月蝕
2011.1.17付 朝日俳壇より
月蝕に寒の赤さと大きさと:(伊万里市)田中南嶽
月食は12月21日でした。その翌日22日が冬至でした。
赤さについては下の記事をご覧ください。
月がとっても赤いから… 皆既月食、地球の影にすっぽり(アサヒ・コム 2010年12月21日)
満月が地球の影にすっぽり隠れる皆既月食が21日あった。本州の多くが低気圧に覆われたものの、北海道や関東の一部などでは赤い月が観察できた。今回は、春に噴火したアイスランドの火山の影響で、暗めの月食になることが心配されたが、赤い月がくっきりと浮かび上がった。
札幌市中央区の大通公園では、さっぽろテレビ塔の近くに月が浮かぶと、月食を見ようと集まった人たちから歓声が上がった。千葉県銚子市の犬吠埼でも、地球の影に隠れる皆既が終わる直前に雲が薄くなり、赤い月がわずかに雲間から顔をのぞかせた。
月は地球の影に隠れている皆既中も、地球の大気で屈折した太陽の光がわずかに届くため、薄く光る。オレンジや赤になるのは、夕焼けのように、地球の大気が赤い光を通しやすいためだ。
日本では来年、皆既月食が2回ある。6月16日は西日本を中心に、12月10日には全国で観察できそうだ。6月2日には北海道や東北を中心に部分日食も見られる。
月食は満月ですからね、意識的に見るとずいぶん大きく見えるものです。
また、地平線に近い時の方が中天高いときより大きく見えます。
(原因についてはここでは議論しません)
ですから、今回の月食は大きく見えたことでしょう。(東京では見えませんでした)。
ところで、話変わって、月食ではなく。
三日月で、光っている部分はいいとして、欠けている部分をよく見ていただきたいのですが、影の部分が見えたりしませんか?
あれ、地球照といって、地球で反射された太陽光が三日月の影の部分を照らして、それがまた地球上で見えているのです。
月食中は赤い色ですが、地球照では青っぽく見えますよ。
そんなことを意識しながら今度は月を見て下さい。
月食だけが宇宙現象ではないのです。
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