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2010年12月14日 (火)

冬蜂

2010.12.12付 朝日俳壇より
冬蜂の頭下げたる孤独かな:(いわき市)馬目空
 金子兜太評:「冬蜂」がズバリ。まさに孤独そのものの態。

「季語と歳時記」というサイトを見ましたら

冬蜂/凍蜂
冬季、蜂は体力温存のため、巣の中で仮死状態になって眠っているが、暖かな日には眠りから覚めて、夢うつつで徘徊したりする。動かないことが多く、飛んでもその姿は弱々しい。

とありました。

ふゆ‐の‐はち【冬の蜂】冬に、日当りのよいところなどに見かける、動作も鈍くなった蜂。<季語:冬>[広辞苑第五版]

広辞苑の解説の方がシンプルでいいですね。

セイヨウミツバチの場合、人が保護しないと冬は越せないのではなかったでしょうか。
ニホンミツバチは集団で越冬できるはずです。ただ、蓄えた蜜や花粉を食べ、筋肉を動かして発熱し、体温を保って越冬するはずです。「巣の中で仮死状態」というのはなかったと思います。まして「夢うつつ」というのはないなぁ。

アシナガバチやスズメバチの場合だと、来年の女王バチが一匹で越冬するのだったと思います。働きバチもオスバチも死ぬ。そして、春になると、女王が一匹で巣作りを始める。
たしかそうだったと記憶しますが。

「冬の蜂」とくくることには無理があるんです。
俳句の制限の中ではきついのですが、ミツバチなのか、アシナガバチなのか、そういうのが分からないと、情景が浮き上がりにくいですね。

1119huyunohati1
これはフタモンアシナガバチのオス。
1119huyunohati2
これもフタモンアシナガバチのオス。
死ぬまでの間を生きる。生きているのだから生きる。
それが生きるということの意味そのものでしょう。

1202_6mitubati2
これはニホンミツバチのように思います。
越冬用の食料を運んでいるのでしょう。
花粉団子が見えます。

1129_13seguroasinagabati1
これはセグロアシナガバチ。
私には雌雄の区別がついていません。

冬にさしかかって、それぞれのハチの姿に心打たれています。

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