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2011年3月17日 (木)

標準電波が止まっています

●多くの方々が困難に相対しているさなか、私のブログをどうしたらいいのか、悩んでいます。
でも、植物や動物の日々の生きる姿を写真で切り抜いて、お目にかけることが少しでも心をほぐす糧になればと考えて、季節の進行を、東京の隅っこからご報告していこうと思います。もし、不謹慎だということがありましたらご指摘ください。よろしくお導きくださいますようお願い申しあげます。。

●地震・原発事故関連とはいえ、ごく些細なことに気付きましたのでご報告します。
私は身の周りに「電波時計」を何台か置いています。時刻合わせの手間から解放されて、気分がいい。
精確な時計でアバウトな生活を送るのが趣味です。「精確なアバウト」と表現しておりますが。
13日(日)の朝、時計を見たら、「受信成功」のマークが表示されていないのですね。
あれっ?と思って調べたり、強制受信をかけて事態がはっきりしました。
「おおたかどや山標準電波送信所」からの40kHzの標準電波が発信されていません。

現在、独立行政法人情報通信研究機構というところが、日本の2カ所から標準電波を送信しています。

平成11年(1999年)から
  福島県田村市都路町/同双葉郡川内村境界の大鷹鳥谷山(おおたかどややま)山頂付近の「おおたかどや山標準電波送信所」から40kHzの電波で。
平成13年(2001年)から
  佐賀県佐賀市 富士町/福岡県糸島市境界の羽金山(はがねやま)山頂付近の「はがね山標準電波送信所」から60kHzの電波で。

こういうことになっています。

0317_1clock1
これは腕時計の写真ですが、「40K 60K」と書いてあるのはその電波の周波数の意味です。
どちらかの電波の受信に成功すればアンテナマークが点灯して、どちらの電波を受けたのかが分かるようになっています。
この写真は、どちらの電波も受信に失敗した、という状況です。

0317_1clock2
波模様の左に「W」が表示されています。これは「西」=はがね山の送信所の電波を受信できた、という表示です。
「E」が表示された場合はおおたかどや山の電波がとれたという表示です。
{朝、時計を見るとき「聞えたかい?」と呟きながら確認して、表示を見て「聞えたよぉ」「聞えなかったぁ」と読んでいます。}

強制受信を繰り返しても、おおたかどや山の電波は受けられませんでした。
おおたかどや山というのが福島県にあるということは知っていましたが、正確な位置を確認したことはありませんでした。
地図帳を開いてみてビックリ。
福島第一原子力発電所と第二原子力発電所に対して、ほぼ正三角形をなすような頂点のところに大鷹鳥谷山はあったのです。
ということは、この送信所は現在、避難指示の出ている20km圏内ですね。

独立行政法人 情報通信研究機構のホームページを見たところ
http://jjy.nict.go.jp/index.html

おおたかどや山標準電波送信所(40kHz)は停波中です
3月12日19時46分、福島原発周辺地域に避難指示があったことを受け、おおたかどや山送信所の要員も地域外に退避しました。これに伴い、同送信所からの標準電波は送信を停止しています。
なお、はがね山標準電波送信所(60kHz)は通常通りの運用を行っています。
また、NICT本部(小金井市)で運用している日本標準時システムも正常に運用しています。計画停電の際にも自家発電機を使用して運用は継続されます。
なお、おおたかどや山標準電波送信所の運用停止期間中でも、はがね山標準電波送信所の電波が受信できる電波時計は正常に時刻合わせをすることができます。はがね山標準電波送信所の電波が受信できない地域、機種の電波時計は自動的な時刻合わせができなくなりますが、その間は通常の時計として機能しますので、すぐに時刻が大きくずれる心配はありません。
利用者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。

こうありました。これ以上の説明は必要ありませんね。

ものすごく精確な時計、ということで購入された方もいらっしゃると思います。実は時計そのものが精確なのではなくて、受信する電波がとてつもなく精確なのです。この電波が受信できないとなると、時計は普通のクォーツ時計として動き続けることになります。それでも充分精確なのですけれどね。
以前は、テレビで「時報」を流していましたが、現在、地上デジタル放送へ転換するところですので、時報は流さなくなりました。地デジでは情報を圧縮しているので、受信するテレビがその情報をもとに復元しなければなりません。そのために、電波を受け取った時刻と、画面に画像を表示できる時刻の間に差が生じるのです。そこで時報を流すことに意味がなくなってしまいました。{FMラジオでテレビのアナログ放送が聞ける受信機があったら、地デジテレビの前で一緒に聞いてみてください。ズレますよぉ}

もし、ご自分の時計を精確に合わせたかったら、電話とか、ラジオとか、で合わせてください。
下のサイトでも標準時を見られます(通信状況でずれる可能性がありますけど、よろしければどうぞ)
http://www2.nict.go.jp/w/w114/tsp/JST/JST5.html
日本標準時の表示サイトです。

●昔、柱時計のネジを巻き、ラジオの時報に合わせるのが背の高くなった男の子=私の仕事だったこともあります。
 中学生になって腕時計を買ってもらって、竜頭を引っ張って時計を止め、時報に合わせて押しこんで時刻合わせもしました。
 標準電波による電波時計というものが世に出て、これは理科教師的には最高に面白いし、時刻合わせという作業から解放されて「精確なアバウト」生活をしておりましたが、ここにきて、こんな風にその現実に再直面したことに驚いています。

●時計の説明書を読み返して下さい。
多分、電波を受信するために必要な「向き」のことが出ていると思います。
「文字盤の9時の方向を電波送信所の方に向けるように」とか。
 デジタルの場合どちらが受信に適した向きかはよく分かりません。
 で、「はがね山」の電波を受信できる地域でしたら、はがね山の方へ向けてやってください。
 きっと時計が「聞えたよっ」といいますから。

 小さな生活の知恵でした。

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コメント

地震のあとしばらくして、職場の時計が狂っていることに気づきました。どうしてかわからなかったのですが、この記事にたどり着いて納得。このコ、電波時計だったんだ〜。
そうかそうか、電波が送られてこなかったのか〜、というか、電波を発信しているところがあったのか〜。。。
よく考えてみれば当たり前のことだよな。。
災害はいろんなことを気づかせてくれるな〜と思いました。
ブログ、楽しく読ませてもらっています。

ありがとうございます。日常生活の中の理科を分かりやすく書けたらと思って修業中です。お楽しみください。

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