ツバキ
2011.3.31
足元にツバキの花が落ちていました。
この姿、花弁とオシベが一緒にころんと落ちてしまっている、これが嫌われたんですね。
まるで首を切り落とされたみたいだ、縁起が悪い、と。
でもねぇ、上を見ますとね
こうなんですよ。
メシベの残った子房とそれを大切に包む萼があります。
これが植物にとって大事な部分。
花は道具。その道具で何をしようとしたのか。虫を呼び、花粉を運んでもらい、メシベの柱頭にくっつけてもらって、授精し、「種」をつくる。これですよね。
命を繋いでいくための道具です、花は。
赤い花が落ちたからもうおしまい、縁起が悪い、などというのは非常に皮相的な見方。
花が落ちた、次の命が胎動を始めた、めでたい、と、そこまでいかなくっちゃ。
植物の生き方に寄り添って、その生き方を鑑賞しませんか。
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