかったのでした。
覚えたいらっしゃいますか?2000年問題。
(2000年は20世紀最後の年です。念の為。21世紀は2001年からです。)

閏年ルールは

西暦年が4で割り切れる年は閏年
ただし、西暦年が100で割り切れる年は平年
ただし、西暦年が400で割り切れる年は閏年

こうですよね。ですから、西暦2000年は閏年だったんですね。ところが、プログラムの中には100年ルールまでしか組み込んでいないものがあったのですね。
この時計もそうだったのです。
電池入れ替えでリセットすると、今年は何年かという問い合わせが表示されます。それに答えると、プログラムで閏年判定をするようになっていました。
で、この時計、2000年は平年だと思ってしまったのです。

電波情報には、今日は通年で何日目か、という情報が乗っていますので、3月から日付が狂ってしまった。
で、この時計に、「今年は1996年だよ」というようにウソを知らせてやらないと、正しい表示ができなくなったんです。
現在の電波情報より情報が少なかったような記憶があります。
曜日の情報も確か送られてこなかった。だから、この時計、2000年以来、曜日がずれてしまった。モードを切り替えて、曜日は表示しないようにして使っています。
この写真で、5月16日を表示していますが、今が何年だと思っているか、2011年だとは思っていないんですね。
なんだか、いとおしいやっちゃ。ね。

◆ところで、読者に質問!
閏年の話はポピュラーですが。
曜日(月、火、水・・・)というやつは、いつから連続してるんですか?
日本にこの曜日が入って来たのはいつなんだろう?

毎年1月1日は日曜日、というような決め方では不都合でしょうか?
平年だと、12月31日が日曜になり、連続して日曜になりますが年末年始だからいいのじゃないか?
などと夢想する私ですが。
この方式だと、カレンダーは2種類でいい。平年用と閏年用。

現在の方式だと、1月1日の曜日によって7種類、さらにそれに閏年の場合を入れて、14種類のカレンダーが存在するわけですけれど。

シンプルでよくない?

2011年5月13日 (金)

モノアラガイの卵

0415_1monoaragai 2011.4.15
コンパクトデジカメのレンズの前に虫めがねを入れて、撮影してみました。
もう孵化寸前の卵なんです。
もう稚貝が見えてるんですけどね。
はっきり撮影するには、もう一段の倍率が必要ですね。
なにかいい手はないかなぁ。

シラン+

0414_23siran 2011.4.14
おお、シランにつぼみだ、そういう季節かぁ、と思ったら
0414_23siranabu
シランの葉にヒラタアブの幼虫がいました。
そうなんだ、アブラムシの季節でもあるんだよなぁ。
そうすると、ヒラタアブや、テントウムシたちの季節でもあるんですね。
クサカゲロウもそうだな。
にぎやかでいいなぁ。

キチョウ

0414_15kityou 2011.4.14
線路の中をキチョウが舞っていました。
なかなか目の前へ来てくれません。
やっと近くへきてくれたので一枚だけ。
キチョウ初見。

現在、多分モンシロチョウの幼虫を育てていますが、キチョウも育ててみたいものですね。
まだそのチャンスは訪れていません。

アリ

0414_12ant1 2011.4.14
何かが動いている。
よく見ると、アリが何かを巣へ運んでいます。
更によく見ると、これはツマグロオオヨコバイの死骸のようです。
0414_12ant2
かなり大きいのですが。うまく巣穴に入るでしょうか。
引っかかった部分を拡張しながら運ぶのか、あるいは、適当なところで解体して細かくして運ぶのか。
いろんなものを運びます。

ムラサキカタバミ+

0414_10murasakikatabami 2011.4.14
ムラサキカタバミの赤紫の花。
0414_11akakatabami
アカカタバミの黄色の花。

なかなか、ややこしい。
カタバミ、イモカタバミ、オッタチカタバミなどと、完全に識別できているのかどうか、かなり疑わしい私なのでした。

ササグモ+

0414_9sasagumo1 2011.4.14
アジサイの葉にて。
ササグモとニジュウヤホシテントウの接近遭遇。
なにか起こるのかなぁ、と眺めていましたら
0414_9sasagumo2
これはナス科の葉っぱではない、とニジュウヤホシテントウは去っていきました。
この写真の直後に翅を開いたのですが、シャッターのタイミングが合いませんでした。残念。

今、ナス科というとなにかな。タマサンゴがあるかな。
あまり豊富とはいえない気がしますが、ナス科を求めて旅立ちました。

タチイヌノフグリ+

0414_8tatiinunohuguri 2011.4.14
タチイヌノフグリの青い花を撮っていたら
0414_8tatiinunohuguri2
おお、タネツケバナ(ミチタネツケバナと区別できませんが)の実だ、っ。
またまた、半端な写真を撮ってしまった。
いろいろ混然一体の環境なんですよ。

スミレ+

0414_6sumire 2011.4.14
花の写真のプロなら、こんな写真は没。
光線の具合も、花びらの小さな傷も。
で、昆虫写真家なら、やっぱりこの写真は没。
ちゃんと対象をとらえてない。

アマの、虫好きじいさんだからこうなる。
スミレの写真を撮ったんですが、ユスリカらしきものがとまっていて、掲載したくなっちゃった。
はんぱだよなぁ。
どっちも好きなんです。

実がなりそう

0413_13sakura1 2011.4.13
いただきき物の桜「南殿(なでん)」です。
花が終わりに近づいて、よく見たら実がなりそう。
八重咲きなんですけど、メシベもオシベもあるなぁとは思っていましたが。
0413_13sakura2
こういうのが二つ三つあります。
どうなることか、見続けなければなりませんね。
(ソメイヨシノに実がなることもたまにはありますね。よく見ていると)

大紫羅欄花

読めました?これです。
0413_11ooaraseito1 2011.4.13
これは市販の「ムラサキハナナ(紫花菜)」の種をまいて育てたものです。
鉢植えなのでじっくり正面に座りこんで撮影できました。
0413_11ooaraseito2
ショカツサイ(諸葛菜)とか、オオアラセイトウ(大紫羅欄花)とか・・・。

標準和名は何ですか?
困った。

2011年5月12日 (木)

フサスグリの実

0425_26husasuguri1 2011.4.25
実がなってます。
確かにフサスグリですね。
この玉っころ、たしかにそうだ。
0425_26husasuguri2
花は縦にぶら下がっているのですが、写真を少しでも大きくしたくって、横倒しにしました。
右の方が先端です。
左(上)から右(下)へ花が咲き進んでいきました。
先端にはまだ花があって、花が終わると子房がふくらんで来て・・・という時間の経過が写っています。
このひと房しかありませんが、楽しみには違いない。
赤くなるのかな?

我が家は一体何をやっているんでしょうね?
どういう庭なのか?
ガーデニングが好きな方が見たら、きっと腰を抜かしますね。

「あまりにも生態系」なんだものなぁ。
(無手入れの別の言い方)

フサスグリ

0413_10husasuguri1 2011.4.13
妙に気になる葉です。
鉢植えにしてあるから、妻が植えたのでしょう。
聞いてみると、フサスグリよ、と。
はぁ、いろいろ楽しむ人だなぁ。
0413_10husasuguri2
よく見ると、花が咲いている。
見慣れない花です。
0413_10husasuguri3
こういう花でした。
つらつらと眺むるに。
この花、花弁がないんじゃないかなぁ。
緑色のは萼ではないですか。
メシベとオシベは確かにあります。

一房しか花がない。
もし実がなっても、食べるというほどにはならないでしょうねぇ。
母の実家の伯母が昔、山からスグリをいっぱい採ってきて、焼酎に漬け込んで「スグリ酒」を作ってましたっけ。甘酸っぱい酒でした。
スグリのジャム、というのもありましたね。
なんにしても、一粒口にすることが出来たら幸いですが、どうなることやら。

影絵

0413_8shadowofant 2011.4.13
こういう陽射しの時に、たまたまそこにアリがいて、その影が写っていて、たまたま私がそこに来た。という偶然です。
撮りたいと思って撮れる写真ではないですが、かといって、すごい写真かというと、別段そんなこともなくって。
ま、一期一会ではありました。

オニタビラコ

0412_17onitabirako2 2011.4.12
ちょっと幻想的な写真をお目にかけます。拡大して下さい。
被写界深度が浅いのでこうなりました。

0412_17onitabirako3
こういう配置なんですね。
つぼみから花、実まで、という「時間」を一枚に写し込みたいという、例の趣味です。
オニタビラコの花を真横から見るというアングルが気に入ってしまった、妙に新鮮でした。
0412_17onitabirako4
舌状花のメシベが際立ちますね。

ハナバチの仲間かな

0412_12hati 2011.4.12
パンジーの花に来ていました。
ハナバチなのか、ミツバチなのか。
触角の感じがセイヨウミツバチとは違うんですよね。
で、わからない。
胸のふわふわ感がとってもいいんですけど、名前がわかりませんでした。

ナズナ

0412_6nazuna1 2011.4.12
ペンペングサをみると、なんとなく幸せな気分になる私です。
どうしてかな。
0412_6nazuna2
色々なステージの花が見られるワンショット。
しゃがみこんで、じっくり眺めてください。
かわいいですよ。
一本抜いて、上から下へ軽くしごいて撥を立たせ、茎を指先でつまんで耳元で回してみてください。「ペンペン」しますよ。

