私たちは、微力だけど無力ではない
3月15日付の朝日新聞の読者投稿欄「声」で、素敵な言葉に出会いました。
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私たちは、ここから立ち上がっていくしかないのだ。被災した地域の復興のために、被災した方々のために、私たち一人ひとりにできることがきっとある。すべての人々で、知恵を出し合い、力を尽くし、働こう。
「平和のメッセージを世界に」と活動する長崎の高校生平和大使が掲げる言葉を私たちもここで宣言しよう。「私たちは、微力だけど、無力じゃない」。支えあい、励ましあって、立ち上がろう。
原水爆禁止2008年世界大会で、長崎市長の田上富久さんの長崎平和宣言の中にもありました。
長崎平和宣言
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長崎では、高齢の被爆者が心とからだの痛みにたえながら自らの体験を語り、若い世代は「微力だけど無力じゃない」を合言葉に、核兵器廃絶の署名を国連に届ける活動を続け、市民は平和案内人として被爆の跡地に立ち、その実相を伝えています。医療関係者は、生涯続く被爆者の健康問題に真摯に対応しています。
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2008年(平成20年)8月9日
長崎市長 田上富久
個人個人の力は確かに小さなものです。でも確実に力はあるんです。ですから、その力を出し合って、合わせれば、必ず大きな力になるのです。
どうせ自分一人が何かしたってどうにもなるものじゃない、なんて言っていたら、無力になってしまいます。そうじゃない。
たとえば、積極的な行動には見えず、ネガティブに見えるかもしれないけれど、私が今、欲張ってガソリンを満タンにする、ということを我慢したら、その分が被災者のためになるかもしれない、と思って実行したらそれは力になります。
一人一人が、今できることをすればいい、それが力なんです。
今できることをしてほしい、そう願っています。
●災害時の避難所などニュースで見ていて、いつも思うことがあるんですよ。
高校生をうまく組織化して使ったらいい。元高校教師の実感として、あいつらその気になったらすごいことができる、と信じています。
避難所の維持運営に彼らを使ったらいい。
年配の方々や幼い子を抱えたお母さんや、障害者や、持病のある人や、そういうひとに、労力を提供する、布団の上げ下げ、日常品の搬入、不用品の搬出、給水車からの水の搬入など、そういう仕事をきちっとリストアップして、男子高校生に頼んだらいい。彼らの体力・回復力は底知れません。
女子高校生には、やはりお母さんたちの手伝い、子どもの相手、避難所内保育所のおねえさん、などを頼めばいい。女性として大人の女性のそばに寄り添わせればいい。
ここでは男女を少し分けておきましょう。男子高校生には女性のお世話はちょっと無理だから。
いかがでしょうか。私は高校生が好きだ。必ずできる。中学生を率いさせてもいい。
自分たちに出来ることがあるというのは、人を育てます。若い人を使って下さい。
それが復興への力を育てるのです。
いつもそう思うのです。
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