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2011年1月20日 (木)

うろぼろす

最近の読書から。

「珍獣の医学」田向健一(田園調布動物病院長) 著、扶桑社、2010.12.31初版発行
176ページ

 ・・・
 ヘビの誤飲はウンチと一緒に出るか吐くかすることが多い。以前、自分の尻尾を飲み込んでしまったマヌケなヘビがやってきたが、これもしばらくすると吐き出した。
 ・・・

これ読んで大笑いしてしまいました。
この動物病院「エクソティック・アニマル」に強いんです。我が家から比較的近いし、また、一度相談にのってもらったこともあって、本を見つけて早速購入、一気に読みました。
本当に自分の尻尾をのむなんて、そんなことがあるんですねぇ。感動した!
もし、このヘビ、自分の尻尾をどんどん呑み込み続けたらどうなったんでしょうね?

●実は、自分の尾を呑むヘビのことを「ウロボロス」というのです。
最近のところでは、村山斉 著「宇宙は何でできているのか」幻冬舎新書、で「世界は『ウロボロスのヘビ』」というような話がありまして、「自分の尾を呑むヘビ」の図案を広告でも見かけます。
ウィキペディアから引用します。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%82%B9

ウロボロス(ouroboros, uroboros)は、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもの。
語源は、「尾を飲み込む(蛇)」の意の「古典ギリシア語:δρακων)ουροβóρος」(〈ドラコーン・〉ウーロボロス)。その後は、同じく「尾を飲み込む蛇」の意の「ギリシア語: ουροβόρος όφις」(ウロヴォロス・オフィス)と表現する。
象徴的意味:ヘビは、脱皮して大きく成長するさまや、長期の飢餓状態にも耐える強い生命力などから、「死と再生」「不老不死」などの象徴とされる。そのヘビがみずからの尾を食べることで、始まりも終わりも無い完全なものとしての象徴的意味が備わった。
    * 古代後期のアレクサンドリアなどヘレニズム文化圏では、世界創造が全であり一であるといった思想や、完全性、世界の霊などを表した。
    * 錬金術では、相反するもの(陰陽など)の統一を象徴するものとして用いられた。
    * カール・グスタフ・ユングは、人間精神(プシケ)の元型を象徴するものとした。
他にも、循環性(悪循環・永劫回帰)、永続性(永遠・円運動・死と再生・破壊と創造)、始原性(宇宙の根源)、無限性(不老不死)、完全性(全知全能)など、意味するものは広く、多くの文化・宗教において用いられてきた。

というわけです。

●さて、中島らもさんが朝日新聞で「明るい悩み相談室」というのをやっていたことがありました。
で、ヘビが自分の尾を呑んだらどうなるんだろう?考え始めると眠れなくなる、という相談に対して書いた答えは確か

「輪になったウンチが残る」

というものだったと思います。
印象に残るなぁ。これ大好きですね。

●さてまた、別の関わりもありまして。
私の専門の化学。ベンゼン。六角形の輪。
苦手だった方も多いかな。
あの六角形の構造にまつわる逸話があるんですよ。
またウィキペディアから。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%B3

ケクレが夢の中でヒントを得たとされている。猿が手を繋いでいたとか、蛇(ウロボロス)が自分の尻尾を噛んでぐるぐる回っていたなどといわれているが、その真偽については疑問が持たれている。

ケクレの夢については、下の記事が詳しいので関心がおありでしたらどうぞ。。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B1%E3%82%AF%E3%83%AC

化学の授業で生徒によくこういう話もしたものです。化学の本からサルやヘビのイラストをコピーして配りましたっけ。

●さて、最後に。
都立明正高校で「生活化学」という文系の生徒のための3年生の選択授業を持ちました。
生活にかかわりのある化学ということで、光と色とか、農薬とか、食品添加物とか、化粧品とか、洗剤とか、喫煙とか・・・。
いろいろやりました。で、授業の副教材として、大量のプリントを配布しましたね。
とにかく、授業本体も大事だけれど、視野を広く持ってもらいたくて。
で、そのプリントの題名が「うろぼろす」平仮名でね。
化学っぽくないようでいて化学っぽくて、錬金術だったり現代の化学だったり、いろいろ総合的に考えてほしくって、シンボルとしてふさわしいかな、と使った題名でした。5年間くらい出したのかなぁ。ちょっと記憶が定かではなくなってきましたが。
この授業を作るのにはずいぶん勉強したよなぁ。授業づくりが大好きな私の、記念になる「作品」でしたね、この授業は。
楽しかった思い出です。

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