ありのままの姿を

言葉が練れていません。誤解を招きそうな気もしますが、思うところを書いてみます。

ダウン症児が連ドラ出演 脚本家「ありのままの姿を」
こういうタイトルの記事が今日(2011年5月12日)の朝日新聞にありました。

 知的障害のある子どもたちを芸能界に送り出そうと、タレント事務所が3年前に設けた障害児専門クラスから今春、初の連続ドラマ出演者が決まった。障害者が演じるのが当たり前になることを目指した試みの、大きな一歩になる。
 ・・・
 ドキュメンタリーにダウン症の子どもが出ることはあるが、役者として出演する例はまれ。
 母(親)は「歌ったり踊ったりするのが大好きな子。元気で、楽しいところをみてほしい」と話す。
 ・・・
 「やっとここまできた」。2008年5月にSPクラスを立ち上げた国枝秀美社長は喜ぶ。「障がいへの理解が進まないのはメディアへの露出が少ないためでは」と考え、欧米のように障害者がテレビや映画に出るのが当たり前の社会を目指した。
 現在、幼児から30代までの約80人が、歌や演技などのレッスンに励んでいる。「子どもたちは注目されればされるほど実力を発揮する。今回の出演を弾みにしたい」

「障害者は何にもできない」なんて思わないでくださいね。
歩くことに不自由さがあるけど、泳いだり、教壇に立ったりできる私。でも芸術的センスはほぼ皆無な私。
算数だ理科だ、なんて無理だけど、ものすごく深い情緒活動のできる人。
能力の幅にはものすごく幅があるんですよ。
健常者といったって、何でもできる人なんかいないでしょ。いろいろ得意・不得意があってあたりまえ。
ひとはそれぞれ自分にできることをすればいい。

私が教師という職業を選択した理由の一つ。私という「障害のある先生」を見て育った人は、きっと二度目に障害者に出会ったときに全く障害者を知らない人とは違った対応が出来るはずだ。何十年か教師をやって、千という単位の生徒にこの障害のある体を教壇に立ってみてもらう、それはきっと無駄じゃあないだろう。そんなつもりがあったんですよ。
たくさんの人に見てもらう、自分の障害者としての姿を見てもらう、というのが私の選択した生き方だったんですね。
テレビや映画に障害者が出ることが当たり前になったらいいですね。

アメリカの「鬼警部アイアンサイド」はすごかったですね。
車いすの刑事部長・アイアンサイドが、黒人の助手や婦人警官と一緒に犯罪捜査に当たるんでしたよね。
障害者、黒人、女性。アメリカとはいえ、やはり差別が皆無ではない。それを正面に出すんだものなぁ。
ある回で、アイアンサイドが犯人に車いすごと湖に突き落とされてしまうシーンがありました。泳いで岸に帰って来たアイアンサイドの台詞

「障害者はみんな泳げるということを、犯人は知らなかったのだろうな」

負けた、というか、参った、と思いましたよ。
リハビリにおいて全員が水泳を習得している、ということを告げられたのですからね。
日本は、全然、まだまだなんだ、とショックを受けましたっけ。

◆凄腕つとめにん:大阪府男女共同参画推進財団 統括ディレクター 仁科あゆ美さん
 悩める男女へ、易しく面白く
という記事が5月9日に載っていました。

・・・
 さらにこんな提案をした。彼らは段ボールを使った野外活動を企画していた。当初はお父さんが工作、お母さんが昼ご飯担当になっていた。「工作が得意なお母さんもいる。どの仕事をするか選べるようにしたら」。すると、納得してもらえた。
 女や男という性別に縛られずに生きられるのが「男女共同参画」の社会だ。「企画の立て方を通して、価値観を問い直してほしい。難しいことだからこそ、易しく深く、できれば面白く伝えたい」
 ・・・

 健常者や障害者という枠に縛られずに生きられるのがユニバーサルな社会だ、といいかえてみましょうか。
 枠にとらわれていては、窮屈でしょうが。
 みんながのびやかに生きられるのが一番いいでしょ。

この記事の中に写真がありましてね。キャプションは

車いすで学校の写真係として活躍する女性の人形。同僚が米国で買い、センター内に飾られている。「様々な人が生きやすい社会にとの思いが込められた人形です」

日本はまだまだだよなぁ、と痛感しました。
リカちゃんというか、バービーちゃんというか、そういうかっこいい女の子が車いすに乗っているんです。それが全然わざとらしくもなく普通なんです。そういう人形、今、日本にあります?

◆こんな投書もありました。

[声]駅の節電は弱者に配慮して(5/4)
 生協役員 (山形県米沢市 64)
 上京して驚きました。JRの駅でいつも使っていたエスカレーターが節電を理由に止まっていました。私は左足に軽いまひがあるので、手すりにつかまりながら、階段をやっとのことで上り下りしました。
 東京の駅の階段の多さにはいつも閉口します。エスカレーターが止められているなかで、駅を利用している高齢者や妊婦さん、そして障害のある方々は階段をどのようにして上り下りしているのでしょうか。
 関係者はエレベーターがあるとおっしゃるかもしれませんが、そういった弱者にとって、数少ないエレベーターを探して長いホームを移動するのがどれだけ大変か、おわかりになっているのでしょうか。
 もちろん、東京電力の現状を考えれば、節電は必要でしょう。ただ、駅は不特定多数の人が利用する公共施設です。その公共施設で弱者を犠牲にした節電でいいのでしょうか。関係者の再考を望みます。

障害者という「特別」な人にはちゃんと「特別」なルートを確保してあります。どうぞそちらをお使いください。ということですか。
「特別」なルートを確保してあるということは障害者に対する「特別」な配慮なんでしょうね、きっと。
で、いいことをしたというつもり。
それって、自分を高みに置いて、障害者に「施し」をしてるんですよね。
同情というのも高みから見おろす行為なんですよね。
同情って差別の別の側面なんですよね。

障害者も高齢者も妊婦も、社会の普通の構成員ですよね。だから、普通の人が普通のルートで行動できるようにするのが当たり前というものでしょう。

バリア=障害を作っているのはどちらですか?
バリアを低く下げられるのはどちらですか?
バリア=障害を作り構えている人のことを障害者というのではありませんか?

モノアラガイの卵

0412_1monoaragai1 2011.4.12
すでにこの水槽で飼育していたオタマジャクシは全部旅立ちましたので、過ぎたエピソードを一つ。
マクロレンズでどこまで卵の中が写せるか、とトライしていました。
卵の透明な殻の中に稚貝がいることがわかります。鮮明な姿までは見えませんでした。

0412_2kaeru
どれどれ私も見てみげよう。
一緒に観察してくれたカエルちゃんです。
体の模様はヒキガエルそのもの。でも、まだ消え切っていない尻尾があって、このかわいさ、たまりませんね。

飼育って、場所や食べ物を用意してあげることが出来るだけなんですよ。
育ててやっている、というわけじゃないんですね。
食べ、育っていくのは相手。自力で生きているんです。どんない小さくっても。
その成長の過程に立ち会うことの幸せをおすそ分けしてもらうのが、飼育なんですね。

私、昆虫でも標本を作るとか、コレクションするという気は全くないんです。
彼らが成長し、生きる姿に立ち会いたいだけなんです。
「飼育屋」なんだよなぁ、考えてみると子どもの頃から。
今は夫婦二人で、楽しませてもらっています。

ノミノツヅリ

0411_34tumekusa 2011.4.11
初め、あいまいな記憶で、ツメクサかなと思っていたのですが、葉が違いました。ツメクサの葉は細いですね。
これは少し丸みがある。
で、ノミノツヅリかな、ということにして記事を書き始めたのですが・・・
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/caryophyllaceae/nominotsuduri/nominotsuduri.htm
このサイトによりますと

 ノミノツヅリは全世界に分布する越年性の一年草。か弱い姿ではありながら、乾燥する道端や荒れ地に生育する。秋に芽生え、春には広がって株を作る。茎は、最初は横に這うが花が咲く頃には立ち上がり、節ごとに枝を分けて上部は広がる。茎には全面に短い下向きの毛があるが、肉眼ではほとんど見えない。花は3月から6月まで咲き続けるが、節ごとに2つの枝に分かれるので、次第に大きな株になって咲くようになる。葉は長さ3~7mmで小さく、両面無毛。花は直径7mmほどで小さく、鋭く尖った顎よりもわずかに花弁が短い。
 ノミノツヅリは「蚤の綴り」とのこと、蚤の粗末な着物といった意味らしい。同じ科でよく似た名前のノミノフスマは湿った水田に生育するので生育地は全く異なるが、小さくて白い花を咲かせることでは共通点がある。このような小さな植物は、最小の資源で子孫を残すことが可能であり、ノミのように小さいからこそ生きていける戦略を採っている。植物の戦略も多様である。

葉は「両面無毛」とありますねぇ。
細かい毛が生えているように見えるんだけどなぁ。
0411_34tumekusa2
花の拡大。
わからなくなりました。
教えてください。

イチゴ

0411_33itigo 2011.4.11
これは四季成りイチゴではなくて、季節もののイチゴです。
食い意地が張ってるでしょ。ナツミカン、キンカン、サクランボなど・・・。
楽しいだけで、家計の助けなんかにはまるっきりならないんですけどね。
楽しければいいさぁ。

こうやって、育てていれば、東京でのイチゴは5月くらいが食べごろになりますね。

クリスマスにイチゴとか、冬のトマトとか、もうやめませんか?
お日さまの恵みで、自然においしくなる時期においしいものを食べませんか?
苗を寒冷地に運んで寒さを経験させたり、冷蔵庫に入れて寒さを経験させたりして結実の時期をずらす。ここですでにエネルギーをかけている。さて、結実となれば当然暖房費が必要。
エコじゃないですよね。
授粉には輸入のミツバチ使ったりというのもあるか。昆虫はただの道具にすぎないのでしょうか?そういうひずみが、まわりまわって、ミツバチの消滅につがってるんじゃないのかなぁ。だって、不自然だもの。

