子のもとへ
2011.3.7付 朝日俳壇より
母猫や乳房ゆらして子のもとへ:(仙台市)原田千代子
長谷川櫂評:優しい母猫である。こうした子への愛によって、生きとし生けるものは命をつないでゆく。
昔、私の母の話では。
赤ん坊を寝かせて買い物などに出かけても、子の腹がすく頃には、自分の乳房も張ってくるのだ、と。
この母猫、「優しい母」ではありますが、哺乳類の母子関係というものは、相互に引き合っているのでしょう。そういう視点はお忘れなく。
今、私は「哺乳類」といいましたが、こういう関係をもつのは「生きとし生けるもの」というよりは、哺乳類というべきでしょう。
私たちは哺乳類の動物。サルもネコもイヌも。おんなじですよ。ヒトだけが偉いわけじゃない。
我々はサルなんだ、哺乳類なんだ、という認識が深く共有できたら、環境問題などもずいぶん違ってくると思うんですがねぇ。
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