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2011年1月 6日 (木)

脱酸素剤

前の記事で、脱酸素剤の話をちらっとしました。
鉄粉が酸化されやすい性質を利用しています。

酸化反応で発熱することを利用したのがいわゆる「化学カイロ」。
酸化反応で酸素を消費することを利用したのが脱酸素剤です。

たまたま、正月に脱酸素剤を目にすることがありました。
面白かったので頂いてきました。
三菱ガス化学という会社の製品です。

脱酸素剤 エージレスⓇ
食べられません
電子レンジ不可

こう書いてあるのはよく分かります。
鉄ですから食べられません。
電子レンジに入れると、鉄粉は金属ですから火花が出ることがありますので、危険です。
電子レンジで焦げ目をつける、というのは金属部分が熱くなるのをうまく利用しています。
下のサイトに詳しい説明があります。
http://kaden.pcinformation.info/microwaveoven-metal.htm

ところで、この脱酸素剤の袋に、中国語の表示もありました。

不可食用
勿在微波炉用

初めの方は「食べてはいけない」ですよね。
「不可」は「禁止」でしょうね。
2番目が分からなかった。
「勿」は「なかれ」で、禁止ですよね。ですから、「入れるな」ということだと思いました。
「微波」が分からなかった。
英語表示を読んで、あぁそうかぁ、と納得。

Oxygen Absorber
AGELESSⓇ
DO NOT EAT
DO NOT MICROWAVE

そうか、MICRO=マイクロ=微 なんだぁ。
この表示を見ると、MICROWAVEは名詞ではなく動詞として使えるようですね。
「マイクロ波調理する」=「電子レンジで加熱する」=「チンする」
なのでしょうか。

で、中国語で「MICROWAVE」が「微波」というのであるらしい。
初めて知りました。ふ~ん、そうなんだぁ。
微波炉で電子レンジなのですね。
電子レンジに入れてはいけない、と書いてあったようです。

知識が一つ増えました。楽しいナ。

★日本の電子レンジで使っている電波は2.45GHzです。波長にして12.2cmくらいですかね。いわゆる「極超短波(UHF)」に属する電波です。
波というものは、その波長と同程度のすき間まではくぐりぬけられますが、波長よりずっと短い長さのすき間は通り抜けられません。
電子レンジの扉には穴のあいた金属板がはってあって、中が覗けるようになっていますが、あの穴はmm程度のあなですから、10cm程度の波長のマイクロ波は漏れてこないのですね。ですから、電子レンジを覗いても、目に害はないのです。

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