百歳も疲れますよ
2011.2.21付 朝日歌壇より
「百歳も疲れますよ」といふ母に介護士笑みて頷いてをり:(糸島市)大江俊彦
馬場あき子選:「百歳」の言もすごい。受け止める介護士の笑みもいい。
いやもう、60を過ぎまして、自分の人生のエンディングを考えなければならない時にさしかかりました。まったく、ピンピンコロリがいいですね。
癌でも発症して、1回くらい手術して家族や近しい人を納得させたうえで、1~2カ月の入院でコロンと逝くというのを理想としておりますが。健康診断なんて受けません、手遅れにならなくっちゃいけませんからね。しっかし、思うように事態は進まない。
六十過ぎも疲れてますよ、「まだだめですかぁ、もういでしょ」という気分は常に私の背景にあります。この問題はややこしい。
はっきり言いますが、生きていることそれ自体で素晴らしい、なんてのは完璧な大ウソですからね。生きていることそのこと自体には何の意味もない、という無意味さに耐えるのが人生ですよ。誠実に無意味に耐えてください。それを以って、よき生き方というのでしょう。
別件:「いふ」「をり」という仮名遣いをなさるのなら、「頷きて」のほうが落ち着きがよいような気もいたしますが、いかがでしょうか。
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