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2011年2月21日 (月)

助けられ上手

2月17日の朝日新聞夕刊、「窓」というコラムにこんな話がありました。

[窓]助けられ上手
 高齢・単身・認知症といった「要援護世帯」の増加や「孤独死」への対応……。心が重くなる取材が多い。
 最近、少し気分が明るくなったのは、天神様で有名な下町、東京都江東区の「亀戸1丁目町会」を訪ね、「支え合いマップ」づくりを見学したからだ。
 「まず、世話焼きさんがいる家を教えてください」。マップの考案者である「住民流福祉総合研究所」の木原所長(70)が、集まった町内会役員や婦人部員ら十数人をうながした。
 住宅地図で、面倒見のいい人の家に印をつけ、その人と近所づきあいのありそうな家との間を選で結んでいく。
 福祉医療の専門誌などを経て独立した木原さんは、16年以上、全国でマップづくりを指導。軽妙な口調で話を引き出す技術は、芸の域に達している。
 途中、木原さんがひざを打った。一人暮らしのおばあちゃんが「外で水まきをする姿を見なくなったら、何かあったと思って訪ねてきてね」と、世話焼きさんに頼んだ。そんな話を聞いたときだ、
 貴重な「助けられ上手」の発見だ。
 頼まれなくても行動する世話焼きさんは少ないが、「頼まれれば、他人を助けたい」と考える人は多い。その力を引き出すには「困った、助けて」と上手に頼めることこそ必要なのだ。
 自助とは、助けてくれる人を見つけること。「わたし認知症よ」と明るく言える人こそ表彰したいと木原さん。自助努力の方向が見えてきた。

ここでは「高齢・単身・認知症」というようなことで書かれていますが、障害者も含めてもいいですね。

 

「助けられ上手」というのはいい言葉だ。
 障害者を見かけたときに、何かできることはないかな、とは思いつつ、どうしていいかわからない、でしゃばり過ぎは嫌だ、助けたつもりが邪魔だったりしたら申し訳ない、と「踏み切る」ことができずにいらっしゃる方は多いと思うのです。

 「『「困った、助けて』と上手に頼めることこそ必要なのだ。」
確かにね。

 視覚障害の方を時々見かけますが、すごい勢いで歩きますね。私には追いつけないくらい。なんであんなにタッタカタッタカあるくんだろう。もっとゆったり歩いてもいいのでは?などと思うのですが、人の流れの邪魔をしたくない、というような思いがきっとあるんですよね。後ろから突き当られて文句を言われることもあるのでしょう。

 あるいは、健康だった方が事故とかで障害者になられた時、いったん、自分は何もできなくなったと落ち込んで、そこから脱出してきたときに逆に、障害者だって何だってできるんだ、と気張りすぎることもよくあること。私にもそういう思いはかつてありましたっけ。

 でも現実に、出来ることと出来ないこと、というものはあるのです。その境目を見極めていくことは大事です。それはさぼっちゃいけない。
 でも、出来ないことに無理やり挑むことはないのだし、出来ることを甘えてやらないのもいけない。
自分が出来ないことについて、互いに気まずさなしで、互いに相手に心理的な負担をかけずに、さらりと、出来ることをしていただく。それができたら、うれしいな。

   うまく周囲の人の力を引き出す。

難しそうだけれど、重要な概念だと思います。

 私も年とった障害者になってきました。災害弱者でもあるし。
 ご迷惑をおかけしたくないという気持ちは強いですが、うまくご迷惑をおかけしよう、という気もしています。
 その節はよろしくお助け下さい。ご迷惑でしょうが。

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