本来の「旬」があって、そこからずれた出荷に付加価値があったのでしょうけれど。
いまじゃ、イチゴは冬の果物みたいになっている。
やっぱり異様なことだと思うんですけれど。

私、冬はトマトもイチゴも食べません。
小さな一歩を意地でやってます。
みなさんもよかったら、ご自分の一歩、を踏み出してみませんか。

コマツナ

0411_32komatuna1 2011.4.11
コマツナはアブラナ科ですからして
0411_32komatuna2
花が終わるとこうなりますね。
そろそろ花のピークは過ぎようとしています。
で、多分コマツナの花の写真としては最後かな、というのをお目にかけます。鑑賞して下さい。
0413_17komatuna1
あわ~い雰囲気で撮ってみました。
まだメシベが伸びてきていない。
0413_17komatuna2
メシベも伸びてきました。

◆ところで、この花の咲いている鉢とは別の鉢なんですが、同じくコマツナが植えてあって。
そこに、「アオムシ」を発見してしまいました。
この記事を書いている今日現在16,7匹が終齢幼虫になっています。
うっかり、ガーゼなどで封をしないまま普通の飼育ケースに入れたら、大脱走事件が起こって、ケースの周囲1mくらいに散らばってたり、すごいのは、2mくらい遠くで発見されたり。夫婦二人で大騒ぎなんです。
長くチョウの飼育をやっていますと、幼虫の脱走も何度か経験しています。どこか安全な場所で蛹になってくれているのなら室内だろうと何だろうと全然構わないのですが・・・。
稀に、事故があって、幼虫を踏んじゃった、という経験もあります。あれ、悲しいんですよ、とんでもなく自責の念にさいなまれる、あれだけはいやです。でも、ありうるんだよなぁ。

このところ、もう脱走者はいないだろうな、と目つきが鋭くなってますね、二人とも。
多分、モンシロチョウだと思います。
そのうち、経緯を写真付きでご紹介するつもりです。

2011年5月11日 (水)

オニタビラコ:2

0417_1onitabirako1 2011.4.17
やっぱり日陰はいやだぁ、っとオンコの木の中から顔を出しましたよ、このオニタビラコ。
顔を出すためにはやたらと長く伸びる必要があった。
1mの竹ものさしを立ててみました。
90cmはあります。
がんばったねぇ、すごいじゃん。
このあと1m超えまで行きましたよ。
0417_1onitabirako2
下の葉の部分にもものさしを置いてみました。
写りきりませんでしたが、直径50~60cmに広がっていますね。
座布団ですね、これでは。(ホトケノザブトンorカカシノザブトンという名はどうかな)
ここまでデカイのは初めてだ。
まあ図鑑では30~90cmとありますから、規格外ではないのでしょうけれど、私にとっては初めて。なんだか、爽快にデカクなったオニタビラコなのでした。

見るとなんだか、ニコニコしてしまう。

オニタビラコ:1

0411_31onitabirako1 2011.4.11
オンコの木の下の巨大なロゼット。
これなんだ?といったら、妻笑って曰く、これオニタビラコよ。
ほんとかよ、バカでかいなぁ。
0411_31onitabirako2
オンのの木が丸く刈り込んであってその下から伸びたものですから茎がオンコの木の中に突入してしまった。
よくよくみれば、オンコの葉の間の暗がりで咲いてますよ。
オニタビラコなのに日蔭者になっちゃった。

おい、それでいいのかよ、とつい声をかけたくなる私です。あいては植物なのにねぇ。

オランダミミナグサ

0411_24miminagusa 2011.4.11
雑草図鑑によりますと、明治年間に渡来した帰化植物だそうです。
ミミナグサという在来種があるのですが、多分、写真はオランダミミナグサの方だろうと思っています。
ハコベと紛らわしくって、図鑑を眺めてからやっとああそうかと分かる、という状態から脱しません。

カエデで

0411_21rurimarunomihamusi 2011.4.11
カエデの葉の上を歩くルリマルノミハムシ。
幼虫は何を食べているのか知りませんが、成虫は花に潜り込んで花粉を食べるようです。
ということは、カエデの花の授粉をしているのかな。結構いろんな虫が花に潜り込むものです。

0411_22tumaguroooyokobai
こちらはちょっと迷惑ですが、ツマグロオオヨコバイ。
色の取り合わせがきれいです。
若葉がぐんぐん光合成をしている最中でしょうから、きっと樹液はおいしいのでしょう。
木の方の勢いがある時期だから、まあ、見ないふりしておきます。

小さな木にいっぱいたかっていたりすると、こら、だめ、とかいって弾き飛ばしたりすることもありますけどね。我ながら迫力ないんだよなぁ、虫さんに説教する時って。

ホオズキカメムシ

0411_19houzukikamemusi1 2011.4.11
ホオズキカメムシを見つけました。
4月の初めですから、まだ活動度が低い。
よたよた、という感じで歩いています。
ひょっとして本人(虫)もじれったいんですかね、翅を開いて少し飛んで、また歩いたりして進んでいきます。
その翅を開いた時なんですが、すごいことを発見してしまった。
0411_19houzukikamemusi2
背中が赤いんですね。
地味な模様のカメムシとしか認識していなかったのに、なんだか不思議と明るく赤い。
何とかシャッターを切り続け下のような写真をものしました。
0411_19houzukikamemusi3
うわぁ、っという気分ですね。
翅の下に隠されていた腹部背面は赤いんだ!ホウズキ色と言ってもいいのかな。
知らなかったなぁ。
ホウズキカメムシというのは、ホオズキなどのナス科の植物に来るという命名でしょうけれど、この背中の赤さには感激しました。

すごいものを見せてくれてありがとう!

清澄つつじ

0411_17kiyosumitutuji 2011.4.11
清澄つつじというのの、典型的な姿をお目にかけます。
ミツバツツジのような3を単位とした構成ではなく、2を単位とした「対」ですね。
それにしても、ツツジの品種ってどのくらいあるんですか?
この季節、「ツツジ」という語彙しかなくなってしまうんですよ、あんまりいろいろあるものだから。
買った時の名前をタグに書いてつけておいていただくと助かりますね。

0411_8lantana 2011.4.11
ランタナの葉がやっと出てきました。心配していたんです。
どうも、去年の夏のあの酷暑は植物にかなりのダメージを与えたのではないでしょうか。
いったんあの暑さで枯れかかって、なんとか再出発したものだから、そのごの花期が冬の方へずれ込んだような気がします。
そして、今年の発芽のタイミングが狂った、そんな気がするんですが、園芸好きの方、いかがですか?そんな気しません?
ランタナが冬中花を咲かせてしまったのです。
そして「棒」になっちゃった。
おれると芳香がするんですよ、ランタナの茎って。
もうダメなのかなぁ、と思っていたら、小さな葉を出し始めてくれました。ウレシイ。
もう一株の方も、これよりもっと遅れて葉を出し始めました。よかったよかった。

0411_11senryou 4.11
センリョウの赤い新芽も顔を出しました。
ササグモがよくこのくぼみの中でエサを待ちかまえていますね。
小昆虫が誘われるような香りでもあるのかな。

0411_15poppy
ポピーのつぼみ。
ちょっと増え過ぎの感があって、「大」歓迎まではしていませんが、一生懸命なんだから仕方ない。
このあと、す~っと茎が伸びて立ち上がってきますよね。
あのスピード、測ったことはないけれどかなりのものでしょう。
あれっ、もう?という感じ。
季節が進んでいきます。

フタモンアシナガバチ

0411_20hutamonasinagabati1 2011.4.11
カエデの葉の間にアシナガバチ発見。
このハチの右の翅が2枚重なっているようにも見えますね。これでいいのかな、2対ある証拠になるのでしょうか。
多少私は慣れてますので、このアングルでフタモンアシナガバチだろうという見当はつきました。
0411_20hutamonasinagabati2
ナント、カエデの花の中に顔を突っ込んでいる。
蜜があるのかな。
こういう花の中に顔を突っ込んでいるシーンというのは結構よくあるんですよ。
花粉媒介者としてはまるっきり「無名」の存在ですが、多少は授粉に貢献しているのでしょう。
糖液を吸って活動エネルギーにするのでしょうね。
0411_20hutamonasinagabati3
ね、かなり夢中になって花を探るのです。

イモムシなんかを襲って肉団子にして幼虫に与える話は有名ですが、蜜を吸うアシナガバチもかわいいでしょ。

コアシナガバチ

0411_2koasinagabati1 2011.4.11
アシナガバチを見たら、背中と腹の上面の模様に気をつけてください。写真が撮れるなら背面からの写真を撮ってください。
そうすると、昆虫図鑑サイトでの判別が楽になります。
これはコアシナガバチでしょう。
0411_2koasinagabati2
確かにすこし小さめで、力感というのでしょうか、そういうのはあまりありません。
見ている分には攻撃なんかされませんので、あわてずじっくり眺めてください。
ハチは単眼が写りやすいタイプの顔です。
最初の写真ではぼやけていますが、2枚目では3つの単眼がくっきり見えています。
ところで、ハチの翅は2対4枚ということになっているのですが、ちゃんと4枚くっきり識別できるという写真を撮ったことがないのです、実は、わたくし。

そのうちそういう写真が取れたら、4枚あったぞぉっと叫びます。
まだそこまで至らぬ私でした。

オニタビラコ

0410_21onitabirako1 2011.4.10
オニタビラコの果実と羽毛です。
萼がしっかり束ねていたのですが、その萼が下にそっくりかえりましたね。
解き放たれて飛び立つ時が来ました。

0410_21onitabirako2
光の「放射器」みたいな感じに写りました。
タンポポはまん丸くなるので有名ですが、オニタビラコの果実の羽毛だって美しいものです。

