食べ尽くし
2011.1.31付 朝日歌壇より
娘は膳のタカアシガニを食べ尽くし仕事始めの都市に戻りぬ:(浜松市)松井惠
親ってものは、一緒に生活していた時の「記憶」が固着してましてね。
あのこは、あれが好きだこれが好きだ、あれ食べさせたいこれ食べさせたい、って一生懸命になるんですよ。
で、子はまあ、親元だし、遠慮なくむしゃむしゃ食べて、気持ちよくのびのびして、あっさり、じゃあね、仕事仕事、と戻って行ってしまう。
子がそのように自立してのびのび生活しているということは何よりの親孝行なんだ、と分かってはいるんですが、やっぱりどこか、拍子抜けして寂しい。
それが親のつとめですね。
よいお子さんを育てられました。
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