時間
2011.1.10付 朝日歌壇より
亡き人を背負うあなたは優しくておおきな時間のことを語れり:(枚方市)宮岡絵美
佐佐木幸綱評:個人をこえた次元で過去や未来を語っているのだろう。自分にこだわることが多い私たちは考えさせられる。
亡くなった方は、悠久のいのちの流れへ還っていかれた方。
命をのせた悠久の流れから今を語るとき、「今」の意味が変わってくるのでしょう。
私は過去や未来を語っているとは思っていないのです。
「今」を語っておられる。
「今」というところから、その背後にある「優しくておおきな時間」が立ち現れて来るのだろうと思います。
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