この季節限定なんですが、あ、これはタンポポの種、これはオニタビラコの種、って識別できます。
ハルジオンとかが参加してくるともうダメかな。見分けつかなくなります。

来年になるともう完全に忘れていて、なんだっけ、キク科の花の種だ、なんてあいまいなことになってしまいます。

ドウダンツツジ

0410_16doudantutuji1 2011.4.10
ドウダンツツジのつぼみ。
久しぶりです、この姿は。
0410_16doudantutuji2 4.10
この時の葉の姿。やはりまだまだ小さな新緑。

0411_7doudantutuji 4.11
微妙なところですね。もうすぐ。

0412_7doudantutuji 4.12
つぼみは2カ所にあります。
上とはべつの位置のつぼみですね。

0413_2doudantutuji 4.13
これで咲いたと言えるでしょう。

外で見かけるときは、わぁいっぱい咲いてる、というときが多いわけですが、自宅だと毎日眺めて、経過が楽しめるのがいいですね。
じっくり構えて写真も撮れるし。
毎年咲いてくれるようにお願いしました、ドウダンツツジさんに。

カエデの雌花

0418_9kaede1 2011.4.18
メシベのある花が咲きました。ずいぶん時間差があるものなのですね。
0418_9kaede2
こんなふうに、最初から羽というか翼のような子房があるのです。
一応、オシベもあるのですが、このオシベからも花粉が出るのか、雄花のオシベからのみ花粉が出るのか、そのあたりはよく分かりません。
この雌花もいっぱい咲きましたよ、今年は。
アリが来てますね。何か誘われるのかなぁ。
アリも授粉に与るのでしょうか。

カエデの雄花

0410_9kaede1 2011.4.10
カエデの雄花です。
0410_9kaede2
赤いのが萼なのかな。
0411_22kaede 4.11
葉と花の関係がよく分かります。
どうも後ろ姿しか撮れなくて
0412_8kaedeobana 4.12
今年はいっぱい咲いたなぁと思いつつ、でも、メシベが見えない気がする、最初から羽のような形の子房だったのじゃなかったっけ?
と思っていました。

2011年5月10日 (火)

雨を汚したのは誰?

★Words & Music by Malvina Reynolds.(1963年発表)
邦題  「雨をよごしたのは誰?」  (ジョーン・バエズ)
What Have They Done To The Rain?
から、一部引用

Just a little boy standing in the rain
The gentle rain that falls for years
And the grass is gone, the boy disappears
And rain keeps falling like helpless tears
And what have they done to the rain?

15歳でしたか。私だって多感な年頃というものはあったな。
ジョーン・バエズさんの澄んだ高い声の記憶がよみがえります。
記憶ってどのように脳の中にあるんでしょうね。
メロディーの記憶、声の記憶、詩の記憶、いっぺんに蘇ってきますね。
記憶の不思議。

★「花はどこへ行った」より一部引用

Where have all the soldiers gone?
Long time passing.
Where have all the soldiers gone?
Long time ago.
Where have all the soldiers gone?
Gone to graveyards, every one.
when will they ever learn?
Oh, when will they ever learn?

人は、いつになったらわかるのでしょう?

Blowin' In The Wind : Bob Dylan より一部引用

How many times must a man look up
Before he can see the sky?
Yes, 'n' how many ears must one man have
Before he can hear people cry?
Yes, 'n' how many deaths will it take till he knows
That too many people have died?
The answer, my friend, is blowin' in the wind,
The answer is blowin' in the wind.

あまりにも多くの人が死にました。人間の歴史に殺し合いが絶えたことはありません。
そして今もなお殺し合い、憎み合い、報復の繰り返しが終息しません。

そして、なんかの拍子に、敵だった「人間」と一緒に生活してみると、だれしもが「同じ人間だった」という。

気づけないんでしょうか。
想像力はないのでしょうか。

Fragile / Sting より

If blood will flow when fresh and steel are one
Drying in the colour of the evening sun
Tomorrow's rain will wash the stains away
But something in our minds will always stay

Perhaps this final act was meant
To clinch a lifetime's argument
That nothing comes from violence and nothing ever could
For all those born beneath an angry star
Lest we forget how fragile we are

On and on the rain will fall
Like tears from a star like tears from a star
On and on the rain will say
How fragile we are how fragile we are

暴力からは何も生まれない。

9・11の直後(時差とか分かりませんが当日といってもいいのかな)のライブで、Stingはこの歌を歌い、感情が激して涙ぐんで歌が不安定になりました。Stingほどの人が、と、たまらない気分でした。

この曲のエンディング、ギターのハーモニックス奏法による、はかない倍音が入りますね。
初めてあれを聴いた時は、背骨をしびれというか震えというかが走ったのを記憶します。
たった一つの音が、全てを語り得ることがあるのだ。と。

カロライナジャスミン

0408h8_carolinajasmine 2011.4.8
白山神社前の歩道の植え込み。
カロライナジャスミンのつぼみが黄色く目立ち始めていました。
いろいろこの植え込みの花は入れ替わってしまうのですが、カロライナジャスミンは毎年咲いてくれるようです。
特別な世話なしで、毎年自力で花を咲かせ、生き継いでいくような植物が好きです。

ハマヒサカキ

0408h6_hamahisakaki 2011.4.8
白山神社にて。
ハマヒサカキの花も終わりに近づきました。
この木ではかなり実がなります。
地味な木ですが、花の時だけ、匂いでその存在をアピールします。
蝋細工のような繊細な花ですので、愛でてやってください。

梅の実

0408h4_ume1 2011.4.8
白山神社の梅の実です。
こういう風に撮ると、成熟へ向かう若い命、というように感じていただけると思うのですが
↓こういうのはどうですか?
0408h4_ume2
汚らしいですか?
「すさまじ」いですか。(「心が荒(すさ)む」というような意味で。)
それとも、役割を終えて去りゆくものと、次の命を孕んで来るものとの交錯、と見ていただけますか?

カエデ

0408_13kaede1 2011.4.8
カエデの新芽とオバナなのですが。よ~くご覧ください。
新芽が折り畳まれた状態で赤い外皮に包まれていて、それが弾けると黄緑色の若葉がぱぁっと広がる、というのはよく知っていたつもりなんです。
で、今年は花もいっぱいだなぁ、と眺めていて気づいたのですが。
若葉とつぼみは一緒に包みこまれていたんですね。
赤い外皮の中でつぼみも形成されていたようです。
0408_13kaede2
葉の折り畳みも驚異的なものだと思いますが、それと一緒に、つぼみまで畳みこまれていたとは。
0408_13kaede3
ね。
今年初めて気づきました。
すごいものだなぁ。
なんとなく心揺さぶられます。

ムクゲ

0408_12mukuge 2011.4.8
ひと月前のムクゲの新芽。
今はそろそろ花の準備かなという季節に進んでしまいました。
葉がずいぶん茂っています。
生まれたてって、かわいいものです。花も虫も。

ホトケノザ

0408_11hotokenoza 2011.4.8
ホトケノザは一応毎年家のそばで見かけるのですが、なかなか開花してくれませんでした。
今年はかなりいっぱい咲いてくれて非常にうれしい。
でも、咲かないまま季節を終えた株もいっぱいあって、どういう違いなのか、よく分からずにいます。
ま、それはともかく、この蕾の濃い赤紫色、すごいでしょ。
道路へ座りこんでしまって眺めています。車のほとんど来ない場所だからいいけど、人は通る。変な爺さん、何やってんだろうなぁ?と思われているに違いない。
「格」はまるっきり違うけど、ファーブルさんの気分がわかろうというものです。

タンポポ

0408_10tanpopo 2011.4.8
道路の舗装の隙間に顔を出したタンポポです。
イメージとして、タンポポの花というと、立った茎の先端に咲いてますよね。
ところが、季節や生育場所の影響でしょうね、この写真のように、茎を全然伸ばさず、ほとんど地面で咲いてしまうこともあります。
でも、実が熟して、あの綿毛ふわふわの状態になるときは、必ず茎が伸びて立ちます。
10cmとか15cmくらいかな、花の後に急速に茎を伸ばします。
どうして?
それは実を遠くへ飛ばすために、風を受けようとしているのですね。
できるだけ高い位置で風を受けようとする。
よく見かけるタンポポですが、そういう変化を眺めてください。
「意志」のようなものを感じますよ。

2011年5月 9日 (月)

カエル

0410_17kaeru 2011.4.10
一つ写真がずれてしまったのですが、これを見てください。
エラが残っているな、というのが分かると思います。
この状態だと陸上生活はまだ無理。
尻尾が消えていくと、エラも消えていきます。

そしてしばらくたって
0419_5kaeru1 4.19
自分で陸上生活へと移った子ガエルに会いました。
0419_5kaeru2
立派でしょ。どうみてもヒキガエルですよね。
大きさはというと、指先に乗るくらいなんですけれど。
猫もいるし、トカゲも走っているし、いろいろ大変でしょうが、立派なヒキガエルになって戻ってきて欲しいものです。

この時池のオタマジャクシは
0419_4ikeotama 4.19
後脚が出てきたかなどうかな、という状態でした。

カエル

0408_2otama1 2011.4.8
室内飼育のオタマジャクシがカエルになりました。
0408_2otama2 4.8
手足は出ましたが、尻尾がまだ長い。
0410_6kaeru 4.10
なんだかちょっと、こわもてだ。
眼光が鋭い。
0410_6otama 4.10
この時、外の池で成長中のオタマジャクシはこの状態。
ずいぶんギャップがあります。
0411_1kaeru1 4.11
なんというか、ぼけぼけなんですけど、一人物思いにふけるカエル、といった風情でしょ。
0411_1kaeru2
ガラスの壁面にくっついています。
尻尾の短いのもでてきた。
で、このころから、外の池に放してやって、陸上生活に旅立つ時期は自分で決めてね、としました。
厳しい生活が始まります。

