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2010年12月14日 (火)

棺組む音

2010.12.12付 朝日歌壇より
音もなく雪の降る日は作業場にひとり来て聞く棺組む音:(八戸市)山村陽一

どのような組み方がしてあっても、誰も見はしない「棺」。
箪笥などの家具や、文箱など木の細工物なら、木を組んだだけで作ったとか、竹釘を使ったとか、これは鉄の釘が使われているとか、うるさい人はいろいろ言うんでしょうけれど。
棺の木組みを見る人はまずいない。でも、職人さんは鉄の釘など絶対使わずに組んでいく。だって、鉄だと、骨揚げの時に、全部残ってしまいますもの。
遺体に「1円玉」を持たせて下さい、という業者もいます。これは1円玉が純粋なアルミニウム製なので、660度で溶けて、白く酸化されて見えなくなるからです。

誰かに知られるでもなく、技を誇るでもなく、ただ、静かに亡くなった方の為に棺を組む職人さん。
音もなく降る雪がふさわしい。

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