成人式
1月10日は成人の日でしたね。ハッピーマンデーとかいうことで移動してしまいましたが、以前は1月15日でした。(あさって)
やっぱり固定の方がいいように思うが。
昔話です。
私は1968年に二十歳になりましたので、成人の日は1969年1月15日。
「69年1月」と聞いて、あの安田講堂の1・18、19のころか、と思う方は私と似たような年齢以上の方かな。
私はこの1月15日は、秩父宮ラグビー場の周辺で、機動隊と対峙していたのです。
大方は追いかけられて逃げ回っていたんですけどね。地下鉄の駅に逃げ込んだら、上から催涙弾打ちこまれてひどい目にあったっけ。
「おまわりさん」というと庶民を犯罪から守ってくれる職業という感じが強いでしょ。
でも、お巡りさんも、警棒を持ち、ピストルを持っているんですよね。
管理されない暴力(犯罪)を取り締まるための、公認され管理された「暴力」の持ち主なんです。
さらに、機動隊となると、日常は市民生活には姿を現さない。
国際会議の時などの治安警戒とか、テロへの警戒で現れ出てきますね。
「学生が騒いで」いて、自衛隊の治安出動ほどでもないけれど、力で抑え込まなければならないというときも機動隊の出番。
なにせ、あの人たち、日々訓練に励んでますからね。瘦せた学生の私は肘打ちをくらって2m近く吹っ飛ばされて、何十年も顎のかみ合わせがくるってしまった。
ずいぶん「暴力的」な生活をしていましたね。
権力の最前線たる機動隊を身をもって体験しちゃったもの。
誰かさんが「暴力装置」という発言をしても、ごくごく当たり前の言葉だと、日常的な感覚において理解しましたね。大学の社会学でウェーバーだって学んだし。
暴力の事を「ゲバルト」といいますが、実は「ゲバルト」の基本的な意味は権力、支配力、強制力の事なんですよ。
権力が乱立したら困るでしょ。だから、唯一の権力が、雑多な権力を封じ込めるために持つ、許され管理された「力」が警察なんですよね。
国同士の間で国家権力がぶつかったときに発揮される「力」が軍隊。
そういう「力」が暴走することは絶対に許されないので「文民統制」となるわけですね。
文民統制というほうは言っておいて、暴力装置というのは不謹慎というのは、バランスを欠いているな。
成人の日のニュースを見ていて、ふと自分の昔を思い出してしまいました。
妻も成人式には出なかったとか。
そういう夫婦の子らは、まぁ、かわいそうなもんで、成人式?とバカにされてしまいます。
二人ともそういう式には出なかったようでした。
{
ちなみに、私の儀式嫌いはそのころからです。
大学の入学式は出席しませんでした。
大学の卒業式も出席しませんでした。後で証書だけ事務でもらってきました。
いまどきの人には信じられないだろうなぁ。
大学の入学・卒業式に親や祖父母までついていくんだもんなぁ。
}
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