厨に立ちて
2011.1.31付 朝日歌壇より
香港とスロバキアから来し嫁と厨に立ちて雑煮を作る:(アメリカ)大竹幾久子
馬場あき子評:国際結婚も珍しくない時代だが、第一首は香港とスロバキアから来た嫁というのが楽しい。姑のてんやわんやぶりが想像されるのも面白い。
話はアメリカで、ですよね。アメリカの住宅のキッチンが「厨」でしょ。
息子さんたちのお連れ合いたちも国際的なら、おかあさまの住居も国際的。
いろんな言葉が飛び交い、でもコミュニケーションは成立する。英語を主にして女性たちのおしゃべりが展開しているのでしょう。
狭い民族的な壁なんか軽々と超えて、人間って、いいな、としみじみ思わせます。
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