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2011年2月 1日 (火)

楮晒し

2011.1.31付 朝日歌壇より
清水湧く川辺を笹をもて囲ひ素足に踏める寒の楮晒(かつさら):(埼玉県)澤野朋吉
 佐佐木幸綱評:伝統的な方法でおこなう和紙作りを、ドキュメントタッチでたんたんとうたう。ここは流水を使う晒し作業。埼玉県小川町の和紙だろうか。

「楮晒し」って「かつさらし」と読めるのかな、という疑問があります。
「楮」は「こうぞ」か「ちょ」ですよね。
で、検索してみたら
「桐生和紙」「MAGO工房」のサイトがありました。
http://homepage2.nifty.com/shin-tachibana/koutei6.html

楮蒸かし【カズフカシ】
楮煮【カズニ】
楮晒し【カズサァシ】

こういう名前の工程があるんですね。
「こうぞ」が「かず」になっているようです。
それが「かつさらし」になったのでしょうけれど、「かつさらし」はうまくヒットしませんでした。
文字から意味は完全に理解できるのですが、読みがなんだか私には確定できませんでした。
「かずさらし」の「ず」がきちんと発音されずに省略されて、「かっさらし」になったのではないでしょうか。歌の振り仮名でしたので「かっさらし」と書けず「かつさらし」になったのかな?という気もします。

さて、寒い中、川で「寒の楮晒し」はおそろしく寒く冷たい作業のような気もするのですが、ひょっとしてそれほどではないのかもしれないな、という気もします。
「清水湧く」とありますので、湧き水のそばなんですよね。
地下水というものは温かいものなのです。
以前、井戸水を使うことがあったのですが、夏は手が切れそうなほど冷たい。ところが冬は湯気が上がるほど温かいのです。温水器要らず。
地下水というものはその土地の年間平均気温に近い温度で少ししか上下しないんですね、ですから夏冷たく、冬は温かい。

湧き水のそばでの晒し作業は傍で見るほど冷たくはないのかもしれないと想像します。湧き水から離れてずっと下流にいくと、冷やされておっそろしく冷たくなりますよ、きっと。

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