桜坂

0408_1sakurazaka 2011.4.8
桜坂上の交差点。
桜橋の上にも人がいっぱい。
0410_2sakurazaka1 4.10
日曜日。スーパーへの買い物途中。
うっかりいつものように桜坂を上がってしまいました。
最盛期、桜坂は大混雑なんです。
以前は駐車する車が多かったけれど最近は減りました。それでも、やっぱり人通り、車通りが多いこと。
渋滞にはまって動けなくなってしまった。
ベルトにつけたコンパクトデジカメを取り出して、フロントウインドウからパチリ。
桜は美しいのですが、難を言えば、人工物の多さ、ですね。
トランスと電線が見えてますね。
0410_2sakurazaka2
どうしても電線は入ってしまうのです。
何にもないといいのですけどね。
今年の桜坂のにぎわいは、この日がピークでした。
買い物帰りは混雑を避けてう回ルートを通って帰宅。
地元民としては要注意の時期なのでした。

ツツジ

0407_16tutuji1 2011.4.7
ご近所の家のツツジ。今年の新顔。
0407_16tutuji2
このツツジはどうも、花二つが背中を合わせて両側を向いて咲くらしい。
0407_16tutuji4
ほら。ね。
正式な名前はというと
0407_16tutuji3
というのです。
もう、ツツジの品種名はさっぱり分かりませんので、なんでもかんでも「ツツジ」といって済ませることにしました。

標準電波

この記事を書いている今、おおたかどや山標準電波送信所からの標準電波が出ていると思います。
http://jjy.nict.go.jp/
によりますと

おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は暫定的に送信を再開しました。
 本日、5月9日におおたかどや山標準電波送信所からの送信再開に向けて現地に一時立ち入りを行い復旧作業をしました。5月9日13時08分から暫定的に送信を再開しています。しかし継続的な送信ができないため、明朝、送信を停止する予定です。ご了承下さい。
 標準電波をご利用の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解をお願い申し上げます。
 なお、はがね山標準電波送信所(60kHz)は通常どおりの運用を行っています。
 標準電波の送信状況はWebでご確認をお願いいたします。ご不明な点はこちらまでお問い合わせ下さい。

40kHz標準電波
5月9日13:08暫定送信を再開しました
5月10日午前中で停波します
更新: 2011/05/09 13:12:12 JST

ということです。
電波時計をお持ちで、はがね山の電波は受信できないという方は、今、強制受信をかけてください。うまくすれば時刻をリセットできます。

実は、我が家の古い電波時計の一つが、受信できた、というんです。さっき見たら。
で、調べたらこうなっていました。
早く、安定した送信ができるようになるといいですね。

●電波時計でいったいどういう情報を送っているんだ?ということが気になるようでしたらこちらのサイトを覗いてください。
http://jjy.nict.go.jp/jjy/trans/index.html
一部コピーしますと

 (1)タイムコード情報
  時、分、通算日、年(西暦下2桁)、曜日、うるう秒情報、時と分に対応するパリティ、予備ビット、停波予告情報。
  時、分、通算日、年(西暦下2桁)、曜日に関しては2進数(BCD(Binary Coded Decimal Notation:2進化10進法)正論理)で表します。

 (2)秒信号
 秒はパルス信号の立ち上がりとし、パルスの立ち上がりの55%値(10%値と100%値の中央)が標準時の1秒信号に同期します。

電波はそう強くないので、時計は、何分間かにわたって情報を積算し、ランダムなノイズを平滑化して情報を取り出していると思います。

40kHzの電波ですと波長は7500mという長いものになります。
{80MHzのFMなら3.75mですから、ものすごく長いでしょ}
波というものは、波長程度以下の大きさのものは越えていきますから、普通の山は越えられるということなのです。
で、日本に2カ所で運用しているわけですが、もう一カ所くらい「冗長性」があった方がいいような気もしますね。

シジミバナ

0407_15sijimibana 2011.4.7
ご近所のお家の植え込み。
私にとっては見慣れぬきれいな花が咲き始めました。
真っ白の八重咲きの花。蕾の開きかけがまた可愛いのですが。
0411_16sijimibana1 4.11
おちょぼ口を、ぽっとすぼめて開いたような。
0411_16sijimibana2 4.11
いい雰囲気の花です。
調べてみたらシジミバナでした。
広辞苑では

しじみ‐ばな【蜆花】
バラ科の落葉低木。中国原産。高さ1~2メートル。葉は小さく卵形。4月ごろ新葉とともに、白色重弁で小球状の花を節々につける。観賞用に栽培。コゴメバナ。漢名、笑靨花。[広辞苑第五版]

なんで「シジミ」なのか・・・
http://www.hana300.com/sijimi.html
季節の花300というサイトでは

・つぶつぶの花が枝いっぱいにつく。しじみの中身(内臓)に見立てたらしい。八重咲き。
・中国では「笑靨(しょうよう)」と呼ぶ。”えくぼ”のこと。花の中央のくぼみをえくぼに見立てた。

この白い花が「しじみの中身(内臓)」に見えるのかなぁ、納得しにくい説ですが・・・
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/sijimibana.html
ここでは

 「八重のユキヤナギ(雪柳)かな~」と思っていましたが別種でした。雄しべや雌しべは退化してしまっています。名前の由来は,蜆(しじみ)に似ているからということです。この意味がちょっと分かりにくかったですが,花の様子が蜆汁などのとき,開いた貝の中にある身の様子に似ているということだと思います。

蜆汁ねぇ、そんなものなのかなぁ。
完全になっとくとはいきませんが、まぁ、仕方ない、覚えます。
「えくぼのはな」の方がいいなぁ。

気づいてみると、結構普及していました。
環八を車で走ると、植え込みにこの白い花がいっぱい、あちこちで見かけます。
以前からこんなにあったんだったっけ?
東京では4月の上旬頃の見ごろでしょうか。
ぜひこの花を鑑賞して、「しじみ汁」をイメージしてみてください。

タチイヌノフグリ

0407_12tatiinunohuguri 2011.4.7
これはタチイヌノフグリだと思います。
茎が立つのでこの名前。
実が熟すころには他の草に覆われてしまうのか、あまり実を見かけません。
この青が足元に点々と広がって、よい気分です。

オタマジャクシ

0508_3otama 2011.5.8
初夏の便りをもうひとつ。
庭の池のオタマジャクシたち。
これは、何年か前に「理科おじさんの部屋」でU君と飼育したカエルが、成長して、家の周囲のどこかで生活していて、今冬産卵に来て産んでいった卵からのオタマジャクシです。
水温が低くて発生がなかなか進まず、また未授精卵もあったのでどうなることかと心配していましたが、とうとうここまできました。
みんな後ろ脚が出て、もうすぐ上陸だぁ、おぉ~、とひしめいています。
「うじゃうじゃ」います。
この中から生き残っていけるのがどのくらいか、分かりませんが、何匹かはまた大人になって顔を見せてくれるのではないかと今から楽しみにしています。

ヤゴもこの池にはいて、羽化の季節も近づいています。
小さなたまり水なんですが、おもしろい生態系が成立しているんですよ。

初夏の味

0508_5cherry1 2011.5.8
熟してきました。食べごろのものも。
100粒以上あります。
0508_5cherry2
もう充分に食べられますね。
0508_5cherry3
表面に映っているのは「空」なんです。
凸面ですから広い範囲が写り込んでいるんですね。
撮影者にとっては、周囲の木の影が見えています。
0508_5cherry4
なんといっても、完全無農薬ですからね。洗う必要もないくらい。
採ってきて、さっと水をかけて埃だけ落として、パクっ。
なんだか、すっごくしあわせな気分。
あまいですよ~。
市販品に比べれば小粒ですが、気にしない。
夫婦で30粒ほど楽しんだところです。

花の時、アブたちがせっせと授粉してくれましたっけ。
「アブ印さくらんぼ」とでもしましょうか。
「アゲハ印なつみかん」の方は、もうそろそろ食べ終わります。
なんといいますか、お日さまの恵みを植物たちが「味」にかえてくれて、しあわせをくれる。
いいものですよ~。
アブやハチやみんなで手伝ってくれるし。
「生態系的(エコロジカル)な味わい」です。

2011年5月 6日 (金)

カエデ

0407_7kaede 2011.4.7
こちらは妻が京都から連れて来たカエデ。
南禅寺のそばっていったかな、実生のカエデが群生していたので2,3本抜いてティッシュに包んで連れて来た。で、ハチに植えて成長を眺めています。来た時は10cmもない、小さな苗だったんですが、30cm
位になってきました。
0407_11kaede1
こちらは、池上の本門寺の植木市で買って来た最初から1mを超すくらいのカエデの木。
少しずつ成長しています。
花が咲く年もあれば咲かない年もあります。
0407_11kaede2
今年はいっぱい咲く年になりました。
0407_11kaede3
これは雄花ですね。
小さな赤い果実でもなっているみたいですね、まだ開花前です。
葉も赤と緑、つぼみも真っ赤。
実に鮮やかな彩りで、美しい光景が展開しています。
わぁ。という気分ですよ。

