ゴリラ
2011.1.10付 朝日俳壇より
ゴリラの眼優し優しや初雀:(茂原市)鈴木ことぶき
金子兜太評:生きものの組み合わせが、まさに「優しい」。
「優しさ」は別にヒトの専売特許ではありません。
他のサルたちもヒトとおんなじ。
犬や猫も優しい。
テレビで動物番組くらいなら見る私ですが、チンパンジーやニホンザルなどが登場すると、あまりに私らヒトに似すぎていて、ちょっとつらくなることがありますね。
もうちょっと遠い、犬や猫の方が見ていて楽だな。
どうしてあの優しいゴリラを殺して食用にすることが出来るのか、私には理解不能です。
こんな記事がありました↓
イクメンで人気、ゴリラのハオコ 東京・上野動物園
(2010年12月20日 朝日新聞)
東京・上野動物園で、「育児」をするオスのゴリラ、ハオコの「イクメン」ぶりが見物客の人気を呼んでいる。
ハオコはニシローランドゴリラで17歳。昨年11月に生まれた娘のコモモと今春から同居生活を始めた。当初は、母親のモモコに守られた娘に触れるどころか、邪険にされることもあり、妻子の後をついて歩く日々が続いていた。
しかしコモモが1歳になった先月頃から変化が出始めた。好奇心の赴くままに駆け回るコモモを、母親が別のメスゴリラに任せる場面が増えてきた。父のハオコにもチャンスが到来。近付いてきたコモモを抱きしめたり遊んだりして、精いっぱい愛情を注いでいる。
出産後の母ゴリラが赤ん坊を抱きしめて頬ずりしているシーンを見たことがあります。
親の愛情はゴリラもヒトも同じなんだよなぁ。
父親だってかわいがりたいんだよなぁ。
こんな記事もありました↓
チンパンジーも孫の世話…「祖母の役割」の原型(2011年1月8日 読売新聞)
西アフリカのギニアに生息する野生チンパンジーの群れで、「おばあさん」チンパンジーが孫の世話をする様子を、京都大霊長類研究所が確認した。
チンパンジーは死ぬ直前まで子供を産むため、人間の祖母のようには孫の面倒はみないと考えられていたが、研究チームは「人間の特徴である祖母の役割の原型がチンパンジーにあると初めてわかった」としている。
昨年12月から同研究所の松沢哲郎教授、山本真也助教らが野生チンパンジーの生息するギニア南部のボッソウ地域に滞在。人間では70歳以上にあたる推定54歳の雌は、3歳の孫を手招き、一緒に歩いて森を分断する幅約4メートルの道まで来たところで孫を背負い、道路を渡った。
松沢教授は「ボッソウでは、栄養状態が良いので、寿命も延びて子供を産まない時期が長いため、経験豊かな祖母が孫の面倒を見るほうが理にかなっている。人間も、そのような過程を経て進化してきたのかもしれない」と話している。
東京都の知事さんには絶対わからないでしょうね、こういう話。
あの人は無神経な人だから。
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