湯湯婆
2011.1.10付 朝日歌壇より
よこ抱きの人肌ほどの湯湯婆は赤子の腹のような音する:(ドイツ)西田リーバウ望東子
馬場あき子評:比喩が生きた。
選者は「比喩」ととらえたようですが、私は比喩ではない、事実の表現と思っています。
子が満腹した時に、おおきなぽんぽんりっぱだねぇ、とかいってお腹をつっついて遊んだりしましたっけ。
そうするとね、はしゃぐわけですが、お腹から、ちゃぷちゃぷ、たっぷんたっぷん、という音が実際に聞こえるんですね。
立ってぴょんぴょん跳ねることが出来るようになると、すごい。いい音がします。
本人も自分のおなかから音がするので面白がって跳びはねます。
ゆたんぽの中のお湯が人肌に冷めて、中でたぷたぷ音がする、これは子や孫が幼い時の実景と重なりますよね。
私はそう読みました。
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