ツマグロオオヨコバイ

0407_4tumaguroooyokobai 2011.4.7
今年はツマグロオオヨコバイの交尾を2,3回見ていますが、いつも「3匹」います。
多分2匹のオスが1匹のメスを争って、1匹があぶれた、ということなのでしょう。
あぶれオスが直ちに去ってしまわないということは、この交尾の後に更に交尾のチャンスがあるということなのでしょうか。
そこまで詳しいことは知らないのですが、きっと昆虫は、交尾のチャンスが最大になるように行動していると思うのです。
あきらめて他のメスを探しにいくより、ここにとどまる方がチャンスが大きいのでしょう、きっと、想像するに。

アカカタバミ

0406_25akakatabami1 2011.4.6
アカカタバミの花が半開き。
普段は開き切ったところを見ることが多いのですが、こういう開きかけの姿というのも風情があっていいでしょ。
0406_25akakatabami2
もう少し鮮明に撮るべきだったな、と思いますが、いろいろな遊びができるようになりました。
明るいレンズのお陰です。

タンポポ

0406_24tanpopo 2011.4.6
一瞬の幻想に浸って下さい。
タンポポの花の中央部です。
舌状花のメシベがいっぱい立ち並んでいるシーンです。
被写界深度が浅いのでこういう風に写りました。

カラスノエンドウ

0406_22karasunoendou1 2011.4.6
カラスノエンドウが咲き始めました。
0406_22karasunoendou2
アブラムシもいっぱい。
花びらに影が映っています。アリでしょうか。クモとかテントウムシではないですね。
この後、線路際から庭から、カラスノエンドウが乱れ咲きました。

0430_15karasunoendou1 4.30
ふと気づくと、豆が実っています。
「カラスノ エンドウ豆」ですね。
下の実にはやはりアブラムシがいっぱい。
0430_15karasunoendou2
でも、よく見るとこんなことも。
上の黒っぽいのはぼやけていますがテントウムシの幼虫じゃないかなぁ。
下の黒っぽいのは食べられたアブラムシの残骸ですね。

カラスノエンドウだけを守りたければ殺虫剤でもまいてアブラムシを殺すしかないでしょうが、自然のバランスの中で植物・動物の生きる姿を見るのなら、こうやって何もせずに見続けるのがいい。
決して「一方的」なことは起こらない。
今年は例年になくテントウムシが大量に発生しています。
エサになるアブラムシも豊富なんでしょう。
植物も多少は痛めつけられるけど、ダメになってしまうということはない。
みんなそれぞれ、生きています。
すごいですね。

「春のばくはつ」がひとだんらく。

以前にも平年気温の変化をグラフ化したものをお目にかけたことがあります。
今回は、エクセルのセルの色で変化のようすを見てみました。
Coloring3_2 毎日0.1℃変化するのが通常なので、ある日の平年値から前の日の平年値を引いて、差が±0.1℃のときはセルに着色しませんでした。
(年間のピークと谷底のではその前後で0.1℃の意味が変わってしまいますが、ちょっと緩やかに考えてください)。

0.2℃上昇の時はピンク、0.3℃上昇の時は赤で塗りました。
0.2℃下降の時は薄いブルー、0.3℃下降の時は濃いブルーで塗りました。
前日と変化がない場合は、薄いグレーにしてあります。
{VBAでマクロプログラムを書いて、さっと走らせただけです。}

1,2月は変化のない日も多かった。
2月の下旬から3月中旬は毎日0.1℃の上昇が多くなります。

そして春分を過ぎた頃から4月の終わりまで、ほぼ毎日のように0.2℃上昇しました。「ぐんぐん」暖かくなる。
途中に0.3℃の上昇という日も、何回かありました。
これを表題で「春のばくはつ」と表現しました。

5月に入って、一段落です。最低気温は0.2℃の上昇も多いのですが、最高気温の方は0.1℃上昇が多いですね。

6月は東京では梅雨のせいでしょうか、気温上昇は鈍くなります。

7月、また0.2℃の上昇が増え、8月のピークに至ります。
8月はセルの色が変化なしのグレーか、0.1℃の無色ですね。

9月以降についてはご自分で「鑑賞」してください。

言い忘れましたが、このデータはもちろん私が住んでいる東京でのものです。
他の地域については、気象庁のサイトから平年気温のデータをとって、自分で処理をして下さい。

立夏

今日5月6日は「立夏」です。
テレビで朝から「暦の上では今日から夏」というような言葉が聞かれました。
「暦の上では」という言い方は、「暦」を旧暦のようにとらえているのではないでしょうか。
あるいは、「実感とは違うが」というニュアンスを持たせている。
でもね、私はよく言うことですが、太陽暦なんですよ24節気は。
24sekki
これをご覧ください。
「神の目」で太陽系を地球の北極が向いている方向から見おろしたと思って下さい。
1年間で1周しますね。360度回る。
それを45度ずつに区切ってみました。
太陽を中心として反時計回りに地球は回ります。
春分の位置を角度0にとります。

そうすると、春分の反対側は秋分。
どちらも「昼と夜の長さが同じ日」と単純化しておきます。
90度の位置には夏至と冬至。昼が一番長い日と短い日。
この命名には全く異論なしですよね。

今日は、夏至の手前の45度という位置まで来ました。
名前を何としましょうか?夏至の手前の45度。それなら夏の入り口=立夏、でいいですよね。
同様にして、秋分の手前45度なら立秋。冬至の手前45度なら立冬。春分の手前45度なら立春。

ね、一年間で一周するうちのどこまで進んできたかを45度ずつに切って名前をつけるとすれば、まことに適切な命名ですね。
太陽暦そのものなんですね。これ。

ただ、45度区切りは少々粗い。
さらにその45度を3等分して15度ずつに切ったのが二十四節季。
そうなると、名前がね、足りませんね。
で、その切り方を考案した地域の気候に沿った名前をつけることになったわけです。
そうなると、地球と太陽の位置関係、という天文学的な話から、地球上のある地域の気候というローカルなものになって来たわけですね、命名が。
その結果、気候の異なる地域でも同じ命名を使うことになり、季節感とのずれが生じるようになってきて、「暦の上では」という枕詞がつくようになってしまった。

ということですので、地球が太陽の周りを公転している、その位置を知る言葉として利用すればよいのです。

おっ、今日は立夏だ、春分からもう8分の1周したんだなぁ

ってね。

2011年5月 5日 (木)

ヤゴ

0406_21yago 2011.4.6
イトトンボなどのヤゴですね。
池にいました。
こういうのが必ずいるので、池の藻を掃除したくても危なくって大変です。
「危なくって」というのはこのヤゴが危害を加えるというのではなくて、こういうヤゴをうっかり捨ててしまっては大変だ、という意味です。
イトトンボが庭をふわっと飛んでいる、なんて素敵でしょ。
楽しみだなぁ。

ぱっとみて

0406_20kagakudoujin
この絵を見て、ああ、あれね、と分かった人は化学に詳しいかたですね。
大抵の人はなにこれ、と思われたと思います。
サルが6匹、どういう意味?

えぇ、私は一応化学系ですからして、化学の最新情報には接していたいと、「化学」「現代化学」という化学系の雑誌を2誌、定期購読しております。
「化学」の方の定期購読者サービスで、出版案内が同封されてきました。その表紙。

化学でサル6匹。
これケクレがベンゼン環の構造を思いついた時のイメージとされる絵なんですよ。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%B3
ウィキペディアから

この構造は、ケクレが夢の中でヒントを得たとされている。猿が手を繋いでいたとか、蛇が自分の尻尾を噛んでぐるぐる回っていたなどといわれているが、その真偽については疑問が持たれている

本当かどうかは別にしてこれは有名な逸話なんですね。

http://isomers.ismr.us/isomers2008/merk710photo.htm
信用できるサイトですから安心して見に行ってください。
メルク社という大きな医薬品企業の見学に行ったときの写真というのが掲載されていて、サルとヘビの図版も見られます。

こどもの日

0406_1gogatuneko
今日は5月5日でしたね。
1カ月ほど前にこの猫ちゃんを出してきた時に撮っておいた写真です。
かまぼこ板に鯉の絵でも半田ゴテで描こうかなと思いつつ、忘れてしまった。

昨日モンパルで一回りした時の写真を添えます。
0504
花菖蒲でしょうか?
よく分からない。
でもまあ、いいタイミングとはいえますね。
「六日の菖蒲十日の菊」にならずに済みました。

おまけ:連休に入ってすぐ、草餅(ヨモギ餅)をつくりました。
家の裏に自生するヨモギを茹でてすりつぶして団子にこね混ぜて。
香り高い、野性味あふれる団子でした。

八十八夜の話題を忘れましたね。
5月2日だったのですが。
夜目遠目笠の内(+マスク)
なんて書くと、女性の読者に怒られるな。ごめんなさい。

kodomo

新興

登山家の田部井淳子さんのお話。

(生きていくあなたへ)こんな時こそ深呼吸 田部井淳子さん(朝日新聞 2011年4月27日)
 福島県三春町の出身です。「がんばってね」とは言えません。まるで対岸の火事のように聞こえるから。「同じ気持ちでいるよ」。そう伝えたい
 山のテントにこもったまま何日も思うようにいかなかった時、「明日も太陽は昇る。心が参ると体も参る」と考えて健康維持に努めました。両手をこすって温め、ほおを包んでみてください。唾液(だえき)で口が潤い、ほっとします。靴下を脱いで2人で向かい合い、足の指や土踏まずをもみほぐすと緊張がほぐれます。両手で耳を軽く外に引っ張り、耳たぶをマッサージしても体が温まります。親指と人さし指の間のツボ「合谷(ごうこく)」をぐっと押すと、肩まで刺激が来ます。
 もう一つ大事なのは深呼吸です。こういう時こそ、うつむかずにグッと胸を張り、息を吸い込みましょう。冷静になり、考えもうまく回るはずです
 千年に一度の災害を生き延びたのです。被災地を「新興」させてください。できるだけ多くの人にカンパを呼びかけます。

