柿の実
2010.12.6付 朝日歌壇より
柿の実がなくなり鳥が来なくなり柿の木ひとりたそがれており:(城陽市)山仲勉
こわごわと柿の実啄む目白の目上目使いに横目使いに:(城陽市)山仲勉
高野公彦評:たえず周囲をうかがう臆病な様子がかわいい。
鳥には「渋い」という感覚はないんですかねぇ。柿は基本的にすべて渋柿。たまたま遺伝的な変異で甘い柿が出来た時に、接ぎ木のような形で増やしたのですよね。
でもなぁ、柿としては鳥に食べてもらって糞と一緒に種まきをしてほしい。でも、渋柿なんだなぁ。いいのでしょうか。
鳥と哺乳類の味覚の違い、というのもあるのかなぁ。
哺乳類は種までかじりつぶしてしまう、というようなことがありますかね。
繁殖の時を過ぎれば、次の時までひっそりと準備に入る。柿も動物も。
冬はそういう時期なのですね。
ところで、鳥の目というものは、視界が非常に広い。前方から斜め後方まで、頭を動かさなくても一挙に見えています。
そのせいでしょう、カメラを向けると確実に気づきますね。
鳥の写真は難しい。
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