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2011年4月27日 (水)

アオオビハエトリ

0402_9aoobihaetori1 2011.4.2
アオオビハエトリがアリを捕獲したところを見かけました。
アリの腹部の下側に食いついているようです。
0402_9aoobihaetori2
アオオビハエトリは、名前の通り青い帯が特徴的。すぐ分かります。
0402_9aoobihaetori3
撮影中、人間の眼から見ればすぐそばを、一匹のアブラムシが歩いて行きました。
見ている方としてはどうなるのかちょっとドキドキもので、緊張しましたが、何も起こりませんでした。クモの視覚には多分ぜんぜん引っかからなかったのでしょう。

0402_9aoobihaetori4
もう一回、アリグモの特徴をご覧にいれます。

「日本のクモ」という図鑑によりますと

アリを見つけるとアリの後から攻撃し、逃げるアリの脚を数回にわたって噛みついては離れ、少しずつ弱らせて捕える。

とありました。
アリは攻撃を受ければ蟻酸を噴射すると思うのです。蟻酸というものはこのスケールの昆虫やクモなどの世界ではかなり強力な毒物だと思うのですが、それをうまく避けるのでしょうか、それとも、何か耐性があるのでしょうか。不思議です。

以前、カマキリの卵が孵化して小さな幼虫がいっぱいになって、ショウジョウバエの準備もしていなかったので、応急的にと、赤い小さなアリを入れてやったら、体の大きさではカマキリの幼虫の方が大きかったのに、アリの蟻酸でパタパタとカマキリの幼虫が倒れるんですね。焦ってアリを取り除いたことがあります。

ナショナルジオグラフィックの記事に、スズメバチがアリの蟻酸を避けながらアリを取り除くという話がありました。部分的に引用します。(下線は私が引きました。)

スズメバチのユニークなアリ撃退法
Matt Kaplan
National Geographic News, April 7, 2011
 ピクニックに出かけたとき、アリを払いのけるのに苦労した経験はないだろうか? 新たな研究によると、スズメバチはこのやっかい者を持ち上げてエサから遠ざけるユニークな方法を編み出したという。

 ニュージーランドの科学者チームが野生の個体で実験を行ったところ、外来種であるクロスズメバチ属の「ベスプラ・ブルガリス(Vespula vulgaris)」が在来種のアリ「プロラシウス・アドベヌス(Prolasius advenus)」とエサを奪い合う様子が見られた。
 スズメバチはアリが群がるエサの山に近づくと、アリをくわえて飛び上がり、殺さずに少し離れた場所へ落としたという。共同研究者でビクトリア大学ウェリントン校の生物学者ジュリアン・グランジエ(Julien Grangier)氏は、「この行動を観察したのは私たちが最初だと思う」と話す。
 ・・・
 そこで、アリとスズメバチに高タンパクのエサ(ツナのかけら)を与える実験を行った。ブナの自然林で48カ所に試料を置き、それぞれカメラを設置。48カ所のうち45カ所にアリとスズメバチが同時に訪れ、両者のやり取りが1295回記録された。
 ほとんどの場合、アリとスズメバチは互いを避けるか無視した。だが、アリがスズメバチに突撃して咬みついたり、ギ酸(蟻酸)を吹きかけるなどの攻撃的な態度を示すケースも341回観察された。ギ酸の分泌はアリによく見られる防御行動だ。
 スズメバチが攻撃的だったのは90回だけで、そのうち62回でアリを運んでは落とす行動が見られた。残りの28回はアリを持ち上げようとして失敗したケースだという。「相手がわずか200分の1の大きさでも、スズメバチにとっては相当なライバルなんだなと感心した」とグランジエ氏は振り返る。
 ほとんどの場合、スズメバチによる“アリ落とし”は抵抗を受けなかった。アリは素直にくわえられて運ばれたという。ただし、捕まる前に暴れるアリも数匹いた。
 アリをすぐに殺さずにわざわざ運んで落とすのはなぜか。研究チームはギ酸による防御が原因と考えている。「スズメバチはアリをつぶさないように気をつけながら、できるだけ早く手放して、この有害物質となるべく接触しないようにしている。自分の身を守るためだろう」とグランジエ氏は説明する。
 今回の研究は、「Current Biology」誌オンライン版に3月30日付けで掲載されている。

スズメバチでも敬遠気味なのに、アオオビハエトリはよくまあアリをメインに捕獲して食べるものですね。かなり不思議な食性のように思えます。
{哺乳類のアリクイがアリを食べても、蟻酸の味はきっとぴりぴりする程度なのでしょう、と想像しますけど。なにせ体重が大きいからな。}




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