登山という「非常」をたくさん生き抜いて来られた田部井さんです。とても心に沁みます。
呼吸が浅くなっていませんか。思いつめていませんか。深呼吸をどうぞ。

ところで、田部井さんは敢えて「新興」と、わざわざ括弧で包んでお書きになった。強い意味を込めているぞ、ということでしょう。

復旧でも復興でもなく新興。

思い出のアルバムや品物を探す姿が報道されます。確かに、大事なものだとは思います。でも、忘れてほしくないのは「思い出は自分の心の中にあるものだ」ということです。その自分の心の中の思い出を引き出す「糸口」にはなるでしょう。アルバムなどの物品は。
でも、形あるものは必ず潰えるもの。最も頑丈なのは形のない心なんですよ。
形あるものにすがりつき、執着すると、それは必ず新たな苦悩を生み出します。
心の中に思い出はしまっておきましょう。
形あるものにこだわって「旧に復しよう」とすれば、悲しみや苦悩が覆いかぶさってきます。
「ふたたび盛んになる」というのはやはり過去にこだわることですね。
それぞれが持っている今後の人生の長さは違うんですけれど、その長さの中で、何を創造できるか、どれだけ新しく作り上げていくことができるか、そのトライアルが「新興」なのではないでしょうか。
過去を引きずらない生き方。今それが大事なんだと思うんですよ。
被災者の方々について言っているのではないのですよ。誤解なきよう。
すべての人の生き方について、なんです。

社会人として勤務していた時代、年長の方々の中に、2種類あることを見ました。
「変化」に耐えられなくって、過去に自分の「栄光」があると思っておられ、それを語り、それをそのまま引きずっていこうとする方々。
「変化」に際して、身軽に過去を脱ぎ捨て、常に新しいことへとチャレンジし変身して行く方々。しなやかでしぶといい生き方。素敵でした。

変化に耐えられなくなったら、自分の人生はもうおしまいだな、と思ったものです。
さて、今、自分はどうなのか。
あんまり偉そうなことの言える状況じゃあないな。人生列車の終点が近いことを感じますね。

何かを「新興」できるかなぁ。

あらためて「障害」について

朝日新聞に、「生きていくあなたへ」という震災被害者の方々へのメッセージ欄があります。

(生きていくあなたへ)小さないいこと、見つけて 乙武洋匡さん(朝日新聞 2011年4月30日)
 昨年まで小学校の先生をしていたせいか、小中学生のみんながとても気になっています。みんなのところに比べれば東京の揺れは大きくなかったけど、僕には本当に恐ろしかった普段は手足がなくてもいろいろな方法を使ってみんなと同じような生活をしていますが、大津波から電動車いすで逃げ切れるだろうか。停電で充電できなければどこにも行けない。改めて厳しい現実を突きつけられた気がして、落ち込みました。でも無事だったのだから何か役に立ちたいと思い直しました。
 ・・・

ご存知のように、乙武さんは手足の欠損がある身体障害者です。
「普段」「平時」の「バリアの低い」時には、「いろいろな方法でみんなと同じような生活を」することができます。その乙武さんにして、揺れが「恐ろしかった」。それは平時ではないからです。普通じゃなくなってしまうかもしれないからです。電気がなければ車いすも動かない。体育館のような広い空間では、トイレに行くことだって多分大変なことになる。
「現実」が平時でなくなったら自分はどうなるのか、そこに乙武さんは直面してしまった。
「またぎこすべきバリアが高く」そびえてしまったらどうなるのだろう?なんとかなるさぁ、とは言えないのが身体障害者なんです。

バリア=障害にさえぎられている人が「障害者」だと私は言ってきました。
バリアが低いとか無いとかならば、ごく普通に生活し仕事をすることのできる人は多いのです。
バリアを作ってしまっているのは誰ですか?バリアを低くすることができるのは誰ですか?
バリアを持っているのは「そっち」でしょ。そっちこそ「バリア人=障害者」なんじゃないですか?などという過激なことを言い続けてきました。

さて、私も、実は乙武さんと同じ立場にあります。左脚一本の歩行機能損傷ですけどね。
家の中では補装具なしでも行動できます。左ひざの上を左手で押さえて体を支えて歩くんですね。でも、この補装具なしの状態では家の外へは一歩も出られないというのが現実です。
その私が、避難所に入ったらどうなるか。
寝たきり状態の病人・高齢者グループに入ることになります。
補装具なしでの移動は、20mくらいが限度でしょう。以前は25mプールの脇を移動したことがありますが、今はかなりきついものなぁ。
となると、食事の提供があっても受取にも行けない、トイレにも行けない、ということなんですよ。ただじっとしているしかできません。
若い頃、旅行すると当時は部屋にトイレがなくって、共同トイレだったりすることも多かったんですね。そうすると夜中にトイレへ行くのは、当時の体力のあるときでもかなりつらかった。部屋では出入り口の脇に寝ましたね。でないと部屋の中の移動もできない。
今、年とって体力もなくなった。
温泉行ったって大浴場なんて入れません、歩けないもの。部屋のバスにはいるだけです。

そんな私が、避難所の体育館でトイレに立つなんてできるわけがない。

災害時には「バリアが高い」。
差別とかそういうんじゃなくって、現実そのものが「急峻」になってしまう。とてもじゃないがそのバリアを越えて行動なんてできはしない。
地震や津波、台風など、避難しなくちゃいけない事態になったら、それが恐らく私の人生の「終点」なんだよな。と思い定めている私です。
災害による死者数のうちの「1」になるつもりで生きております。

小沢昭一さんって、すごいな

朝日新聞の「ニッポンみんなで」という、今回の大震災に関する著名な方々からのメッセージ連載がありました。4月24日の記事は小沢昭一さん。

(ニッポンみんなで)シブトク立ち直って 小沢昭一さんエール(朝日新聞 2011年4月24日)
 まず、今回の東日本大震災で被災なさった皆様に心からお見舞いを申し上げます。私は女房の親族に福島県出身が多く、彼女は戦時中、疎開で会津や浜通りを転々としましたから、ニュースで聞く土地の名前はなじみ深いものばかりのようです。
 ・・・
  私のような大年寄りには、今回の被災地の光景はどうしても広島の焦土や戦後の焼け跡の風景とダブりますが、あの悲惨な状況から立ち上がって復興を遂げた日本なんですから、今回も必ず立ち直れると信じます。
 ただ、ちょっと違うところもあります。
 敗戦後は日本中が「茫然自失(ぼうぜんじしつ)」の状態でした。昨日までの価値観が根底からひっくり返って、ただ「茫然」とするだけじゃなく、自分の存在の根拠さえ失った「自失」だったわけです。昨日まで「鬼畜米英」なんて言っていたのが、ガラリと変わってアメリカ礼賛の「民主主義」「自由」なんです。世の中、信じられなくなっちゃった。
 当時は「みんなで頑張ろう」なんてかけ声もなかった。みんな焼け跡で、今日を生きることで精いっぱい。てんでんバラバラに頑張るしかなかった。
 それまでの「一億一心」から、正反対の「てんでんバラバラ」。この「てんでん」というのは、個人一人ひとりの「自立」なんです。そのてんでんを深めよう、バラバラを深めようと、急に切り替わった。でも、バラバラの価値観をどう深めていくか。それは大変でも、そのために戦争という大きな犠牲を払ったわけですからね。
 戦後はみんなが何もかも失って貧しかった。でもその代わり「自由」なるものを味わって、これにすがりつこうと思い、みんなが希望を持った。
 「今日一日の食うものもない貧乏暮らしだけれど、今度こそ貧乏をバネに俺の好きな生き方をしよう」「大変だろうけど、やってみようじゃないか」と、一人ひとりが独立心を持った。後に私の唱えた「貧主主義」が芽生えるのです。

 だから今回、「一致協力」とか「絆」なんてことが強調されるのが実はちょっと心配なんであります。いつかまた、あの忌まわしい「一億一心」への逆戻りの道になりゃしないかと、そんな気がするんですね。だから私たちの世代には「絆」ってのはちょっと怖い言葉なんです。耳にタコで、こりごりしてる。でも若い人たちには初めての新鮮な言葉なんでしょう。いつの間にか意味がすり替わらないように、気をつけなくちゃいけませんよ

 東北の皆さんはみんな我慢強く、ねばり強い。それだけじゃなくて、実は底抜けに明るいユーモアの心もお持ちなんです。大変でしょうが、持ち前のたくましさでシブトク立ち直っていただきたいと祈っております。

「貧主主義」というのはいいですね。上昇志向にせっつかれて、欲望を肥大化させられて、欲望の暴走こそが「発展」だなんて吹きこまれて。ここまで走ってきて気づいてみれば、地球の危機になっていた。
人間の欲望には果てがないらしい。他のいきものにはない、愚、ですね。それをもって人間の英知のように思ってきましたね、私たち。

みんなが一斉にアッチを見る時は、敢えてソッチの方を向いてみましょうよ。
アッチ、コッチ、ソッチ、ドッチ・・・てんでんばらばらな方が健全ですよね。
危ないじゃないですか「みんなが一斉に」なんて。
みんな一斉に「がんばれ日本」「がんばれ東北」なんて。気が重い。

それって同情じゃないんですか。自分は離れた位置にいる、と思うから「がんばれ」なんて言っていられるんですよね。
同情は差別と表裏一体のものなんです。自分の立っている位置は離れているという安心感が「同情」を可能にするんです。安心して同情しているところへ、同情の対象が入り込んでくると、不安が生じる、そして「差別」を生む。
もう、そういう差別も実際に生じているじゃありませんか。

障害者差別やなんかもみんな同じ構造があるんですよ。
離れた岸から「同情」するけど、一緒になるのは嫌だ、で、来るなと「差別」する。

私自身は中学生の頃かなぁ、同情よりは敵対を!って言い始めたっけなぁ。同情は上から目線で相手を自分とは異なるもの低いものとして見ている。敵対は同じ地平に立って相手を認めるからこそ敵対になる。そんなこと言いましたっけね。

見方をあえてひっくり返してみませんか?
私たちはみなさんが生活を取り戻せるように、がんばります、絶対あきらめません。だから被災した皆さんはゆっくりじっくり着実に歩んでください、あせることはない、私たちは皆さんを支えるために必死でがんばります。
って。がんばらなきゃならないのは、どっちですか?

