枇杷
2011.1.17付 朝日歌壇より
小さくも羽音を和して蜜蜂は真冬の枇杷に蜜を求める:(安中市)入沢正夫
佐佐木幸綱評:ミツバチは昆虫ではめずらしく冬も働く。上二句の表現に注目。
私は養蜂をしたことはないので確かな知識ではありませんが、ミツバチも昆虫ですから真冬には動きません。「真冬」の枇杷とはいえ、越冬用の蜜を集めている時期のはず。
ニホンミツバチは人手を要さずに自分たちだけで越冬できます。集めておいた蜜や花粉を食べて、巣の中で球形に集まって筋肉の動きで発熱して30℃を超えるような温度を保つはず。
セイヨウミツバチはどうかな。かなり人手をかけてやらないと越冬は厳しいかもしれない。
厳冬期に向かって、セイタカアワダチソウとかビワとか数少ない花を求めて天気の良い日にせっせと蜜を集める働き者。その羽音は知っているものにはハーモニーと聞こえることでしょう。
無事に越冬できますように。
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