杉の香
2011.2.13付 朝日歌壇より
杉の香のぷんぷん匂ふ俎板で野菜を刻む当面の幸:(前橋市)荻原葉月
「当面の幸」の含意が読み解けません。
とにかく、桧や杉の香の高いおろしたてのまな板を使うしあわせ、という感覚は理解できると思います。
やっぱりなぁ、「当面」という言葉遣いになんとなくひっかかるなぁ。
「ただ 今の 幸」とか「夕方の幸」とかだと滑らかなんだけれど、なんだかざらつきを覚えるのは考えすぎでしょうか。
作るところから食べるところまで、全面的にしあわせだわ、とは感じられずにいます。
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