みんなが心を一つにしようって、美しい話のように思っていたら、いつの間にか権力によってすり替えられて妙な方向へ一斉に走り出した、なんてことのないように。
敢えて、逆らって、へそ曲げましょうよ。
言いたいし言わなければならないことではあるけれど、今の空気の中で言いにくいことを、敢えて言って下さった、小沢昭一さんに感謝します。

そして、なんにせよ、シブトク生きていきたいと、改めて思う次第です。

2011年5月 3日 (火)

クンシラン

0406_19kunsiran 2011.4.6
クンシランのつぼみ。
0418_kunsiran 4.18
ほぼ2週間後。咲きました。
ヒガンバナ科ですが、実がなりますね。
蘭のような装飾性がなくって、それでいて豪華な雰囲気を漂いますね。
{蘭って、少々苦手でして。}

桜桃

0406_16outou1 2011.4.6
まるでセーターでも脱ごうとしているかのようですね。
お腹が出てますよ。
0406_16outou2
よっこらしょ、と。
0406_16outou3
あら、弾けちゃったわ。
0407_2outou 4.7
あぁ、せいせいした。さて、これからはどんどん太らなくっちゃね。

フタモンアシナガバチ

0406_15hutamonasinagabati 2011.4.6
このまえ、クロスズメバチを見てしまったという記事を書きましたが、こちらはフタモンアシナガバチ。
褐色であることと、スマートであることですぐ分かります。
胸の上の部分の「たすき」みたいな模様は似てますよ。
でも、やっぱり色がね、あっちは黒い。
ハチだ、こわい、と思ってしまう方には見分けられないかもしれませんが、向こうが警報を送ってこない限りはまぁ、のんびり観察してみてください。そうそう攻撃されるものじゃありませんから。

タチイヌノフグリ

0406_11tatiinunohuguri1 2011.4.6
オオイヌノフグリと似ていますが、見分けはすぐつきます。
うまく表現できませんが、分かりますよ。
0406_11tatiinunohuguri2
とはいいつつも・・・
「フラサバソウ」というのがあるんですね。
これと区別できるのかどうか、自信がない。
ひょっとして、もう普通にフラサバソウってみているのか?
わっからないのです。
フラサバソウというのはFranehet と Savatier という植物研究家の名前を合わせたものだそうです。

スノードロップ

0406_10snowdrop1 2011.4.6
スノードロップの花が終わるとこうなるんですね。
花びらが落ちる
0406_10snowdrop2
で、オシベがまだ残っている。
これも落ちます。
メシベの名残と子房が残ります。
で、忘れやすい私は、このあとどうなっていくかまでは、まだ見たことがない。

アシブトハナアブ

0406_2asibutohanaabu 2011.4.6
こんな写真を見るとなんだか怖い気がするかもしれません。確かに結構大型だし、武骨な感じがするからなぁ。
でもハナアブです。刺しません。大丈夫。
幼虫は例のオナガウジと呼ばれる、あまりきれいではない静水にいるやつですね。
成虫は花の蜜や花粉を舐めて生活します。
嫌わないでください。花たちにとっては呼び込みたい昆虫なのですから。

こんなのどうですか?

●今回の大震災で、義捐金をおくられた方も多いと思います。そして、そのお気持ちを忖度するに、被災して「今」困難に直面していらっしゃる方々に、「今の」当座の用に役立てていただきたい、というお気持ちも強かったのではないでしょうか。ところが、実際のところ、現場にはそのお金はなかなか届いていない。届けようとすると、被害の大きさとか、公平性はどうの、とかいろいろやはりごちゃごちゃしたようです。

私は、スーパーやコンビニなどでの義捐金ボックスに少し釣銭を入れたことはありますが、一般的な「義捐金」はおくっていません。買い物で東北のものが出ていればなるべくそっちを買うみたいな行動も取ってはいます。

●陸前高田市の市長さんは東京の町田育ちなのだそうです。で、町田市で、同窓生などが集まって「町田鶴の羽の会」という支援の会を立ち上げたのだそうです。市長さんの中学校時代の担任の先生も参加しているという記事がありました。その先生とは、私も同僚として一緒に6年間ほど仕事をしたことがあります。そうか、それなら、ということで夫婦でわずかですが義捐金をおくりました。顔の見える団体の使い道の見えるお金に参加したかったからです。

●アサヒ・コムのアスパラクラブというサイトに、高成田享(たかなりた とおる)さんという方がブログを書いておられます。5月2日付でこんな記事を書いておられました。
全文は会員でなくても下のURLから読めます。
https://aspara.asahi.com/blog/newsdrag/entry/SCDAhYgVC6
部分引用します。

【東日本大震災】 こども未来基金を立ち上げました  [11/05/02]
 震災で親を失った子どもたちを支援しようと「東日本大震災こども未来基金」を立ち上げました。宮城県女川町の中学校の先生と話をしているうちに、親をなくした子どもたちがたくさんいるという話を聞いて、それなら基金を創ろうと思い立ったわけです。
 お金を集めて、子どもたちに配るなんて、本当に大それたことだと思いました。しかし、自分にできそうなことは少し無理してでもやろうという思いが勝りました。何百年に1度という震災からわずかの差で逃れたという「強運」は、おまえが63年間の人生で築いたものをすべて使って震災の復興や支援に働けという「使命」のように思えてきたのです。
 基金もそのひとつなのですが、動き始める動機になったのが、この欄も含め、震災以来いただいた多くの人たちからいただいた言葉です。みなさんが異口同音に語ったのは、被災者へのお見舞いの気持ちと、「自分のできることは何でもやる」ということでした。
 ・・・
 基金の基本原則は、個人からいただいたお金は全額を子どもたちに渡す、ということです。組織が大きくなったところでは、専従職員が必要になっているうえに、事務経費もかかりますから、仕方がないと思うのですが、間接経費の比率はお金を出すほうとしては気になります。そこで、事務作業はできるだけ無料でお願いして、それでもかかる間接経費は企業から少しでもいただこう、それが無理ならあとは自前と考えました。
 ・・・
 いろいろな団体や企業が震災で親をなくした子どもを支援するという同じ趣旨で動き出しました。ほかにもあるようだが、一本化してはどうかという話もいただきました。大きな組織にまとめるのもいいと思うのですが、そうなると間接経費がふくらむのをどうするかという話が出てきます。それ以上に、私が思うのは、あいつがやるのなら私も協力しようか、あの人も協力しているのなら、私も手助けしようか、という連帯の輪は、たくさんあったほうが、結果的に子どもたちに行き渡るお金は大きくなるのではないか、ということです。

 たぶん自分自身がかかわらなかったら、支援活動の統合一本化など、私なら真っ先に言い出しそうなことだったのですが、実際に動いてみると、統合一本化が必ずしも善ではないと思うようになりました。
 ・・・

また、こども未来基金のホームページからも引用します。
全文はこちらから
http://www.mirai-kikin.com/

・・・
仕組み:
基金内に支援するこどもを選ぶ選定委員会を設け、親をなくしたり、親が重度の障害を負ったりした小学生から高校生までの児童・生徒に資金援助をします。3か月に1回ずつ(振り込み手数料を節約するため)、平成28年7月までの約5年間、一定額をこどもの保護者の口座に振り込みます。ただし、高校を卒業・退学したり、就職したりした場合は、支給を打ち切らせていただきます。また、個人からの寄付については、その全額をこどもたちに支給します。そのために、法人や団体からの寄付金の一部は、ご了解をいただいたうえ事務経費に充当することがあります。
・・・
支援期間:
募金及び支援期間を平成28年7月までとし、その時点で基金を解散するか継続するか改めて決めます。支給額は近日中に決めます。
・・・

高成田さんという方を知っているわけではありません。同い年だなぁ、すごい人だなぁ、というくらいです。ただ、その趣旨に賛同しました。私も元教師ですから、子たちの成長に何かの形でお手伝いができるなら幸せなことだ、と思います。

その使い道がはっきりしている。これはよいことだと思います。間接経費にもきちんと言及しておられます。
大きな組織だとまた、配分がどうのこうのとかなるかもしれませんが、最初から旗印が鮮明なのが好もしいと思いました。

一本化を避けたのもよいと思います。
「組織」というものには必ず自己保存性が生じます。当初の目的が消滅しても組織だけ残ってしまうということはよくあることで、私の非組織的な生き方はそれを嫌っているともいえます。小さな組織でもそうなんです。一本化して大きな組織になったら(私に言わせれば)やがて悲惨なことになる。自己保存性というものは実に強力なものなので。

ホームページにあるように、さしあたって約5年間と活動期間を切って宣言したということもとても良いことと思えます。組織は作るより壊す方が難しい。
立ち上げの最初から、組織の終わりに言及するというのは珍しいのではないでしょうか。

こんな具合で、夫婦二人で賛同しましたので、連休明けにもわずかな額ではありますが送金しようと決めました。

皆さんは、皆さんでご自分の判断で行動してください。

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