蒲の穂
2011.2.21付 朝日歌壇より
ペン立ての蒲の穂不意に絮(わた)となる因幡の兎くるみし絮よ:(八千代市)岩本紀子
えぇ、私はあまり蒲の穂には詳しくないのですが、ソーセージみたいに固まっているものがほどけますと、とんでもないことになります。うっかりと「ペン立て」に立てておいて穂が崩れ始めたら大変なことになりますので、ご注意ください。喉や肺に悪いです。
http://yamada-kuebiko.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_5dd6.html
ここに、2007年9月24日 (月)付で「蒲(ガマ)の穂」という記事を書きました。
この記事と連動して、理科おじさんの部屋でも蒲の穂のことを書きました。
http://homepage3.nifty.com/kuebiko/science/103rd/sci_103.htm
理科おじさんの部屋:第103回 「ガマの穂」 です。
自分の書いたことを引用します。
コンパクトにまとまった「穂」なのですが、ほぐすと「爆発的」に膨らむのです。細かい綿毛が舞い散るし、すごいです。
予めこのことが分かりましたので、鼻や口・肺に吸い込まないように、マスクを準備しておくことができました。うっかり肺に吸い込んだらかなり危険といえそうです。
もし、同じようにガマの穂を分解してみようという方がいらっしゃったら、その点、ご注意ください。もちろん、室内でやるべきではありません。屋外でどうぞ。
また、因幡の白兎のことも気になって調べて書いてあります。
「新訂 古事記 付 現代語訳」武田祐吉 訳注、中村啓信補訂・解説、角川日本古典文庫、昭和52年初版発行から
ここに大穴牟遅(おおなむち)の神、その兎に教へてのりたまはく、「今、急(と)くこの水門(みなと)に往きて、水もちて汝が身を洗ひて、すなはちその水門の蒲(かま)の黄(はな)を取りて、敷き散して、その上に輾(こ)い転(まろ)びなば、汝が身本の膚(はだ)のごと、かならず差(い)えなむ」とのりたまひき。かれ教のごとせしかば、その身本の如くになりき。こは稲羽(いなば)の素兎(しろうさぎ)といふものなり。
そこで大国主の命、その兎にお教え遊ばされるには、「いそいであの河口にいって、水で身体を洗ってその河口の蒲の花粉を取って、敷き散らしてその上にころがり廻ったなら、お前の身はもとの膚のようにきっと治るだろう」とお教えになりました。よって教えたとおりにしましたから、その身はもとのとおりになりました。これが因幡の白兎というものです。
蒲の穂ではなく、蒲の花の花粉で治療しなさい、とおっしゃったのですね。なるほどです。
理科おじさんの部屋でも引用していますが、下のサイトにその話が載っています、ご覧ください。
http://www.proto-ex.com/gentaiken/sizentie65gama.html
「稲葉の素(しろ)兎と蒲の黄(はな)」
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